JP2724653B2 - 化粧水 - Google Patents

化粧水

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JP2724653B2
JP2724653B2 JP17743292A JP17743292A JP2724653B2 JP 2724653 B2 JP2724653 B2 JP 2724653B2 JP 17743292 A JP17743292 A JP 17743292A JP 17743292 A JP17743292 A JP 17743292A JP 2724653 B2 JP2724653 B2 JP 2724653B2
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高煕 中川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧水に関し、更に詳し
くは金粉末とパールカルク抽出液を含有することを特徴
とする化粧水に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から肌の水分や脂質の量を整え、肌
をみずみずしくかつ健康的に保つために種々の化粧水が
提供されてきている。
【0003】これらの従来からの化粧水は、その目的と
する肌の調整にはそれなりに効果を発揮しているが、肌
の脂質分の調整面ではまだ充分ではなく、この面に於て
更に改良された化粧水の出現が待ち望まれていた。
【0004】また近来、化学繊維が広く普及したことに
よって、化学繊維製あるいは化学繊維を混紡した下着等
を着用することにより、我々の体内に静電気が蓄積する
傾向が強まり、この静電気の蓄積による生体の歪が健康
保持の面で問題になりつつある。
【0005】このためこの静電気の体内蓄積を減らす効
果のある化粧水の提供もこの分野における重要な課題に
なりつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者はこのような
従来技術の問題点を解決し、肌の脂質等の調整に優れて
いるとともに静電気の体内への蓄積を減らすための化粧
水の開発に鋭意検討の結果、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は肌の水分
や脂質の量を調整するとともに、皮膚の深部にまで浸透
して肌をみずみずしくかつ健康的に保つ本来の化粧水と
しての効果をあげるための成分としてパールカルク抽出
液と、静電気の体内蓄積を減らすための成分として金粉
末に注目して新規な化粧水を提供すべく検討を重ねた結
果、パールカルク抽出液と金粉末を併用することによっ
てそれら各々の有する働きを互いに強めあう効果が発揮
されることを発見した。
【0008】更に該パールカルク抽出液を微細カプセル
内に収容し、使用の際に生じる圧力差によって該微細カ
プセルをこわして、収容されていたパールカルク抽出液
を金粉末を含む他の成分と混合することにより、化粧水
成分としてのパールカルク抽出液の性能を長時間高いレ
ベルで維持することができるばかりでなく、肌に好まし
くない界面活性剤を使用する必要もなくきわめて良好で
効果の高い化粧水を実現することができた。
【0009】
【実施例】次に本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれにより何等影響を受けるものではない。
【0010】本発明に使用されるパールカルク抽出液は
次のようにして調整される。
【0011】真珠あるいはアコヤ貝貝殻の真珠層約20
キログラムを微細な粉末とし、これに10パーセント塩
酸200キログラムを加え常温にて48時間放置する。
【0012】生成する浮遊物を濾取し、水洗を行いコン
キオリン約1キログラムを得る。
【0013】これに希塩酸20キログラムを加えて摂氏
120度で1時間加水分解を行い、分解液を水酸化ナト
リウムで中和した後濾過する。
【0014】先に調整したイオン交換樹脂筒に濾液を流
した後、精製水約100リットルを、4リットル/時間
で落とす。
【0015】最初の溶離液約40リットルは捨て、残り
の溶離液を分取し、活性炭で脱色したのち減圧で約45
分濃縮する。
【0016】粧原基パラオキシ安息香酸メチル50グラ
ムを粧原基1,3ーブチルグリコール1キログラムに溶
かした液をこの濃縮液に混和したのち、冷所に約1日間
放置し、必要ならば濾過し、さらに精製水を追加して製
品50リットルを得る。
【0017】このようにして得られたパールカルク抽出
液は金粉末と共にパラオキシ安息香酸エステル、トリオ
クタン酸グリセリン、ホホバ油、マカデミアナッツ油、
スクワラン、ヒドロキシステアリン酸コレステリル等の
他の粧原基と混合されて本発明に係る化粧水を構成す
る。
【0018】本発明に於て使用される金粉末は4号から
5号の粒度分布の粉末を使用するが、この範囲内では格
別界面活性剤を使用しなくても水基材に安定して分散さ
せることが出来る。
【0019】パールカルク抽出液の混合割合は化粧水全
体から見て、0.001重量パーセントから1.0重量
パーセント、金粉末は0.001重量パーセントから
0.5重量パーセントが適当である。
【0020】更に本発明に係る化粧水の優れた実施例と
しては、パールカルク抽出液を単独あるいは必要に応じ
て他の粧原基と一緒に微細カプセル内に収容し、これを
化粧水の水基材内に分散させ、使用時には噴出孔付近に
生じる圧力差によって該微細カプセルを破砕させて、収
容していたパールカルク抽出液を金粉末を含む他の成分
と混合させることにより、化粧水成分としてのパールカ
ルク抽出液の性能を高いレベルに維持することができ
る。
【0021】この微細カプセルは、次のようにして得る
ことができる。
【0022】カンテン末、アルギン酸ナトリウム、精製
水、パラオキシ安息香酸エステルを加熱溶解して摂氏6
0度に保つ。このに加えてよく混合し分散させた組成物
Aをつくる。
【0023】次にトリオクタン酸グリセリン、ホホバ
油、マカデミアナッツ油、スクワランヒドロキシステア
リン酸コレステリル、グリチルレチン酸ステアリル、天
然ビタミンEを加熱溶解し摂氏60度に保った組成物B
を作成する。
【0024】このようにして作成した組成物Aを外層
に、組成物Bを内層にしつつ滴下冷却をしてカプセル化
する。
【0025】このように作成したカプセルに、次のよう
にしてパールカルク抽出液等を収容する。
【0026】精製水にカルボキシポリマーを分散させた
後、水酸化ナトリウムを加えてよく混合し、これにジパ
ルミチン酸アスコルビル、クエン酸、クエン酸ナトリウ
ム、メチルポリシロキサン、ポリエチレングリコール1
000、ポリエチレングリコール4000、変性アルコ
ール、パラオキシ安息香酸エステル、フエノキシエタノ
ール、ジプロピレングリコール、濃グリセリン、ポリエ
チレンメチルグルコシド(10E.O)、カミツレ抽出
液、パールカルク抽出液、植物抽出液EGX−251、
ヒアルロン酸ナトリウム、ビオーBPL、アテロコラー
ゲンSS(2パーセント液)、金粉末及び着色剤を順次
加えてよく混合した後、この溶液に前述のカプセルを加
えてよく混合する。
【0027】このようにして得られた化粧水本体を真空
容器内に充填する。
【0028】この真空容器を用いて、本発明に係わる化
粧水を使用するには容器頭部の噴出ボタンを押して化粧
水噴出孔から噴出させる。
【0029】この時真空容器内に充填されている化粧水
に圧力が加わり、不使用時に比較して微細カプセルに力
がかかるから微細カプセルがこわれて中に収容されてい
たパールカルク抽出液が金粉末を含む他の化粧水成分と
はじめて混合され、その混合状態でノズルから流出す
る。
【0030】このように使用時にかける圧力によっては
じめて微細カプセルがこわれるためには、微細カブセル
膜の厚さは0.1ミリメートルから0.3ミリメートル
が適当である。
【0031】また微細カプセルの大きさは直径2ミリメ
ートルないし2,5ミリメートルが適当であり、この範
囲内では、この微細カプセルを化粧水を構成する水基材
中に分散させるのに界面活性剤を使用することなく、き
わめて安定した分散状態を得ることが出来る。
【0032】本発明に係わる化粧水組成物には、その必
須成分であるパールカルク抽出液あるいはパールカルク
抽出液を収容した微細カプセル及び金粉末の他に、前述
したように通常化粧水に使用される成分、即ちホホバ
油、マカデミアナッツ油、天然ビタミンE、パラオキシ
安息香酸エステル等を含有することができる。
【0033】これらは水基材の中に直接分散あるいは溶
解させてもよいが、必要に応じてパールカルク抽出液と
一緒に、あるいは別々に微細カプセル内に収容して使用
する。
【0034】
【発明の効果】本発明に係わる化粧水は金粉末を使用し
ているため、静電気を放電する効果が大きく、皮膚より
吸収された金は血液の流れをよくし、リンパ液やホルモ
ンの循環をよくするのに効果的である。
【0035】一方パールカルク抽出液を使用しているた
め、皮膚の真皮に浸透してはりとうるおいを持たせ老化
を防ぐばかりではなく、その主要成分のアミノ酸の両性
反応により皮膚の水素イオン濃度の調整行うことが出来
る。
【0036】更に本発明に係わる化粧水は金粉末とパー
ルカルク抽出液を併用するため、皮膚の深部にまで浸透
して皮脂腺の働きを正常にし、角質を柔らかにして毛穴
に溜った脂肪を取り除き、皮膚の新陳代謝を活発にする
等の多くの相乗効果を得て、皮膚にうるおいを与え、ホ
ワイトニング効果によりシミやソバカスを防ぐことがで
きる。
【0037】またパールカルク抽出液を微細カプセル内
に収容し、使用する際にはじめて金粉末を含む他の成分
と混合するように真空容器に充填することによって、肌
に悪い影響を与える界面活性剤を使用する必要もなく、
きわめて安定した分散状態を可能にできるばかれでな
く、パールカルク抽出液の性能を長時間高いレベルで維
持することによって化粧水としての効果を更に一層高め
ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金粉末とパールカルク抽出液を含有する
    ことを特徴とする化粧水。
JP17743292A 1992-06-11 1992-06-11 化粧水 Expired - Lifetime JP2724653B2 (ja)

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TWI255695B (en) 2001-10-12 2006-06-01 Phild Co Ltd Method and device for producing ultrafine dispersion of noble metal
TW550068B (en) * 2001-10-25 2003-09-01 Phild Co Ltd Aqueous ultrafine dispersion of noble metal for head massage
CA2465885A1 (en) * 2001-11-06 2003-05-15 Phild Co., Ltd. Skin lotion comprising aqueous dispersion of ultra-fine noble metal particles

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