JP2724804B2 - 液体の塗布装置および塗布方法 - Google Patents

液体の塗布装置および塗布方法

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JP2724804B2
JP2724804B2 JP19191194A JP19191194A JP2724804B2 JP 2724804 B2 JP2724804 B2 JP 2724804B2 JP 19191194 A JP19191194 A JP 19191194A JP 19191194 A JP19191194 A JP 19191194A JP 2724804 B2 JP2724804 B2 JP 2724804B2
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喜夫 嶋崎
克明 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗布液を板状被塗物に
塗布するための装置および該装置による液体の塗布方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】合板や単板などの板状物の表面に接着剤
または塗料などの塗布液を塗布することは従来より行わ
れており、これらのためにロールスプレッダー、カーテ
ンフローコーター、エアスプレー、ナイフコーター等の
塗布装置が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合板や
単板などの木質板の表面のワレ、虫クイ穴、導管等の表
面より窪んだ形の欠陥部を補修するには、従来のこうし
た塗布装置は板状物の表面に塗布液を均一な厚さで塗布
するためのものであるため、欠陥部へ塗布液を的確に加
圧、充填することが難しく、その結果、装置で塗布した
後さらに人手をかけて点検、再補修する必要があり多大
な労力がかかるのが実情であった。本発明は従来の装置
の有するこうした問題点を解決し、補修効率の良い塗布
装置を提供せんとするものである。また本発明は、該装
置による補修効率の良い塗布方法を提供することを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この目的の
ために鋭意検討を重ねた結果、塗布液の流れ方向を規制
し、被塗物に塗布液を収斂させる装置を使用することに
より、補修効率が向上することを見いだし本発明を完成
させた。すなわち、本発明の液体の塗布装置は、連続的
または間歇的に搬送される板状被塗物表面の全面または
一部に塗布液を塗布する装置であって、塗布量制御部材
と、該塗布量制御部材の前方(被塗物搬送方向上流)に
被塗物面上の塗布液の流れ方向を規制し被塗物の進行に
従って塗布液を収斂させる規制面を有する加圧充填補助
部材とを設けたことを特徴とするものである。
【0005】加圧充填補助部材は、塗布液の流路すなわ
ち規制面として、例えば軸線に沿って2分割されその分
割面を被塗物面に向け開き大口径側を塗布液流入側と
した半メガホン状または円錐台形状、半円錐状、半円形
状、半三角錐状、半長方形または角錐状、半円筒状等の
形状面を有するもの、スクリェーコンベヤー状にロール
の表面にスパイラル状に凸部(突条)を形成したものな
どを挙げることができるが、これらに限定されることな
く塗布液を収斂させる機能を有するものであれば良い。
加圧充填補助部材は、被塗物の搬送方向に対して必ずし
も直角方向(90度の角度)で設ける必要はなく適宜の
角度で設けることができる。特に後者の加圧充填補助部
材が表面にスパイラル状に突条を設けたロールの場合、
該ロールが板状被塗物の搬送方向に対して45〜90度
の角度範囲で塗布装置に設置することが好ましく、この
角度以外では塗布液の収斂効果が低く実用的でない。前
者の加圧充填補助部材の場合、半円錐状等の規制面を被
塗物の幅方向に1個以上適当数設ける。
【0006】塗布量制御部材としては、ロール、スクイ
ズロール、ナイフコーター等通常この種の分野で使用さ
れている塗布用部材が使用でき、その位置は特に限定さ
れないが、被塗物の搬送方向に対して、加圧充填補助部
材の後ろ、すなわち被塗物の搬送方向下流側に設置する
と塗布、補修がより効果的となる。
【0007】本発明の装置において、板状被塗物面上に
供給された塗布液は被塗物の移動に従って加圧充填補助
部材へと移動し、加圧充填補助部材の規制面内に流れ込
む。このとき、例えば規制面が半円錐形の場合、大口径
側より加圧充填補肋部材内に入った塗布液は規制面のト
ンネルが次第に狭くなっているため圧縮された状態すな
わち収斂された状態となり、その塗布液の圧縮された分
は被塗物面の欠陥凹部に加圧充填される。残りの塗布液
は、通常、加圧充填補助部材の後ろに設けた塗布量規制
部材によって塗布される。
【0008】上記のことから、加圧充填補助部材の規制
面の被塗物移動方向への長さは、塗布液が収斂された状
態となる様に選択する。例えば、塗布液が低粘度の場合
入口側から急速に縮径される形状の規制面として長さを
短くすることもでき、高粘度の場合に前記と逆の形の規
制面とすることもできる。また上記のことから、加圧充
填補助部材の配置は板状被塗物面に接して設ける必要は
なく、加圧充填・補修効果の得られる範囲内で被塗物面
上に適当な間隙を設けた離れた状態で設けても良い。こ
の間隙は、塗布液の粘度等の物性によって異なるが被塗
物面より20mm以下の高さに設置されていることが好
ましい。0mmでは被塗物が傷つきやすく、逆に20m
m以上では充填不良となる。
【0009】さらに、本発明の塗布装置は、必要に応じ
て、加圧充填補助部材との間に適当な間隔の塗布液溜り
を形成するための塗布液保留部材を設けることを特徴と
する。加圧充填補助部材と塗布液保留部材との間に塗布
液を供給することにより、加圧充填補助部材を通過する
塗布液が該補助部材の前面で回転するのが防止でき、巻
き込み泡の混入を阻止し、表面の乾きが遅くなるため、
塗布液の可使時間を延長することができるとともに、被
塗物上に先に供給された塗布液から順に塗布される『先
入れ先出し』が可能となり、硬化時間の短い、速硬化型
の塗布液にも対応することができる。塗布液保留部材と
しては、好ましくは塗布液の付着しにくい板体などが使
用される。本発明の塗布装置によれば、有機溶剤型、水
溶性型およびエマルジョン型塗布液等種々のタイプの塗
布液を、木質板に限らず金属板等種々の板体の欠陥部の
補修のために効率よく塗布することができるが、特に水
性エマルジョン塗布液の塗布に適する。
【0010】さらに本発明は、上述の塗布装置を用いて
液体を塗布するに際して、塗布液として水性エマルジョ
ンおよび/または水性ラテックス、架橋剤、充填剤を必
須の構成成分とし、かつ該構成成分が予め混合され一液
化していることを特徴とする液体の塗布方法であり、そ
のうち、架橋剤が、(1)分子中に2個以上のアジリジ
ニル基を有する多官能アジリジン化合物、(2)水性エ
ポキシ化合物、(3)有機ケイ素化合物の群から選ばれ
た1種または2種以上を組合わせたものである塗布液の
使用が好ましい。
【0011】従来から、木質板等の表面をナイフコータ
ーなどにより目止め、補修する際には、虫クイ穴、ワ
レ、導管等の欠陥部に完全に充填するために、活性水素
基含有化合物とイソシアネート化合物、揮発性化合物と
を組合わせた塗布液を用いていた。これにより欠陥部に
充填された塗布液は、発泡し、硬化後のサンダー処理に
より平滑な仕上がり表面を得ることができた(特開平3
−136806号公報、特開平3−267174号公
報)。しかしながら、こうした発泡性塗布液は、硬化が
速過ぎて可使時間が短いため、作業現場での配合を頻繁
に行わなければならず、煩雑であった。そのため、可使
時間が長い非発泡型の塗布液の使用も試みられている
が、塗布、硬化後に、欠陥部に充填した塗布液がメヤセ
(目痩せ)してしまい、平滑な仕上がり表面が得られな
いという新たな問題を惹起している。本発明の塗布液
は、常温における可使時間が長いため、現場でのプレミ
ックスはおろか、予め調製してから長期間の保存にも耐
え得るものである。一方、該塗布液を本発明による塗布
装置により塗布すると、木質板表面の欠陥部がナイフ部
分を通過する時に、塗布液の収斂作用により圧力が懸か
るため、非発泡性の塗布液でも欠陥部を完全に充填する
ことができる。
【0012】本発明の塗布液を調製するには、主剤の水
性エマルジョンおよび/または水性ラテックス100重
量部に対して、架橋剤を0.01〜15重量部、好まし
くは0.1〜7重量部、充填剤を100〜300重量部
配合する。これらの構成成分の他に、ポリアクリル酸ソ
ーダ、ポリビニルアルコール、セルロースエーテル等の
粘性付与剤、界面活性剤、希釈剤、消泡剤、分散剤、顔
料等の通常の塗料組成物の構成成分として利用されてい
るものも必要に応じて添加することは、全く問題ない。
【0013】本発明に使用される水性エマルジョンとし
ては、アクリル樹脂、アクリル酸−アクリル酸エステル
共重合樹脂、アクリルースチレン共重合樹脂、アクリル
−エチレンースチレン共重合樹脂、エチレン酢酸ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂等のエマルジョン、水性ウレタン
樹脂エマルジョンおよびディスパージョンがあり、水性
ラテックスとしては、スチレンブタジエンラテックス、
カルボキシル化クロロプレンゴムラテックス等があり、
これらは1種または2種以上を組合わせて使用すること
ができる。
【0014】本発明において硬化剤として使用される多
官能アジリジン化合物とは、分子内にアジリジニル基を
2個以上有する化合物であり、これらの例としては、ト
リメチロールプロパントリス[3−(1−アジリジニ
ル)プロピオネート]、トリメチロールプロパントリス
[3−(1−アジリジニル)ブチレート]、トリメチロ
ールプロパントリス[3−(1−(2−メチル)アジリ
ジニル)プロピオネート]、トリメチロールプロパント
リス[3−(1−アジリジニル)−2−メチルプロピオ
ネート]、ペンタエリスリトールトリス[3−(1−ア
ジリジニル)プロピオネート]、ペンタエリスリトール
テトラ[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、
ジフェニルメタン−4,4′−ビス−N,N′−エチレ
ンウレア、2,4,6−(トリエチレンイミノ)−Sy
n−トリアジン、ビス[1−(2−エチル)アジリニジ
ル]ベンゼン−1,3−カルボン酸アミド等を挙げるこ
とができ、これらを1種または2種以上を組合わせて使
用することができる。
【0015】本発明に使用される水性エポキシ化合物
は、エチレングリコールグリシジルエーテル、ソルビト
ールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパン
ポリグリシジルエーテル等の一般に多価アルコールのグ
リシジルエーテルと称されるエポキシ化合物で、これら
を1種または2種以上を組合わせて使用できる。
【0016】本発明に使用される有機シラン化合物とし
ては、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β
(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン等のアミノアルキルシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチ
ルジエトキシシラン、等のエポキシシラン、γ−クロロ
プロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメチ
ルジクロロシラン等のクロロ系シラン、γ−メタクリロ
キシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、アミノエポキシシラン等があり、これらを1種また
は2種以上を組合わせて使用できる。これらの架橋剤
は、主剤の水性エマルジョンおよび/または水性ラテッ
クス100重量部に対して0.01〜15重量部、好ま
しくは0.1〜7重量部配合する。
【0017】本発明は、上記各架橋剤を単独でまたは2
種以上併用することによって、主剤である水性エマルジ
ヨンおよび/または水性ラテックスの硬化速度を制御す
ることができる。また、充填剤は種類によって水性エマ
ルジヨン、水性ラテックスの硬化を速めるものもある
が、上記架橋剤の使用によってこれらの影響を調整する
ことができる。
【0018】本発明に使用される充填剤としては、クレ
ー、タルク、水酸化アルミニウム、ガラス粉末、白土、
砥の粉、シリカ、硫酸バリウム、マイカ、酸化チタン、
酸化鉄、ホワイトカーボン、ケイ酸アルミニウム、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機物、セルロシ
ン、パルプ、ヤシ殻粉、小麦粉、ナタネ粕、コンニャク
粉、コーンスターチ、馬鈴薯澱粉、コーングルテン、ミ
ルクカゼイン、卵白粉、大豆蛋白等の有機物、その他ケ
イ藻土、骨粉等があり、これらは必要に応じて1種また
は2種以上を組合わせて使用できる。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明の主
旨はもとよりこれらに限定されるものではない。
【0020】実施例1 塗布装置本発明の塗布装置の各
例を図面にしたがって説明する。図1ないし図3は、本
発明の加圧充填補助部材2の配置状態を示す模式側面図
で、1は合板、単板等の板状被塗物を示し、3は塗布
液、4は塗布量規制部材としてのスクイズロール、5は
ナイフコーターを示す。図1は加圧充填補助部材2のみ
を設けた場合の例を示し、図2および図3は塗布量規制
部材と共に配置した本発明の塗布装置の例であるが、塗
布量規制部材と加圧充填補助部材は共に一体化して設置
しても良い。なお、図2および図3ではスクイズロール
4、ナイフコーター5の前面に塗布液3が盛り上がった
状態で示されているが、この液溜り量は板状被塗物1上
に設ける加圧充填補助部材2の高さを調節することによ
り任意に調整できる。
【0021】図4ないし図9は、加圧充填補助部材2の
規制面22の各種形状を示す図で、(a)は斜視図、
(b)は平面図である。図4は規制面22が半メガホン
状のもの、図5は半円錐状、図6は四半球状、図7は三
角錐、図8は四角錐、図9は半円柱状の形状を有する加
圧充填補助部材を示す。これらは図に示すように規制面
22の入口21より内側に向けて次第に径が小さくなる
流路となっている。これらの規制面は図示するように、
被塗物の幅方向に所定数設けられる。なお、加圧充填補
助部材2は図10に示すように、必要に応じて被塗物1
面より適当な高さh離れた位置に設けてもよいことか
ら、規制面22によって形成される塗布液流路は後端が
閉鎖された形状であっても良い。
【0022】図11は塗布液保留部材8を設けた例であ
る。図に示すように加圧充填補助部材2の前面に塗布液
保留部材8を設け、その間にノズル9より塗布液3を必
要量供給してやると、加圧充填補助部材2の前面に不必
要に塗布液3が溜ることがなく、塗布液3に気泡が混入
することもなく、また供給した液が順次塗布され液溜り
で塗布液が硬化することもない。
【0023】図12は加圧充填補助部材のさらに別の例
を示す図で、ロール10の表面にスパイラル状に突条1
1を設けたもので、突条11によって塗布液規制面を形
成する。この加圧充填補助部材の場合、突条11の設け
る角度(または巻つけ数)に応じて被塗物1の搬送方向
に対して45〜90度の角度で傾けて配置することによ
って充填補修能力を高めることができる。突条の無いロ
ールの場合、余分の塗布液はロールの軸線方向両端に向
かって流れるが、ロールに突条を設けた場合には突条に
よって塗布液の流れは規制され、ロールの曲面によって
圧縮・収斂される。図12に示すようにロール10をゆ
っくり回転させた場合、スパイラル状に設けたことによ
って突条11の位置が順次異なるため、塗布液の流れが
常に規制され塗布液の収斂効果は更に強まる。図13は
加圧充填補助部材2jを被塗物1の搬送方向に対して9
0゜の角度で設けた例であり、図14は45゜の角度に
設けた例である。なお、加圧充填補助部材2jに限ら
ず、図4〜図9の2a〜2fの加圧充填補助部材も同様
に傾けて設けても良いことは勿論である。また、2a〜
2f等の加圧充填補助部材は、光電管等のセンサーで被
塗物面の欠陥部を検知し、検知した欠陥部の位置に規制
面が正しく一致するように、検知結果に応じて被塗物の
幅方向に左右に移動できるようにしても良い。
【0024】図12〜図14のいづれも図示を省略した
が、加圧充填補助部材の下流側にロールコーターやナイ
フコーター等の塗布量規制部材が設けられ、通常の方法
によって塗布されるか、または本発明者が先に提案した
図3に示すようなナイフコーター5の背面を加圧シリン
ダー7に接続されたパイプまたはロール6よって加圧し
てナイフの先端部分を被塗物1面に圧接させて塗布する
倣い加圧塗布法によって塗布してもよい(特開平3−1
36806号公報)。
【0025】以上、本発明の塗布装置について説明した
が、図4ないし図9の加圧充填補助部材の場合には該補
助部材のみを用いて被塗物面に塗布液を塗布することも
でき、この場合被塗物を移動させることなく加圧充填補
助部材を移動させて塗布液を扱くようにしてもよい。
【0026】実施例2 塗布液の塗布 アクリル樹脂エマルジョン(昭和高分子(株)製、ポリ
ゾール AT−3:固型分30%)100重量部、ビニ
ルトリクロロシラン(東芝シリコーン(株)製、TSL
8303)1.2重量部、タルク200重量部、クレー
50重量部、消泡剤(シリコーン系)0.3重量部およ
び分散剤(ポリカルボン酸系)0.8重量部を混合し、
塗布液を調製した。この塗布液を、図4の加圧充填補助
部材を備えた図3の形式の本発明の塗布装置を用いて、
以下の条件で台板合板に塗布した。 合板 900mm×1800mm×2.5mm(表層
厚みは0.65mm) 塗布量 10g/900cm ラインスピード 30m/min 乾燥条件 エルフィン型熱風循環乾燥機 炉内温度60〜85℃ 乾燥時間 7分間 乾燥後、室温に戻して表面を観察したところ、ワレ、溝
の部分にも塗布液が完全に充填され、目やせもなく平滑
で良好な仕上がり表面となっていた。なお、この塗布液
を室温(約12〜20℃)で24時間放置しておいて
も、粘度の増加は殆どなかった。
【0027】
【発明の効果】本発明は、塗布液が被塗物の進行に従っ
て収斂する規制面を有する加圧充填補助部材を使用する
ことによって、被塗物面のワレ、虫食い穴、導管等の表
面より凹んだ形状の欠陥部に充分に塗布液が加圧された
状態で充填されるため、再点検することなく1回の作業
で充分に補修等の目的を達成することができる。本発明
の塗布装置は、木質板の表面塗装のみならず、撓結金属
板や素焼き板などの金属または無機質多孔板などの塗装
に応用できる。また本発明は、水性エマルジョン、水性
ラテックスに特定の架橋剤を配合することにより硬化速
度を調節でき、任意の充填剤を添加することができるの
で、塗布液の粘度・流動性を好ましい状態に維持でき、
補修効率の良い塗布充填を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加圧充填補助部材の配置状態を示す側面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す側面図である。
【図4】加圧充填補助部材の例を示す図である。
【図5】加圧充填補助部材の例を示す図である。
【図6】加圧充填補助部材の例を示す図である。
【図7】加圧充填補助部材の例を示す図である。
【図8】加圧充填補助部材の例を示す図である。
【図9】加圧充填補助部材の例を示す図である。
【図10】本発明の別の実施例を示す側面図である。
【図11】本発明のさらに別の実施例を示す側面図であ
る。
【図12】加圧充填補助部材の他の例を示す斜視図であ
る。
【図13】加圧充填補助部材の配置状態の一の例を示す
平面図である。
【図14】加圧充填補助部材の配置状態の他の例を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 被塗物 2 加圧充填補助部材 3 塗布液 4 スクイズロール 5 ナイフコーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B27D 5/00 B27D 5/00 B27M 1/00 B27M 1/00 Z

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的または間歇的に搬送される板状被
    塗物表面の全面または一部に塗布液を塗布する装置であ
    って、塗布液の塗布量を規制する塗布量制御部材と、
    塗布液制御部材の前方に被塗物面上の塗布液の流れ方向
    を規制し被塗物の進行に従って塗布液を収斂させる規制
    面を有する加圧充填補助部材とを設けたことを特徴とす
    る液体の塗布装置。
  2. 【請求項2】 木質板、無機質板等の板状物であり、表
    面に導管、ワレ等の欠陥部を有する板状被塗物の全面補
    修用の請求項1記載の液体の塗布装置。
  3. 【請求項3】 加圧充填補助部材が表面にスパイラル状
    に突条を設けたロールよりなり、該ロールが板状被塗物
    の搬送方向に対して45〜90度の角度で塗布装置に設
    けられ、前記突条によって形成される規制面によって
    布液を収斂させながら被塗物表面の欠陥部に塗布液を加
    圧充填するようにしたことを特徴とする請求項1または
    2記載の液体の塗布装置。
  4. 【請求項4】 加圧充填補助部材が板状被塗物面上にあ
    り、該被塗物より20mm以下の高さに設置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいづれか1項記載
    の液体の塗布装置。
  5. 【請求項5】 加圧充填補助部材の前方の近傍に位置
    し、該加圧充填補助部材との間に適当な間隔の塗布液溜
    りを形成するための塗布液保留部材を配置し、加圧充填
    補助部材と塗布液保留部材との間に塗布液を供給するた
    めの塗布液供給ノズルを設けたことを特徴とする請求項
    1ないし4のいづれか1項記載の液体の塗布装置。
  6. 【請求項6】 板状被塗物表面に供給された塗布液を扱
    くためのものであって、下面が被塗物面に向かって開き
    前面に塗布液流入口を有し該流入口より後方に向けて次
    第に縮径する形状の塗布液流路を1個以上設けたことを
    特徴とする塗布液の加圧充填補助部材。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6に記載の塗布装置を用
    いて液体を塗布するに際して、塗布液が水性エマルジヨ
    ンおよび/または水性ラテックス、架橋剤、充填剤を必
    須の構成成分とし、かつ該構成成分が予め混合され一液
    化していることを特徴とする液体の塗布方法。
  8. 【請求項8】 架橋剤が、(1)分子中に2個以上のア
    ジリジニル基を有する多官能アジリジン化合物、(2)
    水性エポキシ化合物、(3)有機ケイ素化合物の群から
    選ばれた1種または2種以上を組合わせたものである請
    求項7に記載の液体の塗布方法。
JP19191194A 1994-02-03 1994-07-22 液体の塗布装置および塗布方法 Expired - Lifetime JP2724804B2 (ja)

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