JP2736334B2 - フィルム貼り込み装置 - Google Patents

フィルム貼り込み装置

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JP2736334B2
JP2736334B2 JP3120437A JP12043791A JP2736334B2 JP 2736334 B2 JP2736334 B2 JP 2736334B2 JP 3120437 A JP3120437 A JP 3120437A JP 12043791 A JP12043791 A JP 12043791A JP 2736334 B2 JP2736334 B2 JP 2736334B2
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positioning
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敬 蔵本
哲二 槍田
武男 恩河
光男 多賀
隆 小湊
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Hitachi Denshi KK
Fujifilm Holdings Corp
Toppan Inc
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Hitachi Denshi KK
Toppan Printing Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真製版に用いられる
フィルム貼り込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真製版においては、カラースキャナか
ら得られた各原稿毎の色分解版(ネガフィルム)を割付
指定に従って各色毎に台紙(ベースフィルムとも称す)
上にテープ、接着剤等により貼り付け、これをプリンタ
によりポジフィルム(フォトクロフィルム)上に焼付
け、ネガ/ポジ反転させて原版フィルムを作っている。
この際、各色版間の位置合わせは、最初に作られた原版
フィルム(通常は、マゼンタ版)を見て、それに合わせ
て他の色の色分解版を作業者がそれぞれのベースフィル
ム上に貼り込んでいた。
【0003】このように、従来は作業者が肉眼で一版づ
つ確認しながら位置合わせを行なって貼り込んでいたの
で、作業者の疲労度が大きく作業上の能率が悪いととも
に、位置合わせの精度に個人差があり、高品質な原版フ
ィルムを作ることが困難であった。
【0004】これに対処すべく、トレイから自動的に色
分解版を取り出し、台紙が載置されたテーブル上に位置
決めして色分解版を載置し、取り出し手段に設けられた
テープ貼りユニットによってテープを貼り込むフィルム
貼り込み装置が開発されている。ここで、色分解版の位
置決めを行なうために、色分解版上に十字型の位置決め
マーク(いわゆるトンボ)を記しておき、取り出し手段
側の位置決めマークと対応する場所にエリアセンサを設
けておくことが考えられている。そして、エリアセンサ
のセンサ領域を縦横に4つに分けておき、センサの4つ
の分割領域からの出力を比較することにより、取り出し
手段に対するフィルムの相対位置を知ることができ、4
つの出力が一致するように取り出し手段、またはテーブ
ルの位置を調整することにより位置決めを行うことがで
きる。
【0005】しかし、この方法では、エリアセンサを用
いるので、装置が高価になるとともに、位置決めマーク
の検索機能はないので、位置決めマークがセンサから全
くずれていると、位置ずれを検出できず、位置ずれの検
出範囲が狭いという欠点があった。検出範囲を広くする
には、センサを大きくすればよいが、価格がさらに高価
になるとともに、検出精度が低下してしまう不具合があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に対処すべくなされたもので、その目的はフィルムが大
幅にずれていても短時間で精度よくフィルムの位置決め
を行い台紙上に貼り込むことができ、簡単に高品質な原
