JP2732766B2 - メッセージ受信報告機能を有するファクシミリ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ装置に係
り、特に、所定使用者にメッセージ受信を報告する機能
を有するようになったファクシミリ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ファクシミリは通信するために紙の上に
書かれた任意の文字や絵等を画像情報に変換する端末装
置である。ここで、公衆又は個人の電話網等を利用して
データを伝送するための多様な方式が存在する。ファク
シミリの使用において、一台のファクシミリを一人の使
用者が独占的にも使用することもあるが、事務室で何台
かのファクシミリを何人かが共同で使用する方がより一
般的である。したがって、全ての使用者らはファクシミ
リを各自に近く置けないので各使用者はメッセージが受
信されたかを確認するためにファクシミリ装置まで行か
なければならない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来技術に
着目して本発明では、メッセージが受信されたとき、受
信対象の使用者に対しメッセージの受信を報告すること
ができるようなファクシミリ装置を提供することを目的
とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明によれば、自動メッセージ受信機能を有したフ
ァクシミリ装置のメッセージ受信報告方法として、コー
ド入力過程を実行して使用者のコードと使用者別に必要
な暫定送信者の電話番号とを対応させて貯蔵しておき、
メッセージが受信されたときに送信者検出過程を実行し
て該メッセージ送信者の電話番号を検出し、さらに受信
者探索過程を実行して検出された電話番号が前記貯蔵さ
れた暫定送信者の電話番号のいずれかと一致するか否か
を探索し、そして一致する暫定送信者電話番号があった
場合に受信報告過程を実行して対応する使用者コードに
従い該当使用者に対しメッセージ受信を報告することを
特徴としたメッセージ受信報告方法を提供する。

【０００５】そして、本発明によるファクシミリ装置
は、使用者コード、使用者別に必要な暫定送信者電話番
号、及び報告メッセージを対応させて貯蔵する報告メモ
リ部と、受信されたメッセージの受信対象使用者を判断
するために、該メッセージに含まれた送信者電話番号を
検出して報告メモリ部に貯蔵されている暫定送信者電話
番号に照らして検索する制御部と、その検索により決定
されたされた受信対象使用者に該当する報告メッセージ
を出力する報告メッセージ発生部と、を備えることを特
徴とするものである。

【０００６】

【作用】本発明によるとメッセージが受信されるとき通
信プロトコルに従って一緒に伝送される送信者電話番号
を探索し、それからメッセージの伝送を待っているファ
クシミリ使用者にファックスメッセージが受信されたこ
とを報告する。

【０００７】

【実施例】図１はメッセージ受信報告機能を有するファ
クシミリ装置のブロック図で、通信処理部１０１、モデ
ム１０２、制御部１０３、記録部１０４、報告メモリ１
０５、報告メッセージ発生部１０６、操作部１０７及び
撮像部１１１を含んで構成される。

【０００８】図１を参照すると、撮像部１１１は紙から
文字や画像を読出することで通常スキャナーという。ス
キャナーにより撮像された画像データは画信号といい、
電話線を通じて伝送された後、受信側の記録部１０４に
より所定記録紙の上に具現される。ファクシミリは画信
号を伝送するために公衆電話線を利用するので、前記画
信号は通信しやすい形態に変換されなければならない
し、所定通信プロトコルによる通信接続をしなければな
らない。また、前記画信号は膨大な量のデータから構成
されるので、伝送する前に圧縮しなければならないし、
それによりデータが受信された後には前記データ圧縮過
程に対応するデータ伸張過程が遂行されなければならな
い。

【０００９】ここで、通信処理部１０１は前記のような
通信接続機能を遂行する。モデム１０２は画信号を伝送
するとき変調を遂行し、受信時には前記変調に対応する
復調を遂行する。また制御部１０３はデータ圧縮及びデ
ータ伸張を遂行する。操作部１０７は使用者とのインタ
ーフェースのためのもので、ファクシミリ動作のための
多様なキー群から構成され、液晶パネル等のようなもの
からなる表示部を含める。

【００１０】さまざまな動作は操作部１０７を通じた使
用者のキー選択によりなるもので、原稿を伝送すること
やファクシミリを所定モードに転換すること等が含まれ
る。使用者がメッセージ受信報告のための機能を採用す
ることを願う場合には選択される動作は使用者コード、
メッセージの暫定送信者の電話番号、固有の報告メッセ
ージ等を入力することも含める。

【００１１】制御部１０３は一般的にＣＰＵ１０８、Ｒ
ＯＭ１０９、及びＲＡＭ１１０を含んで構成される。Ｃ
ＰＵ１０８はファクシミリを構成する各ブロックに連結
され、ファクシミリの諸般的な制御を遂行する。ＲＯＭ
１０９は不揮発性メモリであり、制御部１０３で遂行さ
れるプログラム等が貯蔵される。ＲＡＭ１１０は揮発性
メモリであり、制御部１０３の作業領域として用いられ
る。

【００１２】図１で、報告メモリ１０５はメッセージ受
信を報告する機能を遂行する多様な情報を貯蔵するメモ
リであり、図２を参照してこのメモリの一実施例を説明
する。図２を参照すると、報告メモリ１０５は報告テー
ブル２０１及び報告メッセージ部２０２を含んで構成さ
れる。報告テーブル２０１は、ファクシミリメッセージ
の暫定送信者のファクシミリ電話番号であるＴＳＩ値
群、ファクシミリメッセージの暫定受信者の使用者コー
ドであるＣＳＩ値群、及び使用者に固有な貯蔵された報
告メッセージのアドレスを示すメッセージポインター等
を含む。

【００１３】もし、固有メッセージが選択されていない
場合には、前記メッセージポインターは貯蔵された基本
報告メッセージ（ＯＧＭ−ｂａｓｉｃ）の所定アドレス
（図２ではＡ₀ ）を示すか、または単純にその中に
“０”値を貯蔵する。ここで、報告メッセージ部２０２
は前記報告テーブル２０１のような形態の記録媒体に貯
蔵されるか、報告メッセージの形態により他の適当な記
録媒体に貯蔵されうる。

【００１４】そのような報告メモリ部１０５を有するフ
ァクシミリ装置においてメッセージ受信報告方法を図３
に示した。図３を参照すると、第３０１段階でファクシ
ミリはそのモードが使用者コード群、暫定送信者の電話
番号、固有報告メッセージ及びその他メッセージ受信報
告と関連ある情報を入力することになる入力モードであ
るかを判断する。ここで、使用者が所定入力モードセッ
ティングキーを押すと、ファクシミリのモードは入力モ
ードに転換する。もし、入力モードが設定されたなら、
第３０２段階で前記メッセージ受信報告のための情報を
入力して所定メモリ空間に貯蔵する。入力後ファクシミ
リはその動作モードを自動受信モードに転換する。

【００１５】自動受信時遂行される一連の動作を第３０
４段階ないし第３０８段階に示した。まず、ファクシミ
リは第３０４段階で“リング”を認識する。即ち、メッ
セージを受信する前に通信接続が行われなければならな
い。第３０５段階で“リング”を認識した後、通信接続
が行われる間ＴＳＩ情報が検出される。そして第３０６
段階でメッセージが受信される。即ち、前記受信された
画信号はファクシミリの記録部１０４により具現され
る。全ての伝送を終了した後、ファクシミリは第３０５
段階で検出されたＴＳＩ値が前記図２に示した報告テー
ブル２０１に登録されているかを判断する。

【００１６】そして登録がある場合、ファクシミリは前
述の第３０１段階でそのコードが入力された該当使用者
にメッセージの受信を報告する。ここでメッセージの受
信を報告するさまざまな方法があり得て、その報告方法
により第３０２段階で入力されるべきメッセージ受信報
告のための情報の形態も変わり得る。以下、報告方法に
より変わるファクシミリの構造と関連アルゴリズムに関
して説明する。

【００１７】図４は音声放送を利用したメッセージの受
信を報告するファクシミリ装置のブロック図である。こ
こで報告メモリ１０５は報告テーブル２０１の内容を貯
蔵する報告テーブルメモリ４０１及び音声形態の報告メ
ッセージを貯蔵する音声報告メッセージ貯蔵部４０２か
らなる。報告−メッセージ発生部１０６は音声記録再生
装置４０３及びスピーカ４０４を含んで構成される。即
ち、待っているメッセージが受信されたことを該当使用
者に報告するのに音声信号が用いられる。例えば、これ
は“×××さん、○○○さんからファックスメッセージ
が受信されました”と放送する。

