JP2732800B2 - 丸鋸による溝切り切断加工装置 - Google Patents

丸鋸による溝切り切断加工装置

Info

Publication number
JP2732800B2
JP2732800B2 JP6140541A JP14054194A JP2732800B2 JP 2732800 B2 JP2732800 B2 JP 2732800B2 JP 6140541 A JP6140541 A JP 6140541A JP 14054194 A JP14054194 A JP 14054194A JP 2732800 B2 JP2732800 B2 JP 2732800B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting position
circular saw
work
groove
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6140541A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH081433A (ja
Inventor
幸雄 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsune Seiki Co Ltd
Original Assignee
Tsune Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsune Seiki Co Ltd filed Critical Tsune Seiki Co Ltd
Priority to JP6140541A priority Critical patent/JP2732800B2/ja
Publication of JPH081433A publication Critical patent/JPH081433A/ja
Priority to TW85102833A priority patent/TW300188B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP2732800B2 publication Critical patent/JP2732800B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sawing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行する丸鋸によりワ
ークを溝切り及び切断加工する溝切り切断加工装置に関
するもので、例えばヒートシンク材(熱交換器のフィ
ン)を製作するのに利用される。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来の走行丸鋸盤は、テー
ブルにワークを載置固定し、このワークをテーブルの鋸
走行用スリットから突出して走行する丸鋸により切断加
工するようにしたもので、その丸鋸は、テーブルに対し
昇降可能ではあるが、刃先がテーブルに載置されるワー
クの上面から適当量突出する切断位置と、刃先がテーブ
ル内に没入する非切断位置との2位置でしか保持されな
いため、従来この種の丸鋸盤によっては、溝切り加工を
行うことができなかった。従って、上記ヒートシンク材
のような溝付き材は、もっぱら鋳造によって製作されて
いたため、製作費が非常に高くついていた。
【0003】本発明は、走行丸鋸の使用により切断加工
以外の溝切り加工をも行える溝切り切断加工装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
溝切り切断加工装置は、テーブル1の前後方向に走行自
在で且つテーブル1に対して昇降自在な丸鋸12であっ
て、刃先がテーブル1に載置されるワークWの上面から
所定量α突出する切断位置CPと、テーブル1内に没入
する非切断位置NPと、テーブル1上面から突出するが
テーブル1上のワークW上面よりも所定量β下位にある
溝切り位置GPとにそれぞれ保持可能な丸鋸12と、テ
ーブル1にワークWを固定すると共にワークWをテーブ
ル1に沿って丸鋸12の走行方向と直交する方向に定寸
送りする手段32とを備え、前記テーブル1の下方に前
後方向に移動可能な移動ベース3を設け、この移動ベー
ス3には、一端枢着部11を中心に上下方向に揺動可能
で、遊端部に丸鋸12を回転駆動可能に装着した揺動ア
ーム6と、このアーム6に連動連結され、このアーム6
