JP2730972B2 - 画像処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は画像処理装置に関するものである。

［従来の技術］ ヘリカルスキャンして高速サーチ、スロー再生等の特
殊再生が可能な画像記録再生装置では、磁気ヘッドが通
常再生時のトレースパターンと異なるので、再生画像デ
ータの欠落が生じる。特に、デジタル画像を記録再生す
る画像記録再生装置では、再生画像データの欠落が１フ
レームのランダムな位置に生じるため、画質が劣化して
いた。

そこで、再生画像データの欠落に起因する画質劣化を
防止する画像記録再生装置が提案されており、このよう
な画像記録再生装置としては、第５図に示すものが知ら
れている。

次に、第５図に示す画像記録再生装置の動作を説明す
る。

入力部１から送られて来る符号化されたデータは、復
号器２で画像データとそのアドレスデータに復号化さ
れ、復号化された画像データとそのアドレスデータは、
アドレスに基づきフレームメモリ３に書き込まれる。フ
レームメモリ３に書き込まれた画像データは、読み出し
アドレス発生器４のアドレスに従って読み出されてい
く。

指定したアドレスの画像データが欠落していない場合
は、スイッチ12はａ側に接続され、読み出された画像デ
ータがそのまま出力部８から出力され、同時に、前フレ
ームメモリ５に書き込まれ、１フレーム前の画像データ
が更新される。

他方、画像データが欠落している場合は、スイッチが
ｂ側に接続され、欠落したデータに替えて、１フレーム
前の画像データが前フレームメモリ５から読み出され、
出力部８から出力される。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の画像記録再生装置は、欠落した画像データを前
の時系列データを用いて補うようにしたので、当該画像
データが前データと余り相関がない場合、例えば、編集
時の画像のつなぎやカメラのつなぎとり、切り替え等に
よるシーンチャンジの場合、再生画像が不自然になると
いう問題点があった。

本発明の目的は上記のような問題点を解決し、シーン
チェンジの場合の再生画像の不自然さを除去することが
できる画像処理装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ このような目的を達成するため、本発明に係る画像処
理装置は、画像データを入力する入力手段と、該入力手
段により入力された画像データより１画面以上前の画像
データを記憶する記憶手段と、前記入力手段によって入
力された画像データの再生不可状態を判断する判断手段
と、該判断手段の出力に応じて前記入力手段によって入
力された画像データの代わりに前記記憶手段に記憶され
た画像データを出力する出力手段と、前記入力手段によ
って入力された画像データのシーンチェンジを検出する
検出手段と、該検出手段の出力に応じて前記記憶手段に
記憶されている画像データをリセットするリセット手段
とを有することを特徴とする。

［作 用］ 本発明では、検出手段によりシーンチェンジが検出さ
れた場合、記憶手段に記憶されている画像データをリセ
ット手段によりリセットする。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。

第１図および第２図は本発明の一実施例を示す。

第１図において、１〜5,8,12は第５図と同一部分を示
す。11は検出手段としてのシーンチェンジ判定器で、特
殊再生時に、フレームごとに、入力部６を介して入力さ
れるシーン識別信号に基づき、シーンチェンジを判定す
るものである。７はリセット手段としてのフレームメモ
リリセット信号発生器で、シーンチェンジ判定器11によ
りシーンチェンジが判定された場合、リセット信号を前
フレームメモリ５に出力し、前フレームメモリ５にホー
ルドされている画像データをリセットするものである。

第２図において、30,31は画像ソースである。29は符
号化回路で、選択された画像ソースのデータを符号化す
るものである。28は変調器で、符号化された画像データ
を変調するものである。25′は回転ヘッドで、変調器28
により変調された画像データを磁気テープ20に記録する
ものである。27は識別信号発生器で、画像ソース30,31
とは別系統で画像ソースが選択された時、ソース識別信
号を発生するものである。26は変調器で、識別信号発生
器27から発生されたソース識別信号を変調するものであ
る。25は固定または回転ヘッドで、ソース識別信号を磁
気テープ20に記録するものである。

固定または回転ヘッド25および回転ヘッド25′による
記録トラック形態の一例を第３図に示す。

第３図において、20は第２図と同一部分を示す。21は
符号化データを記録するエリア、22,22′はサブコード
エリア、23,23′は固定ヘッドにより記録されるリニア
トラックエリアである。

（１）記録時の動作 画像ソース30,31から、例えば、画像ソース30が選択
されると、選択された画像ソース30からの画像データが
符号化回路29により符号化され、符号化された画像デー
タが変調器28により変調され、変調された画像データが
回転ヘッド25′により磁気テープ20に記録される。

他方、画像ソース30,31とは別系統で画像ソースが選
択された場合は、識別信号発生器27により識別信号が発
生され、発生された識別信号が変調器26により変調さ
れ、変調された識別信号が固定または回転ヘッド25によ
り磁気テープ20に記録される。

識別信号が記録されるエリアは、サブコードエリアか
あるいはリニアトラックエリアであり、第３図に示すよ
うに識別信号が22から22′あるいは23から23′へと変化
する。

（２）特殊再生時の動作 入力部１を介して入力された符号化された画像データ
は、復号器２により画像データおよびアドレスデータに
復号化され、復号化されたアドレスデータに基づき、画
像データがフレームメモリ３に書き込まれる。

そして、読み出しアドレス発生器４により発生された
アドレスに従って、フレームメモリ３から画像データが
読み出される。

その際、画像データが欠落している場合は、スイッチ
12がｂ側に接続され、前フレームメモリ５から画像デー
タが読み出され、読み出された画像データが出力部８に
出力される。

また、入力部６を介して入力されたシーン識別信号に
基づき、シーンチェンジ判定器11によりシーンチェンジ
が判定された場合は、フレームメモリリセット信号発生
器７からフレームメモリリセット信号が前フレームメモ
リ５に出力され、前フレームメモリ５にホールドされて
いる画像データがリセットされる。

なお、リニアトラックエリアにシーン識別信号が記録
されている場合は、高速サーチ時にも、シーン識別信号
が確実に読み取られることになり、高速サーチ時に顕著
に見られるデータホールドによる時系列のバラツキが効
果的に抑えられる。

他の実施例 第４図は本発明の他の実施例を示す。

本実施例は一実施例との比較で言えば、シーンチェン
ジ検出手段が相違する。すなわち、一実施例では、磁気
テープ20に記録されたシーン識別信号に基づき、シーン
チェンジを判定するシーンチェンジ判定器11にした。本
実施例では、減算器９、二値化回路10およびシーンチェ
ンジ判定器13により構成し、現フレームの復号化された
画像データと前フレームの復号化された画像データとを
画素単位で減算器９により減算してフレーム間の差分値
を得、得られた画素単位の差分値を所定の閾値に基づき
二値化回路により「１」、「０」に二値化し、「１」と
判定された画素、すなわち、変化のあった画素が全画素
の７割以上の場合、シーンチェンジ判定器13により、フ
レーム全体がシーンチェンジしたものと判定するように
した。

この場合、例えば、再生器システムの微少変更のみ
で、不自然な補間が行なわれないという利点がある。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、上記のように
構成したので、再生画像の不自然さを除去することがで
きるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の画像記録再生装置の再生部を
示すブロック図、 第２図は本発明一実施例の画像記録再生装置の記録部を
示すブロック図、 第３図は固定または回転ヘッド25および回転ヘッド25′
による記録トラック形態の一例を示す図、 第４図は本発明他の実施例の画像記録再生装置を示すブ
ロック図、 第５図は従来の画像記録再生装置の再生部を示すブロッ
ク図である。 ２……復号器、 ３……フレームメモリ、 ４……読み出しアドレス発生器、 ５……前フレームメモリ、 ７……フレームメモリリセット信号発生器、 11……シーンチェンジ判定器。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像データを入力する入力手段と、 該入力手段により入力された画像データより１画面以上
   前の画像データを記憶する記憶手段と、 前記入力手段によって入力された画像データの再生不可
   状態を判断する判断手段と、 該判断手段の出力に応じて前記入力手段によって入力さ
   れた画像データの代わりに前記記憶手段に記憶された画
   像データを出力する出力手段と、 前記入力手段によって入力された画像データのシーンチ
   ェンジを検出する検出手段と、 該検出手段の出力に応じて前記記憶手段に記憶されてい
   る画像データをリセットするリセット手段と を有することを特徴とする画像処理装置。