JP2578964Y2 - 波板式気水分離器 - Google Patents

波板式気水分離器

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JP2578964Y2
JP2578964Y2 JP1993030317U JP3031793U JP2578964Y2 JP 2578964 Y2 JP2578964 Y2 JP 2578964Y2 JP 1993030317 U JP1993030317 U JP 1993030317U JP 3031793 U JP3031793 U JP 3031793U JP 2578964 Y2 JP2578964 Y2 JP 2578964Y2
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JP
Japan
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corrugated
water
steam
gas
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JP1993030317U
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JPH072702U (ja
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暢晧 外尾
篤二 松尾
光次 岩尾
義 玄後
明彦 藤本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は蒸気ボイラやこれに類す
る気液混合物を取り扱う各種機械装置に適用される波板
式気水分離器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種波板式気水分離器は図6に示すよ
うに天板1と底板2と左右両側板3と有し、且つ前後に
入口4と出口5とを開口する筐体6内に、波形板7の複
数枚を、各波形板7間に介装されるスペーサー8を介し
て前記左右両側板3に平行に列設させ、これを、その両
側に貫通する例えば締付ボルト9等の締結により分離器
本体10を形成し、その波形板7間を流れる気液流aに
含まれる液滴bを、図7に示すように液滴bに働く遠心
力の作用によって波形板7の表面に衝突させて捕集し、
この波形板7の表面で捕集された液滴bはそのまま波形
板7に沿って流れ落ち底板2に達し気液流aより除去さ
れる。これにより波形板7の終端では気流cのみとなる
ようになっている。
【0003】そしてこの分離器本体10を、例えば図8
に示すように蒸発管102と降水管103と蒸気管10
4とを有するドラム101内に取り付ける場合、従来は
ドラム101内の気液分離域105にドレンパイプ10
7を有する水受け106を介して水平に取付け、蒸発管
102からドラム101内に供給される蒸気−水混合流
体は、ドラム101内に設けた仕切板109とドラム内
壁との間を通ってドラム内の保有水110に向かって流
れ落ち、この流れ落ちる際の蒸気並びに保有水110中
で蒸発する蒸気は分離器本体10に向かってドラム内を
上昇し、分離器本体10の入口から出口に向かって流
れ、該分離器本体10内で分離された水分はドレンを介
して保有水110に流入して降水管103から排水され
ると共に該分離器本体10内で分離された蒸気は蒸気管
104を介して外部へ供給されるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら分離器本
体を気液分離域内に水平に取り付けることは波形板の表
面に付着した蒸気中の水滴が、波形板の表面を下向きに
流れて底板上に溜まって、蒸気流に押されて分離器本体
の出口側から水受けへ流れ出るとき分離器本体の出口側
に行くほど底板に溜まる水滴の層は厚くなっているた
め、折角分離された水滴が再び蒸気流によって吹き飛ば
され蒸気中に戻り易い欠点があった。
【0005】本考案はかかる問題点に対処するため開発
されたものであって分離器本体の底部に溜まった水滴が
蒸気流によって吹き飛ばされないようにすることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案の構成を実施例に対応する図1乃至図5を用
いて説明すると本考案は天板1と底板2と左右両側板3
とを有し、且つ前後に入口4と出口5とを開口する筐体
6内に波形板7の複数枚を、各波形板7間に介装される
スペーサー8を介して前記左右両側板3に平行に、列設
させて形成した分離器本体10からなる波板式気水分離
器において前記分離器本体10を、出口5方向に0度を
越え15度までの角度内で下向きに傾斜させて気液分離
域105内に取り付けることを特徴とする。
【0007】更に本考案は前記分離器本体10の底板2
を出口方向に0度を越え15度までの角度内で下向きに
傾斜させたことを特徴とする。
【0008】
【作用】そして本考案は上記の如く構成されるものであ
るから気液分離域内に出口方向に0度を越え15度まで
の角度内で下向きに傾斜して取付けられる分離器本体
は、該分離器本体内の波形板によって捕集される水滴を
下向きの底板によって出口側へ流下させるため水滴の排
出効果が高められ、分離した水滴が再び分離器本体内の
気流中へ飛散されることがない。
【0009】
【実施例】以下本考案の一実施例を図1及び図2に基づ
いて説明すると図中符号1〜10は上述した図6に示す
従来例と同一部分を同一符号を苻してその説明を省略す
る。そして本考案においては波板式気水分離器本体10
を図2に示すように蒸発管102と降水管103と蒸気
管104とを有するドラム101内の気液分離域105
に、ドレンパイプ107を有する水受け106と支持板
108とを介して出口方向に0度を越え15度までの角
度内で下向きに傾斜させて取付けた。
【0010】図中109は仕切板、110は保有水を示
す。図2a及び図2bは蒸気ドラム内に気水分離器本体
10の2列を配置する例で中容量の蒸発量を有するボイ
ラに適用されるもので、図2aでは分離器本体10は互
いに内側に向かって下向きに傾斜して取り付ける場合を
示し、図2bでは分離器本体10は互いに外側に向かっ
て下向きに傾斜して取り付ける場合を示す。
【0011】図2cは蒸気ドラム内に気水分離器本体1
0の一列を配置する例で小容量の蒸発量を有するボイラ
に適用される。図2d及び図2eは蒸気ドラム内に気水
分離器本体10の4列を配置する例で大容量の蒸気量を
有するボイラに適用されるもので、図2dでは分離器本
体10の2列がペアーとなって互いに外側に向かって下
向きに傾斜して取り付ける場合を示し図2eでは分離器
本体10の2列がペアーとなって互いに内側に向かって
下向きに傾斜して取り付ける場合を示す。
【0012】図3は本考案の他の実施例を示すもので、
分離器本体10の底板2は出口5に向かって0度を越え
15度までの角度内で下向きに傾斜して形成され、底板
に溜まった分離液を出口に向かって流れるようにすると
共に分離器本体の出口部へ行くほど気液流の流路面積を
拡大して流速を遅くするようにして分離液滴を再び気液
流中へ飛散させる力を減少し一層の分離器本体の分離効
果を高めるようにした。
【0013】そしてこの分離器本体10の2列を蒸気ド
ラム内に配置した例を図4に示す。次に本考案の実験結
果の一例を図5に基づいて説明すると図は分離器本体1
0を水平に設置する場合(傾斜角0°)を基準にして分
離器本体10を出口方向に下向きに傾斜させて設置する
場合(傾斜角−)と、上向きに傾斜させて設置する場合
(傾斜角+)との性能の比較を示すもので、これによる
本考案のように分離器本体を水平設置に対して0゜を越
え−15°までの角度で設置することによって約40%
の性能向上がはかれる。
【0014】但しこの角度を−15°を越えて大きくす
ると波板面を流れ落ちる水滴と気流とが対向する傾向が
強まり、却って一度分離された水滴の再飛散が生じやす
く分離性能が低下する。一方分離器本体を水平設置に対
して上向きに設置(傾斜角+)すると分離された水滴が
分離器本体の入口側に向かって底板面を流れ下るため気
流に対向し水滴の再飛散が非常に生じやすく分離器本体
の分離性能は大きく低下する。
【0015】
【考案の効果】このように本考案によるときは分離器本
体を、ボイラ蒸気ドラムなどの気液分離域に設置する場
合、これを出口方向に0度を越え15度までの角度内で
下向きに傾斜させて取り付けたものであるから従来より
慣行的に行われていた水平配置の場合より大幅に気液分
離性能が改善できる。さらに分離器本体の底板を出口方
向に0度を越え15度までの角度内で下向きに傾斜させ
るときは底板上の水滴の流れを一層円滑にすると共に出
口側で気液流の流路面積を拡大して流速を遅くするため
分離した水滴を再び気液中へ飛散させることがない等の
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すものでaは平面図、b
は側面図、cは正面図である。
【図2】図1の分離器本体の設置状態を示す説明図で
a,bは2列配列、cは一列配列、d,eは4列配列を
示す。
【図3】本考案の他の実施例を示すものでaは平面図、
bは側面図、cは正面図である。
【図4】図3の分離器本体の設置状態を示す説明図であ
る。
【図5】分離器本体の設置状態による分離性能比較図で
ある。
【図6】従来例を示すものでaは平面図、bは側面図、
cは正面図である。
【図7】分離器の作動原理図である。
【図8】図7の分離器本体の設置状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 天板 2 底板 3 左右側板 4 入口 5 出口 6 筐体 7 波形板 8 スペーサー 9 締付ボルト 10 分離器本体 105 気液分離域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 玄後 義 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三菱重工業株式会社内 (72)考案者 藤本 明彦 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三菱重工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭48−103969(JP,U) 実公 昭30−10501(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F22B 37/26

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板と底板と左右両側板とを有し、且つ
    前後に入口と出口とを開口する筐体内に、波形板の複数
    枚を、各波形板間に介装されるスペーサーを介して前記
    左右両側板に平行に、列設させて形成した分離器本体か
    らなる波板式気水分離器において前記分離器本体を、出
    口方向に0度を越え15度までの角度内で下向きに傾斜
    させて気液分離域内に取り付けることを特徴とする波板
    式気水分離器。
  2. 【請求項2】 前記分離器本体の底板を出口方向に0度
    を越え15度までの角度内で下向きに傾斜させたことを
    特徴とする請求項1記載の波板式気水分離器。
JP1993030317U 1993-06-07 1993-06-07 波板式気水分離器 Expired - Lifetime JP2578964Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10633099B2 (en) 2018-03-12 2020-04-28 Hamilton Sundstrand Corporation Non-horizontal water extractor

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48103969U (ja) * 1972-03-06 1973-12-05

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US10633099B2 (en) 2018-03-12 2020-04-28 Hamilton Sundstrand Corporation Non-horizontal water extractor

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