JP2732054B2 - ポリイソシアネート塗膜の硬化方法 - Google Patents
ポリイソシアネート塗膜の硬化方法Info
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- JP2732054B2 JP2732054B2 JP62236063A JP23606387A JP2732054B2 JP 2732054 B2 JP2732054 B2 JP 2732054B2 JP 62236063 A JP62236063 A JP 62236063A JP 23606387 A JP23606387 A JP 23606387A JP 2732054 B2 JP2732054 B2 JP 2732054B2
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はフェロセニウム塩類(ferrocenium salts)
に属する潜硬化触媒の存在下でポリイソシアネート塗膜
を硬化させる方法に関する。 〔発明の構成〕 本方法の基本は、一個よりも多いイソシアネート基を
含む化合物が重合しそれによって不溶性の架橋状態に変
わることである。重合は、前段階で潜触媒が化学線で照
射されることによって生じた触媒の存在下で加熱される
ことによって進行する。現に行なわれている方法は、熱
/触媒方法であるけれども、該方法は光活性化が可能な
触媒の使用により、光でコントロールできる方法に変え
られ、それゆえ画像記録のために使用できる。 本発明は、ポリイソシアネートに潜硬化触媒として次
式I: (式中、 aは1,2又は3を表わし、 R1は非荷電炭素環、複素環又は末置換若しくは置換芳
香族環を表わし、 R2は未置換又は置換シクロペンタ ジエニル若しくは
インデニルアニオンを表わし、そして 〔X〕a-はF-,Cl-,Br-,I-,CN-,NCO-,NCS-,CH3
COO-,CF3COO-,SO4 2-,PO4 3-,NO3 -,ClO4 -,〔(フェニル)
4B〕-C6H5SO-,CH3C6H4SO3 -,CF3C6H4SO3 -,CH3SO3 -,C
F3SO3 -,C4F9SO3 -,C6F13SO3 -,C8F17SO3 -,C6F5SO3 -,
BF4 -,AlF4 -,AlCl4 -,TiF6 -,PF6 -,SbF6 -,SbCl6 -,G
eF6 -,ZrF6 -,AsF6 -,FeCl4 -,SnF6 -,SnCl6 -及びBiCl6
-からなる系列に属する陰イオンを表わす)で表わされ
るフェロセニウム化合物(ferrocenium compound)を加
え、その混合物を基材に適用し、その塗膜に化学線を照
射し、次いで60〜200℃に加熱することからなるポリイ
ソシアネート塗膜の硬化方法に関する。 ポリイソシアネートは、その分子内に一個よよも多い
イソシアネート基を含む有機化合物を意味すると理解さ
れるべきである。好ましくは、脂肪族ジイソシアネート
又はトリイソシアネート、或はそのような化合物の混合
物が用いられる。塗膜加熱時における揮発と、そのこと
による何らかの作業衛生問題を防ぐために、低い蒸気圧
を有するポリイソシアネートを用いるのが好ましい。そ
のような低蒸気圧のポリイソシアネートは多くの場合、
相対的に高分子量を持ち、そして例えば低分子ジイソシ
アネートと化学的理論量よりも少ない量のポリオールと
を反応させることにより製造することができる。低蒸気
圧のポリイソシアネートの他の例は、ジイソシアネート
の二量体もしくは三量体である。そのような相対的に高
分子量のポリイソシアネートはまたポリイソシアネート
プレポリマーと呼ばれる。この種の様々な製品が市販さ
れており特にはポリウレタン塗料の製造に特に用いられ
ている。そのような製品の概要は、例えばワグナー−サ
ルクス(Wagner-Sarx)著、「ラッククンストハルツェ
(Lackkunstharze:合成塗装樹脂)」カールハンザー
(C.Hanser)出版、ミュンヘン1971,第157−164頁に記
載されている。 また、より小量のモノイソシアネートをポリイソシア
ネート又はポリイソシアネート混合物に加えることがで
きる。これらモノイソシアネートは架橋生成物中に化学
的に混入され(共重合)、それゆえ例えば反応希釈剤と
して、又は樹脂の物性を改質するために用いることがで
きる。好ましくはポリイソシアネートに対して30重量%
未満のモノイソシアネートが使用される。 潜硬化触媒として用いられる上記式Iで表わされる化
合物はフェロセンの塩タイプの誘導体である。式Iにお
いて、R1は非荷電π−アレーンを表わし、そして複素環
アレーン又は環状炭化水素アレーンを表わすことができ
る。R1は好ましくは環状炭化水素アレーンを表わす。複
素環アレーン及びその置換生成物の例としては酸素原
子、窒素原子及び/又は硫黄原子を含む5員又は6員複
素芳香族構造体、並びにその縮合環誘導体及びアルキル
誘導体、例えばチオフェン、クロメン、キサンテン、チ
オキサンテン、ベンゾチオフェン、ナフトチオフェン、
チアントレン、ジフェニレンオキシド、ジフェニレンス
ルフィド、メチルキサンテン、イソプロピルチオキサン
テン、3−メチルベンゾチオフェン、ピリジン、キノリ
ン、キナルジン、イソキノリン、カルバゾール、N−メ
チルカルバゾール、アクリジン、フェナジン又はN−エ
チルフェンチアジンが挙げられる。未置換環状炭化水素
アレーンの例は、特に、ベンゼン、ナフタレン、インデ
ン、フルオレン、ピレン、フェナントレン、アントラセ
ン、9,10−ジヒドロアントラセン、テトラヒドロナフタ
レン、ナフタセン、コロネン、ビフェニレン又はトリフ
ェニレンである。置換環状炭化水素アレーンの例は、特
に、炭素原子数1ないし14のアルキル基、ハロゲン原
子、フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ
基、シアノ基、炭素原子数7ないし12のアルキルフェニ
ル基、炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基、炭
素原子数8ないし18のアルキルフェニルアルキル基、炭
素原子数2ないし13のアルコキシカルボニル基、フェノ
キシ基、フェニルチオ基、フェノキシカルボニル基、ス
チリル基、炭素原子数1ないし4のアルキルスチリル基
又は炭素原子数1ないし4のアルコキシスチリル基によ
って置換されたベンゼン、ナフタレン、又はアントラセ
ンである。これらの例としてはトルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、クメン、第三ブチルベンゼン、メチルナ
フタレン、メトキシベンゼン、エトキシベンゼン、ジメ
トキシベンゼン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジ
クロロベンゼン、クロロナフタレン、ブロモナフタレ
ン、ベンゾニトリル、メチル若しくはドデシルベンゾエ
ート、ジフェニルエーテル、ジフェニルスルフィド、ス
チルベン、4,4′−ジメチルスチルベン、4,4′−ジメト
キシスチルベン、9−ベンジルアントラセン又は9−
(4−ブチルベンジル)−アントラセンが挙げられる。 R1は好ましくはベンゼン、トルエン、キシレン、クメ
ン、メトキシベンゼン、クロロベンゼン、4−クロロト
ルエン、ナフタレン、メチルナフタレン、クロロナフタ
レン、メトキシナフタレン、ビフェニル、インデン、ピ
レン、ビフェニレンスルフィド、ジフェニルエーテル、
スチルベン又は9−(4−ブチルベンジル)−アントラ
センを表わし、そして特にはトルエン、キシレン、クメ
ン及び4−クロロトルエンであるのが好ましい。 置換シクロペンタジエニル又はインデニルアニオンで
あるR2は、特に、炭素原子数1ないし8のアルキル基、
炭素原子数2ないし5のアルカノイル基、炭素原子数2
ないし6のアルコキシカルボニル基、シアノ基又はフェ
ニル基によって置換されたシクロペンタジエニル又はイ
ンデニルアニオンを表わすことができる。これらの例と
してはメチル−、エチル−、n−プロピル−、イソプロ
ピル−、n−ブチル−、第三ブチル−、n−ヘキシル−
又はn−オクチル−シクロペンタジエン、メチル−、エ
チル−又はイソプロピル−インデン、ジメチルシクロペ
ンタジエン、アセチル−、プロピオニル−又はブチリル
−シクロペンタジエン、メチル−又はエチル−シクロペ
ンタジエンカルボキシレート又はシアノインデンが挙げ
られる。R2は好ましくはシクロペンタジエニルアニオン
又は炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換さ
れたシクロペンタジエニルアニオンを表わす。 アニオン〔X〕a-は好ましくは一価のアニオン、特にB
F4 -,PF6 -,SbF6 -,AsF6 -,CF3COO-,CH3SO3 -,CF3SO3 -
及びC8F17SO3 -からなるシリーズから選ばれる1種のア
ニオンである。 次のものは本発明により潜硬化触媒として用いること
ができる化合物の例である。 ヘキサフルオロリン酸(η6−ベンゼン)(η5−シク
ロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−トルエン)(η5−イン
デニル)−鉄(II)、 テトラフルオロホウ酸(η6−トルエン)(η5−シク
ロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−トルエン)(η5
−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−エチルベンゼ
ン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−クメン)(η5−シクロ
ペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−クメン)(η5−
シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロヒ酸(η6−クメン)(η5−メチルシ
クロペンタジエニル)−鉄(II)、 テトラフルオロホウ酸(η6−クメン)(η5−メチル
シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 テトラフルオロホウ酸(η6−クメン)(η5−インデ
ニル)−鉄(II)、 過塩素酸(η6−キシレン)(η5シクロペンタジエニ
ル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−メシチレン)(η5−シ
クロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−メトキシベンゼ
ン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−クロロトルエン)(η5
−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−ナフタレン)(η5−シ
クロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−ナフタレン)
(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−1−メチルナフタレ
ン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−2−メチルナフ
タレン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−1−シクロナフタレ
ン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−2−メトキシナ
フタレン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(I
I)、 ヘキサフルオロヒ酸(η6−ジフェニル)(η5−シク
ロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−ビフェニレンスルフィ
ド)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−ピレン)(η5−シクロ
ペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−アントラセン)(η5−
シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−ペリレン)(η5−メチ
ルシクロペンタジエン)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−インデン)(η5−イン
デニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−9,10−ジヒドロ
アントラセン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(I
I)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−スチルベン)(η5−シ
クロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−9−〔4−ブチルベン
ジル〕アントラセン)(η5シクロペンタジエニル)−
鉄(II)、 酢酸(η6−クメン)(η5−シクロペンタジエニル)
−鉄(II)、 トリフルオロ酢酸(η6−クメン)(η5−シクロペン
タジエニル)−鉄(II)、 トルエンスルホン酸(η6−クメン)(η5−シクロペ
ンタジエニル)−鉄(II)、 トリフルオロメタンスルホン酸(η6−クメン)(η5
−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ペルフルオロオクタンスルホン酸(η6−クメン)
(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−2−メチルナフタレ
ン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 トリフルオロメタンスルホン酸(η6−2−メチルナ
フタレン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(I
I)、 ペルフルオロオクタンスルホン酸(η6−2−メチル
ナフタレン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(I
I)。 式Iの化合物は公知化合物であるか、又は公知化合物
と同様の方法で製造することができる。したがって、多
くのこのような化合物及びそれらの製法が例えばヨーロ
ッパ特許公開第94915号及び第109851号公報に記載され
ている。カチオン重合できる物質、特にエポキシ樹脂の
ための潜硬化触媒としてのこれらの化物の用途もまたそ
こに記載されている。 しかしながら、これら化合物がまたイソシアネート化
合物のための潜硬化触媒であるということは期待されて
いなかった。ポリイソシアネートは通常ポリオール又は
ポリアミンとの反応、例えば二成分重付加反応によって
硬化され、イソシアネートの重合によっては硬化されな
かった。イソシアネートの環化二量体化及び三量体化の
ための触媒として、特にホスフィン、第三級アミン又は
アルカリ金属の水酸化物もしくはアルコラートを用いる
方法が知られている。 ヨーロッパ特許公開第152377号に記載されたように、
記載された触媒の活性はある種の増感剤を加えることに
より増大させることができる。少なくとも30Kcal/モル
の三重項エネルギーを有する化合物がある。その例は、
チオキサントン、フタルイミド、クマリン及びポリ環状
芳香族化合物からなる群に属する化合物である。チオキ
サントン、アントラセン及びそれらの誘導体は特に適当
である。 潜硬化触媒は、ポリイソシアネート又はポリイソシア
ネート混合物に対して0.05ないし10重量%、好ましくは
0.6ないし6重量%の量で一般的に使用される。もし増
感剤も加えられるなら、該増感剤はポリイソシアネート
に対し0.05ないし5重量%、好ましくは0.1ないし1.5重
量%用いるのが好都合である。 触媒及び適当な場合の増感剤はそれ自体ポリイソシア
ネートに混合される。その混合操作を早めるため、触媒
はイソシアネートに不活性な小量の溶媒に溶解されるの
が好ましい。 塗装に慣用されているような他の添加剤もまた同時に
ポリイソシアネートに加えることができる。これらは主
に溶媒、顔料、染料、流れ調節剤、チキソトロープ剤、
定着剤、静電防止剤、光安定剤又は酸化防止剤である。 潜触媒及び含有させ得る他の添加剤と混合されたポリ
イソシアネート塗料は、光及び熱を排除すれば貯蔵でき
る。従って本発明はポリイソシアネートに対し0.05ない
し10重量%の前記式Iで表わされる化合物を潜硬化触媒
として含んでいる一種又はそれ以上のポリイソシアネー
トからなる塗料にも関する。 本発明に従って塗装することのできる基材は全ての固
体材料、例えば金属、セラミック、ガラス、プラスチッ
ク、ゴム、布、木又は紙である。上記塗料は場合により
溶媒で希釈した後、当該分野で慣用されている塗装方
法、例えば刷毛塗り、ロール塗り、噴霧又は浸漬により
基材に適用される。そのような適用による塗膜は次いで
化学線に照射される。 特に紫外線工学で慣用の照射装置を照射に用いる。こ
の装置では、工作物は、通常、1個又はそれ以上の光源
の下を通過する。適当な光源の例はキセノンランプ、ア
ルゴンランプ、タングステンランプ、炭素アークラン
プ、メタルハライドランプ、メタルアークランプ、例え
ば低圧、中圧又は高圧水銀蒸気ランプである。これらの
ランプからの光は200〜600nmの波長を有する化学線に富
んでいる。照射時間は1秒から1分間で、好ましくは5
〜20秒である。レーザー照射、例えばアルゴンレーザー
照射もまた該塗料の硬化に適当である。 照射後、塗膜は60ないし200℃に加熱することにより
硬化する。その温度は基材に及び所望する硬化時間に依
存する。硬化は100ないし140℃で行うことが好ましい。
赤外線照射、誘導加熱及び特に熱風加熱及び加熱炉加熱
のような塗装技術で慣用の方法及び装置をこの目的に用
いることができる。 そのようにして得られた硬化塗膜は、水及び有機溶媒
に不溶性の透明な硬質フィルムである。それらは従って
特殊な基材の保護塗膜として適当である。本発明に係る
塗料は画像記録方法のために特に適当である。この場
合、塗膜は像状露光され、次いで加熱され、続いて溶媒
で現像される。こうして塗料を染色した色で着色したネ
ガ像ができる。本方法の他の重要な適用は印刷回路の製
造である。この場合、本発明の塗料は金属層に適用され
る。露光、硬化及び現像を終えてから、その金属の非露
光部分をエッチング除去することができる。 〔実施例、発明の効果〕 以下、実施例により本発明を更に詳しく説明するが、
これにより本発明を何ら限定されるものではない。その
中に記してある「部」及び「%」は特記しない限り重量
部及び重量%を表わす。 実施例1 酢酸ブチル/溶媒ナフサ(1:1)に溶解した90%脂肪
族ポリイソシアネート溶液(Desmodur N3390)100部
を、潜硬化触媒K−1=ヘキサフルオロリン酸(η6−
クメン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)3.6
部が溶解した50%プロピレンカーボネート溶液と混合す
る。 その混合物を200μm厚アルミニウム箔に100μmの厚
さに塗布し、80W/cmの中圧水銀ランプ2個を備えたRPC
露光装置中で異なる長さの時間(4.2秒、8.4秒、及び1
2.6秒)照射する。次いでそのサンプルを空気循環炉中
において120°で30分間硬化させる。30分後、塗膜の振
子硬度をケーニッヒ法(DIN53,157)によって測定す
る。無触媒塗料を比較例として用いる。 実施例2 実施例1で用いた塗料(K−1を4%含むDesmodur
N3390)を200μm厚アルミニウム箔に100μm層として
塗布し、76μm厚ポリエステルフィルムで覆う。21の透
明階調を備える光学くさび(スタッファー ウェッジ:S
touffer wedge)を上記フィルム上に置き、そのサンプ
ルを30cmの距離から5kWのメタルハライドランプで種々
の時間(20,40及び60秒)照射する。 被覆フィルムを取り除いた後、それらサンプルを空気
循環炉で120℃に、20及び30分間加熱する。そのように
硬化させたサンプルを超音波現像沿中、トリクロロエチ
レンで30秒間洗浄する。乾燥後、画像がまだ形成されて
いる最後の階調を調べる。その結果を次表に示す。 4%のK−2=トリフルオロメタンスルホン酸(η6
−クメン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)
を用いて同じ試験を行い、以下に示すような結果をえ
る。
に属する潜硬化触媒の存在下でポリイソシアネート塗膜
を硬化させる方法に関する。 〔発明の構成〕 本方法の基本は、一個よりも多いイソシアネート基を
含む化合物が重合しそれによって不溶性の架橋状態に変
わることである。重合は、前段階で潜触媒が化学線で照
射されることによって生じた触媒の存在下で加熱される
ことによって進行する。現に行なわれている方法は、熱
/触媒方法であるけれども、該方法は光活性化が可能な
触媒の使用により、光でコントロールできる方法に変え
られ、それゆえ画像記録のために使用できる。 本発明は、ポリイソシアネートに潜硬化触媒として次
式I: (式中、 aは1,2又は3を表わし、 R1は非荷電炭素環、複素環又は末置換若しくは置換芳
香族環を表わし、 R2は未置換又は置換シクロペンタ ジエニル若しくは
インデニルアニオンを表わし、そして 〔X〕a-はF-,Cl-,Br-,I-,CN-,NCO-,NCS-,CH3
COO-,CF3COO-,SO4 2-,PO4 3-,NO3 -,ClO4 -,〔(フェニル)
4B〕-C6H5SO-,CH3C6H4SO3 -,CF3C6H4SO3 -,CH3SO3 -,C
F3SO3 -,C4F9SO3 -,C6F13SO3 -,C8F17SO3 -,C6F5SO3 -,
BF4 -,AlF4 -,AlCl4 -,TiF6 -,PF6 -,SbF6 -,SbCl6 -,G
eF6 -,ZrF6 -,AsF6 -,FeCl4 -,SnF6 -,SnCl6 -及びBiCl6
-からなる系列に属する陰イオンを表わす)で表わされ
るフェロセニウム化合物(ferrocenium compound)を加
え、その混合物を基材に適用し、その塗膜に化学線を照
射し、次いで60〜200℃に加熱することからなるポリイ
ソシアネート塗膜の硬化方法に関する。 ポリイソシアネートは、その分子内に一個よよも多い
イソシアネート基を含む有機化合物を意味すると理解さ
れるべきである。好ましくは、脂肪族ジイソシアネート
又はトリイソシアネート、或はそのような化合物の混合
物が用いられる。塗膜加熱時における揮発と、そのこと
による何らかの作業衛生問題を防ぐために、低い蒸気圧
を有するポリイソシアネートを用いるのが好ましい。そ
のような低蒸気圧のポリイソシアネートは多くの場合、
相対的に高分子量を持ち、そして例えば低分子ジイソシ
アネートと化学的理論量よりも少ない量のポリオールと
を反応させることにより製造することができる。低蒸気
圧のポリイソシアネートの他の例は、ジイソシアネート
の二量体もしくは三量体である。そのような相対的に高
分子量のポリイソシアネートはまたポリイソシアネート
プレポリマーと呼ばれる。この種の様々な製品が市販さ
れており特にはポリウレタン塗料の製造に特に用いられ
ている。そのような製品の概要は、例えばワグナー−サ
ルクス(Wagner-Sarx)著、「ラッククンストハルツェ
(Lackkunstharze:合成塗装樹脂)」カールハンザー
(C.Hanser)出版、ミュンヘン1971,第157−164頁に記
載されている。 また、より小量のモノイソシアネートをポリイソシア
ネート又はポリイソシアネート混合物に加えることがで
きる。これらモノイソシアネートは架橋生成物中に化学
的に混入され(共重合)、それゆえ例えば反応希釈剤と
して、又は樹脂の物性を改質するために用いることがで
きる。好ましくはポリイソシアネートに対して30重量%
未満のモノイソシアネートが使用される。 潜硬化触媒として用いられる上記式Iで表わされる化
合物はフェロセンの塩タイプの誘導体である。式Iにお
いて、R1は非荷電π−アレーンを表わし、そして複素環
アレーン又は環状炭化水素アレーンを表わすことができ
る。R1は好ましくは環状炭化水素アレーンを表わす。複
素環アレーン及びその置換生成物の例としては酸素原
子、窒素原子及び/又は硫黄原子を含む5員又は6員複
素芳香族構造体、並びにその縮合環誘導体及びアルキル
誘導体、例えばチオフェン、クロメン、キサンテン、チ
オキサンテン、ベンゾチオフェン、ナフトチオフェン、
チアントレン、ジフェニレンオキシド、ジフェニレンス
ルフィド、メチルキサンテン、イソプロピルチオキサン
テン、3−メチルベンゾチオフェン、ピリジン、キノリ
ン、キナルジン、イソキノリン、カルバゾール、N−メ
チルカルバゾール、アクリジン、フェナジン又はN−エ
チルフェンチアジンが挙げられる。未置換環状炭化水素
アレーンの例は、特に、ベンゼン、ナフタレン、インデ
ン、フルオレン、ピレン、フェナントレン、アントラセ
ン、9,10−ジヒドロアントラセン、テトラヒドロナフタ
レン、ナフタセン、コロネン、ビフェニレン又はトリフ
ェニレンである。置換環状炭化水素アレーンの例は、特
に、炭素原子数1ないし14のアルキル基、ハロゲン原
子、フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ
基、シアノ基、炭素原子数7ないし12のアルキルフェニ
ル基、炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基、炭
素原子数8ないし18のアルキルフェニルアルキル基、炭
素原子数2ないし13のアルコキシカルボニル基、フェノ
キシ基、フェニルチオ基、フェノキシカルボニル基、ス
チリル基、炭素原子数1ないし4のアルキルスチリル基
又は炭素原子数1ないし4のアルコキシスチリル基によ
って置換されたベンゼン、ナフタレン、又はアントラセ
ンである。これらの例としてはトルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、クメン、第三ブチルベンゼン、メチルナ
フタレン、メトキシベンゼン、エトキシベンゼン、ジメ
トキシベンゼン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジ
クロロベンゼン、クロロナフタレン、ブロモナフタレ
ン、ベンゾニトリル、メチル若しくはドデシルベンゾエ
ート、ジフェニルエーテル、ジフェニルスルフィド、ス
チルベン、4,4′−ジメチルスチルベン、4,4′−ジメト
キシスチルベン、9−ベンジルアントラセン又は9−
(4−ブチルベンジル)−アントラセンが挙げられる。 R1は好ましくはベンゼン、トルエン、キシレン、クメ
ン、メトキシベンゼン、クロロベンゼン、4−クロロト
ルエン、ナフタレン、メチルナフタレン、クロロナフタ
レン、メトキシナフタレン、ビフェニル、インデン、ピ
レン、ビフェニレンスルフィド、ジフェニルエーテル、
スチルベン又は9−(4−ブチルベンジル)−アントラ
センを表わし、そして特にはトルエン、キシレン、クメ
ン及び4−クロロトルエンであるのが好ましい。 置換シクロペンタジエニル又はインデニルアニオンで
あるR2は、特に、炭素原子数1ないし8のアルキル基、
炭素原子数2ないし5のアルカノイル基、炭素原子数2
ないし6のアルコキシカルボニル基、シアノ基又はフェ
ニル基によって置換されたシクロペンタジエニル又はイ
ンデニルアニオンを表わすことができる。これらの例と
してはメチル−、エチル−、n−プロピル−、イソプロ
ピル−、n−ブチル−、第三ブチル−、n−ヘキシル−
又はn−オクチル−シクロペンタジエン、メチル−、エ
チル−又はイソプロピル−インデン、ジメチルシクロペ
ンタジエン、アセチル−、プロピオニル−又はブチリル
−シクロペンタジエン、メチル−又はエチル−シクロペ
ンタジエンカルボキシレート又はシアノインデンが挙げ
られる。R2は好ましくはシクロペンタジエニルアニオン
又は炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換さ
れたシクロペンタジエニルアニオンを表わす。 アニオン〔X〕a-は好ましくは一価のアニオン、特にB
F4 -,PF6 -,SbF6 -,AsF6 -,CF3COO-,CH3SO3 -,CF3SO3 -
及びC8F17SO3 -からなるシリーズから選ばれる1種のア
ニオンである。 次のものは本発明により潜硬化触媒として用いること
ができる化合物の例である。 ヘキサフルオロリン酸(η6−ベンゼン)(η5−シク
ロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−トルエン)(η5−イン
デニル)−鉄(II)、 テトラフルオロホウ酸(η6−トルエン)(η5−シク
ロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−トルエン)(η5
−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−エチルベンゼ
ン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−クメン)(η5−シクロ
ペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−クメン)(η5−
シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロヒ酸(η6−クメン)(η5−メチルシ
クロペンタジエニル)−鉄(II)、 テトラフルオロホウ酸(η6−クメン)(η5−メチル
シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 テトラフルオロホウ酸(η6−クメン)(η5−インデ
ニル)−鉄(II)、 過塩素酸(η6−キシレン)(η5シクロペンタジエニ
ル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−メシチレン)(η5−シ
クロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−メトキシベンゼ
ン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−クロロトルエン)(η5
−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−ナフタレン)(η5−シ
クロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−ナフタレン)
(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−1−メチルナフタレ
ン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−2−メチルナフ
タレン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−1−シクロナフタレ
ン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−2−メトキシナ
フタレン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(I
I)、 ヘキサフルオロヒ酸(η6−ジフェニル)(η5−シク
ロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−ビフェニレンスルフィ
ド)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−ピレン)(η5−シクロ
ペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−アントラセン)(η5−
シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−ペリレン)(η5−メチ
ルシクロペンタジエン)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−インデン)(η5−イン
デニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロアンチモン酸(η6−9,10−ジヒドロ
アントラセン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(I
I)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−スチルベン)(η5−シ
クロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−9−〔4−ブチルベン
ジル〕アントラセン)(η5シクロペンタジエニル)−
鉄(II)、 酢酸(η6−クメン)(η5−シクロペンタジエニル)
−鉄(II)、 トリフルオロ酢酸(η6−クメン)(η5−シクロペン
タジエニル)−鉄(II)、 トルエンスルホン酸(η6−クメン)(η5−シクロペ
ンタジエニル)−鉄(II)、 トリフルオロメタンスルホン酸(η6−クメン)(η5
−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ペルフルオロオクタンスルホン酸(η6−クメン)
(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 ヘキサフルオロリン酸(η6−2−メチルナフタレ
ン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)、 トリフルオロメタンスルホン酸(η6−2−メチルナ
フタレン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(I
I)、 ペルフルオロオクタンスルホン酸(η6−2−メチル
ナフタレン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(I
I)。 式Iの化合物は公知化合物であるか、又は公知化合物
と同様の方法で製造することができる。したがって、多
くのこのような化合物及びそれらの製法が例えばヨーロ
ッパ特許公開第94915号及び第109851号公報に記載され
ている。カチオン重合できる物質、特にエポキシ樹脂の
ための潜硬化触媒としてのこれらの化物の用途もまたそ
こに記載されている。 しかしながら、これら化合物がまたイソシアネート化
合物のための潜硬化触媒であるということは期待されて
いなかった。ポリイソシアネートは通常ポリオール又は
ポリアミンとの反応、例えば二成分重付加反応によって
硬化され、イソシアネートの重合によっては硬化されな
かった。イソシアネートの環化二量体化及び三量体化の
ための触媒として、特にホスフィン、第三級アミン又は
アルカリ金属の水酸化物もしくはアルコラートを用いる
方法が知られている。 ヨーロッパ特許公開第152377号に記載されたように、
記載された触媒の活性はある種の増感剤を加えることに
より増大させることができる。少なくとも30Kcal/モル
の三重項エネルギーを有する化合物がある。その例は、
チオキサントン、フタルイミド、クマリン及びポリ環状
芳香族化合物からなる群に属する化合物である。チオキ
サントン、アントラセン及びそれらの誘導体は特に適当
である。 潜硬化触媒は、ポリイソシアネート又はポリイソシア
ネート混合物に対して0.05ないし10重量%、好ましくは
0.6ないし6重量%の量で一般的に使用される。もし増
感剤も加えられるなら、該増感剤はポリイソシアネート
に対し0.05ないし5重量%、好ましくは0.1ないし1.5重
量%用いるのが好都合である。 触媒及び適当な場合の増感剤はそれ自体ポリイソシア
ネートに混合される。その混合操作を早めるため、触媒
はイソシアネートに不活性な小量の溶媒に溶解されるの
が好ましい。 塗装に慣用されているような他の添加剤もまた同時に
ポリイソシアネートに加えることができる。これらは主
に溶媒、顔料、染料、流れ調節剤、チキソトロープ剤、
定着剤、静電防止剤、光安定剤又は酸化防止剤である。 潜触媒及び含有させ得る他の添加剤と混合されたポリ
イソシアネート塗料は、光及び熱を排除すれば貯蔵でき
る。従って本発明はポリイソシアネートに対し0.05ない
し10重量%の前記式Iで表わされる化合物を潜硬化触媒
として含んでいる一種又はそれ以上のポリイソシアネー
トからなる塗料にも関する。 本発明に従って塗装することのできる基材は全ての固
体材料、例えば金属、セラミック、ガラス、プラスチッ
ク、ゴム、布、木又は紙である。上記塗料は場合により
溶媒で希釈した後、当該分野で慣用されている塗装方
法、例えば刷毛塗り、ロール塗り、噴霧又は浸漬により
基材に適用される。そのような適用による塗膜は次いで
化学線に照射される。 特に紫外線工学で慣用の照射装置を照射に用いる。こ
の装置では、工作物は、通常、1個又はそれ以上の光源
の下を通過する。適当な光源の例はキセノンランプ、ア
ルゴンランプ、タングステンランプ、炭素アークラン
プ、メタルハライドランプ、メタルアークランプ、例え
ば低圧、中圧又は高圧水銀蒸気ランプである。これらの
ランプからの光は200〜600nmの波長を有する化学線に富
んでいる。照射時間は1秒から1分間で、好ましくは5
〜20秒である。レーザー照射、例えばアルゴンレーザー
照射もまた該塗料の硬化に適当である。 照射後、塗膜は60ないし200℃に加熱することにより
硬化する。その温度は基材に及び所望する硬化時間に依
存する。硬化は100ないし140℃で行うことが好ましい。
赤外線照射、誘導加熱及び特に熱風加熱及び加熱炉加熱
のような塗装技術で慣用の方法及び装置をこの目的に用
いることができる。 そのようにして得られた硬化塗膜は、水及び有機溶媒
に不溶性の透明な硬質フィルムである。それらは従って
特殊な基材の保護塗膜として適当である。本発明に係る
塗料は画像記録方法のために特に適当である。この場
合、塗膜は像状露光され、次いで加熱され、続いて溶媒
で現像される。こうして塗料を染色した色で着色したネ
ガ像ができる。本方法の他の重要な適用は印刷回路の製
造である。この場合、本発明の塗料は金属層に適用され
る。露光、硬化及び現像を終えてから、その金属の非露