を介して丸鋸12を切断位置CP、非切断位置NP及び
溝切り位置GPにそれぞれ昇降保持せしめる流体圧シリ
ンダ8と、回転操作可能な直立螺軸7とを配設し、この
直立螺軸7にはストッパーブロック20を軸方向に沿っ
て上下動のみ可能に螺合し、このストッパーブロック2
0には、前記揺動アーム6の遊端部に一体に設けた当接
片16が前記切断位置CPにおいて下方より当接する切
断位置設定用ストッパー片26と、前記溝切り位置GP
において前記当接片16が下方より当接すると共にその
当接部位に対し進退可能な溝切り位置設定用ストッパー
片27とを設けてなるものである。
【0005】請求項2に係る溝切り切断加工装置は、
トッパーブロック20と、このブロック20が螺合する
直立螺軸7との間に、バックラッシ除去用の圧縮コイル
ばね37を介装してなるものである。
【0006】
【0007】
【0008】
【作用】本発明によれば、丸鋸12を切断位置CPでそ
の走行起点から前進させることによって、テーブル1上
のワークWの先端部が端切り加工される。この端切り加
工後、丸鋸12を非切断位置NPに下降させ、走行起点
に後退させると共にワークWを定寸送りする。しかし
て、丸鋸12を非切断位置NPから溝切り位置GPに上
昇させた状態で前進させることによって、ワークWは所
定深さに溝切り加工される。この溝切り加工に引続き、
丸鋸12を非切断位置NPに下降させて、走行起点に後
退させると共に、前記ワークWを定寸送りし、上記溝切
り加工から定寸送りまでの工程を複数回繰り返すことに
よって、ワークWには複数の溝Gが所定間隔で条設され
る。その後、丸鋸12を切断位置CPに上昇させて前進
させることにより、ワークWは、後端側が切断されて、
複数の溝Gを条設した所定長さLの溝付き部材を形成す
ることができる。
【0009】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
本発明の溝切り切断装置を示す図1〜図4において、1
はワークWを載置するテーブルで、このテーブル1には
前後方向に延びる鋸走行用スリット2が設けられてい
る。3は、テーブル1の下方において鋸走行用スリット
2の長手方向に移動可能な移動ベースで、この移動ベー
ス3は、ガイドレール4に案内されて、ベース駆動用の
流体圧シリンダ5により所定ストローク間移動すること
ができる。
【0010】移動ベース3には、揺動アーム6、直立螺
軸7、アーム駆動用の流体圧シリンダ8、丸鋸回転駆動
用のモーター9等が装備されている。揺動アーム6は、
その一端部が移動ベース3の後端部に設けてある軸受台
10に枢着軸11により枢着されていて、流体圧シリン
ダ7の伸縮作動により枢着軸11を中心に上下方向に揺
動することができる。この揺動アーム6の遊端部には丸
鋸12が回転自在に軸支され、この丸鋸12は、モータ
ー8の回転をタイミングベルト13で鋸回転軸14に伝
達することによりそれ自体回転駆動されると共に、流体
圧シリンダ8の伸縮作動による揺動アーム6の上下揺動
運動によって昇降し、そしてこの流体圧シリンダ8によ
って、当該丸鋸12の刃先がテーブル1に載置されるワ
ークWの上面から所定量α突出する切断位置CPと、テ
ーブル1内に没入する非切断位置NPと、テーブル1上
面から突出するがテーブル1上のワークW上面よりも所
定量βだけ下位にある溝切り位置GPとに保持されるよ
うになっている。また、揺動アーム6の遊端部にはブラ
ケット15が突設され、このブラケット15先端部にロ
ーラー状の当接片16が軸着してある。
【0011】図1及び図2に示すように、直立螺軸7
は、移動ベース3の前端側に立設された支持枠17の上
下横枠18、19によって回転自在に支承され、この直
立螺軸7にストッパーブロック20が螺合されている。
ストッパーブロック20は、その両側面に形成された係
合突条部20a,20aが、支持枠17の両縦枠21,
21に形成された係合凹溝部21a,21aに上下スラ
イド自在に係合されている。また、直立螺軸7の下端軸
部7aには傘歯車22が固着され、この傘歯車22と螺
合する傘歯車23が、ハンドル25を有する回転軸24
に固着されている。従って、ハンドル25によって回転
軸24を回転操作することにより、直立螺軸7が回転
し、この直立螺軸7の回転によって、ストッパーブロッ
ク20が非回転状態で軸方向に上下移動する。
【0012】ストッパーブロック20には、図1〜図3
に示すように、揺動アーム6と一体の前記当接片16が
丸鋸12の切断位置CPにおいて下方より当接する切断
