JP2733921B2 - 記録再生装置の継ぎ撮り方法及び記録再生装置 - Google Patents
記録再生装置の継ぎ撮り方法及び記録再生装置Info
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- JP2733921B2 JP2733921B2 JP62071034A JP7103487A JP2733921B2 JP 2733921 B2 JP2733921 B2 JP 2733921B2 JP 62071034 A JP62071034 A JP 62071034A JP 7103487 A JP7103487 A JP 7103487A JP 2733921 B2 JP2733921 B2 JP 2733921B2
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Description
【発明の詳細な説明】
以下の順序でこの発明を説明する。
A 産業上の利用分野
B 発明の概要
C 従来の技術
D 発明が解決しようとする問題点
E 問題点を解決するための手段
F 作用
G 実施例
G1記録再生装置の全体ブロック図の説明(第2図)
G2継ぎ撮りの説明(第1図〜第5図)
H 発明の効果
A 産業上の利用分野
この発明は回転ヘッドを用いて映像信号やオーディオ
信号を記録する記録装置に関し、特に記録済み部分に継
げて記録を行うようにするいわゆる継ぎ撮りの技術に係
わる。 B 発明の概要 この発明は、記録動作終了後、テープを巻き戻して再
生状態にし、前に記録した部分の記録状態の確認をし、
その後、前の記録終了点から新たに記録を始めるように
する継ぎ撮り方式において、継ぎ目となる記録終了点を
検出する動作を継ぎ目近傍でのみ行なうようにすること
によって、継ぐべき前の記録終了点を誤りなく検出でき
るようにしたものである。 C 従来の技術 例えばビデオカメラにて撮影した画像をVTRに記録す
る場合、カット毎の継ぎ目が再生画面上で目立たないよ
うにする継ぎ撮りの手法が一般に用いられている。 このようにVTRにおいて記録済み部分に継げて記録を
行なう継ぎ撮りの技術については、例えば特開昭57−15
805号公報に開示されている。この技術は記録状態と記
録状態との間はキャプスタンとピンチローラとが圧着
し、テープテンションがかけられテープが緊張したまま
一時停止状態となるポーズ状態でつなぐものである。す
なわち、第6図に示すように記録状態からポーズ操作を
したとき、その操作位置P1で一時停止状態とするのでは
なく、そのポーズ操作位置からテープを一定量巻戻した
位置P2で一時停止状態とし、次の録画開始操作(ポーズ
解除操作)を待つ。このときのポーズ操作位置P1からの
巻戻し量はコントロールパルスのパルス数に換算した一
定値である。ポーズ解除操作がされると、再生状態とな
って、再生コントロールパルスをカウントしながら、ト
ラッキングサーボが行なわれる。また、このときの再生
信号と新たに記録する信号との位相関係を制御して、両
者が同期するようにする。そして、再生コントロールパ
ルスのカウント値が前記テープ巻戻し量に相当する値に
なったとき、位置P1に相当する位置P3となり、この位置
P3より記録状態とする。 以上により、既に記録してあるトラックと、新たに記
録したトラックとの継ぎ目において、トラック間隔及び
コントロール信号の記録跡の間隔の不揃いがなくなり、
再生画像が乱れることがない。 ところで、既記録部分の記録状態を確認するためレビ
ュー機能なるものを具備するものが知られている。これ
はレビュースイッチを操作することで、一定量(前述の
特開昭57−158056号公報では42フレーム)のテープが巻
戻され、続いて再生状態となるので既記録状態を確認で
きる。 D 発明が解決しようとする問題点 ところで、このようなレビューモードを経た後にも、
正確な継ぎ撮りをしたい要求がある。そこで、巻戻した
テープ長を、コントロールパルス数として記憶してお
き、そのコントロールパルス数分だけ再生状態にしてフ
ォワード方向に走行させれば、そこが前の記録終了点に
なるはずであるので、このコントロールパルス数のカウ
ントに基づいて継ぎ撮りをすることが考えられる。 ところが機械的な精度が高い機械であれば、コントロ
ールパルス数を基準にして記録終了点を正確に検出する
ことができるが、機械的な精度が低い例えばポータブル
型のVTR一体型カメラの場合等においては、精度的に信
頼が得られず、つなぎ目でトラック間隔か不揃いになる
だけでなく、前の記録トラックの最後のトラックの次の
ところから新しいトラックが記録されるとは限らず、前
の記録トラックの最後の数本のトラックを重ね書きによ
り消してしまうおそれがある。このようになると、カラ
ーフレームがとれなくなる等種々の問題を生じる。 そこで、この記録終了点を正確に検出する要求があ
る。 この記録終了点の検出方法としては、テープに記録さ
れているタイムコードを利用する方法等種々のものが考
えられる。 ところで、レビュースイッチによりテープを巻き戻し
たとき、直前のカットの記録部分よりもさらに戻って前
々回、さらにその前のカットの記録部分にまで巻戻って
しまう場合がある。このような場合、記録終了点検出手
段による検出動作を巻戻されたテープ位置から開始して
いると例えば、前々回の記録部分と前回の記録部分との
継ぎ目(前回の記録部分の先頭位置)を新たに記録を始
めるべき今回の継ぎ目(前回の記録部分の最後尾位置)
と誤検出してしまう。 E 問題点を解決するための手段 この発明は、記録動作終了後、巻き戻し量設定手段に
よって設定されたテープ長巻き戻して後再生動作を行い
記録状態をモニタするとともに記録動作が終了したテー
プ(7)上の記録終了点から再び記録するようになされ
た継ぎ撮り方法において、この記録動作終了点から巻き
戻されたテープ長をテープ長検出手段(32)(33)によ
り検出し、テープ長検出手段(32)(33)で検出された
