JP2734358B2 - 水中3次元探査ブイ - Google Patents

水中3次元探査ブイ

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JP2734358B2
JP2734358B2 JP5330941A JP33094193A JP2734358B2 JP 2734358 B2 JP2734358 B2 JP 2734358B2 JP 5330941 A JP5330941 A JP 5330941A JP 33094193 A JP33094193 A JP 33094193A JP 2734358 B2 JP2734358 B2 JP 2734358B2
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浩太郎 坪田
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水中探査ブイに関し、特
に目標物の方位距離、深度から目標物の位置を3次元で
探する水中3次元探査ブイに関する。
【0002】図4は、特開昭64−1995号公報に記
載されているソーナー装置などに備えられる送受波器
斜視図、図5はその送受波器の横断面図、図6は図4の
送受波器における水平面内指向特性図、図7は図4の送
受波器で音波の送波及び受波をする従来の水中探査ブイ
の構成を示すブロック図である。
【0003】
【従来の技術】従来のこの種の水中探査ブイは、送受波
器から音を水中に送波し、送波から受波までの時間差か
ら目標物までの距離を検出する。その送受波器4には図
6のように水平方向に8の字型指向性を持たせる。これ
によって任意の水平の入射方向θからの音波による出力
信号VX(θ)とVY(θ)は次の様に表される。
【0004】VX(θ)=A’sinθ VY(θ)=A’cosθ (A’感度偏差) また、図6においてac=bo=VX(θ)であるか
ら、 θ=tan-1ac/ao=tan-1bo/ao=tan
-1X(θ)/VY(θ) である。
【0005】以上より、記号VX(θ)、VY(θ)によ
って目標物の水平方向の入射角が検出される。また、従
来使用されている探査ブイの構成を図7にブロック図で
示す。図7のブロック図によって説明すると、水面に浮
遊している受信器1によって航空機1搭載の管制装置か
ら管制信号を受け、ケーブル3によって水中に信号が伝
わり、送受切換回路10によって送受波器4が送信に切
り換わり送信する。送信終了後、受信に切換わり、目標
物の反射音を送受波器4にて受波する。水平信号分離回
路7は送受波4の出力を受け、その送受波器の出力を上
述のVX(θ),VY(θ)に分離する。処理装置9は、
水平信号分離回路7の出力を受け、増幅し、この出力で
搬送波を変調し、ケーブル3で伝送できる周波数に変換
する。処理回路9の出力は、送受切換回路10を経て、
ケーブル3へ送られ、ケーブル3から送信器2へ送ら
れ、空中へ送信される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来の水中探査ブ
イでは、目標物の位置が、送受波器の位置から目標物ま
での距離と、水平面における目標物の方向だけを検出で
き、目標の位置把握が2次元的で不十分であった。ま
た、目標までの距離を水平距離として検出するから、目
標の深度が送受波器深度と異なると、目標までの直線距
離と該目標の水平距離とが異なり、水平距離の誤差とな
り位置把握が困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明は次の及びの手段を提供する。
【0008】水上に浮く水上部と、片端を前記水上部
へ接続された信号用のケーブル(3)と、このケーブル
(3)の他端に接続され、水中に位置する水中部とから
なり、 前記水上中部は、航空機等の飛翔体(11)に
搭載され又は地上に設けられた管制装置からの管制信号
(12)を受ける受信器(2)と、前記管制装置に前記
水中部で取得したデータを送信する送信器(1)とを備
え、前記水中部は、水平方向に指向性を有し、互いに直
交し水平なX軸及びY軸方向の受波信号成分を出力する
送受波器(4)と、この送受波器(4)の出力の前記受
波信号を受け、この受波器信号をX軸方向成分VXおよ
