JP2733005B2 - 外用剤組成物およびこれを含有する外用製剤 - Google Patents
外用剤組成物およびこれを含有する外用製剤Info
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- JP2733005B2 JP2733005B2 JP5148577A JP14857793A JP2733005B2 JP 2733005 B2 JP2733005 B2 JP 2733005B2 JP 5148577 A JP5148577 A JP 5148577A JP 14857793 A JP14857793 A JP 14857793A JP 2733005 B2 JP2733005 B2 JP 2733005B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、γ−オリザノールを高
濃度に含有しかつ保存安定性の良好なγ−オリザノール
の外用剤組成物およびこれを含有する外用製剤に関す
る。
濃度に含有しかつ保存安定性の良好なγ−オリザノール
の外用剤組成物およびこれを含有する外用製剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】γ−オリザノールは米糠油から抽出精製
して得られる白色〜微黄色の難溶性の結晶又は結晶性粉
末であって、経口投与により、例えば更年期障害の治療
に用いられているほか、皮脂の分泌低下が考えられてい
る疾患、例えばアトピー性皮膚炎、老人性乾皮症、尋常
性魚鱗癬等に対しても効果があるとされ、外用剤として
これら疾患への適用が望まれるところである。ところ
が、γ−オリザノールは外用剤に使用される基剤への溶
解度が低いので、高濃度にγ−オリザノールを含有しか
つ保存安定性の良好な外用剤を得ることは一般に困難で
ある。
して得られる白色〜微黄色の難溶性の結晶又は結晶性粉
末であって、経口投与により、例えば更年期障害の治療
に用いられているほか、皮脂の分泌低下が考えられてい
る疾患、例えばアトピー性皮膚炎、老人性乾皮症、尋常
性魚鱗癬等に対しても効果があるとされ、外用剤として
これら疾患への適用が望まれるところである。ところ
が、γ−オリザノールは外用剤に使用される基剤への溶
解度が低いので、高濃度にγ−オリザノールを含有しか
つ保存安定性の良好な外用剤を得ることは一般に困難で
ある。
【0003】従来、この問題を解決するために、γ−オ
リザノールを、液状高級アルコール、液状高級脂肪酸エ
ステルおよび固形脂肪酸エステルより成る組成物に溶解
する方法(特開昭56−16409)、卵黄油またはラ
ノリンまたはラノリン誘導体に溶解する方法(特開昭5
6−161315)、N−ラウロイル−L−グルタミン
酸−2−オクチルドデシルジエステル(以下、LG−O
Dで表わす。)に溶解する方法(特開昭57−4262
1)等のγ−オリザノール可溶化法が提案されている。
リザノールを、液状高級アルコール、液状高級脂肪酸エ
ステルおよび固形脂肪酸エステルより成る組成物に溶解
する方法(特開昭56−16409)、卵黄油またはラ
ノリンまたはラノリン誘導体に溶解する方法(特開昭5
6−161315)、N−ラウロイル−L−グルタミン
酸−2−オクチルドデシルジエステル(以下、LG−O
Dで表わす。)に溶解する方法(特開昭57−4262
1)等のγ−オリザノール可溶化法が提案されている。
【0004】しかしながら、これらの方法によっても、
γ−オリザノールの濃度を高く(例えば8〜10重量
%)すると、長期間保存した場合にγ−オリザノールの
結晶が析出し、保存安定性の良好な外用剤を得ることは
困難である。
γ−オリザノールの濃度を高く(例えば8〜10重量
%)すると、長期間保存した場合にγ−オリザノールの
結晶が析出し、保存安定性の良好な外用剤を得ることは
困難である。
【0005】アシル化加水分解コラーゲンは、コラーゲ
ン蛋白質を加水分解して得られるポリペプチドと脂肪酸
との縮合物であり、例えばコラーゲン蛋白質を加水分解
して得られるポリペプチドとイソステアリン酸、ウンデ
シレン酸、ミリスチン酸又はヤシ油脂肪酸との縮合物又
はその塩の溶液が知られている(医薬部外品原料規格、
厚生省薬務局審査課監修、1991年6月15日、薬事日報社
発行、178〜179頁、190頁、776頁、813頁)。しかし、
γ−オリザノールの可溶化および結晶析出防止に有用で
あることは知られていない。
ン蛋白質を加水分解して得られるポリペプチドと脂肪酸
との縮合物であり、例えばコラーゲン蛋白質を加水分解
して得られるポリペプチドとイソステアリン酸、ウンデ
シレン酸、ミリスチン酸又はヤシ油脂肪酸との縮合物又
はその塩の溶液が知られている(医薬部外品原料規格、
厚生省薬務局審査課監修、1991年6月15日、薬事日報社
発行、178〜179頁、190頁、776頁、813頁)。しかし、
γ−オリザノールの可溶化および結晶析出防止に有用で
あることは知られていない。
【0006】又、クロタミトン(化学名 Crotonyl-N-et
hyl-o-toluidine )が、例えばケトプロフェン又はイン
ドメタシンの可溶化および結晶析出防止に有用であるこ
とは既に知られていて、ケトプロフェン含有クリーム剤
(特開昭61−238723)又はインドメタシン外用
クリーム剤(特開昭59−116212)が提案されて
いる。しかし、これら薬物と物理化学的な性質の異なる
γ−オリザノールの可溶化および結晶析出防止に有用で
あることは知られていない。
hyl-o-toluidine )が、例えばケトプロフェン又はイン
ドメタシンの可溶化および結晶析出防止に有用であるこ
とは既に知られていて、ケトプロフェン含有クリーム剤
