JP2734117B2 - 光沢磁性トナー - Google Patents

光沢磁性トナー

Info

Publication number
JP2734117B2
JP2734117B2 JP1242766A JP24276689A JP2734117B2 JP 2734117 B2 JP2734117 B2 JP 2734117B2 JP 1242766 A JP1242766 A JP 1242766A JP 24276689 A JP24276689 A JP 24276689A JP 2734117 B2 JP2734117 B2 JP 2734117B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic particles
plate
glossy
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1242766A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03103865A (ja
Inventor
美子 宇賀神
研二 松本
廣行 安島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP1242766A priority Critical patent/JP2734117B2/ja
Publication of JPH03103865A publication Critical patent/JPH03103865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2734117B2 publication Critical patent/JP2734117B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は電子写真法、磁気記録法などに用いられるト
ナーに関し、特に、電子写真用一成分磁性トナー、およ
び磁気記録用トナーのカラー化に適する光沢磁性トナー
に関するものである。
<従来の技術> 従来より、例えば、磁気記録法においては磁性記録媒
体上に磁気的手法により得た磁気潜像を磁性トナーで現
像し、これを被転写物に転写させて定着することにより
可視画像を形成することが行なわれている。
ここで用いられる磁性トナーはFe3O4あるいはバリウ
ム−フェライト粉末等の磁性体粉末と樹脂を混練し、粉
砕したものが一般に知られている。
一方、光沢を示す顔料として知られている真珠顔料
は、希薄な酸性チタン塩水溶液中に透明な雲母状基質を
懸濁させ、この懸濁液を加温し熱加水分解により基質表
面水和酸化チタン薄膜を形成させ、これを焼結して製造
される。
さらに、特開昭51−7176号公報によれば、上記真珠顔
料の製造法を用い、不透明な雲母状酸化第二鉄表面に酸
化チタンの薄膜を形成させた酸化鉄顔料が開発されてい
る。
<発明が解決しようとする課題> 従来の磁性トナーは磁性粉が黒色、あるいは黒褐色で
あるため、磁性粉と着色剤を単純に混合、あるいは磁性
粉を着色剤で単純に覆う場合、磁性粉の黒色、あるいは
黒褐色によりトナーの色に濁りが生じ、鮮明な色のトナ
ーが得られなかった。
本発明は、磁気記録用トナー、あるいは電子写真用一
成分磁性トナーに関し、真珠顔料の製法を応用すること
により、カラー化に適する光沢磁性トナーを提供するこ
とを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明は、上記の目的を達成するためになされたもの
であり、板状磁性粒子に高屈折率かつ透明性の金属酸化
物からなる光干渉性の薄膜を形成した光沢磁性トナーを
提供するものである。
板状磁性粒子は、磁性粒子単独あるは数種の磁性粒子
の混合物であってもよく、板状非磁性粒子表面に磁性薄
膜を有する物質であってもよい。
<作用> 上述の光沢磁性トナーは、板状磁性粒子上に高屈折率
のしかも透明な金属酸化物薄膜を設けているため、金属
酸化物薄膜表面からの反射光と、金属酸化物薄膜と磁性
粒子との界面からの反射光との干渉により磁性粒子の色
が光学的に消され鮮明な光沢のある優美な色に着色され
る。
また、着色の原理が光の干渉作用であるため、金属酸
化物の膜厚を変化させるだけで、多種多色の着色が可能
となる。
さらに、着色顔料等を含んでいないため全ての色調の
トナーがほとんど同一の物性を持っており、分散、混合
などを均一にしかも容易に行うことができる。
<発明の詳述> 本発明を図面を用いて、以下詳細に説明する。第1図
は、本発明の一実施例を示す断面図である。図におい
て、板状磁性粒子10としては、ニッケル、バリウム−フ
ェライト、マグネタイト等、一般に知られている磁性
体、あるいはそれらの合金、化合物が使用可能である。
この板状磁性粒子は、平均直径が2〜200μm好ましく
は5〜100μm、厚さが0.3〜5μm、好ましくは0.5〜
3μmがよい。形状は円板状、六角板状、矩形板状、菱
形板状、その他適宜の形状で平面性の良好なものであれ
ばよい。
金属酸化物11としては高屈折率を示す二酸化チタン、
酸化スズ、酸化ジルコニウムなどを用いることが可能で
ある。金属酸化物による薄膜形状方法としては、板状磁
性粒子10を有機金属化合物溶液に浸漬し引上げて乾燥
し、その後焼成して有機金属化合物を分解することによ
り金属酸化物よりなる薄膜を形成する方法、あるいは金
属塩の希薄酸性溶液中に板状磁性粒子を懸濁させ、金属
塩を加水分解してその表面に水和金属酸化物を析出さ
せ、焼成することにより金属化合物よりなる薄膜を形成
する方法があげられるが、これらの方法に限定されるも
のではない。ここで、最も一般的に用いられている酸化
チタン薄膜の形成方法をさらに詳しく説明する。
温度約50〜100℃及びpH0.5〜5.5を有する被覆すべき
物質の水懸濁液に、0.002〜3Nに対当する遊離酸を含む
0.001〜5モルのチタン塩水溶液の第一の流れ及びそれ
と同時に1〜10Nのアルカリ金属水溶液又は水酸化アン
モニウム又はアンモニウムガスを添加することにより成
る。塩基の装入速度は、チタン塩溶液に含有される酸並
びに反応中製造される酸を丁度中和することができるよ
うに維持する。チタン塩の装入速度は、1分間被覆され
るべき表面1m2当りチタン塩約0.01〜20×10-5モルのチ
タン塩の大きさの範囲に維持する。
本発明によれば、加水分解は水溶液中で50〜100℃、
特に70〜80℃で行なう。この加水分解においては、それ
ぞれ単位時間内に供給されるチタン塩の量、又はそれか
ら作られる二酸化チタン水化物の量が被覆さるべき表面
と均衡するように、即ち表面によって実質的に完全に吸
収され遊離懸濁液における反応液中に残存しないように
注意しなければならない。
加水分解は、被覆すべき物品又は物質が水中に挿入さ