びY軸方向成分VYに分ける水平信号分離回路(7)
と、前記受信器(2)で受信した前記管制信号を前記ケ
ーブル(3)から受け、該管制信号に基づき前記送受波
器(4)に送波の指令を送るととも、前記水平信号分離
回路(7)から出力される前記VX及びVYを前記ケーブ
ル(3)を介して前記水中部取得データとして前記送信
器1へ送る信号入出力回路とを備える水中探査ブイにお
いて、中空で一定の厚さを有する球形の振動子と、この
球形振動子の内外表面を互いに離れた2本の水平な分割
面で分離したと仮想したときに形成される上中下の3つ
の領域にそれぞれ設けた電極a,b及びcとを備える受
波器(5)と、この受波器(5)の前記電極a及びcの
間で取得される垂直方向成分VZと、前記受波器(5)
の前記電極bの内外電極間で取得されるXY平面成分V
XYとを受け、前記VZとVXYとを分離する垂直信号分離
回路(8)とを有し、前記信号入出力回路は前記垂直信
号分離回路(8)から出力される前記VZ及びVXYを受
け、該VZ及びVXYを前記ケーブ(3)を介して前記水
中部取得データとして前記送信器1へ送ることを特徴と
する水中3次元探査ブイ。
【0009】前記信号入出力回路は送受切換回路(1
0)と、処理回路(9)と、信号切換回路(6)とから
なり、前記送受切換回路(10)は、前記管制信号を受
け、該管制信号で示される前記送受波器(4)に対する
送波の指令を、前記水中信号分離部回路(7)を介して
該送受波器(4)へ送るとともに、前記処理回路(9)
の出力を前記水中取得データとして前記ケーブル(3)
を介して前記送信器(1)へ送り、前記信号切換回路
(6)は、前記VX,VY,VZ及びVXYを受け、これら
信号を信号線路で空間的に分割するか又は時間的に分割
して前記処理回路(9)へ送り、前記処理回路(9)
は、前記信号切換回路(6)から受ける信号で搬送波を
変調した変調信号を生成し、この変調信号を前記送受切
換回路(10)へ送出すことを特徴とする上記に記載
の水中探査ブイ。
【0010】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の水中3次元探査ブイの構
成を示すブロック図であり、図2は図1のブイにおける
受波器5の斜視図、図3は図2の受波器5の縦断面図で
ある。図1において、この水中3次元探査ブイは、送信
器1と、受信器2と、ケーブル3と、送受波器4と、受
波器5と、信号切換回路6と、水平信号分離回路7と、
垂直信号分離回路8と、処理回路9と、送受切換回路1
0とで構成されている。
【0011】次に、図1の回路の動作について説明す
る。航空機11に搭載された管制装置から送られた管制
信号12は、水面に浮遊している送受信器13の受信器
2にて受信され、ケーブル3によって水中の送受切換回
路10に伝えられる。送受切換回路10は、管制信号で
示される送受指令を水平信号分離回路7を経由して、送
受波器4へ送り、送受波器4はその送受指令に応じて音
響信号を水中へ送波する。その音響信号は目標物で反射
され、反射音として送受波器4で受波されるとともに、
受波器5で受信も受波される。受波せれた信号は、それ
ぞれ水平信号分離回路7と垂直分離回路8によってVX
(θ)信号、VY(θ)信号およびVXY(φ)信号1
6、VZ(φ)に分離される。一方、航空機11からの
管制信号12は、ケーブル3を介して信号切換回路6に
伝えられ、水平信号分離回路7の信号と垂直信号分離回
路8の信号を切り換え、処理回路9に伝える。処理回路
9は、入力信号の増幅、変調、合成等の処理を行い、ケ
ーブル3にて水面の送受信器13における送信器1に伝
える。送信器1はその信号を航空機11に送信する。
【0012】図2は垂直方位を検出する受波器5の斜視
図であり、図3はその縦断面図である。この受波器5
は、球型の振動子18に電極19a,19b及び19c
を上、中及び下の領域に分けて設けてなる。この構成に
よって、受波器5は、垂直方向に8の字型指向性を持
つ。そこで、図1の実施例は、従来技術と同様に、水平
成分の信号VX(θ)、VY(θ)より水平方位を検出す
るとともに、垂直成分の信号VXY(φ)、VZ(φ)よ
り垂直方位を検出できる。受波器5の出力は垂直分離回
路8に送られ、VXY(φ)及びVZ(φ)に分離され
る。
【0013】
【発明の効果】以上に説明した様に、本発明による水中
3次元探査ブイは、従来の水平方位を検出する送受波器
に、垂直方位の検出を可能にした受波器を追加したこと
により、目標物からの反射音の距離、水平、垂直入射角
を検出できる。そこで、本発明の水中3次元探査ブイを
採用すれば、目標の位置を、水平距離、水平方位および
深度という3次元で把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示した実施例における受波器の斜視図。
【図3】図の送受波器の縦断面図。
【図4】一般的な水平方位検出用送受波器の斜視図。
【図5】図4の送受波器の横断面図。
【図6】図4の送受波器の指向特性図。
【図7】従来の水中探査ブイの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 送信器 2 受信器 3 ケーブル 4 送受波器 5 受波器 6 信号切換回路 7 水平信号分離回路 8 垂直信号分離回路 9 処理回路 10 送受切換回路 11 航空機 12 管制信号 13 送受信器 14 VX(θ)信号 15 VY(θ)信号 16 VXY(φ)信号 17 VZ(φ)信号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水上に浮く水上部と、片端を前記水上部
    へ接続された信号用のケーブルと、このケーブルの他端
    に接続され、水中に位置する水中部とからなり、前記水
    上部は、航空機等の飛翔体に搭載され又は地上に設けら
    れた管制装置からの管制信号を受ける受信器と、 前記管制装置に前記水中部で取得したデータを送信する
    送信器とを備え、 前記水中部は、水平方向に指向性を有し、互いに直交し
    水平なX軸及びY軸方向の受波信号成分を出力する送受
    波器と、この送受波器の出力の前記受波信号を受け、こ
    の受波器信号をX軸方向成分VXおよびY軸方向成分VY
    に分ける水平信号分離回路と、前記受信器で受信した前
    記管制信号を前記ケーブルから受け、該管制信号に基づ
    き前記送受波器に送波の指令を送るととも、前記水平信
    号分離回路から出力される前記VX及びVYを前記ケーブ
    ルを介して前記水中部取得データとして前記送信器へ送
    る信号入出力回路とを備える水中探査ブイにおいて、 中空で一定の厚さを有する球形の振動子と、この球形振
    動子の内外表面を互いに離れた2本の水平な分割面で分
    離したと仮想したときに形成される上中下の3つの領域
    にそれぞれ設けた電極a、b及びcとを備える受波器
    と、 この受波器の前記電極a、b及びcの間で取得される垂
    直方向成分VZと、前記受波器の前記電極bの内外電極
    間で取得されるXY平面成分VXYとを受け、前記VZ
    XYとを分離する垂直信号分離回路とを有し、 前記信号入出力回路は前記垂直信号分離回路から出力さ
    れる前記VZ及びVXYを受け、前記ケーブルを介して前
    記水中部取得データとして前記送信器へ送ることを特徴
    とする水中探査ブイ。
  2. 【請求項2】 前記信号入出力回路は送受切換回路と、
    処理回路と、信号切換回路とからなり、 前記送受切換回路は、前記管制信号を受け、該管制信号
    で示される前記送受波器に対する送波の指令を、前記水
    中信号分離部回路を介して該送受波器へ送るとともに、
    前記処理回路の出力を前記水中取得データとして前記ケ
    ーブルを介して前記送信器へ送り、 前記信号切換回路は、前記VX,VY,VZ及びVXYを受
    け、これら信号を信号線路で空間的に分割するか又は時
    間的に分割して前記処理回路へ送り、 前記処理回路は、前記信号切換回路から受ける信号を1
    つの信号に合成して前記送受切換回路へ送出すことを特
    徴とする請求項1に記載の水中探査ブイ。
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CN113406647B (zh) * 2021-05-24 2023-03-17 哈尔滨工程大学 一种实时调整姿态的悬浮式水下声学标准体

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