JP2725709B2 - 多室式空気調和機 - Google Patents

多室式空気調和機

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JP2725709B2
JP2725709B2 JP1165991A JP16599189A JP2725709B2 JP 2725709 B2 JP2725709 B2 JP 2725709B2 JP 1165991 A JP1165991 A JP 1165991A JP 16599189 A JP16599189 A JP 16599189A JP 2725709 B2 JP2725709 B2 JP 2725709B2
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繁男 青山
浩 米田
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Matsushita Refrigeration Co
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、空気を熱源とする多室式空気調和機におい
て、各室ごとに冷房運転,暖房運転を行うための冷凍サ
イクル制御、及び、蓄熱利用のための制御を備えたヒー
トポンプ式空気調和機に関する。
従来の技術 従来の複数の室内機を有する多室式空気調和機は、第
2図に示すように、室外機1内に設置された、圧縮機2,
四方弁3,室外側熱交換器4,及び、室外側膨張弁5と、並
列に設置された室内機6内の室内側膨張弁7,及び、室内
側熱交換器8を並列接続した上、環状に順次接続し、ヒ
ートポンプ式冷凍サイクルが構成されている。圧縮機2
は容量可変で、供給電力の周波数を変えることによりそ
の容量を変えることができる。また、四方弁3によって
冷房運転,暖房運転が切り替えられ、冷房運転時は図中
の実線矢印の方向に冷媒が流れて冷房サイクルが形成さ
れ、暖房運転時には図中の破線方向に冷媒が流れて暖房
サイクルが形成される。また、室外側熱交換器4,及び、
室内側熱交換器8には、近接してそれぞれ、室外側送風
機9,及び、室内側送風機10が設置されている。
このような多室式空気調和機において、複数の、例え
ば、3台の室内機6a,6b,6cはそれぞれ個別に運転が可能
であり、室内機6aのみ運転の場合は、他の室内機6b,6c
は室内側膨張弁7b,7cを全閉にすると共に、室内側送風
機10b,10cも停止している。この時、圧縮機2はインバ
ータ等で能力制御を行い、室内機の運転台数に応じた能
力で運転することが可能である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、前述の従来例では、室内機6の運転モ
ードについては3室とも同じモードに設定されてしま
い、たとえば、冬期においても2室は暖房運転を行い、
1室は冷房運転を行いたいという、暖房と冷房の同時運
転のニーズに対応できないという欠点を有していた。ま
た、使用する電力としては、空調機が主として使用され
る昼間電力であるため、年々電子機器の使用が増加して
いるという社会的見地から見ても、高負荷時刻に消費電
力のピークが極限状態になる可能性があるだけでなく、
夜間電力に比して割高であることより消費電力料金が高
いという欠点を有していた。
そこで、本発明は、夜間電力を利用した蓄熱により暖
房と冷房の同時運転を実現すると共に、低運転費の空調
機を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決する本発明の技術的手段は、圧縮機、
四方弁、室外側熱交換器、第1膨張弁、切替弁、1次側
熱交換部と2次側熱交換部とからなる冷媒熱交換器の1
次側熱交換部、第2膨張弁、切替弁、蓄熱材を充填した
1次側熱交換器と2次側熱交換器とからなる蓄熱槽内の
1次側熱交換器を連通して1次側冷凍サイクルを形成す
るとともに、前記蓄熱槽内の2次側熱交換器,第1冷媒
搬送ポンプ,室内側熱交換器の出入口に設けた切替弁か
らなる第1の2次側冷凍サイクル、及び、前記冷媒熱交
換器内の2次側熱交換器,第2冷媒搬送ポンプ,室内側
熱交換器の出入口に設けた切替弁からなる第2の2次側
冷凍サイクルとを並列に備えた2次側冷凍サイクルを形
成したものである。
作用 この技術的手段による作用は次のようになる。
圧縮機、四方弁、室外側熱交換器、第1膨張弁、切替
弁、冷媒熱交換器の1次側熱交換部、第2膨張弁、切替
弁、蓄熱槽内の1次側熱交換器とを連通した1次側冷凍
サイクルにおいて、夜間に安価な夜間電力を利用して冷
媒熱交換器の1次側熱交換部を使用しない状態で、第1
膨張弁、第2膨張弁の制御により、蓄熱槽内の蓄熱材に
蓄冷、または、蓄熱しておく。
一方、昼間は基本的には1次側冷凍サイクルでの蓄冷
運転、または、蓄熱運転を停止して、蓄熱槽内の2次側
熱交換器,第1冷媒搬送ポンプ,室内側熱交換器の出入
口に設けた切替弁からなる第1の2次側冷凍サイクルの
運転を行なう。即ち、複数の室内の負荷に応じて室内側
熱交換器の出入口に設けた切替弁を制御することによっ
て、室内機と蓄熱槽と連通して各蓄熱槽内の蓄熱材に蓄
えられた蓄冷熱を蓄熱槽内の2次側熱交換器を介して冷
媒へ熱交換して、その冷媒を冷媒搬送ポンプにて室内側
熱交換器へ搬送して室内空気と熱交換(冷房、または、
暖房)する。これにより、夜間電力を利用した蓄冷熱に
より昼間に暖房、または、冷房運転が行なえ、運転費が
大幅に低減できる。
また、昼間運転において、室内負荷として冷房,暖房
の両方の負荷が生じた場合は、蓄冷熱による第1の2次
側冷凍サイクルの運転に加えて、1次側冷凍サイクルに
て冷房運転、または暖房運転を同時に行ない、冷媒熱交
換器を介して低温あるいは、高温になった冷媒を冷媒搬
送ポンプにて室内負荷が大きい室内機へ搬送して室内空
気と熱交換(冷房、または、暖房)する第2の2次側冷
凍サイクルの運転も行なう。このことにより昼間に暖房
と冷房の同時運転を行なえる。
以上の作用により、夜間電力を利用した蓄冷熱により
低運転費にて冷房・暖房運転が行なえるだけでなく、昼
間に暖房と冷房の同時運転を行なうことが可能になる。
実 施 例 以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明を
行うが、従来と同一構成については同一符号を付し、そ
の詳細な説明を省略する。
第1図は本発明の一実施例のヒートポンプ式空気調和
機の冷凍サイクル図である。
この実施例のヒートポンプ式空気調和機は、室外機1
と3台の室内機6a,6b,6cとからなり、室外機1は、圧縮
機2、四方弁3、室外側熱交換器4、室外側送風機9、
第1膨張弁5、二方弁KV3、KV4、1次側熱交換部14aと
2次側熱交換部14bとからなる冷媒熱交換器HEX、第2膨
張弁12、二方弁KV1,KV2、蓄熱材11を充填した1次側熱
交換器13aと2次側熱交換器14bとからなる蓄熱槽STR、
第1冷媒搬送ポンプPM1、及び、第2冷媒搬送ポンプPM2
とから構成されており、3台の室内機6a,6b,6cは、室内
側熱交換器8a,8b,8c、それらの出入口に2個づつ計6個
設けた三方弁Va1,Va2,Vb1,Vb2,Vc1,Vc2、及び、室内側
送風機10a,10b,10cとから構成されている。
更に、圧縮機2と、四方弁3と、室外側熱交換器4
と、第1膨張弁5と、二方弁KV3,KV4と、1次側熱交換
器14aと2次側熱交換部14bとからなる冷媒熱交換器HEX
の1次側熱交換部14aと、第2膨張弁12と、二方弁KV1,K
V2と、蓄熱材11を充填した1次側熱交換器13aと2次側
熱交換器14bとからなる蓄熱槽STR内の1次側熱交換器13
aとを順次連通して1次側冷凍サイクルを形成し、一
方、蓄熱槽内STRの2次側熱交換器13bと、第1冷媒搬送
ポンプPM1と、室内側熱交換器8a,8b,8cと、それらの出
入口に2個づつ計6個設けた三方弁Va1,Va2,Vb1,Vb2,Vc
1,Vc2とからなる第1の2次側冷凍サイクル、及び、冷
媒熱交換器HEX内の2次側熱交換器14b、第2冷媒搬送ポ
ンプPM2、室内側熱交換器8a,8b,8c、三方弁Va1,Va2,Vb
1,Vb2,Vc1,Vc2とからなる第2の2次側冷凍サイクルと
を並列に備えた2次側冷凍サイクルを形成している。
次に、この一実施例の構成における作用を説明する。
まず、夜間の蓄熱・蓄冷運転(1次側冷凍サイクル)
について説明する。予め、翌日の冷房負荷と暖房負荷の
概略の比率を推定し、室外機、及び、蓄熱槽の運転モー
ドを決定する。すなわち、 1)(室内機の総冷房負荷)≧(室内機の総暖房負荷)
の場合、 蓄熱槽:冷房モードに設定し、逆に、 2)(室内機の総暖房負荷)>(室内機の総冷房負荷)
の場合、 蓄熱槽:暖房モードに設定する。
上記運転モードいづれの場合についても、蓄熱槽STR
が作用し、冷媒熱交換器HEXは作用しないように二方弁K
V1:閉,KV2:開,KV3:開,KV4:閉に設定し、2次側冷凍サイ
クル内の冷媒搬送ポンプPM1,PM2は停止している。上記
運転モードそれぞれについて1次側冷凍サイクルの作用
を以下説明していく。尚、四方弁のモードについては、
圧縮機吐出側と室外熱交換器とを、かつ、圧縮機吸入側
と蓄熱槽とを連通する場合を冷房モード、圧縮機吐出側
と蓄熱槽とを、かつ、圧縮機吸入側と室外熱交換器とを
連通する場合を暖房モードと定義する。
1)蓄熱槽:冷房モードの場合 四方弁3:冷房モード,第1膨張弁5:全開,第2膨張弁
12:所定の開度とする。この時、圧縮機2から送られる
高温高圧の冷媒は、室外側熱交換器4にて凝縮し、第2
膨張弁12で減圧されて液あるいは二相状態となり、蓄熱
槽STR内の1次側熱交換器13aの管内にて蒸発して蓄熱材
11から吸熱した後(蓄冷運転)、圧縮機2へ戻る。
2)蓄熱槽:暖房モード 四方弁3:暖房モード,第1膨張弁5:所定の開度,第2
膨張弁12:全開とする。この時、圧縮機2から送られる
高温高圧の冷媒は、蓄熱槽STR内の1次側熱交換器13aの
管内にて凝縮して蓄熱材11へ放熱した後(蓄熱運転)、
第1膨張弁5で減圧されて液あるいは二相状態となり、
室外側熱交換器4の管内にて蒸発して圧縮機2へ戻る。
次に、昼間運転について特に、昼間運転において蓄熱
槽を含む第1の2次側冷凍サイクルのみを使用する場
合、即ち、昼間運転の負荷が夜間運転による蓄冷熱によ
り賄うことができる場合(ケースA)について説明す
る。室内機の運転モードとしては、(A−I)冷房モー
ドのみ,(A−II)暖房モードのみの2つに分けられ
る。これらについて以下説明する。但し、予め予測され
た容量の冷房、及び、暖房運転が行なわれるとする。
尚、三方弁Va1,Va2,Vb1,Vb2,Vc1,Vc2の設定について
は、室内側熱交換器8a,8b,8cそれぞれが蓄熱槽STRと連
通する設定を第1モード,冷媒熱交換器HEXと連通する
設定を第2モードと定義して以下説明していく。
(A−I)室内機:冷房モードのみ この場合、蓄熱槽STRは蓄冷されており、室内機6a,6
b,6cは冷房モードであるので、三方弁Va1,Va2,Vb1,Vb2,
Vc1,Vc2:第1モードとする。
この状態で、第1の2次側冷凍サイクル内の冷媒は、
第1冷媒搬送ポンプPM1にて、蓄熱槽STR内の2次側熱交
換器13bに送られ、2次側熱交換器13bを介して、蓄冷さ
れた蓄熱材11と熱交換(放熱)して低温冷媒となり、室
内側熱交換器8a,8b,8cに送られ、そこで室内空気と熱交
換(吸熱)して室内空気を冷却すると共に、冷媒自身は
高温冷媒となって蓄熱槽STR内の2次側熱交換器13bに戻
るという作用を繰り返す。このようにして、室内機での
冷房運転が行なわれる。
(A−II)室内機:暖房モードのみ この場合、蓄熱槽STRは蓄熱されており、室内機6a,6
b,6cは暖房モードであるので、三方弁Va1,Va2,Vb1,Vb2,
Vc1,Vc2:第1モードとする。
この状態で、第1の2次側冷凍サイクル内の冷媒は、
第1冷媒搬送ポンプPM1にて、蓄熱槽STR内の2次側熱交
換器13bに送られ、2次側熱交換器13bを介して蓄熱され
た蓄熱材11と熱交換(吸熱)して高温冷媒となり、室内
側熱交換器8a,8b,8cに送られ、そこで室内空気と熱交換
(放熱)して室内空気を加熱すると共に、冷媒自身は低
温冷媒となって蓄熱槽STR内の2次側熱交換器13bに戻る
という作用を繰り返す。このようにして、室内機での暖
房運転が行なわれる。
従って、夜間電力を利用した蓄冷熱により昼間に暖
房、または、冷房運転が行なえ、運転費が大幅に低減で
きる。
一方、昼間運転において、冷媒熱交換器HEXを使用し
た冷凍サイクルにて運転する場合、即ち、昼間運転の負
荷が大きく、夜間運転による蓄冷熱だけでは賄うことが
できない場合(ケースB)について説明する。この場合
も、基本的にはケースAと同様であるが、異なる点は、
冷媒熱交換器HEXを使用した1次側冷凍サイクル運転、
及び、冷媒熱交換器HEXを使用した第2の2次側冷凍サ
イクル運転を行なうことである。即ち、1次側冷凍サイ
クルにおいて冷媒熱交換器HEXの1次側熱交換部14aへ冷
媒が流入するように、かつ、蓄熱槽STRの1次側熱交換
器13aへは冷媒が流入しないように、二方弁KV1:開,KV2:
閉,KV3:閉,KV4:開に設定する。
(B−I)室内機:冷房モードのみ(室内機6cの室内冷
房負荷が大きい場合) この場合、1次側冷凍サイクル:冷房モード、即ち、
四方弁3:冷房モードとし、第1膨張弁5:所定の開度,第
2膨張弁12:全開に設定する。また、夜間に蓄冷されて
いる蓄熱槽を使用して冷房運転を行なう室内機を6aと6
b、冷媒熱交換器HEXを使用して冷房運転を行なう室内機
を6cとする。従って、三方弁Va1,Va2,Vb1,Vb2:第1モー
ド,Vc1,Vc2:第2モードとする。
この状態で、室内機6a,6bの冷房運転は第1の2次側
冷凍サイクルの運転によって行なわれ、第1の2次側冷
凍サイクル内の冷媒は、第1冷媒搬送ポンプPM1にて、
蓄熱槽内の2次側熱交換器13bに送られ、蓄熱材11と熱
交換(放熱)して低温冷媒となり、室内側熱交換器6a,6
bに送られ、そこで室内空気と熱交換(吸熱)して室内
空気を冷却すると共に、冷媒自身は高温冷媒となって蓄
熱槽STRに戻る。
また、室内機を6cの1次側冷凍サイクルの運転によっ
て行なわれ、圧縮機2から送られる高温高圧の冷媒は、
室外側熱交換器4の管内にて凝縮し、第1膨張弁5で減
圧されて液あるいは二相状態となり、冷媒熱交換器HEX
の1次側熱交換部14aの管内にて蒸発して2次側熱交換
器14bを介して第2の2次側冷凍サイクル内の冷媒から
吸熱した後、圧縮機2へ戻る。一方、冷媒熱交換器HEX
の2次側熱交換器14bを介して低温となった第2の2次
側冷凍サイクル内の冷媒は、第2冷媒搬送ポンプPM2に
て、室内側熱交換器8cに送られ、そこで室内空気と熱交
換(吸熱)して室内空気を冷却すると共に、冷媒自身は
高温冷媒となって冷媒熱交換器HEXの2次側熱交換器14b
に戻るという作用を繰り返して室内機6cの冷房運転が行
なわれる。
このようにして、3室のうち1室の室内負荷が大きい
場合でも負荷に対応した冷房運転を行なうことができ
る。
(B−II)室内機:暖房モードのみ(室内機6cの室内冷
房負荷が大きい場合) この場合、1次側冷凍サイクル:暖房モードで、四方
弁:暖房モード,第1膨張弁:所定の開度,第2膨張弁
12:全開とする。また、蓄熱槽を使用して暖房運転を行
なう室内機を6aと6b、第2蓄熱槽を使用して暖房運転を
行なう室内機を6cとする。従って、三方弁Va1,Va2,Vb1,
Vb2:第1モード,Vc1,Vc2:第2モードとする。
この状態で、室内機6a,6bの暖房運転は第1の2次側
冷凍サイクルの運転によって行なわれ、第1の2次側冷
凍サイクル内の冷媒は、第1冷媒搬送ポンプPM1にて、
蓄熱槽STR内の2次側熱交換器13bに送られ、蓄熱材11と
熱交換(吸熱)して高温冷媒となり、室内側熱交換器6
a,6bに送られ、そこで室内空気と熱交換(放熱)して室
内空気を加熱すると共に、冷媒自身は低温冷媒となって
蓄熱槽STRに戻る。
また、室内機を6cの1次側冷凍サイクルの運転によっ
て行なわれ、圧縮機2から送られる高温高圧の冷媒は、
冷媒熱交換器HEXの1次側熱交換部14aの管内にて凝縮
し、2次側熱交換器14bを介して第2の2次側冷凍サイ
クル内の冷媒へ放熱した後、第1膨張弁5で減圧されて
液あるいは二相状態となり、室外側熱交換器4の管内に
て蒸発して圧縮機2へ戻る。一方、第2の2次側冷凍サ
イクルにおいて、冷媒熱交換器HEXの2次側熱交換器14b
を介して高温になった第2の2次側冷凍サイクル内の冷
媒が、第2冷媒搬送ポンプPM2にて室内側熱交換器6cに
送られ、そこで室内空気と熱交換(放熱)して室内空気
を加熱すると共に、冷媒自身は低温冷媒となって冷媒熱
交換器HEXの2次側熱交換器14bに戻るという作用を繰り
返して室内機6cの暖房運転が行なわれる。
このようにして、3室のうち1室の室内負荷が大きい
場合でも負荷に対応した暖房運転を行なうことができ
る。
(B−III)冷暖混成モード まず、蓄熱槽STR:蓄冷の場合について述べる。蓄熱槽
を使用して冷房運転を行なう室内機を6aと6b、冷媒熱交
換器を使用して暖房運転を行なう室内機を6cとする。従
って、三方弁Va1,Va2,Vb1,Vb2:第1モード,Vc1,Vc2:第
2モードとする。
この状態で、室内機を6aと6bの冷房運転は、第1の2
次側冷凍サイクルの運転によって行なわれる。すなわ
ち、第1の2次側冷凍サイクル内の冷媒は、第1冷媒搬
送ポンプPM1にて、蓄熱槽STR内の2次側熱交換器13bに
送られ、2次側熱交換器13bを介して蓄冷された蓄熱材1
1と熱交換(放熱)して低温冷媒となり、室内側熱交換
器8a,8bに送られ、そこで室内空気と熱交換(吸熱)し
て室内空気を冷却すると共に、冷媒自身は高温冷媒とな
って蓄熱槽STR内の2次側熱交換器13bに戻るという作用
を繰り返して、室内機6a,6bの冷房運転が行なわれる。
また、室内機6cでの暖房運転については、1次側冷凍
サイクルの運転によって行なわれ、冷媒熱交換器HEXが
作用し、蓄熱槽STRは作用しないように二方弁KV1:開,KV
2:閉,KV3:閉,KV4:開に設定し、四方弁3:暖房モード,第
1膨張弁5:所定の開度,第2膨張弁12:全開とする。こ
の時、圧縮機2から送られる高温高圧の冷媒は、冷媒熱
交換器HEX内の1次側熱交換器14aの管内にて凝縮して2
次側熱交換器14bを介して第2の2次側冷凍サイクル内
の冷媒へ放熱した後、第1膨張弁5で減圧されて液ある
いは二相状態となり、室外側熱交換器4の管内にて蒸発
して圧縮機2へ戻る。一方、冷媒熱交換器HEXの2次側
熱交換器14bを介して高温となった第2の2次側冷凍サ
イクル内の冷媒は、第2冷媒搬送ポンプPM2にて、室内
側熱交換器8cに送られ、そこで室内空気と熱交換(放
熱)して室内空気を加熱すると共に、冷媒自身は低温冷
媒となって冷媒熱交換器HEXの2次側熱交換器14bに戻る
という作用を繰り返して室内機6cの冷房運転が行なわれ
る。
このようにして、第1の2次側冷凍サイクルにて室内
機6a,6bの冷房運転,第2の2次側冷凍サイクルにて室
内機6cの暖房運転、すなわち、昼間において暖房と冷房
の同時運転が可能になる。
逆に、蓄熱槽STR:蓄熱の場合については、蓄熱槽を使
用した第1の2次側冷凍サイクルにて暖房運転,冷媒熱
交換器を使用した第2の2次側冷凍サイクルにて冷房運
転を行なうことができる。
以上のように、圧縮機、四方弁、室外側熱交換器、第
1膨張弁、切替弁、1次側熱交換部と2次側熱交換部と
からなる冷媒熱交換器の1次側熱交換部、第2膨張弁、
切替弁、蓄熱材を充填した1次側熱交換器と2次側熱交
換器とからなる蓄熱槽内の1次側熱交換器を連通して1
次側冷凍サイクルを形成するとともに、前記蓄熱槽内の
2次側熱交換器,第1冷媒搬送ポンプ,室内側熱交換器
の出入口に設けた切替弁からなる第1の2次側冷凍サイ
クル、及び、前記冷媒熱交換器内の2次側熱交換器,第
2冷媒搬送ポンプ,室内側熱交換器の出入口に設けた切
替弁からなる第2の2次側冷凍サイクルとを並列に備え
た2次側冷凍サイクルを形成して、上記のように制御す
ることにより、夜間電力を利用した蓄冷熱により昼間に
暖房、または、冷房運転が行なえ、運転費が大幅に低減
できると共に、昼間に負荷に対応した冷暖房運転、及
び、暖房と冷房の同時運転を行うことが可能になる。
発明の効果 以上のように本発明は、圧縮機、四方弁、室外側熱交
換器、第1膨張弁、切替弁、1次側熱交換部と2次側熱
交換部とからなる冷媒熱交換器の1次側熱交換部、第2
膨張弁、切替弁、蓄熱材を充填した1次側熱交換器と2
次側熱交換器とからなる蓄熱槽内の1次側熱交換器を連
通して1次側冷凍サイクルを形成するとともに、前記蓄
熱槽内の2次側熱交換器,第1冷媒搬送ポンプ,室内側
熱交換器の出入口に設けた切替弁からなる第1の2次側
冷凍サイクル、及び、前記冷媒熱交換器内の2次側熱交
換器,第2冷媒搬送ポンプ,室内側熱交換器の出入口に
設けた切替弁からなる第2の2次側冷凍サイクルとを並
列に備えた2次側冷凍サイクルを形成することにより、
夜間電力を利用した蓄冷熱により昼間に暖房、または、
冷房運転が行なえ、運転費が大幅に低減できると共に、
昼間に負荷に対応した冷暖房運転、及び、暖房と冷房の
同時運転を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるヒートポンプ式空気調
和機の冷凍システム図、第2図は従来例を示すヒートポ
ンプ式空気調和機の冷凍システム図である。 2……圧縮機、3……四方弁、4……室外側熱交換器、
5……第1膨張弁、8a〜8c……室内側熱交換器、11……
蓄熱材、12……第2膨張弁、13a……蓄熱槽の1次側熱
交換器、13b……蓄熱槽の2次側熱交換器、14a……冷媒
熱交換器の1次側熱交換部、14b……冷媒熱交換器の2
次側熱交換部、STR……蓄熱槽、HEX……冷媒熱交換器、
PM1……第1冷媒搬送ポンプ、PM2……第2冷媒搬送ポン
プ、KV1〜KV4……二方弁、Va1,Va2,Vb1,Vb2,Vc1,Vc2…
…三方弁。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機、四方弁、室外側熱交換器、第1膨
    張弁、切替弁、1次側熱交換部と2次側熱交換部とから
    なる冷媒熱交換器の1次側熱交換部、第2膨張弁、切替
    弁、及び、蓄熱材を充填した1次側熱交換器と2次側熱
    交換器とからなる蓄熱槽内の1次側熱交換器を連通して
    1次側冷凍サイクルを形成するとともに、前記蓄熱槽内
    の2次側熱交換器,第1冷媒搬送ポンプ,室内側熱交換
    器の出入口に設けた切替弁からなる第1の2次側冷凍サ
    イクル、及び、前記冷媒熱交換器内の2次側熱交換器,
    第2冷媒搬送ポンプ,室内側熱交換器の出入口に設けた
    切替弁からなる第2の2次側冷凍サイクルとを並列に備
    えた2次側冷凍サイクルを形成した多室式空気調和機。
JP1165991A 1989-06-28 1989-06-28 多室式空気調和機 Expired - Fee Related JP2725709B2 (ja)

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