JP4395323B2 - ひずみゲージ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造物や建造物などのひずみを電気信号によって測定するひずみゲージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりひずみ計測を行うために、薄い電気絶縁物のベースの上に格子状にフォトエッチング加工された金属箔が設置されたセンサ部を備えたひずみゲージが用いられる。このひずみゲージにおいて、センサ部における金属箔の長さが測定対象物に発生するひずみに伴って変化することで、この金属箔の抵抗値が増減する。よって、このセンサ部における金属箔をホイートストンブリッジ回路の1つの抵抗として扱い、ホイートストンブリッジ回路からの電圧出力を検出することで、センサ部の抵抗値の変化を確認して、測定対象物に発生するひずみを検出する。
【0003】
このようなセンサ部を備えたひずみゲージは、高温環境下で使用される大型構造物内のひずみを計測する際には、構造物内部に貼着されたセンサ部からの信号を構造物外部に設置された測定器に与えるために、センサ部と測定器との間を接続するリード線を長くする必要がある。このようにリード線を長くした場合、測定前のひずみゲージの取り付け作業に多大な作業時間がかかり、特に、測定箇所が多いときなどは、このような問題が顕著となる。
【0004】
従来技術として、このように長いリード線を用いたひずみゲージにおいて、リード線をゲージ側リード線と測定装置側リード線に分離するとともに、このゲージ側リード線及び測定装置側リード線それぞれにコネクタを設けて着脱自在にした接続構造が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
又、高温環境下となる構造物内部では、リード線を保護するために耐熱構造とする必要があり、このような耐熱構造を備えた耐熱ケーブルとして酸化マグネシウムや酸化シリコンなどの絶縁物が鋼管内に充填されるMIケーブル(Mineral Insulated metal sheathed cable)などが使用される。又、構造物外部では、配線を行いやすくするために、軽量で且つ屈曲性があるケーブルとして樹脂などで被覆されたソフトケーブルが使用される。
【0006】
従来技術として、このようにMIケーブル及びソフトケーブルを用いてセンサ部と測定装置とを接続するとともに、MIケーブル及びソフトケーブルによる接続部分の破断を防ぐためにソフトケーブルの途中に破断しやすい弱体部を設けたひずみゲージのケーブル接続構造が提案されている(特許文献2参照)。
【0007】
このようなひずみゲージが高温環境下で用いる大型構造物内のひずみを測定するために用いられるとき、図30のように、ひずみゲージが大型構造物内に配置される。尚、図30では、測定対象物として原子炉が用いられた例を示す。又、図30においては、説明を簡単にするため、原子炉容器とひずみゲージのみを示す。図30において、原子炉容器100の内壁部や炉内構造物(不図示)のひずみを測定するために、複数の測定対象位置にセンサ部111が貼着され、このセンサ部111がMIケーブル112と接続部114aで接続される。更に、このセンサ部111と電気的及び物理的に接続されたMIケーブル112が、ソフトケーブル113と接続部114bで接続される。
【0008】
このように、センサ部111及びMIケーブル112及びソフトケーブル113において構成されるひずみゲージ110a,110bは、原子炉容器100の蓋部101に設けられた管台102a,102bより挿入されて設置される。このとき、ひずみゲージ110a,110bを構成するセンサ部111及びMIケーブル112及び接続部114aが原子炉容器100の内部に設置され、ソフトケーブル113及び接続部114bが原子炉容器100の外部に設置される。又、接続部114bには、センサ部111の金属箔とともにホイートストンブリッジ回路を構成する抵抗が設けられるため、ホイートストンブリッジ回路で変換された信号がソフトケーブル113を通じて測定装置120に出力される。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−75404号公報
【特許文献2】
特許第3230120号公報(段落【0089】〜【0100】)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような高温状況下で使用する大型構造物などにおいては、実働させる前に、実働条件における振動特性などを実機で検査することが多く、このような振動特性などの検査を行う場合、実働させるときに使用するひずみゲージ110aによって確認されない部分についても測定する必要がある。そのため、実働時に使用するひずみゲージ110a以外に、このような検査を行うためのひずみゲージ110bを設置する必要があり、このように一時的に使用するひずみゲージ110bを炉内に挿入するための管台102bを常設の管台102a以外に設ける必要がある。
【0011】
このような検査用のひずみゲージ110bを挿入するための管台102bを検査後に除去するとともに、除去した部分を密閉するために覆う必要がある。よって、このように一時的に設ける管台102bの設置面積をできる限り小さくする必要がある。しかしながら、特許文献1及び特許文献2におけるひずみゲージを含む従来のひずみゲージにおいては、1つのセンサ部に対して1本のMIケーブルなどのリード線が接続された状態のものである。よって、複数のひずみゲージを一時的な検査用に用いる場合、複数本文のケーブルを挿入するための設置面積が必要となるとともに、間隔をあけて各ケーブルを挿入する穴が設けられるため、一時的に設けられる管台102bの設置面積が大きくなる。
【0012】
このように検査などのために一時的に設けられる管台の設置面積が大きくなる場合、原子炉などの密閉性を重視するような構造物などにおいては、この管台を除去した部分を覆うための作業に負荷がかかる。又、このような管台の設置面積が大きくなることで再び覆う面積が大きくなるため、除去した管台を覆った部分が実働時に悪影響を与えることも考え得る。よって、設計者などは、除去した管台を覆った部分より与えられる影響に対する考慮を図る必要がある。
【0013】
このような問題を鑑みて、複数の測定対象位置を測定することができる複数のセンサ部を備えたひずみゲージを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に記載のひずみゲージは、測定対象位置に貼着されるとともにひずみを電気信号に変換するセンサ部と、当該センサ部からの電気信号を伝送するゲージ線とを備えた、原子炉容器の実働条件検査時に、原子炉の管台より挿入して用いるひずみゲージであって、前記センサ部として第1〜第n(nは、2以上の整数)センサ部を備えるとともに、当該第1〜第nセンサ部それぞれの電気信号を伝送する前記ゲージ線として複数本毎のゲージ線より成る第1〜第nゲージ線束を備え、前記ゲージ線と接続されて前記第1〜第nセンサ部それぞれからの電気信号を伝送する複数のリード線を内部に備えた原子炉の管台より挿入される1本の第1ケーブルと、前記第1〜第nゲージ線束による前記ゲージ線と前記複数のリード線とを、原子炉の内側において、電気的に接続する1個のセンサ部用接続部と、を備え、前記センサ部用接続部が、一端に前記第1ケーブルが接続され、他端に前記第1〜第nゲージ線束が接続され、前記第1〜第nセンサ部それぞれに対して電気的に接続されることでホイートストンブリッジ回路が形成され、n個のホイートストンブリッジ回路を備えることを特徴とする。
【0015】
このようにすることで、前記第1〜第nのセンサ部からの電気信号を伝送する複数のリード線を1本の第1ケーブル内に納めることができ、当該ひずみゲージ1つによって、複数箇所を測定することができる。又、前記複数のセンサ部が1ゲージ法で使用されるときは、n個の電気信号を前記第1ケーブルによって測定装置に伝送することができるとともに、前記複数のセンサ部が2ゲージ法で使用されるときは、n/2個の電気信号を前記第1ケーブルによって測定装置に伝送することができる。
【0017】
このように、前記センサ部付近で、1本の前記第1ケーブルにリード線をまとめることができるため、直交配置法や曲げひずみ測定法やねじりひずみ測定法や4ゲージ法や応力集中ゲージ法などの複数のセンサ部が必要となる場合において、当該ひずみゲージ1つで構成することができる。
【0018】
このとき、本発明に記載するように、前記第1ケーブルが、前記リード線を被覆する耐熱性材料より成る被覆管を備えるようにして、高温環境下において測定可能とすることができる。又、被覆管内に絶縁材を充填して、前記リード線それぞれを絶縁するようにしても構わない。
【0019】
又、本発明に記載するように、複数のリード線を備えるとともに屈曲性を備えた第2ケーブルと、前記第1ケーブル内の複数のリード線と前記第2ケーブル内の複数のリード線とを電気的に接続するケーブル用接続部と、を備えるようにしても構わない。このとき、高温環境下となる構造物内部を測定するとき、前記ケーブル用接続部及び前記第2ケーブルが、測定装置が設置される構造物外部に設置される。
【0020】
本発明に記載のひずみゲージにおいて、前記第1〜第nゲージ線束によるゲージ線の総本数が、前記第1ケーブル内のリード線の本数以上である。即ち、複数のセンサ部よりホイートストンブリッジ回路を形成するとき、前記センサ部用接続部において、1本のリード線に複数のゲージ線が接続されるようにしても構わないし、センサ部が直列に接続されるとき、ゲージ線同士が接続されるのみでリード線と接続されないようにしても構わない。また、本発明に記載のひずみゲージにおいて、n個の挿入孔を有するホルダを有し、該ホルダの前記n個の挿入孔に、それぞれ1本ずつ前記第1〜第nゲージ線束を被覆する被覆管が挿入され、前記ホルダが前記センサ用接続部に挿入されていても構わない。
【0021】
又、測定対象位置に貼着されるとともにひずみを電気信号に変換するセンサ部と、当該センサ部からの電気信号を伝送するゲージ線とを備えた、原子炉容器の実働条件検査時に、原子炉の管台より挿入して用いるひずみゲージであって、前記センサ部として第1〜第n(nは、2以上の整数)センサ部を備えるとともに、当該第1〜第nセンサ部それぞれの電気信号を伝送する前記ゲージ線として複数本毎のゲージ線より成る第1〜第nゲージ線束を備え、前記第1〜第nゲージ線束それぞれのゲージ線と接続されて前記第1〜第nセンサ部それぞれからの電気信号を伝送する複数のリード線を内部に備えたn本の第1ケーブルと、前記第1〜第nゲージ線束による前記ゲージ線と前記n本の第1ケーブル内のリード線とをそれぞれ電気的に接続するn個のセンサ部用接続部と、前記n本の第1ケーブル内それぞれのリード線と接続されて前記第1〜第nセンサ部それぞれからの電気信号を伝送する複数のリード線を内部に備えた原子炉の管台より挿入される1本の第2ケーブルと、前記n本の第1ケーブル内の前記リード線と前記第2ケーブル内のリード線とを、原子炉の内側において、電気的に接続する1個の第1ケーブル用接続部と、を備え、前記第1ケーブル用接続部が、一端に前記第2ケーブルが接続され、他端に前記n本の第1ケーブルが接続され、前記第1〜第nセンサ部それぞれに対して電気的に接続されることでホイートストンブリッジ回路が形成され、n個のホイートストンブリッジ回路を備えることを特徴とする。
【0022】
このようにすることで、前記第1〜第nのセンサ部からの電気信号を伝送する複数のリード線を1本の第2ケーブル内に納めることができ、当該ひずみゲージ1つによって、複数箇所を測定することができる。又、前記複数のセンサ部が1ゲージ法で使用されるときは、n個の電気信号を前記第2ケーブルによって測定装置に伝送することができるとともに、前記複数のセンサ部が2ゲージ法で使用されるときは、n/2個の電気信号を前記第2ケーブルによって測定装置に伝送することができる。更に、リード線を備える前記第1ケーブルを前記第1〜第nセンサ部毎にn本備えるため、前記第1〜第nセンサ部を離れた位置に貼着することができる。
【0023】
このとき、本発明に記載するように、前記第1ケーブル用接続部が、前記第1及び第2ケーブルが挿入されるとともに前記リード線の接続部分を被覆する耐熱性材料より成る被覆管を備えるようにすることで、更に、本発明に記載するように、前記第1及び第2ケーブルが、前記リード線を被覆する耐熱性材料より成る被覆管を備えるようにすることで、高温環境下において測定可能とすることができる。又、それぞれの被覆管内に絶縁材を充填して、前記リード線それぞれを絶縁するようにしても構わない。
【0024】
又、本発明に記載するように、複数のリード線を備えるとともに屈曲性を備えた第3ケーブルと、前記第2ケーブル内の複数のリード線と前記第3ケーブル内の複数のリード線とを電気的に接続する第2ケーブル用接続部と、を備えるようにしても構わない。このとき、高温環境下となる構造物内部を測定するとき、前記第2ケーブル用接続部及び前記第3ケーブルが、測定装置が設置される構造物外部に設置される。
【0025】
本発明に記載のひずみゲージにおいて、n本の前記第1ケーブルにおけるリード線の本数がそれぞれ、前記第1ケーブルに接続される前記ゲージ線束を構成する前記ゲージ線の本数と等しい。又、n本の前記第1ケーブルにおけるリード線の総本数が、前記第2ケーブル内のリード線の本数以上である。即ち、複数のセンサ部よりホイートストンブリッジ回路を形成するとき、前記第1ケーブル用接続部において、前記第2ケーブル内の1本のリード線に前記第1ケーブル内の複数のリード線が接続されるようにしても構わない。又、前記第2及び第3ケーブル内それぞれのリード線の本数が等しいものとしても構わない。
【0026】
本発明に記載のひずみゲージにおいて、測定対象位置に貼着されるとともにひずみを電気信号に変換するセンサ部と、当該センサ部からの電気信号を伝送するゲージ線とを備えた、原子炉容器の実働条件検査時に、原子炉の管台より挿入して用いるひずみゲージであって、前記センサ部として第1〜第n(nは、2以上の整数)センサ部を備えるとともに、当該第1〜第nセンサ部それぞれの電気信号を伝送する前記ゲージ線として複数本毎のゲージ線より成る第1〜第nゲージ線束を備え、前記第1〜第nゲージ線束それぞれのゲージ線と接続されて前記第1〜第nセンサ部それぞれからの電気信号を伝送する複数のリード線を内部に備えたn本の第1ケーブルと、前記第1〜第nゲージ線束による前記ゲージ線と前記n本の第1ケーブル内のリード線とをそれぞれ電気的に接続するn個のセンサ部用接続部と、前記n本の第1ケーブルを被覆する原子炉の管台より挿入される1本のケーブル被覆管と、を備え、前記第1〜第nセンサ部それぞれに対して電気的に接続されることでホイートストンブリッジ回路が形成され、n個のホイートストンブリッジ回路を備えることを特徴とする。
【0027】
このようにすることで、複数の前記第1ケーブルを前記ケーブル被覆管内に納めてまとめることができる。このとき、本発明のひずみゲージと同様、当該ひずみゲージ1つによって、複数箇所を測定することができる。又、リード線を備える前記第1ケーブルを前記第1〜第nセンサ部毎にn本備えるため、前記第1〜第nセンサ部を離れた位置に貼着することができる。更に、前記ケーブル被覆管で複数の前記第1ケーブルを被覆するのみなので、簡単に構成することができる。
【0028】
このとき、本発明に記載するように、前記ケーブル被覆管が、耐熱性材料より成る被覆管であるとともに、前記センサ部側の端面が蓋部で覆われるものとしても構わない。又、本発明に記載するように、前記第1ケーブルが、前記リード線を被覆する耐熱性材料より成る被覆管を備えるものとしても構わない。このようにすることで、高温環境下において測定可能とすることができる。又、それぞれの被覆管内に絶縁材を充填するようにしても構わない。
【0029】
又、本発明に記載するように、複数のリード線を備えるとともに屈曲性を備えた第2ケーブルと、前記第2ケーブル内の複数のリード線と前記n本の第1 ケーブル内の複数のリード線とを電気的に接続するケーブル用接続部と、を備え、前記ケーブル用接続部が、前記ケーブル被覆管の前記センサ部から離れた端面側に設けられるようにしても構わない。このとき、高温環境下となる構造物内部を測定するとき、前記ケーブル用接続部及び前記第2ケーブルが、測定装置が設置される構造物外部に設置される。
【0030】
