JP2736815B2 - ラベルプリンタのラベル検出装置 - Google Patents

ラベルプリンタのラベル検出装置

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JP2736815B2
JP2736815B2 JP2071423A JP7142390A JP2736815B2 JP 2736815 B2 JP2736815 B2 JP 2736815B2 JP 2071423 A JP2071423 A JP 2071423A JP 7142390 A JP7142390 A JP 7142390A JP 2736815 B2 JP2736815 B2 JP 2736815B2
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八郎 篠原
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Description

【発明の詳細な説明】 <本発明の産業上の利用分野> 本発明は台紙上のラベルに印字を施して発行するラベ
ルプリンタに用いられ、ラベルの有無および位置検出を
行なうラベル検出装置に関する。
<従来技術> この種のラベルプリンタでは、印字や紙送りのタイミ
ングを正確に行なうために、台紙上に貼着されたラベル
の位置を正確に知る必要がある。
このため、第4図に示すように、台紙1上のラベル2
をラベル送りローラ3とプラテンローラ4でプリンタ5
へ送る際に、ラベル検出用の投受光器6、7によってラ
ベル2のエッジ位置を検出するようにしている(8はラ
ベル送りモータ、9はベルト、10はラベル押え)。
この投光器6、受光器7はラベル2のプリンタ5に対
する送り経路をはさむように対向して配置されており、
台紙1のみを透過する光と、台紙1およびラベル2を透
過する光の強度差による受光信号の変化から、隣合うラ
ベル間の隙間位置を検知してラベル2の位置を知るよう
にしている。
ところが、台紙1やラベル2の材質、厚さ等によって
受光信号のレベルは著しく異なる。このため、実際に印
字動作を行なう前に、投受光器6、7の感度を使用する
ラベル用紙の種類に応じた適正値を設定する必要があ
る。
この感度設定を行なう場合、ラベル送りをその隙間部
分で停止して行なう方法や、ラベル1枚分を投受光器
6、7間に1回通過させて行なう方法、あるいはラベル
複数分を連続して送り出して行なう方法が従来よりなさ
れていた。
<解決すべき課題> しかしながら、前述した2つの方法では1回の隙間検
出で感度設定を行なっているため、外乱等の影響を大き
く受け、信頼性に欠けるという問題がある。
また、複数枚のラベル送り出しを行なって感度設定を
行なう方法では、長く送り出したラベル用紙を戻すとき
のたるみ防止機構が必要となり機構的に複雑化してしま
う。
本発明はこの課題を解決したラベルプリンタのラベル
検出装置を提供することを目的としている。
<課題を解決するための手段> 前記課題を解決するために、本発明のラベルプリンタ
のラベル検出装置は、 印字部に対するラベル用紙の移送経路の近傍に配置さ
れ、ラベル用紙のラベル貼着部と非貼着部の透光量また
は反射光量の変化を受光検出する投受光器と、 最大でラベルの貼着ピッチ分の送り戻しをラベル用紙
に対して連続して行なわせる送り戻し手段と、 ラベル用紙のラベル非貼着部が投受光器間を通過する
毎に、その受光信号レベルが所定の適正レベル範囲に入
いるか否かを判定するレベル判定手段と、 レベル判定手段で不適正判定される毎に、受光信号レ
ベルが適正レベル範囲に近づく方向に投受光器の感度を
可変する感度可変手段と、 レベル判別手段で適正判定が複数回連続してなされた
ことを検知して、投受光器の感度を固定設定する安定判
定手段とを備えている。
<作用> したがって、投受光器に対して1箇所のラベル非貼着
部が連続的に送り戻しされている間に投受光器の感度設
定が行なわれる。
<本発明の実施例> 以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例のラベル検出装置を備えた
ラベルプリンタの構成を示すブロック図である。
第1図において、11は印字データ、印字枚数やラベル
検出装置20に対する設定値の入力、あるいはラベル発行
モードと感度設定モードの切換え等を行なうための入力
操作部、12は印字データを記憶する印字データ記憶手
段、13はラベル発行モードにおいて、印字データ記憶手
段12に記憶された印字データをプリンタ5へ送るととも
にラベル送りモータ8を正転させて、ラベルに印字させ
る印字制御手段である。