版フィルムを作ることができるフィルム貼り込み装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるフィルム貼
り込み装置は、台紙が載置され複数の光学的なセンサを
有する下テーブルと、下テーブルの上方に設けられ吸着
手段とテープ貼り手段とを具備し上下動する上テーブル
と、所定の角度をなす2つの線分からなる第1の位置決
めマークとこれら2つの線分と平行な2つの線分からな
る第2の位置決めマークとがセンサに対応する位置に記
されているフィルムを収納し上テーブルと下テーブルと
の間に挿脱されるフィルムトレイと、フィルムトレイが
上テーブルと下テーブルとの間に挿入された時に吸着手
段を動作させフィルムを上テーブルに吸着させフィルム
トレイが上テーブルと下テーブルとの間から退出後に上
テーブルを下降させ位置決めマークを検出し検出結果に
応じて上テーブルと下テーブルとの位置合わせを行ない
上テーブルを下降させ吸着手段の動作を停止しフィルム
を下テーブル上の台紙上に載置するフィルム取り出し手
段と、フィルム取り出し手段によりフィルムを台紙上に
載置後テープ貼り手段を動作させ台紙上にフィルムを貼
り付ける手段とを具備し、フィルム取り出し手段は上テ
ーブル、下テーブルの少なくとも一方をテーブル面に沿
った2方向に移動させてセンサにより位置決めマークを
検出させ、センサが位置決めマークを構成する線分を検
出する位置に応じて位置合わせを行なうことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本発明によるフィルム貼り込み装置によれば、
フィルムをフィルムトレイにセットしておくだけで、自
動的に各フィルムの位置合わせ、テープ貼りが行なわれ
るので、作業者の疲労度が少なく、短時間で精度よくフ
ィルムの貼り込みを行なうことができ、効率よく高品質
な原版フィルムを作ることができる。また、上テーブ
ル、下テーブルの少なくとも一方を移動させながらセン
サが位置決めマークを構成する線分を検出する位置に応
じて位置ずれを検出することにより、フィルムが大幅に
ずれている場合でも、位置ずれ量を検出でき、位置決め
できる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明によるフィルム
貼り込み装置の実施例を説明する。図1は実施例の全体
構造を示す概略図である。実施例装置は、大きく分けて
台紙(ベースフィルム)、色分解版(ネガフィルム)が
収納されるトレイ部10と、台紙、色分解版を載置し、
その際、台紙と色分解版との位置合わせのために平面内
で前後(Y軸)、左右(X軸)方向に移動するととも
に、平面内の一点を中心としてθ方向に回転する下テー
ブル30と、下テーブル30の上方に設けられ、上下
(Z軸)方向に移動可能でトレイ部10から台紙、色分
解版を取り出し下テーブル30上に載置する上テーブル
(Zテーブル)60とからなる。
【0010】トレイ部10は本体前面に設けられ、両側
面に設けられた支持枠12a,12bにより水平に前後
動可能に支持され、上、下テーブル60,30間に挿脱
自在となっている。支持枠12a,12bは上、下テー
ブル60,30の外側に設けられる。トレイ部10は色
分解版を収納するフィルムトレイと、台紙を収納する台
紙トレイと、色分解版の貼り込み終了後の台紙を収納す
る排版トレイとからなる。ここでは、色分解版、台紙を
収納するトレイが2組づつ設けられており、1組のトレ
イの移動(トレイから色分解版、台紙を取り出す)期間
に他の組のトレイへ色分解版、台紙をセットできるよう
になっている。そのため、例えば、トレイ部10は、上
から順に第1、第2のフィルムトレイ14,16、第
1、第2の台紙トレイ18,20、排版トレイ22から
なる。台紙には位置決め用の穴があけられていて、台紙
トレイ18,20内にはこれに対応したピンが設けら
れ、台紙をトレイ内にセットする際に、ピンに対して位
置決めされる。このピンはトレイから台紙が取り出され
る際には、取り出しを容易にするために、下降しトレイ
内に埋没される。ここで、台紙トレイには10枚、フィ
ルムトレイには5枚(Y、M、C、K、モノクロ)のフ
