JP2724071B2 - カラー画像符号・復号化方法 - Google Patents

カラー画像符号・復号化方法

Info

Publication number
JP2724071B2
JP2724071B2 JP4130768A JP13076892A JP2724071B2 JP 2724071 B2 JP2724071 B2 JP 2724071B2 JP 4130768 A JP4130768 A JP 4130768A JP 13076892 A JP13076892 A JP 13076892A JP 2724071 B2 JP2724071 B2 JP 2724071B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
color
encoding
luminance
ternary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4130768A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05328141A (ja
Inventor
誠 松本
孝義 瀬政
智広 木村
幸保 川畑
文孝 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4130768A priority Critical patent/JP2724071B2/ja
Publication of JPH05328141A publication Critical patent/JPH05328141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2724071B2 publication Critical patent/JP2724071B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像を符号化・
復号化させる方式に関する。特に、赤(R)、青
(B)、緑(G)の各色成分を有する各プレーン間の相
関を利用し、高効率な符号化を達成する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー画像の符号化・復号化方法
の一例が、例えば1991年画像電子学会年次大会予稿
の“カラーファクシミリ用カラー画像符号化方式の検
討”に示されている。この方法は算術符号化を用いたカ
ラー画像の圧縮符号化方法に関する。この方法を図5、
図6そして図7を用いて説明する。
【0003】図5は、この従来の符号化・復号化方法を
適用した画像符号化・復号化装置の構成を示すブロック
構成図であり、図6は従来の符号化・復号化方法におい
て、プレーン間の相関が利用される様子を示す説明図で
ある。特に各プレーンにおける(後述する)参照画素テ
ンプレートの様子を示す説明図である。図7は従来の符
号化方式を用いた場合の画像データの圧縮率を示す図で
ある。
【0004】図5において、2値化処理部50はR、
G、B各色成分(以下、プレーンと称する)からなる入
力画像1を各プレーンごとに2値化し、2値信号50a
を発生する。符号化予測処理部51は前記2値信号50
aの各プレーン間の相関を利用して、符号化画素の予測
状態51aと、予測の一致/不一致51bとを発生す
る。
【0005】算術符号化においては、符号化対象となる
画素(以下、符号化画素と称する)の周囲の複数の画素
からなる参照画素の値から、符号化画素の状態を予測す
ることによって符号化が行われる。この複数の画素の位
置を表したものが参照画素テンプレートである。
【0006】ここで、予測状態51aは、参照画素テン
プレートの中の画素パターンに基づくある確率で予測さ
れる符号化画素の状態である。符号化処理部52は、符
号化画素の予測状態51aと、予測の一致/不一致51
bとにより符号52aを発生する。この符号化処理部が
いわゆる算術符号化を行う。そして、復号処理部53
は、符号52aから出力画像53aを復号させる。
【0007】図6は、上記参照画素テンプレートを説明
する説明図である。Rプレーン参照画素テンプレート5
5は、符号化画素55aを符号化させる際に用いられる
参照画素テンプレートであり、Gプレーン参照画素テン
プレート56は符号化対象画素56aを符号化させるた
めの参照画素テンプレートである。そして、Bプレーン
参照画素テンプレート57は、符号化対象画素57aを
符号化させるための参照画素テンプレートである。
【0008】詳細な動作について次に説明する。R、
G、B各プレーンから構成される入力画像1は、それぞ
れのプレーンごとに2値化処理部50によって、(例え
ば)平均誤差最小法を用いて2値化される。この結果、
2値化処理部50は各プレーンの信号を2値化した2値
信号50aを発生する。
【0009】符号化予測処理部51は、2値信号50a
に基づいて、各プレーン毎に符号化画素の予測状態51
aと予測の一致/不一致51bとを発生する。符号化処
理部52においては、前述したように算術符号化が行わ
れる。
【0010】まず、R画素55aの符号化においては、
Rプレーン中のR画素55aの周囲の画素が参照画素テ
ンプレート55として参照され、予測状態51a及び符
号化画素値51bが生成される。G画素56aの符号化
においては、Gプレーン中のG画素56aの周囲の画素
とG画素56aと同じ位置にあるR画素55aとが、参
照画素テンプレートとして参照される。そして、B画素
57aの符号化においては、Bプレーン中のB画素57
aの周囲の画素と、B画素57aと同じ位置にあるG画
素56a及びR画素55aとが参照テンプレートとして
参照される。以上のようにして、各プレーン毎に各参照
画素テンプレートを参照しながら、予測状態51aと、
予測の一致/不一致51bとにより、その出現確率とを
予測することにより算術符号化が行われる
【0011】この方式を用いて(財)日本規格協会を事
務局とする画像処理技術標準化委員会が提供する6枚の
SCID画像(Standard Color Image Data)を符号化さ
せた場合の結果が図7に示されている。図7に示されて
いるように、圧縮率の平均は1.86ビット/画素とな
る。なお、図中、「pel」は、「pixel(画
素)」を表す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像符号化方法
は、上のように構成されていたが、自然画像を例えば、
平均誤差最小法を用いて2値化させ符号化した場合、各
プレーン間の相関は完全には取り除かれておらず、生成
される各プレーンの符号間にはまだ相関が残っている。
そのため、高圧縮率の符号化を行うことができなかっ
た。
【0013】また、カラー画像の伝送先が従来のモノク
ロファクシミリであった場合、従来のモノクロファクシ
ミリは、伝送されてくるR、G、B各プレーンから1プ
レーンを選択し、その一個のプレーンのみを(紙に)出
力するという方法が採られていた。そのため、色つき文
字などが選択されるプレーンによっては、消失してしま
うという問題があった。すなわち、従来のカラーファク
シミリは、モノクロファクシミリとのコンパチビリティ
がとられておらず、モノクロファクシミリとの共存が困
難であるという問題点があった。
【0014】この発明は係る問題点を解決するためにな
されたものであり、カラー信号を輝度信号と色差信号に
分割して符号化することにより、各プレーン間の相関を
取り除いて高効率の符号化が行える方法を得ることを目
的とする。
【0015】また、輝度信号を2値化して符号化するこ
とにより、従来のモノクロファクシミリとのコンパチビ
リティをとることができる方法を得ることを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】発明は上記課題を解決
するために、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色信号
からなるカラー画像を符号化する方法であって、前記カ
ラー画像を輝度信号と色差信号に変換する変換工程と、
前記輝度信号を2値に変換し、輝度2値信号を生成する
輝度2値変換工程と、前記色差信号を3値に変換し、色
差3値信号を生成する色差3値変換工程と、前記輝度2
値信号と、前記色差3値化信号とをそれぞれ符号化する
符号化工程と、を含み、前記カラー画像のR(赤)、G
(緑)、B(青)の各色信号間の相関を除去してから符
号化を行うことを特徴とするカラー画像符号化方法に関
するものである。
【0017】したがって、相関を除去してから符号化が
行われるため、高効率の圧縮符号化が行える。
【0018】特に、の本発明は上記課題を解決する
ために、上記画像符号化方法において、前記色差3値変
換工程は、符号化の対象となっている画素の周囲の画素
の量子化誤差の重み付け誤差平均値を算出する誤差平均
値算出工程と、符号化の対象となっている前記画素の色
差信号から、前記誤差平均値算出工程で算出された重み
付け誤差平均値を減算し、減算色差信号を算出する減算
工程と、前記減算工程によって算出された減算色差信号
を、所定の2個のしきい値を用いて3値化する3値化工
程と、を含み、3値化の際の量子化誤差を周囲の画素に
拡散することを特徴とするカラー画像符号化方法であ
る。
【0019】したがって、各画素の量子化誤差をその画
素の周囲の画素に拡散することが可能である。
【0020】第の本発明は上記課題を解決するため
に、上記第一の本発明に係るカラー画像符号化方法によ
って得られた符号を復号する画像復号化方法であって、
前記符号を復号し、前記輝度2値信号と、前記色差3値
信号とを算出する復号化工程と、前記輝度2値信号と前
記色差3値信号とから原カラー画像のR(赤)、G
(緑)、B(青)の各色信号を復元する色逆変換工程
と、前記色逆変換工程において復元された前記各色信号
を、原各色信号の採り得る値の範囲に正規化するオーバ
ーフロー拡散工程と、を含み、前記オーバーフロー拡散
工程は、復号化の対象となっている画素の周囲の画素の
正規化誤差の重み付け誤差平均値を算出する正規化誤差
平均値算出工程と、復号化の対象となっている前記画素
の前記各色信号から、前記正規化誤差平均値算出工程で
算出された重み付け誤差平均値を減算し、R(赤)、G
(緑)、B(青)の各減算色信号を算出する正規化減算
工程と、前記正規化減算工程によって算出された前記各
減算色信号を、所定の2個のしきい値AとBを用いて、
前記各減算色信号が前記しきい値A以上であるならば、
Aを算出し、前記各減算色信号が前記しきい値B未満で
あるならば、Bを算出し、前記各減算色信号が前記しき
い値A未満であり、前記しきい値B以上であるならば、
前記各減算色信号をそのまま算出する正規化工程と、を
含み、前記色逆変換工程において復元された前記各色信
号の、オーバーフロー値をその周囲の画素に拡散するこ
とを特徴とするカラー画像復号化方法である。
【0021】したがって、輝度2値信号と色差3値信号
とから、原各色信号を復元する際に発生するオーバーフ
ロー値を周囲の画素に拡散することができる。
【0022】
【作用】発明によれば、各色信号を輝度信号と色差信
号と変換したので、信号間の相関を減少させることがで
きる。また、輝度信号が独立に取り出されているので、
従来のもの黒のファクシミリ装置においても、この輝度
信号を利用することにより正常なモノクロ画像が得られ
る。
【0023】特に、の本発明によれば、色差信号を
3値化する際に、量子化誤差を周囲の画素に拡散したた
め、より自然な量子化が行われる。
【0024】第の本発明によれば、上記第一及び第二
の本発明の符号化方法による符号を復号化することがで
きる。また、オーバーフロー拡散工程によれば、オーバ
ーフローの生じた各色信号を正規化しつつ、そのオーバ
ーフロー値を周囲の画素に拡散することが可能であるの
で、より精度の高いカラー画像を復元することが可能で
ある。
【0025】
【実施例】以下この発明の好適な一実施例を図に基づい
て説明する。
【0026】図1は本実施例の画像符号化・復号化方法
を実現する装置の機能を表す構成ブロック図である。図
1において、RGB各プレーンの信号からなる入力画像
であるカラー画像100は、色変換処理部102によっ
て、輝度信号102a色差信号102b・102cに変
換される。
【0027】本実施例において特徴的なことは、このよ
うに、RGBの各プレーンの信号がそのまま符号化され
るのではなく、一旦輝度信号と色差信号とに変換されて
から符号化され、また復号化されることである。
【0028】輝度2値化処理部103は輝度信号2aを
2値化し、輝度2値信号3aを発生する。色差3値化処
理部104は色差信号102b・102cを3値化し、
色差3値信号104a・104bを発生する。輝度信号
はその絶対値だけが意味を有する(負の輝度というもの
はない)ので2値化が行われるが、色差信号は、正負の
値をとるため3値化が行われる。
【0029】輝度符号化処理部105は、輝度2値信号
103aを符号化し、輝度符号105aを発生する。色
差符号化処理部106は色差信号104a・104bを
符号化し、色差符号106a・106bを発生する。
【0030】符号化処理は以上のような構成の符号化処
理部によって行われる。
【0031】一方、輝度信号復号化処理部107は輝度
符号105aを復号し、輝度2値信号107aを発生す
る。色差信号復号化処理部108は、色差符号106a
・106bを復号し、色差3値信号108a・108b
を発生する。色逆変換処理部109は輝度2値信号10
7aと色差3値信号108a・108bとから、R.
G.B信号109aを発生する。
【0032】本実施例においては、このように各プレー
ンの信号が輝度・色差信号に変換されて符号化・復号化
が行われた後、上記色逆変換処理部109によって元の
各プレーンごとのR、G、Bの各色信号が復元される。
したがって、変換された輝度・色差信号に対してのみ符
号化及び復号化が行われるため、生成される符号にはほ
とんど相関は残存していない。そのため、高効率な符号
を生成することが可能である。
【0033】さらに、本実施例においては、オーバーフ
ロー拡散処理部110が、復元されたR.G.B信号1
09aのオーバーフロー値を周囲の画素に拡散させて色
を復元し、R.G.B信号110aを作成する。このオ
ーバーフロー拡散処理部110は、3値の色差信号(+
1、0、−1)を色逆変換処理部109によりRGBの
各プレーンの信号に逆変換するとき、その値がオーバー
フローしてしまう可能性があるが、このオーバーフロー
を周囲の画素に拡散させる機能を有する。
【0034】図2は、符号化の際の誤差拡散、もしくは
オーバーフローの拡散の際に使用される重み付け係数を
示す説明図である。符号化の際の誤差拡散またはオーバ
ーフローの拡散においては、符号化画素に対し所定の重
み付けで周囲の画素からの誤差を加算したり、周囲の画
素にオーバーフロー値を拡散したりする。これらの場合
の所定の重み付けは同一の重み付けが用いられている。
この重み付け、すなわち係数が図2に示されている係数
である。
【0035】なお、図3は3値化された色差信号を2値
信号に変換するための変換テーブルである。
【0036】次に全体の動作の概要について説明する。
【0037】入力画像100は、色変換処理部102で
以下に示される変換式によって、輝度信号102aと色
差信号102b・102cとに変換される。
【0038】 輝度信号102a=0.299*R1+0.587*G1+0.114*B1 ・・・(1) 色差信号102b=0.701*R1−0.587*G1−0.114*B1 ・・・(2) 色差信号102c=−0.299*R1−0.587*G1 +0.886*B1 ・・・(3) 上記変換式は、CCIR Rec.601−2に基づい
た変換式である。
【0039】輝度信号102aは、輝度2値化処理部1
03で、多値信号から2値信号に変換される。2値化手
法には様々な方法があるが、本実施例においては平均誤
差最小法が用いられて2値化が行われ、輝度2値信号1
03aが生成される。
【0040】色差信号102b、102cは色差3値化
処理部104内で一旦正規化されIxy(−1≦Ixy
1)となる。この正規化された色差信号Ixyに対して3
値化が行われる。最終的に得られた色差3値信号104
aをPxyとすると、このPxyは周囲の画素からの誤差信
号を加味した色差信号I´xyに対して算出される。すな
わち、I´xyは上記Ixyに、周辺の画素における誤差の
重み付け平均値Axyを加えた値である。I´xyは以下の
式で表される。
【0041】 I´xy=Ixy+Axy ・・・(4) そして上記平均値Axyは、以下の式で表される。
【0042】 Axy=Σαij・Ex+i y+j/Σαij ・・・(5) ここで、αijは図2に示されている係数であり、i、j
は図2に示されている参照画素テンプレートの全ての画
素を参照するように選ばれる。このようにして算出され
たI´xyを2個のしきい値で3値化(=Pxy、値として
「−1」、「0」、「1」をとる)し、色差3値信号1
04aが生成される。色差信号2cについても同様に計
算され、色差3値信号104bが生成される。このよう
にPxyが算出された画素においても上記のように誤差E
xyが生じる。この誤差は以下の式で示される。
【0043】 Exy=I´xy−Pxy ・・・(6) この式で求められた誤差Exyは他の符号化画素の符号化
の際に上記のように利用される。
【0044】輝度2値信号103aは、輝度符号化処理
部105で予測処理後、その予測に基づき算術符号化さ
れる。その結果、輝度符号105aが生成される。
【0045】色差3値信号104aは、色差信号符号化
処理部106で、まず2値信号割り当てが行われる。こ
の2値信号割り当ては図3に基づいて行われる。すなわ
ち、色差3値信号として「1」が入力された場合には、
2値として「01」が出力され、「−1」が入力された
場合には、2値として「10」が出力される。得られた
2値信号をMSB及びLSB、すなわち上位桁下位桁の
2プレーンに展開し、それぞれのプレーン毎に予測処理
をした後、算術符号化が行われ、色差符号106aが生
成される。色差3値信号104bについても同様に処理
が行われ、色差符号106bが生成される。
【0046】本実施例においては、このように、色差信