光部分をエッチング除去することができる。 〔実施例、発明の効果〕 以下、実施例により本発明を更に詳しく説明するが、
これにより本発明を何ら限定されるものではない。その
中に記してある「部」及び「%」は特記しない限り重量
部及び重量%を表わす。 実施例1 酢酸ブチル/溶媒ナフサ(1:1)に溶解した90%脂肪
族ポリイソシアネート溶液(Desmodur N3390)100部
を、潜硬化触媒K−1=ヘキサフルオロリン酸(η6−
クメン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)3.6
部が溶解した50%プロピレンカーボネート溶液と混合す
る。 その混合物を200μm厚アルミニウム箔に100μmの厚
さに塗布し、80W/cmの中圧水銀ランプ2個を備えたRPC
露光装置中で異なる長さの時間(4.2秒、8.4秒、及び1
2.6秒)照射する。次いでそのサンプルを空気循環炉中
において120°で30分間硬化させる。30分後、塗膜の振
子硬度をケーニッヒ法(DIN53,157)によって測定す
る。無触媒塗料を比較例として用いる。 実施例2 実施例1で用いた塗料(K−1を4%含むDesmodur
N3390)を200μm厚アルミニウム箔に100μm層として
塗布し、76μm厚ポリエステルフィルムで覆う。21の透
明階調を備える光学くさび(スタッファー ウェッジ:S
touffer wedge)を上記フィルム上に置き、そのサンプ
ルを30cmの距離から5kWのメタルハライドランプで種々
の時間(20,40及び60秒)照射する。 被覆フィルムを取り除いた後、それらサンプルを空気
循環炉で120℃に、20及び30分間加熱する。そのように
硬化させたサンプルを超音波現像沿中、トリクロロエチ
レンで30秒間洗浄する。乾燥後、画像がまだ形成されて
いる最後の階調を調べる。その結果を次表に示す。 4%のK−2=トリフルオロメタンスルホン酸(η6
−クメン)(η5−シクロペンタジエニル)−鉄(II)
を用いて同じ試験を行い、以下に示すような結果をえ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ゴドヴィン ベルナー
スイス国,4102 ビニンゲン,ゾンマー
ハルデ 5
(56)参考文献 特開 昭58−210904(JP,A)
特開 昭63−10614(JP,A)
特表 昭62−501716(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.ポリイソシアネートに潜硬化触媒として次式I: (式中、 aは1,2又は3を表わし、 R1は非荷電炭素環、複素環又は末置換若しくは置換芳香
族環を表わし、 R2は未置換又は置換シクロペンタ ジエニル若しくはイ
ンデニルアニオンを表わし、そして 〔X〕a-はF-,Cl-,Br-,I-,CN-,NCO-,NCS -,CH3CO
O-,CF3COO-,SO4 2-,PO4 3-,NO3 -,ClO4 -,〔(フェニル)
4B〕-C6H5SO-,CH3C6H4SO3 -,CF3C6H4SO3 -,CH3SO3 -,C
F3SO3 -,C4F9SO3 -,C6F13SO3 -,C8F17SO3 -,C6F5SO3 -,
BF4 -,AlF4 -,AlCl4 -,TiF6 -,PF6 -,SbF6 -,SbCl6 -,G
eF6 -,AsF6 -,FeCl4 -,SnF6 -,SnCl6 -及びBiCl6 -からな
る系列に属する陰イオンを表わす)で表わされるフェロ
セニウム化合物(ferrocenium compound)を加え、その
混合物を基材に適用し、その塗膜に化学線を照射し、次
いで60〜200℃に加熱することからなるポリイソシアネ
ート塗膜の硬化方法。 2.ポリイソシアネートとしてポリイソシアネート混合
物を用いる特許請求の範囲第1項記載の方法。 3.ポリイソシアネートとして脂肪族ジイソシアネート
又はトリイソシアネートを用いる特許請求の範囲第1項
記載の方法。 4.ポリイソシアネートに、より少ない量のモノイソシ
アネートを加える特許請求の範囲第1項記載の方法。 5.ポリイソシアネートに対して0.05ないし10重量%の
式Iで表わされる潜硬化触媒を用いる特許請求の範囲第
1項記載の方法。 6.使用する触媒が、式Iにおいて、R1がベンゼン、ト
ルエン、キシレン、クメン、メトキシベンゼン、クロロ
ベンゼン、4−クロロトルエン、ナフタレン、メチルナ
フタレン、クロロナフタレン、メトキシナフタレン、ビ
フェニル、インデン、ピレン、ビフェニレンスルフィ
ド、ジフェニルエーテル、スチルベン又は9−(4−ブ
チルベンジル)−アントラセンを表わす化合物である特
許請求の範囲第1項記載の方法。 7.使用する触媒が、式Iにおいて、R1がトルエン、キ
シレン、クメン又は4−クロロトルエンを表わす化合物
である特許請求の範囲第1項記載の方法。 8.使用する触媒が、式Iにおいて、R2がシクロペンタ
ジエニル又は(炭素原子数1ないし4のアルキル)−シ
クロペンタジエニルアニオンを表わす化合物である特許
請求の範囲第1項記載の方法。 9.使用する触媒が、式Iにおいて、aが1を表わし、
そしてX-がBF4 -,PF6 -,SbF6 -,AsF6 -,CF3SO3 -,C4F9S
O3 -,C8F17SO3 -,又はCF3COO-からなるシリーズに属す
るアニオンを表わす化合物である特許請求の範囲第1項
記載の方法。 10.波長200ないし600nmの光を照射に用いる特許請求
の範囲第1項記載の方法。
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