JP2733084B2 - 点火装置 - Google Patents

点火装置

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JP2733084B2
JP2733084B2 JP1061269A JP6126989A JP2733084B2 JP 2733084 B2 JP2733084 B2 JP 2733084B2 JP 1061269 A JP1061269 A JP 1061269A JP 6126989 A JP6126989 A JP 6126989A JP 2733084 B2 JP2733084 B2 JP 2733084B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、セラミックヒータで加熱して燃焼機器の
点火を行う点火装置に係わり、特に、その着火性の向
上、およびセラミックヒータの耐久性の向上に関する。
[従来の技術] 燃料ガス、気化させた石油などの液体燃料の着火に
は、圧電素子に打撃を与えたり、電池の電圧を昇圧させ
てパルス状の高電圧を得て、この高電圧をスパーカーで
火花放電させる放電点火式が多用されている。
また近年、燃焼機器には、その作動の自動化と安全性
の向上のため、電子制御機器が搭載されており、前記火
花放電に着火源から発生する電波雑音が電気回路に生
じ、これら電子部品の誤作動の原因となる場合がある。
このため電波雑音を生じない利点から、点火装置として
セラミックヒータの使用が検討されている。
このセラミックヒータは、電気絶縁性のセラミック焼
結体製基板(絶縁体)内に、電気抵抗体を埋設して形成
されている。通常、基板はセラミックグリーンシートを
積層して焼成するか、またはセラミック粉体をホットプ
レス焼成して製造される。このため、製造の上の要請か
ら平板、角柱または丸棒など比較的単純な形状を呈す
る。また電気抵抗体は高融点金属または導電性セラミッ
クからなる導電体ペーストを、所定のパターンで前記積
層されるセラミックグリーンシートの内側表面に塗布し
て同時焼成するか、または線材をセラミック粉体内に配
してホットプレス焼成して形成されるため、前記基体内
に埋設されている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、現在、都市ガスとして多用されている天然
ガス、石油系ガスなどは、着火温度の高い難着火性燃料
であり、この燃料ガスを確実に着火させるためには、セ
ラミックヒータを1100℃程度と極めて高温度に昇温させ
る必要がある。このような高温度となる加熱を繰り返す
と、セラミックヒータは、基板の材料として窒化珪素、
アルミナなどの耐熱性の高いセラミックを使用した場合
においても、経時的に組織の劣化が進み、耐久性が不十
分となる。
この発明の目的は、燃料の点火時のセラミックヒータ
の表面温度を比較的低温に設定しても、難着火性ガスな
どの燃料ガスを確実に着火でき、これにより耐久性が向
上できるセラミックヒータを用いた点火装置の提供にあ
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的達成のため、本発明は、以下の構成を採用し
た。
(1)点火装置は、メインバーナと、帯板状のセラミッ
ク焼結体内に電気抵抗体を埋設して形成され、前記メイ
ンバーナに近接して取り付けられる一組のセラミックヒ
ータと、前記セラミックヒータ間の隙間を介してメイン
バーナ方向に燃料ガスを噴出するパイロットバーナとを
備え、前記隙間を通過する前記燃料ガスを二つのセラミ
ックヒータで同時加熱して点火する。
(2)点火装置は、上記(1)の構成を有し、前記セラ
ミックヒータは、厚さx、巾y、長さzが、x=1〜3m
m、y=1〜9mm、(x/y)=1〜3、z≧5yであり、巾
広の面が対向する様に前記メインバーナに近接して取り
付けられる。
[作用および発明の効果] 〔請求項1について〕 この発明のセラミックヒータを用いた点火装置は、着
火されるガス状燃料が2つ以上のヒータ面間を通過す
る。この際、燃料は複数のヒータ面で集中的に加熱さ
れ、点火する。現在家庭などで多用されている難着火性
燃料ガスは、単一のヒータ面で加熱するときには、ヒー
タ面を1100℃程度に昇温させないと、確実な点火および
この点火により誘発される燃焼の持続(=着火)が得ら
れない。しかるに、複数のヒータ面で加熱するときは、
ヒータ面間に位置する燃料分子は、近接した複数のヒー
タ面から同時にエネルギーを付加され、短時間で活性化
し、付近の酸素分子と反応する。
これにより、単一のヒータ面で加熱するときに較べ、
ヒータ面の表面温度が30〜60℃低い温度でも確実な点火
ができる。また点火による燃焼熱は、その一部が複数の
ヒータ面間で保持されるため、点火した燃料の周りの燃
料分子の点火温度に昇温される割合が高く、酸化反応の
連鎖的拡大(=着火)が円滑になされる。このため、着
火に必要なセラミックヒータの温度を低く設定すること
ができ、セラミックヒータの耐久性が増大できる。
〔請求項2について〕 厚さx、巾y、長さzが、x=1〜3mm、y=1〜9m
m、(x/y)=1〜3、z≧5yであるセラミックヒータを
用い、巾広の面が対向する様にメインバーナに近接して
取り付けたものが燃焼機器の点火装置として好適であ
る。
[実施例] この発明を第1図に示す一実施例に基づき説明する。
この発明にかかるセラミックヒータを用いた点火装置
は、点火用パイロットバーナ1の噴出口10の近傍に同一
形状のセラミックヒータ2、2を、近接して取り付けた
構成を有する。4は前記パイロットバーナ1により点火
されるメインバーナを示す。
各セラミックヒータ2は、第2図に示すごとく、窒化
珪素、アルミナなどの電気絶縁性で耐熱性に優れたセラ
ミックを焼結してなり、矩形平板を呈する基板(絶縁
体)3に、略W字状のパターンで炭化タングステン70重
量%と残部窒化珪素からなる導電体31を埋設させた構造
を有する。
本実施例では、基板3は窒化珪素を主体とするセラミ
ック焼結体製であり、基部は円筒状のセラミック製ホル
ダー(碍子)32に固着されている。該ホルダー32から突
出した部分が発熱(ヒータ)面30となっている。またホ
ルダー32に固着されている部分には、リード線33、34が
接続されている。
この実施例では、セラミックヒータ2、2を、パイロ
ットバーナ1の噴出口10から噴出した燃料ガス(一次空
気を含んでも良い)が、2つのヒータ面30、30で同時加
熱できるように取り付けられている。ヒータ面30、30
は、4mmの間隔を隔てて平行、かつ同一投影面に配置さ
れている。各ヒータ面30は、厚さx=2mm、巾y=4mm、
碍子32から突き出している長さz=33mmの帯板状を呈す
る。
この構成において、セラミックヒータ2、2に通電
し、各ヒータ面30、30を1050℃に加熱しておくととも
に、パイロットバーナ1から燃料ガスを噴出する。ヒー
タ面30、30間の燃料ガスの分子は両ヒータ面から加熱を
受け、酸素分子との反応温度に昇温される。これにより
燃料分子は周りの酸素分子と結合し、点火がなされる。
この点火による燃焼熱は、周りに放射されるが、その一
部はヒータ面30、30間に保持され燃焼する燃料の自己増
殖に寄与し、円滑な着火がなされる。
セラミックヒータ2は、ヒータ面30の寸法が、厚さx
=1〜3mm、巾y=1〜9mm、x/y=1〜3、長さz=5y
以上、のものが燃焼機器の点火装置に好適である。
セラミックヒータ2、2は、パイロットバーナ1の噴
出口10から噴出した燃料ガスが複数のヒータ面30、30で
同時加熱できるように接近して取り付ける必要がある。
この取り付け関係は上記実施例の平行的配置に限定さ
れないが、上記寸法範囲の矩形板状セラミックヒータ2
を使用する場合は、第3図および第4図に示すごとく、
長手方向の軸心を平行に配置した場合に、つぎの位置関
係にあることが望ましい。Xは燃料ガスの流れ方向、Y
はその直交方向、Zはセラミックヒータの軸方向であ
る。
x≦X≦4x y≦Y≦4y 0.8z≦Z≦1.2z 第5図のA〜Dにヒータ面30の配置の例を示す。表1
に、これらA〜Dの配置において、純度99%のメタンガ
スGを着火させるのに必要なヒータの表面温度との関係
を測定したデータを、第5図のEに示すヒータ面30が単
一の比較例とともに示す。
この表1により、セラミックヒータを2本組み合わせ
て使用すると、着火に必要なヒータ面の表面温度が30℃
〜60℃低下することが証明される。
第6図はセラミックヒータのヒータ面の表面温度と、
耐久寿命との関係を示す。耐久試験は窒化珪素を絶縁体
として用いたセラミックヒータに通電し、ヒータ面の表
面温度を1100℃〜1300℃の範囲の設定温度に1分間維持
し、つぎの1分間通電を停止するサイクルにより行っ
た。この設定温度は、急速昇温時において生じるオーバ
ーシュートにより、通常の使用温度より約10%の過昇温
が生じることを見込んである。従って、1300℃は使用温
度の1180℃、1200℃は1090℃、1100℃は1000℃にそれぞ
れ相当する。
この第6図に示すグラフから、窒化珪素を主体とする
絶縁体を用いたセラミックヒータならば、使用温度が30
℃〜60℃低下するとその耐久寿命は、3倍〜5倍になる
ことが分かる。
上記実施例では、ヒータ面が同一の平板状を呈する2
本のセラミックヒータを用いる場合について述べたが、
セラミックヒータは3本以上であっても良く、各ヒータ
面がそれぞれ互いに異形状であっても良く、さらにはヒ
ータ面は曲板状であっも良い。この様な場合において
も、複数のヒータ面が燃料ガスを集中的に同時加熱でき
ることが必須要件であるとともに、燃焼熱がヒータ面間
に保持できることが望ましい。
被着火ガスは全て純度99%メタンガス、200mmAqであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のセラミックヒータを用いた点火装置の
概略斜視図、第2図はセラミックヒータの斜視図、第3
図は2本のセラミックヒータの配置範囲を示す平面図、
第4図はその正面図、第5図A〜Dは2本のセラミック
ヒータの配置例を示す平面図、第5図Eは比較例の平面
図、第6図はセラミックヒータのヒータ面の表面温度と
耐久寿命との関係を示すグラフである。 図中、1……パイロットバーナ、2……セラミックヒー
タ、3……セラミック製基板、4……メインバーナ、30
……ヒータ面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインバーナと、 帯板状のセラミック焼結体内に電気抵抗体を埋設して形
    成され、前記メインバーナに近接して取り付けられる一
    組のセラミックヒータと、 前記セラミックヒータ間の隙間を介してメインバーナ方
    向に燃料ガスを噴出するパイロットバーナとを備え、 前記隙間を通過する前記燃料ガスを二つのセラミックヒ
    ータで同時加熱して点火する点火装置。
  2. 【請求項2】前記セラミックヒータは、厚さx、巾y、
    長さ2が、x=1〜3mm、y=1〜9mm、(x/y)=1〜
    3、z≧5yであり、 巾広の面が対向する様に前記メインバーナに近接して取
    り付けられる請求項1記載の点火装置。
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