この印字制御は、ラベル検出装置20からのエッジ検出
信号に基づいて制御されている。
ラベル検出装置20の投受光器は、ラベル用紙をはさん
で対向配置されたLED21とフォトトランジスタ22で構成
されている。
フォトトランジスタ22からの受光信号は、コンパレー
タ23においてしきい値Vr(ラベル用紙の種類によって可
変される)と比較され、その出力はエッジ検出信号とし
て出力されている。
24は受光信号をディジタル値に変換するAD変換器、25
は、後述する送り戻し制御手段30からの移送信号を受け
ている間に入力されたAD変換器24からの出力レベルのピ
ーク値が、基準値メモリ26に記憶された基準レベル範囲
(V0±α)より大きいか、小さいかあるいは一致してい
るかを判定し、その判定結果に応じたオーバ信号、アン
ダー信号あるいは一致信号を、移送方向の切換わる前に
出力するレベル判定手段である。
27は、レベル判定手段25からの不適正信号即ち、アン
ダー信号あるいはオーバ信号を受ける毎にフォトトラン
ジスタ22のエミッタ抵抗Reの抵抗値をステップ状に増加
あるいは減少させて受光感度を可変するアップダウンカ
ウンタ構成の感度可変手段である。
28は、レベル判定手段25より一致信号(適正信号)が
連続してN回出力されたことを検知して感度を固定し、
受光感度が適正になったことを判定する安定判定手段で
あり、N進カウンタ等で構成され、オーバ信号あるいは
アンダー信号が入力されると一致信号のカウンタ値をリ
セットする。
30は、感度設定モードにおいてラベル送りモータ8に
対し正転(送り)と逆転(戻し)を交互に繰返させる送
り戻し制御手段である。
この送り戻し制御手段30は、最大で感度設定を必要と
するラベル用紙のラベル貼着ピッチ(予め入力操作部11
より設定されている)と等しい移送量だけラベル用紙の
送り戻しを行なわせ、ラベル移送の切換前にレベル判定
手段25の判定結果の出力とそのリセットを行なう。
また、送り戻し制御手段30はこのラベル移送中にコン
パレータ23からの比較出力を受けており、ラベル間の隙
間がこのコンパレータ出力(“H"レベル)で検出された
場合には、その立下り(エッジ終了部)に同期してレベ
ル判定手段25からの判定結果を出力させ、移送方向を逆
転させる。
次にこのラベル検出装置20の処理手順について説明す
る。
第2図はラベル検出装置20の感度設定モードにおける
処理手順を示すフローチャートである。
始めに、入力操作部11により感度設定モードが指定さ
れると、各部のリセットや初期値設定がなされ、送り戻
し制御手段30によるラベル送りが開始されるとともにレ
ベル判定手段25によるレベル判定が開始される(ステッ
プ1〜3)。
このラベル移送中にコンパーレータ23出力によるラベ
ル間の隙間が検出されない場合は、ラベル貼着ピッチ分
の移送後にその移送は停止され、移送中にラベル間の隙
間が検出された場合は、その隙間の終端でラベル移送が
停止する(ステップ4〜7)。
ここでレベル判定手段25による判定結果が出力され、
レベルが一致しないと判定された場合は、判定結果に対
応した方向に感度の可変余裕があるか否かが判別され、
余裕があれば1ステップだけエミッタ抵抗Reの抵抗値が
可変される(ステップ8〜10)。
また、レベルが一致したと判定された場合は、その一
致回数が連続してN回続いたか否かが判定され、N回に
満たないときはラベル移送方向が反転されステップ2に
戻る(ステップ11、12)。
N回連続してレベルが一致したと判定されるとそのと
きの感度設定値が固定設定される(ステップ13)。ま
た、ステップ9で感度可変の余裕がないと判定されると
エラー状態となる(ステップ14)。
したがって、例えば第3図の(a)に示すように、最
初のラベル移送で受光信号のレベルがしきい値Vrを越え
ないような場合は、ラベル貼着ピッチ分の移送が終ると
ともに感度が1ステップ上昇して、移送方向が反転す
る。
この送り戻しが何回が行なわれているうちに受光感度
が上昇して、第3図の(b)に示すように受光信号のレ
ベルがしきい値Vrを越える状態になると、ラベル間の1
つの隙間とほぼ等しい距離の送り戻しが繰返されること
になる。
このようにして、受光信号のレベルが第3図の(c)
に示すように基準値レベル(V0+αからV0−α)の範囲
に入いると、レベル判定手段25から一致信号が出力され
るようになり、この状態がN回連続すると、このフォト
トランジスタ22の受光感度は、安定にラベルの位置検出
を行なうことができる適正な状態に設定されたものと
し、この感度設定のモードが終了する。
なお、初期の感度が高く、最初の移送時から第3図の