テープ長を再生するに要する時間よりも所定時間だけ短
い時間を、テープ(7)に記録された時間情報に基づく
時間設定手段(34)(35)により設定し、この巻き戻さ
れた位置からの再生動作が行われるとき、この時間の経
過後に記録終了点検出手段(39)(43)を動作させ、記
録終了点検出手段(39)(43)で記録終了点T4が検出さ
れたとき、記録終了点T4からテープ(7)に記録された
時間情報に基づく所定時間だけテープ(7)を巻き戻し
た後再生動作となし、この所定時間だけ再生動作が行わ
れたときから継ぎ撮りを行うようにする。 またこの発明は、記録動作終了後、巻き戻し量設定手
段によって設定されたテープ長巻き戻して後再生動作を
行い記録状態をモニタするとともに記録動作が終了した
テープ(7)上の記録終了点から再び記録するようにな
す継ぎ撮りを行う記録再生装置において、この記録動作
終了点から巻き戻されたテープ長を検出するテープ長検
出手段(32)(33)と、テープ長検出手段(32)(33)
で検出されたテープ長を再生するに要する時間よりも所
定時間だけ短い時間をテープ(7)に記録された時間情
報に基づき設定する時間設定手段(34)(35)と、この
巻き戻された位置からの再生動作が行われるとき、この
時間の経過後に記録終了点検出を行う手段(39)(43)
と、記録終了点検出を行う手段(39)(43)で記録終了
点T4が検出されたとき、この記録終了点T4からテープ
(7)に記録された時間情報に基づく所定時間だけテー
プ(7)を巻き戻した後再生動作となす手段と、この所
定時間だけ再生動作が行われたときから記録するように
なす手段とにより、継ぎ撮りを行うようにする。 F 作用 記録終了点検出手段は、検出すべき記録終了点近傍で
のみ実質的に検出動作するので、検出された記録終了点
は、目的とする継ぎ目であり、前の記録部分の継ぎ目を
誤検出することはない。 G 実施例 G1記録再生装置の全体ブロック図の説明 第2図はこの発明が適用される装置の例としてのVTR
一体型カメラのVTR部分の一例の全体のブロック図であ
る。 同図において、(1)は供給側リール、(1M)はこの
リール(1)駆動用モータ、(2)は巻取側リール、
(2M)はこのリール(2)駆動用モータ、(3)は回転
ヘッドが取り付けられているドラム、(3M)はこのドラ
ム(3)駆動用モータ、(4)はキャプスタン、(4M)
はこのキャプスタン(4)駆動用モータ、(5)はピン
チローラ、(6)はテンションレギュレータである。 供給側リール(1)よりくり出されたテープ(7)は
テンションレギュレータ(6)を巡り、ドラム(3)に
所定角間隔巻き付けられた後、キャプスタン(4)とピ
ンチローラ(5)間を通り、巻取側リール(2)に至る
テープパス系を形成する。 このテープパス系中のテンションレギュレータ(6)
とドラム(3)との間のテープ(7)の磁性面側には、
テープ(7)の全幅を消去する全幅消去用固定ヘッド
(8)とコントロール信号用固定ヘッド(9)とが、全
幅消去用固定ヘッド(8)が先行する状態で配されてい
る。この場合、これら全幅消去用固定ヘッド(8)とコ
ントロール信号用固定ヘッドとのテープ走行方向の間隔
lは、テープ(7)上のコントロール信号CTLの1周期
分の記録ピッチよりも長く選定されている。また、(1
0)はタイムコード記録再生用の固定ヘッドである。 (100)はマイクロコンピュータを有するシステムコ
ントローラ(以下シスコンと略称する)で、これよりは
リール駆動用モータ(1M)及び(2M)にリール駆動信号
が供給されるとともに、ドラムサーボ回路(11)を介し
てドラム駆動用モータ(3M)にドラム駆動信号が供給さ
れ、さらにキャプスタンサーボ回路(12)を介してキャ
プスタン駆動用モータ(4M)にキャプスタン駆動信号が
供給される。 そして、サーボのため、ドラム(3)の回転位相を示
す信号PGがこのシスコン(100)に供給されるととも
に、記録時は、シスコン(100)より例えば30Hzのコン
トロール信号がコントロール信号用ヘッド(4)に供給
され、再生時はこのヘッド(4)よりの再生コントロー
ル信号CTLがシスコン(100)に供給される。 (20)はビデオ信号処理回路であり、再生時にはこれ
に再生ビデオ信号が供給され、もとのビデオ信号に戻さ
れた後、出力ビデオ信号とされる。また、記録時には、
カメラにて撮影された記録すべき入力ビデオ信号が供給
され、記録のための信号処理がなされ、これが記録ビデ
オ信号として出力される。シスコン(100)からはこの
ビデオ信号処理回路(20)に再生及び記録モード信号PB
及びRECが供給され、記録系と再生系との切換等が回路
(20)においてなされる。また、ビデオ信号処理回路
(20)からは再生時は再生ビデオ信号から取り出された
垂直同期信号PBVが、記録時は入力ビデオ信号から取り
出された垂直同期信号VDが、それぞれシスコン(100)
に供給され、サーボに用いられる。なお、後述する継ぎ
撮り時の再生モードにおいては、両垂直同期信号PBV及
びVDがこのシスコン(100)に供給され、両者が同期す
るようにされる。 なお、(13)は記録ボタンスイッチ、(14)はレビュ
ーボタンスイッチ、(15)はポーズボタンスイッチで、
これらをオンにすると、シスコン(10)はそれを検知
し、装置を操作されたボタンスイッチに応じた状態にす
る。 G2継ぎ撮りの説明 以上のような構成においてレビューモードを介した継
ぎ撮りが次のようにしてなされる。 すなわち、第3図はこの継ぎ撮り時のテープの動きの
説明図、第4図は継ぎ撮り実行のためのフローチャート
で、以下、このフローチャートに従い、第2図、第3図
を参照しながら説明する。 先ず、記録状態から位置T1でポーズボタンスイッチ
(15)がオンとされると、シスコン(100)によりキャ
プスタン(4)及びリール(1)及び(2)は逆転させ
られ(ステップ〔101〕)、第3図に示すようにテープ
(7)が戻される。このテープ戻し時、コントロール信
号が再生され、この再生コントロール信号CTLがカウン
トされ(ステップ〔102〕)、そのカウント値kが所定
値、この例ではk=15になると(ステップ〔103〕)、
キャプスタン(4)が停止される(ステップ〔104〕,
第2図の位置T2)、そのときのカウント値kが記憶され
(ステップ〔105〕)た後、カウント値kがリセットさ
れ(ステップ〔106〕)、ポーズ状態になる(ステップ
〔107〕)。 この状態で、スイッチ操作の有無が判別され(ステッ
プ〔108〕)、スイッチ操作が有り、操作されたスイッ
チがレビュースイッチ(14)であるか否か判別される
(ステップ〔109〕)。そして、レビュースイッチ(1
4)がオンであれば、キャプスタン(4)及びリール
(1)及び(2)は逆転され(ステップ〔110〕)、第
3図のようにテープ(7)がさらに戻される。このテー
プ戻し時においても再生コントロール信号CTLがカウン
トされ(ステップ〔111〕)、そのカウント値が定めら
れた所定値Nになると(ステップ〔112〕)、さらにレ
ビュースイッチ(14)が未だオンであるか否か判別され
(ステップ〔113〕)、オンであればさらにテープ
(7)を戻すとともに信号CTLをさらにカウントし(ス
テップ〔114〕)、これをレビュースイッチ(14)がオ
フとされるまで続ける。そして、レビュースイッチ(1
4)がオフとされるとキャプスタン(4)は停止され、
テープ(7)が停止する(第3図の位置T3)。このとき
のカウント値N′がメモリに累積される(ステップ〔11
6〕)。その後、カウント値はk=0にリセットされ
(ステップ〔117〕)、キャプスタン(4)が正転させ
られ(ステップ〔118〕)、ノーマル再生状態にされる
(ステップ〔119〕)。このノーマル再生状態におい
て、再生ビデオ信号がモニタに供給されて再生画像が映
出され、記録状態の確認がされる。 そして、この再生状態においても、再生コントロール
信号CTLがカウントされ(ステップ〔120〕)、そのカウ
ント値kが戻されたテープ量に対応するカウント値(メ
モリの累積カウント値である)N′+15よりも、記録終
了点を検出するのに十分な時間に相当するカウント値M
だけ短い値になると(ステップ〔121〕)、記録終了点
検出動作が開始される(ステップ〔122〕)。記録終了
点が検出されると(ステップ〔123〕)、キャプスタン
(4)が停止され(ステップ〔124〕、第3図の位置
T4)、カウント値kがリセットされるとともに、メモリ
がクリアされ(ステップ〔125〕)た後、キャプスタン
(4)が逆転させられ(ステップ〔126〕)、そのとき
の信号CTLがカウントされ(ステップ〔127〕)、カウン
ト値k=15のところまで戻されると(ステップ〔12
8〕)、キャプスタン(4)は停止させられ(ステップ
〔129〕)、このときのカウント値kの値がメモリに記
憶された後(ステップ〔130〕)、カウント値はリセッ
トされ(ステップ〔131〕)、ポーズ状態になる(ステ
ップ〔132〕、第3図の位置T5)。 そして、ポーズ解除されると(ステップ〔133〕)、
その位置T5からキャプスタン(4)は正転し(ステップ
〔134〕)、再生コントロール信号CTLをカウントしなが
ら(ステップ〔135〕)、再生モードとなるとともに、
次に記録する信号と再生信号とが位相ロックするように
される(ステップ〔136〕)。そして、位置T4からテー
プ(7)が戻された分だけテープ(7)が進むと、すな
わちk=15の位置T6になると(ステップ〔137〕)、こ
の位置T6より記録モードとなり(ステップ〔138〕)カ
ウント値kをリセットする(ステップ〔214〕)。 位置T4から以降のテープの動き及びVTRのモードは、
位置T4において記録状態からポーズボタンスイッチ(1
5)をオンにし、位置T5においてポーズ状態からポーズ
解除したときと同様である。そして、この場合、位置T4
は正確に前の記録の丁度、最後尾の位置であるから、前
の記録の終わりのところから正確に継ぎ撮りができるこ
とになる。 記録終了点検出手段の具体例を第1図に示す。なお、
この第1図例はマイコンのソフトウエアにより実現でき
る。 この例では、記録終了点は基本的にはタイムコードを
用いて検出するものであるが、タイムコードが記録され
ていない場合や、再生できない(信頼できる程度に再生
できない)場合には、再生コントロール信号CTLの欠落
部分を検出することで検出する。 すなわち、コントロール信号用固定ヘッド(9)より
の再生コントロール信号CTLはアンプ(31)を通じてカ
ウンタ(32)に供給される。このカウンタ(32)のカウ
ント値は累積値メモリ(33)に供給される。このカウン
タ(32)及びメモリ(33)には第4図のフローチャート
で説明したタイミングでリセット信号及び書き込み信号
が供給される。したがって、第3図の位置T3ではメモリ
(33)にはカウント値「N′+15」が記憶されている。 そして、位置T3から再生モードになるとき、カウンタ
(32)はカウント値「0」から順次信号CTLをカウント
する。そのカウント値は比較手段(36)に供給される。
一方、メモリ(33)からは記憶カウント値「N′+15」
が読み出され、減算手段(34)に供給される。この減算
手段(34)には終了点検出に必要とするテープ走行量に
相当するカウント値Mが、検出動作開始点設定手段(3
5)より供給される。したがって、減算手段(34)から
はカウント値「N′+15−M」が得られ、これが比較手
段(36)に供給される。 比較手段(36)はカウンタ(32)のカウント値がカウ
ント値「N′+15−M」より大きくなるとハイレベルに
なるウインドーパルスWPを出力する。 一方、タイムコード用の固定ヘッド(10)よりタイム
コードTIMEがアンプ(37)を介してタイムコードデコー
ダ(38)に供給され、タイムコードTIMEがデコードされ
る。デコード出力は継ぎ目検出手段(39)に供給され、
タイムコードが不連続になる部分を検出することにより