位置設定用ストッパー片26と、丸鋸12の溝切り位置
GPにおいて前記当接片16が下方より当接すると共
に、その当接部位に対し進退可能な溝切り位置設定用ス
トッパー片27とが設けてある。切断位置設定用ストッ
パー片26は、その下面のストッパー面26aが水平面
に形成されている。また溝切り位置設定用ストッパー片
27は、切断位置設定用ストッパー片26の下側に配置
されていて、ストッパーブロック20に設置された進退
駆動用の流体圧シリンダ28により、当接片16の当接
部位に対し進退可能となっている。即ち、この切断位置
設定用ストッパー片26は、流体圧シリンダ28の伸長
作動により当接片16の当接部位に進出し、その収縮作
動により当接片16の当接部位から退避する。図1及び
図3には、このストッパー片27が当接片16の当接部
位に進出した状態を実線で示し、そこから退避した状態
を仮想線で示している。この溝切り位置設定用ストッパ
ー片27の下面のストッパー面27aも水平面に形成さ
れている。
【0013】また図1及び図3に示すように、ストッパ
ーブロック20には、丸鋸12の切断位置CPを検出す
る切断位置検出器29及び溝切り位置GPを検出する溝
切り位置検出器30が設けられ、またこれら検出器2
9,30の下方には丸鋸12の非切断位置NPを検出す
る非切断位置検出器31が支持枠17側に設けられてい
る。これらの位置検出器29,30,31は、例えば当
接片16に応答して動作する近接スイッチからなるもの
で、流体圧シリンダ8の作動による揺動アーム6の上下
揺動によって昇降する丸鋸12が切断位置CPにきたこ
とを、切断位置検出器29が検出すると、その検出信号
によって流体圧シリンダ8の作動が停止し、丸鋸12は
その切断位置CPに保持される。また、丸鋸12が溝切
り位置GPにきたことを溝切り位置検出器30が検出す
ると、流体圧シリンダ8の作動が停止して、丸鋸12は
その位置GPに保持され、更に非切断位置NPにきたこ
とを非切断位置検出器31が検出すると、流体圧シリン
ダ8の作動が停止して、丸鋸12はその位置NPに保持
される。
【0014】図4(B)の右側には、テーブル1にワー
クWを固定すると共にワークWをテーブル1に沿って丸
鋸12の走行方向と直交する方向に定寸送りする手段と
しての、ワーク把持送り込み装置32を概略的に示して
いる。このワーク把持送り込み装置32は、周知構造の
もので、丸鋸12の走行方向と直交する方向に配設され
てモーター(図示省略)に連動連結された回転駆動軸3
3と螺合して、この駆動軸33の回転により丸鋸走行方
向と直交方向に移動のみ可能な移動枠34を有し、この
移動枠34には、テーブル1上面と面一をなすワーク支
持台35と、このワーク支持台35上に載置されたワー
クWを上方から押圧して把持固定するグリッパー36が
設けてある。従って、回転駆動軸33の回転による移動
枠34の移動によって、グリッパー36で把持固定した
ワークWを、テーブル1側へ所定の送り量ずつ定寸送り
することができる。
【0015】また、図3に示すように、直立螺軸7とこ
れに螺合されたストッパーブロック20との間にはバッ
クラッシ除去用の圧縮コイルばね37が介装されてい
る。即ち、ストッパーブロック20にはその下部内周側
に、ねじ穴部20aよりも径大の穴部38が設けられ、
この穴部38に圧縮コイルばね37が嵌装されると共
に、コイルばね37の下端を支持するナット部材39が
直立螺軸7に螺合される。ナット部材39は外径が上記
穴部38よりも小さく、そしてナット部材39とストッ
パーブロック20とは、ストッパーブロック20の下端
部に設けられた切欠溝部40を挿通してナット部材39
に止着されたビス等の固定具41により、相対回転不能
にして且つ軸方向に相対変移可能に結合される。
【0016】この圧縮コイルばね37は、ナット部材3
9を適宜締付ことにより、ストッパーブロック20とナ
ット部材39とに対し両者を軸方向に互いに引き離すよ
うに押圧力を作用する。従って、ストッパーブロック2
0は、そのねじ穴部20aの雌ねじと直立螺軸7の雄ね
じとの間に生じるバックラッシが除去された状態となっ
て、直立螺軸7に対し軸方向に変移することなく常にそ
の定位置に固定される。これによって、切断位置設定用
ストッパー片26及び溝切り位置設定用ストッパー片2
7の位置ずれを防止し、丸鋸12の切断位置CP及び溝
切り位置GPを常に正確に設定することができる。
【0017】図5は、直立螺軸7の下端部に設けられた
螺軸ロック手段42を示している。この螺軸ロック手段