(d)に示すように受光信号レベルが基準レベル(V0±
α)を越えている場合も、移送方向が反転する毎に感度
が低くなり、第3図の(c)に示した状態までこの反転
移送が繰返し行なわれることになる。
通常のラベル発行モードの際には、固定設定された受
光感度でラベル位置の検出が行なわれ、コンパレータ23
の出力に基づいて印字やラベル送り制御がなされる。
<本発明の他の実施例> なお、前記実施例では、フォトトランジスタ22のエミ
ッタ抵抗を可変することで受光感度を変えるようにして
いたが、LED21の発光強度を可変するようにしてもよ
く、両方を可変するようにしてもよい。
また、前記実施例の投受光器はラベル貼着部と非貼着
部の透光量の変化を受光検出するようにしていたが、ラ
ベル用紙の一面側に投受光器を設けたラベル貼着部と非
貼着部の反射光量の変化を受光検出するようにしてもよ
く、台紙にマークがあるラベル用紙や光を全く透過させ
ない台紙のラベル用紙のラベル検出に有効である。
また、前記実施例では、コンパレータ23による隙間検
出がなされた場合にはほぼその隙間分の送り戻しを行な
うようにしているが、ラベル貼着ピッチ分の送り戻しを
毎回行なうようにしてもよい。
また、前記実施例では、受光信号のピーク値を基準レ
ベル(適正レベル)に追込むようにしていたが、投受光
器間をラベル貼着部が通過するときの受光レベルとピー
ク値との差を適正値に追込むようにしてもよい。
また、前記実施例では、感度設定モードにおける動作
について説明したが、一度固定設定された感度によっ
て、ラベル発行モードによる印字発行を行なっている際
に、レベル判定手段25を動作させておき、オーバ信号あ
るいはアンダー信号が複数回続けて出力されたときに
は、自動的に感度設定モードに移行するようにしてもよ
い。
また、前記実施例ではラベル移送速度についての説明
を省略したが、ラベル移送速度の切換えが可能なラベル
プリンタの場合は、その移送速度毎の感度設定を予め行
なっておけば、印字発行の速度に対応した感度によるラ
ベルの位置検出を安定に行なうことができる。
<本発明の効果> 本発明のラベルプリンタのラベル検出装置は、前記説
明のように、最大でラベル貼着ピッチ分の送り戻しを繰
返している間に投受光器の感度設定を行なうようにして
いるため、送り出したラベルを戻した際のたるみを防止
するための機構を特に必要とせず、安定にラベル検出で
きる適正な値に投受光器の感度を自動設定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図、第
2図は一実施例の処理手順を示すフローチャート、第3
図は一実施例の動作を説明するための信号図である。第
4図はラベルプリンタの機構部の概略を示す側面図であ
る。 20……ラベル検出装置、21……LED、22……フォトトラ
ンジスタ、23……コンパレータ、24……AD変換器、25…
…レベル判定手段、26……基準値メモリ、27……感度可
変手段、28……安定判定手段、30……送り戻し制御手
段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−272648(JP,A) 特開 昭63−12439(JP,A) 特開 昭60−185104(JP,A) 実開 昭56−68751(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状の台紙上にそれぞれ間隔をもってラベ
    ルが貼着されたラベル用紙を印字部へ送り、該印字部で
    印字されるラベルを発行するラベルプリンタのラベル検
    出装置であって、 前記印字部に対する前記ラベル用紙の移送経路の近傍に
    配置され、ラベル用紙のラベル貼着部と非貼着部の透光
    量または反射光量の変化を受光検出する投受光器と、 最大で前記ラベルの貼着ピッチ分の送り戻しを前記ラベ
    ル用紙に対して連続して行なわせる送り戻し手段と、 前記ラベル用紙のラベル非貼着部が前記投受光器間を通
    過する毎に、その受光信号レベルが所定の適正レベル範
    囲に入いるか否かを判定するレベル判定手段と、 前記レベル判定手段で不適正判定される毎に、前記受光
    信号レベルが前記適正レベル範囲に近づく方向に前記投
    受光器の感度を可変する感度可変手段と、 前記レベル判別手段で適正判定が複数回連続してなされ
    たことを検知して、前記投受光器の投受光感度を固定設
    定する安定判定手段とを備えたことを特徴とするラベル
    プリンタのラベル検出装置。
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