本発明に記載のひずみゲージにおいて、n本の前記第1ケーブルにおけるリード線の本数がそれぞれ、前記第1ケーブルに接続される前記ゲージ線束を構成する前記ゲージ線の本数と等しい。又、n本の前記第1ケーブルにおけるリード線の総本数が、前記第2ケーブル内のリード線の本数以上である。即ち、複数のセンサ部よりホイートストンブリッジ回路を形成するとき、前記ケーブル用接続部において、前記第2ケーブル内の1本のリード線に前記第1ケーブル内の複数のリード線が接続されるようにしても構わない。
【0036】
又、本発明に記載のひずみゲージは、前記センサ用接続部が、前記ゲージ線と前記リード線との接続部分を被覆する耐熱性材料より成る被覆管を備えることを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、ひずみゲージの全体構成を示す外観平面図である。
【0038】
図1のひずみゲージ10は、絶縁体のベース表面に金属箔が設けられたセンサ部1a,1bと、センサ部1a,1bそれぞれからの信号線となるゲージ線を被覆するゲージ線被覆管2a,2bと、センサ部1a,1b及びゲージ線被覆管2a,2bとともに測定対象となる構造物内に挿入される耐熱性ケーブルであるMIケーブル3と、構造物外部に設置される同軸ケーブルなどのソフトケーブル4より構成される。又、このひずみゲージ10は、センサ部1a,1bの金属箔と接続されたゲージ線21a,21b(図2参照)とMIケーブル3内のリード線31a,31b(図2参照)とが接続される接続部5と、MIケーブル3内のリード線31ax〜31az,31bx〜31bz(図4参照)とソフトケーブル4内のリード線41xa〜41xd,41ya〜41yd(図4参照)とが接続される接続部6と、を備える。
【0039】
このように構成されるひずみゲージ10の接続部5,6について、図2〜図4を参照して説明する。まず、接続部5の構成について、図2及び図3を参照して説明する。接続部5内部では、図2の断面図のように、ゲージ線被覆管2aで覆われたゲージ線21aがMIケーブル3内のリード線31aと接続されるとともに、ゲージ線被覆管2bで覆われたゲージ線21bがMIケーブル3内のリード線31bと接続される。尚、ゲージ線被覆管2a,2bは、その内部に備えたゲージ線21a,21bを絶縁するための酸化シリコンなどの絶縁材22が充填されるともに、耐熱性を備えた材料で形成される。又、MIケーブル3についても、その内部に備えたリード線31a,31bを絶縁するための酸化シリコンなどの絶縁材32が充填されるともに、耐熱性を備えた材料より成る鋼管35で被覆される。
【0040】
このようにゲージ線21a,21b及びリード線31a,31bが接続された接続部5は、耐熱性を備えた材料よりなる接続部被覆管50によって覆われるとともに、ゲージ線21a,21b及びリード線31a,31bを絶縁するとともに補強するため絶縁材料より成る接着剤55が接続部被覆管50内に充填される。この接続部被覆管50は、図3の断面斜視図のように、ゲージ線被覆管2a,2bが挿入される挿入口51a,51bと、挿入口51a,51bの反対の面に設けられたMIケーブル3が挿入される挿入口51cと、挿入口51a,51bから接続部被覆管50内部までゲージ線被覆管31a,31bを覆う被覆部52aと、挿入口51cから接続部被覆管50内部までMIケーブル3を覆う被覆部52bと、ゲージ線21a,21bとリード線31a,31bの接続部分を覆う被覆部52cを備える。
【0041】
又、接続部被覆管50は、内部を密閉状態にするために、ゲージ線被覆管2a,2bが挿入される挿入口51a,51bの内壁側とゲージ線被覆管2a,2bの外壁側とを溶接又はロウ付けするとともに、MIケーブル3が挿入される挿入口51cの内壁側とMIケーブル3の外壁側とを溶接又はロウ付けする。即ち、図2において、符号53aがゲージ線被覆管2aと挿入口51aとの溶接部分又はロウ付け部分を、符号53bがゲージ線被覆管2bと挿入口51bとの溶接部分又はロウ付け部分を、符号53cがMIケーブル3と挿入口51cとの溶接部分又はロウ付け部分を、それぞれ表す。
【0042】
このような接続部被覆管50で接続部5の内部を覆うために、例えば、図3の断面斜視図のような接続部被覆管50の左半分となる部品51と、この部品51と軸対象となる右半分の部品とで、ゲージ線21a,21b及びリード線31a,31bが接続されたゲージ線被覆管2a,2b及びMIケーブル3を挟み込む。このとき、これらの部品が接合する部分のうち、その外壁表面の接合部分を溶接又はロウ付けすることにより固定して、接続部被覆管50を形成するようにしても構わない。更に、この接続部被覆管50は、耐熱性の材料によって形成される。
【0043】
次に、接続部6の構成について、図4を参照して説明する。接続部6内部では、MIケーブル3で覆われたリード線31ax,31ayが抵抗R1a〜R1cを介してソフトケーブル4で覆われたリード線41xa〜41xcと接続されるとともに、MIケーブル3で覆われたリード線31bx,31byが抵抗R2a〜R2cを介してソフトケーブル4で覆われたリード線41ya〜41ycと接続され、又、MIケーブル3で覆われたリード線31az,31bzがそれぞれソフトケーブル4で覆われたリード線41xd,41ydと接続される。
【0044】
即ち、抵抗R1aの一端にリード線31axが接続されるとともに抵抗R1cの一端にリード線31ayが接続され、抵抗R1a,R1cの他端の間に抵抗R1bが接続されることにより、抵抗R1a〜R1cがセンサ部1aの金属箔とともにホイートストンブリッジ回路を構成する。又、抵抗R2aの一端にリード線31bxが接続されるとともに抵抗R2cの一端にリード線31byが接続され、抵抗R2a,R2cの他端の間に抵抗R2bが接続されることにより、抵抗R2a〜R2cがセンサ部1bの金属箔とともにホイートストンブリッジ回路を構成する。
【0045】
そして、リード線31axと抵抗R1aとの接続ノードにリード線41xaが接続されるとともに、抵抗R1b,R1cの接続ノードにリード線41xcが接続されることにより、抵抗R1a〜R1cとセンサ部1aの金属箔とで構成されるホイートストンブリッジ回路にリード線41xa,41xcを介して電圧供給を行う。又、抵抗R1a,R1bの接続ノードにリード線41xbが接続されるとともに、リード線31azとリード線41xdが接続されることにより、温度補正された電気信号を測定装置に出力する。
【0046】
同様に、リード線31bxと抵抗R2aとの接続ノードにリード線41yaが接続されるとともに、抵抗R2b,R2cの接続ノードにリード線41ycが接続されることにより、抵抗R2a〜R2cとセンサ部1bの金属箔とで構成されるホイートストンブリッジ回路にリード線41ya,41ycを介して電圧供給を行う。又、抵抗R2a,R2bの接続ノードにリード線41ybが接続されるとともに、リード線31bzとリード線41ydが接続されることにより、温度補正された電気信号を測定装置に出力する。
【0047】
このように、本実施形態では、2つのセンサ部1a,1bそれぞれに接続された2本のゲージ線被覆管2a,2b内のゲージ線21a,21bが接続部5で1本のMIケーブル3内のリード線31a,31bに接続されることにより、MIケーブル3及びソフトケーブル4を1本とすることができる。よって、従来のように、管台にMIケーブル2本分を挿入するための穴を設ける必要がなく、1本分の穴だけとなり、管台の設置面積を低減することができる。
【0048】
(接続部5の別構成)
本実施形態において、接続部5を、図2及び図3で示す接続部被覆管50で被覆される構成としたが、このような構成に限るものでなく、別の構成としても構わない。この接続部5の別の構成例を、図5(a)の分解斜視図及び図5(b)の断面図を参照して説明する。図5(a)のように構成されるとき、接続部5では、まず、ホルダ56に設けられた挿入孔56a,56bにゲージ線被覆管2a,2bが挿入されるとともに、ホルダ57に設けられた挿入孔57aにMIケーブル3が挿入される。
【0049】
又、図5(b)のように、ホルダ56の表面において、挿入孔56a,56bの内壁側とゲージ線被覆管2a,2bの外壁側とを溶接又はロウ付けするとともに、ホルダ57の表面において挿入孔57aの内壁側とMIケーブル3の外壁側とを溶接又はロウ付けする。即ち、図5(b)において、符号56cがゲージ線被覆管2aと挿入孔56aとの溶接部分又はロウ付け部分を、符号56dがゲージ線被覆管2bと挿入孔56bとの溶接部分又はロウ付け部分を、符号57bがMIケーブル3と挿入孔57aとの溶接部分又はロウ付け部分を、それぞれ表す。
【0050】
そして、ホルダ56によって固定されたゲージ線被覆管2a,2bのゲージ線21a,21bと、ホルダ57によって固定されたMIケーブル3のリード線31a,31bとが、ホルダ56,57の間で接続される。更に、このホルダ56,57とホルダ56,57間のゲージ線21a,21b及びリード線31a,31bの接続部とが、接続部被覆管58によって覆われる。
【0051】
又、ホルダ56,57間のゲージ線21a,21b及びリード線31a,31bの接続部には、酸化シリコンや酸化マグネシウムなどの絶縁材59が充填される。この接続部被覆管58の内壁面は、ホルダ56,57の外壁面それぞれと溶接又はロウ付けされる。即ち、図5(b)において、符号58aがホルダ56と接続部被覆管58との溶接部分又はロウ付け部分を、符号58bがホルダ57と接続部被覆管58との溶接部分又はロウ付け部分を、それぞれ表す。
【0052】
(2線式のセンサ部を使用した例)
又、本実施形態において、センサ部1a,1bが3線式のものであるものとして説明したが、2線式のものとしても構わない。このとき、ゲージ線被覆管2a,2bで被覆されるゲージ線が2本であるとともに、MIケーブル3で被覆されるリード線が4本となる。よって、接続部6では、MIケーブル3のリード線が31ax,31ay,31bx,31byの4本である。そして、ソフトケーブル4が8本のリード線41xa〜41xd,41ya〜41ydを備えるとき、接続部6において、図6のように、リード線31azと接続されていたリード線41xdがリード線31ayと抵抗R1cとの接続ノードに接続され、又、リード線31bzと接続されていたリード線41ydがリード線31byと抵抗R2cとの接続ノードに接続される。
【0053】
(2ゲージ法を使用した第1例)
又、本実施形態において、センサ部1a,1bそれぞれにホイートストンブリッジ回路が設けられる1ゲージ法によるものとして説明したが、センサ部1a,1bが1つのホイートストンブリッジ回路に組み込まれる2ゲージ法によるものとしても構わない。尚、本例では、センサ部1a,1bにおいて、3線式のものを使用するものとする。本例においては、接続部6において、ホイートストンブリッジ回路が1つしか構成されず、図7のように、センサ部1aと電気的に接続しているMIケーブル3のリード線31ax,31ayが抵抗Ra,Rcの一端に接続され、又、センサ部1bと電気的に接続しているMIケーブル3のリード線31bx,31byが抵抗Ra,Rcの他端に接続される。
【0054】
又、センサ部1aと電気的に接続しているMIケーブル3のリード線31azがソフトケーブル4のリード線41zaと接続され、センサ部1bと電気的に接続しているMIケーブル3のリード線31bzがソフトケーブル4のリード線41zdと接続される。更に、リード線31axと抵抗Raとの接続ノードにソフトケーブル4のリード線41zbが、リード線31bxと抵抗Rcとの接続ノードにソフトケーブル4のリード線41zcが、それぞれ接続される。よって、ソフトケーブル4のリード線41za,41zdによって温度補正された電気信号を測定装置に出力するとともに、抵抗Ra,Rcとセンサ部1a,1bの金属箔とで構成されるホイートストンブリッジ回路にリード線41zb,41zcを介して電圧供給を行う。
【0055】
又、本例において、センサ部1a,1bを2線式としても構わない。このとき、リード線31ayと抵抗Rcとの接続ノードにリード線41zaが接続されるとともに、リード線31byと抵抗Raとの接続ノードにリード線41zdが接続される。
【0056】
(2ゲージ法を使用した第2例)
本例では、第1例とは異なり、センサ部1a,1bにおいて、2線式のものを使用するものとする。本例においては、接続部6において、図8のように、センサ部1aと電気的に接続しているMIケーブル3のリード線31axが抵抗Raの一端に接続され、センサ部1bと電気的に接続しているMIケーブル3のリード線31bxが抵抗Rbの一端に接続される。又、センサ部1a,1bそれぞれと電気的に接続しているMIケーブル3のリード線31ay,31byが、ソフトケーブル4のリード線41zaと接続されるとともに、抵抗Ra,Rbの接続ノードにソフトケーブル4のリード線41zdと接続される。
【0057】
更に、リード線31axと抵抗Raとの接続ノードにソフトケーブル4のリード線41zbが接続され、リード線31bxと抵抗Rbとの接続ノードにソフトケーブル4のリード線41zcが接続される。よって、ソフトケーブル4のリード線41za,41zdによって温度補正された電気信号を測定装置に出力するとともに、抵抗Ra,Rbとセンサ部1a,1bの金属箔とで構成されるホイートストンブリッジ回路にリード線41zb,41zcを介して電圧供給を行う。
【0058】
(2ゲージ法を使用した第3例)
本例では、第2例とは異なり、センサ部1a,1bの電気的な接続を接続部6でなく接続部5によって行う構成とする。即ち、本例においては、接続部5において、図9のように、ゲージ線被覆管2a,2bそれぞれで覆われたゲージ線21ax,21bxがそれぞれ、MIケーブル3内のリード線31a,31bに接続される。又、ゲージ線被覆管2a,2bそれぞれで覆われたゲージ線21ay,21byがともに、MIケーブル3内のリード線31cに接続される。更に、接続部6において、図10のように、MIケーブル3のリード線31a,31bがそれぞれ抵抗Ra,Rbの一端に接続されるとともに、MIケーブル3のリード線31cがソフトケーブル4のリード線41zaと接続される。又、リード線31aと抵抗Raとの接続ノードにリード線41zbが接続され、リード線31bと抵抗Rbとの接続ノードにリード線41zcが接続される。
【0059】
(2ゲージ法を使用した第4例)
本例では、第3例とは異なり、センサ部1a,1bを電気的に直列に接続して、ホイートストンブリッジ回路における1つの抵抗を構成するものとする。即ち、本例においては、接続部5において、図11のように、ゲージ線被覆管2a,2bそれぞれで覆われたゲージ線21ay,21byが接続される。更に、接続部6において、図12のように、MIケーブル3のリード線31a,31bがそれぞれ抵抗Ra,Rcの一端に接続されるとともに、抵抗Ra,Rcの他端の間に抵抗Rbが接続される。
【0060】
そして、MIケーブル3のリード線31aと抵抗Raとの接続ノードにリード線41zbが接続され、MIケーブル3のリード線31bと抵抗Rcとの接続ノードにリード線41zdが接続される。又、抵抗Ra,Rbの接続ノードにリード線41zaが接続され、抵抗Rb,Rcの接続ノードにリード線41zcが接続される。よって、ソフトケーブル4のリード線41za,41zdによって電気信号を測定装置に出力するとともに、抵抗Ra〜Rcとセンサ部1a,1bの金属箔とで構成されるホイートストンブリッジ回路にリード線41zb,41zcを介して電圧供給を行う。
【0061】
尚、本実施形態において、接続部5及び接続部6において、異なる電気信号を送信するゲージ線やリード線が接触不可能な状態に固定されるならば、ゲージ線被覆管のゲージ線とMIケーブルのリード線が接続される部分やMIケーブル及びソフトケーブルのリード線が接続される部分について、絶縁材を封入することなく空洞のままとしても構わない。
【0062】
又、本実施形態において、センサ部1a,1bそれぞれを、図13(a)のように平面上に2方向に設置した2軸ゲージとしても構わないし、図13(b)のように重ね合うように設置した2軸ゲージとしても構わないし、図13(c)のように表面側と裏面側に測定対象位置を挟むように設置した表裏ゲージとしても構わない。
【0063】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図14は、ひずみゲージの全体構成を示す外観平面図である。尚、本実施形態において、第1の実施形態と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。又、本実施形態において、センサ部1a,1bが3線式であるものとする。
【0064】
本実施形態のひずみゲージ10aは、センサ部1aに接続されたゲージ線被覆管2aに対してMIケーブル3aが接続部5aで接続され、センサ部1bに接続されたゲージ線被覆管2bに対してMIケーブル3bが接続部5bで接続される。又、MIケーブル3a,3bが接続部7でMIケーブル3cと接続され、このMIケーブル3cが、第1の実施形態と同様、接続部6において、ソフトケーブル4と接続される。このように、本実施形態では、接続部5aにおいて、第1の実施形態と異なり、従来と同様にして、ゲージ線被覆管2a内の3本のゲージ線(第1の実施形態のゲージ線21aに相当)がそれぞれMIケーブル3a内の3本のリード線30a(図15参照)とが接続され、又、接続部5aにおいて、ゲージ線被覆管2b内の3本のゲージ線(第1の実施形態のゲージ線21bに相当)がそれぞれMIケーブル3b内の3本のリード線30b(図15参照)とが接続される。
【0065】
そして、接続部7において、2本のMIケーブル3a,3bに対して1本のMIケーブル3cが接続される。この接続部7における構成例について、図15を参照して説明する。接続部7では、MIケーブル3a内の3本のリード線30aとMIケーブル3b内の3本のリード線30bとが、MIケーブル3c内の6本のリード線30cに接続される。尚、MIケーブル3a〜3cは、第1の実施形態のMIケーブル3と同様、その内部に備えたリード線30a〜30cを絶縁するための酸化シリコンなどの絶縁材32が充填されるともに、耐熱性を備えた材料よりなる鋼管35で被覆される。
【0066】
このようにゲージ線30a,30bとリード線30cとが接続された接続部7は、耐熱性を備えた材料よりなる接続部被覆管70によって覆われるとともに、ゲージ線30a,30b及びリード線30cを絶縁する絶縁材75が接続部被覆管70内に充填される。この接続部被覆管70は、図3の接続部被覆管50と同様の構成とされ、図16の斜視図のように、ゲージ線被覆管3a,3bが挿入される挿入口71a,71bと、挿入口71a,71bの反対の面に設けられたMIケーブル3cが挿入される挿入口71cと、挿入口71a,71bから接続部被覆管70内部までMIケーブル30a,30bを覆う被覆部72aと、挿入口71cから接続部被覆管70内部までMIケーブル3cを覆う被覆部72bと、リード線30a,30bとリード線30cの接続部分を覆う被覆部72cを備える。
【0067】
又、接続部被覆管70は、内部を密閉状態にするために、MIケーブル3a,3bが挿入される挿入口71a,71bの内壁側とMIケーブル3a,3bの外壁側とを溶接又はロウ付けするとともに、MIケーブル3cが挿入される挿入口71cの内壁側とMIケーブル3cの外壁側とを溶接又はロウ付けする。即ち、図15において、符号73aがMIケーブル3aと挿入口71aとの溶接部分又はロウ付け部分を、符号73bがMIケーブル3bと挿入口71bとの溶接部分又はロウ付け部分を、符号73cがMIケーブル3cと挿入口71cとの溶接部分又はロウ付け部分を、それぞれ表す。
【0068】
このような接続部被覆管70で接続部7の内部を覆うために、第1の実施形態と同様、例えば、図16の断面斜視図のような接続部被覆管70の左半分となる部品71と、この部品71と軸対象となる右半分の部品とで、リード線30a〜30cが接続されたMIケーブル3a〜3cを挟み込む。このとき、これらの部品が接合する部分のうち、その外壁表面の接合部分を溶接又はロウ付けすることにより固定して、接続部被覆管70を形成する。更に、この接続部被覆管70は、耐熱性の材料によって形成される。
【0069】
このように、接続部7で、接続部5a及びリード線被覆管2aを介してセンサ部1aと接続されたMIケーブル3aと、接続部5a及びリード線被覆管2aを介してセンサ部1bと接続されたMIケーブル3bとが、MIケーブル3cと接続される。センサ部1a,1bそれぞれを1ゲージ法で用いたとき、MIケーブル3c内の6本のリード線が、接続部6において、第1の実施形態と同様、図4のようにして接続される。
【0070】
即ち、MIケーブル3a内の3本のリード線30aと接続したMIケーブル3c内の3本のリード線30cが、図4におけるリード線31ax〜31azと同様、抵抗R1a〜R1cにより構成されるホイートストンブリッジ回路及びソフトケーブル4内のリード線41xdに接続される。又、MIケーブル3b内の3本のリード線30bと接続したMIケーブル3c内の3本のリード線30cが、図4におけるリード線31bx〜31bzと同様、抵抗R2a〜R2cにより構成されるホイートストンブリッジ回路及びソフトケーブル4内のリード線41ydに接続される。又、ソフトケーブル4は、センサ部1a,1bそれぞれとホイートストンブリッジ回路を構成する抵抗R1a〜R1c,R2a〜R2cやMIケーブル3c内のリード線30cに接続される8本のリード線41xa〜41xd,41ya〜41yd(図4参照)を備える。
【0071】
(接続部7の別構成の第1例)
本実施形態において、接続部7を、図15及び図16で示す接続部被覆管70で被覆される構成としたが、このような構成に限るものでなく、別の構成としても構わない。例えば、この接続部7の別の構成を、図5の接続部5と同様の構成とし、図17(a)の分解斜視図及び図17(b)の断面図を参照して説明する。図17(a)のように構成されるとき、接続部7では、まず、ホルダ76に設けられた挿入孔76a,76bにMIケーブル3a,3bが挿入されるとともに、ホルダ77に設けられた挿入孔77aにMIケーブル3cが挿入される。
【0072】
又、ホルダ76の表面において、挿入孔76a,76bの内壁側とMIケーブル3a,3bの外壁側とを溶接又はロウ付けするとともに、ホルダ77の表面において挿入孔77aの内壁側とMIケーブル3cの外壁側とを溶接又はロウ付けする。即ち、図17(b)において、符号76cがMIケーブル3aと挿入孔76aとの溶接部分又はロウ付け部分を、符号76dがMIケーブル3bと挿入孔76bとの溶接部分又はロウ付け部分を、符号77bがMIケーブル3cと挿入孔77aとの溶接部分又はロウ付け部分を、それぞれ表す。
【0073】
そして、ホルダ76によって固定されたMIケーブル3a,3bのリード線30a,30bと、ホルダ77によって固定されたMIケーブル3cのリード線30cとが、ホルダ76,77の間で接続される。更に、このホルダ76,77とホルダ76,77間のリード線30a〜30cの接続部とが、接続部被覆管78によって覆われる。又、ホルダ76,77間のリード線30a〜30cの接続部には、酸化シリコンや酸化マグネシウムなどの絶縁材79が充填される。この接続部被覆管78の内壁面は、ホルダ76,77の外壁面それぞれと溶接又はロウ付けされる。即ち、図17(b)において、符号78aがホルダ76と接続部被覆管78との溶接部分又はロウ付け部分を、符号78bがホルダ77と接続部被覆管78との溶接部分又はロウ付け部分を、それぞれ表す。
【0074】
(接続部7の別構成の第2例)
又、接続部7において、図18(a)の断面図のように、MIケーブル3a,3bの先端に雄ねじとなるねじ山90aを設けるとともに、ホルダ76xの挿入孔76a,76bに開口部側に雌ねじとなるねじ山91を設け、このねじ山90a,91によってMIケーブル3a,3bをホルダ76xの挿入孔76a,76bに嵌合して固定するようにしても構わない。
【0075】
ねじ山91aが設けられたねじ部90の先端には、MIケーブル3a,3bの軸との距離がrx、ry、rzとなる位置に、MIケーブル3a,3bの外側及び内側に突起した導体の端子92a,92b,92cが設けられる。尚、ねじ部90を耐熱性を備えた絶縁材料で構成することで、導体の端子92a〜92cそれぞれを電気的に絶縁する。又、ねじ部90は、MIケーブル3a,3bの鋼管35との接合部分が、溶接又はロウ付けされる。図18(a)の符号95が、ねじ部90と鋼管35との溶接部分又は炉付け部分を表す。
【0076】
又、ホルダ76xにおいて、MIケーブル3a,3bのねじ部90の先端と接触する底部93を設けるとともに、この底部93には、端子92a〜92cそれぞれが嵌合されることで端子92a〜92cそれぞれと電気的に接続する溝部93a〜93cと溝部93a〜93cと逆側に突起した端子94a〜94cとを備えたリング状の導体93x〜93zが設けられる。尚、ホルダ76xを耐熱性を備えた絶縁材料で構成することで、導体93x〜93zそれぞれを電気的に絶縁する。この導体93x〜93zに設けられる溝部93a〜93cはそれぞれ、図18(b)のように、挿入孔76a,76bの中心を中心として、その径がrx〜rzとなる。
【0077】
更に、図18及び図19のように、MIケーブル3a,3bの内側において、ねじ部90の端子92a〜92cそれぞれに対してリード線30a,30bが接続されるとともに、挿入孔76a,76bの導体93x〜93zにおける端子94a〜94cそれぞれに対してリード線76cが接続される。このようにすることで、MIケーブル3a,3bのリード線30a,30bをMIケーブル3cのリード線30cと電気的に接続することができる。
【0078】
尚、本例において、図17におけるMIケーブル3c及びMIケーブル3cが挿入されるホルダ77についても同様の構成となるようにしても構わないし、又、ホルダ76xと接続部被覆管78とが一体となるものとしても構わない。
【0079】
(2線式のセンサ部を使用した例)
又、本実施形態において、センサ部1a,1bが3線式のものであるものとして説明したが、第1の実施形態と同様、2線式のものとしても構わない。このとき、ゲージ線被覆管2a,2bそれぞれで被覆されるゲージ線及びMIケーブル3a,3b内それぞれのリード線が2本となるとともに、MIケーブル3c内のリード線が4本となる。
【0080】
(2ゲージ法を使用した第1例)
又、本実施形態において、センサ部1a,1bそれぞれにホイートストンブリッジ回路が設けられる1ゲージ法によるものとして説明したが、センサ部1a,1bが1つのホイートストンブリッジ回路に組み込まれる2ゲージ法によるものとしても構わない。センサ部1a,1bにおいて3線式のものをした場合、例えば、接続部6において、第1の実施形態における図7と同様の構成とすることにより構成できる。即ち、接続部6において、MIケーブル3aのリード線30aと接続されるMIケーブル3cの3本のリード線30cが図7におけるリード線31ax〜31azと同様にしてソフトケーブル4のリード線と接続される。又、MIケーブル3bのリード線30bと接続されるMIケーブル3cの3本のリード線30cが図7におけるリード線31bx〜31bzと同様にしてソフトケーブル4のリード線と接続される。又、このとき、センサ部1a,1bを2線式としても構わない。
【0081】
(2ゲージ法を使用した第2例)
又、2ゲージ法を利用したときにセンサ部1a,1bにおいて2線式のものを使用した場合、一例として、接続部6において、第1の実施形態における図8と同様の構成とすることにより構成できる。即ち、接続部6において、MIケーブル3aのリード線30aと接続されるMIケーブル3cの2本のリード線30cが図8におけるリード線31ax,31ayと同様にしてソフトケーブル4のリード線と接続される。又、MIケーブル3bのリード線30bと接続されるMIケーブル3cの2本のリード線30cが図8におけるリード線31bx,31byと同様にしてソフトケーブル4のリード線と接続される。
【0082】
(2ゲージ法を使用した第3例)
本例では、第2例とは異なり、センサ部1a,1bの電気的な接続を接続部6でなく接続部7によって行う構成とする。即ち、本例においては、接続部7において、図20のように、MIケーブル3a,3b内のリード線30ax,30bxがそれぞれ、MIケーブル3c内のリード線30ca,30cbに接続される。又、MIケーブル3a,3b内のリード線30ay,30byがともに、MIケーブル3c内のリード線30ccに接続される。更に、接続部6においては、MIケーブル3c内のリード線30ca〜30ccが、図10におけるリード線31a〜31cと同様にして接続される。
【0083】
尚、本実施形態において、MIケーブル3a,3bとMIケーブル3cとの関係が、図21(a)又は図21(b)のようになるものとする。即ち、図21(a)のように、MIケーブル3cの直径raがMIケーブル3a,3bの直径rbの略2倍となるようにしても構わないし、又、図21(b)のように、MIケーブル3cの直径raが2×rbよりも細くなるようにしても構わない
【0084】
又、本実施形態のように、センサ部1a,1bそれぞれからの信号を送出するリード線30a,30bを備えたMIケーブル3a,3bが、接続部7においてリード線30cで接続されることによって、図22のように、離れた測定対象位置にセンサ部1a,1bを設置することができる。
【0085】
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。図23は、ひずみゲージの全体構成を示す外観平面図である。尚、本実施形態において、第2の実施形態と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。又、本実施形態において、センサ部1a,1bが3線式であるものとする。
【0086】
本実施形態のひずみゲージ10bは、図23のように、第2の実施形態(図13)と同様、MIケーブル3aがゲージ線被覆管2a及び接続部5aを介してセンサ部1aに接続されるとともに、MIケーブル3bがゲージ線被覆管2b及び接続部5bを介してセンサ部1bに接続される。更に、このMIケーブル3a,3bが、MIケーブルを構成する耐熱材より成るMIケーブル被覆管8によって覆われる。
【0087】
このとき、MIケーブル被覆管8内には、図24のように、酸化シリコンや酸化マグネシウムなどの絶縁材81が充填される。尚、図24は、図23のF−F断面図である。又、MIケーブル被覆管8のセンサ部1a,1b側の端部には、図25のように、MIケーブル3a,3bが挿入される挿入口80a,80bを備えた蓋部80が設けられる。尚、図25は、蓋部80の構成を示す表面図と軸方向の断面図である。
【0088】
そして、MIケーブル被覆管8の蓋部80における挿入口80aとMIケーブル3aの外壁面とが、又、MIケーブル被覆管8の蓋部80における挿入口80bとMIケーブル3bの外壁面とが、それぞれ溶接又はロウ付けされる。即ち、図25において、符号82aが挿入口80aとMIケーブル3aとの溶接部分又はロウ付け部分を、符号82bが挿入口80bとMIケーブル3bとの溶接部分又はロウ付け部分を、それぞれ表す。又、蓋部80とMIケーブル被覆管8の内壁面とが、蓋部80を固定するために溶接又はロウ付けされる。即ち、図25において、符号80cがMIケーブル被覆管8と蓋部80との溶接部分又はロウ付け部分を表す。
【0089】
このような構成のMIケーブル被覆管8は、測定対象となる構造物外部まで、MIケーブル3a,3bを被覆するようにして設置される。そして、測定対象となる構造物外部において、MIケーブル被覆管8内部を貫通するように設けられたMIケーブル3a,3b内のリード線30a,30bが、図23のように、接続部6aを介してソフトケーブル4内のリード線41xa〜41xd,41ya〜41yd(図26参照)と接続される。
【0090】
このとき、接続部6aにおいては、図26のように、MIケーブル3a内のリード線30ax,30ayが抵抗R1a,R1cの一端に接続されるとともに、リード線30azがソフトケーブル4内のリード線41xdと接続される。このとき、リード線30ax〜30az,41xa〜41xd及び抵抗R1a〜R1cとの接続関係が、図4におけるリード線31ax〜31az,41xa〜41xd及び抵抗R1a〜R1cとの接続関係を同様のものとなる。
【0091】
又、MIケーブル3b内のリード線30bx,30byが抵抗R2a,R2cの一端に接続されるとともに、リード線30bzがソフトケーブル4内のリード線41ydと接続される。このとき、リード線30bx〜30bz,41ya〜41yd及び抵抗R2a〜R2cとの接続関係が、図4におけるリード線31bx〜31bz,41ya〜41yd及び抵抗R2a〜R2cとの接続関係を同様のものとなる。
【0092】
尚、このように、本実施形態では、センサ部1a,1bが3線式のものとするとともに1ゲージ法によるものとして、接続部6aが図26のように接続されるものとしたが、接続部6aの接続関係がこの図26によるものに限る訳ではない。即ち、第2の実施形態と同様、センサ部1a,1bを2線式のものとして、図6のように接続されるようにしても構わない。このとき、図6におけるリード線31ax,31ay,31bx,31byがそれぞれ、本実施形態におけるリード線30ax,30ay,30bx,30byに相当する。
【0093】
又、第2の実施形態と同様、2ゲージ法によるものとして、図7又は図8のように接続されるようにしても構わない。このとき、図6におけるリード線31ax〜31az,31bx〜31bzがそれぞれ、本実施形態におけるリード線30ax〜30az,30bx〜30bzに相当する。
【0094】
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態について、図面を参照して説明する。図27は、ひずみゲージの全体構成を示す外観平面図である。尚、本実施形態において、第2の実施形態と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。又、本実施形態において、センサ部1a,1bが3線式であるものとする。
【0095】
本実施形態のひずみゲージ10cは、図27のように、第2の実施形態(図13)と同様、MIケーブル3aがゲージ線被覆管2a及び接続部5aを介してセンサ部1aに接続されるとともに、MIケーブル3bがゲージ線被覆管2b及び接続部5bを介してセンサ部1bに接続される。更に、このMIケーブル3a,3bが、接続部6bにおいて、耐熱材により成るソフトケーブル保護管9によって覆われたソフトケーブル4と接続される。
【0096】
このとき、接続部6bにおいては、図28のように、第3の実施形態における接続部6aと同様(図26参照)、MIケーブル3a内のリード線30ax,30ayが抵抗R1a,R1cの一端と接続されるとともに、MIケーブル3a内のリード線30azがソフトケーブル4内のリード線41xdと接続される。又、MIケーブル3b内のリード線30bx,30byが抵抗R2a,R2cの一端と接続されるとともに、MIケーブル3b内のリード線30bzがソフトケーブル4内のリード線41ydと接続される。
【0097】
更に、この接続部6bでは、耐熱保護を行うために、接続部被覆管65によって、リード線30ax〜30az,30bx〜30bz,41xa〜41xd,41ya〜41yd及び抵抗R1a〜R1c,R2a〜R2cの接続部とMIケーブル3a,3bの先端とソフトケーブル4の先端とソフトケーブル保護管9の先端とを覆う。又、このような接続部被覆管65において、リード線30ax〜30az,30bx〜30bz,41xa〜41xd,41ya〜41yd及び抵抗R1a〜R1c,R2a〜R2cの接続部には、絶縁材よりなる接着剤66が充填される。この接続部被覆管65において、センサ部1a,1b側の端部に挿入口65a,65bが設けられるとともに、この挿入口65a,65bにMIケーブル3a,3bが挿入される。
【0098】
そして、接続部被覆管65の挿入口65aとMIケーブル3aの外壁面とが、又、接続部被覆管65の挿入口65bとMIケーブル3bの外壁面とが、それぞれ溶接又はロウ付けされる。又、接続部被覆管65におけるセンサ部1a,1bと逆側の端部とソフトケーブル保護管9の外壁面とが、溶接又はロウ付けされる。即ち、図28において、符号67aが挿入口65aとMIケーブル3aとの溶接部分又はロウ付け部分を、符号67bが挿入口65bとMIケーブル3bとの溶接部分又はロウ付け部分を、符号67cが接続部被覆管65とソフトケーブル保護管9との溶接部分又はロウ付け部分を、それぞれ表す。
【0099】
尚、このように、本実施形態では、センサ部1a,1bが3線式のものとするとともに1ゲージ法によるものとして、接続部6bが図28のように接続されるものとしたが、接続部6bの接続関係がこの図26によるものに限るわけではない。即ち、第2の実施形態と同様、センサ部1a,1bを2線式のものとして、図6のように接続されるようにしても構わない。このとき、図6におけるリード線31ax,31ay,31bx,31byがそれぞれ、本実施形態におけるリード線30ax,30ay,30bx,30byに相当する。
【0100】
又、第2の実施形態と同様、2ゲージ法によるものとして、図7又は図8のように接続されるようにしても構わない。このとき、図6におけるリード線31ax〜31az,31bx〜31bzがそれぞれ、本実施形態におけるリード線30ax〜30az,30bx〜30bzに相当する。
【0101】
又、接続部6bにおいて、第2の実施形態における接続部7の図17の構成のように、MIケーブル3a,3bが挿入される挿入孔が設けられるとともに接続部被覆管65に覆われるホルダ(図17のホルダ76に相当)が設けられた構成としても構わない。更に、ソフトケーブル保護管9が挿入されるとともに接続部被覆管65に覆われるホルダ(図17のホルダ77に相当)が設けられた構成としても構わない。このように設けられたホルダは、溶接又はロウ付けされることで接続部被覆管65及びMIケーブル3a,3b又はソフトケーブル保護管9と接合される。又、第2の実施形態の図19の構成のように、MIケーブル3a,3bの先端部分と接続部被覆管65の挿入口65a,65bにねじ山を設け、MIケーブル3a,3bの先端部分に端子を設けるとともに挿入口65a,65bに底部を設けて溝部を備えたリング上の導体を設置するようにしても構わない。
【0102】
又、上述の各実施形態のひずみゲージ10,10a〜10cがそれぞれ、2つのセンサ部により構成されるものとしたが、3つ以上のセンサ部によって構成されるものとしても構わない。このように3つ以上の複数のセンサ部によって構成されるとき、第1の実施形態におけるひずみゲージ10は、図29(a)のように3つのセンサ部1a〜1cを重ね合わせるようにして設置するようにした3軸ゲージや、図29(b)のように複数のセンサ部1を並列に設置するようにした応力集中ゲージを構成することができる。
【0103】
【発明の効果】
本発明によると、複数のセンサ部を備えたひずみゲージによって、複数の測定対象位置にセンサ部を貼着して、複数箇所を計測することができる。又、複数のセンサ部に対するリード線を1本のケーブルにまとめることによって、その内部が高温環境下となる測定対象構造物の実働前の測定を行う際にひずみゲージを使用するとき、このひずみゲージを構造物内部に挿入するために設ける管台の設置面積を小さくすることができる。又、この一時的な測定を行うひずみゲージを挿入するための管台を不要とすることができる。複数のセンサ部に対するケーブルを1本の被覆管で被覆してまとめることによって、その内部が高温環境下となる測定対象構造物の実働前の測定を行う際にひずみゲージを使用するとき、このひずみゲージを構造物内部に挿入するために設ける管台の設置面積を小さくすることができる。
【0104】
更に、複数のゲージ線束それぞれのゲージ線に接続されたリード線を1本のケーブル内にまとめることで、2軸ゲージや応力集中ゲージなどを1つのひずみゲージで構成することができる。又、センサ部近くに、ホイートストンブリッジ回路を構成するとともに、このホイートストンブリッジ回路で変換された電気信号を、同軸ケーブルなどで構成される屈曲性のあるケーブルで伝送する。よって、測定装置に伝送する電気信号に対するノイズの影響を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態のひずみゲージの構成を示す外観平面図。
【図2】 図1のひずみゲージ10における接続部5の構成を示す断面図。
【図3】 図2の接続部5における被覆管の構成を示す断面斜視図。
【図4】 図1のひずみゲージ10における接続部6の構成を示す図。
【図5】 図1のひずみゲージ10における接続部5の別の構成を示す分解斜視図及び断面図。
【図6】 図1のひずみゲージ10における接続部6の別の構成を示す図。
【図7】 図1のひずみゲージ10における接続部6の別の構成を示す図。
【図8】 図1のひずみゲージ10における接続部6の別の構成を示す図。
【図9】 図1のひずみゲージ10における接続部5の別の構成を示す断面図。
【図10】 図1のひずみゲージ10における接続部6の別の構成を示す図。
【図11】 図1のひずみゲージ10における接続部5の別の構成を示す断面図。
【図12】 図1のひずみゲージ10における接続部6の別の構成を示す図。
【図13】 図1のひずみゲージ10におけるセンサ部1a,1bの設置例を示す図。
【図14】 第2の実施形態のひずみゲージの構成を示す外観平面図。
【図15】 図14のひずみゲージ10aにおける接続部7の構成を示す断面図。
【図16】 図15の接続部7における被覆管の構成を示す断面斜視図。
【図17】 図14のひずみゲージ10aにおける接続部7の別の構成を示す分解斜視図及び断面図。
【図18】 図14のひずみゲージ10aにおける接続部7におけるMIケーブル3a,3b及びホルダ76xの別の構成を示す図。
【図19】 図18のMIケーブル3a,3b及びホルダ76xによるひずみゲージ10aにおける接続部7の構成を示す断面図。
【図20】 図14のひずみゲージ10aにおける接続部7の別の構成を示す断面図。
【図21】 図14のひずみゲージ10aにおけるMIケーブル3a〜3cの関係を示す図。
【図22】 図14のひずみゲージ10aにおけるセンサ部1a,1bの設置例を示す図。
【図23】 第3の実施形態のひずみゲージの構成を示す外観平面図。
【図24】 図23のひずみゲージ10bにおけるMIゲージ被覆管8内の構成を示すF−F断面図。
【図25】 図23のひずみゲージ10bにおけるMIゲージ被覆管8の蓋部80の構成を示す平面図及び軸方向断面図。
【図26】 図23のひずみゲージ10bにおける接続部6aの構成を示す図。
【図27】 第4の実施形態のひずみゲージの構成を示す外観平面図。
【図28】 図27のひずみゲージ10cにおける接続部6bの構成を示す図。
【図29】 本発明のひずみゲージの構成例を示す図。
【図30】 従来のひずみゲージの測定対象物に対する設置例を示す図。
【符号の説明】
1a,1b センサ部
2a,2b ゲージ線被覆管
3,3a〜3c MIケーブル
4 ソフトケーブル
5,5a,5b 接続部
6,6a,6b 接続部
7 接続部
8 MIケーブル被覆管
9 ソフトケーブル保護管
10,10a〜10c ひずみゲージ
Claims (14)
- 測定対象位置に貼着されるとともにひずみを電気信号に変換するセンサ部と、当該センサ部からの電気信号を伝送するゲージ線とを備えた、原子炉容器の実働条件検査時に、原子炉の管台より挿入して用いるひずみゲージであって、
前記センサ部として第1〜第n(nは、2以上の整数)センサ部を備えるとともに、当該第1〜第nセンサ部それぞれの電気信号を伝送する前記ゲージ線として複数本毎のゲージ線より成る第1〜第nゲージ線束を備え、
前記ゲージ線と接続されて前記第1〜第nセンサ部それぞれからの電気信号を伝送する複数のリード線を内部に備えた原子炉の管台より挿入される1本の第1ケーブルと、
前記第1〜第nゲージ線束による前記ゲージ線と前記複数のリード線とを、原子炉の内側において、電気的に接続する1個のセンサ部用接続部と、を備え、
前記センサ部用接続部が、一端に前記第1ケーブルが接続され、他端に前記第1〜第nゲージ線束が接続され、
前記第1〜第nセンサ部それぞれに対して電気的に接続されることでホイートストンブリッジ回路が形成され、n個のホイートストンブリッジ回路を備えることを特徴とするひずみゲージ。 - 前記第1ケーブルが、前記リード線を被覆する耐熱性材料より成る被覆管を備えることを特徴とする請求項1に記載のひずみゲージ。
- 複数のリード線を備えるとともに屈曲性を備えた第2ケーブルと、前記第1ケーブル内の複数のリード線と前記第2ケーブル内の複数のリード線とを電気的に接続するケーブル用接続部と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のひずみゲージ。
- n個の挿入孔を有するホルダを有し、
該ホルダの前記n個の挿入孔に、それぞれ1本ずつ前記第1〜第nゲージ線束を被覆する被覆管が挿入され、
前記ホルダが前記センサ用接続部に挿入されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のひずみゲージ。 - 測定対象位置に貼着されるとともにひずみを電気信号に変換するセンサ部と、当該センサ部からの電気信号を伝送するゲージ線とを備えた、原子炉容器の実働条件検査時に、原子炉の管台より挿入して用いるひずみゲージであって、
前記センサ部として第1〜第n(nは、2以上の整数)センサ部を備えるとともに、当該第1〜第nセンサ部それぞれの電気信号を伝送する前記ゲージ線として複数本毎のゲージ線より成る第1〜第nゲージ線束を備え、
前記第1〜第nゲージ線束それぞれのゲージ線と接続されて前記第1〜第nセンサ部それぞれからの電気信号を伝送する複数のリード線を内部に備えたn本の第1ケーブルと、
前記第1〜第nゲージ線束による前記ゲージ線と前記n本の第1ケーブル内のリード線とをそれぞれ電気的に接続するn個のセンサ部用接続部と、
前記n本の第1ケーブル内それぞれのリード線と接続されて前記第1〜第nセンサ部それぞれからの電気信号を伝送する複数のリード線を内部に備えた原子炉の管台より挿入される1本の第2ケーブルと、
前記n本の第1ケーブル内の前記リード線と前記第2ケーブル内のリード線とを、原子炉の内側において、電気的に接続する1個の第1ケーブル用接続部と、を備え、
前記第1ケーブル用接続部が、一端に前記第2ケーブルが接続され、他端に前記n本の第1ケーブルが接続され、
前記第1〜第nセンサ部それぞれに対して電気的に接続されることでホイートストンブリッジ回路が形成され、n個のホイートストンブリッジ回路を備えることを特徴とするひずみゲージ。 - 前記第1ケーブル用接続部が、前記第1及び第2ケーブルが挿入されるとともに前記リード線の接続部分を被覆する耐熱性材料より成る被覆管を備えることを特徴とする請求項5に記載のひずみゲージ。
- 前記第1及び第2ケーブルが、前記リード線を被覆する耐熱性材料より成る被覆管を備えることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のひずみゲージ。
- 複数のリード線を備えるとともに屈曲性を備えた第3ケーブルと、前記第2ケーブル内の複数のリード線と前記第3ケーブル内の複数のリード線とを電気的に接続する第2ケーブル用接続部と、を備えることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載のひずみゲージ。
- 測定対象位置に貼着されるとともにひずみを電気信号に変換するセンサ部と、当該センサ部からの電気信号を伝送するゲージ線とを備えた、原子炉容器の実働条件検査時に、原子炉の管台より挿入して用いるひずみゲージであって、
前記センサ部として第1〜第n(nは、2以上の整数)センサ部を備えるとともに、当該第1〜第nセンサ部それぞれの電気信号を伝送する前記ゲージ線として複数本毎のゲージ線より成る第1〜第nゲージ線束を備え、
前記第1〜第nゲージ線束それぞれのゲージ線と接続されて前記第1〜第nセンサ部それぞれからの電気信号を伝送する複数のリード線を内部に備えたn本の第1ケーブルと、
前記第1〜第nゲージ線束による前記ゲージ線と前記n本の第1ケーブル内のリード線とをそれぞれ電気的に接続するn個のセンサ部用接続部と、
前記n本の第1ケーブルを被覆する原子炉の管台より挿入される1本のケーブル被覆管と、を備え、
前記第1〜第nセンサ部それぞれに対して電気的に接続されることでホイートストンブリッジ回路が形成され、n個のホイートストンブリッジ回路を備えることを特徴とするひずみゲージ。 - 前記ケーブル被覆管が、耐熱性材料より成る被覆管であるとともに、前記センサ部側の端面が蓋部で覆われることを特徴とする請求項9に記載のひずみゲージ。
- 前記第1ケーブルが、前記リード線を被覆する耐熱性材料より成る被覆管を備えることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のひずみゲージ。
- 複数のリード線を備えるとともに屈曲性を備えた第2ケーブルと、前記第2ケーブル内の複数のリード線と前記n本の第1ケーブル内の複数のリード線とを電気的に接続するケーブル用接続部と、を備え、
前記ケーブル用接続部が、前記ケーブル被覆管の前記センサ部から離れた端面側に設けられることを特徴とする請求項9〜請求項11のいずれかに記載のひずみゲージ。 - 前記ケーブル用接続部又は前記第2ケーブル用接続部内において、前記複数のセンサ部と電気的に接続されることで前記複数のホイートストンブリッジ回路を構成する複数の抵抗を備えることを特徴とする請求項3、請求項4、請求項8又は請求項12のいずれかに記載のひずみゲージ。
- 前記センサ用接続部が、前記ゲージ線と前記リード線との接続部分を被覆する耐熱性材料より成る被覆管を備えることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載のひずみゲージ。
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