ィルムが収納可能となっている。図示しないスライド機
構により、いずれかのトレイが支持枠12a,12bに
沿って上下テーブル間に挿入されたり、退出される。フ
ィルムトレイ14,16、台紙トレイ18,20の後端
(本体側の端部)には図4に示すようなローラ24が設
けられている。このローラ24の機能については後述す
る。
【0011】下テーブル30の詳細を図2に示す。下テ
ーブル30は装置本体32上に自在受けを介して設けら
れy方向(前後方向)に移動可能なYテーブル34と、
Yテーブル34の上に自在受け38を介して設けられx
方向(左右方向)に移動可能であるとともに、平面内で
回転可能なXθテーブル36を有する。Yテーブル34
は本体32上に設けられたY軸駆動モータ40によりY
方向に設けられた公知の送りネジ機構を介してy方向に
移動される。
【0012】Yテーブル34の上にはX1軸駆動モータ
42a、X2軸駆動モータ42bと、X1軸ガイド44
a、X2軸ガイド44bとが設けられる。X1軸ガイド
44a、X2軸ガイド44bはx方向に沿って互いに平
行である。X1軸駆動モータ42aの回転軸はX1軸送
りネジ46aに接続され、X2軸駆動モータ42bの回
転軸はX2軸送りネジ46bに接続される。X1軸送り
ネジ46aにはX1軸ガイド44a上を摺動するX1軸
キャリッジ48aが噛合され、X2軸送りネジ46bに
はX2軸ガイド44b上を摺動するX2軸キャリッジ4
8bが噛合される。X1軸キャリッジ48aは回転ピボ
ット受け50を介してXθテーブル36を保持し、X2
軸キャリッジ48bはスライドピボット受け52を介し
てXθテーブル36を保持する。回転ピボット受け50
はXθテーブル36から突出されたピン部を中心にXθ
テーブル36を回転自在に保持し、スライドピボット受
け52はXθテーブル36から突出されたピン部をy方
向にスライド自在に保持する。
【0013】これにより、X1軸駆動モータ42aを停
止させておいてX2軸駆動モータ42bを駆動すること
により、Xθテーブル36を回転ピボット受け50を中
心として回転させることができる。また、X1軸駆動モ
ータ42a、X2軸駆動モータ42bを等速で駆動する
ことにより、Xθテーブル36をX1軸ガイド44a、
X2軸ガイド44bに沿ってx方向に移動させることが
できる。
【0014】Xθテーブル36の上表面には台紙を載置
する際の位置決めのためのピン54と、台紙、ネガフィ
ルムを吸引するための多数の吸引孔(図示せず)が設け
られる。ピン54は先端が鋭角になっており、台紙の位
置決め用の穴に通りやすくなっている。吸引孔は図示し
ないテーブルバキューム装置に接続される。なお、ピン
54は突没自在であり、貼り込み後の台紙を排版する際
には下降しテーブル内に埋没される。勿論、この際には
テーブルバキューム装置も動作停止される。
【0015】図1に戻り、上テーブル60は公知の上下
動機構により上下動可能に保持されている。上テーブル
60の後端部には台紙、ネガフィルムを吸引するための
吸引パット62(図4に示す)が設けられる。なお、図
示していないが、上テーブル60の下表面には台紙、ネ
ガフィルムを吸引するための多数の吸引孔も設けられ
る。吸引パット62はパットバキューム装置に、吸引孔
はテーブルバキューム装置に接続される。上テーブル6
0内にはネガフィルムを台紙上に貼るためのテープ貼り
ヘッド64が複数、例えば図3に示すような3列×4行
の配置で12個組み込まれている。1、2行目のテープ
貼りヘッド64は常に使用されるが、用紙サイズによっ
て3、4行目のテープ貼りヘッド64のいずれかが選択
的に使われる。
【0016】図4を参照して、トレイ部10から台紙、
またはフィルムを取り出す動作を説明する。ここでは、
第1のフィルムトレイ14が上下テーブル間に挿入され
た場合を説明する。図4(a)に示すように、トレイ1
4が上下テーブル間に完全に挿入されると、上テーブル
60が下降し、さらにそこから吸引パット62が下降
し、トレイ14内のフィルム66上に接触する。そし
て、パットバキューム装置が作動し、フィルムの後端が
吸引パット62に吸着される。この後、図4(b)に示
すように、吸引パット62が上昇し、テーブルバキュー
ム装置が動作し、フィルム66の後端が上テーブル60
に吸着される。そして、トレイ14が上下テーブル間か
ら退出すると、図4(c)に示すように、トレイ14内
のフィルム66はローラ24により上テーブル60に押
しつけられ、テーブルバキューム装置の働きにより上テ
ーブル60に吸着される。
【0017】本実施例では、台紙はピン54により位置
決めされてXθテーブル36上に載置されるが、ネガフ
ィルムには位置決め用の孔を設けることができないの
で、図5に示すように、フィルム66上の4隅に位置決
めマーク70a〜70hを記しておいて、これらの4つ
のマークの中で最も間隔の長い2つの位置決めマークを
検出して位置ずれを検出する。例えば、1頁だけのフィ
ルムの場合は、マーク70b−70e対、マーク70b
−70g対、マーク70c−70f対、またはマーク7
0c−70h対で検出し、見開き2頁のフィルムの場合
は、マーク70a−70d対を用いて検出する。マーク
は等長の2つの線分の一方の端点どうしが90゜で接す
る略L字型である。
【0018】図6にマーク70a、70bを用いた場合
の位置ずれ検出のための構成を示す。Xθテーブル36
内のこれらのマークに対応する位置に光学的なセンサ
(スポットセンサ)72a、72bが設けられ、上テー
ブル内のセンサに対応する位置には位置決めマークを含
んだ所定の領域、ここでは正方領域を均一に照明する光
源74a、74bが設けられる。すなわち、フィルム6
6は、ネガフィルムとして説明すると、光を遮断する
が、マークの部分は光を透過するので、Xθテーブル3
6を移動してマークがセンサの検出スポットを横切る
と、センサ光が入射され、マークを検出できる。センサ
の検出スポットは非常に小さい点であるので、検出精度
が高い。ここで、透過型のセンサを用いているのは、検
出精度を均一化するためである。反射型のセンサでは、
反射方向によって精度が異なる場合がある。また、図示
してはいないが、センサの直前に円形の絞り、またはピ
ンホールを設置し、センサに直角に入射する光のみを検
出し、検出精度を向上している。あるいは、検出精度を
向上させるために、×10倍位の拡大対物レンズをセン
サの前面に設けてもよい。これは、センサ自体の精度を
向上すると、フィルム表面上に付いているマーカサイズ
以下のゴミ等も読み取ってしまい、後処理が面倒である
が、拡大レンズを設ければ、有効焦点深度未満の直径の
ゴミ等をぼかして、読み取らないからである。一般的
に、透過型のセンサの場合、精度を上げようとすると、
透過光をオン・オフ変調しなければならず、投光と受光
の軸を一致させる必要があり、設計が困難であるが、本
実施例では上述したように精度が十分高いので、照明光
を変調する必要がない。そのため、光源は均一照明なら
ば受光部とは全く切り離して配置できるので、設計の自
由度が高い。
【0019】なお、図5には示していないが、本実施例
では位置合わせマーク以外の識別マークとして、色分解
版の色成分に合ったカラーマーク(色玉)と、頁の奇
数、偶数を示すマークもフィルム上に記されている。な
お、カラーマークのないものはモノクロとする。モノク
ロは奇数、偶数マークは原則として記さない。
【0020】このようなスポットセンサによる位置決め
マークの検出結果に応じて、Xθテーブル36をθ角度
回転するとともに、各マークの位置が4版で揃うように
Xθテーブル36をX方向、Yテーブル34をY方向に
x,yだけ移動して位置合わせをする。
【0021】図6に示したマーカ70a、70bによる
位置合わせの動作を図7を参照して説明する。2つのマ
ーカ70a、70bの相対位置は両者の一辺どうしが同
一直線上にあるか、または既知の間隔を有して平行とな
るようにフィルム上に記されている。なお、2つの線分
は90゜で接しているので、他の辺どうしも平行であ
る。ここで、マーカをフィルム上に記す際に、一辺が同
一直線上、または平行ではないような事態が生じる可能
性があるが、通常、マーカを構成する各線分は1cm位で
あり、2つのマーカ間の距離Lはそれに比較して非常に
長いので、図8に示す誤差角度Δθは無視できる。
【0022】なお、マーカに対するセンサの初期位置
