JP2695379B2 - 研削機械における研削部制御方法及び研削部移動制御装置 - Google Patents
研削機械における研削部制御方法及び研削部移動制御装置Info
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- JP2695379B2 JP2695379B2 JP28765693A JP28765693A JP2695379B2 JP 2695379 B2 JP2695379 B2 JP 2695379B2 JP 28765693 A JP28765693 A JP 28765693A JP 28765693 A JP28765693 A JP 28765693A JP 2695379 B2 JP2695379 B2 JP 2695379B2
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Description
研削部を、その駆動方向と交差する方向に往復移動させ
る研削機械の研削部移動制御装置に関する。
クを送材機構によって送りながら、そのワークの一つの
面にサンディングベルトを押し当てて走行駆動させ、ワ
ークを研削する構成である。このような構成で、角柱材
のような細長いワークを研削する場合には、サンディン
グベルトはワークの幅寸法に比べて相対的に広くなるた
め、ベルト面の一部がワークの研削に寄与しなくなる。
すると、サンディングベルトのサンディング面全域を有
効利用できないばかりか、サンディングベルトのサンデ
ィング面のうちワークに接した部分のみの摩耗状態が進
むため、厚みがより大きなワークを研削するときには、
研削むらが発生することになる。これを防ぐには新たな
サンディングベルトに交換する必要があり、面倒かつ不
経済であるという問題があった。
号に開示された構成のように、サンディングベルトをそ
の駆動方向とは交差する方向に連続的に往復駆動させる
技術が提供されている。その具体的な構成は、従来、次
の通りであった。メインフレームに可動フレームを例え
ば上下に移動可能に支持し、この可動フレームにサンデ
ィングベルト駆動機構を設けるのである。サンディング
ベルト駆動機構は複数のロールを回転可能に設けてこれ
らのロールにサンディングベルトを掛け渡して駆動可能
にする構成で、サンディングベルトを走行駆動しながら
可動フレームを上下に往復移動させるようになってい
る。可動フレームの往復移動制御には、その可動フレー
ムが往復移動領域の各端部に至ったことを検出するリミ
ットスイッチを設け、各リミットスイッチが動作する度
に駆動モータを逆転させて可動フレームを反転動作させ
るようになっていた。
造では、薄型のワークW1を研削する場合には、各リミ
ットスイッチ1,2は図12(A)に示すような位置関
係になる。すなわち、上側のリミットスイッチ1は、サ
ンディングベルト3の下縁部がワークW1の下面に対応
する位置まで上昇したときに作動し、下側のリミットス
イッチ2は、サンディングベルト3の上縁部がワークW
1の上面に対応する位置まで下降したときに作動する位
置に配置される。従って、この場合、サンディングベル
ト3は同図(A)のX0 からX1 に示す往復移動領域内
で往復移動することになる。
り下側のリミットスイッチ2は同図(B)に示すよう
に、サンディングベルト3の上縁部がワークW2の上面
に対応する位置まで下降したときに作動する位置に配置
されねばならないから、サンディングベルト3は今度は
同図(B)のX0 からX2 に示す往復移動領域内で往復
移動することになる。
寸法に応じて往復移動領域が変化することは、その領域
の端部をリミットスイッチで設定していた従来構成で
は、ワークの寸法が異なる度にリミットスイッチの位置
を調節しなくてはならないことを意味し、従来、その作
業が相当に煩わしいという問題があった。
的は、研削部を往復移動させて研削部の全体を有効利用
でき、しかも、ワークの寸法に応じて自動的に研削部の
移動領域を設定することができて使い勝手に優れた研削
機械の研削部移動装置及びその制御方法を提供するとこ
ろにある。
御方法は、所定位置に保持したワークを研削部によって
研削しながら、その研削部を所定の往復移動領域の端部
において反転させて研削部の駆動方向と交差する方向に
沿って往復移動させるようにした研削機械において、研
削部の往復移動方向に沿って移動して前記保持位置にあ
るワークに押し当てられるワーク押さえを設け、このワ
ーク押さえがワークに当接した位置に応じて往復移動領
域を設定するところに特徴を有する。
では、研削部の往復移動方向に沿って移動して前記ワー
クに押し当てられるワーク押さえと、このワーク押さえ
と一体的に移動するワーク基準部と、研削部の往復移動
と一体的に移動する往復移動部と、ワーク基準部及び往
復移動部にそれぞれ設けたマーク部及びマーク検出部と
を備えて構成し、そのマーク検出部がマーク部を検出し
たときに研削部の反転動作を行わせるように構成すると
ころに特徴を有する。
では、研削部の往復移動方向に沿って移動して前記ワー
クに押し当てられるワーク押さえと、研削部の往復移動
と一体的に移動する往復移動部に設けたマーク部と、こ
のワーク押さえと一体的に移動するワーク基準部に設け
られマーク部を検出する第1のマーク検出部と、静止部
位に設けられマーク部を検出する第2のマーク検出部と
を備えて構成し、前記第1及び第2の各マーク検出部が
マーク部を検出したときにそれぞれ研削部の反転動作を
行わせるように構成したところに特徴を有する。
復移動領域は、その往復移動方向のワーク寸法に依存し
て決まる。従って、ワークが所定位置に保持されていれ
ば、ワークに対してワーク押さえを移動させて押し当て
た位置がワークの寸法に対応する。従って、請求項1の
制御方法によれば、ワーク押さえがワークに当接した位
置に応じて往復移動領域が設定されるから、ワーク寸法
に応じて適切な領域が設定される。
ク部及びマーク検出部はワーク基準部及び往復移動部の
いずれに設けられてもよいが、説明の都合上、マーク部
が往復移動部にあり、マーク検出部がワーク基準部にあ
るとする。まず、ワーク押さえがワークに押し当てられ
るまで研削部の移動方向に沿って移動すると、ワーク基
準部がワーク押さえと一体的に移動し、ここに設けたマ
ーク検出部もワーク寸法に応じた箇所に位置することに
なる。そして、研削部がガイド機構によって案内されつ
つ研削部往復駆動機構によって駆動されると、往復移動
部に設けられたマーク部が一体的に移動する。マーク検
出部とマーク部とが互いに近接し、両者が検出可能状態
になると、マーク検出部からの信号によって研削部往復
駆動機構の一方の反転動作が行われるようになる。な
お、往復移動領域の他端側の反転動作は、一定箇所で行
えばよいから、任意の位置検出手段にて研削部の位置を
検出して反転させることができる。
は、ワーク押さえがワークに押し付けられるまでの移動
量が少なくなってワーク基準部の位置がワークの寸法が
薄い場合とは相違し、結局、ワーク寸法が厚い場合に比
べてマーク部とマーク検出部との間の距離が相違するこ
とになる。この結果、ワークの厚さ寸法に応じて研削部
の往復移動領域が変化し、ワークが厚い場合にはそれが
狭く、逆にワークが薄い場合には広くなる。
は、ワーク押さえがワークに押し当てられるまで研削部
の移動方向に沿って移動すると、ワーク基準部がワーク
押さえと一体的に移動し、ここに設けた第1のマーク検
出部もワーク寸法に応じた箇所に位置することになる。
そして、研削部が往復移動方向に駆動されると、往復移
動部に設けられたマーク部が一体的に移動し、これが第
1のマーク検出部によって検出されると研削部の反転動
作が行われるようになる。研削部の反転後、マーク部が
今度は第2のマーク検出部によって検出されるに至る
と、再び研削部の反転動作が行われるから、結局、第1
及び第2の各マーク検出部がスイッチング作動する範囲
内で研削部が往復移動することになる。
場合には、ワーク押さえがワークに押し付けられるまで
の移動量が少なくなって第1のマーク検出部の位置がワ
ークの寸法が薄い場合とは相違し、結局、ワーク寸法が
厚い場合に比べてマーク部と第1のマーク検出部との間
の距離が相違することになるから、ワークの厚さ寸法に
応じて研削部の往復移動領域が変化し、ワークが厚い場
合にはそれが狭く、逆にワークが薄い場合には広くな
る。
削部を往復移動させてその全体を有効利用することがで
き、しかも、ワークの厚さ寸法に応じて自動的に研削部
の往復移動領域を変化させることができるから、往復移
動領域の設定作業が不要になるという優れた効果を奏す
る。
に適用した第1実施例について図1ないし図9を参照し
て説明する。図1は全体の平面図、図2は正面図、図3
は側面図を示している。図1に示されるように、ワーク
wの搬送路は装置を左右に貫通するようにして形成さ
れ、例えば四角柱状のワークwが供給された場合、装置
の右半分の第1ステージにおいてワークwの垂直側面
(図1において上側の面)が研削・研磨され、装置の左
半分の第2ステージにおいてワークwの底面(図2にお
いて下側の面)が研削・研磨されるようになっている。
1の右半分には複数の送材ロール12が横並びに支持さ
れ、これらの送材ロール12群のほぼ中間位置には側面
用サンディング機構13が設けられると共に、その下流
側に側面用ブラシ機構14が設けられている。側面用サ
ンディング機構13は、図示しないフレームに共に縦軸
型に支持した2本のガイドロール15及び駆動ロール1
6を備え、これらの間に研削部に相当するサンディング
ベルト17が掛け渡され、駆動ロール16を図示しない
モータにより回転駆動することによってサンディングベ
ルト17をワークwの側面において横方向に走行させる
構成としている。従って、このサンディングベルト17
はワークwの図1中上側の垂直側面を研磨する。
型に設けた図示しない回転軸に除塵ブラシ18を取り付
けて構成され、図示しないモータにより除塵ブラシ18
を回転させてサンディングベルト17によって研削され
たワークwの垂直側面を擦り払ってここに付着した切粉
を除去する。なお、側面用サンディング機構13の右側
領域及び側面用ブラシ機構14との間の領域には支えプ
レート19が設けられ、ここにワークwを押し付けるこ
とによりサンディングベルト17及び除塵ブラシ18を
ワークwに所定圧力で接触させるようになっている。こ
のために前記側面用サンディング機構13及び側面用ブ
ラシ機構14に対向する位置に、それぞれ縦軸型の押さ
えロール20を備えた押さえ機構21が可動フレーム2
2(図2参照)上に構成され、これが図1中上下方向に
移動可能とされている。
は、そのフレームがその下方に設けられている昇降フレ
ーム23(図3参照)に支持されており、その昇降フレ
ーム23がこれに固定したガイドポスト24とメインフ
レーム11に固定した軸受24aとの嵌合に従って移動
可能で、その移動方向はワークwの研削面に沿い且つサ
ンディングベルト17の駆動方向と直角に交差する方向
である垂直方向となっている。そして、昇降フレーム2
3には、左右両端側にネジ軸25が立設され、これがメ
インフレーム11に設けたナット部26と螺合してい
る。更に、ネジ軸25には昇降モータ40(図6にのみ
示す)によってチェーンを介して駆動されるスプロケッ
ト27が固着され、そのネジ軸25を正転或いは逆転さ
せることによって昇降フレーム23が上昇或いは下降す
ることになる。この昇降フレーム23には前述の通り側
面用サンディング機構13が支持されているから、その
上下動に伴いサンディングベルト17を上下に移動させ
ることができ、これらの構成が研削部往復駆動機構を構
成する。
及び側面用ブラシ機構14との間にはガイドポスト28
が立設され、図3及び図4に示すように、ここに縦スラ
イダ29がスライド可能に嵌合されスクリューシャフト
30を回転させて上下させ得るようになっている。そし
て、縦スライダ29からはワークwの上方に位置するよ
うにアーム31が水平方向に延長され、ここに横スライ
ダ32がスライド可能に嵌合されている。更に、この横
スライダ32からは下向きに押さえアーム33が延長さ
れ、その下端部にワーク押さえに相当する横軸型の押さ
えロール34が回転可能に設けられ、スクリューシャフ
ト30を回転させて縦スライダ29を上下動させれば、
押さえロール34が前記研削部往復駆動機構の移動方
向、すなわち上下方向に移動し、下降時に押さえロール
34がワークwに押し当てられるようになる。
9には取付基部35を介してワーク基準部に相当する支
持ブラケット36が固定され、ここに第1のマーク検出
部たる下限近接スイッチ37が取り付けられている。上
記支持ブラケット36は縦スライダ29ひいては押さえ
ロール34と共に上下に移動し、結局、下限近接スイッ
チ37をワークwの厚さ(上下方向寸法)に応じた高さ
位置にセットする機能を有する。
ーム23には支柱38を介して金属製の検知板39が位
置調節可能に取り付けられている。支柱38は昇降フレ
ーム23ひいては側面用サンディング機構13と一体的
に上下動する往復移動部に相当するものであり、ここに
設けた検知板39の下縁部39aがマーク部として機能
して下限近接スイッチ37に最も接近した位置で下限近
接スイッチ37を作動させる。なお、メインフレーム1
1側の静止部位には、図4及び図5に示すように支柱4
1を介して第2のマーク検出部に相当する上限近接スイ
ッチ42が設けられ、昇降フレーム23が上昇してサン
ディングベルト17がワークwの下面(送材面)にほぼ
対応する位置(以下これを「上昇限界位置」という)に
至ったときに、その上限近接スイッチ42が作動するよ
うになっている。前述した上限近接スイッチ42及び下
限近接スイッチ37は反転制御回路43の一部を構成し
ており、上限近接スイッチ42が作動したとき及び下限
近接スイッチ37が作動したときに昇降モータ40を逆
転させて昇降フレーム23をその度に反転動作させ、も
って側面用サンディング機構13を所定の往復移動領域
内で上下に往復駆動させ得るようになっている。
分に位置する第2ステージの構造について説明する。メ
インフレーム11の左半分には、底面用サンディング機
構50及び底面用ブラシ機構51が横に並んで設けら
れ、両者間及び両者の前後には複数本の支えロール52
が横軸型に設けられている。また、これらの上方には図
示しない昇降フレームにやはり横軸型に支持した複数本
の送材ロール53間に送材ベルト54が掛け渡され、昇
降フレームを下降させて送材ベルト54と前記支えロー
ル52との間にワークwを挟み付けた状態とし、その状
態で図示しない送材モータによって送材ベルト54を走
行させることによってワークwを図2中右から左に向け
て搬送できる。
wの底面に対してサンディングベルト58を押し当てる
ようになっている点を除き、前記底面用サンディング機
構50と同様に構成されている。すなわち、スライドフ
レーム55に共に横軸型に支持した2本のガイドロール
56及び駆動ロール57を備え、これらの間に研削部に
相当するサンディングベルト58が掛け渡され、駆動ロ
ール57を図示しないモータにより回転駆動することに
よってサンディングベルト58をワークwの底面におい
て水平方向に走行させる構成としている。
シ59の回転軸が横軸型となっている点以外は側面用ブ
ラシ機構14と同様であり、サンディングベルト58に
よって研削されたワークwの底面を擦り払ってここに付
着した切粉を除去する機能を有する。
スライドフレーム55はリニアガイドレール60に沿っ
て移動可能となっており、その移動方向はワークwの研
削面に沿い且つサンディングベルト58の駆動方向と直
角に交差する前後方向(図1の上下方向)に設定されて
いる。なお、図示はしないがスライドフレーム55は研
削部往復駆動機構に相当する駆動モータによって前後に
駆動されるようになっており、その駆動モータは逆転可
能で底面用サンディング機構50のサンディングベルト
58を所定の往復移動領域内で往復駆動できるようにし
ている。
ドフレーム55の右端部に位置しては取付アーム61を
介して検知板62が固定されている。この取付アーム6
1は底面用サンディング機構50のサンディングベルト
58と一体的に移動する往復移動部に相当し、ここに取
り付けた検知板62の手前側縁部62aはマーク部とし
て機能する。
え機構21の押さえロール20は、この第2ステージに
おけるサンディングベルト58の往復移動方向に沿って
移動してワークwに押し当てられるワーク押さえとして
機能するようになっており、その押さえ機構21を搭載
した可動フレーム22は押さえロール20と一体的に移
動してワークwの幅寸法(図1における上下方向寸法)
に応じてその位置が決められる。従って、この第2ステ
ージにおいて可動フレーム22はワーク基準部として機
能することになり、ここに取付ブラケット63を介して
第1のマーク検出部に相当する後限界近接スイッチ64
が取り付けられている。なお、メインフレーム11側の
静止部位には、図7ないし図9に示すように取付板65
を介して第2のマーク検出部に相当する前限界近接スイ
ッチ66が設けられ、スライドフレーム55が後退して
サンディングベルト58がワークwの手前側側面にほぼ
対応する位置(以下これを「前限界位置」という)に至
ったときに、その前限界近接スイッチ66が作動するよ
うになっている。上述した後限界近接スイッチ64及び
前限界近接スイッチ66は、前記第1ステージと同様に
して、第2ステージにおける反転制御装置の一部を構成
しており、後限界近接スイッチ64が作動したとき及び
前限界近接スイッチ66が作動したときに駆動モータを
逆転させてスライドフレーム55をその度に反転動作さ
せ、もって底面用サンディング機構50を所定の往復移
動領域内で前後に往復駆動させ得るようになっている。
ら供給すると、ワークwが送材ロール12によって図1
中左方向に送られながら、押さえ機構21の押さえロー
ル20によって支えプレート19に押し付けられ、ま
た、これと共に上方から押さえロール34が下降してワ
ークwを送材ロール12上に押さえ付ける。図4に示さ
れるように、押さえロール34はワークwの厚さ寸法に
応じた位置に停止するから、これと一体的に移動する下
限近接スイッチ37もワークwの厚さ寸法に応じた位置
にセットされることになる。なお、上限近接スイッチ4
2はメインフレーム11の静止部位に設けられているか
ら、常に一定の位置にあり、ワークwの厚さ寸法によっ
てその位置が変わることはない。
ング機構13のモータが駆動されてサンディングベルト
17が高速で走行駆動されてワークwの垂直側面の研削
・研磨が行われる。また、これと同時に昇降モータ40
が回転されるから、昇降フレーム23が上下方向に往復
駆動される。
ィングベルト17が例えば上向きに移動されると、昇降
フレーム23と一体的に移動する検知板39も上昇す
る。そして、サンディングベルト17の下端縁部がワー
クwの底面にほぼ対応するような「上限位置」までサン
ディングベルト17が上昇すると、検知板39の下縁部
39aが上限近接スイッチ42に対応するようになり、
これがスイッチング動作を行う。この結果、反転制御回
路43からの逆転信号によって昇降モータ40が逆転さ
れるようになり、サンディングベルト17が走行駆動さ
れたまま、昇降フレーム23が下向きに移動されるよう
になってサンディングベルト17が今度は下降を始め
る。そして、図4に実線で示すようにサンディングベル
ト17の上端縁部がワークwの上面にほぼ対応するよう
な「下限位置」まで下降すると、検知板39の下縁部3
9aが今度は下限近接スイッチ37に対応するようにな
り、これがスイッチング動作を行うから、やはり反転制
御回路43からの信号に基づき、昇降モータ40がそれ
までとは逆方向に回転されるようになる。この結果、昇
降フレーム23が上向きに移動されるようになるから、
サンディングベルト17が今度は上昇を始め、以下これ
を繰り返してサンディングベルト17が上下方向に往復
移動するのである。これにて、サンディングベルト17
の研磨面の全域が常にワークwの研磨・研削に利用され
ることになり、全体が均一な摩耗状態となるから、研磨
むらの発生を未然に防止することができる。
たものよりも薄い場合には、サンディングベルト17
は、より下まで移動できる、すなわち「下限位置」を低
くできる筈である。本実施例では、このような場合に
は、押さえロール34は同図に実線で示した位置よりも
低い位置まで下降することになるから、その分だけ下限
近接スイッチ37が低い位置にセットされる。従って、
サンディングベルト17がより低い位置まで下降したと
きに初めて検知板39の下縁部39aが下限近接スイッ
チ37に対応してサンディングベルト17が反転上昇す
ることになり、「下限位置」が自動的に低くなり、やは
りサンディングベルト17の研磨面の全域が有効利用さ
れ、しかもワークwの厚さ寸法に応じて調整作業を行う
必要がなく、面倒がない。
おいてワークwを支えプレート19側に押し付ける押さ
えロール20がワークwの横幅寸法に応じて移動するか
ら、これと一体的に移動する後限界近接スイッチ64が
ワークwの幅寸法に応じた位置にセットされる。ここで
ワークwの幅寸法が広い場合には同スイッチ64は図7
において相対的に下側に位置し、狭い場合には相対的に
上側に位置することになる。また、前限界近接スイッチ
66はメインフレーム11の静止部位に固定されている
から、ワークwの寸法に関係なく、常に一定の位置にあ
る。
ンディングベルト58が走行駆動されてワークwの底面
を研磨・研削しながら、スライドフレーム55が前後に
往復移動される様子は次のようになる。サンディングベ
ルト58が手前側に移動されると検知板62も手前側に
移動する。そして、サンディングベルト58の後端縁部
がワークwの後側の垂直側面(第1ステージでの研削
面)にほぼ対応する位置に至ると、検知板62の手前側
端縁部62aが前限界近接スイッチ66に対応するよう
になり、そのスイッチ66のスイッチングに基づいて駆
動モータが逆転され、スライドフレーム55が後方へ反
転移動するようになる。この結果、サンディングベルト
58は後方に移動しつつワークwの研磨を続け、今度は
サンディングベルト58の前端縁部がワークwの手前側
の垂直側面(第1ステージでの研削面と反対側の面)に
ほぼ対応する位置に至ると、検知板62の手前側端縁部
62aが今度は後限界近接スイッチ64に対応するよう
になるから、そのスイッチ66のスイッチングに基づい
て駆動モータが逆転され、スライドフレーム55が前方
へ反転移動するようになり、以下これを繰り返してサン
ディングベルト58の研磨面の全域が利用される。
場合には、その分だけ後限界近接スイッチ64が図7中
の下側にセットされることになり、従って、ワークwの
幅寸法に応じたサンディングベルト58の往復移動領域
が自動的に設定されることになり、調整作業を要さずし
てサンディングベルト58の研磨面の全域を常に有効利
用することができる。
例のうち第1実施例と相違する部分のみを示したもので
ある。前記第1実施例では検知板39の下端縁部39a
をマーク部として機能させるようにしたが、この第2実
施例では検知板39の上端縁部39bをマーク部として
機能させる構成で、上端縁部39bが下限近接スイッチ
37に対応したときにスイッチングが行われてサンディ
ングベルト17が反転動作する。その他の構成は、第1
実施例と同様であるから、重複説明を省略する。この構
成とすれば、下側が長い検知板39を利用する場合に都
合がよい。
例を概略的に示すものである。前記第1実施例と相違す
るところは、第1実施例の検知板39を上限位置検出用
及び下限位置検出用の2種類に分けたところにある。す
なわち、サンディングベルト17と一体的に移動するよ
うに2本のアーム70,71を介してそれぞれ上限位置
検出用検知板72と下限位置検出用検知板73とを設け
ている。上限位置検出用検知板72に対しては支持ポス
ト74を介して上限近接スイッチ75を静止部位に固定
している。一方、ガイドポスト76にスライダ77を上
下動可能に支持すると共に、ここにワーク押さえ78を
設けてワークwの厚さ寸法に応じてスライダ77が一体
的に上下動するようにしている。また、スライダ77に
はアーム79を介して下限近接スイッチ80を設け、こ
れを下限位置検出用検知板73に対向させている。
ト17を走行駆動しながら、各検知板72,73の下端
縁部が各近接スイッチ75,80をスイッチング動作さ
せたときにサンディングベルト17を上下方向に反転移
動させることにより、サンディングベルト17がワーク
wの厚さ寸法に応じた往復移動領域内で往復駆動される
ようになる。なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、例えば次のような変形も可能である。
して金属物体の接近を検出してスイッチング動作する近
接スイッチを利用し、マーク部として金属製検知板を利
用したが、これに限らず、機械的に作動するマイクロス
イッチとこれを押圧作動する突部との組合わせでも良
く、これらも本発明にいう「マーク検出部」と「マーク
部」の概念に含まれることは勿論である。また、「マー
ク検出部」及び「マーク部」としては、その他、電気、
磁気、光等の物理量の変化に基づいて作動する各種のセ
ンサ型のスイッチング素子(光電スイッチ、静電容量ス
イッチ等)が広く利用できる。
ためにワーク押さえの位置を検出するには、例えばロー
タリエンコーダ等の位置検出手段を利用することもでき
る。すなわち、例えば2台のロータリエンコーダ等にて
ワーク押さえ及び研削部の位置をそれぞれ連続的に測定
できるようにしておき、ワーク押さえが研削部の往復移
動方向に沿って移動してワークに押し当てられたときの
位置を記憶装置に記憶しておく。そして、ロータリエン
コーダ等の位置検出手段からの信号によって研削部がそ
の記憶された位置まで移動されたことを検出したとき
に、研削部を反転動作させればよいのである。
相当する支柱38に検知板39を設けると共にワーク基
準部に相当する支持ブラケット36に第1の近接スイッ
チ37を設けたが、この関係は逆にしてもよいことは勿
論である。
適用した例を示したが、研削部によってワークを研削し
ながら往復移動させる研削機械に広く適用することがで
き、例えばナイフストックを往復移動させるかんな盤や
回転かんなを備えたモルダにも適用することができる。 (5)ブラシ機構14,51の除塵ブラシ18,59で
切り粉を除去しているが、不織布ブラシ、不織布ロール
に変更して若干の仕上げ研削・研磨を行う場合もある。
施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。
を一部破断して示す平面図
示す概略的側面図
Claims (3)
- 【請求項1】 所定位置に保持したワークを研削部によ
って研削しながら、その研削部を所定の往復移動領域の
端部において反転させて研削部の駆動方向と交差する方
向に沿って往復移動させるようにした研削機械におい
て、 前記研削部の往復移動方向に沿って移動して前記保持位
置にあるワークに押し当てられるワーク押さえを設け、
このワーク押さえが前記ワークに当接した位置に応じて
前記往復移動領域を設定することを特徴とする研削機械
における研削部制御方法。 - 【請求項2】 所定位置に保持したワークを研削部によ
って研削しながら、その研削部を所定の往復移動領域の
端部において反転させて研削部の駆動方向と交差する方
向に沿って往復移動させるようにした研削機械におい
て、 前記研削部の往復移動方向に沿って移動して前記ワーク
に押し当てられるワーク押さえと、 このワーク押さえと一体的に移動するワーク基準部と、 前記研削部の往復移動と一体的に移動する往復移動部
と、 前記ワーク基準部及び前記往復移動部にそれぞれ設けた
マーク部及びマーク検出部とを備えて構成し、 前記マーク検出部が前記マーク部を検出したときに前記
研削部の反転動作を行わせるように構成したことを特徴
とする研削機械の研削部移動制御装置。 - 【請求項3】 所定位置に保持したワークを研削部によ
って研削しながら、その研削部を所定の往復移動領域の
端部において反転させて研削部の駆動方向と交差する方
向に沿って往復移動させるようにした研削機械におい
て、 前記研削部の往復移動方向に沿って移動して前記ワーク
に押し当てられるワーク押さえと、 前記研削部の往復移動と一体的に移動する往復移動部に
設けたマーク部と、 このワーク押さえと一体的に移動するワーク基準部に設
けられ前記マーク部を検出する第1のマーク検出部と、 静止部位に設けられ前記マーク部を検出する第2のマー
ク検出部とを備えて構成し、 前記第1及び第2の各マーク検出部が前記マーク部を検
出したときにそれぞれ前記研削部の反転動作を行わせる
ように構成したことを特徴とする研削機械の研削部移動
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28765693A JP2695379B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 研削機械における研削部制御方法及び研削部移動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28765693A JP2695379B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 研削機械における研削部制御方法及び研削部移動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07116954A JPH07116954A (ja) | 1995-05-09 |
JP2695379B2 true JP2695379B2 (ja) | 1997-12-24 |
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ID=17720034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28765693A Expired - Fee Related JP2695379B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 研削機械における研削部制御方法及び研削部移動制御装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2695379B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4209822B2 (ja) * | 1995-11-27 | 2009-01-14 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 液晶表示装置の作製方法及びel表示装置の作製方法 |
CN114055312A (zh) * | 2020-07-29 | 2022-02-18 | 浙江谋皮环保科技有限公司 | 用于去除金属氧化皮的刷辊移动控制方法、系统及装置 |
-
1993
- 1993-10-22 JP JP28765693A patent/JP2695379B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07116954A (ja) | 1995-05-09 |
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