JP2724196B2 - 高温シールド線の電気絶縁端子構造 - Google Patents
高温シールド線の電気絶縁端子構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高温シールド線の電気絶縁端子構造に係
り、特に高温雰囲気中および温度変化の激しい環境下で
の使用に際して強度を大きくするために好適な高温シー
ルド線の電気絶縁端子構造に関する。
り、特に高温雰囲気中および温度変化の激しい環境下で
の使用に際して強度を大きくするために好適な高温シー
ルド線の電気絶縁端子構造に関する。
[従来の技術] 例えば、高温側に高温ひずみゲージ等のセンサを設置
し、低温側に計測器を設置し、被計測物の形態を計測す
る場合には、センサと計測器とを高温シールド線で接続
する。
し、低温側に計測器を設置し、被計測物の形態を計測す
る場合には、センサと計測器とを高温シールド線で接続
する。
第6図は高温シールド線の一例を示す側面図である。
この第6図に示す高温シールド線は、シース線1と、
このシース線1の高温側の端部に設けられた電気絶縁端
子5と、シース線1の低温側の端部に設けられた中継コ
ネクタ14とを有して構成されている。
このシース線1の高温側の端部に設けられた電気絶縁端
子5と、シース線1の低温側の端部に設けられた中継コ
ネクタ14とを有して構成されている。
前記電気絶縁端子5は、シース線1の芯線と前記セン
サ(図示せず)とを通常はセンサ接続線を介して接続す
るようになっている。
サ(図示せず)とを通常はセンサ接続線を介して接続す
るようになっている。
前記中継コネクタ14は、計測器(図示せず)を直接ま
たは延長コードを介して接続するようになっている。
たは延長コードを介して接続するようになっている。
次に、第7図はシース線の一部と従来の電気絶縁端子
とを示す縦断面図である。
とを示す縦断面図である。
前記シース線1は、第7図に示すように、金属被覆管
2と、これの内部に装填された高温・電気絶縁材3と、
これの内部に挿通され,電気信号を伝送する金属製の芯
線4とで構成されている。このシース線1は、例えば外
径が1.5mmと細く、簡単に曲げて使用できるようになっ
ている。また、このシース線1では高温・電気絶縁材3
が酸化マグネシウムで形成されていて、芯線4が前記高
温・電気絶縁材3で保護されているため、酸化による性
能劣化が少ない。
2と、これの内部に装填された高温・電気絶縁材3と、
これの内部に挿通され,電気信号を伝送する金属製の芯
線4とで構成されている。このシース線1は、例えば外
径が1.5mmと細く、簡単に曲げて使用できるようになっ
ている。また、このシース線1では高温・電気絶縁材3
が酸化マグネシウムで形成されていて、芯線4が前記高
温・電気絶縁材3で保護されているため、酸化による性
能劣化が少ない。
第7図に示す従来の電気絶縁端子5は、セラミックス
製の電気絶縁管6と、これの一端部の外側に嵌合された
金属管7と、電気絶縁管6の他端部の外側に嵌合された
金属ブッシュ8とで構成されている。前記金属管7の一
端部は、電気絶縁管6とろう付けされ、他端部には前記
シース線1の金属被覆管2の端部が挿入されて溶接され
ており、ろう付け部を符合9で示し、溶接部を符合11で
示している。前記金属ブッシュ8の一端部は、電気絶縁
管6とろう付けされ、他端部には前記シース線1の芯線
4が挿通されている。そして、前記金属ブッシュ8の外
側の端面で、前記芯線4とセンサ接続線13とが溶接によ
り接続され、かつ金属ブッシュ8に設けられた芯線用の
挿通穴が前記溶接により封止されている。なお、前記金
属ブッシュ8と電気絶縁管6のろう付け部を符合10で示
し、芯線4とセンサ接続線13の溶接部を符合12で示して
いる。
製の電気絶縁管6と、これの一端部の外側に嵌合された
金属管7と、電気絶縁管6の他端部の外側に嵌合された
金属ブッシュ8とで構成されている。前記金属管7の一
端部は、電気絶縁管6とろう付けされ、他端部には前記
シース線1の金属被覆管2の端部が挿入されて溶接され
ており、ろう付け部を符合9で示し、溶接部を符合11で
示している。前記金属ブッシュ8の一端部は、電気絶縁
管6とろう付けされ、他端部には前記シース線1の芯線
4が挿通されている。そして、前記金属ブッシュ8の外
側の端面で、前記芯線4とセンサ接続線13とが溶接によ
り接続され、かつ金属ブッシュ8に設けられた芯線用の
挿通穴が前記溶接により封止されている。なお、前記金
属ブッシュ8と電気絶縁管6のろう付け部を符合10で示
し、芯線4とセンサ接続線13の溶接部を符合12で示して
いる。
前記従来の電気絶縁端子5では、セラミックス製の電
気絶縁管6により、シース線1の金属被覆管2と芯線4
との接触を防止している。
気絶縁管6により、シース線1の金属被覆管2と芯線4
との接触を防止している。
さらに、この電気絶縁端子5では、前記電気絶縁管6
の一端部の外側に金属管7を嵌合し、前記電気絶縁管6
と金属管7とをろう付けし、この金属管7とシース線1
の金属被覆管2とを溶接して封止している。また、前記
電気絶縁管6の他端部の外側に金属ブッシュ8を嵌合
し、前記電気絶縁管6と金属ブッシュ8をろう付けし、
この金属ブッシュ8とシース線1の芯線4の端部とセン
サ接続線13とを溶接するとともに芯線用の挿通穴を封止
している。したがって、電気絶縁端子5内への水分の浸
入を防止することができる。
の一端部の外側に金属管7を嵌合し、前記電気絶縁管6
と金属管7とをろう付けし、この金属管7とシース線1
の金属被覆管2とを溶接して封止している。また、前記
電気絶縁管6の他端部の外側に金属ブッシュ8を嵌合
し、前記電気絶縁管6と金属ブッシュ8をろう付けし、
この金属ブッシュ8とシース線1の芯線4の端部とセン
サ接続線13とを溶接するとともに芯線用の挿通穴を封止
している。したがって、電気絶縁端子5内への水分の浸
入を防止することができる。
そして、この電気絶縁端子5では、金属管7および金
属ブッシュ8の線膨張係数がセラミックス製の電気絶縁
管6の線膨張係数よりも大きいため、使用中の昇温過程
では電気絶縁管6の外側に嵌合された金属管7および金
属ブッシュ8が直径方向に膨張するので、電気絶縁管6
には直接荷重が作用しない。一方、降温過程では金属管
7および金属ブッシュ8が直径方向に収縮するので、前
記電気絶縁管6に圧縮荷重が作用する。しかし、セラミ
ックス製の電気絶縁管6は圧縮荷重に対して強度が大き
い。したがって、この電気絶縁端子5は高温雰囲気中で
の使用、および温度変化の激しい環境下での使用に際し
て強度が大きい。
属ブッシュ8の線膨張係数がセラミックス製の電気絶縁
管6の線膨張係数よりも大きいため、使用中の昇温過程
では電気絶縁管6の外側に嵌合された金属管7および金
属ブッシュ8が直径方向に膨張するので、電気絶縁管6
には直接荷重が作用しない。一方、降温過程では金属管
7および金属ブッシュ8が直径方向に収縮するので、前
記電気絶縁管6に圧縮荷重が作用する。しかし、セラミ
ックス製の電気絶縁管6は圧縮荷重に対して強度が大き
い。したがって、この電気絶縁端子5は高温雰囲気中で
の使用、および温度変化の激しい環境下での使用に際し
て強度が大きい。
なお、この種の電気絶縁端子により端末処理を施した
高温シールド線としては、従来GV−PLANER社(英国)の
製品カタログ(HIGH TEMPERATURE CABLE)に記載のも
のがある。
高温シールド線としては、従来GV−PLANER社(英国)の
製品カタログ(HIGH TEMPERATURE CABLE)に記載のも
のがある。
[発明が解決しようとする課題] しかし、前記従来の電気絶縁端子では、セラミックス
製の電気絶縁管6を、金属管7および金属ブッシュ8の
内側に嵌合しているため、相対的に電気絶縁管6の直径
が小さくなる。その結果、外力に対して強度が小さいと
いう問題があった。
製の電気絶縁管6を、金属管7および金属ブッシュ8の
内側に嵌合しているため、相対的に電気絶縁管6の直径
が小さくなる。その結果、外力に対して強度が小さいと
いう問題があった。
そこで、セラミックス製の電気絶縁管6の直径を大き
くすれば強度が大きくなるが、電気絶縁管6を大径に形
成してその外側に金属管7と金属ブッシュ8を嵌合する
と、電気絶縁端子5全体が大型化する問題がある。
くすれば強度が大きくなるが、電気絶縁管6を大径に形
成してその外側に金属管7と金属ブッシュ8を嵌合する
と、電気絶縁端子5全体が大型化する問題がある。
本発明の第1の目的は、セラミックス製の電気絶縁管
と金属管と金属ブッシュとの組み合せによる電気絶縁端
子の電気絶縁性,耐熱性,防湿性および温度変化の大き
い環境下での使用性の優れた性質を活かしつつ、しかも
小型で外力に対する強度が大きい高温シールド線の電気
絶縁端子構造を提供することにある。
と金属管と金属ブッシュとの組み合せによる電気絶縁端
子の電気絶縁性,耐熱性,防湿性および温度変化の大き
い環境下での使用性の優れた性質を活かしつつ、しかも
小型で外力に対する強度が大きい高温シールド線の電気
絶縁端子構造を提供することにある。
本発明の第2の目的は、セラミックス製の電気絶縁管
と金属管および金属ブッシュのうち付けによる結合部
を、より一層強力になし得る高温シールド線の電気絶縁
端子構造を提供することにある。
と金属管および金属ブッシュのうち付けによる結合部
を、より一層強力になし得る高温シールド線の電気絶縁
端子構造を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、シース線の芯線とセン
サ接続線とを金属ブッシュ内で確実に接続し得る高温シ
ールド線の電気絶縁端子構造を提供することにある。
サ接続線とを金属ブッシュ内で確実に接続し得る高温シ
ールド線の電気絶縁端子構造を提供することにある。
さらに、本発明の第4の目的は、剛性が大きくかつセ
ンサのリード線を容易に接続し得るセンサ接続線を持っ
た高温シールド線の電気絶縁端子構造を提供することに
ある。
ンサのリード線を容易に接続し得るセンサ接続線を持っ
た高温シールド線の電気絶縁端子構造を提供することに
ある。
そして、本発明の第5の目的は、セラミックス製の電
気絶縁管の強度をさらに大きくなし得る高温シールド線
の電気絶縁端子構造を提供することにある。
気絶縁管の強度をさらに大きくなし得る高温シールド線
の電気絶縁端子構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記第1の目的は、シース線の芯線とセンサ等の被接
続物とを接続する電気絶縁端子を、セラミックス製の電
気絶縁管と、この電気絶縁管の一端部の内側に嵌合した
金属管と、芯線用の挿通穴を有しかつ前記電気絶縁管の
他端部の内側に嵌合した金属ブッシュとで構成し、前記
金属管を電気絶縁管にろう付けし、この金属管の内側に
前記シース線の金属被覆管の端部を嵌合しかつ溶接し、
前記金属ブッシュを電気絶縁管にろう付けし、この金属
ブッシュに前記シース線の芯線を挿通し、前記金属ブッ
シュの外側の端面で前記芯線と被接続物とを溶接すると
ともに芯線用の挿通穴を封止したことにより、達成され
る。
続物とを接続する電気絶縁端子を、セラミックス製の電
気絶縁管と、この電気絶縁管の一端部の内側に嵌合した
金属管と、芯線用の挿通穴を有しかつ前記電気絶縁管の
他端部の内側に嵌合した金属ブッシュとで構成し、前記
金属管を電気絶縁管にろう付けし、この金属管の内側に
前記シース線の金属被覆管の端部を嵌合しかつ溶接し、
前記金属ブッシュを電気絶縁管にろう付けし、この金属
ブッシュに前記シース線の芯線を挿通し、前記金属ブッ
シュの外側の端面で前記芯線と被接続物とを溶接すると
ともに芯線用の挿通穴を封止したことにより、達成され
る。
前記第2の目的は、前記電気絶縁管における金属管お
よび金属ブッシュのろう付け部に、段部を設けたことに
より達成され、さらに前記電気絶縁管における金属管お
よび金属ブッシュのろう付け部に、テープ面を形成した
ことによっても達成される。
よび金属ブッシュのろう付け部に、段部を設けたことに
より達成され、さらに前記電気絶縁管における金属管お
よび金属ブッシュのろう付け部に、テープ面を形成した
ことによっても達成される。
前記第3の目的は、前記金属ブッシュの内部に、同心
上に芯線用の挿通穴と、芯線およびセンサ接続線を接続
する接続穴とを設け、前記シース線の芯線を前記挿通穴
を通じて接続穴内に導入しかつ接続穴内で接続するとと
もに、前記接続穴内にセンサ接続線を挿入し、前記芯線
とセンサ接続線とを接続したことにより、達成される。
上に芯線用の挿通穴と、芯線およびセンサ接続線を接続
する接続穴とを設け、前記シース線の芯線を前記挿通穴
を通じて接続穴内に導入しかつ接続穴内で接続するとと
もに、前記接続穴内にセンサ接続線を挿入し、前記芯線
とセンサ接続線とを接続したことにより、達成される。
前記第4の目的は、前記センサ接続線を剛性の大きい
金属で形成するとともに、前記センサ接続線における金
属ブッシュの外側に突出する部分を板状に形成したこと
により、達成される。
金属で形成するとともに、前記センサ接続線における金
属ブッシュの外側に突出する部分を板状に形成したこと
により、達成される。
前記第5の目的は、前記電気絶縁管の内部に、網状金
属線を埋設したことにより、達成される。
属線を埋設したことにより、達成される。
[作用] 本発明では、セラミックス製の電気絶縁管の一端部に
金属管をろう付けし、この金属管をろう付けし、この金
属管の内部にシース線の金属被覆管を嵌合して溶接する
一方、前記電気絶縁管の他端部に金属ブッシュをろう付
けし、この金属ブッシュに設けられた挿通穴にシース線
の芯線を挿通し、この芯線の端部と被接続物の端部とを
溶接するとともに、この溶接部で前記芯線の挿通穴を封
止しているので、セラミックス製の電気絶縁管と金属管
および金属ブッシュの組み合わせによる電気絶縁端子の
電気絶縁性,耐熱性,防湿性および温度変化の大きい環
境下での使用性等の優れた性質をそのまま活かすことが
できる。
金属管をろう付けし、この金属管をろう付けし、この金
属管の内部にシース線の金属被覆管を嵌合して溶接する
一方、前記電気絶縁管の他端部に金属ブッシュをろう付
けし、この金属ブッシュに設けられた挿通穴にシース線
の芯線を挿通し、この芯線の端部と被接続物の端部とを
溶接するとともに、この溶接部で前記芯線の挿通穴を封
止しているので、セラミックス製の電気絶縁管と金属管
および金属ブッシュの組み合わせによる電気絶縁端子の
電気絶縁性,耐熱性,防湿性および温度変化の大きい環
境下での使用性等の優れた性質をそのまま活かすことが
できる。
また、本発明ではセラミックス製の電気絶縁管の一端
部の内側に金属管を嵌合してろう付けし、前記電気絶縁
管の他端部の内側に金属ブッシュを嵌合してろう付けす
る構造としているので、セラミックス製の電気絶縁管の
直径を相対的に大きくすることができる。したがって、
電気絶縁端子の外径を変更することなく、セラミックス
製の電気絶縁管の外力に対する強度を大きくすることが
できる。
部の内側に金属管を嵌合してろう付けし、前記電気絶縁
管の他端部の内側に金属ブッシュを嵌合してろう付けす
る構造としているので、セラミックス製の電気絶縁管の
直径を相対的に大きくすることができる。したがって、
電気絶縁端子の外径を変更することなく、セラミックス
製の電気絶縁管の外力に対する強度を大きくすることが
できる。
さらに、本発明では前記電気絶縁管における金属管お
よび金属ブッシュのろう付け部に、段部またはテーパ面
を設けている。これにより、ろう付け部の容積を大きく
することができる。その結果、前記ろう付け部により、
セラミックス製の電気絶縁管と金属管および金属ブッシ
ュの線膨張係数の違いによる直径方向の熱膨張差を吸収
でき、高温雰囲気中での使用に際して、電気絶縁管と金
属管および金属ブッシュのろう付けによる結合部の熱応
力を小さく抑えることができるので、前記結合部の強度
を大きくすることができる。
よび金属ブッシュのろう付け部に、段部またはテーパ面
を設けている。これにより、ろう付け部の容積を大きく
することができる。その結果、前記ろう付け部により、
セラミックス製の電気絶縁管と金属管および金属ブッシ
ュの線膨張係数の違いによる直径方向の熱膨張差を吸収
でき、高温雰囲気中での使用に際して、電気絶縁管と金
属管および金属ブッシュのろう付けによる結合部の熱応
力を小さく抑えることができるので、前記結合部の強度
を大きくすることができる。
また、本発明では金属ブッシュの内部に、同心上に芯
線用の挿通穴と、芯線およびセンサ接続線を接続する接
続穴を設けている。そして、前記挿通穴にシース線の芯
線を通して接続穴に導入し、その端部を接続穴内で一度
溶接し、ついでセンサ接続線を接続穴内に挿入し、前記
芯線とセンサ接続線とを接続している。これにより、シ
ース線の芯線を細くしても、接続穴内で芯線とセンサ接
続線とを確実に接続できるので、シース線の外径を細く
し、シース線の配線作業を容易に行うことが可能とな
る。
線用の挿通穴と、芯線およびセンサ接続線を接続する接
続穴を設けている。そして、前記挿通穴にシース線の芯
線を通して接続穴に導入し、その端部を接続穴内で一度
溶接し、ついでセンサ接続線を接続穴内に挿入し、前記
芯線とセンサ接続線とを接続している。これにより、シ
ース線の芯線を細くしても、接続穴内で芯線とセンサ接
続線とを確実に接続できるので、シース線の外径を細く
し、シース線の配線作業を容易に行うことが可能とな
る。
さらに、本発明では前記センサ接続線を剛性の大きい
金属で形成するとともに、金属ブッシュの外側に突出す
る部分を板状に形成している。これにより、金属ブッシ
ュの外側に突出するセンサ接続線の強度を大きくでき、
しかも板状の部分に、溶接によりセンサのリード線を容
易に接続することができる。
金属で形成するとともに、金属ブッシュの外側に突出す
る部分を板状に形成している。これにより、金属ブッシ
ュの外側に突出するセンサ接続線の強度を大きくでき、
しかも板状の部分に、溶接によりセンサのリード線を容
易に接続することができる。
また、本発明ではセラミックス製の電気絶縁管の内部
に、網状金属線を埋設し、セラミックスの脆い性質を網
状金属線で補強しているので、前記電気絶縁管の外力に
対する強度を、より一層大きくすることができる。
に、網状金属線を埋設し、セラミックスの脆い性質を網
状金属線で補強しているので、前記電気絶縁管の外力に
対する強度を、より一層大きくすることができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面により説明する。
第1図はシース線の端部と本発明電気絶縁端子構造の
一実施例を示す縦断面図である。
一実施例を示す縦断面図である。
この第1図に示すシース線1は、金属被覆管2と、こ
れの内部に装填された高温・電気絶縁材3と、金属製の
芯線4とで構成されている。
れの内部に装填された高温・電気絶縁材3と、金属製の
芯線4とで構成されている。
前記金属被覆管2と芯線4とは、ステンレス鋼または
ステンレス軟鋼(商品名:インコネル)で形成されてい
る。
ステンレス軟鋼(商品名:インコネル)で形成されてい
る。
前記高温・電気絶縁材3は、酸化マグネシウムにより
形成されている。
形成されている。
そして、前記シース線1は、この実施例では約700℃
以上の高温雰囲気中で使用しても、外部電気ノイズの影
響を受けずに、電気信号伝送線である芯線4を通じて電
気信号を伝送し得るように構成されている。
以上の高温雰囲気中で使用しても、外部電気ノイズの影
響を受けずに、電気信号伝送線である芯線4を通じて電
気信号を伝送し得るように構成されている。
第1図に示す電気絶縁端子は、電気絶縁管15と、金属
管18と、金属ブッシュ19とを有して構成されている。
管18と、金属ブッシュ19とを有して構成されている。
前記電気絶縁管15は、セラミックスで形成されてい
る。この電気絶縁管15の端部の内側には段部16,17が形
成され、各段部16,17にはメタライズ処理により金属膜
が施されている。
る。この電気絶縁管15の端部の内側には段部16,17が形
成され、各段部16,17にはメタライズ処理により金属膜
が施されている。
前記金属管18および金属ブッシュ19は、前記シース線
1の金属被覆管2および芯線4の線膨張係数と、電気絶
縁管15の線膨張係数とのほぼ中間の線膨張係数の材料、
例えばコバール材で形成されている。
1の金属被覆管2および芯線4の線膨張係数と、電気絶
縁管15の線膨張係数とのほぼ中間の線膨張係数の材料、
例えばコバール材で形成されている。
前記金属管18は、電気絶縁管15の内周面との間に、金
属管18と電気絶縁管15の直径方向の熱膨張差を吸収可能
な周隙を形成し得る外径に製作されている。また、この
金属管18はシース線1の金属被覆管2の内周面との間
に、金属管18と金属被覆管2の直径方向の熱膨張差を吸
収可能な周隙を形成し得る内径の製作されている。そし
て、この金属管18は前記電気絶縁管15の一端部の内側に
嵌合され、段部16の一でろう付けすることによって電気
絶縁管15に結合されており、ろう付け部を符合20で示
す。また、前記金属管18の内側には、前記シース線1の
金属被覆管2の端部が嵌合され、この金属被覆管2と金
属管18とは溶接により接続されており、その溶接部を符
合22で示す。
属管18と電気絶縁管15の直径方向の熱膨張差を吸収可能
な周隙を形成し得る外径に製作されている。また、この
金属管18はシース線1の金属被覆管2の内周面との間
に、金属管18と金属被覆管2の直径方向の熱膨張差を吸
収可能な周隙を形成し得る内径の製作されている。そし
て、この金属管18は前記電気絶縁管15の一端部の内側に
嵌合され、段部16の一でろう付けすることによって電気
絶縁管15に結合されており、ろう付け部を符合20で示
す。また、前記金属管18の内側には、前記シース線1の
金属被覆管2の端部が嵌合され、この金属被覆管2と金
属管18とは溶接により接続されており、その溶接部を符
合22で示す。
前記金属ブッシュ19は、電気絶縁管15の内周面との間
に、この金属ブッシュ19と電気絶縁管15の直径方向の熱
膨張差を吸収可能な周隙を形成し得る外径に製作されて
いる。この金属ブッシュ19には、軸方向に貫通させて、
シース線1の芯線用の挿通穴23が設けられている。ま
た、前記金属ブッシュ19は前記電気絶縁管15の他端部の
内側に嵌合され、段部17の位置でろう付けすることによ
って結合されており、そのろう付け部を符合21で示す。
前記金属ブッシュ19に設けられた挿通穴23には、シース
線1の芯線4が挿通され、この芯線4の端部とセンサ接
続線24とが金属ブッシュ19の外側の端面で溶接により接
続され、この溶接部25により前記挿通穴23が封止されて
いる。
に、この金属ブッシュ19と電気絶縁管15の直径方向の熱
膨張差を吸収可能な周隙を形成し得る外径に製作されて
いる。この金属ブッシュ19には、軸方向に貫通させて、
シース線1の芯線用の挿通穴23が設けられている。ま
た、前記金属ブッシュ19は前記電気絶縁管15の他端部の
内側に嵌合され、段部17の位置でろう付けすることによ
って結合されており、そのろう付け部を符合21で示す。
前記金属ブッシュ19に設けられた挿通穴23には、シース
線1の芯線4が挿通され、この芯線4の端部とセンサ接
続線24とが金属ブッシュ19の外側の端面で溶接により接
続され、この溶接部25により前記挿通穴23が封止されて
いる。
この第1図に示す実施例では、セラミックス製の電気
絶縁管15の一端部に金属管18をろう付けし、この金属管
18の内部にシース線1の金属被覆管2の端部を嵌合して
溶接する一方、前記電気絶縁管15の他端部に金属ブッシ
ュ19をろう付けし、この金属ブッシュ19に設けられた挿
通穴23にシース線1の芯線4を挿通し、この芯線4とセ
ンサ接続線24とを溶接するとともに、この溶接部25によ
り前記挿通穴23を封止している。その結果、セラミック
ス製の電気絶縁管15と、金属管18および金属ブッシュ19
の組み合わせによる電気絶縁端子の有するシース線1の
金属被覆管2と芯線4の接触を防止する電気絶縁性,外
部からの水分の浸入を防止する防湿性,温度変化の大き
い環境下での使用性等の優れた性質をそのまま活かすこ
とができる。
絶縁管15の一端部に金属管18をろう付けし、この金属管
18の内部にシース線1の金属被覆管2の端部を嵌合して
溶接する一方、前記電気絶縁管15の他端部に金属ブッシ
ュ19をろう付けし、この金属ブッシュ19に設けられた挿
通穴23にシース線1の芯線4を挿通し、この芯線4とセ
ンサ接続線24とを溶接するとともに、この溶接部25によ
り前記挿通穴23を封止している。その結果、セラミック
ス製の電気絶縁管15と、金属管18および金属ブッシュ19
の組み合わせによる電気絶縁端子の有するシース線1の
金属被覆管2と芯線4の接触を防止する電気絶縁性,外
部からの水分の浸入を防止する防湿性,温度変化の大き
い環境下での使用性等の優れた性質をそのまま活かすこ
とができる。
また、この実施例ではセラミックス製の電気絶縁管15
の一端部の内側に金属管18を嵌合してろう付けし、前記
電気絶縁管15の他端部の内側に金属ブッシュ19を嵌合し
てろう付けしている。したがって、電気絶縁端子の外径
をへ変更することなく、電絶縁管15の直径を大きくする
ことができ、これにより外力に対する電気絶縁管15の強
度を大きくすることができる。
の一端部の内側に金属管18を嵌合してろう付けし、前記
電気絶縁管15の他端部の内側に金属ブッシュ19を嵌合し
てろう付けしている。したがって、電気絶縁端子の外径
をへ変更することなく、電絶縁管15の直径を大きくする
ことができ、これにより外力に対する電気絶縁管15の強
度を大きくすることができる。
さらに、この実施例では電気絶縁管15の両端部に段部
16,17を設け、その段部16の位置で金属管18をろう付け
し、他の段部17の位置で金属ブッシュ19をろう付けして
おり、ろう付け部20,21の容積を大きくしている。その
結果、前記ろう付け部20,21により、セラミックス製の
電気絶縁管15と金属管18および金属ブッシュ19の線膨張
係数の違いによる直径方向の熱膨張差を吸収することが
できる。したがって、高温雰囲気中での使用に際して、
電気絶縁管15と金属管18および金属ブッシュ19の結合部
であるろう付け部20,21の強度を大きくすることができ
る。
16,17を設け、その段部16の位置で金属管18をろう付け
し、他の段部17の位置で金属ブッシュ19をろう付けして
おり、ろう付け部20,21の容積を大きくしている。その
結果、前記ろう付け部20,21により、セラミックス製の
電気絶縁管15と金属管18および金属ブッシュ19の線膨張
係数の違いによる直径方向の熱膨張差を吸収することが
できる。したがって、高温雰囲気中での使用に際して、
電気絶縁管15と金属管18および金属ブッシュ19の結合部
であるろう付け部20,21の強度を大きくすることができ
る。
さらに、この実施例では金属管18および金属ブッシュ
19を、シース線1の金属被覆管2および芯線4の線膨張
係数と、電気絶縁管15の線膨張係数とのほぼ中間の線膨
張係数の材料で形成しているので、これらの部材間の直
径方向の熱膨張差を相対的に小さくすることができ、し
かもシース線1の金属被覆管2と金属管18との間、この
金属管18と電気絶縁管15との間、金属ブッシュ19と電気
絶縁管15との間に、それぞれ線膨張係数の違いによる直
径方向の熱膨張差を吸収可能な周隙を設けているので、
高温雰囲気中での使用に際して、各部材間に発生する熱
応力を小さく抑えることができる。
19を、シース線1の金属被覆管2および芯線4の線膨張
係数と、電気絶縁管15の線膨張係数とのほぼ中間の線膨
張係数の材料で形成しているので、これらの部材間の直
径方向の熱膨張差を相対的に小さくすることができ、し
かもシース線1の金属被覆管2と金属管18との間、この
金属管18と電気絶縁管15との間、金属ブッシュ19と電気
絶縁管15との間に、それぞれ線膨張係数の違いによる直
径方向の熱膨張差を吸収可能な周隙を設けているので、
高温雰囲気中での使用に際して、各部材間に発生する熱
応力を小さく抑えることができる。
次に、第2図は本発明の他の実施例を示す縦断面図で
ある。
ある。
この第2図に示す実施例では、第1図に示す実施例に
対して、電気絶縁管15の両端部の内側に、段部に代えて
テーパ面26,27が形成されている。
対して、電気絶縁管15の両端部の内側に、段部に代えて
テーパ面26,27が形成されている。
そして、前記テーパ面26の位置異で金属管18がろう付
けされ、他のテーパ面27の位置で金属ブッシュ19がろう
付けされており、これらのろう付け部を符合28,29で示
す。
けされ、他のテーパ面27の位置で金属ブッシュ19がろう
付けされており、これらのろう付け部を符合28,29で示
す。
この第2図に示す実施例においても、ろう付け部28,2
9の容積を大きくすることができる。したがって、高温
雰囲気中での使用に際して、電気絶縁管15と金属管18お
よび金属ブッシュ19のろう付けによる結合部の熱応力を
小さく抑えることができるので、前記結合部の強度を大
きくすることが可能となる。
9の容積を大きくすることができる。したがって、高温
雰囲気中での使用に際して、電気絶縁管15と金属管18お
よび金属ブッシュ19のろう付けによる結合部の熱応力を
小さく抑えることができるので、前記結合部の強度を大
きくすることが可能となる。
この第2図に示す実施例の他の構成,作用について
は、前記第1図に示す実施例と同様である。
は、前記第1図に示す実施例と同様である。
ついで、第3図は本発明の別の実施例を示す縦断面
図、第4図はセンサ接続線の斜視図である。
図、第4図はセンサ接続線の斜視図である。
これら第3図,第4図に示す実例では、金属ブッシュ
19の外側の端面に、センサ接続線30が取り付けられてい
る。
19の外側の端面に、センサ接続線30が取り付けられてい
る。
前記センサ接続線30は、短円柱形の第1の部分31と、
板状の第2の部分32とを有して構成されている。また、
このセンサ接続線30は剛性の大きい材料、例えばステン
レス鋼やステンレス軟鋼等により形成されている。
板状の第2の部分32とを有して構成されている。また、
このセンサ接続線30は剛性の大きい材料、例えばステン
レス鋼やステンレス軟鋼等により形成されている。
一方、金属ブッシュ19の外側に端部には、シース線1
の芯線用の挿通穴23と同心上に、シース線1の芯線4と
センサ接続線30の第1の部分31との接続穴33が設けられ
ている。
の芯線用の挿通穴23と同心上に、シース線1の芯線4と
センサ接続線30の第1の部分31との接続穴33が設けられ
ている。
前記接続穴33には、挿通穴23を通じてシース線1の芯
線4を導入し、この芯線4の端部を接続穴33内で一度溶
接する。その溶接部を符合34で示す。ついで、前記接続
穴33にセンサ接続線30の第1の部分31を差し込み、前記
シース線1の芯線4とセンサ接続線30の第1の部分31と
を接続したうえで、センサ接続線30の第2の部分32の根
元を金属ブッシュ19の外側の端面に溶接する。その溶接
部を符合35で示す。そして、前記センサ接続部30の第2
の部分32に、センサのリード線(いずれも図示せず)を
溶接して接続する。
線4を導入し、この芯線4の端部を接続穴33内で一度溶
接する。その溶接部を符合34で示す。ついで、前記接続
穴33にセンサ接続線30の第1の部分31を差し込み、前記
シース線1の芯線4とセンサ接続線30の第1の部分31と
を接続したうえで、センサ接続線30の第2の部分32の根
元を金属ブッシュ19の外側の端面に溶接する。その溶接
部を符合35で示す。そして、前記センサ接続部30の第2
の部分32に、センサのリード線(いずれも図示せず)を
溶接して接続する。
この第3図,第4図に示す実施例では、シース線1の
芯線4を細くしても、金属ブッシュ19の接続穴33内で芯
線4とセンサ接続線30の第1の部分31とを確実に接続で
きるので、シース線1の外径を細くでき、したがってシ
ース線1の配線作業、つまりシース線1の引き回しが容
易となり、またシース線1の芯線4とセンサのリード線
とのスポット溶接等による溶接時の芯線4の断線をなく
すことができる。
芯線4を細くしても、金属ブッシュ19の接続穴33内で芯
線4とセンサ接続線30の第1の部分31とを確実に接続で
きるので、シース線1の外径を細くでき、したがってシ
ース線1の配線作業、つまりシース線1の引き回しが容
易となり、またシース線1の芯線4とセンサのリード線
とのスポット溶接等による溶接時の芯線4の断線をなく
すことができる。
また、センサ接続線30の第2の部分32を板状に形成し
ているので、センサ接続線30とセンサのリード線とを溶
接により容易に接続することができる。
ているので、センサ接続線30とセンサのリード線とを溶
接により容易に接続することができる。
この第3図,第4図に示す実施例の他の構成,作用に
ついては、前記第1図に示す実施例と同様である。
ついては、前記第1図に示す実施例と同様である。
続いて、第5図は本発明の異なる実施例を示すもの
で、電気絶縁管を軸方向と直交する方向で切断した断面
図である。
で、電気絶縁管を軸方向と直交する方向で切断した断面
図である。
この第5図に示す実施例では、セラミックス製の電気
絶縁管15の内部に、網状金属線36が埋設されている。
絶縁管15の内部に、網状金属線36が埋設されている。
これにより、セラミックスの脆い性質を網状金属線36
で補強することができるので、電気絶縁管15の外力に対
する強度をより一層大きくすることができる。
で補強することができるので、電気絶縁管15の外力に対
する強度をより一層大きくすることができる。
[発明の効果] 以上説明した本発明の請求項1記載の発明によれば、
セラミックス製の電気絶縁管の一端部に金属管をろう付
けし、この金属管の内部にシース線の金属絶縁管を嵌合
して溶接する一方、前記電気絶縁管の他端部に金属ブッ
シュをろう付けし、この金属ブッシュに設けられた挿通
穴にシース線の芯線を挿通し、この芯線の端部と被接続
物の端部とを溶接するとともに、この溶接部で前記芯線
の挿通穴を封止しているので、セラミックス製の電気絶
縁管と金属管および金属ブッシュの組み合わせによる電
気絶縁端子の電気絶縁性,耐熱性,防湿性および温度変
化の大きい環境下での使用性等の優れた性質をそのまま
活かすことができる外、セラミックス製の電気絶縁管の
一端部の内側に金属管を嵌合してろう付けし、前記電気
絶縁管の他端部の内側に金属ブッシュを嵌合してろう付
けする構造としているので、セラミックス製の電気絶縁
管の直径を相対的に大きくすることができ、したがって
電気絶縁端子の外径を変更することがなく、セラミック
ス製の電気絶縁管の外力に対する強度を大きくし得る効
果がある。
セラミックス製の電気絶縁管の一端部に金属管をろう付
けし、この金属管の内部にシース線の金属絶縁管を嵌合
して溶接する一方、前記電気絶縁管の他端部に金属ブッ
シュをろう付けし、この金属ブッシュに設けられた挿通
穴にシース線の芯線を挿通し、この芯線の端部と被接続
物の端部とを溶接するとともに、この溶接部で前記芯線
の挿通穴を封止しているので、セラミックス製の電気絶
縁管と金属管および金属ブッシュの組み合わせによる電
気絶縁端子の電気絶縁性,耐熱性,防湿性および温度変
化の大きい環境下での使用性等の優れた性質をそのまま
活かすことができる外、セラミックス製の電気絶縁管の
一端部の内側に金属管を嵌合してろう付けし、前記電気
絶縁管の他端部の内側に金属ブッシュを嵌合してろう付
けする構造としているので、セラミックス製の電気絶縁
管の直径を相対的に大きくすることができ、したがって
電気絶縁端子の外径を変更することがなく、セラミック
ス製の電気絶縁管の外力に対する強度を大きくし得る効
果がある。
また、本発明の請求項2記載の発明によれば、前記電
気絶縁管における金属管および金属ブッシュのろう付け
部に段部を設けており、さらに本発明の請求項3記載の
発明によれば、前記電気絶縁管における金属管および金
属ブッシュのろう付け部にテーパ面を設けており、その
いずれの場合も、ろう付け部の容積を大きくすることが
でき、したがって前記ろう付け部により、セラミックス
製の電気絶縁管と金属管および金属ブッシュの線膨張係
数の違いによる直径方向の熱膨張差を吸収でき、高温雰
囲気中での使用に際して、電気絶縁管と金属管および金
属ブッシュのろう付けによる結合部の熱応力を小さく抑
えることができるので、前記結合部の強度を大きくし得
る効果がある。
気絶縁管における金属管および金属ブッシュのろう付け
部に段部を設けており、さらに本発明の請求項3記載の
発明によれば、前記電気絶縁管における金属管および金
属ブッシュのろう付け部にテーパ面を設けており、その
いずれの場合も、ろう付け部の容積を大きくすることが
でき、したがって前記ろう付け部により、セラミックス
製の電気絶縁管と金属管および金属ブッシュの線膨張係
数の違いによる直径方向の熱膨張差を吸収でき、高温雰
囲気中での使用に際して、電気絶縁管と金属管および金
属ブッシュのろう付けによる結合部の熱応力を小さく抑
えることができるので、前記結合部の強度を大きくし得
る効果がある。
さらに、本発明の請求項4記載の発明によれば、金属
ブッシュの内部に、同心上に芯線用の挿通穴と、芯線お
よびセンサ接続線を接続する接続穴を設けており、前記
挿通穴にシース線の芯線を通して接続穴に導入し、その
端部を接続穴内で一度溶接し、ついでセンサ接続線を接
続穴内に挿入し、前記芯線とセンサ接続線とを接続して
いるため、シース線の芯線を細くしても、接続穴内で芯
線とセンサ接続線とを確実に接続でき、したがってシー
ス線の外径を細くし、シース線の配線作業を容易に行い
得る効果がある。
ブッシュの内部に、同心上に芯線用の挿通穴と、芯線お
よびセンサ接続線を接続する接続穴を設けており、前記
挿通穴にシース線の芯線を通して接続穴に導入し、その
端部を接続穴内で一度溶接し、ついでセンサ接続線を接
続穴内に挿入し、前記芯線とセンサ接続線とを接続して
いるため、シース線の芯線を細くしても、接続穴内で芯
線とセンサ接続線とを確実に接続でき、したがってシー
ス線の外径を細くし、シース線の配線作業を容易に行い
得る効果がある。
そして、本発明の請求項5記載の発明によれば、前記
センサ接続線を剛性の大きい金属で形成するとともに、
金属ブッシュの外側に突出する部分を板状に形成してい
るので、金属ブッシュの外側に突出するセンサ接続線の
強度を大きくでき、しかも板状の部分に、接続によりセ
ンサのリード線を容易に接続し得る効果がある。
センサ接続線を剛性の大きい金属で形成するとともに、
金属ブッシュの外側に突出する部分を板状に形成してい
るので、金属ブッシュの外側に突出するセンサ接続線の
強度を大きくでき、しかも板状の部分に、接続によりセ
ンサのリード線を容易に接続し得る効果がある。
また、本発明の請求項6記載の発明によれば、セラミ
ックス製の電気絶縁管の内部に、網状金属線を埋設し、
セラミックスの脆い性質を網状金属線で補強しているの
で、前記電気絶縁管の外力に対する強度をより一層大き
くし得る効果がある。
ックス製の電気絶縁管の内部に、網状金属線を埋設し、
セラミックスの脆い性質を網状金属線で補強しているの
で、前記電気絶縁管の外力に対する強度をより一層大き
くし得る効果がある。
第1図はシース線の端部と本発明電気絶縁端子構造の一
実施例を示す縦断面図、第2図は本発明の他の実施例を
示す縦断面図、第3図は本発明の別の実施例を示す縦断
面図、第4図は第3図の実施例で使用したセンサ接続線
の斜視図、第5図は本発明の異なる実施例を示すもの
で、電気絶縁管を軸方向と直交する方向で切断した断面
図、第6図は高温シールド線の一例を示す側面図、第7
図はシース線の一部と従来の電気絶縁端子構造を示す縦
断面図である。 1……シース線、2……シース線の金属被覆管、3……
同高温・電気絶縁材、4……同芯線、15……セラミック
ス製の電気絶縁管、16,17……電気絶縁管の端部に設け
られた段部、18……金属管、19……金属ブッシュ、20,2
1……ろう付け部、22……溶接部、23……芯線用の挿通
穴、24……センサ接続線、25……溶接部、26,27……電
気絶縁管の端部に設けられたテーパ面、28,29……ろう
付け部、30……センサ接続線、31,32……センサ接続線
の第1,第2の部分、33……接続穴、34,35……溶接部、3
6……網状金属線。
実施例を示す縦断面図、第2図は本発明の他の実施例を
示す縦断面図、第3図は本発明の別の実施例を示す縦断
面図、第4図は第3図の実施例で使用したセンサ接続線
の斜視図、第5図は本発明の異なる実施例を示すもの
で、電気絶縁管を軸方向と直交する方向で切断した断面
図、第6図は高温シールド線の一例を示す側面図、第7
図はシース線の一部と従来の電気絶縁端子構造を示す縦
断面図である。 1……シース線、2……シース線の金属被覆管、3……
同高温・電気絶縁材、4……同芯線、15……セラミック
ス製の電気絶縁管、16,17……電気絶縁管の端部に設け
られた段部、18……金属管、19……金属ブッシュ、20,2
1……ろう付け部、22……溶接部、23……芯線用の挿通
穴、24……センサ接続線、25……溶接部、26,27……電
気絶縁管の端部に設けられたテーパ面、28,29……ろう
付け部、30……センサ接続線、31,32……センサ接続線
の第1,第2の部分、33……接続穴、34,35……溶接部、3
6……網状金属線。
Claims (6)
- 【請求項1】金属被覆管の内部に、電気信号を伝送する
金属製の芯線を挿通してシース線を構成し、このシース
線の芯線とセンサ等の被接続物との接続部に、電気絶縁
端子を設けた高温シールド線において、前記電気絶縁端
子を、セラミックス製の電気絶縁管と、この電気絶縁管
の一端部の内側に嵌合した金属管と、芯線用の挿通穴を
有しかつ前記電気絶縁管の他端部の内側に嵌合した金属
ブッシュとで構成し、前記金属管を電気絶縁管にろう付
けし、この金属管の内側に前記シース線の金属被覆管の
端部を嵌合しかつ溶接し、前記金属ブッシュを電気絶縁
管にろう付けし、この金属ブッシュに前記シース線の芯
線を挿通し、前記金属ブッシュの外側の端面で前記芯線
と被接続物とを溶接するとともに芯線用の挿通穴を封止
したことを特徴とする高温シールド線の電気絶縁端子構
造。 - 【請求項2】前記電気絶縁管における金属管および金属
ブッシュのろう付け部に、段部を設けたことを特徴とす
る請求項1記載の高温シールド線の電気絶縁端子構造。 - 【請求項3】前記電気絶縁管における金属管および金属
ブッシュのろう付け部に、テーパ面を形成したことを特
徴とする請求項1記載の高温シールド線の電気絶縁端子
構造。 - 【請求項4】前記金属ブッシュの内部に、同心上に芯線
用の挿通穴と、芯線およびセンサ接続線を接続する接続
穴とを設け、前記シース線の芯線を前記挿通穴を通じて
接続穴内に導入しかつ接続穴内で溶接するとともに、前
記接続穴内にセンサ接続線を挿入し、前記芯線とセンサ
接続線とを接続したことを特徴とする請求項1記載の高
温シールド線の電気絶縁端子構造。 - 【請求項5】前記センサ接続線を剛性の大きい金属で形
成するとともに、前記センサ接続線における金属ブッシ
ュの外側に突出する部分を板状に形成したことを特徴と
する請求項4記載の高温シールド線の電気絶縁端子構
造。 - 【請求項6】前記電気絶縁管の内部に、網状金属線を埋
設したことを特徴とする請求項1記載の高温シールド線
の電気絶縁端子構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222189A JP2724196B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 高温シールド線の電気絶縁端子構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222189A JP2724196B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 高温シールド線の電気絶縁端子構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02242573A JPH02242573A (ja) | 1990-09-26 |
JP2724196B2 true JP2724196B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=13193878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6222189A Expired - Fee Related JP2724196B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 高温シールド線の電気絶縁端子構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2724196B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210028813A (ko) * | 2019-09-05 | 2021-03-15 | 한국핵융합에너지연구원 | 핵융합에서 사용되는 mi 케이블의 어댑터 |
-
1989
- 1989-03-16 JP JP6222189A patent/JP2724196B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210028813A (ko) * | 2019-09-05 | 2021-03-15 | 한국핵융합에너지연구원 | 핵융합에서 사용되는 mi 케이블의 어댑터 |
KR102244970B1 (ko) * | 2019-09-05 | 2021-04-27 | 한국핵융합에너지연구원 | 핵융합에서 사용되는 mi 케이블의 어댑터 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02242573A (ja) | 1990-09-26 |
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Legal Events
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