42は、直立螺軸7の下端軸部7aに相対回転可能に嵌
合する嵌合孔43及びこれに連通形成された割り溝44
を有するクランプ部材45と、このクランプ部材45に
前記割り溝44を貫通するように螺入された締付ねじ杆
46と、このねじ杆46を回転操作するハンドル47と
からなり、クランプ部材45は、図5に示すように割り
溝44を挟んでその一端側が支持枠17と一体の枠部材
48に固定されている。
【0018】従って、ハンドル47を操作して締付ねじ
杆46を締付方向に回転すると、クランプ部材45が直
立螺軸7の下端軸部7aを挟着固定して、直立螺軸7を
回転不能に固定することができる。また、切断位置CP
及び溝切り位置GPの高さ調整を行うためにストッパー
ブロック20を上下動させる必要がある時は、締付ねじ
杆46を緩めて、クランプ部材45の割り溝44を開く
ことにより、直立螺軸7の下端軸部7aを嵌合孔43に
対し回転可能となり、直立螺軸7の回転操作を行うこと
ができる。
【0019】次に、上述したような構成を有する溝切り
切断加工装置の使用による溝切り切断加工方法を、図6
に例示するようなヒートシンク材Mを製作する場合につ
いて、図1、図4(A)、(B)及び図6を参照しなが
ら説明する。
【0020】加工に先立ち、ハンドル25により直立螺
軸7を回転操作してストッパーブロック20を適宜上下
動させることにより、切断位置設定用ストッパー片26
及び溝切り位置設定用ストッパー片27を、当該ワーク
Wの溝切り切断加工に必要な切断位置CP及び溝切り位
置GPに設定する。この場合、溝切り位置GPは、走行
する丸鋸12の刃先がワークW上面からβだけ下位にあ
る位置であるから、図6に示すように、ワークWの厚み
hからβを差し引いた長さ分が各溝Gの深さdとなる。
各溝Gの溝幅は、丸鋸12の厚みtにより決まる。切断
位置CPは、丸鋸12の刃先がワークW上面からαだけ
上方へ突出した位置であるが、この実施例では溝切り位
置GPと一体の関係にあって、溝切り位置GPが設定さ
れることによって、同時に切断位置CPが決まる。非切
断位置NPは、走行する丸鋸12がワークWを切断しな
い位置にあればよいから、正確な位置の設定は必要とせ
ず、検出器31によって非切断位置NPを確認するだけ
でよい。
【0021】上記のようにして切断位置設定用ストッパ
ー片26及び溝切り位置設定用ストッパー片27を所要
の切断位置CP及び溝切り位置GPに設定した後、螺軸
ロック手段42により直立螺軸7をロックし、そしてワ
ークWをテーブル1上に載置すると共に、その先端部を
切断位置から適当量突出させた状態で、ワークWをワー
ク把持送り込み装置32により把持固定し、溝切り切断
加工を開始する。
【0022】先ず、ストッパー片進退駆動用の流体圧シ
リンダ28を収縮作動させて、溝切り位置設定用ストッ
パー片27を、図1の実線図示位置から仮想線図示位置
へ退避させ、そして丸鋸12を流体圧シリンダ8により
上昇させて切断位置CPに保持する。この丸鋸12の上
昇時には、当接片16が切断位置設定用ストッパー片2
6の下面26aに当接する寸前に、切断位置検出器29
により切断位置CPが検出されて、その検出信号で流体
圧シリンダ8の作動が停止され、それにより丸鋸12
は、当接片16が前記ストッパー片26の下面26aに
当接した状態で切断位置CPに確実に保持されることに
なる。
【0023】上記のように丸鋸12が切断位置CPに保
持された状態から、ベース駆動用の流体圧シリンダ5に
より移動ベース3を前進させて、丸鋸12を、図1及び
図4(A)に示すような切断位置CPでの走行起点より
前進走行させ、それによってワークWの先端部を端切り
加工し、製品たるシークタンク材Mの先端基準面Sを形
成する。その後、流体圧シリンダ8を収縮作動させて揺
動アーム6を介し丸鋸12を下降させる。この下降時に
は、当接片16が非切断位置検出器31に近接する位置
でこの検出器31により非切断位置NPが検出され、こ
の検出信号により流体圧シリンダ8が停止し、丸鋸12
はこの非切断位置NPに保持される。
【0024】上記のようにして端切り加工を終えた丸鋸
12を、再び非切断位置NPに下降させた後、流体圧シ
リンダ5により移動ベース3を元の位置まで後退させる
と共に、ワーク把持送り込み装置32によってワークW
を、所定量T(鋸刃厚みt+溝ピッチp)だけ定寸送り
し、更にストッパー片進退駆動用の流体圧シリンダ28
を伸長作動させて、溝切り位置設定用ストッパー片27
を、図1の仮想線図示位置から実線図示位置へ進出させ
る。しかして、流体圧シリンダ8を伸長作動させて揺動
アーム6を上動させると、当接片16が溝切り位置設定
用ストッパー片27の下面27aに当接する寸前に、溝
切り位置検出器30によって溝切り位置GPが検出され
て、流体圧シリンダ8の作動が停止され、それにより丸
鋸12はは、当接片16が前記ストッパー片27の下面
27aに当接した状態で溝切り位置GPに確実に保持さ
れる。斯かる状態から、移動ベース3を前進させて、丸
鋸12を、溝切り位置GPでの走行起点から前進走行さ
せることにより、ワークWを溝切り加工して、1本目の
溝Gを形成する。
【0025】1本目の溝Gを形成した後は、丸鋸12を
非切断位置NPに下降させ、移動ベース3を後退させて
丸鋸12を走行起点まで後退走行させると共に、ワーク
把持送り込み装置32によってワークWを所定量Tだけ
定寸送りする。その後、非切断位置NPにある丸鋸12
を、再び切断位置CPに上昇させてその位置CPに保持
し、斯かる状態から、移動ベース3を前進させて、丸鋸
12を前進走行させることにより、再びワークWの溝切
り加工を行って、2本目の溝Gを形成する。以降、上記
同様な工程を繰り返して、ワークWに所要本数の溝Gを
所定間隔Tおきに条設する。
【0026】最後の溝Gを形成して、丸鋸12を非切断
位置NPに下降させた後、走行起点まで後退させ、ワー
クWを定寸送りすると共に、ストッパー進退駆動用流体
圧シリンダ28により溝切り位置設定用ストッパー片2
7を、図1の実線図示位置から仮想線図示位置へと退避
させる。斯かる状態から、丸鋸12を切断位置CPに上
昇させてその位置CPに保持し、しかしてこの切断位置
CPにある丸鋸12を走行起点から前進走行させること
により、ワークWを所定長さLに切断して、図6に示す
ようなヒートシンク材Mを形成する。
【0027】ワークWを所定長さLに切断して1個のヒ
ートシンク材Mを形成し終えたならば、丸鋸12を非切
断位置NPまで下降させ、この丸鋸12を走行起点へ後
退させると共に、ワーク把持送り込み装置32によるワ
ークWの把持を解除して、このワーク把持送り込み装置
32をヒートシンク材Mの長さ分後退させ、次のヒート
シンク材Mの製作に備える。尚、同じワークWによって
複数個のヒートシンク材Mを連続して製作する場合、2
個目以降のヒートシンク材Mについては前述した端切り
加工が不要となる。
【0028】上述のように、この溝切り切断加工におい
ては、丸鋸12は、切断加工及び溝切り加工を行う毎
に、テーブル1内部の非切断位置NPに下降して、走行
起点まで後退するようになっているので、ワークWの切
断加工面及び溝切り加工面を鋸刃が再び擦ることがなく
なり、従って加工面を美麗に保つことができると共に、
鋸刃の寿命を長く延ばすことができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1に係る溝切り切断加工装置によ
れば、走行する丸鋸が、切断位置、非切断位置及び溝切
り位置の3位置でそれぞれ保持可能であって、同じワー
クに切断加工以外に溝切り加工をも行うことができるた
め、ヒートシンク材のような、複数の溝を有する所定長
さの溝付き部材を簡単容易に製作することができる。ま
た、この装置によれば、丸鋸は、切断及び溝切り加工毎
に非切断位置に下降し、走行起点に復帰するため、ワー
クの切断及び溝切り加工面を鋸刃が再び擦ることがな
く、美麗な加工面を保つことができる上、鋸刃の寿命を
延ばすことができる。
【0030】また、この溝切り切断加工装置によれば、
同じワークに切断加工と溝切り加工の両方を行うことが
できると共に、切断加工のみ、または溝切り加工のみを
行うこともできる。
【0031】更に、この溝切り切断加工装置によれば、
切断位置及び溝切り位置の設定を容易にしかも確実に行
うことができる。
【0032】請求項2に係る溝切り切断加工装置によれ
ば、ストッパーブロック側の雌ねじと直立螺軸側の雄ね
じとの間に生じるバックラッシを除去して、直切断位置
設定用ストッパー片及び溝切り位置設定用ストッパー片
の位置ずれを防止し、丸鋸の切断位置及び溝切り位置を
常に正確に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溝切り切断加工装置の一実施例を
示す一部断面側面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】ストッパーブロック部分の拡大断面図である。
【図4】(A)は、本発明に係る溝切り切断加工装置の
概略側面図、(B)は、その概略縦断面図である。
【図5】図1のY−Y線断面図である。
【図6】本発明の溝切り切断加工装置によって製作され
るヒートシンク材の断面図である。
【符号の説明】
1 テーブル 2 鋸走行用スリット 3 移動ベース 5 ベース駆動用の流体圧シリンダ 6 揺動アーム 7 直立螺軸 8 アーム駆動用の流体圧シリンダ 9 丸鋸回転駆動用のモーター 11 枢着軸(枢着部) 12 丸鋸 14 鋸回転軸 16 当接片 17 支持枠 20 ストッパーブロック 26 切断位置設定用ストッパー片 27 溝切り位置設定用ストッパー片 28 ストッパー片進退駆動用の流体圧シリンダ 29 切断位置検出器 30 溝切り位置検出器 31 非切断位置検出器 32 ワーク把持送り込み装置(定寸送り手段) 37 圧縮コイルばね CP 丸鋸の切断位置 NP 丸鋸の非切断位置 GP 丸鋸の溝切り位置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーブルの前後方向に走行可能で且つテー
    ブルに対して昇降可能な丸鋸であって、刃先がテーブル
    に載置されるワークの上面から所定量突出する切断位置
    と、テーブル内に没入する非切断位置と、テーブル上面
    から突出するがテーブル上のワーク上面よりも所定量下
    位にある溝切り位置とにそれぞれ保持可能な丸鋸と、テ
    ーブルにワークを固定すると共にワークをテーブルに沿
    って丸鋸の走行方向と直交する方向に定寸送りする手段
    とを備え、前記テーブルの下方に前後方向に移動可能な
    移動ベースを設け、この移動ベースには、一端枢着部を
    中心に上下方向に揺動可能で、遊端部に丸鋸を回転駆動
    可能に装着した揺動アームと、このアームに連動連結さ
    れ、このアームを介して丸鋸を切断位置、非切断位置及
    び溝切り位置にそれぞれ昇降保持せしめる流体圧シリン
    ダと、回転操作可能な直立螺軸とを配設し、直立螺軸に
    はストッパーブロックを軸方向に沿って上下動のみ可能
    に螺合し、ストッパーブロックには、前記揺動アームの
    遊端部に一体に設けた当接片が前記切断位置において下
    方より当接する切断位置設定用ストッパー片と、前記溝
    切り位置において前記当接片が下方より当接すると共に
    その当接部位に対し進退可能な溝切り位置設定用ストッ
    パー片とを設けてなることを特徴とする丸鋸による溝切
    り切断加工装置。
  2. 【請求項2】ストッパーブロックと、このブロックが螺
    合する直立螺軸との間には、バックラッシ除去用の圧縮
    コイルばねを介装してなることを特徴とする請求項
    記載の丸鋸による溝切り切断加工装置。
JP6140541A 1994-06-22 1994-06-22 丸鋸による溝切り切断加工装置 Expired - Lifetime JP2732800B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6140541A JP2732800B2 (ja) 1994-06-22 1994-06-22 丸鋸による溝切り切断加工装置
TW85102833A TW300188B (ja) 1994-06-22 1996-03-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6140541A JP2732800B2 (ja) 1994-06-22 1994-06-22 丸鋸による溝切り切断加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH081433A JPH081433A (ja) 1996-01-09
JP2732800B2 true JP2732800B2 (ja) 1998-03-30

Family

ID=15271079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6140541A Expired - Lifetime JP2732800B2 (ja) 1994-06-22 1994-06-22 丸鋸による溝切り切断加工装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2732800B2 (ja)
TW (1) TW300188B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110843039A (zh) * 2019-11-11 2020-02-28 蔡明明 一种芙蓉树皮提取植物纤维的方法及其装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2471592C2 (ru) * 2011-02-22 2013-01-10 Геннадий Анатольевич Шаталов Станок поперечной резки металлопроката
CN106513838A (zh) * 2016-12-05 2017-03-22 无锡明珠增压器制造有限公司 一种板材切割装置
RU189098U1 (ru) * 2018-12-27 2019-05-13 Марат Ибрагимович Галиев Мобильная установка для резки металлопроката и труб механическим способом

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56100550A (en) * 1980-01-17 1981-08-12 Toshiba Corp Error search method in data way
JPH0649225B2 (ja) * 1983-05-16 1994-06-29 徳次郎 石原 切断装置
JP2784424B2 (ja) * 1990-11-28 1998-08-06 日立工機株式会社 卓上切断機の下限位置設定装置
JPH0712575B2 (ja) * 1992-06-08 1995-02-15 庄田商事株式会社 板材の加工装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110843039A (zh) * 2019-11-11 2020-02-28 蔡明明 一种芙蓉树皮提取植物纤维的方法及其装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH081433A (ja) 1996-01-09
TW300188B (ja) 1997-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4326424B2 (ja) センタリングマシン
JP2732800B2 (ja) 丸鋸による溝切り切断加工装置
JPH058002Y2 (ja)
JPH08108238A (ja) コイリングマシンのスイングカット式線材切断装置
GB2120591A (en) Mechanism for parting-off continuously advancing pipe
CN212734471U (zh) 一种便于调节金属切削机床的切削机构
JP3594708B2 (ja) センタリングマシン及びそのワーク支持装置
KR100233491B1 (ko) 원판톱에 의한 홈파기- 절단가공장치
JP2006110691A (ja) 丸鋸切削装置
CN111570924B (zh) 一种新型五金加工机械及其加工方法
JP4486355B2 (ja) リング材切断方法
CN115971894B (zh) 一种钢筋切锯剥肋倒角一体化设备
CN220838213U (zh) 锯床夹具
CN216177194U (zh) 一种适于加工宽窄槽的开槽机
KR102492090B1 (ko) 면취 가공기
JP4315669B2 (ja) 金属棒材の切断方法及び切断装置
CN220718567U (zh) 一种耐磨型塔形刀具的开槽装置
CN117086414A (zh) 一种从动齿轮加工装置及加工工艺
JPH0724635A (ja) まがり歯かさ歯車の面取り加工方法
TWI236943B (en) Method for machining the end of a steel pipe
JP2001162581A (ja) 巻きロール用切断仕上げ装置およびその方法
JP3147191B2 (ja) 切断方法および切断装置
JP2685473B2 (ja) 走行式パイプ切断装置の切屑除去装置
JP2504907B2 (ja) 棒材加工用旋盤の背面加工装置
JPS6057929B2 (ja) 数値制御式パイプ曲げ加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971125

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term