れて懸濁液を形成するかもしくは物品の場合には上方か
ら懸吊させるようにして行うのが適当である。懸濁液を
必要な温度(約50〜100℃)にまで加熱した後、0.001〜
5モルの、希薄チタン塩水溶液を撹拌しながら特に液体
の水面下に供給する。濃度は0.2〜2モルの範囲にある
のが望ましい。塩溶液は0.002〜3N、特に0.2〜2.0Nに対
当する遊離酸を含有する。同時に、希釈塩基水溶液又は
アンモニアガスを懸濁液に供給する。この塩基はチタン
塩溶液に供給する。この塩基はチタン塩溶液中に含まれ
る酸及び加水分解中連続的に製造される酸の両方を中和
するのに必要である。
塩基もチタン塩溶液も適当な計量装置によって供給す
るのが有利である。適当な計量装置は例えば分配ポンプ
及びロタメーターを含む。
含水塩基としてはアルカリ金属水酸化物溶液が特に有
用であり、すぐれたものは水酸化ナトリウム又は水酸化
カリウム又は水酸化アンモニウムである。0.025〜10、
特に1〜10Nの塩基溶液を使用するのが適当である。単
位時間当り供給される希薄塩基の量は狭い範囲内で変え
ることができ、望ましからざる副産物を生じることもな
い。0.5〜5.0、特に1.5〜2.5の範囲にあるpH値が良好な
被覆の製造に特に適していることが判明した。また、必
要な場合にはこのpH値を維持するために緩衝剤を加える
こともできる。このpH範囲に常用のすべての緩衝系、例
えば燐酸塩、酢酸塩、クエン酸塩又はグリコール緩衝剤
を使用することができる。
本発明によれば被覆すべき表面に単位時間当り単に十
分なチタン塩だけを供給し、全部の水酸化チタン又は二
酸化チタン水化物が、懸濁液中に可動性副産物を生じる
ことなく表面に沈積し得るようにすることができる。
使用するチタン塩溶液の濃度もしくは供給速度を変え
ることによって他の可変要素に影響を与えること、及び
両可変要素が基質物質の表面を飽和するのに必要な二酸
化チタン又は含水二酸化チタンの割合に或る程度影響を
与えることは明白である。
1分間当たり使用されるチタン塩の量は、被覆さるべ
き表面1m2当りチタン塩0.01〜20×10-5モル程度であ
る。
反応は、使用されるチタン塩溶液及び被覆さるべき物
質により、時間に関して広範に変えることができる。も
ちろん、使用量も重要な役割を果たす。例えば1〜4時
間後に特定の支持物上に被覆物を得ることができる(例
えば硫酸バリウムの場合)が、他の支持物の場合には数
日までの相当長い時間が必要である。
本発明によって、含水二酸化チタン被覆が製造され
る。これらの被覆は単に空気中に放置するか又は強制乾
燥によって完全に又は部分的に脱水される、二酸化チタ
ンの薄膜となる。
さらに、板状磁性粒子10としては、板状非磁性粒子20
表面に磁性薄膜21を形成したものでもよい。板状非磁性
粒子としては、天然雲母、合成雲母が用いられる。磁性
薄膜としては、ニッケル、バリウム−フェライト、マグ
ネタイト等一般に知られている磁性体、あるいはそれら
の合金、化合物等が使用可能である。薄膜形成方法とし
ては、メッキ、蒸着、スパッタによる方法があげられる
が、これらの方法に限定されるものではない。
<実施例> 以下に本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例−1 硫酸チタンの硫酸酸性溶液1000ml(TiO2換算25g)に
平均径10μmの板状ニッケル粒子250gを加え、回転速度
500rpmで撹拌しながら、95〜100℃で1時間加熱する。
冷却後、水酸化ナトリウムにより中和し、硫酸イオンが
検出されなくなるまで水洗する。これをろ別乾燥し、光
沢のある青色の磁性トナーを得た。
実施例−2 四塩化チタン40gを水1000mlに溶解し、板状ニッケル
粒子250gを加え、実施例−1と同様の操作を行い、光沢
のある深緑色の磁性トナーを得た。
実施例−3 メッキにより1μmのニッケル膜を形成した白色雲母
(平均径10μm)50gを硫酸チタンの硫酸酸性溶液1000m
l(TiO2換算20g)に加え、実施例−1と同様の操作を行
い、光沢のある紫色の磁性トナーを得た。
<発明の効果> 本発明は上述のとおりであり、板状磁性粒子上に高屈
折率かつ透明な金属酸化物薄膜が設けられているため、
光学的効果により磁性粒子の色が消され、鮮明な光沢の
ある優美な色を有するトナーを得ることができる。
また、着色の原理が光の干渉作用であるため金属酸化
物の膜厚を変化させるだけで、多種多色に着色されたト
ナーを得ることができる。
さらに、着色顔料等を含まないため、全ての色調のト
ナーが殆んど同一の物性を示し、分散・混合などを均一
・容易に行えるトナーとなり、電子写真法や磁気記録
法、マグネトグラフィー等の磁性画像形成技術に広く応
用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の光沢磁性トナーの実施例の断面図で
あり、第2図は、本発明に用いる板状磁性粒子の実施例
の断面図である。 10……板状磁性粒子 11……金属酸化物 20……板状非磁性粒子 21……磁性粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−253369(JP,A) 特開 昭62−100771(JP,A) 特開 昭61−138959(JP,A) 特開 昭51−30743(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状磁性粒子に高屈折率かつ透明性の金属
    酸化物からなる光干渉性の薄膜を形成したことを特徴と
    する光沢磁性トナー。
  2. 【請求項2】板状磁性粒子が、磁性粒子単独、あるいは
    数種の磁性粒子の混合物である請求項(1)記載の光沢
    磁性トナー。
  3. 【請求項3】板状磁性粒子が、板状非磁性粒子表面に磁
    性薄膜を有するものである請求項(1)記載の光沢磁性
    トナー。
JP1242766A 1989-09-19 1989-09-19 光沢磁性トナー Expired - Fee Related JP2734117B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1242766A JP2734117B2 (ja) 1989-09-19 1989-09-19 光沢磁性トナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1242766A JP2734117B2 (ja) 1989-09-19 1989-09-19 光沢磁性トナー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03103865A JPH03103865A (ja) 1991-04-30
JP2734117B2 true JP2734117B2 (ja) 1998-03-30

Family

ID=17093960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1242766A Expired - Fee Related JP2734117B2 (ja) 1989-09-19 1989-09-19 光沢磁性トナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2734117B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1102084C (zh) * 1995-03-14 2003-02-26 日铁矿业株式会社 表面有多层膜的粉末及其制备方法
IL113302A0 (en) * 1995-04-07 1995-07-31 Indigo Nv Printing on transparent film
US6979523B1 (en) 1995-04-07 2005-12-27 Hewlett-Packard Development Company, Lp Toner material and method utilizing same
JPH09329915A (ja) * 1996-06-10 1997-12-22 Nittetsu Mining Co Ltd カラー磁性トナーおよびその製造方法
JP5262886B2 (ja) * 2009-03-19 2013-08-14 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成方法
JP5262885B2 (ja) * 2009-03-19 2013-08-14 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成方法
JP5168218B2 (ja) * 2009-04-15 2013-03-21 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03103865A (ja) 1991-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2864019B2 (ja) 金色光沢顔料
US5770310A (en) Composite fine particles of metal oxides and production thereof
US4076551A (en) Carbon black-containing pigments and process for their preparation
KR970001932B1 (ko) 내후성 진주광택 안료 및 이들의 제조방법
US6596070B1 (en) Interference pigments
US4494993A (en) Nacreous pigments, their preparation and use
KR890003130B1 (ko) 자개 안료의 제조방법
AU675000B2 (en) Dendrite or asteroidal titanium dioxide micro-particles and process for producing the same
KR100392134B1 (ko) 표면에다층막을가지는분체및그제조방법
US4192691A (en) Metal oxide platelets as nacreous pigments
US4968351A (en) Nacreous pigments colored by adsorbed dyes
US20030047115A1 (en) Colored and coated plateletlike pigments
JPH11510552A (ja) チタン酸塩含有真珠光沢顔料
JP2000517374A (ja) 多層干渉性顔料
CS233733B2 (en) Processing of nacreous lustruous pigments
JPH04220467A (ja) 耐光性、耐湿性を有する金属酸化物で被覆された雲母顔料とその安定化方法
JP2734117B2 (ja) 光沢磁性トナー
JP3184608B2 (ja) 超微粒硫酸バリウム被覆薄片状顔料およびその製造法
CN111171602B (zh) 珠光颜料制备方法
JPH10279828A (ja) 高虹彩色効果を有するパール顔料、その製造方法及び用途
US4047969A (en) Iron blue nacreous coated pigments
CN111995884A (zh) 变色珠光颜料的生产工艺
CA2155680A1 (en) Process for making electroconductive powders
JP2872901B2 (ja) 青味光輝性白色真珠光沢顔料
US5565024A (en) Color luster pigments

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees