JP2726164B2 - 誘電体フィルタの調整方法 - Google Patents

誘電体フィルタの調整方法

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JP2726164B2 JP2404839A JP40483990A JP2726164B2 JP 2726164 B2 JP2726164 B2 JP 2726164B2 JP 2404839 A JP2404839 A JP 2404839A JP 40483990 A JP40483990 A JP 40483990A JP 2726164 B2 JP2726164 B2 JP 2726164B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体通信用空中線共
用器に用いる誘電体フィルタの調整方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】従来、誘電体フィルタの周波数調整方法と
して、内導体を微少に順次除去できる形状とし、あるい
は誘電体の上部に金属被膜を微少に除去できるように形
成し、内導体又は金属被膜をレーザ等によってトリミン
グする方法があった(特願昭58−003563)。
【0003】図6は上記の方法のうち、内導体を微少に
除去することにより調整する方法を説明するものであ
り、誘電体フィルタの断面図を示す。ここで、21は誘
電体、22は遮蔽板、23はケース側に形成される導体
被膜、24はケース、25は入力端子、26はケース2
4に接合された内導体を示す。尚、この場合の内導体2
6は黄銅又は鉄等の金属に低抵抗の銅又は銀をメッキし
たものである。誘電体フィルタの周波数f0は基本的に
は次式にて求められる。
【0004】
【数1】
【0005】ここで、Cは光の速さ、 f0は所定周波
数、lは内導体26の高さ、εrは誘電体21の誘電率
を示す。従って、内導体26の高さlを低くしていくこ
とにより周波数f0を上げることができる。また、実際
には内導体26の高さlのみならず、内導体の表面積を
減らすことによっても周波数はf0を上げることができ
る。
【0006】図7は、誘電体の上部に形成した金属被膜
を微少に除去することにより調整する方法を説明するも
のであり、誘電体フィルタの断面図を示す。同図におい
て、27は内導体、28は外導体、29は誘電体21の
表面に形成される導体パターンであり、他の記号は図6
と同じである。
【0007】図8は図7に示した誘電体フィルタの1個
の共振器の断面を示し、図9は図8の共振器を上部から
見た平面図であり、特に誘電体21の上面に形成された
金属被膜の種々の形状をもった導体パターンを中心に示
すものである。図9において示す記号は図7と同じであ
り、図9(a)は導体パターン29が内導体27及び外
導体28のいずれにも短絡しない場合を、更に図9
(c)の導体パターン29が内導体27にのみ短絡する
場合を示す。この各々の場合において、導体パターン2
9をレーザ、サンドブラスト、研磨加工等適当な手段を
用いて除去して周波数調整を行い、電気特性規格を満足
したフィルタを形成するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、誘電体
フィルタの特性は共振器の共振周波数(f0)と共振器
間の結合量(k)により決まるので、以上に述べた共振
周波数(f0)の調整のみでは誘電体フィルタの特性が
決まらず、更に結合量(k)を調整する必要があり、又
誘電体フィルタの組立後再度、共振周波数(f0)と結
合量(k)を微細調整することが必要であるという問題
点があった。
【0009】この発明は、以上述べた誘電体フィルタの
調整において、(1)共振器の共振周波数(f0)と結
合量を独立に調整する、(2)誘電体フィルタ組立後に
再度共振周波数(f0)と結合量(k)を微細調整する
必要があるという問題点を除去するため、周波数調整パ
ターンによる共振周波数(f0)調整により、結合量
(k)も設定値が得られる誘電体フィルタの調整方法を
提供することを目的とする。
【0010】本発明は上記の目的を達成するため、開放
面を除く表面にメタライズ層を形成した単体のブロック
状の誘電体内に複数の中心導体をほぼ平行に形成して複
数の誘電体共振器を設け、複数の誘電体共振器にそれぞ
れ対応させて、開放面の外周の各辺に略平行となる四辺
形の周波数調整用パターンを前記開放面に形成し、開放
面の周波数調整用パターン間に、周波数調整用パターン
の中心を結ぶ線に対して非対称に結合量調整用パターン
を形成した誘電体フィルタの調整方法であって、周波数
調整用パターンの中心を結ぶ線に略平行に位置する周波
数調整用パターンの一辺を順次削除することにより、周
波数を高く調整しつつ且つ結合量を増加させる調整を行
うか、もしくは、前述の一辺に対向する周波数調整用パ
ターンの他辺を順次削除することにより、周波数を高く
調整しつつ且つ結合量を減少させる調整を行うものであ
る。
【0011】周波数調整用パターンの削除位置により、
誘電体フィルタの共振周波数と結合量とを変化させるこ
とができる。すなわち、周波数調整用パターン間に、周
波数調整用パターンの中心を結ぶ線に対して非対称に結
合量調整用パターンを形成したことにより、開放面の外
周の各辺に略平行となる四辺形の周波数調整用パターン
における周波数調整用パターンの中心を結ぶ線に略平行
に位置する周波数調整用パターンの一辺を順次削除して
周波数を高く調整しつつ且つ結合量を増加させる調整、
もしくは、前述の一辺に対向する周波数調整用パターン
の他辺を順次削除して周波数を高く調整しつつ且つ結合
量を減少させる調整が可能となる。従って、共振周波数
の調整による結合量の変化を評価して周波数調整用パタ
ーンを調整すれば、共振周波数を所定の値に調整したと
きに、所定の結合量を得ることができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例は誘電体フィル
タを示す斜視図である。図1において、1は縦W(例え
ば、4.3mm)、横L(例えば8.0mm)及び高さ
H(例えば9.0mm)を有する一体構造の直方体状の
誘電体である。この誘電体1の正面(前側面)6−1、
背面6−2、左側面6−3、右側面6−4及び底面6−
5は斜線で示すように、例えばメッキにより導電性のメ
タライズ層を形成している。又誘電体1の上面(開放
面)6−6には、導電性の周波数調整用パターン2−
1、2−2及び結合量調整用パターン3をギャップ4−
1、4−2を介在して形成している。ここで、結合量調
整用パターン3は誘電体1の背面6−2側に寄せて配置
してあり、周波数調整用パターン2−1、2−2の中心
線を結ぶ線に対して非対称となっている。5−1、5−
2は誘電体共振器として機能する中心導体(以下誘電体
共振器)であって、周波数調整用パターン2−1、2−
2を貫通し、誘電体1に埋設されている。
【0013】図2は本実施例の調整方法を明確化するた
め、図1に示す開放面6−6を詳細に図示したものであ
る。誘電体フィルタの調整は通常、誘電体共振器の共振
周波数と誘電体共振器間の結合量を個々に調整するもの
である。この際、共振周波数と結合量との間には若干の
相関があるが、無視されているのが通常である。
【0014】本実施例の調整方法は周波数調整用パター
ン2−1、2−2により、共振周波数及び誘電体共振器
間の結合量の双方を調整するものである。まず、図2に
示すように、周波数調整用パターン2−1、2−2の前
側面6−1に近い部分をA面7−1、7−2とし、背面
6−2に近い部分をB面7−3、7−4とすると、A面
7−1、7−2の削除による共振周波数の調整とB面7
−3、7−4の削除による共振周波数の調整とでは、同
じ周波数変化による結合量の変化が異なり、その変化の
方向は逆であることが本発明の要点である。
【0015】図3は図1に示す誘電体フィルタの集中定
数等価回路である。図3において、(L11)は誘電体
共振器5−1の等価LC、(L22)は誘電体共振器5
−2の等価LCである。CB1,CB2は開放面6−6に形
成した周波数調整用パターン2−1、2−2のB面7−
3、7−4の接地面(図1の斜線で示す面)との間の容量
であり、CA1,CA2は周波数調整用パターン2−1,2−
2のA面7−1,7−2の接地面との間の容量である。
A1、LA2は周波数調整用パターン2−1、2−2のA
面7−1、7−2の接地面との間のインダクタンスで、
通常接地面が電位を有しているのでこの電位による接地
面あるいは結合量調整用パターン3の基準接地面との間
のインダクタンスである。
【0016】図4は周波数調整用パターン2−1、2−
2のA面削除の調整による共振周波数及び結合量の変化
を説明するための等価回路である。誘電体共振器5−1
とA面部分7−1による共振周波数f01(A1)は近似
的に次式で与えられる。
【0017】
【数2】
【0018】即ち、A面削除により誘電体共振器5−1
の共振器は高くなり、−f01・CA1/2C1に略比例する
ことが式(1)よりわかる。
【0019】次に、誘電体共振器5−1と5−2の間の
結合量がA面削除による共振周波数調整によりどの様に
変化するかについて考える。この結合量の変化を、図4
における伝送量の変化で考える。図4において、伝達関
数S(A1)は次式で与えられる。
【0020】
【数3】
【0021】式(2)において、α(A1)はL12
(CA1 LA1,CA2A2)の部分に分けると式(4)
の様になる。
【0022】 α(A1)=α0(A1)+α( A1,A2) …・(4) ここで、α0(A1)は(L12)による減衰で次式で与え
られる。
【0023】 α0(A1)=10log(1+ω212 2) α(A1,A2)はCA1LA1とCA2A2による減衰量で近
似的に次式で与えられる。
【0024】
【数4】
【0025】従って、A面削除による周波数調整では、
α(A1,A2)は全体の減衰量α(A1)を減少させる
ように作用する。即ち、結合量は増大すると考えてよい
ことがわかる。
【0026】次に、誘電体共振器5−1と5−2の間の
結合量がB面削除による共振周波数調整によりどの様に
変化するかについて考える。この場合、共振周波数f01
(B1)は次のようになる。
【0027】
【数5】
【0028】即ち、B面削除により共振周波数は高くな
り、− f0(B1) CB1/2C1に略 比例することが式
(7)よりわかる。
【0029】式(6)の場合と同様に、 CB1LB1とCB2
B2による減衰量α(B1,B2)は 近似的に次式で与
えられる。
【0030】
【数6】
【0031】従って、B面削除による周波数調整では、
α(B1,B2)は全体の減衰量α(B1)を増加させる
ように作用する。即ち、結合量は減少すると考えてよい
ことがわかる。
【0032】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、周波数調整用パターンの削除と、それによる誘電体
共振器の共振周波数及びその結合量の変化との関係によ
り、前記共振周波数の調整による結合量の変化を評価し
て周波数調整用パターンを調整するので、前記共振周波
数を所定値に調整した際、結合量も所定値となるように
調整することができる。
【0033】従って、共振周波数と結合量を独立に調整
したり、誘電体フィルタ組立後に共振周波数と結合量と
を微細調整するという煩わしさがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の誘電体フィルタを示す
斜視図である。
【図2】図1に示す開放面の詳細図である。
【図3】図1に示す誘電体フィルタの集中定数等価回路
図である。
【図4】A面調整時の等価回路図である。
【図5】B面調整時の等価回路図である。
【図6】従来の調整方法を説明するための誘電体フィル
タの断面図である。
【図7】従来の他の調整方法を説明するための誘電体フ
ィルタの断面図である。
【図8】図7を構成する1個の共振器の断面図である。
【図9】図8の誘電体上面に形成された導体パターンを
示す説明図である。
【符号の説明】
1 誘電体フィルタ 2−1,2−2 周波数調整用パターン 3 結合量調整用パターン 5−1,5−2 中心導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀井 宏祐 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 真下 朗 東京都港区芝浦4丁目11番15号 株式会 社沖ビジネス内 (56)参考文献 実開 昭62−85002(JP,U) 実開 平2−3204(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開放面を除く表面にメタライズ層を形成
    した単体のブロック状の誘電体内に複数の中心導体をほ
    ぼ平行に形成して複数の誘電体共振器を設け、前記複数
    の誘電体共振器にそれぞれ対応させて、前記開放面の外
    周の各辺に略平行となる四辺形の周波数調整用パターン
    を前記開放面に形成し、前記開放面の前記周波数調整用
    パターン間に、前記周波数調整用パターンの中心を結ぶ
    線に対して非対称に結合量調整用パターンを形成した
    電体フィルタの調整方法であって、前記周波数調整用パターンの中心を結ぶ線に略平行に位
    置する前記周波数調整用パターンの一辺を順次削除する
    ことにより、周波数を高く調整しつつ且つ結合量を増加
    させる調整を行うか、もしくは、前記一辺に対向する前
    記周波数調整用パターンの他辺を順次削除することによ
    り、周波数を高く調整しつつ且つ結合量を減少させる調
    整を行うことを特徴とする誘電体フィルタの調整方法。
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