継ぎ目、すなわち記録終了点が検出される。 この検出手段(39)には比較手段(36)よりのウイン
ドーパルスWPが供給され、検出手段(39)はこのウイン
ドーパルスWPがハイレベルとなる期間でのみ検出動作を
行なうようにされる。検出手段(39)よりの検出出力は
スイッチ回路(40)を介して取り出され、終了点(第3
図の位置T4)が検出される。 この例の場合、タイムコードデコーダ(38)の出力は
コード検出可否判別手段(41)に供給され、タイムコー
ドが記録されてない、あるいは信頼でききる再生ができ
ないとき、例えばハイレベルとなる判別出力が得られ
る。そして、この判別出力がハイレベルになると、これ
によりスイッチ回路(40)は図の状態から逆の状態に切
り換えられ、タイムコードによる継ぎ目検出手段(39)
の出力は無視される。 そして、このときは、ウインドーパルスWPによりゲー
ト(42)がそのパルス幅期間で開にされることにより、
このゲート(42)を介して再生コントロール信号CTLがC
TL欠落検出手段(43)に供給される。このCTL欠落検出
手段(43)では再生コントロール信号CTLの周期を検出
することにより、前の記録トラックの最後尾つまり継ぎ
目が検出される。 すなわち、第5図に示すように、ポーズボタンスイッ
チ(15)がオンにされた前の記録終了位置T1におけるコ
ントロール信号トラックでは、コントロール信号の最後
の記録信号の後の、少なくとも距離l(全幅消去ヘッド
(8)とコントロール信号用ヘッド(9)の距離)の部
分(斜線部)LKは、全幅消去ヘッド(8)により消去が
なされており、記録信号は、たとえ図のように古い記録
信号があったとしてもこの部分LKで欠落している。そし
て、この位置T1よりテープ(7)が巻戻されるので、こ
の記録信号欠落部分LKは、コントロール信号ヘッド
(9)に対して巻戻された位置になっている。したがっ
て、位置T3から再生状態にしたとき、コントロール信号
用ヘッド(9)はこの欠落部分LKを必ず走査する。 ここで、距離lはコントロール信号の記録信号の周期
τより長いので、再生コントロール信号CTLの周期を検
出し、その検出周期が1周期τ以上になったことを検出
することにより欠落部分LKを検出することができる。そ
の検出方法としては、例えば、一周期τより若干長い時
定数のリトリガー形の単安定マルチバイブレータを再生
コントロール信号CTLでトリガし、そのQ出力が、信号C
TLの周期がτより長くなったときローレベルに下がるこ
とを利用することができる。また、単安定マルチバイブ
レータの代わりにカウンタを用いてもよい。つまり、信
号CTLによりカウンタをリセットし、リセットからリセ
ットまでのクロックのカウント値を検出する方法で、カ
ウント値が所定値以上になったとき欠落部分LKとして検
出できる。前述したように、この欠落部分LKは記録終了
点であり、しかも、信号CTLはウインドーパルス幅内で
のみ検出に用いているので、この記録終了点T4は位置T1
に正しく一致する。 こうして、タイムコードが検出できないときは、この
CTL欠落部検出手段(43)の検出出力がスイッチ回路(4
0)を介して取り出され、これにより記録終了点が検出
される。 なお、上記の例においては、位置T3からT4までの再生
モードはノーマル再生モードとしたが倍速再生モードで
あってもよい。また、テープ戻し時に再生信号を得て、
モニタするようにしてもよい。 なお、第1図において、タイムコード検出可否判別動
作もウインドーパルス幅内あるいはウインドーパルス近
傍で行なうようにすれば、記録終了点検出出力の信頼度
がより高くなるものである。 さらに、この発明は、映像信号の記録再生装置に限ら
れるものではなく、回転ヘッド式ヘリカルスキャン型の
記録再生装置の全てに適用可能である。 H 発明の効果 この発明によれば、記録終了後記録状態の確認のため
のレビューモードを介在した継ぎ撮りにおいて、記録終
了点の検出を、目的とする検出点近傍でのみ行なうよう
にしたので、検出した記録終了点が、目的とする検出点
よりも以前の記録部分のつなぎ目となような誤検出を防
ぐことができ、正確な継ぎ撮りができるものである。
信号を記録する記録装置に関し、特に記録済み部分に継
げて記録を行うようにするいわゆる継ぎ撮りの技術に係
わる。 B 発明の概要 この発明は、記録動作終了後、テープを巻き戻して再
生状態にし、前に記録した部分の記録状態の確認をし、
その後、前の記録終了点から新たに記録を始めるように
する継ぎ撮り方式において、継ぎ目となる記録終了点を
検出する動作を継ぎ目近傍でのみ行なうようにすること
によって、継ぐべき前の記録終了点を誤りなく検出でき
るようにしたものである。 C 従来の技術 例えばビデオカメラにて撮影した画像をVTRに記録す
る場合、カット毎の継ぎ目が再生画面上で目立たないよ
うにする継ぎ撮りの手法が一般に用いられている。 このようにVTRにおいて記録済み部分に継げて記録を
行なう継ぎ撮りの技術については、例えば特開昭57−15
805号公報に開示されている。この技術は記録状態と記
録状態との間はキャプスタンとピンチローラとが圧着
し、テープテンションがかけられテープが緊張したまま
一時停止状態となるポーズ状態でつなぐものである。す
なわち、第6図に示すように記録状態からポーズ操作を
したとき、その操作位置P1で一時停止状態とするのでは
なく、そのポーズ操作位置からテープを一定量巻戻した
位置P2で一時停止状態とし、次の録画開始操作(ポーズ
解除操作)を待つ。このときのポーズ操作位置P1からの
巻戻し量はコントロールパルスのパルス数に換算した一
定値である。ポーズ解除操作がされると、再生状態とな
って、再生コントロールパルスをカウントしながら、ト
ラッキングサーボが行なわれる。また、このときの再生
信号と新たに記録する信号との位相関係を制御して、両
者が同期するようにする。そして、再生コントロールパ
ルスのカウント値が前記テープ巻戻し量に相当する値に
なったとき、位置P1に相当する位置P3となり、この位置
