JP2729818B2 - 自転車用変速操作装置 - Google Patents

自転車用変速操作装置

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JP2729818B2 JP63303425A JP30342588A JP2729818B2 JP 2729818 B2 JP2729818 B2 JP 2729818B2 JP 63303425 A JP63303425 A JP 63303425A JP 30342588 A JP30342588 A JP 30342588A JP 2729818 B2 JP2729818 B2 JP 2729818B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自転車用変速操作装置、詳しくは、位置保持
機構と、フリクション手段と、これら位置保持機構とフ
リクション手段との一方を選択する選択手段とを備えた
自転車用変速操作装置に関する。
(従来の技術) 従来、此種変速操作装置として、特開昭60−209376号
公報に見られるように、レバー軸をもった固定部材と、
ワイヤ巻取部をもち、前記固定部材のレバー軸に枢支す
る変速レバーと、複数個の係合部をもつ位置決め体と前
記係合部の一つに係合する係合体とから成り、前記変速
レバーの回動位置を段階的に位置決めして、その位置を
保持する位置保持機構と、前記変速レバーの回転に抵抗
を与えるフリクション手段と、前記位置保持機構とフリ
クション手段との一方を選択する選択手段とを備え、前
記位置保持機構とフリクション手段との一方を選択し
て、前記変速レバーの回動操作により変速する如く成し
たものが知られている。
(発明が解決しようとする課題) 所が、この従来の装置によれば、位置保持機構を選ん
で変速操作する場合、ワイヤ巻取部をもった変速レバー
の変速操作位置が、前記位置保持機構により、変速段位
ごとに保持されて、この変速段位ごとに変速レバーの操
作位置が異なることになるため、換言すると変速レバー
の操作位置が常に違うため変速操作が行いにくい問題が
あった。
本発明は以上の問題点に鑑み発明したもので、目的
は、位置保持機構とフリクション手段とのうち、位置保
持機構を選んで変速操作する場合、変速段位数に関係な
く、前記変速レバーを常に原位置に復帰できて、この原
位置からの操作で往動側への変速ができ、更に往動側か
ら復動側への変速を行うことができるようにするもので
ある。
(課題を解決するための手段) しかして、本発明はレバー軸(11)をもった固定部材
(1)と、 ばねの力でワイヤ巻戻し方向に復帰回転するワイヤの
巻取体(2)と、 前記巻取体(2)の回動位置を段階的に位置決めし
て、その位置を保持するために係合体(32)が形成され
た保持体(34)と、 前記係合体(32)に押圧されて係合する係合部(31)
を備え、前記固定部材(1)に回転不能に設けられ前記
保持体(34)を位置決めするための位置決め体(33)
と、 前記巻取体(2)の回転に抵抗を与えるフリフション
手段(24)と、 原位置から前記巻取体(2)を巻取る方向に回転可能
で、前記巻取体(2)をワイヤ巻取方向に回動させる変
速レバー(5)と、 前記変速レバー(5)を変速操作後原位置に復帰させ
る復帰手段(50)と、 前記位置決め体(33)による前記巻取体(2)の位置
保持を解除するために前記保持体(34)を押圧して前記
係合体(32)と前記係合部(31)との係合を解除して前
記巻取体(2)をワイヤ巻戻し方向に復帰させる保持解
除手段(6)と、 前記保持体(34)と前記位置決め体(33)による前記
巻取体(2)の位置決めを解除した後、前記フリクショ
ン手段(24)をカム駆動して前記巻取体(2)に回転抵
抗を与えるための選択手段(71,72,73)と を備えているものである。
(作用) 位置保持機構(3)とフリクション手段との一方を選
択手段で選択できるのであって、位置保持機構(3)を
選んで変速操作する場合、変速段位数に関係なく変速レ
バー(5)の操作後、その操作を開放することにより前
記変速レバー(5)を復帰手段により常に原位置に復帰
させることができるのである。又、変速レバー(5)を
回動操作することにより往動側への変速を、又、保持解
除手段を操作することにより、復動側への変速を行うこ
とができるのである。
(実施例) 第1〜第14図に示した実施例では、レバー軸(11)を
もった固定部材(1)の前記レバー軸(11)に、操作ワ
イヤの一端を係止するワイヤ係止部(21)をもち、リタ
ーンばね(20)の力でワイヤ巻戻し方向に復帰回転する
略円筒状のワイヤ巻取体(2)を回動自由に支持し、前
記巻取体(2)の回動位置を段階的に位置決めする複数
個の係合部(31)と、前記係合部(31)に係合して前記
巻取体(2)の回動位置を保持する係合部(32)とを備
えた位置保持機構(3)と、前記巻取体(2)の回転に
抵抗を与えるフリクション手段と、前記位置保持機構
(3)とフリクション手段との一方を選択する選択手段
とを設けると共に、前記レバー軸(11)に、前記巻取体
(2)に対し前記固定部材(1)を把持した位置から操
作可能な操作開始位置(以下原位置という)から前記巻
取体(2)と同方向に回転可能で、この巻取体(2)を
伝動体(4)を介してワイヤ巻取方向に回動させる変速
レバー(5)を支持し、この変速レバー(5)と当接し
て該変速レバーを前記原位置に停止させる位置設定部
(12)を前記固定部材(1)に設け、前記変速レバー
(5)と前記レバー軸(11)との間に、前記変速レバー
(5)を変速操作後原位置に復帰させるレバーばね(5
0)を介装して、前記固定部材(1)を把持する手の親
指で前記変速レバー(5)を常時前記原位置から回動操
作でき、この回動操作で多段変速が行えるようにすると
共に、前記巻取体(2)の前記位置保持機構(3)によ
る位置保持を解除して、この巻取体(2)をワイヤ巻戻
し方向に復帰させる保持解除手段(6)を設けたのであ
る。
以上の構成において、前記固定部材(1)は、外形を
握り易いグリップ形状とした箱形に形成して、ドロップ
ハンドルなどの杆状部材にバンド部材などの固定手段を
介して固定するのであって、図面では前記ドロップハン
ドルの曲杆部に固定したとき内側となる内側壁の中間部
を外方に開放し、外側壁の中間部に、前記レバー軸(1
1)を、前記内側壁の開放部に向けて突設している。
又、前壁には、前記変速レバー(5)を案内するガイド
孔(13)を設けて、このガイド孔(13)の一端を、前記
変速レバー(5)を前記原位置に停止させる位置設定部
(12)としている。
又、前記レバー軸(11)は、その基端側に前記変速レ
バー(5)を、中間部に前記巻取体(2)をそれぞれ回
転自由に支持すると共に、先端側に非円形の嵌合部(11
a)とねじ部(11b)とを設けて、前記嵌合部(11a)
に、前記係合部(31)をもった円板状の位置決め体(3
3)を軸方向移動のみ自由に支持し、又、前記ねじ部(1
1b)に、前記位置決め体(33)の移動量を規制する鍔付
きナット体(14)を螺合している。
又、前記巻取体(2)は、一側部にワイヤ係止部(2
1)をもった円筒状に形成して、その軸方向基端部外周
に、前記変速レバー(5)の一方側への操作時前記伝動
体(4)と係合して前記変速レバー(5)の操作力を伝
達する複数個の送り歯(22)と、変速レバー(5)の他
方側への操作時前記伝動体(4)と係合して変速レバー
(5)の操作力を伝達する複数個の戻し歯(23)とを設
け、又、先端部内側に、前記係合体(32)をもち、前記
位置決め体(33)と対向する円板状の保持体(34)を軸
方向に移動可能で、かつ相対回転不能に内装して、前記
係合体(32)を前記係合部(31)の一つと係合させてい
る。又、巻取体(2)の先端には、摩擦リング(24)を
回転不能に嵌合しており、又、中間部外周には、前記ワ
イヤ係止部(21)と連続するワイヤ案内溝(25)を周方
向に向かって凹設している。
又、前記変速レバー(5)は、第9,10図に示す如く前
記レバー軸(11)に嵌合する軸孔と、原位置で前記値設
定部(12)と当接する当接部とをもった基部(51)と、
該基部(51)の一端から直角状に屈曲する立上り部を介
して前記基部と反対方向に延びる操作部(52)とから成
り、前記基部(51)の前記操作部側端部に、前記レバー
軸(11)と平行な枢支軸(53)を立設して、この枢支軸
(53)に、爪形状の前記伝動体(4)を枢支して、この
伝動体(4)と前記変速レバー(5)との間に、前記伝
動体(4)を一方向に付勢する付勢ばね(40)を設けて
いる。
又、前記伝動体(4)は、嵌合孔をもった基部(41)
と該基部の側面から前記変速レバー(5)の回転方向一
方側と他方側とに向かって延びる送り爪部(42)と戻し
爪部(43)とから成り、この伝動体(4)を、前記送り
爪部(42)が常時前記送り歯(22)と係合する方向に付
勢している。又、この伝動体(4)における戻し爪(4
3)の中間には、第4図に示す如く前記固定部材(1)
に突設する制御突起(16)と係合可能なカム部(44)を
もったガイド溝(45)を設けて、前記変速レバー(5)
を他方に回転操作した場合、前記制御突起(16)が前記
カム部(44)と接触して前記伝動体(4)を、前記付勢
ばね(40)に抗して第3図時計方向、即ち前記戻し爪部
(43)が前記戻し歯(23)と係合する方向に強制的に回
動させるようにしている。尚、前記制御突起(16)は、
前記変速レバー(5)と同心状で湾曲する湾曲板状に形
成し、又、カム部(44)は、変速レバー(5)の回転中
心側から外方に向かって周方向に変位しており、変速レ
バー(5)の他方側への回転操作時、前記制御突起(1
6)がカム部(44)の低位面側から高位面側に接触し
て、前記戻し爪部(43)を前記戻し歯(23)と係合させ
るようにしている。
又、前記位置保持機構(3)の位置決め体(33)は、
前記嵌合部(11a)に回転不能に嵌合する嵌合孔をもっ
た円板状を呈し、その一端面に、前記係合部(31)を周
方向に所定間隔を置いて2組設けると共に、外周部に、
一対のガイド孔(33a)と一対の貫通孔(33b)とを90゜
の位相差で設けている。又、前記係合体(32)は、前記
保持体(34)の一端面に2組一体に突設している。又、
この保持体(34)の一端面で、前記係合体(32)と位相
が異なる位置には、複数個の規制歯(35)を、前記係合
部(31)に対し該係合部の1ピッチ以内のピッチ周方向
に変位して列設している。又、前記保持体(34)と前記
レバー軸(11)に嵌合するブッシュ(15)との間に、前
記保持体(34)を前記位置決め体(33)方向に付勢する
押圧ばね(36)を介装して、前記係合部(31)と係合体
(32)との係合抵抗が、前記リターンばね(20)の復元
力よりも大きくなるようにしている。
又、前記フリクション手段は、カム面(71)をもち、
前記ナット体(14)の外周に回転可能に支持する操作体
(72)と、前記ガイド孔(33a)を介して前記カム面(7
1)と前記保持体(34)との間に介装し、中間に径大部
をもったレリーズピン(73)と、前記位置決め体(33)
の外周部とから成り、この位置決め体(33)の外周部を
前記摩擦リング(24)の表面と対向させるのであって、
前記操作体(71)の回転操作により前記レリーズピン
(73)の前記カム体(71)との係合位置を変えて前記レ
リーズピン(73)を前記レバー軸(11)と平行状に移動
させ、このレリーズピン(73)の径大部を介して前記位
置決め体(33)の外周部を前記摩擦リング(24)に接触
させるごとく成している。
又、選択手段は、前記カム面(71)をもった操作体
(72)と、前記レリーズピン(73)とから成り、前記操
作体(72)の回転操作により、前記したごとくレリーズ
ピン(73)のカム面(71)との係合位置を変えて前記レ
リーズピン(73)を移動させ、前記係合体(32)の係合
部(31)との係合を解除するようにしている。尚、前記
操作体(72)は、前記係合体(32)の係合部(31)との
係合を解除した後、更に回転操作することにより前記位
置決め体(33)の外周部を前記摩擦リング(24)に圧接
できるようになっている。
又、前記保持解除手段(6)は、前記操作体(72)
と、前記規制歯(35)と、前記貫通孔(33b)を経て前
記規制歯(35)と係合可能な二つの規制突起(61)をも
ち、前記操作体(72)と位置決め体(33)との間に介装
する円板状の間座(62)と、該間座(62)を前記規制突
起(61)の規制歯(35)との係合が離脱する方向に付勢
する付勢ばね(63)とから成り、前記操作体(72)を前
記ナット体(14)に対し所定量軸方向移動可能とし、こ
の操作体(72)の押圧操作により間座(62)を前記レバ
ー軸(11)と平行状に移動させ、前記操作体(72)の操
作力を、規制突起(61)及び規制歯(35)から保持体
(44)に伝え、該保持体(34)を前記位置決め体(33)
に対し離反方向に移動させて前記係合体(32)の係合部
(31)との係合を解除し、前記巻取体(2)を前記リタ
ーンばね(20)の復元力でワイヤ巻き戻し方向に復帰さ
せるようにしている。又、前記規制突起(62)は、前記
操作体(72)の押圧操作時、前記規制歯(35)と係合し
て巻取体(2)の復帰量が前記係合部(31)間の間隔以
上となるのを防ぐものである。又、前記操作体(72)に
は、前記ナット体(14)の鍔部(14a)と対向する内向
き鍔(72a)を設けて、この内向き鍔(72a)の前記鍔部
(14a)との当接により操作体(72)を原位置に停止さ
せるようにしている。
尚、前記固定部材(1)の外側には可撓性の被覆体を
套嵌して把持し易いようにしている。
本発明は以上の如く構成するもので、自転車の左右方
向に延びる直杆部の両端から自転車の前後方向前方側に
向かって屈曲し、その先端が下向きに湾曲して前記前後
方向後方側に指向する略C字形曲杆部(H1)を備えたド
ロップハンドル(H)の前記曲杆部(H1)に固定する固
定部材(1)に対し該固定部材(1)を把持する手の親
指を内側に、又、この親指を除く4本の指を外側にし
て、これら親指と4本の指とで前記固定部材(1)を把
持してハンドル操作しているときに変速操作を行う場
合、固定部材(1)に対し内側にある親指を、固定部材
(1)に対し前方側の原位置にある変速レバー(5)の
操作部に容易に接触させることができ、そしてこの接触
状態で前記親指を下方又は上方に押し動作することによ
り前記変速レバー(5)を前記原位置から下方又は上方
に向かって所定角度回動させて往動側又は復動側に変速
できるのである。
しかして、第1,3図に示したものは、位置保持機構
(3)の係合体(32)と係合部(31)とを係合させて巻
取体(2)の回動位置を段階的に保持できるようにした
中速段位の状態であって、変速レバー(5)は、レバー
ばね(50)により付勢されて、原位置に停止している。
そして、前記固定部材(1)を把持する手の親指を変速
レバー(5)の操作部に接触させて、第3図の状態から
反時計方向に往動操作すると、伝動体(4)の送り爪部
(42)が巻取体(2)の送り歯(22)の一つと係合して
変速レバー(5)の操作力が巻取体(2)に伝達され、
この巻取体(2)が反時計方向に往動して、操作ワイヤ
を牽引し、前記変速レバー(5)の往動方向への回動が
前記係合部(31)の1ピッチのストロークに達すると高
速側に一段変速でき、又、2ピッチのストロークに達す
ると二段変速できるのであって、低速段位から三段変速
までは前記親指の一回の操作で一段毎に、又は、複数段
を一挙に変速操作することができるのである。又、四段
以上の変速は、前記変速レバー(5)を原位置に一旦復
帰させた後、改めて前記変速レバー(5)を往動操作す
ることにより一段毎に、又は、複数段を一挙に変速する
ことができるのである。そして所望の低速段位に変速し
た状態で前記係合体(32)は所望の係合部(31)と係合
し、巻取体(2)の復動方向への回動が阻止され、低速
側段位に変速した変速状態を確実に保持できるのでる。
そして、以上の如く変速した後、前記変速レバー(5)
の操作を解放すると、該変速レバー(5)は、レバーば
ね(50)の力で復動方向に復動し、位置設定部(12)と
当接して変速レバー(5)は原位置に復帰して停止し、
次の操作に備えるのである。
しかして、変速段位数が5〜6段である場合、前記変
速レバー(5)を親指の押し操作で2回往動操作するこ
とにより無理なく高速から低速に変速することができる
のである。
次に、低速側段位に変速した状態から再び高速側段位
に変速するには、前記固定部材を把持する手の親指を、
原位置にある操作体(72)の頂部に接触させて、該操作
体(72)を押圧操作するのであって、この操作により、
間座(62)が付勢ばね(63)に抗して移動し、規制突起
(61)が規制歯(35)の一つと係合して操作体(72)の
押圧操作力が保持体(34)に伝達されるのである。そし
てこの保持体(34)が押圧ばね(36)に抗して移動し、
第6図の如く係合体(32)の係合部(31)との係合が離
脱し、前記巻取体(2)は、リターンばね(20)の力で
所定量復動するのである。このとき前記規制歯(35)
は、係合部(31)の1ピッチ未満の範囲内で周方向に変
位しているため、この規制歯(35)と前記規制突起(6
1)との係合により、前記巻取体(2)のリターンばね
(20)による復動量が規制され、該巻取体は、前記係合
部間のピッチに対し1ピッチ未満の範囲内で復帰するの
であって、前記操作体(72)の操作解除により、該操作
体(72)が付勢ばね(63)の力で復動して前記規制突起
(61)の規制歯(35)との係合が離脱すると共に、前記
押圧ばね(36)の復帰力により前記保持体(34)が復帰
し、かつ巻取体(2)がリターンばね(20)の力で前記
1ピッチの残りピッチ分だけ復動して前記係合体(32)
が一段高速側の係合部(31)と係合し、この係合により
前記巻取体(2)のリターンばね(20)による復動が阻
止され、高速段位に変速した変速状態を確実に保持でき
るのである。又、復帰した前記操作体(72)は、内向き
鍔(72a)がナット体(14)の鍔部と当接して原位置に
停止し、次の操作に備えるのである。そして、原位置に
停止した前記操作体(72)を新たに押圧操作すると、前
記した場合と同様、規制突起(61)が規制歯(35)と完
全に係合した後で係合体(32)の係合部(31)との係合
が離脱し、巻取体(2)がリターンばね(20)の力で復
動し、前記ワイヤを更に弛緩して更に一段高速側段位に
変速することができるのであり、又、操作体(72)の操
作を開放することにより前記係合部(32)は、隣接する
低速側の係合部(31)と係合し、巻取体(2)の復動位
置を保持できるのであり、又、復動した操作体(72)
は、原位置に停止するのである。この低速段位側から高
速段位側への変速は、係合部(31)の1ピッチ毎に規制
突起(61)が規制歯(35)と係合して巻取体(2)の復
動量が規制されるため、復動側への変速を常に1段毎に
できるのである。
この低速段位側から高速段位側への変速は、係合部
(31)の1ピッチ毎に規制突起(61)が規制歯(35)と
係合して巻取体(2)の復動量が規制されるため、前記
操作体(72)は、変速段位数に対応した回数往動操作す
る必要がある。しかし、前記規制突起(61)をなくし、
前記操作体(72)の操作加減で前記係合体(32)の係合
部(31)との係合量を制御し、前記巻取体(2)を一段
毎に或は複数段を一挙に回動させて変速してもよいので
ある。
又、前記巻取体(2)の回転に常時抵抗を与えて変速
操作する場合は、先ず前記操作体(72)を回動操作する
のであって、この操作体(72)の回動によりレリーズピ
ン(73)のカム面(71)との係合位置が順次変わって、
このレリーズピン(73)及び保持体(34)が移動し、係
合体(32)の係合部(31)との係合が解除されると共
に、レリーズピン(73)の径大部が位置決め体(33)の
外周部表面と接触して位置決め体(33)が移動し、第7
図の如くこの位置決め体(33)の外周部裏面が摩擦リン
グ(24)に圧接され、これら位置決め体(33)と摩擦リ
ング(24)との間に所定のフリクションを与えることが
できるのである。
そして前記変速レバー(5)を一方側に回転操作する
と、伝動体(4)の送り爪部(42)が巻取体(2)の送
り歯(22)と係合して往動側に変速できるのであり、
又、前記変速レバー(5)を他方側に回転操作すると、
固定部材(1)に設けた制御突起(16)が伝動体(4)
のカム部(44)と接触して、前記伝動体(4)は、付勢
ばね(40)に抗して前記戻し爪部(43)が戻し歯(23)
と係合する方向に回動し、この戻し爪部(43)を戻し歯
(23)に係合させて復動側に変速できるのである。
又、前記フリクション体制から前記位置保持機構の作
動体制に切換える場合は、前記操作体(72)を反対方向
に回転操作するのであって、この操作体(72)の回転に
伴い押圧ばね(36)の力で保持体(34)と位置決め体
(33)とレリーズピン(73)とが復動し、係合体(32)
が係合体(31)と係合するのである。
尚、以上説明した実施例では、リターンばね(20)を
設けて巻取体(2)を復動させるように構成したが、そ
の他、例えば、変速機におけるリターンばねを利用し、
このリターンばねの力で前記巻取体(2)を復動させる
ようにしてもよいのである。従って、前記巻取体(2)
と固定部材(1)との間に設ける前記リターンばね(2
0)は必らずしも必要でない。
又、位置保持機構(3)の位置決め体(33)を固定部
材(1)に支持し、係合体(32)を巻取体(2)の回転
に従動させたが、その反対であってもよい。又、前記係
合部(31)と係合体(32)とは、レバー軸(11)の軸方
向に対向させる他、半径方向に対向させてもよいのであ
る。この場合、例えば前記巻取体(2)の外周に前記係
合部(31)を列設すると共に、前記係合体(32)を爪形
状に形成して前記固定部材(1)に枢支するのであり、
又、前記保持解除手段における前記規制歯(35)を前記
巻取体(2)の外周に列設すると共に、規制突起(61)
を前記巻取体(2)の半径方向外方側に作動可能に配置
するのである。又、第1図における前記係合体は、保持
体(34)と別個に形成して、ボールを用いてもよいので
ある。要するに前記位置保持機構の構造及び保持解除手
段の構成は特に制限されるものでない。又、前記フリク
ション手段及び選択手段の構成も特に制限されるもので
はない。
又、本発明の操作装置は、前記したごとくドロップハ
ンドルに装着する他、フラットハンドルなどのドロップ
ハンドル以外のハンドル或は自転車フレームにおけるト
ップチューブなどの杆状部材に装着してもよいのであっ
て、ハンドルに装着する場合、前記変速レバー(5)及
び保持解除手段の操作部分は、前記ハンドルを把持した
位置から操作可能となる原位置に配置するのである。
(発明の効果) 以上の如く本発明によれば、位置保持機構(3)とフ
リクション手段との一方を選択して変速操作することが
できながら、位置保持機構(3)を選んで変速操作する
場合、変速段位数に関係なく変速レバー(5)の操作
後、その操作を開放することにより変速レバーを常に原
位置に復帰できて、常にこの原位置からの操作で往動側
への変速ができるので、変速操作が非常に行い易いので
あり、しかも保持解除手段を操作して復動側への変速も
行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明操作装置の一実施例を示す一部省略拡大
横断平面図、第2図は縮小した一部省略縦断側面図、第
3図は同縦断側面図、第4図は伝動体部分の拡大断面
図、第5図は保持解除手段部分の拡大断面図、第6図及
び第7図は作動状態を示す説明図、第8図は装置全体の
斜視図、第9図は変速レバーのみの断面図、第10図は第
9図X−X線断面図、第11図は係合体をもった保持体の
正面図、第12図は操作体の裏面図、第13図は規制突起を
もった間座の裏面図、第14図は同側面図である。 (1)……固定部材 (11)……レバー軸 (2)……巻取体 (4)……位置保持機構 (5)……変速レバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レバー軸(11)をもった固定部材(1)
    と、 ばねの力でワイヤ巻戻し方向に復帰回転するワイヤの巻
    取体(2)と、 前記巻取体(2)の回動位置を段階的に位置決めして、
    その位置を保持するために係合体(32)が形成された保
    持体(34)と、 前記係合体(32)に押圧されて係合する係合部(31)を
    備え、前記固定部材(1)に回転不能に設けられ前記保
    持体(34)を位置決めするための位置決め体(33)と、 前記巻取体(2)の回転に抵抗を与えるフリクション手
    段(24)と、 原位置から前記巻取体(2)を巻取る方向に回転可能
    で、前記巻取体(2)をワイヤ巻取方向に回動させる変
    速レバー(5)と、 前記変速レバー(5)を変速操作後原位置に復帰させる
    復帰手段(50)と、 前記位置決め体(33)による前記巻取体(2)の位置保
    持を解除するために前記保持体(34)を押圧して前記係
    合体(32)と前記係合部(31)との係合を解除して前記
    巻取体(2)をワイヤ巻戻し方向に復帰させる保持解除
    手段(6)と、 前記保持体(34)と前記位置決め体(33)による前記巻
    取体(2)の位置決めを解除した後、前記フリクション
    手段(24)をカム駆動して前記巻取体(2)に回転抵抗
    を与えるための選択手段(71,72,73)と を備えていることを特徴とする自転車用変速操作装置。
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