JP2724478B2 - ストリップファスナを備える可撓性テープ及びその使用方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、請求項１の前提部分に記載のストリップフ
ァスナ、このファスナを備えた可撓性テープ、及び該テ
ープの使用方法に関する。

（従来の技術） 知られているようにストリップファスナは２つの平面
状ファスナ部を有し、ファスナ部が各１つのパイルを有
し、軽く押さえて相互に接触させるとファスナ部が互い
に付着する。相互に咬み合ったファスナ部は、かなり強
い力を受けても、この力がファスナ面と概ね平行である
かぎり、それに耐えることができる。両ファスナ部は次
に持ち上げて引き剥がすことにより再び分離することが
できる。

ストリップファスナには２種類ある。一方のもの、例
えば「ベルクロ」の商標名で知られているものでは、一
方のファスナ部が専らフックからなるパイルを有し、他
方のファスナ部は専らループからなるパイルを有する。
別の種類のストリップファスナでは両方のファスナ部
が、フックもループも有するパイルを有する。本発明は
これらいずれかの種類のストリップファスナに関する。

（発明が解決しようとする課題） 周知のストリップファスナではファスナ部のパイルが
比較的厄介な要素である。殊にモノフィラメントからな
るフックは、例えば硬いベースに対し、強い圧縮荷重を
繰り返し受けると永久変形を生じることがある。ループ
パイルのループも時間とともに当該基布に平たく押し付
けられることがある。両方の場合ともかかる「老化」現
象の結果、両ファスナ部は徐々に把持力をなくし、時間
とともに互いの付着が十分でなくなる。ファスナ部を互
いに咬み合わせたストリップファスナが長時間にわたっ
て過度の圧縮荷重を受ける場合にも同じことが云える。

そこで本発明は、冒頭述べた種類のストリップファス
ナを改良し、分離状態にしろ相互に咬み合っているにし
ろ両ファスナ部のパイルが過度の圧縮荷重から十分に保
護されてパイルが損傷を受けないようにすることを目的
とする。

（課題を解決するための手段） この目的を達成するため本提案ストリップファスナは
請求項１の特徴部分に明示した特徴を有する。

具体的には、本発明のストリップファスナを備える可
撓性テープは、各ファスナ部（11,12）が、それぞれの
パイル（14,15）を両脇に配設するとともに耐圧縮性を
有する可撓性の伸長スペーサ（16）を備えており、 該スペーサは、その厚さが最高で前記指定されたパイ
ル（14,15）の高さにほぼ等しく、かつ前記両ファスナ
部（11,12）が押圧された時の前記ファスナ部を保護す
る支持面を形成するとともに分離可能な相互接続部を形
成することを特徴としている。

また、請求項10によれば、本発明の可撓性テープの使
用方法において、可撓性テープ（10）が、巻心（21）上
に巻き取られる巻取テープとして、巻心（21）のハブに
巻き付けられ、前記第１ファスナ部と第２ファスナ部と
の重なり部分でフックとループが食い付く前記ストリッ
プファスナによって前記巻心に着脱自在に固着し、巻心
（21）に巻き取り又はそれから繰り出されるシート材の
巻取物（20）のコイル層間に前記テープ（10）を周回配
置したことを特徴としている。

さらに、本発明の可撓性テープは、請求項11の記載に
おいて、巻心に取り付けられる巻取テープの一端部にお
いて、一方のファスナ部が巻心の表面又は内部に固定さ
れ、他方のファスナ部が、前記一方のファスナ部に重な
り合うように前記巻心に面した巻取テープの片面に固着
されており、また、請求項12の記載において、巻取テー
プの巻心に近い方の端部分を巻心に数回巻き付け、スト
リップファスナにより第１ファスナ部と第２ファスナ部
を重ね合わせて固着するようにしたことを特徴とする。

（作用） 本発明の構成により、フックを有するパイル（14）を
備えた第１のファスナ部（11）とループを有するパイル
（15）を備えた第２のファスナ部（12）がかみ合ってテ
ープの結合が生じる。

テープの各ファスナ部には耐圧縮性を有するスペーサ
（16）を備えているので、ファスナ部同士のかみ合い時
にパイル部分に過度の押圧力が作用することを防止で
き、かみ合いの繰り返しによって生ずるフックとループ
の変形を最小限にする。また巻取テープ等ではストリッ
プファスナが長時間にわたって過度の圧縮加重を受ける
ことになるが、これもスペーサの作用により耐えること
ができる。

（実 施 例） 以下単なる例として図面を参考に本発明を詳しく説明
する。

以下において可撓性テープ、殊に、シート材、例えば
新聞等の印刷物からなる巻取物用の巻取テープとして使
用される可撓性テープを基に本発明を説明するとして
も、勿論本発明によるストリップファスナはこれまでも
ストリップファスナが使用された所ならどこでも使用す
ることは自明である。これは殊に製靴業を含む衣料産業
について云える。更に本発明によるストリップファスナ
は、それ以外のこれまでは実用的でないとみなされてき
た適用範囲を切り開き、例えば靴の内底に底革を交換可
能に固着したり又は重量器械のベースを特定箇所に着脱
自在に固着することが可能となる。更に留意しなければ
ならない点として、冒頭既に触れたように、本発明は両
方のファスナ部が同一種類のパイル、つまりループもフ
ックも備えたパイルを有するストリップファスナにも及
ぶ。

第１〜５図に示すストリップファスナは、例えば縫合
又は接着により可撓性テープ10に固着してあり、２つの
ファスナ部11（第２図）と12（第３図）を有する。両フ
ァスナ部はパイルを備えた基布13を有する。この実施例
ではファスナ部11のパイルがフックパイル14、ファスナ
部12のパイルがループパイル15である。但し両ファスナ
部のパイルは基布13の幅全体を覆うのでなく、２つのパ
イル部分14a,14b又は15a,15bに分割され、これが基布13
の２つの縁部分を覆う。パイル部分14a,14b間又は15a,1
5b間で帯状スペーサ16が基布13に例えば接着により固着
してある。スペーサ16は耐圧縮性材料からなり、例えば
可撓性で強固な合成樹脂テープにより構成されている。

第2,3図からわかるように、スペーサ16の厚さは付属
のパイル14又は15より僅かに薄い。この場合スペーサ
は、両ファスナ部のパイルを互いに十分に咬み合わせる
のに十分なだけ付属のパイル14又は15より薄い（第12図
も参照）。第１図ではファスナ部11がテープ10の端近く
で、丸みを付けたテープ舌片17（第４図）を残してテー
プの片面に固着してある。それに対しファスナ部12はフ
ァスナ部11から距離を置いてテープ10の反対面に固着し
てある。ファスナ部11はファスナ部12よりもかなり短
い。このように配置（第１図では寸法どおり図示しては
ない）したのは、以下なおはっきりするように、テープ
10の好ましい用途にその理由がある。更に注意しておか
ねばならない点としてファスナ部11のスペーサ16はパイ
ル部分14a,14bよりもかなり長く、パイル部分の両端か
ら張り出している。第４図でも第５図でもスペーサ16の
端部分16′は斜めに、つまり厚さを徐々に減らしてあ
り、１段で成端しているのではない。こうしてファスナ
部11,12を有する図示テープ10はさしたる不安定さを生
じることなく例えば供給リールに巻き取ることができ
る。

第６図に注目すると、巻取テープとしてのテープ10を
使ってずれ重なり編成で巻心21に巻き取られたシート材
（第13図の符号22。第６図では図示省略。）の概略示唆
した巻取物20が認められる。巻取テープ10は巻取操作の
間供給ロール23から引き出し、ここで制動された対のロ
ール24,24間を通って巻取物20へと案内される。巻取テ
ープ10の進路は一点鎖線25で示唆してある。図示状態の
とき巻取物20にはもはやシート材が供給されず、巻取テ
ープ10は既に巻取物20に少なくとも１回付加的に巻き付
けてある。ファスナ部12は巻取物20に背向した面が巻取
テープ10に固着してあり、巻取物の周面長を超える長さ
を有する。他方、ファスナ部11は巻取テープ10の巻取物
20に対向した面に固着してあり、巻取テープ10の第６図
に見られる端のみを、既に巻き取られた付加的巻層に載
置して軽く押圧することができ、こうして巻取物20全体
が固定されている。

巻取物20（第７図）を繰り出す際にも同様に経過し、
この場合巻取テープは巻取物20からやはりロール24,24
間を通して引き出し、いまや駆動された供給ロール23に
巻き取られる。ここでも巻取テープの、それまで巻心21
に固着されていた端が、巻き取りきった供給ロール23上
でそれ自身に固定される。

第８図の断面図に見られるように、供給ロール23に巻
き取る際コア26に直接接触するパイル部を後続の巻層の
圧力から完全に解放するため、供給ロール23のコア26は
側面フランジ27に隣接した範囲に小さな段差が付けてあ
る。最初の巻層に続く巻層では、直接重なり合ったスペ
ーサ16が、その横にあるパイル部分を、巻取テープの残
りの巻層の圧力から十分に解放する。

第９図からわかるように、一方のファスナ部11又は12
を有する巻取テープ10がロール24間を通過するときこの
ファスナ部はロール間隙の圧力作用から十分に解放され
るが、それはこの圧力作用をスペーサ16が吸収するから
である。

巻取テープ10で固定した巻取物20の側面図を示す第10
図からわかるように、巻取テープ19の巻心から離れた方
の端でテープ舌片17がスペーサ16の延長部16′によりフ
ァスナ部11（第２図）を超えて硬くなっており、それゆ
え巻取物の周面から張り出している。こうしてテープ舌
片17はファスナ部11,12を相互に分離する手軽な握り部
となる。

第11図の正面図が示すようにファスナ部12（第５図）
はパイル部分15a,15bの長さが、ここでは見ることので
きないファスナ部11のそれよりはるかに長い。従って、
パイル部分15a,15bの一部は外側から自由に到達するこ
とができる。しかし巻取物20の周面が床で支持され又は
床を転動するとしても、パイル部分15a,15b間に配設さ
れたスペーサ16が巻取物20の自重から派生する圧縮荷重
をパイル部分15a,15bから十分に遠ざけるので、これら
のパイル部分が損傷することはない。

最後に第13図から、ここで例として説明した巻取テー
プの、又はパイル部分15a,15b間及びパイル部分14a,14b
間にあるスペーサのその他の有利な性質が明らかとな
る。

スペーサ16は本実施例の場合既に触れたように可撓性
で強固な合成樹脂テープからなり、端部16′（第4,5図
参照）の厚さが徐々に減少しており、パイル部分を破損
することなくストリップファスナの分離操作を惹き起こ
すことのできるへら状の平板工具28にとって理想的挿入
口を形成する。即ち、スペーサ16は、両ファスナ部11,1
2が押圧された時に、これらのファスナ部を保護する支
持面を形成するとともに分離可能な相互接続部を形成す
る。

説明した実施例ではループパイル部分15a,15bを備え
たファスナ部12がフックパイル部分14a,14bを備えたフ
ァスナ部11より長くなっているが、両ファスナ部11,12
を同じ長さにしたり又はファスナ部11にループパイル、
そしてファスナ部12にフックパイルを設けることも勿論
可能である。

単数又は複数のスペーサ16の配置も説明した実施例の
場合使用目的に適合している。同じ目的のためテープ10
の両側部分にそれぞれスペーサ帯状体固着し、このスペ
ーサ間の隙間に単一のパイル部分を介設することもでき
よう。

使用目的の点から本提案ストリップファスナのファス
ナ部を縦長形状以外の形状としなければならない場合、
その使用目的にスペーサやパイル部分の形状も適合する
ことができる。例えば両ファスナ部を同じ大きさで円形
又は正方形とし、平らな固定支持に固定すべき場合、フ
ァスナ部の周面全体に沿って縁範囲にスペーサ帯状体を
設けると有利であり、場合によってはこのスペーサ帯状
体を中央部で別のスペーサによって補うことができ、周
面側のスペーサ帯状体で覆われていない面に１つの（又
は複数の）パイル部分を設けることができる。

（発明の効果） 本発明はテープ等のファスナ部にフック又はループの
パイル部分を設けるとともに耐圧縮性スペーサを設けた
ので、パイル部分を過度の押圧から保護してファスナの
寿命を向上させることができる。

さらに、本発明の可撓性テープは、フックを有するパ
イルとループを有するパイルが対面して重なり合うスト
リップファスナの手段によって巻取りテープとして巻心
に巻き付けることができ、その結果、平坦部材をこのテ
ープによって巻心に巻取って容易に巻取物のパッケージ
を形成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるストリップファスナのファスナ部
を端部分に備えた可撓性テープの側面図、 第２図は第１図のII−II線に沿った拡大断面図、 第３図は第１図のIII−III線に沿った拡大断面図、 第４図は一方のファスナ部を有する第１図のテープを第
１図の矢印IVの方向から見た平面図、 第５図は他方のファスナ部を有する第１図のテープを第
１図の矢印Ｖの方向から見た平面図、 第6,7図はシート材巻取物の巻取り又は繰出しに使用す
る可撓性テープを示す概略構成図、 第８図は第７図の巻取テープ用ロールをVIII−VIII線か
ら見た半径方向一部断面図、 第９図は第６図のIX−IX線から見た駆動ロール又は案内
ロール間の間隙を拡大して示す一部断面図、 第10図は完全に巻き取ったシート材巻取物の側面図、 第11図は巻取テープを備えて固定された第10図の巻取物
の正面図、 第12図はパイルを備えたファスナ部がスペーサの存在に
も拘らず互いに十分咬み合うことを示すため巻取テープ
の端部分を概ね第10図のXII−XII線に沿って示す断面
図、 第13図は第10図の完全な巻取物の外面のうち巻取テープ
の端が位置する箇所を示す斜視図である。 11,12……ファスナ部、14,15……パイル、16……スペー
サ、

Claims (14)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】フックを有するパイル（14）を備えた第１
   ファスナ部（11）と、ループを有するパイル（15）を備
   えた第２ファスナ部（12）からなるストリップファスナ
   を有し、前記第１ファスナ部（11）がテープの一面側の
   一端部領域に設けられ、前記第２ファスナ部（12）が前
   記テープの他面側で前記第１ファスナ部（11）からテー
   プの長手方向に距離を置いて配置されている可撓性テー
   プ（10）において、 各ファスナ部（11,12）は、前記パイル（14,15）を両脇
   に配設するとともに耐圧縮性を有する可撓性の伸長スペ
   ーサ（16）を備えており、 該スペーサは、その厚さが最大で前記指定されたパイル
   （14,15）の高さにほぼ等しく、かつ前記両ファスナ部
   （11,12）が押圧された時の前記ファスナ部を保護する
   支持面を形成するとともに分離可能な相互接続部を形成
   することを特徴とする、ストリップファスナを備える可
   撓性テープ。
2. 【請求項２】各ファスナ部（11,12）のパイル（14,15）
   が少なくとも２つの離間配置したパイル部分（14a,14b;
   15a,15b）に分けてあり、隣接したパイル部分（14a,14
   b;15a,15b）間の隙間にスペーサ（16）の部分が配設し
   てあることを特徴とする請求項１記載のテープ。
3. 【請求項３】両ファスナ部（11,12）が縦長形状である
   ものにおいて、両ファスナ部（11,12）のパイルが２つ
   の長手方向に延び、間隔を置いて並置されたストリップ
   状パイル部分（14a,14b;15a,15b）に分けてあり、パイ
   ル部分間にスペーサ（16）が配設してあることを特徴と
   する請求項１または２記載のテープ。
4. 【請求項４】両ファスナ部（11,12）のパイル部分（14
   a,14b;15a,15b）が、同じ幅であることを特徴とする請
   求項３記載のテープ。
5. 【請求項５】両ファスナ部（11,12）のパイル部分（14
   a,14b;15a,15b）間のスペーサ（16）が同じ幅であるこ
   とを特徴とする請求項３又は４記載のテープ。
6. 【請求項６】テープ（10）の少なくとも一方の端部分で
   テープの片面に一方のファスナ部（11）が、そしてそれ
   から長手方向に距離を置いてテープ（10）の反対面に他
   方のファスナ部（12）が固着してあり、両ファスナ部
   （11,12）のスペーサ（16）が可撓性であることを特徴
   とする請求項１〜５のいずれかに記載のテープ。
7. 【請求項７】一方のファスナ部（11）のパイル部分（14
   a,14b;15a,15b）がテープ（10）の端から距離を置いて
   テープに固着してあり、このファスナ部（11）に付属し
   たスペーサ（16）がそのパイル部分（14a,14b）を越え
   て長手方向に延びていることを特徴とするストリップフ
   ァスナを有する請求項６記載のテープ。
8. 【請求項８】両ファスナ部（11,12）のスペーサ（16）
   の端部分（16′）の厚さが徐々に減少していることを特
   徴とする請求項６記載のテープ。
9. 【請求項９】他方の端部分の片面に、前記一方の端部分
   の同一面と同様のファスナ部が固着してあることを請求
   項６〜８のいずれかに記載のテープ。
10. 【請求項１０】フックを有するパイル（14）を備えた第
    １ファスナ部（11）と、ループを有するパイル（15）を
    備えた第２ファスナ部（12）からなるストリップファス
    ナを有し、前記第１ファスナ部（11）がテープの一面側
    の一端部領域に設けられ、前記第２ファスナ部（12）が
    前記テープの他面側で前記第１ファスナ部（11）からテ
    ープの長手方向に距離を置いて配置され、しかも各ファ
    スナ部（11,12）が前記パイル（14,15）を両脇に配設す
    るとともに耐圧縮性を有する可撓性の伸長スペーサ（1
    6）を備えた構成の可撓性テープ（10）を用いて、新聞
    等のシート材を巻心（21）に巻き取って巻取物（20）を
    形成するためのテープの使用方法であって、 前記可撓性テープ（10）が、巻心（21）上を周回する巻
    取テープとして、巻心（21）のハブに巻き付けられ、前
    記第１ファスナ部と第２ファスナ部との重なり部分でフ
    ックとループが食い付く前記ストリップファスナによっ
    て前記巻心に着脱自在に固着し、巻心（21）に巻き取り
    又はそれから繰り出される前記シート材の巻取物（20）
    のコイル層間に前記テープ（10）を周回配置したことを
    特徴とするテープの使用方法。
11. 【請求項１１】巻心に取り付けられる巻取テープの一端
    部において、一方のファスナ部（11又は12）が巻心（2
    1）の表面又は内部に固定され、他方のファスナ部（12
    又は11）が、前記一方のファスナ部に重なり合うように
    前記巻心に面した巻取テープ（10）の片面に固着されて
    いることを特徴とする請求項10記載の使用方法。
12. 【請求項１２】巻取テープ（10）が巻心に近い方の端部
    分を巻心（21）に数回巻き付け、ストリップファスナの
    第１ファスナ部（11）と第２ファスナ部（12）を重ね合
    わせて固着するようにしたことを特徴とする請求項10記
    載の使用方法。
13. 【請求項１３】巻取テープ（10）が巻心に近い方の端部
    分の巻取物（20）に対向した面に一方のファスナ部（1
    1）を有し、それから距離を置いて巻取物（20）に背向
    した面に他方のファスナ部（12）を有し、巻取テープ
    （10）が巻取物（20）を付加的に少なくとも１回巻き付
    けた後、着脱自在にそれ自身に固着可能であることを特
    徴とする請求項10または11記載の使用方法。
14. 【請求項１４】巻取物（20）に巻き取られた巻取テープ
    （10）の巻心から遠い方の端部で、平板工具（28）を両
    ファスナ部の重なりあったスペーサ（16）間に挿入し、
    前記平板工具（28）と巻取物の周面とを順次分離する方
    向に移動させてファスナ部（11,12）を互いに分離する
    ようにしたことを特徴とする請求項13記載の使用方法。