JP2732985B2 - 屋外看板用プレート - Google Patents

屋外看板用プレート

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JP2732985B2
JP2732985B2 JP4142705A JP14270592A JP2732985B2 JP 2732985 B2 JP2732985 B2 JP 2732985B2 JP 4142705 A JP4142705 A JP 4142705A JP 14270592 A JP14270592 A JP 14270592A JP 2732985 B2 JP2732985 B2 JP 2732985B2
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正嘉 宮内
照雄 松岡
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Teijin Chemicals Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋外看板用プレートに関
する。更に詳しくは優れた色調、難燃性、衝撃強度を具
備し、耐久性に優れたポリカーボネート樹脂製の内側に
照明器具を備えた屋外看板用プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は優れた透明性、
衝撃強度、難燃性を有するがゆえに広範な分野で使用さ
れている。例えばスカイドーム、トップライト、アーケ
ード等の建築分野、OA機器類のディスプレイ、各種計器
類の銘板、表示パネル、ヘルメットシールド等幅広く使
用されている。しかしながら、従来内側に照明器具を備
えた屋外看板用プレートには使用されることはなかっ
た。その理由は、ポリカーボネート樹脂は紫外線に曝さ
れた場合劣化し易い欠点、更に白色を基調にした良好な
色調が得られなかったためである。
【0003】ポリカーボネート樹脂に、紫外線に対する
充分な抵抗性を付与する量の紫外線吸収剤を配合する
と、その溶融粘度が著しく低下し、プレートの成形が困
難になると同時にポリカーボネート樹脂の優れた特徴で
ある耐衝撃性が低下する。紫外線吸収剤の配合量を成形
性や耐衝撃性が低下しない程度の量にしたのでは、短時
間の紫外線照射により黄変するようになる。このため紫
外線吸収剤を多量に配合した熱可塑性樹脂フイルムをポ
リカーボネート樹脂製プレートに接着したものが建材等
に供されている。しかしながら、内側に照明器具を備え
た屋外看板用プレートには使用されることはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た色調、難燃性、衝撃強度を具備し、耐久性に優れた屋
外看板用プレート、特に内側に照明器具を備えた屋外看
板用プレートに適したポリカーボネート樹脂製プレート
を低コストで提供することである。
【0005】本発明者は上記目的を達成せんとして鋭意
検討を重ねた結果、酸化チタンを含有するポリカーボネ
ート樹脂製プレートの両面に耐候機能を有する熱可塑性
樹脂フイルムを熱圧着すれば、難燃性や衝撃強度を損な
うことなく耐久性に優れた屋外看板用プレートが得られ
ることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】0.12〜120 g/ m
2 の酸化チタンを含有する厚さ1〜10mmのポリカーボ
ネート樹脂製プレートの両面に耐候機能を有する熱可塑
性樹脂フイルムを熱圧着してなる自己消火性で衝撃強度
が60 kgf・cm/cm以上である屋外看板用プレートに係
るものである。
【0007】図1は本発明の屋外看板用プレートの斜視
図であり、図中1は酸化チタンを含有するポリカーボネ
ート樹脂製プレート、2及び3は耐候機能を有する熱可
塑性樹脂フイルムである。
【0008】本発明で使用するポリカーボネート樹脂
は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを溶液法又
は溶融法で反応させて得られる。ここで使用する二価フ
ェノールとしては2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン[通称ビスフェノールA]を対象とする
が、その一部又は全部を他の二価フェノールで置換えて
もよい。他の二価フェノールとしては、例えば1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフ
ェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)サ
ルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン
等があげられる。カーボネート前駆体としては例えばホ
スゲン、上記二価フェノール類のビスクロロホーメー
ト、ジフェニルカーボネート、ジ−p−トリルカーボネ
ート、フェニル−p−トリルカーボネート、ジ−p−ク
ロロフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネート等
があげられ、なかでもホスゲン及びジフェニルカーボネ
ートが特に好ましい。ポリカーボネート樹脂の分子量は
粘度平均分子量で表して、通常15000〜4000
0、好ましくは18000〜35000である。かかる
ポリカーボネート樹脂を製造するに際し、適当な分子量
調節剤、反応を促進するための触媒、加工性改善のため
の分岐剤、更に必要に応じて例えば亜燐酸エステル、燐
酸エステル、ホスホン酸エステル等の安定剤、難燃剤、
着色剤等を添加することができる。
【0009】本発明のポリカーボネート樹脂製プレート
の厚さは1〜10mmである。1mmより薄いと看板として
必要な剛性が不足し、10mmより厚くなると重量的に実
用的でない。
【0010】本発明で使用する酸化チタンとしては、任
意の酸化チタンでよいが、得られるプレートの白度の点
から塩素法により製造された酸化チタンであって且つア
ルミニウムと珪素の含水酸化物の混合物で処理した酸化
チタンが好ましい。この様に処理して得られる酸化チタ
ン中に含まれるアルミナ組成成分とシリカ組成成分の混
合割合は、アルミナ組成成分100重量部に対してシリ
カ組成成分10〜100重量部の範囲が適当である。
【0011】酸化チタンの含有量はプレート1 m2 当り
0.12〜120 gである。0.12 gより少ない量で
は充分な白色が得られ難く、120 gより多くなると隠
蔽力が増大して内側の照明効果が失われるようになる。
【0012】また、かかる酸化チタンと共にアルコキシ
シラン珪素化合物を併用すると、より鮮やかな白色が得
られ且つ衝撃強度もより改善されるので好ましい。アル
コキシシラン珪素化合物としては下記一般式
【0013】
【化1】
【0014】[式中、R1 はメチル基又はエチル基、R
2 は炭素数1〜3のアルキル基、R3は炭素数1〜3の
アルキル基又は−R4 NHR5 (但しR4 はエチレン基
又はプロピレン基、R5 は水素又はアミノエチル基)、
nは2又は3、mはnが2のときは1でnが3のときは
0である。]で表される珪素化合物が好ましく、特に好
ましい珪素化合物としてはメチルトリメトキシシラン、
ジメチルジメトキシシラン、エチルトリメトキシシラ
ン、プロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン、N-(β−アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N-(β−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルメチル−ジメトキシシラン等
があげられる。珪素化合物の使用量は酸化チタンの使用
量に対して1〜30重量%が適当であり、2〜15重量
%が好ましい。
【0015】本発明で使用する耐候機能を有する熱可塑
性樹脂フイルムは耐候剤を配合した熱可塑性樹脂製のフ
ィルムであり、例えば紫外線吸収剤を0.1〜10重量
%含有するアクリル樹脂フィルムがあげられる。かかる
耐候性フィルムの厚さは通常10〜100μ程度であ
る。
【0016】ポリカーボネート樹脂プレートの両面に耐
候性フィルムを積層する方法は、熱圧着できる方法であ
れば任意に採用される。例えばラミネート機、プレス機
等で熱圧着する方法、押出直後の溶融状態にあるポリカ
ーボネート樹脂プレートに圧着する方法等があげられ
る。特に押出直後に圧着する方法が好ましい。熱圧着条
件は、耐候性フィルムの物性により異なり一概に特定で
きないが、通常耐候性フィルムの二次転移温度近辺又は
それ以上の温度で0.03kg/cm2 以上、好ましくは
0.05〜5kg/cm2 程度の圧力を加えることにより熱
圧着できる。
【0017】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に説明す
る。なお、評価項目及び方法は下記の通りである。
【0018】(1) 色調:目視により観察し、鮮やかな白
色のものを◎、やや黄味のある白色のものを○、黄味の
あるくすんだ白色のものを×で示した。
【0019】(2) 色相:カラーマシン[日本電色工業
(株)製Z-100 DP ]により測定したb値で示した。
【0020】(3) 全光線透過率:JIS K-6735に準拠
して日本精密工学(株)製積分球式光線透過率測定装置
H.T.Rメータ(C光源)により測定した値(%)で示し
た。
【0021】(4) 衝撃強度:厚さ3mmのプレートを使用
し、アイゾット衝撃強度 ASTM D-790(ノッチ付)に
より測定した値(kgf・cm/cm)で示した。
【0022】(5) 燃焼性:JIS K-6911に準拠し、厚
さ3mmのプレートから作成した試験片を燃焼させたとき
に燃焼距離が100mm以下の場合を自己消火性とした。
【0023】(6) 耐久性:プレートより50mmの位置に
40ワットの蛍光灯を配してなる看板を2年間暴露試験
し、この試験前後のb値の変化(△b)を測定した。
【0024】
【実施例1〜10、比較例1〜4】ビスフェノールAと
ホスゲンから得た粘度平均分子量24300のポリカー
ボネート樹脂3600g に、表1記載の珪素化合物で処
理した酸化チタンとdeを配合し、径90mmのTダイ押
出機により厚さ3mm、幅1000mmのプレートを溶融押
出し、その表面温度が140℃を保持している間に直径
300mmの二対のロールで挟持して0.5kg/cm2 加圧
し、プレートの両面に厚さ50μ、幅1000mmのアク
リル系コポリマー製の耐候性フイルム[三菱レイヨン
(株)製:アクリプレンHBE-006]を挿入して熱圧着
した。得られたプレートの評価結果を表1に示した。
【0025】なお、表1記載の酸化チタンと珪素化合物
は下記の通りである。
【0026】A:塩素法による酸化チタン[石原産業
(株)CR−93]をアルミニウムと珪素の含水酸化物の
混合物で処理したもの。 B:硫酸法による酸化チタン[石原産業(株)CR−6
0] C:メチルトリメトキシシラン[信越シリコーン(株)
KBM-13] D:N-(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン[信越シリ コーン(株)KBM-603]
【0027】また、表1記載のラミネートフィルム欄の
片面(A) の表示は看板の表側に上記耐候性フイルムをラ
ミネートした場合であり、片面(B) の表示は裏側に上記
耐候性フイルムをラミネートした場合である。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂製の屋外
看板用プレートは、優れた色調、難燃性、衝撃強度を具
備し、優れた耐久性を有しており、特に内側に照明器具
を備えた屋外看板用プレートとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の屋外看板用プレートの斜視図である。
【符号の説明】
1 酸化チタンを含有するポリカーボネート樹脂製プレ
ート 2 耐候機能を有する熱可塑性樹脂フイルム 3 耐候機能を有する熱可塑性樹脂フイルム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.12〜120 g/ m2 の酸化チタン
    を含有する厚さ1〜10mmのポリカーボネート樹脂製プ
    レートの両面に耐候機能を有する熱可塑性樹脂フイルム
    を熱圧着してなる自己消火性で衝撃強度が60 kgf・cm
    /cm以上である内側に照明器具を備えた屋外看板用プレ
    ート。
  2. 【請求項2】 0.12〜120 g/ m2 の酸化チタン
    及び該酸化チタンに対して1〜30重量%の珪素化合物
    を含有する厚さ1〜10mmのポリカーボネート樹脂製プ
    レートの両面に耐候機能を有する熱可塑性樹脂フイルム
    を熱圧着してなる自己消火性で衝撃強度が60 kgf・cm
    /cm以上である内側に照明器具を備えた屋外看板用プレ
    ート。
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