(特開昭61−238723)又はインドメタシン外用
クリーム剤(特開昭59−116212)が提案されて
いる。しかし、これら薬物と物理化学的な性質の異なる
γ−オリザノールの可溶化および結晶析出防止に有用で
あることは知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、γ−
オリザノールを高濃度に含有しかつ、保存によって結晶
が析出しない安定なγ−オリザノールの外用剤組成物お
よびこれを含有する外用製剤を提供することにある。
オリザノールを高濃度に含有しかつ、保存によって結晶
が析出しない安定なγ−オリザノールの外用剤組成物お
よびこれを含有する外用製剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために、基剤を種々検討した結果、(イ) 炭素数
13〜42の液状脂肪族カルボン酸エステル、炭素数1
2〜42の液状脂肪族ジカルボン酸ジエステルおよび炭
素数12〜16の液状フタル酸ジエステルからなる群か
ら選ばれる1種または2種以上の混合物と、(ロ) アシル
化加水分解コラーゲンとよりなる基剤が従来の基剤に比
べてγ−オリザノールの可溶化と保存安定性に有用であ
り、更にクロタミトンを添加することで一層多量のγ−
オリザノールを可溶化することができ、かつ長期間保存
しても結晶の析出しない安定な外用剤組成物が得られる
ことを見出し、本発明を完成した。
達成するために、基剤を種々検討した結果、(イ) 炭素数
13〜42の液状脂肪族カルボン酸エステル、炭素数1
2〜42の液状脂肪族ジカルボン酸ジエステルおよび炭
素数12〜16の液状フタル酸ジエステルからなる群か
ら選ばれる1種または2種以上の混合物と、(ロ) アシル
化加水分解コラーゲンとよりなる基剤が従来の基剤に比
べてγ−オリザノールの可溶化と保存安定性に有用であ
り、更にクロタミトンを添加することで一層多量のγ−
オリザノールを可溶化することができ、かつ長期間保存
しても結晶の析出しない安定な外用剤組成物が得られる
ことを見出し、本発明を完成した。
【0009】本発明でいう炭素数13〜42の液状脂肪
族カルボン酸エステルとは、直鎖または分枝鎖を有する
脂肪族カルボン酸と直鎖または分枝鎖を有する脂肪族ア
ルコールから得られる室温で液状のエステルであって、
該エステルを構成する炭素の総数が13〜42のものを
意味する。
族カルボン酸エステルとは、直鎖または分枝鎖を有する
脂肪族カルボン酸と直鎖または分枝鎖を有する脂肪族ア
ルコールから得られる室温で液状のエステルであって、
該エステルを構成する炭素の総数が13〜42のものを
意味する。
【0010】これらエステルとしては、例えば、プロピ
オン酸エイコサニル、ピバリン酸イソデシル、ピバリン
酸イソステアリル、オクタン酸イソセチル、カプリル酸
セチル、ペラルゴン酸イソブチル、イソノナン酸イソデ
シル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸
ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブ
チル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチル
デシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イ
ソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン
酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸
イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、オレ
イン酸デシル、リシノレイン酸オクチルドデシル、リノ
ール酸イソプロピル、エルカ酸イソステアリル、エルカ
酸オクチルドデシル等を挙げることができる。
オン酸エイコサニル、ピバリン酸イソデシル、ピバリン
酸イソステアリル、オクタン酸イソセチル、カプリル酸
セチル、ペラルゴン酸イソブチル、イソノナン酸イソデ
シル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸
ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブ
チル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチル
デシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イ
ソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン
酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸
イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、オレ
イン酸デシル、リシノレイン酸オクチルドデシル、リノ
ール酸イソプロピル、エルカ酸イソステアリル、エルカ
酸オクチルドデシル等を挙げることができる。
【0011】本発明でいう炭素数12〜42の液状脂肪
族ジカルボン酸ジエステルとは、直鎖または分枝鎖を有
する脂肪族ジカルボン酸と直鎖または分枝鎖を有する脂
肪族アルコールから得られる室温で液状のジエステルで
あって、該ジエステルを構成する炭素の総数が12〜4
2のものを意味する。これらジエステルとしては、例え
ば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチ
ル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジ(2−ヘプチ
ルウンデシル)、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイ
ソプロピル等を挙げることができる。
族ジカルボン酸ジエステルとは、直鎖または分枝鎖を有
する脂肪族ジカルボン酸と直鎖または分枝鎖を有する脂
肪族アルコールから得られる室温で液状のジエステルで
あって、該ジエステルを構成する炭素の総数が12〜4
2のものを意味する。これらジエステルとしては、例え
ば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチ
ル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジ(2−ヘプチ
ルウンデシル)、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイ
ソプロピル等を挙げることができる。
【0012】本発明でいう炭素数12〜16の液状フタ
ル酸ジエステルとは、フタル酸と直鎖または分枝鎖を有
する脂肪族アルコールから得られる室温で液状のジエス
テルであって、該ジエステルを構成する炭素の総数が1
2〜16のものを意味する。これらフタル酸ジエステル
としては、例えば、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチ
ル等を挙げることができる。
ル酸ジエステルとは、フタル酸と直鎖または分枝鎖を有
する脂肪族アルコールから得られる室温で液状のジエス
テルであって、該ジエステルを構成する炭素の総数が1
2〜16のものを意味する。これらフタル酸ジエステル
としては、例えば、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチ
ル等を挙げることができる。
【0013】本発明においてアシル化加水分解コラーゲ
ンとは、コラーゲンタンパク質を酸、アルカリ、酵素又
はこれらの組み合わせにより加水分解して得られるペプ
チドまたはペプチド混合物(平均分子量1000未満)
と炭素数10〜25の直鎖又は分枝鎖を有する脂肪族カ
ルボン酸との縮合物、あるいはこれら縮合物の混合物を
意味する。
ンとは、コラーゲンタンパク質を酸、アルカリ、酵素又
はこれらの組み合わせにより加水分解して得られるペプ
チドまたはペプチド混合物(平均分子量1000未満)
と炭素数10〜25の直鎖又は分枝鎖を有する脂肪族カ
ルボン酸との縮合物、あるいはこれら縮合物の混合物を
意味する。
【0014】これらアシル化加水分解コラーゲンは公知
である(医薬部外品原料規格、厚生省薬務局審査課監
修、1991年6月15日、薬事日報社発行、178〜179頁、190
頁、776頁、813頁参照)か、あるいは公知のアシル化加
水分解コラーゲンの製法に従い製造することが出来る。
である(医薬部外品原料規格、厚生省薬務局審査課監
修、1991年6月15日、薬事日報社発行、178〜179頁、190
頁、776頁、813頁参照)か、あるいは公知のアシル化加
水分解コラーゲンの製法に従い製造することが出来る。
【0015】アシル化加水分解コラーゲンの具体例とし
ては、例えばミリストイル化加水分解コラーゲン、パル
ミトイル化加水分解コラーゲン、ステアロイル化加水分
解コラーゲン、イソステアロイル化加水分解コラーゲ
ン、オレオイル化加水分解コラーゲン、ウンデシレノイ
ル化加水分解コラーゲン、ラウロイル化加水分解コラー
ゲンまたはヤシ油脂肪酸と加水分解コラーゲンとの縮合
物等を挙げることが出来る。
ては、例えばミリストイル化加水分解コラーゲン、パル
ミトイル化加水分解コラーゲン、ステアロイル化加水分
解コラーゲン、イソステアロイル化加水分解コラーゲ
ン、オレオイル化加水分解コラーゲン、ウンデシレノイ
ル化加水分解コラーゲン、ラウロイル化加水分解コラー
ゲンまたはヤシ油脂肪酸と加水分解コラーゲンとの縮合
物等を挙げることが出来る。
【0016】本発明の外用剤組成物は、炭素数13〜4
2の液状脂肪族カルボン酸エステル、炭素数12〜42
の液状脂肪族ジカルボン酸ジエステルおよび炭素数12
〜16の液状フタル酸ジエステルからなる群から選ばれ
る1種または2種以上の混合物(以下、単にエステル類
と言う)とアシル化加水分解コラーゲンの混合物にγ−
オリザノールを加え、要すればクロタミトンを添加後、
例えば80〜90℃に加熱してγ−オリザノールを溶解
し、その後室温まで冷却することにより容易に製造され
る。
2の液状脂肪族カルボン酸エステル、炭素数12〜42
の液状脂肪族ジカルボン酸ジエステルおよび炭素数12
〜16の液状フタル酸ジエステルからなる群から選ばれ
る1種または2種以上の混合物(以下、単にエステル類
と言う)とアシル化加水分解コラーゲンの混合物にγ−
オリザノールを加え、要すればクロタミトンを添加後、
例えば80〜90℃に加熱してγ−オリザノールを溶解
し、その後室温まで冷却することにより容易に製造され
る。
【0017】エステル類のアシル化加水分解コラーゲン
に対する使用量は、アシル化加水分解コラーゲン1重量
部に対し、通常1〜10重量部、好ましくは2〜5重量
部である。
に対する使用量は、アシル化加水分解コラーゲン1重量
部に対し、通常1〜10重量部、好ましくは2〜5重量
部である。
【0018】クロタミトンの添加量は、アシル化加水分
解コラーゲン1重量部に対し、通常、0.1〜4重量部
である。
解コラーゲン1重量部に対し、通常、0.1〜4重量部
である。
【0019】γ−オリザノールの使用量は、クロタミト
ンを添加しない場合は本発明の外用剤組成物全量に対し
て通常、1〜10重量%であり、クロタミトンを添加す
る場合は本発明の外用剤組成物全量に対して1〜20重
量%である。
ンを添加しない場合は本発明の外用剤組成物全量に対し
て通常、1〜10重量%であり、クロタミトンを添加す
る場合は本発明の外用剤組成物全量に対して1〜20重
量%である。
【0020】本発明の組成物は、外用剤としてそのまま
使用し得るが、医薬品あるいは化粧品の製造に通常用い
られる乳化剤(例えばポリオキシエチレンラウリルエー
テル等の界面活性剤)、乳化安定化剤(例えばアルギン
酸プロピレングリコール、カルボキシビニルポリマー
等)、湿潤剤(例えばグリセリン、プロピレングリコー
ル、dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液等)、防腐
剤(例えばパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息
香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ
安息香酸ブチル等)あるいはその他の添加剤を加え、要
すれば生薬エキス(シソエキス、ニンジンエキス、ジオ
ウエキス等)を加えて常法により容易に各種軟膏、ロー
ション、W/O型クリーム、O/W型クリーム、液剤等
の外用製剤とすることができる。
使用し得るが、医薬品あるいは化粧品の製造に通常用い
られる乳化剤(例えばポリオキシエチレンラウリルエー
テル等の界面活性剤)、乳化安定化剤(例えばアルギン
酸プロピレングリコール、カルボキシビニルポリマー
等)、湿潤剤(例えばグリセリン、プロピレングリコー
ル、dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液等)、防腐
剤(例えばパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息
香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ
安息香酸ブチル等)あるいはその他の添加剤を加え、要
すれば生薬エキス(シソエキス、ニンジンエキス、ジオ
ウエキス等)を加えて常法により容易に各種軟膏、ロー
ション、W/O型クリーム、O/W型クリーム、液剤等
の外用製剤とすることができる。
【0021】
【発明の効果】γ−オリザノールは、公知の基剤に対す
るよりも本発明に使用するエステル類とアシル化加水分
解コラーゲンの混合物に対し高い溶解度を示し、しかも
その溶液は長期間保存しても結晶が析出せず安定である
(後記試験例参照)。従って、本発明の組成物および本
発明の組成物に医薬または化粧品原料を添加して製造さ
れる各種外用製剤は、皮膚疾患の治療剤あるいは化粧品
として有用である。
るよりも本発明に使用するエステル類とアシル化加水分
解コラーゲンの混合物に対し高い溶解度を示し、しかも
その溶液は長期間保存しても結晶が析出せず安定である
(後記試験例参照)。従って、本発明の組成物および本
発明の組成物に医薬または化粧品原料を添加して製造さ
れる各種外用製剤は、皮膚疾患の治療剤あるいは化粧品
として有用である。
【0022】以下、本発明の効果を試験例を挙げて説明
する。尚、以下において特に記載のない限り百分率は重
量%を意味する。 [試験例1]各種基剤に対するγ−オリザノールの溶解
度の比較 1.試験組成物 実施例1〜14の組成物および比較例1〜8の組成物 2.試験方法 試験組成物を調製後、5℃で1ヶ月保存したときの結晶
析出の有無を肉眼又は顕微鏡にて観察した。 3.試験結果 結晶が析出した場合を+、しなかった場合を−として表
1に示した。尚、表1において組成物の欄における〜
は下記のものを表わす。 :γ−オリザノール -1) :イソステアリン酸イソプロピル -2) :イソステアリン酸ヘキシルデシル :イソステアロイル化加水分解コラーゲン :クロタミトン -1) :乳酸ミリスチル -2) :モノステアリン酸プロピレングリコール :LG−OD
する。尚、以下において特に記載のない限り百分率は重
量%を意味する。 [試験例1]各種基剤に対するγ−オリザノールの溶解
度の比較 1.試験組成物 実施例1〜14の組成物および比較例1〜8の組成物 2.試験方法 試験組成物を調製後、5℃で1ヶ月保存したときの結晶
析出の有無を肉眼又は顕微鏡にて観察した。 3.試験結果 結晶が析出した場合を+、しなかった場合を−として表
1に示した。尚、表1において組成物の欄における〜
は下記のものを表わす。 :γ−オリザノール -1) :イソステアリン酸イソプロピル -2) :イソステアリン酸ヘキシルデシル :イソステアロイル化加水分解コラーゲン :クロタミトン -1) :乳酸ミリスチル -2) :モノステアリン酸プロピレングリコール :LG−OD
【0023】
【表1】 表1の通り本発明の組成物は比較例の従来の組成物と比
較して、γ−オリザノ−ルを高濃度に含有しかつ保存安
定性に優れる。
較して、γ−オリザノ−ルを高濃度に含有しかつ保存安
定性に優れる。
【0024】[試験例2]ワセリン軟膏の保存安定性
(結晶析出)の比較 1.試験製剤 比較例9および実施例15の製剤 2.試験方法 試験製剤を室温にて1週間保存した後、結晶析出の有無
を顕微鏡(倍率200倍)にて観察し、保存安定性を比
較した。 3.試験結果 実施例15の製剤を室温にて1週間保存した後の顕微鏡
写真を図1、比較例9の製剤を同様に保存した場合の顕
微鏡写真を図2に示す。
(結晶析出)の比較 1.試験製剤 比較例9および実施例15の製剤 2.試験方法 試験製剤を室温にて1週間保存した後、結晶析出の有無
を顕微鏡(倍率200倍)にて観察し、保存安定性を比
較した。 3.試験結果 実施例15の製剤を室温にて1週間保存した後の顕微鏡
写真を図1、比較例9の製剤を同様に保存した場合の顕
微鏡写真を図2に示す。
【0025】実施例15の製剤ではγ−オリザノールの
結晶の析出が認められなかったが比較例9の製剤には結
晶の析出が認められた。
結晶の析出が認められなかったが比較例9の製剤には結
晶の析出が認められた。
【0026】
【実施例】以下に実施例と比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。 実施例1 γ−オリザノール6gを、イソステアロイル化加水分解
コラーゲン47gおよびイソステアリン酸イソプロピル
47gの混合物に加え、90℃で加熱撹拌した後室温ま
で冷却してγ−オリザノール含有組成物を調製した。 実施例2〜3 γ−オリザノール、イソステアロイル化加水分解コラー
ゲンおよびイソステアリン酸イソプロピルの使用量を変
える以外は実施例1と同様にして実施例2〜3のγ−オ
リザノール含有組成物を調製した。各実施例におけるγ
−オリザノール、イソステアロイル化加水分解コラーゲ
ンおよびイソステアリン酸イソプロピルの使用量を表2
に示す。
具体的に説明する。 実施例1 γ−オリザノール6gを、イソステアロイル化加水分解
コラーゲン47gおよびイソステアリン酸イソプロピル
47gの混合物に加え、90℃で加熱撹拌した後室温ま
で冷却してγ−オリザノール含有組成物を調製した。 実施例2〜3 γ−オリザノール、イソステアロイル化加水分解コラー
ゲンおよびイソステアリン酸イソプロピルの使用量を変
える以外は実施例1と同様にして実施例2〜3のγ−オ
リザノール含有組成物を調製した。各実施例におけるγ
−オリザノール、イソステアロイル化加水分解コラーゲ
ンおよびイソステアリン酸イソプロピルの使用量を表2
に示す。
【0027】
【表2】 実施例4 γ−オリザノール6gを25%イソステアロイル化加水
分解コラーゲン−イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液
〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕9
4gに加え、90℃で加熱撹拌した後室温まで冷却して
γ−オリザノール含有組成物を調製した。
分解コラーゲン−イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液
〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕9
4gに加え、90℃で加熱撹拌した後室温まで冷却して
γ−オリザノール含有組成物を調製した。
【0028】実施例5〜6 γ−オリザノール、25%イソステアロイル化加水分解
コラーゲン−イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液〔商
品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕の使用
量を変える以外は実施例4と同様にして実施例5〜6の
γ−オリザノール含有組成物を調製した。各実施例にお
けるγ−オリザノール、25%イソステアロイル化加水
分解コラーゲン−イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液
〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕の
使用量を表3に示す。
コラーゲン−イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液〔商
品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕の使用
量を変える以外は実施例4と同様にして実施例5〜6の
γ−オリザノール含有組成物を調製した。各実施例にお
けるγ−オリザノール、25%イソステアロイル化加水
分解コラーゲン−イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液
〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕の
使用量を表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】実施例7 γ−オリザノール6gおよびクロタミトン10gに25
%イソステアロイル化加水分解コラーゲン−イソステア
リン酸ヘキシルデシル溶液〔商品名プロモイスE-118(H.
I.);成和化成(株)〕84gを加え、90℃で加熱撹
拌した後室温まで冷却してγ−オリザノール含有組成物
を調製した。 実施例8〜14 γ−オリザノール、クロタミトンおよび25%イソステ
アロイル化加水分解コラーゲン−イソステアリン酸ヘキ
シルデシル溶液〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和
化成(株)〕の使用量を変える以外は実施例7と同様に
して実施例8〜14のγ−オリザノール含有組成物を調
製した。各実施例におけるγ−オリザノール、クロタミ
トンおよび25%イソステアロイル化加水分解コラーゲ
ン−イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液〔商品名プロ
モイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕の使用量を表4
に示す。
%イソステアロイル化加水分解コラーゲン−イソステア
リン酸ヘキシルデシル溶液〔商品名プロモイスE-118(H.
I.);成和化成(株)〕84gを加え、90℃で加熱撹
拌した後室温まで冷却してγ−オリザノール含有組成物
を調製した。 実施例8〜14 γ−オリザノール、クロタミトンおよび25%イソステ
アロイル化加水分解コラーゲン−イソステアリン酸ヘキ
シルデシル溶液〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和
化成(株)〕の使用量を変える以外は実施例7と同様に
して実施例8〜14のγ−オリザノール含有組成物を調
製した。各実施例におけるγ−オリザノール、クロタミ
トンおよび25%イソステアロイル化加水分解コラーゲ
ン−イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液〔商品名プロ
モイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕の使用量を表4
に示す。
【0031】
【表4】
【0032】実施例15ワセリン軟膏 ; (処方) γ−オリザノール 5g ワセリン 50g 25%イソステアロイル化加水分解コラーゲン −イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液 〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕 45g (製造法)γ−オリザノールを80℃で25%イソステ
アロイル化加水分解コラーゲン−イソステアリン酸ヘキ
シルデシル溶液〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和
化成(株)〕に溶解後、更にワセリンを加えて混合攪拌
し室温まで冷却して5%γ−オリザノール含有ワセリン
軟膏を得た。
アロイル化加水分解コラーゲン−イソステアリン酸ヘキ
シルデシル溶液〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和
化成(株)〕に溶解後、更にワセリンを加えて混合攪拌
し室温まで冷却して5%γ−オリザノール含有ワセリン
軟膏を得た。
【0033】実施例16ローション ; (処方) [A]成分: γ−オリザノール 1g イソステアロイル化加水分解コラーゲン 2.9g イソステアリン酸イソプロピル 8.6g セタノール 4g ミツロウ 1g ステアリン酸 2g シリコンオイル 0.5g ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 3.8g パラオキシ安息香酸エチル 0.1g パラオキシ安息香酸ブチル 0.1g [B]成分: カルボキシビニルポリマー(1.5%水溶液) 5g プロピレングリコール 5g エデト酸ナトリウム 0.1g トリエタノールアミン 0.6g 精製水 65.3g (製造法)イソステアロイル化加水分解コラーゲンをイ
ソステアリン酸イソプロピルに溶解した後、80℃に加
熱してからγ−オリザノールを加え、続いて、その他の
[A]成分を加えて均一に溶解し[A]成分の溶液を得
た。次に、トリエタノールアミンを除く[B]成分を8
5℃に加熱し溶解してから[A]成分の溶液に加え、十
分撹拌して乳化した。次いで60℃付近にまで冷却し、
トリエタノールアミンを加え、均等に混和し、徐々に冷
却して1%γ−オリザノール含有ローションを得た。
ソステアリン酸イソプロピルに溶解した後、80℃に加
熱してからγ−オリザノールを加え、続いて、その他の
[A]成分を加えて均一に溶解し[A]成分の溶液を得
た。次に、トリエタノールアミンを除く[B]成分を8
5℃に加熱し溶解してから[A]成分の溶液に加え、十
分撹拌して乳化した。次いで60℃付近にまで冷却し、
トリエタノールアミンを加え、均等に混和し、徐々に冷
却して1%γ−オリザノール含有ローションを得た。
【0034】実施例17W/O型クリーム ; (処方) [A]成分: γ−オリザノール 4g 25%イソステアロイル化加水分解コラーゲン −イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液 〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕 36g セタノール 6g ミツロウ 12g パラオキシ安息香酸エチル 0.1g パラオキシ安息香酸ブチル 0.1g [B]成分: ホウ砂 0.5g プロピレングリコール 2g 精製水 39.3g (製造法)γ−オリザノールを80℃で25%イソステ
アロイル化加水分解コラーゲン−イソステアリン酸ヘキ
シルデシル溶液〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和
化成(株)〕に溶解後、その他の[A]成分を加えて均
一に溶解し[A]成分の溶液を得た。次に、[B]成分
を85℃に加熱し溶解して[B]成分の溶液を調製し、
[A]成分の溶液に加えて、十分攪拌し乳化した。乳化
後徐々に冷却し、均等に混和して、4%γ−オリザノー
ル含有W/O型クリームを得た。
アロイル化加水分解コラーゲン−イソステアリン酸ヘキ
シルデシル溶液〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和
化成(株)〕に溶解後、その他の[A]成分を加えて均
一に溶解し[A]成分の溶液を得た。次に、[B]成分
を85℃に加熱し溶解して[B]成分の溶液を調製し、
[A]成分の溶液に加えて、十分攪拌し乳化した。乳化
後徐々に冷却し、均等に混和して、4%γ−オリザノー
ル含有W/O型クリームを得た。
【0035】実施例18O/W型クリーム(3%γ−オリザノール含有 ); (処方) [A]成分: γ−オリザノール 3g 25%イソステアロイル化加水分解コラーゲン −イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液 〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕 13.5g イソステアリン酸ヘキシルデシル 13.5g セタノール 2g ミツロウ 4g ステアリン酸 8g シリコンオイル 0.5g ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 5g パラオキシ安息香酸エチル 0.1g パラオキシ安息香酸ブチル 0.1g [B]成分: プロピレングリコール 6g グリセリン 4g エデト酸ナトリウム 0.1g トリエタノールアミン 0.25g 精製水 39.95g (製造法)γ−オリザノール、25%イソステアロイル
化加水分解コラーゲン−イソステアリン酸ヘキシルデシ
ル溶液〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成
(株)〕及びイソステアリン酸ヘキシルデシルを80℃
で混合溶解後、その他の[A]成分を加えて均一に溶解
し、[A]成分の溶液を得た。次いで、[B]成分を8
5℃に加熱し溶解して[B]成分の溶液を調製し、
[A]成分の溶液に加えて十分攪拌し乳化した。乳化後
徐々に冷却し、均等に混和して3%γ−オリザノール含
有O/W型クリームを得た。
化加水分解コラーゲン−イソステアリン酸ヘキシルデシ
ル溶液〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成
(株)〕及びイソステアリン酸ヘキシルデシルを80℃
で混合溶解後、その他の[A]成分を加えて均一に溶解
し、[A]成分の溶液を得た。次いで、[B]成分を8
5℃に加熱し溶解して[B]成分の溶液を調製し、
[A]成分の溶液に加えて十分攪拌し乳化した。乳化後
徐々に冷却し、均等に混和して3%γ−オリザノール含
有O/W型クリームを得た。
【0036】実施例19O/W型クリーム(1%γ−オリザノール含有 ); (処方) [A]成分: γ−オリザノール 1g 25%イソステアロイル化加水分解コラーゲン −イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液 〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕 10g ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 4g ソルビタントリオレエート 1g セタノール 8g パラフィンワックス 1.5g ステアリン酸 5g シリコンオイル 0.5g パラオキシ安息香酸メチル 0.1g パラオキシ安息香酸プロピル 0.1g [B]成分: プロピレングリコール 3g アルギン酸プロピレングリコール 0.5g カルボキシビニルポリマー 0.25g エデト酸ナトリウム 0.1g 精製水 60.95g トリエタノールアミン 1g dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム水溶液(50%) 3g
【0037】(製造法)[A]成分を80℃で均一に混
合溶解後、85℃で保温した[B]成分の溶液を十分に
撹拌しながら加えて乳化した。70℃付近に冷却した
後、トリエタノールアミンを加えて均一に混和し、次い
でdl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム水溶液(50
%)を加えて撹拌しながら徐々に冷却し、所望のクリー
ムを得た。
合溶解後、85℃で保温した[B]成分の溶液を十分に
撹拌しながら加えて乳化した。70℃付近に冷却した
後、トリエタノールアミンを加えて均一に混和し、次い
でdl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム水溶液(50
%)を加えて撹拌しながら徐々に冷却し、所望のクリー
ムを得た。
【0038】実施例20O/W型クリーム(クロタミトン含有 ): (処方) [A]成分: γ−オリザノール 4.5g 25%イソステアロイル化加水分解コラーゲン −イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液 〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕13.5g イソステアリン酸ヘキシルデシル 2g クロタミトン 10g セタノール 2g ミツロウ 4g ステアリン酸 8g シリコンオイル 0.5g ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 5g カルボキシビニルポリマー 0.2g パラオキシ安息香酸エチル 0.1g パラオキシ安息香酸ブチル 0.1g [B]成分: プロピレングリコール 6g グリセリン 4g エデト酸ナトリウム 0.1g トリエタノールアミン 2g 精製水 38g
【0039】(製造法)γ−オリザノール、25%イソ
ステアロイル化加水分解コラーゲン−イソステアリン酸
ヘキシルデシル溶液〔商品名プロモイス E-118(H.I.);
成和化成(株)〕、イソステアリン酸ヘキシルデシル及
びクロタミトンを80℃で混合溶解後、その他の[A]
成分を加えて均一に溶解し[A]成分の溶液を得た。次
いで、[B]成分を85℃に加熱し溶解して調製した
[B]成分の溶液を[A]成分の溶液に加えて、十分攪
拌し乳化した。乳化後徐々に冷却し、均等に混和し、
4.5%γ−オリザノール含有O/W型クリームを得
た。
ステアロイル化加水分解コラーゲン−イソステアリン酸
ヘキシルデシル溶液〔商品名プロモイス E-118(H.I.);
成和化成(株)〕、イソステアリン酸ヘキシルデシル及
びクロタミトンを80℃で混合溶解後、その他の[A]
成分を加えて均一に溶解し[A]成分の溶液を得た。次
いで、[B]成分を85℃に加熱し溶解して調製した
[B]成分の溶液を[A]成分の溶液に加えて、十分攪
拌し乳化した。乳化後徐々に冷却し、均等に混和し、
4.5%γ−オリザノール含有O/W型クリームを得
た。
【0040】実施例21生薬エキス配合クリーム ; (処方) [A]成分: γ−オリザノール 1g 25%イソステアロイル化加水分解コラーゲン −イソステアリン酸ヘキシルデシル溶液 〔商品名プロモイス E-118(H.I.);成和化成(株)〕 10g ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 4g ソルビタントリオレエート 1g セタノール 8g パラフィンワックス 1.5g ステアリン酸 5g シリコンオイル 0.5g パラオキシ安息香酸メチル 0.1g パラオキシ安息香酸プロピル 0.1g [B]成分: シソエキス 5g ニンジンエキス 1g ジオウエキス 1g プロピレングリコール 3g アルギン酸プロピレングリコール 0.5g カルボキシビニルポリマー 0.25g エデト酸ナトリウム 0.1g 精製水 53.95g トリエタノールアミン 1g dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム水溶液(50%) 3g (製造法)実施例19と同様にして製造し、生薬エキス
配合γ−オリザノールクリームを得た。
配合γ−オリザノールクリームを得た。
【0041】比較例1〜6 特公昭59−23292の記載に従って、表5に記載の
比較例1〜6のγ−オリザノール含有組成物を調製し
た。
比較例1〜6のγ−オリザノール含有組成物を調製し
た。
【0042】
【表5】 比較例7〜8 特公平1−40806の記載に従って、表6に記載の比
較例7〜8のγ−オリザノール含有組成物を調製した。
較例7〜8のγ−オリザノール含有組成物を調製した。
【0043】
【表6】
【0044】比較例9ワセリン軟膏 ; (処方) γ−オリザノール 5g ワセリン 50g イソステアリン酸ヘキシルデシル 33.75g モノステアリン酸プロピレングリコール 11.25g (製造法)γ−オリザノールを80℃でイソステアリン
酸ヘキシルデシルに溶解後モノステアリン酸プロピレン
グリコールを加え、更にワセリンを加えて混合攪拌し室
温まで冷却して5%γ−オリザノール含有ワセリン軟膏
を得た。
酸ヘキシルデシルに溶解後モノステアリン酸プロピレン
グリコールを加え、更にワセリンを加えて混合攪拌し室
温まで冷却して5%γ−オリザノール含有ワセリン軟膏
を得た。
【図1】実施例15の製剤を室温にて1週間保存した
後、200倍の倍率で撮影した顕微鏡写真を示す。
後、200倍の倍率で撮影した顕微鏡写真を示す。
【図2】比較例9の製剤を室温にて1週間保存した後、
200倍の倍率で撮影した顕微鏡写真を示す。
200倍の倍率で撮影した顕微鏡写真を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/165 A61K 31/165 31/215 ADA 31/215 ADA 47/14 47/14 G J 47/42 47/42 J (56)参考文献 特開 昭57−42621(JP,A) 特開 昭62−22707(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】 (イ) 炭素数13〜42の液状脂肪族カル
ボン酸エステル、炭素数12〜42の液状脂肪族ジカル
ボン酸ジエステルおよび炭素数12〜16の液状フタル
酸ジエステルからなる群から選ばれる1種または2種以
上の混合物、(ロ) アシル化加水分解コラーゲンおよび
(ハ) γ−オリザノールよりなる外用剤組成物。 - 【請求項2】 (イ) 炭素数13〜42の液状脂肪族カル
ボン酸エステル、炭素数12〜42の液状脂肪族ジカル
ボン酸ジエステルおよび炭素数12〜16の液状フタル
酸ジエステルからなる群から選ばれる1種または2種以
上の混合物、(ロ) アシル化加水分解コラーゲン、(ハ) γ
−オリザノールおよび(ニ) クロタミトンよりなる外用剤
組成物。 - 【請求項3】 (イ) 炭素数13〜42の液状脂肪族カル
ボン酸エステル、炭素数12〜42の液状脂肪族ジカル
ボン酸ジエステルおよび炭素数12〜16の液状フタル
酸ジエステルからなる群から選ばれる1種または2種以
上の混合物、(ロ) アシル化加水分解コラーゲンおよび
(ハ) γ−オリザノールよりなる外用剤組成物を含有する
外用製剤。 - 【請求項4】 (イ) 炭素数13〜42の液状脂肪族カル
ボン酸エステル、炭素数12〜42の液状脂肪族ジカル
ボン酸ジエステルおよび炭素数12〜16の液状フタル
酸ジエステルからなる群から選ばれる1種または2種以
上の混合物、(ロ) アシル化加水分解コラーゲン、(ハ) γ
−オリザノールおよび(ニ) クロタミトンよりなる外用剤
組成物を含有する外用製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5148577A JP2733005B2 (ja) | 1992-05-29 | 1993-05-26 | 外用剤組成物およびこれを含有する外用製剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-163629 | 1992-05-29 | ||
JP16362992 | 1992-05-29 | ||
JP5148577A JP2733005B2 (ja) | 1992-05-29 | 1993-05-26 | 外用剤組成物およびこれを含有する外用製剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0648940A JPH0648940A (ja) | 1994-02-22 |
JP2733005B2 true JP2733005B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5148577A Expired - Fee Related JP2733005B2 (ja) | 1992-05-29 | 1993-05-26 | 外用剤組成物およびこれを含有する外用製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2733005B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5022583B2 (ja) * | 2005-09-08 | 2012-09-12 | 株式会社 資生堂 | スキンケアの前処理方法及び肌用リンス組成物 |
-
1993
- 1993-05-26 JP JP5148577A patent/JP2733005B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0648940A (ja) | 1994-02-22 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |