JP2728038B2 - 光ディスク記録媒体および光ディスク記録再生方法 - Google Patents

光ディスク記録媒体および光ディスク記録再生方法

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JP2728038B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザービームを用いた
光磁気効果や相変化効果等を利用して情報の記録、再生
を行う大容量の書換可能型或いは追記可能型の光ディス
ク記録媒体に関し、特に、情報トラック部の位置レベル
が異なるところに記録可能であり、かつテキストデータ
とともに画像データ等の大容量データが混在するマルチ
メディアファイルの処理に適する光ディスク記録媒体お
よび光ディスク記録再生方式に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク記録媒体はハードディスクと
同様に大容量記録媒体として非常に優れた特徴を有して
いる。特に光ディスク記録媒体は可搬性のため、超大容
量を必要とする画像データ等のマルチメディア情報デー
タ処理媒体として最も適している。このような光ディス
ク記録媒体には、スパイラル状または同心円状にランド
部とグルーブ部とを半径方向に交互に形成したものがあ
る。従来の光ディスク記録媒体の一例を図7に示す。同
図は半径方向に切断した光ディスク記録媒体の概略断面
斜視図であり、光ディスク記録媒体の表面には高位置の
ランド部102と低位置のグルーブ部103とが交互に
配置され、隣合うランド部102とグルーブ部103と
の間には傾斜面104が形成されている。記録可能領域
として構成されたランド部102またはグルーブ部10
3の対向位置に光ヘッド(図示せず)が位置され、ここ
から照射されるレーザービームにより記録再生が行われ
る。
【0003】このような光ディスク記録媒体において、
従来ではランド部102とグルーブ部103の一方のみ
が記録可能領域として構成されているために、ディスク
面あたりの記録領域の割合が低く、記録容量が小さいと
いう問題がある。これを解決する方策として、ランド部
102とグルーブ部103の両方に記録するというもの
が提案されている。例えば、特開平2−177027号
公報。
【0004】また、図8のように、記録膜を多層に形成
して情報記録面を多層に配置するというものも提案され
ている。例えば、特公昭61−27815号公報(特開
昭54−130902号公報)。すなわち、この構成
は、光ディスク記録媒体の基板110の上に記録膜が1
11と112との2層に形成されてその間に50ミクロ
ン程度の間隙層113が設けられているものである。
【0005】一方、大量の情報データの処理のために、
光ディスク記録媒体は図9のようなフォーマットの形態
とされている。すなわち、ディスク外周端120とディ
スク中心穴121の間には、ランド部122とグルーブ
部123とが交互に設けられており、ISO等の標準的
な光ディスク記録媒体では、情報トラックであるランド
部122は情報データを塊で扱えるように多数のセクタ
124に分けられている。各セクタ124の先頭にはそ
のセクタを表すためのセクタID部125が設けられて
いる。したがって、データをセクタ単位で取り扱うこと
で、大量の情報データの処理が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、近年提案
されている光ディスク記録媒体では、ランド部とグルー
ブ部とにおいて情報データの記録を行い、あるいは多層
の記録膜のそれぞれにおいて情報データの記録を行うこ
とにより、大量の情報データを記録することが可能とな
り、かつセクタ単位でデータを取り扱うことで、その処
理を実現することも可能とされている。しかしながら、
ランド部とグルーブ部とに分けて情報データを記録し或
いは再生する際の制御や、多層の記録膜に分けて情報デ
ータを記録し或いは再生する際の制御、更には各セクタ
単位に分けて情報データを記録し或いは再生する際の制
御を迅速に行い得るための構成が存在していないため、
処理速度を向上する際の問題が生じている。
【0007】
【発明の目的】本発明は、大容量でかつ実用的処理速度
が得られる光ディスク記録媒体および光ディスク記録再
生方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク記録
媒体の主要な特徴は次の通りである。レーザービームの
照射により情報トラックとしてのランド部とグルーブ部
に情報データの記録可能な光ディスク記録媒体におい
て、前記ランド部情報トラックのセクタは第1の固定セ
クタ容量とし、前記グルーブ部情報トラックのセクタは
前記第1の固定セクタ容量よりも容量の大きい第2の固
定セクタ容量とすることを特徴とする。この場合、ディ
スク円周の少なくとも一部にグルーブ部とランド部との
間の情報トラックジャンプ部を有する。
【0009】また、情報トラック部の位置の高さレベル
が少なくとも2以上あり、前記情報トラック部の記録膜
は前記レベル間で不連続であり、前記情報トラック部は
レーザービームの照射により記録可能な光ディスク記録
媒体において、ディスク円周の少なくとも一部に情報ト
ラック位置フォーカスジャンプ部を配置していることを
特徴とする。
【0010】また、本発明の光ディスク記録再生方法の
主要な特徴は、次の通りである。レーザービームの照射
によりランド部とグルーブ部、または異なるレベルに形
成された複数の記録膜等のそれぞれ異なるレベル面に情
報データの記録可能な光ディスク記録媒体を用いた記録
再生方法において円周方向の複数のセクタに分割され
た記録面に対し、各セクタの情報トラックの交替セクタ
処理は同じレベル面で、あるいは同じレベル面の同じ情
報トラックまたは隣接する情報トラックで処理する。
【0011】また、レーザービームの照射によりランド
部とグルーブ部に情報データの記録可能な光ディスク記
録媒体を用いた記録再生方法において、前記ランド部情
報トラックの半径方向記録再生方向と前記グルーブ部情
報トラックの半径方向記録再生方向とは逆方向であるこ
とを特徴とする。同様に情報トラック部の位置の高さレ
ベルが少なくとも2以上あり、前記情報トラック部の記
録膜は前記レベル間で不連続であり、前記情報トラック
部はレーザービームの照射により記録可能な光ディスク
記録媒体を用いた光ディスク記録再生方法において、前
記情報トラック部の半径方向記録再生方向は前記レベル
位置が隣合うレベルでは逆方向であることを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本発明の光ディスク記録媒体では、ランド部と
グルーブ部、あるいは異なるレベル面の記録膜に情報デ
ータを記録再生するに際し、グルーブ部のセクタ固定容
量をランド部のセクタ固定容量よりも大きくし、ここに
大きな容量のデータを記録することで、セクタ交替数を
低減し、迅速処理が可能となる。また、ジャンプ部にお
いてランド部とグルーブとの間、或いは異なるレベルの
記録面との間の交替を行うことで、迅速処理が可能とな
る。
【0013】本発明の光ディスク記録再生方法では、グ
ルーブ部とランド部、或いは異なるレベル面の記録面等
のような異なるレベルでの情報データの記録再生に際し
セクタの情報トラックの交替セクタ処理は同じレベ
ル面で、あるいは同じレベル面の同じ情報トラックまた
は隣接する情報トラックで処理することで、迅速処理が
可能となる。また、異なるレベルでの情報データの記録
再生に際して、記録再生方向を相違することで、迅速処
理が可能となる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の光ディスク記録媒体の一実施例の
概念構成を示す平面図である。同図において、円盤状に
形成された光ディスク記録媒体1の基板表面にはランド
部2とグルーブ部3が同心円状、あるいはスパイラル状
に形成されている。これらランド部2は光ディスク記録
媒体1の表面の高い面であり、グルーブ部3は低い面で
あり、両者で溝状に形成されていることは従来構造と同
じである。そして、前記ランド部2は多数のランド部セ
クタ21に分けられており、グルーブ部3は多数のグル
ーブ部セクタ31に分けられている。
【0015】各ランド部セクタ21の先頭にはランド部
セクタID部22が設けられており、各グルーブ部セク
タ31の先頭にはグルーブセクタID部32が設けられ
ている。ここで、グルーブ部セクタ31はそのセクタ中
心角をランド部セクタ21よりも大きく設定すること
で、その情報データの容量をランド部セクタ21の情報
データ容量よりも大きくしている。
【0016】図2にランド部とグルーブ部とに記録可能
な本発明の光ディスク記録媒体の概略断面図の例を示
す。同図において、30は光ディスク基板、32はラン
ド部、33はグルーブ部、35はランド部セクタIDマ
ークである。また、36は第1干渉層、37は記録層、
38は第2干渉層、39は反射層、40は保護層であ
る。ランド部セクタのIDマーク35は基板30にあら
かじめ形成している。
【0017】基板30としては、ポリカーボネイト樹
脂、ポリメチルメタアクリレイト樹脂、オレフィン樹脂
等を用いて射出(圧縮)成形により形成したものかある
いは、ガラス円板、合成樹脂円板の上に凹凸を有する光
硬化性樹脂膜を形成したもの等を用いる。干渉層36,
38としては、Siの窒化物、Alの窒化物、ZnSと
SiO2との混合物、Siの炭化物、Taの酸化物ある
いはこれらの混合物を用いる。第1の干渉層と第2の干
渉層の材料は同じものでなくともよい。
【0018】記録層37としては、光磁気記録膜、相変
化記録膜等を用いる。光磁気記録膜としてはTb,G
d,Dy,Nd等の希土類遷移金属とFe,Co等の鉄
族遷移金属との非晶質合金が望ましく、特には、TbF
eCo,TbGdFeCo,TbDyFeCo,DyF
eCo,DyGdFeCo等が望ましい。これらには、
Ti,Cr,Ta,Nb,Ni,Pt等を微量混入させ
ることにより、高温高湿度保存耐性を向上させることが
でき、磁気特性を良好にすることができる。
【0019】光磁気記録膜としては、貴金属と遷移金属
との周期多層膜や、ガーネット等の酸化物磁性体でもよ
い。相変化記録膜としては、TeやSbを含んだ半導体
膜が望ましく、特には、GeSbTeを主成分とする膜
が望ましい。GeSbTeとしては、Ge2Sb2Te
5,Ge1Sb2Te4,Ge1Sb4Te7の化合物
組成やそれらにSbを微量に添加したものがよい。また
それらには、Pd,Pb,Pt,Au,Ag等を微量添
加してもよい。反射層39としては、Al,Ta,C
u,Au,Ptあるいはそれらの合金あるいはそれらに
Ti,Cr,Nb,Ni等を微量添加したものを用い
る。保護層40としては、Si,Alの窒化物やTaの
酸化物やUV硬化樹脂等を用いる。
【0020】そして、この光ディスク記録媒体に情報を
記録し、かつこれを再生する場合には、画像データ等の
速いデータ処理速度を必要とする情報データをデータ容
量の大きなグルーブ部に記録することにより、実用的な
処理速度で画像データを扱うことが可能とされる。例え
ば、ランド部セクタ容量が512バイトの場合には、グ
ルーブ部セクタ容量は2048バイト以上に設定するこ
とが望ましい。
【0021】なお、セクタID部にプリフォーマット等
の信号を担わせるための構成としては、ランド部セクタ
IDにおいては基板に凹凸の形で形成する構成が、従来
の光ディスク記録媒体との互換の取り易さの観点で望ま
しい。この凹凸の形でプリフォーマットを形成するに
は、基板成形用のスタンパに凹凸を形成するマスタリン
グ技術により行う。一方、グルーブ部セクタIDにおい
ては基板に凹凸を形成するのではなく基板の上に堆積さ
れる記録膜にレーザービームで形成する方法が望まし
い。グルーブ部セクタIDを基板に凹凸で形成しようと
すると、隣のランド部のセクタIDの凹凸の影響により
基板成形が非常に難しくなる。グルーブ部セクタIDを
記録膜にレーザービームで形成することにより、基板成
形の困難性を解消できるとともにランド部セクタID信
号とグルーブ部セクタID信号とのトラック間クロスト
ークの程度を低減することができるので、トラック方向
の高密度化に大変望ましくなる。
【0022】このように、光ディスク記録媒体および光
ディスク記録再生方法は、ランド部とグルーブ部のセク
タ容量を異ならせ、画像データ等の大容量データはセク
タ容量の大きいグルーブ部へ記録再生することにより、
実効的なデータ処理速度を向上させている。したがっ
て、データの種類によりランド部とグルーブ部との情報
トラックのジャンプを頻繁に行う必要がある。そのため
には、図3に示すように、ディスク円周の少なくとも一
部に情報トラックジャンプ部25を配置することが望ま
しい。このトラックジャンプ領域は通常のセクタ領域と
は異ならせることにより、安定なトラックジャンプを迅
速に行うことが可能となる。
【0023】また、高速で安定なデータ処理のために
は、セクタID部には通常のトラック番地識別信号とと
もに、その情報トラックがランド部であるかグルーブ部
であるかを示すランドグルーブ識別信号を含ませておく
と、データ処理の誤動作を防止できるので望ましい。
【0024】また、ランド部とグルーブ部とのトラック
番地の与え方は、ランド部のトラック番地をディスク外
周から内周方向へ増分させるとすると、グルーブ部では
内周から外周方向へ増加するように逆にすることによ
り、多数のデータを処理する場合の実効的速度が向上す
るので望ましい。すなわち、ランド部で記録あるいは再
生するときにその場所を外周から内周方向に向かうよう
にする場合に、グルーブ部では内周から外周方向にと逆
に向かうように記録再生を制御することにより、多数の
データを処理する場合の実効的速度を向上させることが
できる。
【0025】また、ランド部、グルーブ部へのデータ記
録の記録符号としては、両者で異ならせることが高密度
記録可能の観点で望ましい。記録符号の選び方は、相隣
合うランドとグルーブでランド部の記録符号とグルーブ
部の記録符号とがクロストークとして検出されてもフィ
ルターにより除去できるように設定する。一方、ランド
部とグルーブ部の記録符号を同じにしても、基本ロック
の時間をランド部とグルーブ部とで異ならせることによ
っても、相隣合うランドとグルーブとのクロストークの
悪影響を除去できる。
【0026】画像等の大容量データを扱うグルーブ部で
の交替セクタ処理は同じグルーブか又は隣接するグルー
ブで処理すると、実効的処理速度を速めることができる
ので望ましい。情報トラックに大きなディスク欠陥が存
在した場合にはそのセクタの情報を正しく記録できない
ので、従来の光ディスク記録再生方法では交替セクタ処
理としてディスクの最内周あるいは最外周にあるセクタ
に記録するようにしていた。本発明では、隣接するグル
ーブで交替セクタ処理することにより、実効的処理速度
を向上させることができる。
【0027】図4は記録膜が不連続で情報トラックの高
さ位置のレベルが複数(図では2つ)ある本発明の光デ
ィスク記録媒体の概略断面図の例を示している。同図に
おいて、45は基板、46は第1記録層、47は第2記
録層、48は間隙層である。第1記録層46と第2記録
層47とは間隙層48により約一定の間隔離されてい
る。第1記録層46に記録再生する場合と第2記録層4
7に記録再生する場合とでは光ヘッド(図示せず)のフ
ォーカス状態は異なるように設定される。すなわち、第
1記録層46にレーザービームがフォーカスされる場合
には、第2記録層47にはデフォーカスの状態になるよ
うに、間隙層48の厚さを設定する。その厚さはおおむ
ね30〜40ミクロン以上である。
【0028】基板45としては、ポリカーボネイト樹
脂,ポリメチルメタアクリレイト樹脂,オレフィン樹脂
等を用いて射出(圧縮)成形により形成したものかある
いは、ガラス円板、合成樹脂円板の上に凹凸を有する光
硬化性樹脂膜を形成したもの等を用いる。
【0029】第1記録層46、第2記録層47として
は、光磁気記録膜、相変化記録膜等を用いる。光磁気記
録膜としては、Tb,Gd,Dy,Nd等の希土類遷移
金属とFe,Co等の鉄族遷移金属との非晶質合金等が
望ましく、特にはTbFeCo,TbGdFeCo,T
bDyFeCo,DyFeCo,DyGdFeCo等が
望ましい。これらには、Ti,Cr,Ta,Nb,N
i,Pt等を微量混入させることにより、高温高湿度保
存耐性を向上させることができ、磁気特性を良好にする
ことができる。
【0030】光磁気記録膜としては、貴金属と遷移金属
との周期多層膜や、ガーネット等の酸化物磁性体でもよ
い。相変化記録膜としては、TeやSbを含んだ半導体
膜が望ましく、特には、GeSbTeを主成分とする膜
が望ましい。GeSbTeとしては、Ge2Sb2Te
5,Ge1Sb2Te4,Ge1Sb4Te7の化合物
組成やそれらにSbを微量に添加したものがよい。また
それらには、Pd,Pb,Pt,Au,Ag等を微量添
加してもよい。第1記録層と第2記録層の材質は同じも
のでなくともよい。間隙層48としては、光硬化性樹脂
膜等を用いる。間隙層48の第2記録層47側に情報ト
ラックのID信号を凹凸で形成する際には、間隙層の厚
さがディスク一周でほぼ一様になるように形成する必要
がある。
【0031】図5は、この厚さ一様性を比較的容易に確
保できる光ディスク記録媒体の概略断面図の例を示して
いる。同図において、55は基板、56は第1記録層、
57は第2記録層、58は第1間隙層、59は第2間隙
層である。第1間隙層58の形成を回転塗布法ではなく
真空成膜法とすることにより、ディスク面内一様の厚さ
に形成することができる。この上に間隙層48と同様に
して第2間隙層59を形成する。第1記録層56と第2
記録層57との層間間隙を約40ミクロンにする場合、
第1間隙層58を約30ミクロン形成し、その上に第2
間隙層を約10ミクロンの設定で形成しようとすれば、
第1記録層56と第2記録層57との層間間隙は図4の
光ディスク記録媒体よりも精度よく間隔を形成できる。
【0032】図6は、図4や図5に示したような記録膜
が不連続で情報トラックの高さ位置のレベルが複数ある
本発明の光ディスク記録媒体の概略平面の構成を示して
いる。同図において、ディスク円周の少なくとも一部に
フォーカスジャンプ部65を配置している。このフォー
カスジャンプ部領域は通常のセクタ領域と異ならせるこ
とにより、安定なフォーカスジャンプと安定な情報デー
タ記録再生を迅速に行うことが可能となる。
【0033】また、高度で安定なデータ処理のために
は、セクタID部には通常のトラック番地識別信号とと
もに、その情報トラックがどのレベル位置であるかを示
す情報トラックレベル識別信号を含ませておくと、デー
タ処理の誤動作を防止できるので望ましい。
【0034】トラック番地の与え方は、ある情報トラッ
クレベルのトラック番地をディスク外周から相周方向へ
増分させるとすると、その上あるいは下の情報トラック
レベルでは内周から外周方向へ増加するように逆にする
ことにより、多数のデータを処理する場合の実効的速度
が向上するので望ましい。すなわち、ある情報トラック
レベル位置で記録あるいは再生するときにそのレベルで
は外周から内周方向に向かうようにする場合に、その上
あるいは下の情報トラックレベル位置では内周から外周
方向にと逆に向かうように記録再生を制御することによ
り、多数のデータを処理する場合の実効的速度を向上さ
せることができる。
【0035】ある情報トラックレベル位置へのデータ記
録の記録符号としては、その上あるいは下の情報トラッ
クレベル位置でのデータ記録の記録符号とは異ならせる
ことが高密度記録可能の観点で望ましい。記録符号の選
び方は、上下の情報トラックレベル位置での記録符号の
クロストークが検出されてもフィルターにより除去でき
るように設定する。一方、上下の情報トラックレベル位
置での記録符号を同じにしても、基本クロックの時間を
上下の情報トラックレベル位置で異ならせることによっ
ても、相隣合う情報トラックレベル位置間のクロストー
クの悪影響を除去できる。
【0036】画像等の大容量データを扱う場合、交替セ
クタ処理は同じ情報トラックか又は隣接する情報トラッ
クか又は上下の情報トラックで処理すると、実効的処理
速度を速めることができるので望ましい。情報トラック
に大きなディスク欠陥が存在した場合にはそのセクタの
情報を正しく記録出来ないので、従来の光ディスク記録
再生方法では交替セクタ処理としてディスクの最内周あ
るいは最外周にあるセクタに記録するようにしていた。
本発明では、隣接する情報トラックあるいは上下の情報
トラックで交替セクタ処理することにより、実効的処理
速度を向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
ク記録媒体によれば、ランド部とグルーブ部、あるいは
異なるレベル面の記録膜に情報データを記録再生するに
際し、グルーブ部のセクタ固定容量をランド部のセクタ
固定容量よりも大きくし、ここに大きな容量のデータを
記録することで、セクタ交替数を低減し、迅速処理が可
能となる。また、ジャンプ部においてランド部とグルー
ブとの間、或いは異なるレベルの記録面との間の交替を
行うことで、迅速処理が可能となる。
【0038】また、本発明の光ディスク記録再生方法に
よれば、グルーブ部とランド部、或いは異なるレベル面
の記録面等のような異なるレベルでの情報データの記録
再生に際してセクタの情報トラックの交替セクタ処理
は同じレベル面で、あるいは同じレベル面の同じ情報ト
ラックまたは隣接する情報トラックで処理することで、
迅速処理が可能となる。また、異なるレベルでの情報デ
ータの記録再生に際して、記録再生方向を相違すること
で、迅速処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク記録媒体の一実施例の概念
構成を示す平面図である。
【図2】本発明の光ディスク記録媒体の一実施例の断面
図である。
【図3】本発明の光ディスク記録媒体の好ましい態様の
概念構成を示す平面図である。
【図4】本発明の光ディスク記録媒体の他の実施例の断
面図である。
【図5】本発明の光ディスク記録媒体の更に他の実施例
の断面図である。
【図6】本発明の光ディスク記録媒体の他の実施例の概
念構成を示す平面図である。
【図7】従来の光ディスク記録媒体の一例の概略構成を
示す破断斜視図である。
【図8】従来の多層記録可能な光ディスク記録媒体の断
面図である。
【図9】従来の光ディスク記録媒体のフォーマットを示
す概念平面図である。
【符号の説明】
2 ランド部 3 グルーブ部 21 ランド部セクタ 22 ランド部セクタID部 25 トラックジャンプ部 30 基板 31 グルーブ部セクタ 32 グルーブ部セクタID部 33 グルーブ部 35 ランド部セクタIDマーク 65 フォーカスジャンプ部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザービームの照射により情報トラッ
    クとしてのランド部とグルーブ部に情報データの記録可
    能な光ディスク記録媒体において、前記ランド部情報ト
    ラックのセクタは第1の固定セクタ容量とし、前記グル
    ーブ部情報トラックのセクタは前記第1の固定セクタ容
    量よりも容量の大きい第2の固定セクタ容量とすること
    を特徴とする光ディスク記録媒体。
  2. 【請求項2】 ディスク円周の少なくとも一部にグルー
    ブ部とランド部との間の情報トラックジャンプ部を有す
    る請求項1に記載の光ディスク記録媒体。
  3. 【請求項3】 情報トラック部の位置の高さレベルが少
    なくとも2以上あり、前記情報トラック部の記録膜は前
    記レベル間で不連続であり、前記情報トラック部はレー
    ザービームの照射により記録可能な光ディスク記録媒体
    において、ディスク円周の少なくとも一部に情報トラッ
    ク位置フォーカスジャンプ部を配置していることを特徴
    とする光ディスク記録媒体。
  4. 【請求項4】 フォーマット情報信号にはトラック番地
    識別信号とともに情報トラックのレベル識別信号を含む
    請求項1ないし3に記載の光ディスク記録媒体。
  5. 【請求項5】 レーザービームの照射によりランド部と
    グルーブ部、または異なるレベルに形成された複数の記
    録膜等のそれぞれ異なるレベル面に情報データの記録可
    能な光ディスク記録媒体を用いた記録再生方法におい
    て、記録面を円周方向の複数のセクタに分割し、各セク
    タの情報トラックの交替セクタ処理は同じレベル面で、
    あるいは同じレベル面の同じ情報トラックまたは隣接す
    る情報トラックで処理することを特徴とする光ディスク
    記録再生方法。
  6. 【請求項6】 レーザービームの照射によりランド部と
    グルーブ部に情報データの記録可能な光ディスク記録媒
    体を用いた記録再生方法において、前記ランド部情報ト
    ラックの半径方向記録再生方向と前記グルーブ部情報ト
    ラックの半径方向記録再生方向とは逆方向であることを
    特徴とする光ディスク記録再生方法。
  7. 【請求項7】 情報トラック部の位置の高さレベルが少
    なくとも2以上あり、前記情報トラック部の記録膜は前
    記レベル間で不連続であり、前記情報トラック部はレー
    ザービームの照射により記録可能な光ディスク記録媒体
    を用いた光ディスク記録再生方法において、前記情報ト
    ラック部の半径方向記録再生方向は前記レベル位置が隣
    合うレベルでは逆方向であることを特徴とする光ディス
    ク記録再生方法。
JP7188561A 1995-06-30 1995-06-30 光ディスク記録媒体および光ディスク記録再生方法 Expired - Fee Related JP2728038B2 (ja)

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