号を符号化した。色差信号に変換する前のRGB各プレ
ーンの信号は、お互いに強い相関を有しているが、色差
信号は一般にRGB各プレーンの信号に比較して相関が
小さくなっている。したがって、色差信号に変換してか
ら算術符号化を行えば生成される符号量を少なくするこ
とが可能である。
【0047】輝度信号復号化処理部107は、輝度符号
105aを復号し、輝度2値信号107aを発生する。
色差信号復号化処理部108は、色差符号106aを復
号し、色差3値信号108aを発生する。色差信号復号
化処理部10は、色差符号106bについても同様に
処理が行われ、色差3値信号108bを発生する。
【0048】色逆変換処理部109は、上記輝度2値符
号107aと色差3値信号108a・108bとから、
以下の式に基づき、R.G.B信号109aを発生す
る。
【0049】 R1a=色差3値信号108a+輝度2値信号107a ・・・(7) B1a=色差3値信号108b+輝度2値信号107a ・・・(8) G1a=−0.299/0.587*色差3値信号108a −0.114/0.587*色差3値信号108b +輝度2値信号107a ・・・(9) 最後に、オーバーフロー拡散処理部110においては、
前述したようにオーバーフローの拡散が行われる。つま
り、復元されたR.G.B信号109aは、−1≦R.
G.B信号≦2の範囲の値を採り得る。そこで、正しい
色を再現させるためにそれらの値を、0≦R.G.B信
号≦1の範囲内に抑えるための処理が必要である。この
ような処理がオーバーフロー拡散処理部110において
行われる。
【0050】R.G.B信号109aをIxy(値とし
て、「−1」、「0」、「1」、「2」をとる)とし、
xy(値として0≦Pxy≦1をとる)に変換する場合を
説明する。すなわち、R.G.B信号109aは、値と
して「−1」や「2」をとることがあるので、このオー
バーフローした分を周辺の画素に拡散するのである。
【0051】その方法は、上述した平均誤差最小法と基
本的に同一である。最終的な出力であるPxyは、上述し
た方法と同様に、対象画素の周辺の画素における誤差の
重み付け平均AxyをIxyに加算したI´xyに対して算出
される。すなわち、I´xyは以下の式で表される。
【0052】 I´xy=Ixy+Axy ・・・(10) ここで、重み付け平均Axyは、以下の式で表される。
【0053】 Axy=Σαij・Ex+i y+j/Σαij ・・・(11) ここで、αijは図2に示されている係数であり、i、j
は図2に示されている参照画素テンプレートの全ての画
素を参照するように選ばれる。このようにして算出され
たI´xyが「1」を越える場合はPxy=「1」とし、I
´xyが「0」未満の場合はPxy=「0」、0≦I´xy
1の場合はPxy=I´xyとする。これにより、オーバー
フロー値の周囲への拡散を行うことができ、R.G.B
信号110aを得ることができる。
【0054】以上述べたように、本実施例によれば、R
GB信号からなるカラー画像を輝度信号と色差信号とに
変換し、それぞれに対し算術符号化を行なったので、よ
り効率的な符号化を行うことが可能である。本実施例に
よって6枚のSCID画像を符号化させた場合のそれぞ
れの画像の圧縮率が、図4に示されている。図4に示さ
れているように、このように、本実施例によれば、圧縮
率の平均は1.46ビット/画素を達成することがで
き、従来と比較してより高効率の符号化が行える。
【0055】さらに、本実施例により行われたる符号化
によれば、輝度信号が独立に符号化されているので、モ
ノクロファクシミリでこの符号を受信した場合、輝度信
号のみを使用して画像を得ることが可能である。この場
合、従来のように一色のプレーンに対する画像しか得ら
れなかったのと比べて、自然な白黒画像が得られ、しか
も色つき文字が消失するという問題が発生しない。この
ように、本実施例によれば、従来のモノクロファクシミ
リともコンパチビリティを有するため、従来の機種と共
存することが可能である。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、カ
ラー画像(R、G、B)を輝度信号と色差信号に分ける
ことにより、RGB各色プレーン間に存在していた相関
を減少させることができる。そのため、この輝度信号と
色差信号に対し符号化を行えば、より高圧縮率の符号化
が行える。
【0057】また輝度信号は、従来のモノクロファクシ
ミリの符号化方式で符号化して伝送すれば、色文字など
が消失することなく、従来のモノクロファクシミリで受
信することが可能である。すなわち、従来のモノクロフ
ァクシミリとのコンパチビリティを保つことが可能なカ
ラーファクシミリ装置が得られるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像符号化・復号化方法の好適な一実
施例を利用した装置の機能を表す構成ブロック図であ
る。
【図2】図1に示されている装置における周辺画素の量
子化誤差及びオーバーフロー値の重み付け係数を表す説
明図である。
【図3】図1に示されている装置における3値化された
色差信号に、2値信号を割り当てられる様子を表す説明
図である。
【図4】図1に示されている装置における画像圧縮率を
示す説明図である。
【図5】従来の画像符号化・復号化方法を利用した装置
の機能を表す構成ブロック図である。
【図6】図5に示されている装置における各プレーン間
の相関を利用する様子を示す説明図である。
【図7】図5に示されている装置における画像圧縮率を
示す説明図である。
【符号の説明】
102 色変換処理部 103 輝度2値化処理部 104 色差3値化処理部 105 輝度符号化処理部 106 色差信号符号化処理部 107 輝度信号復号化処理部 108 色差信号復号化処理部 109 逆色変換処理部 110 オーバーフロー拡散処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川畑 幸保 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号 三 菱電機株式会社 通信システム研究所内 (72)発明者 小野 文孝 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号 三 菱電機株式会社 通信システム研究所内 (56)参考文献 特開 平2−214260(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】R(赤)、G(緑)、B(青)の各色信号
    からなるカラー画像を符号化する方法であって、 前記カラー画像を輝度信号と色差信号に変換する変換工
    程と、 前記輝度信号を2値に変換し、輝度2値信号を生成する
    輝度2値変換工程と、 前記色差信号を3値に変換し、色差3値信号を生成する
    色差3値変換工程と、 前記輝度2値信号と、前記色差3値化信号とをそれぞれ
    符号化する符号化工程と、 を含み、前記カラー画像のR(赤)、G(緑)、B
    (青)の各色信号間の相関を除去してから符号化を行
    ラー画像符号化方法において、前記色差3値変換工程
    は、 符号化の対象となっている画素の周囲の画素の量子化誤
    差の重み付け誤差平均値を算出する誤差平均値算出工程
    と、 符号化の対象となっている前記画素の色差信号から、前
    記誤差平均値算出工程で算出された重み付け誤差平均値
    を減算し、減算色差信号を算出する減算工程と、 前記減算工程によって算出された減算色差信号を、所定
    の2個のしきい値を用いて3値化する3値化工程と、 を含み、3値化の際の量子化誤差を周囲の画素に拡散す
    ことを特徴とするカラー画像符号化方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカラー画像符号化方法に
    って得られた符号を復号する画像復号化方法であって、 前記符号を復号し、前記輝度2値信号と、前記色差3値
    信号とを算出する復号化工程と、 前記輝度2値信号と前記色差3値信号とから原カラー画
    像のR(赤)、G(緑)、B(青)の各色信号を復元す
    る色逆変換工程と、 前記色逆変換工程において復元された前記各色信号を、
    原各色信号の採り得る 値の範囲に正規化するオーバーフ
    ロー拡散工程と、 を含み、 前記オーバーフロー拡散工程は、 復号化の対象となっている画素の周囲の画素の正規化誤
    差の重み付け誤差平均値を算出する正規化誤差平均値算
    出工程と、 復号化の対象となっている前記画素の前記各色信号か
    ら、前記正規化誤差平均値算出工程で算出された重み付
    け誤差平均値を減算し、R(赤)、G(緑)、B(青)
    の各減算色信号を算出する正規化減算工程と、 前記正規化減算工程によって算出された前記各減算色信
    号を、所定の2個のしきい値AとBを用いて、 前記各減算色信号が前記しきい値A以上であるならば、
    Aを算出し、 前記各減算色信号が前記しきい値B未満であるならば、
    Bを算出し、 前記各減算色信号が前記しきい値A未満であり、前記し
    きい値B以上であるならば、前記各減算色信号をそのま
    ま算出する正規化工程と、 を含み、 前記色逆変換工程において復元された前記各色信号の、
    オーバーフロー値をその 周囲の画素に拡散することを特
    徴とするカラー画像復号化方法。
JP4130768A 1992-05-22 1992-05-22 カラー画像符号・復号化方法 Expired - Fee Related JP2724071B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4130768A JP2724071B2 (ja) 1992-05-22 1992-05-22 カラー画像符号・復号化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4130768A JP2724071B2 (ja) 1992-05-22 1992-05-22 カラー画像符号・復号化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05328141A JPH05328141A (ja) 1993-12-10
JP2724071B2 true JP2724071B2 (ja) 1998-03-09

Family

ID=15042201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4130768A Expired - Fee Related JP2724071B2 (ja) 1992-05-22 1992-05-22 カラー画像符号・復号化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2724071B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0905987B1 (en) 1997-09-26 2005-06-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image decoding method and apparatus, and data recording medium
KR101292039B1 (ko) * 2006-09-15 2013-08-01 엘지디스플레이 주식회사 표시장치용 영상데이터 처리 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05328141A (ja) 1993-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2629238B2 (ja) 復号装置及び復号方法
RU2273112C2 (ru) Сжатие изображения с использованием дискретного косинусного преобразования адаптивно определенного размера блока на основании дисперсии
JPH03192876A (ja) 画像符号化装置
US5491564A (en) Data compression method and apparatus for binary image using Markov model encoding
JPS6318777A (ja) デイザ信号の符号復号処理方法
JPH05130427A (ja) 画像符号化装置及び画像復号装置
JP2724071B2 (ja) カラー画像符号・復号化方法
JPH05176180A (ja) 2値画像混在静止自然画像の符号化方法
JP3223046B2 (ja) 誤差拡散法2値画像の符号化装置
JP3108526B2 (ja) 画像の量子化とその符号化方法
JP2683181B2 (ja) カラー画像処理装置
JP3004272B2 (ja) カラー画像符号化方法
JP3642158B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法、並びに伝送方法
JPH07154605A (ja) カラー画像処理方法
JPH04142879A (ja) 画像符号化および復号化方式
JP2716618B2 (ja) 画像符号化方法
JP2910204B2 (ja) 復号装置及び復号方法
JPH0342968A (ja) カラー画像情報符号化方式
JP2667860B2 (ja) 画像処理方法及び装置
JPH0463064A (ja) ハイブリッド型画像符号化・復号化装置
JP2796766B2 (ja) 2値画像混在静止自然画像の高能率符号化方法
JPH06339020A (ja) 画像処理方法および画像処理装置
JPH1198511A (ja) 画像符号化装置及び画像符号化方法
JPH01270469A (ja) 画像信号の高能率符号化装置
JPS6386963A (ja) 画像符号化方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees