JP2728629B2 - 研削機械における研削部移動制御装置 - Google Patents

研削機械における研削部移動制御装置

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JP2728629B2
JP2728629B2 JP10770194A JP10770194A JP2728629B2 JP 2728629 B2 JP2728629 B2 JP 2728629B2 JP 10770194 A JP10770194 A JP 10770194A JP 10770194 A JP10770194 A JP 10770194A JP 2728629 B2 JP2728629 B2 JP 2728629B2
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unit
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサンディングベルト等の
研削部を、その駆動方向と交差する方向に往復移動させ
る研削機械の研削部移動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば木工用のベルトサンダーは、ワー
クを送材機構によって送りながら、そのワークの一つの
面にサンディングベルトを押し当てて走行駆動させ、ワ
ークを研削する構成である。このような構成で、角柱材
のような細長いワークを研削する場合には、サンディン
グベルトはワークの幅寸法に比べて相対的に広くなるた
め、ベルト面の一部がワークの研削に寄与しなくなる。
すると、サンディングベルトのサンディング面全域を有
効利用できないばかりか、サンディングベルトのサンデ
ィング面のうちワークに接した部分のみの摩耗状態が進
むため、厚みがより大きなワークを研削するときには、
研削むらが発生することになる。これを防ぐには新たな
サンディングベルトに交換する必要があり、面倒かつ不
経済であるという問題があった。
【0003】そこで、例えば実願昭62−151029
号に開示された構成のように、サンディングベルトをそ
の駆動方向とは交差する方向に連続的に往復駆動させる
技術が提供されている。その具体的な構成は、従来、次
の通りであった。
【0004】メインフレームに可動フレームを例えば上
下に移動可能に支持し、この可動フレームにサンディン
グベルト駆動機構を設けるのである。サンディングベル
ト駆動機構は複数のロールを回転可能に設けてこれらの
ロールにサンディングベルトを掛け渡して駆動可能にす
る構成で、サンディングベルトを走行駆動しながら可動
フレームを上下に往復移動させるようになっている。可
動フレームの往復移動制御には、その可動フレームが往
復移動領域の各端部に至ったことを検出するリミットス
イッチを設け、各リミットスイッチが動作する度に駆動
モータを逆転させて可動フレームを反転動作させるよう
になっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
造では、薄型のワークW1を研削する場合には、各リミ
ットスイッチ1,2は図11(A)に示すような位置関
係になる。すなわち、上側のリミットスイッチ1は、サ
ンディングベルト3の下縁部がワークW1の下面に対応
する位置まで上昇したときに作動し、下側のリミットス
イッチ2は、サンディングベルト3の上縁部がワークW
1の上面に対応する位置まで下降したときに作動する位
置に配置される。従って、この場合、サンディングベル
ト3は同図(A)のX0 からX1 に示す往復移動領域内
で往復移動することになる。
【0006】一方、厚型のワークW2の場合でも、やは
り下側のリミットスイッチ2は同図(B)に示すよう
に、サンディングベルト3の上縁部がワークW2の上面
に対応する位置まで下降したときに作動する位置に配置
されねばならないから、サンディングベルト3は今度は
同図(B)のX0 からX2 に示す往復移動領域内で往復
移動することになる。
【0007】しかしながら、上述のようにワークの厚さ
寸法に応じて往復移動領域が変化することは、その領域
の端部をリミットスイッチで設定していた従来構成で
は、ワークの寸法が異なる度にリミットスイッチの位置
を調節しなくてはならないことを意味し、従来、その作
業が相当に煩わしいという問題があった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされ、その目
的は、研削部を往復移動させて研削部の全体を有効利用
でき、しかも、ワークの寸法に応じて自動的に研削部の
移動領域を設定することができて使い勝手に優れた研削
機械の研削部移動装置を提供するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の研削機械における研削部移動制御装置は、
所定位置に保持したワークを研削部によって研削しなが
ら、その研削部を所定の往復移動領域の端部において反
転させて研削部の駆動方向と交差する方向に沿って往復
移動させるようにした研削機械において、研削部の往復
移動方向に沿って移動してワークに押し当てられるワー
ク押さえと、このワーク押さえの移動位置に応じた信号
を出力する押さえ位置検出手段と、研削部の移動位置に
応じた信号を出力する研削部位置検出手段と、ワーク押
さえがワークに押し当てられたときの押さえ位置検出手
段からの信号に基づいて往復移動領域の境界位置を算出
する境界位置算出手段と、境界位置算出手段により算出
された境界位置と、研削部位置検出手段により検出され
た研削部の移動位置とに基づいて研削部を往復移動領域
内で往復移動するよう制御する研削部制御手段とを備え
たことを特徴とする。
【0010】
【作用】まず、ワーク押さえを移動させてワークを押さ
える。すると、押さえ位置検出手段によりこのワーク押
さえの移動位置に応じたデータ信号が出力される。この
データは、ワーク押さえが研削部の往復移動方向に沿っ
て移動するため、ワークの厚さ寸法に相当するデータと
なる。そして、境界位置検出手段によって上記データか
ら研削部の往復移動領域における境界位置が算出され
る。即ち、ワークの厚さ寸法に応じて往復移動領域の境
界位置が自動的に決定されることとなる。
【0011】次いで、研削部が往復移動方向に沿って移
動すれば、研削部位置検出手段によりその移動位置に応
じたデータ信号が逐次出力される。そして、研削部制御
手段によってこのデータから研削部の現在位置が算出さ
れ、さらに、この研削部の現在位置と境界位置検出手段
によって算出された往復移動領域の境界位置とを比較
し、研削部の現在位置が境界位置にあれば研削部を反転
移動させる。即ち、研削部は境界位置算出手段によって
算出された境界位置間を往復移動することとなる。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、研
削部を往復移動させてその全体を有効利用することがで
き、しかも、ワークの厚さ寸法に応じて自動的に研削部
の往復移動領域を変化させることができるから、往復移
動領域の設定作業が不要になるという優れた効果を奏す
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を直角二面ベルトサンダーに適
用した一実施例について図1乃至図10を参照して説明
する。図1は全体の平面図、図2は正面図、図3は側面
図を示している。図1に示されるように、ワークwの搬
送路は装置を左右に貫通するようにして形成され、例え
ば四角柱状のワークwが供給された場合、装置の右半分
の第1ステージにおいてワークwの垂直側面(図1にお
いて上側の面)が研削・研磨され、装置の左半分の第2
ステージにおいてワークwの底面(図2において下側の
面)が研削・研磨されるようになっている。
【0014】[第1ステージの構成]メインフレーム1
1の右半分には複数の送材ロール12が横並びに支持さ
れ、これらの送材ロール12群のほぼ中間位置には側面
用サンディング機構13が設けられると共に、その下流
側に側面用ブラシ機構14が設けられている。側面用サ
ンディング機構13は、ロール支持フレーム35(図3
にのみ示す)に共に縦軸型に支持した2本のガイドロー
ル15及び駆動ロール16を備え、これらの間に研削部
に相当するサンディングベルト17が掛け渡され、駆動
ロール16を図示しないモータにより回転駆動すること
によってサンディングベルト17をワークwの側面にお
いて横方向に走行させる構成としている。従って、この
サンディングベルト17はワークwの図1中上側の垂直
側面を研磨する。
【0015】また、前記側面用ブラシ機構14は、縦軸
型に設けた図示しない回転軸に除塵ブラシ18を取り付
けて構成され、図示しないモータにより除塵ブラシ18
を回転させてサンディングベルト17によって研削され
たワークwの垂直側面を擦り払ってここに付着した切粉
を除去する。
【0016】なお、側面用サンディング機構13の右側
領域及び側面用ブラシ機構14との間の領域には支えプ
レート19が設けられ、ここにワークwを押し付けるこ
とによりサンディングベルト17及び除塵ブラシ18を
ワークwに所定圧力で接触させるようになっている。こ
のために前記側面用サンディング機構13及び側面用ブ
ラシ機構14に対向する位置に、それぞれ縦軸型の押さ
えロール20を備えた押さえ機構21が可動フレーム2
2(図2参照)上に構成され、これが図示しない押さえ
スクリューシャフトにより図1中上下方向に移動可能と
されている。
【0017】さて、前記側面用サンディング機構13
は、そのロール支持フレームがその下方に設けられてい
る昇降フレーム23(図3参照)に支持されており、そ
の昇降フレーム23がこれに固定したガイドポスト24
とメインフレーム11に固定した軸受24aとの嵌合に
従って移動可能で、その移動方向はワークwの研削面に
沿い且つサンディングベルト17の駆動方向と直角に交
差する方向である垂直方向となっている。そして、昇降
フレーム23には、左右両端側にネジ軸25が立設さ
れ、これがメインフレーム11に設けたナット部26と
螺合している。更に、ネジ軸25には昇降モータ36に
よってチェーン37を介して駆動されるスプロケット2
7が固着され、そのネジ軸25を正転或いは逆転させる
ことによって昇降フレーム23が上昇或いは下降するこ
とになる。この昇降フレーム23には前述の通り側面用
サンディング機構13が支持されているから、その上下
動に伴いサンディングベルト17を上下に移動させるこ
とができ、これらの構成が研削部往復駆動機構を構成す
る。
【0018】また、側面用サンディング機構13の右側
及び側面用ブラシ機構14との間にはガイドポスト28
が立設され、図3に示すように、ここに縦スライダ29
がスライド可能に嵌合されスクリューシャフト30を回
転させて上下させ得るようになっている。そして、縦ス
ライダ29からはワークwの上方に位置するようにアー
ム31が水平方向に延長され、ここに横スライダ32が
スライド可能に嵌合されている。更に、この横スライダ
32からは下向きに押さえアーム33が延長され、その
下端部にワーク押さえに相当する横軸型の押さえロール
34が回転可能に設けられている。また、下端部にはワ
ーク検出スイッチ38が設けられており、スクリューシ
ャフト30を回転させて縦スライダ29を下降させ、押
さえロール34がワークwに押し当てられるとオン状態
となるようになっている。
【0019】さらに、研削部往復移動機構のネジ軸25
のうち、左側(図3中中央)に位置するネジ軸25に
は、スプロケット27に隣接する位置に歯車39が装着
されており、その歯車39に噛み合うように研削部位置
検出手段に相当するロータリエンコーダ40が設けられ
ている。このロータリエンコーダ40は、昇降モータ3
6によるネジ軸25の回転、即ち昇降フレーム23の移
動に応じて、その移動位置を示すデータをシリアルデー
タ信号に変換して出力するものである。また、上記同様
に、スクリューシャフト30の上端部にも歯車41が装
着されており、その歯車41に噛み合うようにロータリ
エンコーダ42が設けられている。このロータリエンコ
ーダ42からも、上記同様に、スクリューシャフト30
の回転、即ち押さえロール34の移動に応じて、その移
動位置を示すシリアルデータ信号が出力される。そし
て、各ロータリエンコーダ40、42から出力されたシ
リアルデータ信号は制御ボックス70に伝送される。
【0020】制御ボックス70には、図4に示すように
各ロータリエンコーダ40、42から伝送されて来るシ
リアルデータ信号をパラレルデータに変換するための入
力部71及び、入力部71で変換されたデータを読み取
って所定の演算処理等を行うための中央演算処理装置7
2(以下、CPU)が設けられている。さらに、制御ボ
ックス70には、CPU72を動作させるためのプログ
ラムが書き込まれているリード・オンリ・メモリ73
(以下、ROM)や、CPU72によって処理されたデ
ータ等を記憶しておくためのメモリ74及び、昇降モー
タ36を正逆回転させるための反転回路75が設けられ
ている。
【0021】これらのハードウェア構成によって境界位
置算出手段76及び研削部制御手段77が実現され、そ
の機能ブロック図を図5に示す。境界位置算出手段76
は、各ロータリエンコーダ40、42から伝送されるデ
ータを用いてサンディングベルト17の往復移動領域に
おける境界位置を算出するためのもであり、研削部制御
手段77は、サンディングベルトが境界位置算出手段7
6によって算出された境界位置に達したか否かを判断
し、達した際には昇降モータ36を反転させるためのも
のである。これによって、サンディングベルト17は境
界位置算出手段76によって算出される境界位置によっ
て決定される往復移動領域を往復移動することとなる。
【0022】[第2ステージの構成]次に、装置の左半
分に位置する第2ステージの構造について説明する。メ
インフレーム11の左半分には、底面用サンディング機
構50及び底面用ブラシ機構51が横に並んで設けら
れ、両者間及び両者の前後には複数本の支えロール52
が横軸型に設けられている。また、これらの上方には図
示しない昇降フレームにやはり横軸型に支持した複数本
の送材ロール53間に送材ベルト54が掛け渡され、昇
降フレームを下降させて送材ベルト54と前記支えロー
ル52との間にワークwを挟み付けた状態とし、その状
態で図示しない送材モータによって送材ベルト54を走
行させることによってワークwを図2中右から左に向け
て搬送できる。
【0023】上記底面用サンディング機構50はワーク
wの底面に対してサンディングベルト58を押し当てる
ようになっている点を除き、前記底面用サンディング機
構50と同様に構成されている。すなわち、スライドフ
レーム55に共に横軸型に支持した2本のガイドロール
56及び駆動ロール57を備え、これらの間に研削部に
相当するサンディングベルト58が掛け渡され、駆動ロ
ール57を図示しないモータにより回転駆動することに
よってサンディングベルト58をワークwの底面におい
て水平方向に走行させる構成としている。
【0024】また、底面用ブラシ機構51も、除塵ブラ
シ59の回転軸が横軸型となっている点以外は側面用ブ
ラシ機構14と同様であり、サンディングベルト58に
よって研削されたワークwの底面を擦り払ってここに付
着した切粉を除去する機能を有する。
【0025】さて、前記底面用サンディング機構50の
スライドフレーム55はリニアガイドレール60に沿っ
て移動可能となっており、その移動方向はワークwの研
削面に沿い且つサンディングベルト58の駆動方向と直
角に交差する前後方向(図1の上下方向)に設定されて
いる。なお、図示はしないがスライドフレーム55は研
削部往復駆動機構に相当する駆動モータによってネジ軸
を回転させることにより前後に駆動されるようになって
おり、スライドフレーム55が前後に駆動されることに
より底面用サンディング機構50のサンディングベルト
58は所定の往復移動領域を往復駆動する。さらに、図
示はしないが上記ネジ軸及び可動フレーム22を移動さ
せるための押さえスクリューシャフトには、第1ステー
ジ同様、歯車を介してロータリエンコーダがそれぞれ連
結されている。そして、各ロータリエンコーダからは、
スライドフレーム55及び可動フレーム22の移動に応
じてその移動位置を示すシリアルデータ信号がそれぞれ
出力され、第1ステージ同様、制御ボックス70に伝送
される。
【0026】[実施例の作用]ワークwを装置の右側か
ら供給すると、ワークwが送材ロール12によって図1
中左方向に送られながら、押さえ機構21の押さえロー
ル20によって支えプレート19に押し付けられ、ま
た、これと共に上方から押さえロール34が下降してワ
ークwを送材ロール12上に押さえ付ける。すると、ワ
ーク検出スイッチ38がオン状態となり、ロータリエン
コーダ42から押さえロール34の移動位置を示すシリ
アルデータ信号が出力されると共に、ロータリエンコー
ダ40からは昇降フレーム23の初期位置、即ちサンデ
ィングベルト17の初期位置を示すシリアルデータ信号
が出力される。そして、各シリアルデータ信号は制御ボ
ックス70に伝送され、境界位置算出手段76によって
サンディングベルト17の往復移動領域を決定するため
の昇降量J及び上昇量H、或いは下降量Lが算出され
る。また、サンディングベルト17のサンディング面を
均一に使用するために、サンディングベルト17の往復
移動は、前回のワークwに対する研削作業の終了時にお
ける移動方向と同じ方向から始めるので、その往復移動
は、上昇動作から始める場合と、下降動作から始める場
合とがある。以下、境界位置算出手段76について、サ
ンディングベルト17の往復移動が上昇動作から始まる
場合と、下降動作から始める場合とに分け、それぞれフ
ローチャート図6、図7に従って説明する。ここで、上
記押さえロール34の移動位置を示すためにロータリエ
ンコーダ42から伝送されて来たデータ値をG、サンデ
ィングベルト17の初期位置を示すためにロータリエン
コーダ40から伝送されてきたデータ値をF0 とする。
また、サンディングベルト17の幅寸法に対応する定数
をKとする。
【0027】サンディングベルト17の往復移動が上昇
動作から始まる場合には、図6に示すようにまずサンデ
ィングベルト17の初期位置を示すデータ値F0 を読み
取る(ST1)。次に、押さえロール34の移動位置を
示すデータ値Gを読み取る(ST2)。そして、サンデ
ィングベルト17の上昇量Hが算出される(ST3)。
この上昇量Hは、サンディングベルト17の初期位置か
らの上昇量であり、往復移動領域の上限位置を示す。さ
らに、昇降量Jが算出される(ST4)。この昇降量J
は、往復移動領域における上限位置から下限位置、或い
は下限位置から上限位置までのサンディングベルト17
の移動量を示す。
【0028】また、サンディングベルト17の往復移動
が下降動作から始まる場合には、図7に示すようにまず
上記図6同様にサンディングベルト17の初期位置を示
すデータ値F0 を読み取る(ST1)。次に、押さえロ
ール34の移動位置を示すデータ値Gを読み取る(ST
2)。そして、サンディングベルト17の下降量Lが算
出される(ST3)。この下降量Lは、サンディングベ
ルト17の初期位置からの下降量であり、往復移動領域
の下限位置を示す。さらに、昇降量Jが算出される(S
T4)。この昇降量Jは、往復移動領域における上限位
置から下限位置、或いは下限位置から上限位置までのサ
ンディングベルト17の移動量を示す。
【0029】ここで、F0、G、Kは、実際の距離や寸
法に対応した値であればよく、必ずしも一対一に対応す
る値でなくてもよいが、ここでは、説明を簡単化するた
めに一対一に対応した場合を考え、その場合にワークw
等との関係を図10(A)に示す。また、同図中、基準
位置は、必ずしもワークの載置面上である必要はない
が、説明を簡単化するため、基準位置を載置面上とする
と、Gはワークwの厚さ寸法、F0はワークwの載置面
から同図中サンディングベルト17の上端縁までの距離
とすることができる。これによって、サンディングベル
ト17の上端縁は載置面を基準として距離Gの位置から
上方に距離Kの位置、即ち距離J間を往復移動すること
となるから、サンディングベルト17の往復移動領域は
下限位置Y1 から上限位置Y2 間となる。
【0030】ところで、ワークwが押さえロール34等
によって保持されると、側面用サンディング機構13の
モータが駆動されてサンディングベルト17が高速で走
行駆動されてワークwの垂直側面の研削・研磨が行われ
る。また、これと同時に昇降モータ36が回転されるか
ら、ネジ軸25が回転して昇降フレーム23が上下方向
に往復駆動される。すると、ロータリエンコーダ40か
らはサンディングベルト17の移動位置を示すシリアル
データ信号が逐次出力され、このデータは制御ボックス
70に伝送される。そして、そのデータに基づいて研削
部制御手段77によって昇降モータ36が反転制御さ
れ、サンディングベルト17が上記境界位置算出手段7
6によって決定された往復移動領域内を往復移動するこ
ととなる。
【0031】続いて、研削部制御手段77について上記
境界位置算出手段76と同様、サンディングベルト17
の往復移動が上昇動作から始まる場合と、下降動作から
始まる場合とに分けて、それぞれフローチャート図8、
図9に従って説明する。ここで、ロータリエンコーダ4
0から逐次伝送されてくるサンディングベルト17の移
動位置を示すデータ値をFとし、その場合にサンディン
グベルト17の初期位置F0に対する移動量を△A=|
F−F0|、上限位置Y2 に対する下降量を△B=K−
F、下限位置Y1 に対する上昇量を△C=F−Gとす
る。
【0032】サンディングベルト17の往復移動が上昇
動作から始まる場合には、図8に示すように、昇降モー
タ36は正転方向に回転し、サンディングベルト17が
上昇する(ST1、ST2)。そして、△Aと上昇量H
を比較する(ST3)。△Aと上昇量Hが等しくなけれ
ば、昇降モータ36はさらに回転し続けサンディングベ
ルト17は上昇を続ける(ST1、ST2)。また、△
Aと上昇量Hが等しければ反転回路75により昇降モー
タ36は反転され、サンディングベルト17が上昇移動
から下降移動に反転される(ST4、ST5)。即ち、
サンディングベルト17が上昇して往復移動領域の上限
位置に達すれば昇降モータ36が反転してサンディング
ベルト17は下降を始めることとなる。
【0033】そして、今度は△Bと昇降量Jを比較する
(ST6)。△Bと昇降量Jが等しくなければ、昇降モ
ータ36をさら逆転方向に回転し続けてサンディングベ
ルト17は下降を続ける(ST4、ST5)。また、△
Bと昇降量Jが等しくなれば反転回路75により昇降モ
ータ36は再度反転され、サンディングベルト17は下
降移動からから上昇移動に変転される(ST7、ST
8)。即ち、サンディングベルト17が往復移動領域の
下限位置に達すれば再度昇降モータ36が反転してサン
ディングベルト17は上昇し始めることとなる。
【0034】今度は、△Cと昇降量Jを比較する(ST
9)。△Cと昇降量Jが等しくなければ昇降モータ36
は正転方向に回転し続けサンディングベルト17はさら
に上昇する(ST7、ST8)。また、△Cと昇降量J
が等しくなれば反転回路75により昇降モータ36が反
転されてサンディングベルト17は上昇移動から下降移
動に反転される(ST4、ST5)。以下、△B又は△
Cと昇降量Jを順次繰り返し比較して、等しくなればそ
の位置にて昇降モータ36を反転させることによりサン
ディングベルト17の往復移動が繰り返される。従っ
て、図8に示すフローチャートによれば、サンディング
ベルト17を下限位置Y1 と上限位置Y2間で往復移動
させることにより、サンディング面全体を使ったワーク
wの研削作業を行うことができる。
【0035】次に、サンディングベルト17の往復移動
が下降動作から始まる場合には、図9に示すように、昇
降モータ36は初め逆転方向に回転し、サンディングベ
ルト17は下降する(ST1、ST2)。そして、△A
と下降量Gを比較する(ST3)。△Aと下降量Gが等
しくなければ、昇降モータ36はさらに回転し続けサン
ディングベルト17は下降を続ける(ST1、ST
2)。また、△Aと下降量Gが等しくなれば反転回路7
5により昇降モータ36は反転され、サンディングベル
ト17が下降移動から上昇移動に反転される(ST4、
ST5)。即ち、サンディングベルト17が下降して往
復移動領域の下限位置に達すれば昇降モータ36が反転
してサンディングベルト17は上昇を始めることとな
る。
【0036】そして、△Cと昇降量Jを比較する(ST
6)。△Cと昇降量Jが等しくなければ、昇降モータ3
6をさら正転方向に回転し続けてサンディングベルト1
7が上昇を続ける(ST4、ST5)。また、△Cと昇
降量Jが等しくなれば反転回路75により昇降モータ3
6は再度反転され、サンディングベルト17は上昇移動
から下降移動に反転される(ST7、ST8)。即ち、
サンディングベルト17が往復移動領域の上限位置に達
すれば再度昇降モータ36が反転して上昇し始めること
となる。
【0037】今度は、△Bと昇降量Jを比較する。△B
と昇降量Jが等しくなければ昇降モータ36は逆転方向
に回転し続けサンディングベルト17はさらに下降する
(ST7、ST8)。また、△Bと昇降量Jが等しくな
れば反転回路75により昇降モータ36は反転されてサ
ンディングベルト17は下降移動から上昇移動に反転さ
れる(ST4、ST5)。以下、△C又は△Bと昇降量
Jを順次繰り返し比較し、等しくなればその位置にて昇
降モータ36を反転させることによりサンディングベル
ト17の往復移動が繰り返される。従って、図9に示す
フローチャートによっても、図8に示すフローチャート
と同様、サンディングベルト17を下限位置Y1 と上限
位置Y2 間で往復移動させることができ、サンディング
ベルト17のサンディング面全体を使ったワークwの研
削作業を行うことができる。
【0038】ここで、図10(B)に示すようにワーク
wの厚さ寸法が同図(A)に示したものよりも薄い場合
には、ワークwの厚さ寸法に相当するGの値が小さくな
り、サンディングベルト17の下降量L及び昇降量Jが
大きくなる。従って、往復移動領域の下限位置Y1 が下
がり、往復移動領域が広がるので、サンディングベルト
はより下まで移動できてサンディングベルト17の研磨
面の全域が有効利用される。しかも、ワークwの厚さ寸
法に応じて境界位置算出手段76により往復移動領域を
決定するための昇降量J等が自動的に決定されるため、
調整作業を行う必要がなく、面倒がない。
【0039】一方、第2ステージでは、第1ステージに
おいてワークwを支えプレート19側に押し付ける押さ
えロール20が押さえスクリューシャフトの回転により
ワークwの横幅寸法に応じて移動するから、その押さえ
ロール20の移動位置を示すデータが制御ボックス70
に伝送される。そして、第1ステージ同様、そのデータ
等から境界位置算出手段によりサンディングベルト58
の往復移動領域を決定するための各値が算出される。さ
らに、スライドフレーム55が前後に移動し始めると、
第1ステージ同様、サンディングベルト58の移動位置
を示すデータが逐次制御ボックス70に伝送される。そ
して、そのデータ等に基づいて研削部制御手段77によ
り駆動モータが反転制御される。これによって、第2ス
テージにおいてもサンディングベルト58は境界位置算
出手段76によりワークwの横幅寸法に応じて決定され
た往復移動領域を往復移動することとなる。
【0040】ここでも、ワークwの幅寸法が例えば狭い
場合には、第1ステージ同様、その分だけ往復移動領域
を広くすることができ、サンディングベルト58の研磨
面の全域を常に有効利用することができる。しかも、最
適となる往復移動領域の境界位置がワークの幅寸法に応
じて自動的に決定されるので面倒な作業は必要ない。
【0041】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、例えば次のような変形も可能である。 (1)上記各実施例ではベルトサンダーに適用した例を
示したが、研削部によってワークを研削しながら往復移
動させる研削機械に広く適用することができ、例えばナ
イフストックを往復移動させるかんな盤や回転かんなを
備えたモルダにも適用することができる。
【0042】(2)ブラシ機構14,51の除塵ブラシ
18,59で切り粉を除去しているが、不織布ブラシ、
不織布ロールに変更して若干の仕上げ研削・研磨を行う
場合もある。その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る直角二面ベルトサンダ
を一部破断して示す平面図
【図2】同正面図
【図3】同一部破断して示す側面図
【図4】制御ボックスのハードウェア構成を示すブロッ
ク図
【図5】制御ボックスの機能ブロック図
【図6】境界位置算出手段を示すフローチャート
【図7】境界位置算出手段を示すフローチャート
【図8】研削部制御手段を示すフローチャート
【図9】研削部制御手段を示すフローチャート
【図10】往復移動領域における昇降量等を示す概略的
側面図
【図11】サンディングベルトの往復移動領域の変化を
示す概略的側面図
【符号の説明】
17、58…サンディングベルト(研削部) 20、34…押さえロール(ワーク押さえ) 40…ロータリエンコーダ(研削部位置検出手段) 42…ロータリエンコーダ(押さえ位置検出手段) 76…境界位置算出手段 77…研削部制御手段 w…ワーク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置に保持したワークを研削部によ
    って研削しながら、その研削部を所定の往復移動領域の
    端部において反転させて研削部の駆動方向と交差する方
    向に沿って往復移動させるようにした研削機械におい
    て、 前記研削部の往復移動方向に沿って移動して前記ワーク
    に押し当てられるワーク押さえと、 このワーク押さえの移動位置に応じた信号を出力する押
    さえ位置検出手段と、 前記研削部の移動位置に応じた信号を出力する研削部位
    置検出手段と、 前記ワーク押さえが前記ワークに押し当てられたときの
    押さえ位置検出手段からの信号に基づいて前記往復移動
    領域の境界位置を算出する境界位置算出手段と、 前記境界位置算出手段により算出された境界位置と、前
    記研削部位置検出手段により検出された研削部の移動位
    置とに基づいて前記研削部を前記往復移動領域内で往復
    移動するよう制御する研削部制御手段とを備えてなる研
    削機械における研削部移動制御装置。
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