P3より記録状態とする。 以上により、既に記録してあるトラックと、新たに記
録したトラックとの継ぎ目において、トラック間隔及び
コントロール信号の記録跡の間隔の不揃いがなくなり、
再生画像が乱れることがない。 ところで、既記録部分の記録状態を確認するためレビ
ュー機能なるものを具備するものが知られている。これ
はレビュースイッチを操作することで、一定量(前述の
特開昭57−158056号公報では42フレーム)のテープが巻
戻され、続いて再生状態となるので既記録状態を確認で
きる。 D 発明が解決しようとする問題点 ところで、このようなレビューモードを経た後にも、
正確な継ぎ撮りをしたい要求がある。そこで、巻戻した
テープ長を、コントロールパルス数として記憶してお
き、そのコントロールパルス数分だけ再生状態にしてフ
ォワード方向に走行させれば、そこが前の記録終了点に
なるはずであるので、このコントロールパルス数のカウ
ントに基づいて継ぎ撮りをすることが考えられる。 ところが機械的な精度が高い機械であれば、コントロ
ールパルス数を基準にして記録終了点を正確に検出する
ことができるが、機械的な精度が低い例えばポータブル
型のVTR一体型カメラの場合等においては、精度的に信
頼が得られず、つなぎ目でトラック間隔か不揃いになる
だけでなく、前の記録トラックの最後のトラックの次の
ところから新しいトラックが記録されるとは限らず、前
の記録トラックの最後の数本のトラックを重ね書きによ
り消してしまうおそれがある。このようになると、カラ
ーフレームがとれなくなる等種々の問題を生じる。 そこで、この記録終了点を正確に検出する要求があ
る。 この記録終了点の検出方法としては、テープに記録さ
れているタイムコードを利用する方法等種々のものが考
えられる。 ところで、レビュースイッチによりテープを巻き戻し
たとき、直前のカットの記録部分よりもさらに戻って前
々回、さらにその前のカットの記録部分にまで巻戻って
しまう場合がある。このような場合、記録終了点検出手
段による検出動作を巻戻されたテープ位置から開始して
いると例えば、前々回の記録部分と前回の記録部分との
継ぎ目(前回の記録部分の先頭位置)を新たに記録を始
めるべき今回の継ぎ目(前回の記録部分の最後尾位置)
と誤検出してしまう。 E 問題点を解決するための手段 この発明は、記録動作終了後、巻き戻し量設定手段に
よって設定されたテープ長巻き戻して後再生動作を行い
記録状態をモニタするとともに記録動作が終了したテー
プ(7)上の記録終了点から再び記録するようになされ
た継ぎ撮り方法において、この記録動作終了点から巻き
戻されたテープ長をテープ長検出手段(32)(33)によ
り検出し、テープ長検出手段(32)(33)で検出された
テープ長を再生するに要する時間よりも所定時間だけ短
い時間を、テープ(7)に記録された時間情報に基づく
時間設定手段(34)(35)により設定し、この巻き戻さ
れた位置からの再生動作が行われるとき、この時間の経
過後に記録終了点検出手段(39)(43)を動作させ、記
録終了点検出手段(39)(43)で記録終了点T4が検出さ
れたとき、記録終了点T4からテープ(7)に記録された
時間情報に基づく所定時間だけテープ(7)を巻き戻し
た後再生動作となし、この所定時間だけ再生動作が行わ
れたときから継ぎ撮りを行うようにする。 またこの発明は、記録動作終了後、巻き戻し量設定手
段によって設定されたテープ長巻き戻して後再生動作を
行い記録状態をモニタするとともに記録動作が終了した
テープ(7)上の記録終了点から再び記録するようにな
す継ぎ撮りを行う記録再生装置において、この記録動作
終了点から巻き戻されたテープ長を検出するテープ長検
出手段(32)(33)と、テープ長検出手段(32)(33)
で検出されたテープ長を再生するに要する時間よりも所
定時間だけ短い時間をテープ(7)に記録された時間情
報に基づき設定する時間設定手段(34)(35)と、この
巻き戻された位置からの再生動作が行われるとき、この
時間の経過後に記録終了点検出を行う手段(39)(43)
と、記録終了点検出を行う手段(39)(43)で記録終了
点T4が検出されたとき、この記録終了点T4からテープ
(7)に記録された時間情報に基づく所定時間だけテー
プ(7)を巻き戻した後再生動作となす手段と、この所
定時間だけ再生動作が行われたときから記録するように
なす手段とにより、継ぎ撮りを行うようにする。 F 作用 記録終了点検出手段は、検出すべき記録終了点近傍で
のみ実質的に検出動作するので、検出された記録終了点
は、目的とする継ぎ目であり、前の記録部分の継ぎ目を
誤検出することはない。 G 実施例 G1記録再生装置の全体ブロック図の説明 第2図はこの発明が適用される装置の例としてのVTR
一体型カメラのVTR部分の一例の全体のブロック図であ
る。 同図において、(1)は供給側リール、(1M)はこの
リール(1)駆動用モータ、(2)は巻取側リール、
(2M)はこのリール(2)駆動用モータ、(3)は回転
ヘッドが取り付けられているドラム、(3M)はこのドラ
ム(3)駆動用モータ、(4)はキャプスタン、(4M)
はこのキャプスタン(4)駆動用モータ、(5)はピン
チローラ、(6)はテンションレギュレータである。 供給側リール(1)よりくり出されたテープ(7)は
テンションレギュレータ(6)を巡り、ドラム(3)に
所定角間隔巻き付けられた後、キャプスタン(4)とピ
ンチローラ(5)間を通り、巻取側リール(2)に至る
テープパス系を形成する。 このテープパス系中のテンションレギュレータ(6)
とドラム(3)との間のテープ(7)の磁性面側には、
テープ(7)の全幅を消去する全幅消去用固定ヘッド
(8)とコントロール信号用固定ヘッド(9)とが、全
幅消去用固定ヘッド(8)が先行する状態で配されてい
る。この場合、これら全幅消去用固定ヘッド(8)とコ
ントロール信号用固定ヘッドとのテープ走行方向の間隔
lは、テープ(7)上のコントロール信号CTLの1周期
分の記録ピッチよりも長く選定されている。また、(1
0)はタイムコード記録再生用の固定ヘッドである。 (100)はマイクロコンピュータを有するシステムコ
ントローラ(以下シスコンと略称する)で、これよりは
リール駆動用モータ(1M)及び(2M)にリール駆動信号
が供給されるとともに、ドラムサーボ回路(11)を介し
てドラム駆動用モータ(3M)にドラム駆動信号が供給さ
れ、さらにキャプスタンサーボ回路(12)を介してキャ
プスタン駆動用モータ(4M)にキャプスタン駆動信号が
供給される。 そして、サーボのため、ドラム(3)の回転位相を示
す信号PGがこのシスコン(100)に供給されるととも
に、記録時は、シスコン(100)より例えば30Hzのコン
トロール信号がコントロール信号用ヘッド(4)に供給
され、再生時はこのヘッド(4)よりの再生コントロー
ル信号CTLがシスコン(100)に供給される。 (20)はビデオ信号処理回路であり、再生時にはこれ
に再生ビデオ信号が供給され、もとのビデオ信号に戻さ
れた後、出力ビデオ信号とされる。また、記録時には、
カメラにて撮影された記録すべき入力ビデオ信号が供給
され、記録のための信号処理がなされ、これが記録ビデ
オ信号として出力される。シスコン(100)からはこの
ビデオ信号処理回路(20)に再生及び記録モード信号PB
及びRECが供給され、記録系と再生系との切換等が回路
(20)においてなされる。また、ビデオ信号処理回路
(20)からは再生時は再生ビデオ信号から取り出された
垂直同期信号PBVが、記録時は入力ビデオ信号から取り
出された垂直同期信号VDが、それぞれシスコン(100)
に供給され、サーボに用いられる。なお、後述する継ぎ
撮り時の再生モードにおいては、両垂直同期信号PBV及
びVDがこのシスコン(100)に供給され、両者が同期す
るようにされる。 なお、(13)は記録ボタンスイッチ、(14)はレビュ
ーボタンスイッチ、(15)はポーズボタンスイッチで、
これらをオンにすると、シスコン(10)はそれを検知
し、装置を操作されたボタンスイッチに応じた状態にす
る。 G2継ぎ撮りの説明 以上のような構成においてレビューモードを介した継
ぎ撮りが次のようにしてなされる。 すなわち、第3図はこの継ぎ撮り時のテープの動きの
説明図、第4図は継ぎ撮り実行のためのフローチャート
で、以下、このフローチャートに従い、第2図、第3図
を参照しながら説明する。 先ず、記録状態から位置T1でポーズボタンスイッチ
(15)がオンとされると、シスコン(100)によりキャ
プスタン(4)及びリール(1)及び(2)は逆転させ
られ(ステップ〔101〕)、第3図に示すようにテープ
(7)が戻される。このテープ戻し時、コントロール信
号が再生され、この再生コントロール信号CTLがカウン
トされ(ステップ〔102〕)、そのカウント値kが所定
値、この例ではk=15になると(ステップ〔103〕)、
キャプスタン(4)が停止される(ステップ〔104〕,
第2図の位置T2)、そのときのカウント値kが記憶され
(ステップ〔105〕)た後、カウント値kがリセットさ
れ(ステップ〔106〕)、ポーズ状態になる(ステップ
〔107〕)。 この状態で、スイッチ操作の有無が判別され(ステッ
プ〔108〕)、スイッチ操作が有り、操作されたスイッ
チがレビュースイッチ(14)であるか否か判別される
(ステップ〔109〕)。そして、レビュースイッチ(1
4)がオンであれば、キャプスタン(4)及びリール
(1)及び(2)は逆転され(ステップ〔110〕)、第
3図のようにテープ(7)がさらに戻される。このテー
プ戻し時においても再生コントロール信号CTLがカウン
トされ(ステップ〔111〕)、そのカウント値が定めら
れた所定値Nになると(ステップ〔112〕)、さらにレ
ビュースイッチ(14)が未だオンであるか否か判別され
(ステップ〔113〕)、オンであればさらにテープ
(7)を戻すとともに信号CTLをさらにカウントし(ス
テップ〔114〕)、これをレビュースイッチ(14)がオ
フとされるまで続ける。そして、レビュースイッチ(1
4)がオフとされるとキャプスタン(4)は停止され、
テープ(7)が停止する(第3図の位置T3)。このとき
のカウント値N′がメモリに累積される(ステップ〔11
6〕)。その後、カウント値はk=0にリセットされ
(ステップ〔117〕)、キャプスタン(4)が正転させ
られ(ステップ〔118〕)、ノーマル再生状態にされる
(ステップ〔119〕)。このノーマル再生状態におい
て、再生ビデオ信号がモニタに供給されて再生画像が映
出され、記録状態の確認がされる。 そして、この再生状態においても、再生コントロール
信号CTLがカウントされ(ステップ〔120〕)、そのカウ
ント値kが戻されたテープ量に対応するカウント値(メ
モリの累積カウント値である)N′+15よりも、記録終
了点を検出するのに十分な時間に相当するカウント値M
だけ短い値になると(ステップ〔121〕)、記録終了点
検出動作が開始される(ステップ〔122〕)。記録終了
点が検出されると(ステップ〔123〕)、キャプスタン
(4)が停止され(ステップ〔124〕、第3図の位置
T4)、カウント値kがリセットされるとともに、メモリ
がクリアされ(ステップ〔125〕)た後、キャプスタン
(4)が逆転させられ(ステップ〔126〕)、そのとき
の信号CTLがカウントされ(ステップ〔127〕)、カウン
ト値k=15のところまで戻されると(ステップ〔12
8〕)、キャプスタン(4)は停止させられ(ステップ
〔129〕)、このときのカウント値kの値がメモリに記
憶された後(ステップ〔130〕)、カウント値はリセッ
トされ(ステップ〔131〕)、ポーズ状態になる(ステ
ップ〔132〕、第3図の位置T5)。 そして、ポーズ解除されると(ステップ〔133〕)、
その位置T5からキャプスタン(4)は正転し(ステップ
〔134〕)、再生コントロール信号CTLをカウントしなが
ら(ステップ〔135〕)、再生モードとなるとともに、
次に記録する信号と再生信号とが位相ロックするように
される(ステップ〔136〕)。そして、位置T4からテー
プ(7)が戻された分だけテープ(7)が進むと、すな
わちk=15の位置T6になると(ステップ〔137〕)、こ
の位置T6より記録モードとなり(ステップ〔138〕)カ
ウント値kをリセットする(ステップ〔214〕)。 位置T4から以降のテープの動き及びVTRのモードは、
位置T4において記録状態からポーズボタンスイッチ(1
5)をオンにし、位置T5においてポーズ状態からポーズ
解除したときと同様である。そして、この場合、位置T4
は正確に前の記録の丁度、最後尾の位置であるから、前
の記録の終わりのところから正確に継ぎ撮りができるこ
とになる。 記録終了点検出手段の具体例を第1図に示す。なお、
この第1図例はマイコンのソフトウエアにより実現でき
る。 この例では、記録終了点は基本的にはタイムコードを
用いて検出するものであるが、タイムコードが記録され
ていない場合や、再生できない(信頼できる程度に再生
できない)場合には、再生コントロール信号CTLの欠落
部分を検出することで検出する。 すなわち、コントロール信号用固定ヘッド(9)より
の再生コントロール信号CTLはアンプ(31)を通じてカ
ウンタ(32)に供給される。このカウンタ(32)のカウ
ント値は累積値メモリ(33)に供給される。このカウン
タ(32)及びメモリ(33)には第4図のフローチャート
で説明したタイミングでリセット信号及び書き込み信号
が供給される。したがって、第3図の位置T3ではメモリ
(33)にはカウント値「N′+15」が記憶されている。 そして、位置T3から再生モードになるとき、カウンタ
(32)はカウント値「0」から順次信号CTLをカウント
する。そのカウント値は比較手段(36)に供給される。
一方、メモリ(33)からは記憶カウント値「N′+15」
が読み出され、減算手段(34)に供給される。この減算
手段(34)には終了点検出に必要とするテープ走行量に
相当するカウント値Mが、検出動作開始点設定手段(3
5)より供給される。したがって、減算手段(34)から
はカウント値「N′+15−M」が得られ、これが比較手
段(36)に供給される。 比較手段(36)はカウンタ(32)のカウント値がカウ
ント値「N′+15−M」より大きくなるとハイレベルに
なるウインドーパルスWPを出力する。 一方、タイムコード用の固定ヘッド(10)よりタイム
コードTIMEがアンプ(37)を介してタイムコードデコー
ダ(38)に供給され、タイムコードTIMEがデコードされ
る。デコード出力は継ぎ目検出手段(39)に供給され、
タイムコードが不連続になる部分を検出することにより
継ぎ目、すなわち記録終了点が検出される。 この検出手段(39)には比較手段(36)よりのウイン
ドーパルスWPが供給され、検出手段(39)はこのウイン
ドーパルスWPがハイレベルとなる期間でのみ検出動作を
行なうようにされる。検出手段(39)よりの検出出力は
スイッチ回路(40)を介して取り出され、終了点(第3
図の位置T4)が検出される。 この例の場合、タイムコードデコーダ(38)の出力は
コード検出可否判別手段(41)に供給され、タイムコー
ドが記録されてない、あるいは信頼でききる再生ができ
ないとき、例えばハイレベルとなる判別出力が得られ
る。そして、この判別出力がハイレベルになると、これ
によりスイッチ回路(40)は図の状態から逆の状態に切
り換えられ、タイムコードによる継ぎ目検出手段(39)
の出力は無視される。 そして、このときは、ウインドーパルスWPによりゲー
ト(42)がそのパルス幅期間で開にされることにより、
このゲート(42)を介して再生コントロール信号CTLがC
TL欠落検出手段(43)に供給される。このCTL欠落検出
手段(43)では再生コントロール信号CTLの周期を検出
することにより、前の記録トラックの最後尾つまり継ぎ
目が検出される。 すなわち、第5図に示すように、ポーズボタンスイッ
チ(15)がオンにされた前の記録終了位置T1におけるコ
ントロール信号トラックでは、コントロール信号の最後
の記録信号の後の、少なくとも距離l(全幅消去ヘッド
(8)とコントロール信号用ヘッド(9)の距離)の部
分(斜線部)LKは、全幅消去ヘッド(8)により消去が
なされており、記録信号は、たとえ図のように古い記録
信号があったとしてもこの部分LKで欠落している。そし
て、この位置T1よりテープ(7)が巻戻されるので、こ
の記録信号欠落部分LKは、コントロール信号ヘッド
(9)に対して巻戻された位置になっている。したがっ
て、位置T3から再生状態にしたとき、コントロール信号
用ヘッド(9)はこの欠落部分LKを必ず走査する。 ここで、距離lはコントロール信号の記録信号の周期
τより長いので、再生コントロール信号CTLの周期を検
出し、その検出周期が1周期τ以上になったことを検出
することにより欠落部分LKを検出することができる。そ
の検出方法としては、例えば、一周期τより若干長い時
定数のリトリガー形の単安定マルチバイブレータを再生
コントロール信号CTLでトリガし、そのQ出力が、信号C
TLの周期がτより長くなったときローレベルに下がるこ
とを利用することができる。また、単安定マルチバイブ
レータの代わりにカウンタを用いてもよい。つまり、信
号CTLによりカウンタをリセットし、リセットからリセ
ットまでのクロックのカウント値を検出する方法で、カ
ウント値が所定値以上になったとき欠落部分LKとして検
出できる。前述したように、この欠落部分LKは記録終了
点であり、しかも、信号CTLはウインドーパルス幅内で
のみ検出に用いているので、この記録終了点T4は位置T1
に正しく一致する。 こうして、タイムコードが検出できないときは、この
CTL欠落部検出手段(43)の検出出力がスイッチ回路(4
0)を介して取り出され、これにより記録終了点が検出
される。 なお、上記の例においては、位置T3からT4までの再生
モードはノーマル再生モードとしたが倍速再生モードで
あってもよい。また、テープ戻し時に再生信号を得て、
モニタするようにしてもよい。 なお、第1図において、タイムコード検出可否判別動
作もウインドーパルス幅内あるいはウインドーパルス近
傍で行なうようにすれば、記録終了点検出出力の信頼度
がより高くなるものである。 さらに、この発明は、映像信号の記録再生装置に限ら
れるものではなく、回転ヘッド式ヘリカルスキャン型の
記録再生装置の全てに適用可能である。 H 発明の効果 この発明によれば、記録終了後記録状態の確認のため
のレビューモードを介在した継ぎ撮りにおいて、記録終
了点の検出を、目的とする検出点近傍でのみ行なうよう
にしたので、検出した記録終了点が、目的とする検出点
よりも以前の記録部分のつなぎ目となような誤検出を防
ぐことができ、正確な継ぎ撮りができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の要部の一例のブロック図、第2図は
この発明の一実施例を説明するための記録再生装置の一
例の概要を示す図、第3図はこの発明による継ぎ撮りを
説明するための図、第4図はこの発明の一例を説明する
ためのフローチャート、第5図は記録終了点検出手段の
一例を説明するための図、第6図は従来の継ぎ撮りの一
例を説明するための図である。 (9)はコントロール信号用固定ヘッド、(32)はCTL
カウント用のカウンタ、(33)はメモリ、(36)は比較
手段、(100)はシスコンである。
この発明の一実施例を説明するための記録再生装置の一
例の概要を示す図、第3図はこの発明による継ぎ撮りを
説明するための図、第4図はこの発明の一例を説明する
ためのフローチャート、第5図は記録終了点検出手段の
一例を説明するための図、第6図は従来の継ぎ撮りの一
例を説明するための図である。 (9)はコントロール信号用固定ヘッド、(32)はCTL
カウント用のカウンタ、(33)はメモリ、(36)は比較
手段、(100)はシスコンである。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.記録動作終了後、巻き戻し量設定手段によって設定
されたテープ長巻き戻して後再生動作を行い記録状態を
モニタするとともに上記記録動作が終了したテープ上の
記録終了点から再び記録するようになされた記録再生装
置の継ぎ撮り方法において、 上記記録動作終了点から巻き戻されたテープ長をテープ
長検出手段により検出し、 上記テープ長検出手段で検出されたテープ長を再生する
に要する時間よりも所定時間だけ短い時間を、上記テー
プに記録された時間情報に基づく時間設定手段により設
定し、 上記巻き戻された位置からの上記再生動作が行われると
き、上記時間の経過後に記録終了点検出手段を動作さ
せ、 上記記録終了点検出手段で上記記録終了点が検出された
とき、当該記録終了点から前記テープに記録された時間
情報に基づく所定時間だけ前記テープを巻き戻した後上
記再生動作となし、 当該所定時間だけ上記再生動作が行われたときから継ぎ
撮りを行うようにする記録再生装置の継ぎ撮り方法。 2.記録動作終了後、巻き戻し量設定手段によって設定
されたテープ長巻き戻して後再生動作を行い記録状態を
モニタするとともに上記記録動作が終了したテープ上の
記録終了点から再び記録するようになす継ぎ撮りを行う
記録再生装置において、 上記記録動作終了点から巻き戻されたテープ長を検出す
るテープ長検出手段と、 上記テープ長検出手段で検出されたテープ長を再生する
に要する時間よりも所定時間だけ短い時間を、上記テー
プに記録された時間情報に基づき設定する時間設定手段
と、 上記巻き戻された位置からの上記再生動作が行われると
き、上記時間の経過後に記録終了点検出を行う手段と、 上記記録終了点検出を行う手段で上記記録終了点が検出
されたとき、当該記録終了点から前記テープに記録され
た時間情報に基づく所定時間だけ前記テープを巻き戻し
た後上記再生動作となす手段と、 当該所定時間だけ上記再生動作がおこなわれたときから
記録するようになす手段とにより、 継ぎ撮りを行うことを特徴とする記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62071034A JP2733921B2 (ja) | 1987-03-25 | 1987-03-25 | 記録再生装置の継ぎ撮り方法及び記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62071034A JP2733921B2 (ja) | 1987-03-25 | 1987-03-25 | 記録再生装置の継ぎ撮り方法及び記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63237245A JPS63237245A (ja) | 1988-10-03 |
JP2733921B2 true JP2733921B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=13448835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62071034A Expired - Fee Related JP2733921B2 (ja) | 1987-03-25 | 1987-03-25 | 記録再生装置の継ぎ撮り方法及び記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2733921B2 (ja) |
-
1987
- 1987-03-25 JP JP62071034A patent/JP2733921B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63237245A (ja) | 1988-10-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |