JP2730483B2 - ねじ供給方法及びねじ供給装置 - Google Patents

ねじ供給方法及びねじ供給装置

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JP2730483B2
JP2730483B2 JP9331694A JP9331694A JP2730483B2 JP 2730483 B2 JP2730483 B2 JP 2730483B2 JP 9331694 A JP9331694 A JP 9331694A JP 9331694 A JP9331694 A JP 9331694A JP 2730483 B2 JP2730483 B2 JP 2730483B2
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寛之 高崎
智浩 石岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧送路を介してねじを
自動ドライバに供給するねじ供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所定箇所のねじ締めを行う自動ド
ライバに、パーツフィーダからねじを供給するねじ供給
装置が知られている。このねじ供給装置は、パーツフィ
ーダと自動ドライバ近傍に配置したねじ受け部とを連結
するチューブを有しており、パーツフィーダに収納され
たねじをチューブ内を通ってねじ受け部へと吸引した
後、ねじ受け部を移動してねじを自動ドライバのドライ
バビットに装着している。
【0003】そして、作業サイクル毎に、ねじがねじ受
け部に吸引されてドライバビットに装着されることによ
り、自動ドライバは、ドライバビットにねじを保持した
まま所定箇所へ移動しねじ締めを行う。ところで、吸引
されたねじが、例えば、チューブ内に引っ掛かってしま
う等によりねじ受け部に到達しない状態が生ずるが、こ
の場合、ねじ受け部に設置された検知手段がそれを検知
し、非常停止によりねじの供給を停止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ねじの
供給を停止した後は、人手によってねじを取り除き或は
姿勢を正す調整作業を行わなければならず、煩わしいと
いう問題点があった。本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的は、圧送途中のねじが所定
位置に到達しない場合、自動的に圧送路内の圧送空気流
を逆送させた後順送させてねじの圧送を再度行いねじを
所定位置に到達させることにより、人手による調整作業
を無くして煩わしさを解消することができるねじ供給装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ねじ保持手
段にねじを吸引保持し、前記ねじを送路入口に位置させ
る吸引配置工程と、前記送路入口から送路出口に向けて
順送する圧送空気流により、前記ねじを、前記送路出口
に連通して所定姿勢に受け止めるねじ受け手段に圧送す
る圧送工程と、前記ねじ受け手段に前記ねじが配置され
たか否かを検出し、前記ねじが配置されない場合、前記
圧送空気流を前記送路出口から前記送路入口に向けて逆
送させた後順送させて、前記ねじを前記ねじ受け手段に
配置する配置工程と、前記ねじ受け手段に配置された前
記ねじをドライバに装着するドライバ装着工程とを有す
ることを特徴とするねじ供給方法により達成される。
【0006】また、ねじを吸引保持した後、前記ねじを
送路入口に配置するねじ保持手段と、前記ねじ保持手段
に連通する前記送路入口及び送路出口を有し、内部に圧
送空気流の送路を形成する送路形成手段と、前記送路内
に前記圧送空気流を供給して、前記送路入口から前記送
路出口に向けた前記圧送空気流の順送時前記ねじを前記
送路入口から前記送路出口に圧送する空気流圧送手段
と、前記送路出口に連通し前記ねじを所定姿勢に受け止
めるねじ受け手段と、前記ねじ受け手段に前記ねじが配
置されたか否かを検出する検出手段と、前記ねじ受け手
段に前記ねじが配置されない場合、前記圧送空気流を前
記送路出口から前記送路入口に向けて逆送させた後順送
させる空気流切替手段と、前記ねじ受け手段に配置され
た前記ねじをドライバに装着するドライバ装着手段とを
有することを特徴とするねじ供給装置により達成され
る。
【0007】
【作用】本発明によれば、ねじを吸引保持した後、ねじ
を送路入口に配置するねじ保持手段と、ねじ保持手段に
連通する送路入口及び送路出口を有し、内部に圧送空気
流の送路を形成する送路形成手段と、送路内に圧送空気
流を供給して、送路入口から送路出口に向けた圧送空気
流の順送時ねじを送路入口から送路出口に圧送する空気
流圧送手段と、送路出口に連通しねじを所定姿勢に受け
止めるねじ受け手段と、ねじ受け手段にねじが配置され
たか否かを検出する検出手段と、ねじ受け手段にねじが
配置されない場合、圧送空気流を送路出口から送路入口
に向けて逆送させた後順送させる空気流切替手段と、ね
じ受け手段に配置されたねじをドライバに装着するドラ
イバ装着手段とを有することから、圧送途中のねじがね
じ受け手段に到達しない場合、空気流切替手段により自
動的に圧送路内の空気流を逆送させた後順送させてねじ
の圧送を再度行ってねじをねじ受け手段に到達させるこ
とにより、人手による調整作業を無くして煩わしさを解
消することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例によるねじ供給装置
を図面を参照して説明する。図1及び図2に示すよう
に、ねじ供給装置10は、パーツフィーダ11からねじ
Sを取り出すねじ取出し装置12と、ねじSを自動ドラ
イバ13に装着するねじ装着装置14と、ねじSをねじ
取出し装置12からねじ装着装置14へと移送する圧送
チューブ15とを有している。このねじ供給装置10に
より、パーツフィーダ11内のねじSが自動ドライバ1
3へと送り出されてドライバビット13aに装着され
る。
【0009】ねじSは、ねじ部に対して拡径されると共
にドライバビット13a先端が係合する頭部を有してお
り、ドライバビット13aの回転により回転駆動され
て、ねじ締め対象物のねじ締めを行うことができる。パ
ーツフィーダ11は、大量のねじSを収納しており、収
納されたねじSは、随時、一個ずつ分離されると共に頭
部を上にしたほぼ垂直状態(縦置き)で取出し口11a
に配置される。配置されたねじSは、取出し口11aか
ら頭部を露出させている(図3参照)。
【0010】ねじ取出し装置12は、図3に示すよう
に、パーツフィーダ11と共に台板16上に並設された
脚部17を有しており、脚部17の上端には、一端18
aを取出し口11aの上方に位置させて、基板18がほ
ぼ水平に取り付けられている。基板18の一端18a側
には、圧送用孔19と吸引用孔20とが離間して開けら
れており、他端18b側上面には、保持シリンダ21が
設置されている。これら圧送用孔19と吸引用孔20の
内径は、ねじSが通り抜けることができる大きさ(以
後、ねじ貫通径と略称する)に形成されており、例え
ば、ねじSの最大外径(頭部外径に相当)より僅かに拡
径された大きさを有している。
【0011】保持シリンダ21は、基板18に沿って一
端18a側に移動可能に装着されたピストン21aを有
しており、保持シリンダ21内への空気の圧送或は保持
シリンダ21内からの空気の吸引によって、ピストン2
1aを保持シリンダ21に対し進出退避させることがで
きる。このピストン21aの進出退避状態は、シリンダ
センサ(図示せず)により検出される。
【0012】保持シリンダ21には、空気を圧送するた
めの連結管22a,22bが接続されており、両連結管
22a,22bは、保持ブロック用電磁弁23を介し
て、空気圧送路24a或は空気排出路24bに接続する
(図2参照)。なお、空気圧送路24a及び空気排出路
24bは、図示しないコンプレッサに接続されている。
【0013】ピストン21aの先端には、保持ブロック
(ねじ保持手段)25が装着されており、この保持ブロ
ック25内部には、ねじ貫通径と同じかそれよりも大き
く、且つねじSをほぼ直立させた縦置き状態に格納する
ことができる大きさの内径を有するねじ格納部26が設
けられている。ねじ格納部26は、保持ブロック25の
下端面に開口する下端開口26aと共に、縮径されて保
持ブロック25の上端面に開口する上端開口26bを有
する貫通空間により形成されている。即ち、ねじ格納部
26の上端開口26b近傍の縮径部26cは、ねじ貫通
径より小さい内径を有しており、ねじSが上端開口26
bへと抜け出ることを阻止している。この上端開口26
bには連結管27aが連結されている。
【0014】連結管27aは、真空エジェクタ28及び
連結管27bを経て吸引用電磁弁29を介し、空気圧送
路24a或は空気排出路24bに接続する。また、連結
管27aは、連結管27aから途中分岐された連結管2
7cを経て圧送用電磁弁30を介して、空気圧送路24
a或は空気排出路24bに接続する(図2参照)。ま
た、縮径部26cには、ねじ感知センサ31が設置され
ている。
【0015】この保持ブロック25は、ピストン21a
の進出時、吸引用孔20にねじ格納部26の下端開口2
6aを一致させ(図7(b)参照)、ピストン21aの
退避時、圧送用孔19にねじ格納部26の下端開口26
aを一致させる(図7(a)参照)。基板18裏面の圧
送用孔19と吸引用孔20の間には、ほぼ垂直下方に突
設された支持部32を介して吸引シリンダ33が設置さ
れている。
【0016】吸引シリンダ33は、支持部32に沿って
上下移動可能に装着されたピストン33aを有してお
り、吸引シリンダ33内への空気の圧送或は吸引シリン
ダ33内からの空気の吸引によって、ピストン33aを
吸引シリンダ33に対し進出退避させることができる。
このピストン33aの進出退避状態は、シリンダセンサ
(図示せず)により検出される。
【0017】吸引シリンダ33には、空気を圧送するた
めの連結管34a,34bが接続されており、両連結管
34a,34bは、吸引ブロック用電磁弁35を介し
て、空気圧送路24a或は空気排出路24bに接続する
(図2参照)。ピストン33aの先端には、吸引ブロッ
ク36が装着されており、この吸引ブロック36には、
パーツフィーダ11の取出し口11aのほぼ真上に位置
し、且つねじ貫通径と同じかそれよりも大きい内径を有
する吸引用孔37が形成されている。
【0018】吸引ブロック36の上面には、吸引用孔3
7と、吸引用孔37を通って取出し口11aのほぼ垂直
延長上に位置する基板18の吸引用孔20との間を連結
する吸引チューブ38が設けられている。吸引ブロック
36は、ピストン33aの進出時、吸引用孔37を取出
し口11aに一致させ、ピストン33aの退避時、吸引
用孔37を取出し口11aの上方へと離間させる。吸引
チューブ38は、ねじ貫通径と同じかそれよりも大き
く、且つねじSをほぼ直立させた縦置き状態の姿勢に保
持することができる大きさの内径を有している。
【0019】また、圧送用孔19には、基板18下面側
に延びる圧送チューブ15が装着されている。圧送チュ
ーブ15は、ねじ貫通径と同じかそれよりも大きく、且
つねじSをほぼ直立させた縦置き状態の姿勢に保持する
ことができる大きさの内径を有しており、一端開口(送
路入口)15aを圧送用孔19に連通させると共に、他
端開口(送路出口)15bをねじ装着装置14の後述す
るチューブ受け51に連通している(図2,3,4参
照)。
【0020】ねじ装着装置14は、図4に示すように、
ほぼ水平に配置されて、一端に自動ドライバ13を保持
するドライバ保持部39を有しており、ドライバ保持部
39の他端下面に突設された支持脚40の先端には、基
板41がほぼ水平に取り付けられている。この基板41
裏面には、キャッチャシリンダ42が設置されている。
【0021】キャッチャシリンダ42は、基板41に沿
って自動ドライバ13側に移動可能に装着されたピスト
ン42aを有しており、キャッチャシリンダ42内への
空気の圧送或はキャッチャシリンダ42内からの空気の
吸引によって、ピストン42aをキャッチャシリンダ4
2に対し進出退避させることができる。このピストン4
2aの進出退避状態は、シリンダセンサ(図示せず)に
より検出される。
【0022】キャッチャシリンダ42には、空気を圧送
するための連結管43a,43bが接続されており、両
連結管43a,43bは、キャッチャ用電磁弁44を介
して、空気圧送路24a或は空気排出路24bに接続す
る(図2参照)。ピストン42aの先端には、キャッチ
ャ(ねじ受け手段)45が装着されており、このキャッ
チャ45には、ねじSのねじ山外径とほぼ同じか僅かに
大きく、且つねじSをほぼ直立させた縦置き状態に格納
することができる大きさの内径を有するねじ受け部46
が設けられている。
【0023】ねじ受け部46は、ねじ山を下にしたほぼ
直立状態のねじSと同一形状を有する上下貫通空間によ
り形成されており、ねじSをほぼ直立状態で受けること
ができる。更に、このねじ受け部46は、キャッチャ4
5の一側端面(ピストン42aの進出方向に位置する
面)側に開口すると共にほぼ直立状態のねじSが通り抜
けることができる大きさの抜き空間46aを有してい
る。ねじ受け部46に収納されたねじSは、ねじ山上面
をキャッチャ45上端面とほぼ面一状態にして保持され
る。
【0024】ねじ受け部46の下端開口46bには連結
管47が連結されており、連結管47は圧送用電磁弁4
8に接続している。この圧送用電磁弁48は、空気圧送
路24a或は空気排出路24bに接続している(図2参
照)。また、ねじ受け部46のねじ山下端該当位置に
は、ねじ感知センサ(検出手段)49が設置されてい
る。
【0025】キャッチャ45は、ピストン42aの進出
時、自動ドライバ13のドライバビット13aに近接し
た状態で、ドライバビット13aのほぼ真下にねじ受け
部46の上端開口46b中心を位置させ(図8(b)参
照)、ピストン42aの退避時、後述するチューブ受け
51の下部空間52bにねじ受け部46の上端開口46
bを連通させる(図8(a)参照)。即ち、ピストン4
2aの進出時、ねじ受け部46にねじSが収納されてい
た場合、ねじSの頭部真上にドライバビット13aが位
置する。
【0026】基板41表面の自動ドライバ13側には、
ほぼ水平に突設された支持部50を介してチューブ受け
51が設置されている。チューブ受け51は、上下端面
に開口する貫通空間52を有している。貫通空間52
は、圧送チューブ15を挿入して連通させる圧送チュー
ブ15外径とほぼ同一内径の上部空間52aと、上部空
間52aに対し縮径されて圧送チューブ15内径とほぼ
同一内径の下部空間52bにより形成されている。
【0027】自動ドライバ13は、先端にドライバビッ
ト13aを有しており(図4参照)、このドライバビッ
ト13aがねじSのねじ山に係止し回転することによ
り、ねじSを所望位置にねじ込むことができる。この自
動ドライバ13には、連結管53aが接続されている。
連結管53aは、真空エジェクタ54及び連結管53b
を経て吸引用電磁弁55を介し、空気圧送路24a或は
空気排出路24bに接続する(図2参照)。
【0028】そして、ねじ供給装置10には、保持ブロ
ック用電磁弁23、吸引用電磁弁29、圧送用電磁弁3
0、吸引ブロック用電磁弁35、キャッチャ用電磁弁4
4、圧送用電磁弁48、及び吸引用電磁弁55の作動を
制御する制御装置56が設けられている。この制御装置
56には、ねじ感知センサ31及びねじ感知センサ49
からの各ねじS感知情報、更に、各シリンダセンサ(図
示せず)からのピストン21a、ピストン33a及びピ
ストン42aの各進出退避情報が、それぞれ入力する
(図1参照)。
【0029】なお、保持ブロック用電磁弁23、圧送用
電磁弁30、吸引ブロック用電磁弁35、キャッチャ用
電磁弁44、圧送用電磁弁48、及び吸引用電磁弁55
は、コンプレッサの空気圧送圧力が約4〜5kgf/c
2であるのに対し供給圧力が1.5kgf/cm2位に
設定されており、これらを一体ブロック化して形成して
いる。また、吸引用電磁弁29は、供給圧力が4〜5k
gf/cm2位に設定されている。
【0030】次に、ねじ供給装置の作用を、図5乃至図
9を参照しつつ説明する。なお、図6において、空欄は
OFF状態を示す。また、各電磁弁23、35、44が
ON状態の時、各シリンダ21、33、42の各ピスト
ン21a、33a、42aは進出状態となり、各電磁弁
23,35,44がOFF状態の時、各ピストン21
a、33a、42aは退避状態となる。同様に、各電磁
弁29、55がON状態の時、各真空エジェク28,5
4は吸引状態となる。
【0031】先ず、吸引ブロック36を下降させ、パー
ツフィーダ11からねじSを吸引し保持ブロック25で
保持する(ステップS1)。この際、保持ブロック用電
磁弁23、吸引用電磁弁29及び吸引ブロック用電磁弁
35はON状態にあって(図6参照)、保持シリンダ2
1のピストン21a及び吸引シリンダ33のピストン3
3aは進出状態となり(図2二点鎖線参照)、真空エジ
ェクタ28は吸引状態となる(図7(a)参照)。
【0032】従って、吸引ブロック36が下降して取出
し口11aに当接する(図7(b)参照)と共に、吸引
用孔37、吸引チューブ38及び吸引用孔20を介し
て、取出し口11aとねじ格納部26が連通状態となり
(図7(a)参照)、同時に、連結管27aを介してね
じ格納部26が吸引状態となって、取出し口11aから
吸引されたねじSはねじ格納部26に格納された状態に
吸引保持される。
【0033】なお、格納されたねじSは、頭部を上にし
たほぼ垂直状態で取出し口11aから吸引チューブ38
を通りねじ格納部26に吸引されるため、取出し口11
aに配置された縦置き状態のままの姿勢を保持してい
る。続いて、ねじ格納部26内にねじSが保持されたの
をねじ感知センサ31で確認した後、保持ブロック25
を移動する(ステップS2)。
【0034】この際、保持ブロック用電磁弁23及び吸
引ブロック用電磁弁35はOFF状態となって(図6参
照)、ピストン21a及びピストン33aは退避状態と
なる(図2実線参照)が、吸引用電磁弁29はON状態
にあって(図6参照)、真空エジェクタ28は吸引状態
のままである。従って、ねじ格納部26は、圧送用孔1
9を介して圧送チューブ15に連通した状態となる(図
7(a)参照。なお、図中、吸引ブロック36は下降状
態にある)。
【0035】次に、ピストン21aが退避状態にあるの
を感知した後、ねじ格納部26に空気を圧送してねじS
をキャッチャ45に向かって圧送する(ステップS
3)。この際、吸引用電磁弁29はOFF状態となって
(図6参照)、真空エジェクタ28の吸引状態は解除さ
れ、圧送用電磁弁30がON状態となって(図6参
照)、連結管27c,27aを介してねじ格納部26に
キャッチャ45に向かう圧送空気が供給される。また、
キャッチャ用電磁弁44はOFF状態となっており(図
6参照)、キャッチャシリンダ42のピストン42aは
退避状態となっている(図2実線参照)。
【0036】従って、ねじ格納部26のねじSは、保持
状態の解除と同時に圧送空気を受けて、ねじ格納部26
から、圧送用孔19、圧送チューブ15を経てチューブ
受け51の貫通空間52を通り、貫通空間52とねじ受
け部46が連通しているキャッチャ45(図8(a)参
照)に到達する。よって、圧送チューブ15は、内部に
圧送空気流の送路を形成する送路形成手段として機能
し、圧送用電磁弁30及び両連結管27c,27aは、
送路内に圧送空気流を供給して、一端開口15aから他
端開口15bに向けた圧送空気流の順送時、ねじSを一
端開口15aから他端開口15bに圧送する空気流圧送
手段として機能する。
【0037】なお、圧送されるねじSは、縦置き状態の
ままの姿勢を保持して圧送チューブ15等を通過する。
そして、キャッチャ45に達したねじSは、ねじ受け部
46にほぼ直立状態で受け止められ、ねじ山上面をキャ
ッチャ45上端面に近接させた状態で保持される(図9
(c)参照)。
【0038】続いて、圧送されたねじSがねじ受け部4
6に収納されたか否かが判断される(ステップS4)。
収納されたか否かの判断は、ねじ感知センサ49により
行われる。即ち、圧送用電磁弁30がON状態となって
ねじSの圧送を開始した後、ねじ感知センサ49がねじ
Sを感知した場合、ねじSがねじ受け部46に収納され
た(YES)と判断され、一方、ねじ感知センサ49の
時間管理により、ねじSの圧送を開始した後、一定時間
(約5秒)経過してもねじ感知センサ49がねじSを感
知しない場合、ねじSがねじ受け部46に収納されない
(NO)と判断される。
【0039】ステップS4において、ねじSがねじ受け
部46に収納されていないと判断された場合、ねじSの
圧送を停止してねじSをねじ格納部26に吸引する(ス
テップS5)。この際、圧送用電磁弁30がOFF状態
となって(図6参照)、ねじ格納部26への圧送空気の
供給が停止されると同時に、吸引用電磁弁29及び圧送
用電磁弁48がON状態となって(図6参照)、真空エ
ジェクタ28が吸引状態となると共に、連結管47を介
してねじ受け部46に保持ブロック25に向かう圧送空
気が供給される。
【0040】つまり、ねじSが圧送されても例えば貫通
空間52で引っ掛かってしまい(図9(a)参照)、ね
じSがねじ受け部46に収納されない(NO)と判断さ
れると、圧送用電磁弁30をONからOFFへ(図6参
照)、吸引用電磁弁29及び圧送用電磁弁48をOFF
からONへ(図6参照)とそれぞれ切り替えて、空気を
ねじ格納部26側へと吸引すると同時にねじ格納部26
側に向かって圧送し、ねじSをねじ格納部26側へと吸
引する(図9(b)参照)。
【0041】よって、制御装置56は、キャッチャ45
にねじが配置されない場合、圧送空気流を他端開口15
bから一端開口15aに向けて逆送させた後順送させる
空気流切替手段として機能する。次に、一定時間(約5
秒)ねじSを吸引した後、再びねじ格納部26に空気を
圧送してねじSをキャッチャ45に向かって圧送する
(ステップS6)。
【0042】この際、吸引用電磁弁29及び圧送用電磁
弁48がOFF状態となって(図6参照)、真空エジェ
クタ28の吸引状態は解除されると同時に、圧送用電磁
弁30がON状態となり(図6参照)、連結管27c,
27aを介してねじ格納部26にキャッチャ45に向か
う圧送空気が供給される。この後、ステップS4に戻
り、圧送されたねじSがねじ受け部46に収納されたか
(図9(c)参照)、否か(図9(b),(c)参照)
が判断される。
【0043】従って、圧縮空気の圧送・吸引を繰り返す
リトライ機構を有することから、例えば、ねじSが、傾
いた状態で圧送されたり或はチューブ受け51に引っ掛
かったりしてねじ受け部46に達せず、又は、ねじ受け
部46に達しても、ねじSが傾いていて縦置き状態に姿
勢を保持していない等により、ねじSがねじ受け部46
に収納されず感知センサ49がねじSを感知しない場合
は、ねじSがねじ受け部46に収納される迄、圧縮空気
の圧送・吸引が繰り返される。
【0044】一方、ステップS4において、ねじSがね
じ受け部46に収納されている(YES)と判断された
場合、キャッチャ45を自動ドライバ13の直下に移動
させる(ステップS7)。この際、キャッチャ用電磁弁
44がON状態となって(図6参照)、ピストン42a
は進出状態となり(図2二点鎖線参照)、圧送用電磁弁
30がOFF状態となって(図6参照)、ねじ格納部2
6への圧送空気の供給が停止される。
【0045】従って、ねじ受け部46に収納されたねじ
Sは、ドライバビット13aの先端真下に近接して位置
することとなる(図9(c)参照)。続いて、ねじSを
ドライバビット13aに保持する(ステップS8)。こ
の際、キャッチャ用電磁弁44はON状態のままとなっ
て(図6参照)、ピストン42aは進出状態にあり(図
2二点鎖線参照)、吸引用電磁弁55及び圧送用電磁弁
48はON状態となって(図6参照)、真空エジェクタ
54が吸引状態となると共に、連結管47を介してねじ
受け部46に自動ドライバ13に向かう圧送空気が供給
される。
【0046】従って、ねじSは、ドライバビット13a
へと吸引されると同時に、ねじ受け部46からドライバ
ビット13aへと圧送されることとなって、ドライバビ
ット13aに保持される。よって、キャッチャシリンダ
42及び圧送用電磁弁48は、キャッチャ45に配置さ
れたねじSを自動ドライバ13に装着するドライバ装着
手段として機能する。
【0047】次に、自動ドライバ13がねじSを吸引し
たのを確認した後、キャッチャ45をチューブ受け51
の下に復帰させる(ステップS9)。この際、キャッチ
ャ用電磁弁44及び圧送用電磁弁48はOFF状態とな
って(図6参照)、ピストン42aは退避状態となる
(図2実線参照)と共に、ねじ受け部46への圧送空気
の供給が停止される。なお、吸引用電磁弁55はON状
態のままである(図6参照)。
【0048】従って、自動ドライバ13に設けられた圧
力センサ(図示せず)が、吸引圧力の変化を検出するこ
とにより、ドライバビット13a先端にねじSが吸引保
持されたのが確認されると、キャッチャ45がチューブ
受け51下に戻るが、ねじSは空間46aを通り抜ける
ことによりドライバビット13a先端に吸引保持された
ままとなる。
【0049】その後、自動ドライバ13のねじ締め操作
に対応した所定時間経過後に次のサイクルが始まり、こ
れを繰り返して、一個ずつ分離されたねじSを作業サイ
クル毎に順次自動ドライバ13のドライバビット13a
先端部に供給し、ねじ締めが行われる。このように、既
存のパーツフィーダ11を使用して、自動ドライバ13
への装着姿勢のまま、パーツフィーダ11から圧送チュ
ーブ15を介して自動ドライバ13へとねじSを送り込
むことが可能となる。
【0050】加えて、空気の圧送を吸引に切り替えてね
じSを数秒間吸引した後、吸引を圧送に切り替えて再び
ねじSを圧送する、所謂リトライ機構を有することによ
り、圧送チューブ15内を圧送されて来たねじSが、チ
ューブ受け51内或はキャッチャ45とチューブ受け5
1の間に詰まってしまってねじ受け部46に到達しない
場合でも、人手によってねじSを取り除き或は姿勢を正
す調整作業を行う必要が無く、煩わしさが解消される上
に作業効率の低下を防止することができる。
【0051】なお、本発明は上記実施例に限らず種々の
変形が可能であり、例えば、経過時間としての一定時間
は、5秒に限るものではなく状況に応じた最適時間を設
定することができる。また、ねじ感知センサ31は、ね
じ格納部26にほぼ直立状態に位置するねじSを感知す
る場所であれば何れの位置でも良い。これは、ねじ感知
センサ49についても同様である。
【0052】更に、自動ドライバ13を含めたねじ供給
装置を例示したが、自動ドライバ13を含まないねじ供
給装置にしても良いのは勿論であり、この場合、ねじ供
給装置は自動ドライバ13のねじ吸引可能位置にねじS
を供給し配置する。
【0053】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、圧送途中
のねじが所定位置に到達しない場合、自動的に圧送路内
の空気流を逆送させた後順送させてねじの圧送を再度行
いねじを所定位置に到達させることにより、人手による
調整作業を無くして煩わしさを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるねじ供給装置の機能ブ
ロック図である。
【図2】図1に示すねじ供給装置における電磁弁を介し
た空気の流れを示す説明図である。
【図3】ねじ取出し装置の説明図である。
【図4】ねじ装着装置の説明図である。
【図5】図1に示すねじ供給装置の作用を説明するフロ
ーチャートである。
【図6】各ステップにおける各電磁弁のON・OFF状
態を示す説明図である。
【図7】ねじ取出し装置の作動状態を示しており、
(a)はねじ圧送時の説明図、(b)はねじ吸引時の説
明図である。
【図8】ねじ装着装置の作動状態を示しており、(a)
はねじ収納時の説明図、(b)はねじ装着時の説明図で
ある。
【図9】リトライ状態を示しており、(a)はねじ受け
部にねじが収納されない場合の説明図、(b)はねじが
逆送された場合の説明図、(c)は再圧送によりねじが
ねじ受け部に収納された場合の説明図である。
【符号の説明】
10…ねじ供給装置 11…パーツフィーダ 11a…取出し口 12…ねじ取出し装置 13…自動ドライバ 13a…ドライバビット 14…ねじ装着装置 15…圧送チューブ(送路形成手段) 15a…一端開口(送路入口) 15b…他端開口(送路出口) 16…台板 17…脚部 18…基板 18a…一端 18b…他端 19…圧送用孔 20…吸引用孔 21…保持シリンダ 21a…ピストン 22a…連結管 22b…連結管 23…保持ブロック用電磁弁 24a…空気圧送路 24b…空気排出路 25…保持ブロック(ねじ保持手段) 26…ねじ格納部 26a…下端開口 26b…上端開口 26c…縮径部 27a…連結管(空気流圧送手段) 27b…連結管 27c…連結管(空気流圧送手段) 28…真空エジェクタ 29…吸引用電磁弁 30…圧送用電磁弁(空気流圧送手段) 31…ねじ感知センサ 32…支持部 33…吸引シリンダ 33a…ピストン 34a…連結管 34b…連結管 35…吸引ブロック用電磁弁 36…吸引ブロック 37…吸引用孔 38…吸引チューブ 39…ドライバ保持部 40…支持脚 41…基板 42…キャッチャシリンダ(ドライバ装着手段) 42a…ピストン 43a…連結管 43b…連結管 44…キャッチャ用電磁弁 45…キャッチャ(ねじ受け手段) 46…ねじ受け部 46a…抜き空間 46b…上端開口 46c…下端開口 47…連結管 48…圧送用電磁弁(ドライバ装着手段) 49…ねじ感知センサ(検出手段) 50…支持部 51…チューブ受け 52…貫通空間 52a…上部空間 52b…下部空間 53a…連結管 53b…連結管 54…真空エジェクタ 55…吸引用電磁弁 56…制御装置(空気流切替手段) S…ねじ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ保持手段にねじを吸引保持し、前記
    ねじを送路入口に位置させる吸引配置工程と、 前記送路入口から送路出口に向けて順送する圧送空気流
    により、前記ねじを、前記送路出口に連通して所定姿勢
    に受け止めるねじ受け手段に圧送する圧送工程と、 前記ねじ受け手段に前記ねじが配置されたか否かを検出
    し、前記ねじが配置されない場合、前記圧送空気流を前
    記送路出口から前記送路入口に向けて逆送させた後順送
    させて、前記ねじを前記ねじ受け手段に配置する配置工
    程と、 前記ねじ受け手段に配置された前記ねじをドライバに装
    着するドライバ装着工程とを有することを特徴とするね
    じ供給方法。
  2. 【請求項2】 ねじを吸引保持した後、前記ねじを送路
    入口に配置するねじ保持手段と、 前記ねじ保持手段に連通する前記送路入口及び送路出口
    を有し、内部に圧送空気流の送路を形成する送路形成手
    段と、 前記送路内に前記圧送空気流を供給して、前記送路入口
    から前記送路出口に向けた前記圧送空気流の順送時前記
    ねじを前記送路入口から前記送路出口に圧送する空気流
    圧送手段と、 前記送路出口に連通し前記ねじを所定姿勢に受け止める
    ねじ受け手段と、 前記ねじ受け手段に前記ねじが配置されたか否かを検出
    する検出手段と、 前記ねじ受け手段に前記ねじが配置されない場合、前記
    圧送空気流を前記送路出口から前記送路入口に向けて逆
    送させた後順送させる空気流切替手段と、 前記ねじ受け手段に配置された前記ねじをドライバに装
    着するドライバ装着手段とを有することを特徴とするね
    じ供給装置。
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