【００１８】このような報告メッセージは磁気テープ、
磁気ディスク、記入可能な光ディスク等から構成される
音声報告メッセージ貯蔵部４０２に貯蔵される。前記音
声記録再生装置４０３は音声報告メッセージ貯蔵部４０
２に貯蔵された音声信号を再生するときや固有音声報告
メッセージを記録するとき用いられる。音声記録再生装
置４０３を通じて再生された報告メッセージはスピーカ
４０４を通じて放送される。

【００１９】ここで複数の使用者ごとに前記のような報
告メッセージを音声報告メッセージ貯蔵部４０２に入力
及び貯蔵するか、または前記音声記録再生装置が前記Ｃ
ＳＩ及びＴＳＩ情報と基本報告メッセージを利用して放
送されなければならない報告メッセージを合成するため
に所定音声合成機能を有する音声合成器を含んで構成さ
れる。これに関する詳しい説明は図１１及び図１２を参
照して説明する。

【００２０】図５ないし図７は事務室の環境、即ち図４
で説明した放送方式が適当でない場合、適当なメッセー
ジ受信を報告する方法の実施例を示したもので、ファク
シミリはファックスメッセージを公衆電話網又はこれと
似た外部システムを通じて受信でき、同時に私設電話網
の一部分となり得る。図５はこのような私設電話網を示
したものでファクシミリ５０１、私設交換器５０３及び
複数の使用者電話機５０２ａ〜５０２ｅを含んで構成さ
れる。ここでファクシミリ５０１は自動ダイアリング機
能を有すことが必要である。

【００２１】図６は電話報告方式によるメッセージ受信
報告機能を遂行するファクシミリ装置のブロック図であ
り、図４の装置に比べてライン接続部６０１を更に含ん
で構成される。ここでライン接続部６０１は前述した自
動−ダイアリング機能を遂行するもので、使用者の電話
が通話中なら所定期間が経過した後使用者の番号を再ダ
イアルすることになる。該当使用者とラインが接続する
と、音声記録再生装置４０３及びスピーカ４０４を通じ
て発生された音声報告メッセージは前記使用者の電話に
伝送される。ここで報告テーブルの使用者コードとして
使用者の電話番号を貯蔵できる。

【００２２】図７は図６に示したファクシミリでメッセ
ージ受信報告機能を遂行するために図３の報告段階３０
８に適用するアルゴリズムを示した流れ図である。ライ
ン接続部６０１は第７０１段階で自動−ダイアリングを
遂行する。もし、ラインが接続しないと自動的に再ダイ
アリングを遂行するために第７０２段階、第７０３段階
及び第７０１段階が反復的に遂行される。第７０４段階
は接続された電話線を通じて使用者に報告メッセージを
伝送するものであり、第７０５段階は使用者に接続され
た電話線を切ることである。

【００２３】図８ないし図１０はメッセージ受信報告シ
ステムの他の実施例を示したもので、各ファクシミリ使
用者がまたそれぞれのコンピュータ端末機を使用し、コ
ンピュータシステムが一つのネットワークを構成する場
合に適用される。図８はコンピュータシステムとファク
シミリを示したもので、ファクシミリ８０１、コンピュ
ータネットワークに主制御を遂行するホストコンピュー
タ８０３及び複数の個人用コンピュータ端末機８０２ａ
〜８０２ｆを含んで構成される。

【００２４】図９はコンピュータネットワーク報告方法
によるメッセージ受信報告機能を遂行するファクシミリ
装置のブロック図を示し、図１０はこのような報告方法
を示す流れ図である。ここで、図９に示したようにファ
クシミリは、ファクシミリ上のデータをコンピュータ端
末機に適切なデータに変換するためのファクシミリコン
ピュータインターフェース部９０２、及び、コンピュー
タネットワーク上にラインを接続し、データを変調又は
復調するコンピュータ通信部９０３を含んで構成され
る。また、報告メッセージは音声信号とは異なり、ディ
ジタルデータが貯蔵される報告メッセージメモリ９０１
に貯蔵される。

【００２５】報告段階は図１０を参照して説明する。ま
ず、第１００１段階で、コンピュータ通信部９０３を通
じて使用者に割当てられたコンピュータにラインが接続
される。ここで、もしラインが予め接続されていたなら
この段階は省略できる。第１００２段階で、報告メッセ
ージメモリ９０１に貯蔵されていた報告メッセージはそ
のデータ形態がコンピュータ端末機に適切となるように
変換されてコンピュータ通信部９０３に印加され、コン
ピュータ通信部９０３はこれを使用者のコンピュータ端
末機に伝送する。

