JP2730748B2 - カメラ - Google Patents
カメラInfo
- Publication number
- JP2730748B2 JP2730748B2 JP1485789A JP1485789A JP2730748B2 JP 2730748 B2 JP2730748 B2 JP 2730748B2 JP 1485789 A JP1485789 A JP 1485789A JP 1485789 A JP1485789 A JP 1485789A JP 2730748 B2 JP2730748 B2 JP 2730748B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- lens
- lens barrel
- wide
- angle end
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Lens Barrels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はカム部材を有するカメラの改良に関する。
カメラにおいて、従来例えばズームレンズの駆動機構
には、光軸まわりに回転するリングにそれぞれのレンズ
群のリフトに対応するカム溝を設けたカムリング方式が
広く用いられている。
には、光軸まわりに回転するリングにそれぞれのレンズ
群のリフトに対応するカム溝を設けたカムリング方式が
広く用いられている。
一方、ズーム比の比較的小さなレンズの場合には、平
板にカム溝を形成し、光軸に垂直な軸のまわりに回転さ
せることでズーム駆動を行う回転カム方式が提案されて
いる。
板にカム溝を形成し、光軸に垂直な軸のまわりに回転さ
せることでズーム駆動を行う回転カム方式が提案されて
いる。
回転平板カム方式によるズーム駆動の場合には、回転
平板の所定の回転角範囲でレンズの焦点距離を一定に保
つためにはそのカム形状は回転中心に対し同心円上とな
る。この場合、外からレンズ鏡筒を押す外力が加わった
場合、レンズ鏡筒からカム板に向心力として力が伝わ
り、カムの回転方向の力が発生しないために外力をすべ
て回転軸で受ける結果となり、軸が変形または破損する
という問題があった。
平板の所定の回転角範囲でレンズの焦点距離を一定に保
つためにはそのカム形状は回転中心に対し同心円上とな
る。この場合、外からレンズ鏡筒を押す外力が加わった
場合、レンズ鏡筒からカム板に向心力として力が伝わ
り、カムの回転方向の力が発生しないために外力をすべ
て回転軸で受ける結果となり、軸が変形または破損する
という問題があった。
本発明は、以上の事情に鑑み為されたもので、外力が
加わった時にも変形や破損を生ずることのないカム構成
を有するカメラを提供しようとするものである。
加わった時にも変形や破損を生ずることのないカム構成
を有するカメラを提供しようとするものである。
上記目的の達成のため、本発明は、カム縁を有する移
動自在なカム部材と、前記カム部材のカム縁に案内され
て移動するカムフォロアと、前記カムフォロアを前記カ
ム部材のカム縁に付勢する弾性部材と、前記カムフォロ
アの移動に連動して移動する作動部材と、前記カム部材
の移動方向と実質的に平行な方向となる前記カム部材の
カム縁の部分に対向する位置に設けられる、前記カムフ
ォロアに押圧された際に前記カム部材を移動させる形状
の係合部とを有するカメラとするものである。
動自在なカム部材と、前記カム部材のカム縁に案内され
て移動するカムフォロアと、前記カムフォロアを前記カ
ム部材のカム縁に付勢する弾性部材と、前記カムフォロ
アの移動に連動して移動する作動部材と、前記カム部材
の移動方向と実質的に平行な方向となる前記カム部材の
カム縁の部分に対向する位置に設けられる、前記カムフ
ォロアに押圧された際に前記カム部材を移動させる形状
の係合部とを有するカメラとするものである。
第1図乃至第4図を参照して本発明の実施例を説明す
る。
る。
図において、1はズームレンズの第1群レンズを保持
している第1のレンズ鏡筒、2は第2群レンズを保持し
ている第2のレンズ鏡筒であり、両レンズ鏡筒1及び2
によってズームレンズが構成されている。1a及び2aはそ
れぞれのレンズ鏡筒1及び2の突部で、カム板3のカム
溝に当接してそれぞれのレンズ鏡筒が所定の位置に配置
される。カム板3は本体に固定された軸9に回転可能に
軸支され、図示しない駆動機構により回転駆動されズー
ミングが行われる。4は第1のレンズ鏡筒の突部1aが当
接するカム溝で、4aは嵌合部で第1レンズ群の望遠側終
端から広角側終端までのレンズの位置を規制する。4bは
非嵌合部の前縁で回転中心に対して同心円状をなし、カ
ム板がこの範囲で回転しても第1群レンズの位置は広角
側終端で一定である。4cは非嵌合部の後縁で鏡筒が外力
で押された際に鏡筒突部に当接して押されてカム板を時
計方向に回転させる。4dは沈胴カム面で、広角側終端位
置から更にカム板が時計方向に回転するとレンズ鏡筒を
押し下げて沈胴させる(第3図)。4eは沈胴部後縁で、
沈胴終端位置と前記非嵌合部後縁を滑らかにつなぐカム
面である。
している第1のレンズ鏡筒、2は第2群レンズを保持し
ている第2のレンズ鏡筒であり、両レンズ鏡筒1及び2
によってズームレンズが構成されている。1a及び2aはそ
れぞれのレンズ鏡筒1及び2の突部で、カム板3のカム
溝に当接してそれぞれのレンズ鏡筒が所定の位置に配置
される。カム板3は本体に固定された軸9に回転可能に
軸支され、図示しない駆動機構により回転駆動されズー
ミングが行われる。4は第1のレンズ鏡筒の突部1aが当
接するカム溝で、4aは嵌合部で第1レンズ群の望遠側終
端から広角側終端までのレンズの位置を規制する。4bは
非嵌合部の前縁で回転中心に対して同心円状をなし、カ
ム板がこの範囲で回転しても第1群レンズの位置は広角
側終端で一定である。4cは非嵌合部の後縁で鏡筒が外力
で押された際に鏡筒突部に当接して押されてカム板を時
計方向に回転させる。4dは沈胴カム面で、広角側終端位
置から更にカム板が時計方向に回転するとレンズ鏡筒を
押し下げて沈胴させる(第3図)。4eは沈胴部後縁で、
沈胴終端位置と前記非嵌合部後縁を滑らかにつなぐカム
面である。
5は第2のレンズ鏡筒の突部が当接するカム溝で、5a
はズーム部で第2群の望遠端から広角端までの位置を規
定し、5bは広角端部及び沈胴部で、回転中心に対して同
心円状をなし、第2群レンズ鏡筒は広角端から沈胴端ま
で同一の位置にある。6は付勢ばねで、一端は第1のレ
ンズ群が非嵌合部4bから沈胴部4dにある時に前方に付勢
している。他端は第2のレンズ群が広角端部にある時に
後方に付勢している。7,8はカム板上に設けられたばね
のストッパーである。
はズーム部で第2群の望遠端から広角端までの位置を規
定し、5bは広角端部及び沈胴部で、回転中心に対して同
心円状をなし、第2群レンズ鏡筒は広角端から沈胴端ま
で同一の位置にある。6は付勢ばねで、一端は第1のレ
ンズ群が非嵌合部4bから沈胴部4dにある時に前方に付勢
している。他端は第2のレンズ群が広角端部にある時に
後方に付勢している。7,8はカム板上に設けられたばね
のストッパーである。
次に動作を説明する。
まず、第4図に示したズームレンズが望遠端から広角
端の間にある第1図の撮影状態では、第1レンズ群及び
第2レンズ群はそれぞれカム溝4a及び5aによって位置が
決められ、所定の焦点距離を有するレンズ系として配置
される。この状態で第1レンズ鏡筒1が外力によって押
されると、外力は鏡筒からカム板に伝えられ、そのうち
の回転力の成分でカム板は時計方向に回転してレンズ鏡
筒が押し下げられる。
端の間にある第1図の撮影状態では、第1レンズ群及び
第2レンズ群はそれぞれカム溝4a及び5aによって位置が
決められ、所定の焦点距離を有するレンズ系として配置
される。この状態で第1レンズ鏡筒1が外力によって押
されると、外力は鏡筒からカム板に伝えられ、そのうち
の回転力の成分でカム板は時計方向に回転してレンズ鏡
筒が押し下げられる。
ズームレンズを望遠端に位置させたい時には、カム板
を反時計方向に回転させると鏡筒突部がカム溝端部に突
き当たるか、或いは鏡筒の他の適当な部分がカメラ本体
のストッパーに突き当たる等で正確に位置させることが
できる。
を反時計方向に回転させると鏡筒突部がカム溝端部に突
き当たるか、或いは鏡筒の他の適当な部分がカメラ本体
のストッパーに突き当たる等で正確に位置させることが
できる。
一方、ズームレンズを広角端に位置させたい時には、
第2図に示すようにカム板を回転させて第1及び第2の
鏡筒の突部1a及び2aがそれぞれカム溝4の非嵌合部の前
縁4bとカム溝5の広角端部5bに当接する位置で停止させ
る。この際、該前縁4bと該広角端部5bとは共にカム板の
回転中心に対し同心円状であるので、この範囲でカム板
の回転角度に多少の誤差があっても前群レンズと後群レ
ンズは同一の位置に配置されるのでカム板の広角端での
停止精度に余裕ができ、厳しい精度を必要とせず正確に
広角端に配置することができる。レンズが広角端にある
時に第1レンズ鏡筒が外力で押されると、第1のレンズ
鏡筒はばね6に抗して下方へ下がり、カム溝の前縁4bか
ら離れ、後縁4cに当接する。更に押し続けるとカム板は
時計方向に回転して鏡筒は押し下げられる。レンズが広
角端にある時にカム板3を時計方向に回転させると、第
1群レンズ鏡筒1はカム溝の沈胴部4dに押されて沈み込
む。第2のレンズ鏡筒2は広角端位置から動かず、付勢
ばねが第2レンズ鏡筒2の突部2aに押されてたわみなが
らカム板3は時計方向に回転する。突部2aはカム板の回
転に伴なってカム溝5の広角端部5bの中を相対的に通過
する。非嵌合部の後縁4cは嵌合部4aから連続しており、
望遠端から第1レンズ鏡筒が外力に押されて下ってきた
際にも滑らかにカム板を回転させ続けることができる。
第2図に示すようにカム板を回転させて第1及び第2の
鏡筒の突部1a及び2aがそれぞれカム溝4の非嵌合部の前
縁4bとカム溝5の広角端部5bに当接する位置で停止させ
る。この際、該前縁4bと該広角端部5bとは共にカム板の
回転中心に対し同心円状であるので、この範囲でカム板
の回転角度に多少の誤差があっても前群レンズと後群レ
ンズは同一の位置に配置されるのでカム板の広角端での
停止精度に余裕ができ、厳しい精度を必要とせず正確に
広角端に配置することができる。レンズが広角端にある
時に第1レンズ鏡筒が外力で押されると、第1のレンズ
鏡筒はばね6に抗して下方へ下がり、カム溝の前縁4bか
ら離れ、後縁4cに当接する。更に押し続けるとカム板は
時計方向に回転して鏡筒は押し下げられる。レンズが広
角端にある時にカム板3を時計方向に回転させると、第
1群レンズ鏡筒1はカム溝の沈胴部4dに押されて沈み込
む。第2のレンズ鏡筒2は広角端位置から動かず、付勢
ばねが第2レンズ鏡筒2の突部2aに押されてたわみなが
らカム板3は時計方向に回転する。突部2aはカム板の回
転に伴なってカム溝5の広角端部5bの中を相対的に通過
する。非嵌合部の後縁4cは嵌合部4aから連続しており、
望遠端から第1レンズ鏡筒が外力に押されて下ってきた
際にも滑らかにカム板を回転させ続けることができる。
鏡筒が押され続けると、カム板または鏡筒の適当な部
分が本体のストッパーに突き当たって止まり、変形や破
損の恐れのない所で外力を受けることができる。
分が本体のストッパーに突き当たって止まり、変形や破
損の恐れのない所で外力を受けることができる。
以上の実施例において、カム板3が本発明のカム部材
に、第1のレンズ鏡筒の突部1aが本発明のカムフォロア
に、付勢ばね6が本発明の弾性部材に、第1レンズ鏡筒
1が本発明の作動部材に、非嵌合部の後縁4cが本発明の
形状の係合部に、それぞれ相当する。
に、第1のレンズ鏡筒の突部1aが本発明のカムフォロア
に、付勢ばね6が本発明の弾性部材に、第1レンズ鏡筒
1が本発明の作動部材に、非嵌合部の後縁4cが本発明の
形状の係合部に、それぞれ相当する。
以上説明したように、本発明によれば外力が加わった
時にも変形、破損等が防止できるカム構成を備えたカメ
ラが提供できる。
時にも変形、破損等が防止できるカム構成を備えたカメ
ラが提供できる。
第1図は本発明の実施例の駆動機構の平面図、第2図は
該駆動機構がズームレンズの広角端に対応した状態にあ
る時のカム板の平面図、第3図は該カム板が該ズームレ
ンズの沈胴端に対応した状態にある時の平面図、第4図
はレンズ鏡筒とカム板との関係を示した図である。 1…第1レンズ鏡筒、2…第2レンズ鏡筒 3…カム板、4…カム溝 5…カム溝、4a…嵌合部 4b…非嵌合部の前縁、4c…非嵌合部の後縁 6…付勢ばね
該駆動機構がズームレンズの広角端に対応した状態にあ
る時のカム板の平面図、第3図は該カム板が該ズームレ
ンズの沈胴端に対応した状態にある時の平面図、第4図
はレンズ鏡筒とカム板との関係を示した図である。 1…第1レンズ鏡筒、2…第2レンズ鏡筒 3…カム板、4…カム溝 5…カム溝、4a…嵌合部 4b…非嵌合部の前縁、4c…非嵌合部の後縁 6…付勢ばね
Claims (1)
- 【請求項1】カム縁を有する移動自在なカム部材と、前
記カム部材のカム縁に案内されて移動するカムフォロア
と、前記カムフォロアを前記カム部材のカム縁に付勢す
る弾性部材と、前記カムフォロアの移動に連動して移動
する作動部材と、前記カム部材の移動方向と実質的に平
行な方向となる前記カム部材のカム縁の部分に対向する
位置に設けられる、前記カムフォロアに押圧された際に
前記カム部材を移動させる形状の係合部とを有すること
を特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1485789A JP2730748B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1485789A JP2730748B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02195313A JPH02195313A (ja) | 1990-08-01 |
JP2730748B2 true JP2730748B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=11872701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1485789A Expired - Fee Related JP2730748B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2730748B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100399097C (zh) | 2002-09-30 | 2008-07-02 | 松下电器产业株式会社 | 伸缩式透镜镜筒和使用该镜筒的光学仪器 |
JP4964654B2 (ja) * | 2007-04-13 | 2012-07-04 | 株式会社リコー | レンズ鏡胴、カメラおよび情報機器 |
-
1989
- 1989-01-24 JP JP1485789A patent/JP2730748B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02195313A (ja) | 1990-08-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |