JP2724275B2 - 気液二相流体分配器 - Google Patents

気液二相流体分配器

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JP2724275B2
JP2724275B2 JP5009985A JP998593A JP2724275B2 JP 2724275 B2 JP2724275 B2 JP 2724275B2 JP 5009985 A JP5009985 A JP 5009985A JP 998593 A JP998593 A JP 998593A JP 2724275 B2 JP2724275 B2 JP 2724275B2
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直也 小川
健一 橋詰
由夫 小山
圭治 村田
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • F25B41/40Fluid line arrangements
    • F25B41/42Arrangements for diverging or converging flows, e.g. branch lines or junctions
    • F25B41/45Arrangements for diverging or converging flows, e.g. branch lines or junctions for flow control on the upstream side of the diverging point, e.g. with spiral structure for generating turbulence
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はヘッダ室内に流入する
気液二相流体を複数の管に略均等に分配して流出させ、
かつ圧力損失が小さい気液二相流体分配器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】第23図は例えば縦型のシェルチュ―ブ
熱交換器の上部に形成された従来の気液二相流体分配器
を示したものである。
【0003】この気液二相流体分配器101では、入口
配管103を介して気液二相流体が導入されるヘッダ室
105は、ヘッダ106と管板107とで構成され、管
板107には複数本の伝熱管111が取付けられてい
る。これら伝熱管111の上端はヘッダ室105内に開
口し、下端はシェル112の下段部に設けられた図示し
ない管板に支持されている。
【0004】なお、図23において符号g は重力方向を
示したものである。
【0005】そして、上記気液二相流体分配器101で
は媒体Aをヘッダ室105内に気液二相状態で流入させ
た場合、入口配管103近傍の伝熱管111a には、媒
体Aの液相Lと気相Gとの速度差および密度差と重力と
の影響により、液相Lの液量が多くなり、入口配管10
3からより離れている伝熱管111b には、逆に気相G
の流量が多くなる。このように、この気液二相流体分配
器101では、ヘッダ室105内の気液分離機能が十分
でないため、これら複数個の伝熱管111の内部に流れ
る気液二相流量が不均一になり伝熱性能が悪化するとい
う問題点があった。
【0006】一方、図24は、特開昭62−24505
8号公報に示される気液二相流体分配器113を示した
ものである。
【0007】この分配器113では、ヘッダ室115の
上部にバッフル板117が配設されており、このバッフ
ル板117の周側に形成された凹部には孔119が形成
されている。また、ヘッダ室115と蒸発器121との
間に配設された管123,125,127には、高さの
異なる孔129,131,133がそれぞれ形成されて
いる。
【0008】このように形成された気液二相流体分配器
113では、ヘッダ室115内に導入される気液二相流
体は、いったんバッフル板117上に収容され、ついで
バッフル板117の例えば孔119を介して下方に流出
する。そして液相Lは管123,125,127の孔1
29,131,133を介して蒸発器121に供給され
る。また、気相Gは、管123,125,127の上部
開口を介して蒸発器121に供給される。従って、各孔
129,131,133の高さを同一にすれば各管12
3,125,127に媒体を均等に分配して流出させる
ことが可能となる。
【0009】このような気液二相流体分配器113で
は、気相Gおよび液相Lの分離機能は有するが、次のよ
うな問題がある。すなわち、バッフル板117の孔11
9からヘッダ室115の下部への媒体の流れは高流速な
気液二相状態で噴出するため、圧力損失が大きくなって
しまう。さらに液相Lが動揺するので、孔123,13
1,133を同高さにしても管123,125,127
を介して流出する液相Lの流量が不均等になる恐れもあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
気液二相流体分配器では、気相と液相との速度差および
密度差と重力との影響により、各管からの分配流出を均
等に行なうことができなかった。また、特開昭62−2
45058号公報に記載のものを応用しても、圧力損失
は大きくなり、かつある程度均等に分配する効果はある
ものの、液相が動揺するため十分な均等分配は得られな
いものであった。
【0011】そこでこの発明は、圧力損失を大きくしな
いで気液二相流体をより確実に均等分配流出させること
ができる気液二相流体分配器を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述のごとき従来の問題
を鑑みて、本発明は、略水平に設けた底板上にヘッダを
設けて形成された密閉状のヘッダ室と、このヘッダ室に
水平方向から気液二相流体を導入するための入口配管
と、前記底板を上下に貫通し当該底板より前記ヘッダ室
内に突出した突出部分の上端を前記入口配管より低位置
でかつそれぞれ略同一高さ位置に備えた複数の管と、前
記入口配管と複数の管との間に位置し前記入口配管から
前記ヘッダ室に導入された気液二相流体を衝突させて気
相を上方に液相を下方に分離すると共に下部が液相内に
位置しかつ前記ヘッダ室の内周面との間に環状路を形成
した筒状の分離手段と、前記分離手段によって下方に分
離された液相が前記各管の周囲において静的な自由液面
を構成するように前記下方に分離された液相を受け溜め
るための受液手段と、を備えてなるものである。
【0013】
【作用】上記構成により、入口配管からヘッダ室内に導
入された気液二相流体は分離手段に当接して気相および
液相を上下に分離される。そして液相は環状路に沿って
流れて環状路全周から均等的に流れて受液手段に受け溜
められて運動エネルギが減衰され、各管の周囲において
静的な自由液面を構成し、各管に均等に分配され、引い
ては気相も均等に分配される。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を詳述する。
【0015】図1は、この発明の気液二相流体分配器の
第一実施例を示したものである。この気液二相流体分配
器1は、従来同様、例えば、縦型のシェルチュ―ブ熱交
換器Hに一体的に設けたものである。しかし、他の装置
に適用することもできる。
【0016】この気液二相流体分配器1は、密閉状のヘ
ッダ室3がヘッダ4と略水平な管板(底板材)5とで構
成され、管板5の下面は熱交換器のシェル7に取付けら
れている。また、この管板5には複数本の管9が取付け
られており、これらの管9の一端はヘッダ室3内に突出
部分9aとなって突出してその上端が開口し、管9の他
端はシェル7内に延設されて熱交換器Hの伝熱管となっ
ている。伝熱管としての管9の下端は、シェル7内下部
の管板に取付けられている。前記管板5,管9の突出部
分9a及びヘッダ4の内周壁により液相Lが流下するの
を受け溜める受液手段を構成する。
【0017】また、この気液二相流体分配器1では、ヘ
ッダ室3内に上下方向に開口した筒体(分離手段)11
が配設されており、この筒体11は気液二相流体を周面
に当てて気相Gと液相Lとに上下に分離する構成となっ
ている。筒体11の下部12は複数の管9を包囲するよ
うに形成され、下部12が分離された液相L内に位置す
るようになっている。従って、筒体11とヘッダ4の内
周壁との間には環状路が形成してあるものであり、しか
も筒体11の下部12はこの実施例で、分離された液相
Lを各管9の周囲へ徐々に供給して略静的な自有液面S
を形成する供給手段を構成する。
【0018】このように形成された気液二相流体分配器
1では、媒体Aが入口配管15から気液二相状態でヘッ
ダ室3内に導入されると筒体11の周面に当り、液相L
および液滴は運動エネルギが低減されるので、遠方に飛
散することなく下方へ流れ落ちる。流れ落ちた液相Lは
筒体11の下部12と管板5との間から徐々に複数の管
9の周囲へ供給される。従って、液相Lの運動エネルギ
はさらに減衰されて管9の周囲おいて、略静的な自由液
面Sを形成し、各管9の上部から液相Lが均等に流れ込
む。
【0019】一方、媒体Aが筒体11に衝突したとき、
気相Gは液相から分離し破線で示す如く筒体11の上方
へ導かれ、ヘッダ室3内に充満する。充満した気相Gは
各管9の上部から均等に流れ込む。
【0020】したがって、この気液二相流体分配器1で
は、複数の管9内に圧力損失が大きくならずに気液二相
流が均等に分配され、熱交換器Hでの伝熱性能を向上さ
せることができる。媒体Aの流量が増加しても筒体11
により、上記効果を維持することができる。
【0021】図2はこの発明の第2実施例を示したもの
である。この気液二相流体分配器17は、図1における
筒体11に代えて円錐台形状の筒体19に形成したもの
である。
【0022】このように筒体19を形成することによ
り、入口配管15と筒体19との間の気相Gの通路20
を拡大することができる。従って気相Gによる圧力損失
が減少し、ヘッダ室3を大きくすることなく気相Gの流
量を増加させることができる。
【0023】筒体19に代えて図3に示した如く、円錐
台形状の上部21a に円筒形状の下部21b を合致させ
た筒体21とした場合でも、図2の気液二相流体分配器
17と同様の作用効果を有する。
【0024】図4はこの発明の第3実施例を示したもの
で、この気液二相流体分配器23は図1に示した筒体1
1の上部に、湾曲した斜面を有する蒸気整流筒25を設
けたものである。
【0025】このような蒸気整流筒25を設けた気液二
相流体分配器23では、媒体Aから分離した気相Gが蒸
気整流筒25に沿って流れると共に拡大された通路20
を通りスム―ズに上昇し、筒体11の開口内へ導かれる
ので、気相Gによる圧力損失をより減少させることがで
きる。
【0026】図5はこの発明の第4実施例を示したもの
である。
【0027】この気液二相流体分配器27では、円筒形
状の筒体29の下端に受液板31を設けたものであり、
この受液板31は、ヘッダ4に取付けられている。この
受液板31には複数の孔32が形成され、この孔32に
は複数の液導入管31a ,31b ,…が取付けられて受
液板上下を貫通する貫通路34が形成されている。これ
ら液導入管31a ,31b ,…の下端は、管板5に近接
して対向している。このように形成された気液二相流体
分配器27では、入口配管15から気液二相状態でヘッ
ダ室3内に導入された媒体Aは筒体29の周面に当るこ
とによって気相Gおよび液相Lに分離される。液相L
は、一旦受液板31上に溜まり、その後受液板31から
貫通路34を介して管板5上に導かれる。従って、液相
Lの運動エネルギば受液板31上で一旦減衰され、液導
入管31a ,31b の下端から管9の周囲へ減衰状態で
徐々に供給され、より静的な自由液面Sを構成すること
ができる。
【0028】また、複数の貫通路34から均等量ずつ管
9のまわりに落下するので、液相Lの流量が増加して
も、各管9の内部に流れ込む液相Lの量をより均等にす
る効果をも有する。
【0029】このように、筒体29の下端を管9に対し
て上方に位置させる場合には、筒体29の径を小さくす
ることができ、そのため、ヘッダ4と筒体29との空間
30が大きくなる。その結果、媒体Aは気液分離しやす
くなり、筒体29の高さを低くすることができ、ヘッダ
4をコンパクト化する効果と、通路30が大きくなるこ
とから気相Gによる圧力損失が小さくなる効果とを有す
る。
【0030】図6はこの発明の第5実施例を示したもの
である。
【0031】この気液二相流体分配器33では、図5に
示した液導入管31a ,31b ,…及び孔32を省き、
受液板31の端縁に液導入筒35を取付けたものであ
る。この液導入筒35の下端は管板5上に近接してい
る。そして、受液板31とヘッダ4との間に貫通路34
が設けられている。
【0032】このような気液二相流体分配器33であっ
ても前記気液二相流体分配器27と略同様の作用効果を
有する。
【0033】図7はこの発明の第6実施例を示したもの
である。
【0034】この気液二相流体分配器41は、図6に示
した液導入筒35と管9との間に筒状の液整流壁43を
配置したものである。
【0035】気相Gの流量が増加していくと、貫通路3
4内には媒体Aが気液二相流として流れる虞れがある。
その場合、管板5上に溜っている液相Lの自由液面Sが
乱れてしまうが、この液整流壁43を設けることによ
り、液相Lは液整流壁43の上端を通過した後、液整流
壁43内に流れ込むので、略静的な自由液面Sを形成す
ることができる。気相Gの流量が増加しても均等に分配
することができる。
【0036】図8はこの発明の第7実施例を示したもの
である。
【0037】この気液二相流体分配器45では、第6図
の第5実施例の液導入筒35を省いたものである。
【0038】このように形成された気液二相流体分配器
45では、筒体29に衝突することによって分離された
液はいったん受液板31上に溜まった後、貫通路34を
介し、ヘッダ4内面に沿って管板5上に流れ出る。従っ
て、略静的な自由液面Sが形成され、同様な効果を奏す
る。
【0039】図9はこの発明の第8実施例に係る筒体5
1を示したもので、この筒体51の下端には図8に示し
た受液板37の代わりに、外縁が低くなる傾斜した受液
板53が設けられている。
【0040】このような受液板53が設けられた筒体5
1では、受液板53の下面につく液滴を受液板53の外
縁へ導くことができ、液滴が管9内に直接入ることを防
止する効果がある。
【0041】図10はこの発明の第9実施例を示したも
のである。
【0042】この気液二相流体分配器55は、図5に示
した受液板31の液導入管31a ,31b ,…を省いた
ものである。従って、略同様な効果を奏する。
【0043】図11(a),(b) はこの発明の第10実施例
を示したもので、管板5に配設された管9の上部断面と
その上面を示したものである。この実施例では、管9の
管板5から突き出た部分に、スリット59を設けてあ
る。
【0044】管9の内部に流入する液相Lの流量は液面
高さ h1 に依存するので、スリット59を設けると流入
する液流量が大きく変動しても、管9の内部に流入する
液相Lの流量の変動は小さくてすむという効果がある。
【0045】図12(a),(b) はこの発明の第11実施例
を示したもので、この実施例では図11に示した管9の
上部に、スリット59に代えて孔61を形成している。
このように孔61を形成しても図11と同等の作用効果
を有する。
【0046】図13はこの発明の第12実施例を示した
もので、この実施例では、管9を管板5から突き出ない
ように設け、さらに、管板5上にスリット59を備えた
スリット管61を取付けている。このようにスリット管
61を取付けることにより、管板5からスリット59ま
での高さ h2 を確実に設定することができ、より均等に
各管9内に液相Lを分配することができる。
【0047】図14はこの発明の第13実施例を示した
もので、この実施例では、管9を管板5から突き出ない
ように取付け、さらに管板5上にスリット管61を備え
た位置決め板63を設置している。このような位置決め
板63を設置しても図13と同様の作用効果を有し、さ
らに位置決め板63の裏側からスリット管61を取付ら
れるのでスリット管61が長くても、容易に溶接するこ
とができる。
【0048】図15はこの発明の第14実施例を示した
もので、この実施例では、管板5から突き出すように取
付た管9に、管9より細いスリット管65が接続されて
いる。気液二相流体分配器のコンパクト化を図りたい場
合には、複数の管9のピッチをできるだけ小さくするこ
とが望ましいがピッチを小さくすると複数のパイプ9の
間の液相Lの流れが悪くなる。そこで、スリット管65
を管9より細くすると、液流路が広くなり、液相Lの流
れが良くなるので、管9のピッチを小さくできる効果を
有する。
【0049】図16はこの発明の第15実施例を示すも
ので、ヘッダ室内部の平面を示している。この実施例で
は複数の管9に設けたスリット59が内側に向くように
形成されている。入口配管15から流入した媒体Aは筒
体67に衝突し、液Lは管板5上を流れ、スリット59
から管9の内部に入るが、液相Lの流量が大きくなり、
かつ、スリット59が外側を向いていた場合、管9の内
部に入る液相Lの流量は、液面高さだけでなく、液相L
の流速にも依存する。したがって、このようにスリット
59を内側に向けることにより、液相Lの流速の影響を
受けずに均等に分配できる効果を有する。
【0050】図17はこの発明の第16実施例を示すも
のであり、管板5から突き出ている管9に管外面に複数
の溝加工を施した中空の管71を取付けたものである。
【0051】このようにすると、媒体Aの気相Gは管外
に複数の溝加工を施した中空の管71の中を通り、液相
Lは管9の内側と溝との隙間を流れるので、管9の内側
と溝との隙間や溝深さを替えたり、溝加工を施した中空
の管71の差し込み深さや溝の数を変化させることによ
り、管板5上に溜る液面高さを容易に調整することがで
き、幅広い流量に対処できる効果を有する。また、管9
を伝熱管として用いる場合は、液相Lが管9の内面に沿
って流れるので、管9の内面全てに液膜を作ることがで
き、伝熱性能を向上させる効果を有する。
【0052】図18はこの発明の第17実施例を示すも
のであり、第16実施例の管9を内面溝付き管73に代
えたものである。
【0053】このようにすると第16実施例の効果の他
に、管外に複数の溝加工を施した中空の管71の溝深さ
が浅くてもよく、管71の肉厚をうすくすることができ
るので、管71の内径を大きくして気相Gによる圧力損
失を減少することができる効果も有する。
【0054】図19はこの発明の第18実施例を示すも
のであり、図20は図19の分解斜視図である。
【0055】この構成は、管板5または管9にスリット
管61を取付け、このスリット管61の内側に中空のフ
ランジ付パイプ75を設置したものである。液相Lはス
リット管61から流れ込み、スリット管61と中空の管
75の間を流れ管9に入る。スリット59もスリット長
さlを変化させることにより、第16実施例と同様の効
果を持ち、さらにスリット幅Wを変化させることによ
り、ごみ等の異物が詰まるのを防止でき、保守点検の回
数を減少させる効果も有する。
【0056】図21はこの発明の第19実施例を示すも
のである。
【0057】この構成は第16実施例の管9と管外に複
数の溝加工を施した中空の管71とを固定具としての割
ピン77で固定したものである。管9と管外に複数の溝
加工を施した中空の管71を溶接などで固定する場合
は、製作上各管9のピッチを大きくしなければならない
が、このようにすることにより管9のピッチを大きくす
る必要が無いので、コンパクトな気液二相流体分配器に
する効果を有する。
【0058】図22はこの発明の第20実施例に係る気
液二相流体分配器79を示すものであり、第7実施例の
筒体29を受液板31から下方へ突き出ないようにし、
複数の管9のまわりに液相Lに浮かぶ浮板81を設け、
さらに管9に孔83を設けたものである。こうすること
により、液面Sには波が立ちにくくなり、かつ液面も一
様になるので、更によく液相Lを各管9に均等に分配さ
せることができる効果を有する。
【0059】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、本発明においては、底板を上下に貫通してヘ
ッダ室内に突出した複数の管における突出部分の上端は
入口配管より低位置で略同一高さに設けてあり、上記入
口配管と複数の上記管との間には、前記入口配管からヘ
ッダ室に導入された気液二相流体を衝突させて気相を上
方に液相を下方に分離すると共に下部が液相内に位置し
かつ上記ヘッダ室の内周面との間に環状路を形成した筒
状の分離手段が設けてある。そして、上記分離手段によ
って下方に分離された液相が前記各管の周囲に至ると
き、静的な自由液面を構成するように上記液相を受け溜
めるための受液手段が設けてある。
【0060】したがって、本発明によれば、入口配管か
らヘッダ室に導入された気液二相流体を気相と液相に確
実に分離することができるものである。そして、上記液
相は、筒状の分離手段とヘッダ室内周面との間の環状路
に沿って流れて環状路全周から前記各管の周囲に至るも
のであり、前記入口配管からの気液二相流に脈動がある
場合であってもその影響を抑制できるものである。ま
た、各管の液相流入口が入口配管より低位置に設けてあ
ること、及び各管の周囲において静的な自由液面を形成
する構成であることにより、圧力損失を大きくすること
なしに分離された液相を各管に均等に分配することがで
き、引いては気相も各管に均等に分配することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の気液二相流体分配器の第1実
施例を示す縦断面図である。
【図2】図2はこの発明の第2実施例を説明する縦断面
図である。
【図3】図3は図1および図2に示した筒体の他の例を
示す縦断面図である。
【図4】図4はこの発明の第3実施例を説明する縦断面
図である。
【図5】図5はこの発明の第4実施例を説明する縦断面
図である。
【図6】図6はこの発明の第5実施例を説明する縦断面
図である。
【図7】図7はこの発明の第6実施例を説明する縦断面
図である。
【図8】図8はこの発明の第7実施例を説明する縦断面
図である。
【図9】図9はこの発明の第8実施例を説明する縦断面
図である。
【図10】図10はこの発明の第9実施例を説明する縦
断面図である。
【図11】図11はこの発明の第10実施例を説明する
縦断面図である。
【図12】図12はこの発明の第11実施例を説明する
縦断面図である。
【図13】図13はこの発明の第12実施例を説明する
縦断面図である。
【図14】図14はこの発明の第13実施例を説明する
縦断面図である。
【図15】図15はこの発明の第14実施例を説明する
縦断面図である。
【図16】図16はこの発明の第15実施例を説明する
縦断面図である。
【図17】図17はこの発明の第16実施例を説明する
縦断面図である。
【図18】図18はこの発明の第17実施例を説明する
縦断面図である。
【図19】図19はこの発明の第18実施例を説明する
縦断面図である。
【図20】図20は図19の分解斜視図である。
【図21】図21はこの発明の第19実施例である。
【図22】図22はこの発明の第20実施例を説明する
断面図である。
【図23】図23は従来の気液二相流体分配器の縦断面
図である。
【図24】図24は従来の気液二相流体分配器の縦断面
図である。
【符号の説明】
1,17,23,27,33,41,45,55,79
気液二相流体分配器 3 ヘッダ室 4 ヘッダ 5 管板 9 管 9a 管の突出部分(受液手段) 11,21,25,29,51,67 筒体(分離手
段) 12 筒体の下部(供給手段) 31,53 受液板(減衰手段) 34 貫通路(減衰手段) 43 液整流板(減衰手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 圭治 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭47−2483(JP,A) 特開 昭52−85749(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平に設けた底板上にヘッダを設けて
    形成された密閉状のヘッダ室と、 このヘッダ室に水平方向から気液二相流体を導入するた
    めの入口配管と、 前記底板を上下に貫通し当該底板より前記ヘッダ室内に
    突出した突出部分の上端を前記入口配管より低位置でか
    つそれぞれ略同一高さ位置に備えた複数の管と、 前記入口配管と複数の管との間に位置し前記入口配管か
    ら前記ヘッダ室に導入された気液二相流体を衝突させて
    気相を上方に液相を下方に分離すると共に下部が液相内
    に位置しかつ前記ヘッダ室の内周面との間に環状路を形
    成した筒状の分離手段と、 前記分離手段によって下方に分離された液相が前記各管
    の周囲において静的な自由液面を構成するように前記下
    方に分離された液相を受け溜めるための受液手段と、 を備えてなることを特徴とする気液二相流体分配器。
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