JP2731362B2 - 伸縮アクチュエータ - Google Patents

伸縮アクチュエータ

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JP2731362B2
JP2731362B2 JP7018589A JP1858995A JP2731362B2 JP 2731362 B2 JP2731362 B2 JP 2731362B2 JP 7018589 A JP7018589 A JP 7018589A JP 1858995 A JP1858995 A JP 1858995A JP 2731362 B2 JP2731362 B2 JP 2731362B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ロングストロークを得ることがで
きる伸縮アクチュエータに関し、特に、伸縮に際して抵
抗が少なくスムーズに伸縮駆動する伸縮アクチュエータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の生産ラインにおいて、ウェハの
搬送に使用されるチャンバには従来から次に示すような
ものが使用されている。図4は、第1従来例であるアー
ム型チャンバを示した側面図であり、図5は、その平面
図である。図4に示すようにチャンバ51は、基台52
上に固設されている。基台52には、不図示の駆動手段
に連結された回転軸53が突出して形成されている。そ
の回転軸53には、第1アーム54の端部が固設され、
他端には第2アーム55が回転可能に軸着されている。
更にその第2アーム55にはその上面に、先に第1アー
ム54に軸着された側とは別の端部にフィンガ56が軸
着されている。そして、チャンバ51の周りにはエッチ
ング等の半導体生産工程を行うための各処理容器が配設
されており、図面では左右に容器58,59のシャッタ
60部分を示してある。
【0003】このような構成による従来のチャンバ51
は、次のように作用する。先ず、チャンバ51は、図5
に示すように旋回範囲を330゜有しており、所定位置
で第1アーム54及び第2アーム55内に構成された不
図示の駆動機構によってアーム54,55及びフィンガ
56を回転させてその伸縮を行い、例えば、処理容器5
8のウェハ57を処理容器59へ搬送する。
【0004】一方、このようなものの他、油圧や圧縮空
気等の流体エネルギを機械的仕事に変換するシリンダ型
チャンバ61によって構成されたものがある。図6は、
第2従来例のシリンダ型チャンバ61の側面を図示した
ものである。ここでは特に、取り付けスペースの確保が
困難である反面、大きな駆動が必要であるため、伸縮ア
クチュエータが使用されている。チャンバ61は、第1
従来例と同様に基台52上に、回転軸63を介して固設
され、その周りにはシャッタ60によって密閉される処
理容器が設けられている。このシリンダ型チャンバ61
は、側面がL字状のアーム64が回転軸53に固設さ
れ、アーム64には伸縮駆動が可能な伸縮アクチュエー
タ65が水平に固設されている。
【0005】ここで、第2従来例の伸縮アクチュエータ
65の構成について更に図面を用いて説明する。図7
は、伸縮アクチュエータ65の断面を示す図である。こ
の伸縮アクチュエータ65は、複数のシリンダが同軸上
に重ね合わされて構成されている。先ず、伸縮アクチュ
エータ65の第1シリンダ66には、上端に第2シリン
ダ67が摺動する摺動孔68が形成され、側面には下端
部に第1ポート69、上端部に第2ポート70が形成さ
れている。一方、第1シリンダ66の上端から挿入され
た第2シリンダの下端には、第1ピストン71が構成さ
れ、第1シリンダ66の内周面に摺接されている。更に
第2シリンダ67の上端にも第3シリンダ72が摺動す
る摺動孔73が形成されている。第2シリンダ67の上
端から挿入された第3シリンダ72の下端に第2ピスト
ン74が構成され、第2シリンダ67の内周面に摺接さ
れている。
【0006】ところで、この伸縮アクチュエータ65に
は第2、第3シリンダを伸縮駆動させるための空気孔7
6が形成されている。第2シリンダ67には、第1ピス
トン71上端にパイプ75が形成され、更に第3シリン
ダ72内に摺動可能に挿入されている。従って、上記空
気孔76はパイプ75の外周部に連通され、一方、パイ
プ75の内周に連通されるよう空気孔77がやはり第1
ピストン71に形成されている。
【0007】次に、このような構成による従来のチャン
バ61は、次のように作用する。シリンダ型チャンバ6
1では、回転軸63の回転によりシリンダ型チャンバ6
1の伸縮方向が決定される。そして、シリンダ型チャン
バ61が伸縮駆動され、第3シリンダ72先端に固設さ
れたフィンガ56が対象物を把持する。具体的には、図
7に示す第1ポート69から圧縮空気が吸入されると、
第1シリンダ66内に流入した圧縮空気が、第1ピスト
ン71を上方へ付勢すると同時に空気孔76から流入
し、第2シリンダ67内に流入し、更に第2ピストン7
4がその圧力によって上方へ付勢され、第3シリンダ7
2が上昇する。一方、シリンダを縮める場合には、第2
ポート70から圧縮空気を給気すれば、第2シリンダ6
7、第3シリンダ72が下降する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
構成によるチャンバ51やシリンダ型チャンバ61を使
用したものでは次のような問題点があった。それは伸縮
駆動する際に発生する摩耗粉、塵やほこりである。特
に、半導体の生産にはサブミクロンのオーダーのものを
取り扱うため、その影響は過大である。そこで、チャン
バ51を使用した場合には、第1アーム54と第2アー
ム55との間接部のベアリング及び機械部からのゴミ発
生をなくすため、例えば、第1従来例のものでは、アー
ム間の回転部を磁性流体シールにより完全密封し、アー
ム内の気体呼吸をアーム裏面に取り付けたフィルタで発
塵対策構造となっている。しかし、露出した部分が存在
する以上摩耗粉の発生は避けられない事実である。ま
た、構成が非常に複雑となり装置自体のコストアップと
なるだけでなく、ひいては製品自体のコストアップにつ
ながるものとなる。
【0009】また、第2従来例のシリンダ型チャンバ6
1によるものでは、圧縮空気の調節によりチャンバ51
に比べてその操作が容易に行える。しかし、多段による
ピストンの伸縮駆動は、上記チャンバ51の時と同様に
駆動によって発生する摩耗粉の影響が更に大きい。特
に、シリンダ型チャンバ61によるものでは、圧縮空気
を吸入し、その圧力変動によって駆動距離を調節するも
のであるため、高い気密性が要求される反面ピストンと
シリンダ内周面との接触圧力は高くなり、必然的に摩耗
粉の発生も多くなるためである。さらには、従来例のも
のでは、例えば第1従来例のように摩耗粉の対策が取ら
れる一方、いずれの場合にも摺動抵抗が大きいため、安
定した駆動が難しく、振動の発生や、正確な位置精度を
とることができない等の問題点があった。
【0010】そこで、本発明では、伸縮駆動によって発
生する摩耗粉の外部への影響をなくし、また、摺動抵抗
の小さい位置精度の高い安定した伸縮駆動を可能にした
伸縮アクチュエータを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の伸縮アクチュエ
ータは、伸縮自在な金属ベローズと、前記金属ベローズ
の一端に設けた固定カバーと、前記金属ベローズの他端
に設けた駆動カバーと、前記金属ベローズと共に密閉空
間を構成する前記固定カバーと前記駆動カバーとを連結
し、径の異なる複数の摺動体を同軸上に重ね合わせ、径
の小さい摺動体が隣合う径の大きい摺動体内面を摺動し
て伸縮駆動する多段ガイドと、伸縮駆動のための圧縮空
気の連通を行うポートとを有する。また、本発明の伸縮
アクチュエータは、径の異なる複数の摺動体を同軸上に
重ね合わせ、径の小さい摺動体が隣合う径の大きい摺動
体内面を摺動して伸縮駆動する多段ガイドと、前記多段
ガイドを構成する各々の摺動体の摺接部に設けたボール
スプラインと、前記多段ガイドを伸縮駆動させる圧縮空
気を連通するポートとを有する。
【0012】また、本発明の伸縮アクチュエータは、前
記固定カバー、駆動カバー及び金属ベローズによって形
成された密閉室内であって、前記多段ガイド外部の空間
に圧縮空気を供給するポートを有することが望ましい。
更に、本発明の伸縮アクチュエータは、前記多段ガイド
が、前記固定カバーの中心に固設された第1シリンダ
と、前記第1シリンダに第1ボールスプラインを介して
挿入し、同軸上に係設される第2シリンダと、前記第2
シリンダに第2ボールスプラインを介して挿入し、同軸
上に係設されるロッドとを有することが望ましい。
【0013】
【作用】本発明の伸縮アクチュエータは、ポートから圧
縮空気を吸入すると金属ベローズ、固定カバーそして駆
動カバーによって構成される密閉空間、又は固定カバー
と駆動カバーに連結された前記密閉空間内の多段ガイド
内の圧力が高められ、その圧力による作用によって多段
ガイド及び金属ベローズが伸びる。一方、ポートから前
記密閉空間内又は多段ガイド内の圧縮空気を吐出する
と、前記密閉空間内の多段ガイド内の圧力が低下し、そ
の圧力の作用により多段ガイド及び金属ベローズが縮
む。このように、本発明の伸縮アクチュエータは、金属
ベローズ、固定カバーそして駆動カバーによって構成さ
れる前記密閉空間内で、多段ガイドが伸縮するので、摺
動する際に発生する摩擦粉を外部に漏らすことなくその
伸縮駆動を実行する。
【0014】また、本発明の伸縮アクチュエータは、径
の異なる複数の摺動体からなる多段ガイドに対し、ポー
トを介して圧縮空気を吸入すると、多段ガイドを構成す
る摺動体内の圧力が高められるため、各摺動体が加圧さ
れて、その摺動体の摺動部に設けられたボールスプライ
ンを介して摺動体が摺動し、多段ガイドが所定方向に伸
びる。また、逆に吸入した圧縮空気を吐出すると、多段
ガイドを構成する摺動体内の圧力が下がり、吸引作用に
よって多段ガイドが縮む。このように本発明の伸縮アク
チュエータは、多段ガイドの摺動部に設けたボールスプ
ラインによって、多段ガイドの伸縮の際の摺動抵抗が低
減され、スムーズな伸縮駆動を行う。
【0015】また、本発明の伸縮アクチュエータは、ポ
ートから圧縮空気を供給すると、前記固定カバー、駆動
カバー及び金属ベローズによって形成された密閉室内で
あって、前記多段ガイドの外部の空間に圧縮空気が吸入
され、駆動カバーが加圧されることにより金属ベローズ
が伸び、その駆動カバーに引っ張られるようにして多段
ガイドも伸びる。更に、本発明の伸縮アクチュエータで
は、前記多段ガイドが伸縮する際には、前記第1シリン
ダ及び第2シリンダ間に係設された第1ボールスプライ
ンと、前記第2シリンダ及びロッド間に係設された第2
ボールスプラインとが、摺動抵抗を低減し、スムーズな
伸縮駆動を実現する。
【0016】
【実施例】次に、本発明に係る伸縮アクチュエータの一
実施例について図面を参照して説明する。図1、図2は
本実施例の多段式の伸縮アクチュエータの断面を示した
図であり、図1が縮んだ状態を示し、図2が伸びた状態
を示した図である。本実施例の伸縮アクチュエータ1
は、ロッドカバー2とヘッドカバー3に連結された多段
ガイド4を覆うように設けられた金属ベローズ5によっ
て構成されている。
【0017】本実施例の多段ガイド4は、最も径の大き
い第1シリンダ6のその一端が、ヘッドカバー3に固定
されている。ヘッドカバー3には第1シリンダ6と同一
径の凹部3aが形成され、そこへ第1シリンダ6の一端
が嵌入されて固定されている。そして、この第1シリン
ダ6には他端が開放され、そこへ第2シリンダ7が嵌挿
されている。そして、この第1シリンダ6の開放端部に
は、第2シリンダ7の駆動する際の抵抗を減らすための
ボールスプライン8が構成されている。一方、第2シリ
ンダ7は、そのボールスプライン8を介して第1シリン
ダ6内に嵌挿されているが、挿入側端部には抜けないよ
うにストッパ9が設けられている。
【0018】更に、第2シリンダ7の他端側からは先端
がロッドカバー2に固設されたロッド10が嵌挿されて
いる。そして、この第2シリンダ7とロッド10との間
にも、ロッド10の駆動する際の抵抗を減らすためのボ
ールスプライン11が、第2シリンダ7端部に形成さ
れ、ロッド10の端部には抜けないようにストッパ19
が設けられている。一方、ロッドカバー2には中心に突
起部2aが形成されているが、この突起部2aは上記従
来例で示したようなフィンガを取り付けることが可能な
構成となっている。
【0019】次に、第1シリンダ6と第2シリンダ7、
そして第2シリンダ7とロッド10との間に形成されて
いるボールスプライン8,11の構成を示して説明す
る。但し、図3はボールスプライン11を示した一部断
面斜視図である。ボールスプライン8については同様の
構成を有するのでここでは説明を省略する。先ず、ボー
ルスプライン11は、第2シリンダ7の端部内周壁に外
筒本体12が嵌着されている。そして、外筒本体12端
部には、シリンダの気密性を高めるためのシール13が
設けられている。更に外筒本体12内部には、複数の鋼
球14が連設されたボールベアリング15が構成されて
いる。このボールベアリング15は、外筒本体12内部
に軸方向に沿って形成されたベアリング溝16に、複数
の鋼球14が軸方向に並べられて構成されている。この
ボールベアリング15は、1箇所のみではなく対象位置
に同じように設けられている。
【0020】一方、ロッド10には、前記ボールベアリ
ング15の位置に対応する位置に2箇所のスプライン溝
17が形成されている。そして、図3に示すように、ロ
ッド10が、鋼球14とスプライン溝17とが一致する
ようにして外筒本体12を貫いて嵌挿されて構成され
る。このように第1シリンダ6、第2シリンダ7そして
ロッド10と径を除々に小さくしていったものを段々に
配設した多段ガイド4が構成される。ところで、本実施
例では、このような多段ガイド4を覆う金属ベローズ5
が、一端をロッドカバー2に固設し、他端をヘッドカバ
ー3に固設するようにして構成されている。この金属ベ
ローズ5は、じゃばら形状をなし、多段ガイド4を包ん
でロッドカバー2からヘッドカバー3にかけて密閉空間
を形成している。また、この金属ベローズ5には、黄
銅、ベリリウム銅、りん青銅、ステンレス等によって形
成されることが考えられる。
【0021】また、金属ベローズ5が縮む際にじゃばら
が適切に折り畳まれるようベローズガイド18が設けら
れている。即ち、筒形状をなしたベローズガイド18
は、一端部が第2シリンダ7の端部に併せて固定され、
他端側は開放され第1シリンダ6が挿入されている。一
方、このような金属ベローズ5によっておおわれた密閉
性を有する伸縮アクチュエータ1には、圧縮空気を供給
または吐出するためヘッドカバー3にポート20が形
成されている。
【0022】このような構成を有する伸縮アクチュエー
タ1は、次のように作用する。先ず、ポート20から伸
縮アクチュエータ1内の空気が吸引されて図1のように
縮んだ状態では、第1シリンダ6、第2シリンダ7及び
ロッド10が重ねられている。また、金属ベローズ5は
じゃばらの縮む方向の力によって収縮状態を維持してい
る。このときロッドカバー2からヘッドカバー3までの
伸縮アクチュエータ1の全長L1 は、本実施例のもので
は380mmである。そして、このような縮んだ状態に
おいてポート20から伸縮アクチュエータ1内に圧縮空
気が吸入され加圧されると、ロッドカバー2のカバー内
面2bにかかる圧力によってロッドカバー2が矢印A方
向に移動する。
【0023】ロッドカバー2が移動すると、それにとも
なってロッド10が移動し金属ベローズ5のじゃばらが
伸びる。ところで、ロッドカバー2が移動すると、それ
に固設されたロッド10も伴って移動するが、このとき
ロッド10がボールスプライン11によって支持されて
いるため直線上に移動するので、ロッドカバー2も真直
に移動することが可能となる。また、図3に示すよう
に、ロッド10にはスプライン溝17が形成されてお
り、移動する際にはその溝部分が鋼球14に当接するこ
ととなるためロッド10が回転することなく、鋼球14
の転がりによってスムーズに移動することができる。そ
して、ロッド10が所定距離移動するとストッパ19が
ボールスプライン11に当接してその移動が制限され
る。
【0024】しかし、更に伸縮アクチュエータ1内が加
圧されると、次にはカバー内面2bの圧力によってロッ
ド10を介して第2シリンダ7が第1シリンダ6から引
き出されて移動する。このときにも、金属ベローズ5の
じゃばらが伸び第2シリンダ7がボールスプライン8を
スムーズに移動する。即ち、第2シリンダ7にも軸線方
向には溝が形成されており、その溝に沿って鋼球が回転
するため、回転することなく真直に移動することが可能
となる。一方、第2シリンダ7が移動するとには、そ
の第2シリンダ7に固設されたベローズガイド18も第
1シリンダ6の外周を摺接しながら移動する。そして、
第2シリンダ7が所定距離移動したところで、ストッパ
9がボールスプライン8に当接するため、ロッドカバー
2の移動、即ち伸縮アクチュエータ1の伸びが停止し、
図2に示すようになる。このときロッドカバー2からヘ
ッドカバー3までの伸縮アクチュエータ1の全長L2
は、本実施例のものでは752mmである。
【0025】以上のよにして伸びた伸縮アクチュエータ
1は、所定圧力が加えられ続けられることで、金属ベロ
ーズ5のじゃばらによる縮もうとする力と均衡して停止
状態を維持する。そのため、伸縮アクチュエータ1への
圧縮空気の供給を停止するとじゃばらの縮む力によっ
て、再び図2に示す状態から図1に示す状態に戻ること
となる。しかし、そのときの駆動速度を速めるため、伸
縮アクチュエータ1内の空気をポート20から吸引す
る。そうすれば、圧力低下によってロッドカバー2が矢
印Aとは逆の方向に移動するに際し、第2シリンダ7及
びロッド10がボールスプライン8,11をそれぞれ摺
動する。そしてカバー内面2bの当接盤2cがベローズ
ガイド18端面に当接して停止する。
【0026】このような構成の本実施例では次のような
効果を有する。本実施例のものでは、多段ガイド4を構
成するシリンダ及びロッド間の摺動部をボールスプライ
ン8,11によって構成したため、伸縮駆動時の摺動抵
抗が低く、摩耗も大幅に減少することができ、その結果
摩耗粉の発生を抑えることが可能となった。また、伸縮
アクチュエータ1全体をみたトータルの摺動抵抗が低減
されたため、伸縮駆動がスムーズに行えるようになっ
た。また、上記の如く摩耗粉の発生を減少させるととも
に、多段ガイド4を金属ベローズ5で覆う構成としたの
で、発生した摩耗粉は外部に漏れることがない。従っ
て、例えば、従来例で示した半導体生産ラインで使用さ
れる機械のように塵やほこりの発生を特に嫌うものには
極めて有効である。また、摺動抵抗が低いことから任意
位置で停止する際の停止位置精度が高まった。
【0027】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可
能である。例えば、上記実施例では、多段ガイド4の摺
動部にボールスプライン8,11を用いたが、金属ベロ
ーズ5によって摩耗粉を外部に漏らさないため、摺動リ
ングを用いるものであってもよい。また、例えば、ポー
ト20を第1シリンダ6の側部に設けて、伸縮アクチュ
エータ1内であって多段ガイド4の外部の空間に圧縮空
気を送るようにしたが、多段ガイド内に直接圧縮空気を
送って伸縮駆動するようにさせてもよい。また、多段ガ
イドの組合せは上記実施例とは別の構成であってもよ
い。例えば、実施例では3段だが、4段になるものであ
ってもよい。また、径の最も小さいものではシリンダで
なく、ロッドを用いたものであってもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明の伸縮アクチュエータは、前記金
属ベローズ、固定カバー及び駆動カバーによって密閉空
間内に、ポートから圧縮空気を吸入あるいは吐出するこ
とにより、その密閉内に構成された多段ガイドとともに
金属ベローズを伸縮させる構成としたので、伸縮駆動に
よって発生する摩耗粉の外部への影響がない伸縮アクチ
ュエータの提供が可能となった。また、本発明の伸縮ア
クチュエータは、ポートから圧縮空気を吸入あるいは吐
出することにより、その加圧又は減圧によって伸縮駆動
する多段ガイドを構成する摺動体の摺接部にボールスプ
ラインを設けたので、摺動抵抗の小さい位置精度の高い
安定した伸縮駆動を可能にした伸縮アクチュエータの提
供が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る伸縮アクチュエータの
縮んだ状態を示した断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る伸縮アクチュエータの
伸びた状態を示した断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る伸縮アクチュエータを
構成するボールスプラインを示した斜視図である。
【図4】第1従来例のチャンバを示した側面図である。
【図5】第1従来例のチャンバを示した平面図である。
【図6】第2従来例のチャンバを示した側面図である。
【図7】第2従来例のチャンバを構成する伸縮アクチュ
エータを示した断面図である。
【符号の説明】
1 伸縮アクチュエータ 2 ロッドカバー 3 ヘッドカバー 4 多段ガイド 5 金属ベローズ 6 第1シリンダ 7 第2シリンダ 8 ボールスプライン 10 ロッド 11 ボールスプライン 14 鋼球 17 スプライン溝 20 ポート

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮自在な金属ベローズと、 前記金属ベローズの一端に設けた固定カバーと、 前記金属ベローズの他端に設けた駆動カバーと、 前記金属ベローズと共に密閉空間を構成する前記固定カ
    バーと前記駆動カバーとを連結し、径の異なる複数の摺
    動体を同軸上に重ね合わせ、径の小さい摺動体が隣合う
    径の大きい摺動体内面を摺動して伸縮駆動する多段ガイ
    ドと、 伸縮駆動のための圧縮空気の連通を行うポートと 前記多段ガイドの中間摺動体に固設され、外径が前記金
    属ベローズの最小径部と略同一の筒形状のベローズガイ
    ドと を有することを特徴とする伸縮アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の伸縮アクチュエータに
    おいて、 前記多段ガイドを構成する各々の摺動体の摺接部に設け
    たボールスプラインを 有することを特徴とする伸縮アク
    チュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の伸縮アクチュエータに
    おいて、 前記固定カバー、駆動カバー及び金属ベローズによって
    形成された密閉室内であって、前記多段ガイド外部の空
    間に圧縮空気を供給するポートを有することを特徴とす
    る伸縮アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の伸縮アクチュエータに
    おいて、 前記多段ガイドが、 前記固定カバーの中心に固設された第1シリンダと、 前記第1シリンダに第1ボールスプラインを介して挿入
    し、同軸上に係設される第2シリンダと、 前記第2シリンダに第2ボールスプラインを介して挿入
    し、同軸上に係設されるロッドとを有することを特徴と
    する伸縮アクチュエータ。
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