JP2730376B2 - 産業車両のキャビン窓開閉装置 - Google Patents

産業車両のキャビン窓開閉装置

Info

Publication number
JP2730376B2
JP2730376B2 JP4021849A JP2184992A JP2730376B2 JP 2730376 B2 JP2730376 B2 JP 2730376B2 JP 4021849 A JP4021849 A JP 4021849A JP 2184992 A JP2184992 A JP 2184992A JP 2730376 B2 JP2730376 B2 JP 2730376B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window
opening
link
window glass
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4021849A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05185834A (ja
Inventor
修 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK filed Critical Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
Priority to JP4021849A priority Critical patent/JP2730376B2/ja
Publication of JPH05185834A publication Critical patent/JPH05185834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2730376B2 publication Critical patent/JP2730376B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Window Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォークリフトやパワ
ーショベルのような産業車両の窓開閉装置に係り、詳し
くはキャビンのサイドウインドに好適な窓開閉装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のフォークリフト等の産業車両にお
けるキャビンの開閉窓としては、例えば図7及び図8に
示すスライド式(引戸)が一般的である。これは、キャ
ビンのボデー31に取り付けられた内外2列の窓枠32
により形成されるスライドレールに、ウインドガラス3
3の外周に嵌着されたアルミ製のガラス枠34を摺動可
能に嵌め込んだ2重枠構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の2重枠構造のスライド式開閉窓では、窓枠の大
きさの割りには窓の実際の開放部は小さいものであっ
た。特に、フォークリフトにおけるキャビンのサイドウ
インドの場合には、レイアウトの関係で窓自体の大きさ
にも制約を受ける傾向にあり、そのために前記開放部は
益々狭小化することとなる。図5はキャビン35のリヤ
ピラー36の大型化に伴いサイドウインド37が前方に
押しやられた例を示し、図6はフロントウインド38の
曲面化によりサイドウインド37が後方へ押しやられた
例を示している。このように、従来のスライド式開閉窓
では、開閉構造及びレイアウト上の制約等から、窓の開
放度に限界があるという点に問題があった。
【0004】そこで本発明は、上述の問題に鑑み、平行
リンクと歯車との組合せによりウインドガラスを開閉で
きるようにして開放度の拡大を可能とした産業車両のキ
ャビン窓開閉装置を提供することを、解決すべき技術的
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、本発明に係る産業車両のキャビン窓開閉装置は、ボ
デーに形成された開口部の周縁部外側面に重合するよう
に配置されたウインドガラスを、一端がボデーに回動可
能に枢着された上下又は前後一対の第1リンクと、一端
が第1リンクの他端に連節され、他端がウインドガラス
に連節された上下又は前後一対の第2リンクとからなる
平行リンク機構により上下方向又は前後方向に変位可能
に支持し、前記第1リンクの枢着部には、第1リンクを
回動させるとともにラックを介して相互に連動される上
下又は前後の歯車を設け、一方の歯車をボデー側に設置
した回転駆動力の入力手段により駆動可能とし、さらに
前記ラックは歯車の回動が一定値を越えたときには、他
方の歯車から切り離される構成としたことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】上記のように構成された本発明に係るキャビン
窓開閉装置によれば、上下又は前後の歯車がラックにて
連動関係にある状態において、回転力の入力手段により
一方の歯車に回転力が与えられると、ラックを介して他
方の歯車も回動されるため、ウインドガラスは平行リン
ク機構を介してボデーの開口周縁部に沿って上下方向又
は前後方向に平行に変位して窓を開閉する。一方、歯車
の回動が一定値を越えると、ラックが他方の歯車から離
脱されて歯車相互の連動が切り離されるため、その状態
で一方の歯車が回動されると、ウインドガラスはその一
端を開口周縁部に当接した状態で他端部が回動変位され
て窓を開閉する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。本実施例はフォークリフトのサイドウイ
ンド(ドアウインド)に適用したものであって、図1は
サイドウインドの正面を示し、図2は図1のA−A線に
沿った断面を示し、さらに図3及び図4はそれぞれウイ
ンドガラスの開閉作動の態様を示している。図示のよう
に、ボデー1には窓用の略矩形の開口部2が形成されて
おり、この開口部2を開閉するためのウインドガラス4
は、開口部2の外側に配置されるとともに、その周囲に
取り付けられた内向きのシール部材5を介して開口周縁
部である枠縁3の外側面に接触されている。なお、枠縁
3は図2に示すように開口部の端縁を内側に折り曲げる
ことで断面矩形状に形成されている。
【0008】しかして、前記ウインドガラス4はボデー
1に対して平行リンク機構6を介して支持されている。
平行リンク機構6は、一端がボデー1側にピン9により
水平軸線回りに回転可能に枢着された上下一対の第1リ
ンク7,8と、一端が該第1リンク7,8の他端にピン
12により連節され、かつ他端がウインドガラス4の内
面にピン13により上下方向に回動可能に枢着された上
下一対の第2リンク10,11とから構成されている。
そして、このような構成の平行リンク機構6が前記開口
部2における前後の枠縁3内面に沿ってそれぞれ配置さ
れている。
【0009】また、第1リンク7,8と第2リンク1
0,11とは、トグル機構を構成するようにその長さと
配置位置が定められている。すなわち、図3の(C)に
示すように、ウインドガラス4が閉鎖位置にあるとき
に、第1と第2の両リンク7,8,10,11の連節点
であるピン13が両リンク7,8,10,11の枢着点
であるピン9,12を結ぶ線上の延長線上に位置するよ
うに設定されている。
【0010】さらに、前後の平行リンク機構6のうちの
いずれか一方において、上下の第1リンク7,8の枢着
点であるピン9にはそれぞれ該第1リンク7,8と一体
に回動する歯車14,15が取り付けられており、それ
ら両歯車14,15は前記枠縁3内に収容されている。
そして、上下の両歯車14,15は枠縁3内にガイド1
6を介して上下動可能に取り付けられたラック17に噛
み合って相互に連動するようになっている。
【0011】一方、前記枠縁3の室内側の操作し易い位
置には回転力入力手段としての開閉操作用のハンドル1
8が取り付けられており、このハンドル18の回転力は
動力伝達手段としての適当な減速比に設定された歯車列
19を介して前記上側の歯車14に伝達されるようにな
っている。また、下側の歯車15には例えば油圧を利用
した抵抗付与手段により適当な回転抵抗が付与された中
間歯車20が噛み合っており、これによりウインドガラ
ス4の自重で歯車15が回転することを抑えている。
【0012】本実施例のキャビン窓開閉装置は上述のよ
うに構成したものであり、以下窓の開閉作用を図3及び
図4に基づいて説明する。図3の (A) はウインドガラ
ス4が下方へ変位された窓の最大開放状態を示してい
る。この状態において、ハンドル18をP矢印方向へ回
転操作すると、歯車列19を介して上側の歯車14が回
転されるとともに、該歯車14と噛み合うラック17が
ガイド16に沿って上方へ移動し、それに伴い下側の歯
車15が同方向に回転される。すなわち、上下の歯車1
4,15が連動回転する。そのため、図3の (B) に示
すように上下の第1リンク7,8及び第2リンク10,
11がそれぞれ矢印方向に回動し、ウインドガラス4が
枠縁3の外側面に沿って開口部2を閉鎖する位置まで引
き上げられる。
【0013】しかして、本実施例では平行リンク機構5
がトグル機構を構成するようにしてあるため、図3の
(B) の状態からさらにハンドル18を回転させると、
第1リンク7,8と第2リンク10,11の連節点がそ
れら第1リンク7,8と第2リンク10,11の枢着点
を結ぶ直線の延長線上に一致する上死点において、図3
の (C) に示すように、ウインドガラス4が最も内側に
引き込まれることになる。従って、シール部材5が枠縁
3に対して撓んだ状態で強く押圧され、窓のシールが確
保される。
【0014】なお、図3の (C) に示す閉鎖状態におい
て、ハンドル18をQ矢印方向へ回転、つまり逆回転し
たときは、平行リンク機構6が上記閉鎖時とは逆の動き
となり、ウインドガラス4は下方へ変位して窓を開放す
るが、開放作動途中でハンドル18の回転を止めたとき
は、中間歯車20により与えられる抵抗によりウインド
ガラス4を中途開放位置に保持することができる。
【0015】また、図3の (C) に示す閉鎖状態におい
て、ハンドル18をさらに閉鎖方向であるP矢印方向へ
回転したときは、図4の (A) に示すように、平行リン
ク機構6が上死点を越えるに伴い枠縁3に対するウイン
ドガラス4の押し付けが解かれるとともに、下側の歯車
15からラック17が解離される。すなわち、上下の歯
車14,15の連動関係が切り離されて上側の第1リン
ク7と第2リンク10のみが回動され、図4の (B) に
示す如くウインドガラス4の上部を外側へ押圧するた
め、ウインドガラス4はその下端縁を下部の枠縁3に当
接した状態で外側へ回動されて窓を開放する。
【0016】このとき、中間歯車20により抵抗を与え
られている下側の第1リンク8及び第2リンク11は、
ウインドガラス4が自重で下方へ変位することを抑える
が、ウインドガラス4が下端縁を支点にして回動するこ
とに伴う作用力に対しては追従作動することになる。な
お、図4の (B) に示す状態において、ハンドル18を
逆回転すれば、ウインドガラス4は図3の (C) に示す
閉鎖状態に復帰される。
【0017】以上の如く、本実施例のキャビン窓開閉装
置によれば、ウインドガラス4を開口部2の枠縁3に沿
って平行に移動させることによる窓の開閉と、下端部側
を支点にしての回動による窓の開閉との2通りの開閉が
可能であり、従って乗員の好みに応じてあるいは状況に
より適宜使い分けることができる。
【0018】なお、本発明は図示の実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて適宜に変更することが可能
である。例えば、回転力の入力手段としてのハンドル1
8をモータに変更すること、動力伝達手段としての歯車
列19をベルトやチェーンに変更すること、ウインドガ
ラス4の自重による移動を抑えるための抵抗付与手段と
して歯車やリンクの回動摺動面にゴム等の摩擦抵抗の高
い材料からなる抵抗体を介在すること、ないしは歯車の
歯数比を適宜選択すること、ウインドガラス4の上下方
向の平行移動による開閉式を前後方向の平行移動による
開閉式に変更すること等が可能である。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のキャビン
窓開閉装置は、ウインドガラスを平行リンク機構を介し
てボデーの開口部の枠縁に沿って平行移動させることに
より窓の開閉を行うようにしたことにより、従来のスラ
イド式開閉窓において必要であった2重枠構造を省略で
きるため、ボデーに形成される窓の開口部を設定する上
での自由度が得られるとともに、ウインドガラスの開閉
運動量の拡大化を図ることが可能となり、また2重の窓
枠構造の廃止に伴いレイアウト上の自由度あるいは形状
的自由度を得ることができる。また、本発明によれば、
上記したウインドガラスの平行移動による開閉のみなら
ず、ウインドガラスの一端を支点にしての回動による開
閉が可能なため、乗員の好みあるいは作業環境等に応じ
て開閉の形態を使い分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るキャビン窓開閉装置の室
内から見た正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図であり、ウインドガラス
の平行移動による開閉態様を示している。
【図4】図1のB−B線断面図であり、ウインドガラス
の回動による開閉態様を示している。
【図5】従来のフォークリフトにおけるキャビンのリヤ
ピラー大型化によるサイドウインドのレイアウトを説明
する側面図である。
【図6】従来のフォークリフトにおけるキャビンのフロ
ントウインド曲面化によるサイドウインドのレイアウト
を説明する側面図である。
【図7】従来のスライド式開閉窓を示す正面図である。
【図8】図7のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1…ボデー 2…開口部 3…枠縁 4…ウインドガラ
ス 6…平行リンク機構 7,8…第1リン
ク 10,11…第2リンク 14,15…歯車 18…ハンドル 19…歯車列

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボデーに形成された開口部の周縁部外側
    面に重合するように配置されたウインドガラスを、一端
    がボデーに回動可能に枢着された上下又は前後一対の第
    1リンクと、一端が第1リンクの他端に連節され、他端
    がウインドガラスに連節された上下又は前後一対の第2
    リンクとからなる平行リンク機構により上下方向又は前
    後方向に変位可能に支持し、 前記各第1リンクの枢着部には、それぞれ第1リンクを
    回動させるとともにラックを介して相互に連動される歯
    車を設け、一方の歯車をボデー側に設置した回転駆動力
    の入力手段により駆動可能とし、さらに前記ラックは歯
    車の回動が一定値を越えたときには、他方の歯車から切
    り離される構成と した産業車両のキャビン窓開閉装置。
JP4021849A 1992-01-10 1992-01-10 産業車両のキャビン窓開閉装置 Expired - Lifetime JP2730376B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4021849A JP2730376B2 (ja) 1992-01-10 1992-01-10 産業車両のキャビン窓開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4021849A JP2730376B2 (ja) 1992-01-10 1992-01-10 産業車両のキャビン窓開閉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05185834A JPH05185834A (ja) 1993-07-27
JP2730376B2 true JP2730376B2 (ja) 1998-03-25

Family

ID=12066552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4021849A Expired - Lifetime JP2730376B2 (ja) 1992-01-10 1992-01-10 産業車両のキャビン窓開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2730376B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018128307B4 (de) * 2018-11-13 2023-03-30 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Seitenstruktur für einen Personenkraftwagen, mit einer absenkbaren Seitenscheibe, sowie Personenkraftwagen

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63103728A (ja) * 1986-10-20 1988-05-09 Daihatsu Motor Co Ltd バツクウインド開閉機構
JP2881241B2 (ja) * 1990-02-27 1999-04-12 株式会社城南製作所 ウインドレギュレータ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05185834A (ja) 1993-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6119402A (en) Power sliding rear window
US20030146643A1 (en) Interlocking device for the folding roof of a motor vehicle
EP2782784B1 (en) Lifting device for vehicle-mounted equipment and vehicle having the same
US7143548B2 (en) Drive for opening and closing a vehicle flap
JPH0235182A (ja) 車両用パワーウィンドウのレギュレータ
US5140771A (en) Power window actuator
JP2006526719A (ja) ヒンジ装置
CA2364940A1 (en) Drive mechanism for selectively opening and closing a closure panel manually or automatically
US20060237989A1 (en) Vehicle decklid system with planetary gear
JP3749708B2 (ja) 車両用自動開閉装置
JP2730376B2 (ja) 産業車両のキャビン窓開閉装置
US11214997B1 (en) Multi-linkage vehicle door hinge
JP4555579B2 (ja) 乗り物のほろ用ラッチ
US3079195A (en) Vehicle roofs
JPH0156002B2 (ja)
US20090165387A1 (en) Actuator for an Automobile
JP3673939B2 (ja) 車両用開閉体の開閉装置
KR100494727B1 (ko) 자동차용 테일게이트의 자동개폐장치
JP2688342B2 (ja) 自動車のサンルーフ構造
CN217623221U (zh) 一种汽车座椅长滑轨的锁止机构
JPH072148A (ja) 可動式リヤスポイラー用アクチュエータ
CN109969207B (zh) 轨道车辆用前端开闭机构和具有其的轨道车辆
JPH0332491B2 (ja)
KR100219367B1 (ko) 자동차 윈도우 작동 핸들의 구조
JPS58191629A (ja) チルト式サンル−フ