JPH11248090A

JPH11248090A - ロッド状サポート用グリップ

Info

Publication number: JPH11248090A
Application number: JP34044298A
Authority: JP
Inventors: Paolo Speggiorin; パオロ・スペッジオリン; Simon Ometto; シモン・オメット
Original assignee: Lino Manfrotto and Co SpA
Current assignee: Lino Manfrotto and Co SpA
Priority date: 1997-12-19
Filing date: 1998-11-30
Publication date: 1999-09-07
Also published as: EP0926425A1; ITPD970093V0; IT238584Y1; ITPD970093U1

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明はロッド状サポートの脚部に着脱自在に
装着されると共に把持に好適する効果的なグリップを提
供し、さらに製造者の識別マークを容易に見える位置に
付すことができるグリップを提供することを目的とす
る。【解決手段】本発明のグリップ１０は、サポートの脚の
部分に装着されるシート状のフレシキブルなエレメント
１１を有し、このエレメント１１は上記脚足２ａのまわ
りにループ状に巻かれる構造であり、その対峙する端縁
は向き合い、あるいは少なくとも一部が重なり合う配置
になっている。さらに、シート状のエレメント１１は外
に見える把持面と粘着性の裏面を有する。エレメント１
１はその裏面を上記サポートのロッド状の脚足２ａの部
分に接着すると同時に、ファスナーによって対峙する端
縁を着脱自在に連結することによってロッド状の脚の部
分に装着される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ロッド状のサポー
ト、例えば三脚における脚に用いるグリップに関する。

【０００２】

【従来の技術】写真用三脚を位置決めするとき、三脚の
脚部を把持しながらその脚部を適切な位置に位置決めす
ることにより行う。このときの写真用三脚の位置決めを
容易にするためには、なるべくならば、その少なくとも
１つの管状の脚部における、手で握る領域の部分を織物
または弾性物のカバーで構成することが望ましい。その
ようなカバーはテニスラケットのハンドル部分に被せら
れるために広く用いられている粘着性バンドを巻き付け
ることにより得ることができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この粘
着性バンドを巻き付ける方法はハンドルの体裁が全くみ
すぼらしかった。また、ハンドルを把持したとき、ピッ
タリしたフット感が得られず、かつ十分にしっかりと把
持することができなかった。さらに使い古したハンドル
部分を簡単に取り替えることが面倒であった。加えて、
それには製造者の商標などの識別マークを表示すること
が、構造上、難しいものであった。

【０００４】本発明の主な目的は、上記従来の技術の説
明で述べた種々の欠点を解消できる構成と機能を有し
た、例えば写真用三脚の脚足のような、ロッド状サポー
トの脚部に装着できるグリップを提供することにある。

【０００５】本発明の他の目的は、ロッド状サポートの
脚部に着脱自在に装着されるグリップを提供することに
ある。さらに他の目的として、把持するに好適で効果的
なグリップが容易に得られると共に、ひとたび把持した
後はサポートの脚部に沿って滑ることがなく、フイット
する状態で確実に把持するものであり、また、製造者の
識別マークを容易に見える位置に付すことができるよう
にすることである。

【０００６】これらの目的は以下に述べるところの説明
から明瞭になる。また、各請求項に対応して構成され
た、例えば写真用三脚のような、ロッド状サポートの脚
部に装着するグリップの発明によって達成される。

【０００７】本発明の特徴及び効果は以下に図面を参照
して述べられる２つの最適な実施形態の詳細な説明によ
って明らかになるが、本発明はそれらの実施形態のもの
に限定されるものではない。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、写真
用三脚の脚足のような、ロッド状のサポートの脚部に装
着するグリップであって、上記サポートの脚部のまわり
にループ状に広げて巻き付けて装着されるフレキシブル
なシート状のエレメントを有し、このエレメントにおけ
る巻き付け方向の両端の一対のエッジは巻き付け装着状
態において互いに向き合って置かれるか部分的に重ねら
れて対峙する状態で配置されべきものであり、上記シー
ト状のエレメントは把持用外表面と、この反対側の面で
あって上記サポートの脚部に貼り付く粘着面とを有し、
さらに上記両エッジを連結することができると共にその
連結を解除自在なファスナー手段を有することを特徴と
するものである。

【０００９】請求項２の発明は、上記発明において、上
記シート状のエレメントの把持用外表面部分は柔らかい
弾性材料によって形成されているものである。請求項３
の発明は、請求項１または請求項２の発明において、上
記把持用外表面部分は、波状に形成されているものであ
る。請求項４の発明は、請求項１、請求項２、または請
求項３の発明において、上記シート状のエレメントの外
から見える表面部分には、識別マークを表示するための
窪んだ座が形成されたものである。請求項５の発明は、
請求項１、請求項２、請求項３、または請求項４の発明
において、上記ファスナー手段は、スライディング式フ
ァスナーとしするものである。請求項６の発明は、請求
項１、請求項２、請求項３、または請求項４の発明にお
いて、締結手段は、押さえ付けると係着し、引くと外れ
るタッチクローズ、プル開閉機能を有するものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１中、符号１は写真用三脚の全
体を示し、この実施形態での写真用三脚１は３本の脚足
２ａ，２ｂ，２ｃを備える。

【００１１】通常、三脚１を所望の位置に決めするため
に、３本の脚足２ａ，２ｂ，２ｃのうち少なくとも１つ
のものを動かす。そして、残る他のものとの関係で三脚
１の調整位置に近付け、さらに第３の脚部の適当な動き
によって三脚１を正確に位置決めする。この脚部は符号
２ａで示すものであり、この第３の脚部２ａには本発明
に従って構成されたグリップ１０が装着されている。

【００１２】このグリップ１０はフレキシブルなシート
状のエレメント１１を備えており、このエレメント１１
はメジャー表面１１ａ，１１ｂの両面と、対立する両端
に位置する一対のエッジ１２ａ，１２ｂを有し、一対の
エッジ１２ａ，１２ｂはこのグリップ１０を装着する脚
部２ａの軸方向に平行に配置される。

【００１３】上記シート状のエレメント１１は上記脚部
２ａの一部分に装着され、広げてループ状に巻き付けら
れる。この装着した状態において上記一対のエッジ１２
ａ，１２ｂはそばに並べて置かれ、或いは図４で示す実
施形態の場合では部分的に重ねれて置かれ、対峙するよ
うになっている。

【００１４】上記一対のエッジ１２ａ，１２ｂはこれら
に沿ってそれぞれ設けたファスナー手段及びカウンター
手段によって結合される。図１での実施形態において、
それらの手段はスライディング止め金具式ファスナー
（sliding-clasp ）タイプによる２つのストリップ１５
ａ，１５ｂとして構成される。つまり、各ストリップ１
５ａ，１５ｂには務歯が設けられており、それらの務歯
はスライド金具によって噛み合わせられたりその噛合の
解除がなされたりする。この種のスライディング式ファ
スナーは“ＺＩＰ”の名称で知られる。

【００１５】また、図４で示す実施形態のものにあって
のそれらは２つのストリップ１６ａ，１６ｂによって構
成される。例えば一方のストリップ１６ａには多数のフ
ックが設けられ、他方のストリップ１６ｂには上記フッ
クに着脱自在に係着する多数のパイルが設けられてい
る。そして、この２つのストリップ１６ａ，１６ｂは押
さえ付けると係着し、引きくと剥がれるような、タッチ
クローズ、プル開閉機能（touch-close pull closure）
を有するファスナーとして構成される。これは、登録商
標「VELCRO」の名で良く知られる形式のファスナーであ
る。

【００１６】また、各々のエッジ１２ａ，１２ｂは複数
の手段、例えば紐で締結するレースファスナーや当業者
によく知られている同等の手段を採用することができ
る。

【００１７】上記下方のメジャー表面１１ｂは粘着物層
１７を形成することによって粘着性、付着力が付与さ
れ、その粘着表面は剥離自在な保護用フイルム１３によ
って覆われている。

【００１８】上側のメジャー表面１１ａは、グリップ１
０が装着したときに見える外表面であり、この表面１１
ａにはエッジ１２ａ，１２ｂに平行な多数の皺、すなわ
ち波状に形成される。さらに、表面１１ａの中央には他
の部分から区別的に形成した窪み部１８が設けられてい
る。この窪み部１８の表面は三脚１及び／又はグリップ
１０についての製造者等の提供者に属する商標のような
識別マーク１９を表示するための座となっている。

【００１９】上述したフレキシブルなシート状のエレメ
ント１１は柔らかい弾性材料によって一体に作られ、そ
の一方の表面１１ｂに両面接着性のフイルムが取着され
てなり、この外面に上記保護用フイルム１３が貼り付け
られている。また、上記エレメント１１の他の表面１１
ａの部分はモールド成形によって上述した形状に形成さ
れている。

【００２０】三脚１の脚足２ａにグリップ１０を装着す
る場合、まず、エレメント１１から保護用フイルム１３
を取り去り、次に、シート状のエレメント１１をループ
状に延ばして取り付けを望む脚足２ａの部分のまわりに
配置してその部分に貼り付ける。

【００２１】その後、上述した補助ファスナー手段の、
例えばスライディングタイプ、プルタイプ、或いは他の
タイプのいずれかのものを操作して、エッジ１２ａ，１
２ｂを結着する。尚、この場合、図１で示す如く、三脚
の内側に上記補助ファスナー手段の部分を位置させて保
護することが望ましい。

【００２２】一方、グリップ１０が損傷した場合等、グ
リップ１０を交換する必要が生じたときには上記補助フ
ァスナー手段を解除し、フレキシブルなシート状のエレ
メント１１を脚足２ａから引き剥がし、グリップ１０を
取り外す。そして、新しいグリップ１０を装着する。

【００２３】尚、本発明は、以上の実施形態で述べた写
真用三脚の例に限られるものではなく、例えば１本足の
サポートや異なる形式のスタンド等、他の形式のサポー
トにも適用することができる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
述した目的を達成することができる。また、写真家が手
作りしたグリップのものと比較しても種々の利点が得ら
れる。第１には本格的な体裁のグリップが得られ、ま
た、グリップに設けた粘着層と補助ファスナー手段の両
方の機能によって、三脚等の脚足に対してそのグリップ
をしっかりと固定的に装着され、使用中にグリップがず
れることがない。グリップを取り替える場合には容易に
取り外してそれの交換が可能である。さらに、グリップ
の把持表面部分は柔らかく、その表面は波状の表面に形
成されているため、グリップをしっかりと滑ることなく
確実に握りしめ得るものである。グリップには製造者等
の商標などの識別マークを表示することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るグリップを１つの脚
足に装着した写真用三脚の斜視図。

【図２】本発明の一実施形態に係るグリップの斜視図。

【図３】本発明の一実施形態に係るグリップの一部を拡
大して示す断面図。

【図４】本発明の他の実施形態に係るグリップの斜視
図。

【符号の説明】

１…写真用三脚、２ａ，２ｂ，２ｃ…脚足、１０…グリ
ップ、１１…エレメント、１１ａ，１１ｂ…表面、１２
ａ，１２ｂ…エッジ、１３…保護フイルム、１５ａ，１
５ｂ…ストリップ、１６ａ，１６ｂ…ストリップ、１７
…粘着物層、１８…窪み部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】写真用三脚の脚足のような、ロッド状のサ
ポートの脚部に装着するグリップであって、上記サポー
トの脚部のまわりにループ状に広げて巻き付けて装着さ
れるフレキシブルなシート状のエレメントを有し、この
エレメントにおける巻き付け方向の両端の一対のエッジ
は巻き付けて装着状態において互いに向き合って置かれ
るか部分的に重ねられて対峙する状態で配置されべきも
のであり、上記シート状のエレメントは把持用外表面
と、この反対側の面であって上記サポートの脚部に貼り
付く粘着面とを有し、さらに上記両エッジを連結するこ
とができると共にその連結を解除自在なファスナー手段
を有することを特徴とするロッド状サポート用グリッ
プ。
【請求項２】請求項１のグリップにおいて、上記シート
状のエレメントの把持用外表面部分は柔らかい弾性材料
によって形成されているもの。
【請求項３】請求項１または請求項２のグリップにおい
て、上記把持用外表面部分は、波状に形成されているも
の。
【請求項４】請求項１、請求項２、または請求項３のグ
リップにおいて、上記シート状のエレメントの外から見
える表面部分には、識別マークを表示するための窪んだ
座が形成されたもの。
【請求項５】請求項１、請求項２、請求項３、または請
求項４のグリップにおいて、上記ファスナー手段は、ス
ライディング式ファスナーであるもの。
【請求項６】請求項１、請求項２、請求項３、または請
求項４のグリップにおいて、ファスナー手段は、押さえ
付けると係着し、引くと外れるタッチクローズ、プル開
閉機能を有するもの。