は、図9に示すように、下テーブル(センサ)をx,y
方向に所定距離だけ移動した時に、マーカを構成する2
つの線分が必ずセンサの検出スポット上を横切ることが
必要である。すなわち、位置ずれの検出範囲は図9に示
した2つのマーカの間の一点鎖線の範囲内である。その
ため、本実施例によれば、検出範囲を広くするために
は、マーカサイズを大きくするとともに、下テーブルが
移動する所定距離を長くするだけでよく、検出精度を劣
化することがない。通常、この所定距離はマーカの一辺
の線分の長さと等しく設定されている。
【0023】先ず、図7に示すように、下テーブル30
(Yテーブル34)をy方向へ所定距離だけ移動する。
この間にマーカ70a、70bがセンサ72a、72b
の検出スポット76a、76bを横切り、横切っている
期間、センサ72a、72bへセンサ光が入射される。
このため、センサ72a、72bの出力からマーカ線分
の中心位置が検出スポット76a、76b上に位置する
タイミングを検出できる。センサ72a、72bの位置
は既知であるので、これからy方向におけるフィルムの
位置ずれ、あるいは傾きが検出できる。この検出結果に
応じて、Xθテーブル36をθ角度回転するとともに、
Yテーブル34をy方向に移動して位置合わせをする。
【0024】次に、下テーブル30(Xθテーブル3
6)をx方向へ所定距離だけ移動する。この間にマーカ
70a、70bがセンサ72a、72bの検出スポット
76a、76bを横切ると、同様に、センサ72a、7
2bの出力からマーカ線分の中心位置が検出スポット7
6a、76b上に位置するタイミングを検出でき、これ
からx方向におけるフィルムの位置ずれが検出でき、こ
の検出結果に応じて、Xθテーブル36をx方向に移動
して位置合わせをする。
【0025】これにより、フィルムが大幅にずれていて
も、必ず位置ずれを検出でき、検出結果に応じて下テー
ブルを回転、移動することにより、位置決めできる。な
お、スポットセンサによるマーク検出のためのフィルム
の移動はx,y方向の直交する2方向ではなく、図10
に示すように、一回の移動で2つの線分と交差するよう
に、斜めの方向でもよい。
【0026】本実施例の動作を図11〜図13に示した
流れ図を参照して説明する。先ず、トレイ部10におい
て、台紙トレイ18,20に台紙(ベースフィルム)を
セットするとともに、フィルムトレイ14,16に所定
の順番で1品目分の色分解版をセットする。フィルムト
レイは一番大きいサイズ(新聞紙の場合は見開き2頁)
のフィルムを収納できるサイズであり、片頁のみの場合
はトレイの頁に対応する片側部分にフィルムをセットす
る。ボタン、スイッチ等の操作により動作開始が指示さ
れると、上テーブル60が台紙受取り位置へ下降すると
ともに、Xθテーブル36から台紙位置決めのためのピ
ン54が上昇する。この後、台紙トレイ20、または2
2が上下テーブル間に進入される。
【0027】完全に進入されると、図4(a)に示すよ
うに、上テーブル60から吸引パット62が下降し、パ
ットバキューム装置が作動する。この後、台紙トレイ内
のピンは台紙の取り出しを容易にするために下降してト
レイ内に埋没する。図4(b)に示すように、吸引パッ
ト62が上昇し、上テーブル60のテーブルバキューム
装置が作動する。台紙トレイが上下テーブル間から退出
すると、図4(c)に示すように、台紙が上テーブル6
0に吸着される。
【0028】この後、台紙トレイ内のピンが再び上昇す
るとともに、上テーブル60が台紙渡し位置へ下降す
る。台紙渡し位置とは、台紙を上テーブルから下テーブ
ルへ受け渡す際の位置である。上テーブル60のテーブ
ルバキューム装置を動作停止させた後、Xθテーブル3
6は台紙の識別マークを読取り、台紙の表裏、台紙パタ
ーンが正しいか否かのチェックを行なう。チェックの結
果、正しい場合は、Xθテーブル36のテーブルバキュ
ームを作動させるとともに、上テーブル60を最下点ま
で下降させ、台紙をXθテーブル36上に抑えつける。
その後、上テーブルはフィルム受取り位置へ上昇する。
これにより、台紙トレイから台紙が取り出され、Xθテ
ーブル上の所定の位置に載置される。載置された台紙は