【００２６】図１１及び図１２は使用者に伝送される報
告メッセージの入／出力アルゴリズムを説明する流れ図
で、このアルゴリズムを図２と関連して説明する。図１
１はメッセージ受信を報告することに関するデータを入
力する段階を示した。第１１０１段階で、送信者の電話
番号と使用者（受信者）コードが入力される。ここで、
入力は操作部１０７を通じて行なわれ、そのデータは報
告テーブル２０１の内容として貯蔵される。第１１０２
段階は固有報告メッセージが使用者により選択されたか
を判断し、第１１０３段階は固有報告メッセージの入力
が選択された場合、固有報告メッセージを入力する。

【００２７】ここで、図２に示した報告テーブルを参照
すると、もし固有報告メッセージが存在すると、メッセ
ージポインターは固有報告メッセージが貯蔵されたアド
レスを示し、そうでない場合は、基本報告メッセージ
（例えば“ＣＳＩさん、ＴＳＩさんからファックスメッ
セージが受信されました”）が貯蔵されたアドレスを示
す。

【００２８】図１２を参照すると、第１２０１段階は固
有報告メッセージがあるかを判断し、もし存在すると、
第１２０３段階で固有報告メッセージが出力される。反
面、そうでないと、第１２０２段階で該当使用者に伝送
されなければならない報告メッセージはＴＳＩ、ＣＳＩ
及び基本報告メッセージを利用して合成される。ここ
で、メッセージの受信が音声信号により報告されるとき
には、合成は音声合成部を通じて行われ、反面、メッセ
ージの受信報告がディジタルデータ形態で伝送される場
合は、合成はソフトウェアプログラム又はこれと似た手
段により行われる。

【００２９】

【発明の効果】以上述べたように本発明は、メッセージ
が受信された後、特定の使用者にメッセージの受信を報
告するもので、使用者がファックスメッセージの受信を
確認するためにファクシミリ装置をわざわざ見にいくよ
うな手間を省くことができる。なお、本発明は前記実施
例に限定されるものではなく、本発明の思想を逸脱しな
い範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によりメッセージ−受信報告機能を有す
るファクシミリ装置のブロック図。

【図２】メッセージ受信報告で用いられるメモリマップ
の構成の一実施例図。

【図３】メッセージ受信報告を遂行するための流れ図。

【図４】本発明の一実施例による音声放送方式によりメ
ッセージ受信を報告するファクシミリ装置のブロック
図。

【図５】〜

【図７】本発明の他の実施例による電話報告方式による
メッセージ受信報告機能を説明する説明図。

【図８】〜

【図１０】本発明の更に他の実施例によるコンピュータ
ネットワーク報告方式によるメッセージ受信報告機能を
説明する説明図。

【図１１】及び

【図１２】報告メッセージの入／出力アルゴリズムを説
明するための流れ図。

【符号の説明】

１０３ 制御部 １０４ スピーカ １０５ 報告メモリ １０６ 報告メッセージ発生部 １０７ 操作部

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動メッセージ受信機能を有したファク
   シミリ装置において、 使用者コード、使用者別に必要な暫定送信者電話番号、
   及び報告メッセージを対応させて貯蔵する報告メモリ部
   と、受信されたメッセージの受信対象使用者を判断する
   ために、該メッセージに含まれた送信者電話番号を検出
   して報告メモリ部に貯蔵されている暫定送信者電話番号
   に照らして検索する制御部と、その検索により決定され
   たされた受信対象使用者に該当する報告メッセージを出
   力する報告メッセージ発生部と、を備え、報告メモリ部
   は、使用者コード及び暫定送信者電話番号を貯蔵する報
   告テーブルメモリと、報告メッセージを貯蔵する報告メ
   ッセージメモリと、を含んで構成され、報告メッセージ
   発生部は、報告メッセージをコンピュータ端末機用のデ
   ータに変換するファクシミリコンピュータインターフェ
   ース部と、ファクシミリコンピュータインターフェース
   部の出力を受けて伝送のために要求されるデータ形態に
   変換し、コンピュータネットワーク内の受信対象使用者
   の専用コンピュータ端末機との通信路を設定して前記変
   換したデータを伝送するコンピュータ通信部と、を含ん
   で構成されることを特徴とするファクシミリ装置。