テーブルバキューム装置により吸着され、テーブル上に
固定される。
【0029】ネガトレイ14、または16が上下テーブ
ル間に進入され、台紙の場合と同様に、図4に示すよう
に、トレイから色分解版が取り出され、トレイが上下テ
ーブル間から退出される時に上テーブル60に吸着され
る。なお、ネガトレイには分解版の大きさが12段か1
5段か、見開きか否か等を識別する機能がある。この
後、上テーブル60が位置決め位置へ下降する。図6、
図7に示したように、下テーブルをx,y方向へ移動し
ながら、Xθテーブル36内に設けられた光学的センサ
72a、72bによりフィルムの位置決めマーク70
a、70bを検出し、フィルムの見当ズレをチェック
し、色分解版の位置決め量θ,x,yを求める。なお、
識別マークにより分解版の色、表裏、頁等が正しいか否
かもチェックする。チェック結果が正しくない場合は、
その旨を警告する。
【0030】位置決め(見当合わせ)の際には、上テー
ブル60のパットバキューム装置は動作停止する。Yテ
ーブル34、Xθテーブル36を移動、回転させること
により、色分解版の見当を合わせる。その後、上テーブ
ル60を最下点へ下降させる。
【0031】Xθテーブル36のテーブルバキューム装
置は作動しているので、これにより、色分解版が上テー
ブル60からXθテーブル36上の台紙に受け渡され、
色分解版がXθテーブル36上の台紙に抑えつけられ
る。その後、上テーブル60内に組み込まれたテープ貼
りヘッド64により色分解版が台紙に貼りつけられる。
【0032】そして、Xθテーブル36の台紙位置決め
ピン54を下降しテーブル内に埋没させるとともに、テ
ーブルバキューム装置を動作停止させる。この時、上テ
ーブル60は最下点に位置しているので、上テーブル6
0のパットバキューム装置を作動させることにより貼り
込み後の台紙を上テーブル60に吸着させることができ
る。そして、上テーブル60が排版位置へ上昇し、排版
トレイ22を上下テーブル間に進入させる。下テーブル
30は原点位置に復帰される。
【0033】この後、上テーブル60のテーブルバキュ
ーム装置を動作停止し、吸引パットを下降させ、パット
バキュームを動作停止してから吸引パットを上昇するこ
とにより、排版トレイ22内に貼り込み後の台紙を回収
させる。排版トレイ22が上下テーブル間から退出し
て、動作が終了する。
【0034】このように、この実施例によれば、トレイ
内に台紙、色分解版をセットしておくだけで、自動的に
トレイから台紙、フィルムが取り出され、下テーブル上
に位置合わせされて載置され、上テーブル内に組み込ま
れたテープ貼りユニットにより台紙上に色分解版を貼り
込むことができ、作業者に負担をかけることなく簡単に
高精度なフィルム貼り込みを行なうことができる。ま
た、この実施例ではフィルム上に2つの線分からなる2
つの位置決めマークを対応する線分が互いに平行となる
ように設けておいて、フィルムとセンサの相対位置を変
えながらセンサが位置決めマークを検出することによ
り、フィルムが大幅にずれている場合でも、位置ずれ量
を検出でき、位置決めできる。
【0035】なお、本発明は上述した実施例に限定され
ず、種々変形して実施可能である。例えば、台紙はトレ
イ内にセットせずに、直に下テーブル上に載置してもよ
い。また、分解版はネガフィルムとしたが、ポジフィル
ムでもよく、対象物も新聞等のカラー写真としたが、こ
れに限らず、カラー写真を写真製版するものであれば何
でもよい。また、位置ずれ検出のための位置決めマーク
を構成する2つの線分のなす角度は90゜に限定され
ず、所定の角度であればよい。さらに、形状も対応する
線分どうしが平行であればよく、端点が接するL字型に
限らず、2つの線分が交差する十字型でもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィルムをフィルムトレイにセットしておくだけで、フィ
ルムが自動的に取り出され、フィルムとセンサとの相対
位置関係をずらしながらフィルム上に記された2つの位
置決めマークを検出することにより、フィルムが大幅に
位置ずれてトレイにセットされている場合でも、フィル
ムの位置合わせが行なわれた後、テープ貼りが行なわれ
るので、作業者の疲労度が少なく、短時間で精度よくフ
ィルムの貼り込みを行なうことができ、効率よく高品質
な原版フィルムを作ることができるフィルム貼り込み装
置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルム貼り込み装置の実施例の
全体構成を示す概略図。
【図2】下テーブルの構成を示す図。
【図3】上テーブル内に組み込まれたテープ貼り機の位
置を示す図。
【図4】上テーブルがトレイ部からフィルムを取り出す
動作を説明する図。
【図5】色分解版に設けられた位置決めマークの配置を
示す図。
【図6】位置決めマークの検出機構を示す図。
【図7】位置ずれの検出動作を示す図。
【図8】2つの位置決めマークの間の角度誤差を説明す
る図。
【図9】位置ずれ検出範囲を示す図。
【図10】位置ずれ検出動作の変形例を示す図。
【図11】実施例の動作の第1の部分を示す流れ図。
【図12】実施例の動作の第2の部分を示す流れ図。
【図13】実施例の動作の第3の部分を示す流れ図。
【符号の説明】
10…トレイ部、24…ローラ、30…下テーブル、3
4…Yテーブル、36…Xθテーブル、50…回転ピボ
ット受け、52…スライドピボット受け、60…上テー
ブル、64…テープ貼りヘッド、70a,70b…位置
決めマーク、72a,72b…スポットセンサ、74
a,74b…照明光源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 槍田 哲二 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (72)発明者 恩河 武男 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (72)発明者 多賀 光男 東京都小平市御幸町32番地 日立電子株 式会社小金井工場内 (72)発明者 小湊 隆 神奈川県愛甲郡愛川町中津4021番地 厚 木エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−200356(JP,A) 特開 平3−83061(JP,A) 特開 昭53−90872(JP,A) 特開 昭58−7639(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真製版に用いられるフィルム貼り込み
    装置において、 台紙が載置され、複数の光学的なセンサを有する下テー
    ブルと、 前記下テーブルの上方に設けられ、吸着手段とテープ貼
    り手段とを具備し、上下動する上テーブルと、 所定の角度をなす2つの線分からなる第1の位置決めマ
    ークと、該2つの線分と平行な2つの線分からなる第2
    の位置決めマークとが前記センサに対応する位置に記さ
    れているフィルムを収納し、前記上テーブルと下テーブ
    ルとの間に挿脱されるフィルムトレイと、 前記フィルムトレイが上テーブルと下テーブルとの間に
    挿入された時に吸着手段を動作させフィルムを上テーブ
    ルに吸着させ、フィルムトレイが上テーブルと下テーブ
    ルとの間から退出後に上テーブルを下降させ前記位置決
    めマークを検出して、該検出結果に応じて上テーブルと
    下テーブルとの位置合わせを行ない、上テーブルを下降
    させ吸着手段の動作を停止しフィルムを下テーブル上の
    台紙上に載置するフィルム取り出し手段と、 前記フィルム取り出し手段によりフィルムを台紙上に載
    置後、前記テープ貼り手段を動作させ台紙上にフィルム
    を貼り付ける手段とを具備し、 前記フィルム取り出し手段は前記上テーブル、下テーブ
    ルの少なくとも一方をテーブル面に沿った2方向に移動
    させて前記センサにより前記位置決めマークを検出さ
    せ、前記センサが前記位置決めマークを構成する線分を
    検出する位置に応じて位置合わせを行なうことを特徴と
    するフィルム貼り込み装置。
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