JP2723619B2 - カップ自動販売機のカートリッジタンク式給水装置 - Google Patents

カップ自動販売機のカートリッジタンク式給水装置

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JP2723619B2 JP16595589A JP16595589A JP2723619B2 JP 2723619 B2 JP2723619 B2 JP 2723619B2 JP 16595589 A JP16595589 A JP 16595589A JP 16595589 A JP16595589 A JP 16595589A JP 2723619 B2 JP2723619 B2 JP 2723619B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はカップ自動販売機に用いられるカートリッジ
タンク式給水装置に関するものである。
従来の技術 近年、カップ自動販売機の普及により多種多様の飲料
が提供されるようになってきたが、カップ自動販売機を
設置、運営する場合には電源の他に水源が必要であるた
め、設置される場所が水源の有無により止むなく設置を
断念せざるを得ないことがあった。
かかる課題に対しては、カートリッジタンクと呼ばれ
る水タンクを別に準備して、この水タンクよりポンプに
てカップ自動販売機に送り込む給水装置が提案されてお
り、上記課題を解消するものとして使用されている。
このような給水装置は、例えば実公昭59−28774号公
報に示されており、以下図面を参照しながら、従来のカ
ートリッジタンク式給水装置について説明する。
第2図は従来のカートリッジタンク式給水装置を示す
ものである。1はカップ自動販売機の本体である。2は
給水口3より給水弁4を介して給水されるシスターン
で、内部の水位を検知するフロートスイッチ2aが具備さ
れている。5は前記シスターン2から第1のポンプ6の
吸入口6aに連結されている給水配管、7は前記ポンプ6
の吐出口6bと、3方弁8の共通ポート8aとを連結する給
水配管であり、前記3方弁8の常開ポート8bは給水配管
9によって温水タンク10と接続し給水される。この温水
タンク10は、内部に設けた電気ヒータ10aにより一定温
度の温水が貯留されている。また、レベルスイッチ10b
により内部の水位を検知している。11は給湯弁で、販売
信号を受け動作し温水タンク10内の温水を温水ノズル12
を経て撹拌装置(図示しない)に送り出す。
また、前記3方弁8の常閉ポート8cは冷水コイル13の
一端と接続され、冷却ブライン槽14で冷凍サイクルを形
成する冷凍機15によって常に冷却された冷却液14aが充
填されているが、前記冷水コイル13はその冷却液14aに
浸漬されている。この冷水コイル13のもう一端は冷水弁
16を経て冷水ノズル17に連結され、販売指令を受け冷水
を吐出する。
また、前記シスターン2からは製氷機給水配管18によ
って製氷機19に連結されている。
以上のように構成されたカップ自動販売機本体1の給
水口3にカートリッジタンク式給水装置20が接続され
る。このカートリッジタンク式給水装置20はカートリッ
ジタンク21と第2のポンプ22、及び細菌過フィルター
23の主要部品から成り、前記カートリッジタンク21に接
続された着脱自在継手21aより前記第2のポンプ22の吸
入口22aへ、吐出口22bより前記細菌過フィルター23の
入口側23aへ、そして出口側23bが前記本体1の給水口3
へそれぞれ配管接続されている。
ここで、前述した3方弁8について詳しく説明する
と、衆知のように流体接続ポートを3箇所有した電磁弁
であり、共通の流体出入口を共通ポートとして、通電し
ない時に前記共通ポートと開路状態になるポートを常開
ポート,共通ポートと閉路状態になるポートを常閉ポー
トとそれぞれ称した。従って通電した場合には前述した
開路と閉路はそれぞれ逆の状態になり、共通ポートと常
開ポートが閉路に、共通ポートと常閉ポートが開路にな
るものである。
以上のように構成された一従来例の動作について説明
する。先ず水を入れたカートリッジタンク21に着脱自在
継手21aを接続し、販売準備を完了する。そして温水を
必要とする飲料を販売する場合には、販売指令によっ
て、給湯弁11に通電され、温水が温水ノズル12を経て吐
出される。この動作により、温水タンク10内の温水水位
が低下すると、レベルスイッチ10bによって検知され、
ポンプ6への通電が開始される。このポンプ6が運転さ
れると、シスターン2内の水は、ポンプ6→3方弁8→
温水タンク10の順に給水され、前記温水タンク10内の水
位が元の水位に復帰すると、前記レベルスイッチ10bに
よってポンプ6の通電を断ち、給水を停止する。また、
冷水を必要とする場合には、販売指令により、ポンプ6
と3方弁8への通電が開始され、3方弁8までの経路は
同様にして、その後冷水コイル13→冷水弁16→冷水ノズ
ル17の順で吐出される。この動作により、シスターン2
内の水位が低下すると、フロートスイッチ2aによって検
知され、給水弁4と第2のポンプ22に通電して前記カー
トリッジタンク21内の水を、第2のポンプ→細菌過フ
ィルター23→給水口3→給水弁4の順に給水して前記シ
スターン2内の水位が元の水位に復帰すると、前記フロ
ートスイッチ2aによって前記第2のポンプ22の通電を断
ち、給水を停止する。所で、製氷機19の運転によっても
前記シスターン2内の水を消費するが、この場合も同様
にして、水位が低下すると、前記第2のポンプ22によっ
て前記カートリッジタンク21内の水が前記シスターン2
に給水されるものである。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、温水タンク10、
又は冷水コイル13に給水を行なうために、カートリッジ
タンク式給水装置20から受ける水をシスターン2内に貯
留するため、 (1) 長時間の販売動作が行なわれなかった場合、シ
スターン2内の水が外気と接触するために細菌が繁殖し
やすくなる。
(2) 第1のポンプ6と、カートリッジ式給水装置20
に設けた第2のポンプ22というように、2個のポンプを
動作さすため、電気消費量が大きく又、2個同時に動作
した場合には商用電源の許容電流を超過する危険性があ
る。
以上のような課題を有していた。
本発明は上記課題を鑑み、第2のポンプを必要とせ
ず、従来のカップ自動販売機内に設けられた第1のポン
プのみで、カートリッジタンク内の水を直接温水タン
ク、又は冷水コイルへ給水を行なうようにすることによ
り、従来のように一度シスターンに貯留されることがな
くなるので水の細菌増殖を抑制することが可能となる。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するため本発明のカートリッジタンク
式給水装置は、従来のカップ自動販売機内に設けられた
ポンプの吸込側にカートリッジタンクを接続し、同ポン
プの吐出側に細菌過フィルターを経由した後に3方弁
と温水タンク用給水弁を接続して構成するものである。
作用 本発明は上記した構成によって、ポンプの吸込側にカ
ートリッジタンクを、そして吐出側に細菌過フィルタ
ーを経由して3方弁と温水タンク用給水弁をそれぞれ接
続し、冷水コイルとシスターンへの給水は3方弁より、
そして温水タンクへの給水は3方弁と温水タンク用給水
弁により、それぞれ3通りの給水を前記3方弁と温水タ
ンク用給水弁の電気制御により切換えて、カートリッジ
タンクより直接給水するものである。
実 施 例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明
する。尚、従来と同一構成同一動作については、同一番
号を付してその詳細な説明を省略する。
第1図は本発明の一実施例を示すもので、ポンプ6の
吸込口6aとカートリッジタンク21とは給水配管24によっ
て接続されている。そして前記ポンプ6の吐出口6bと細
菌過フィルター23の入口23aとは、給水配管25により
接続され、前記細菌過フィルター23の出口23bと3方
弁8の共通ポート8aとは、給水配管26により接続されて
いる。27は前記3方弁8の常開ポート8bに接続され、シ
スターン2に送水される送水配管である。
28は前記3方弁8の常閉ポート8cと温水タンク用給水
弁29の入口ポート29aとを接続した給水配管で、常閉ポ
ート8c側は冷水コイル13に分岐、接続されている。
30は前記温水タンク用給水弁29の出口ポート29bと温
水タンク10を接続する給水配管である。
以上のように構成された一実施例の動作について、以
下同図にもとづいてその動作を説明する。
先ず水を入れたカートリッジタンク21に着脱自在継手
21aを接続することで販売準備が完了する。
次に飲料販売時における動作を説明する。まず、冷水
を必要とする場合には、販売指令によりポンプ6、3方
弁8及び冷水弁16にそれぞれ通電されると、カートリッ
ジタンク21内の水が給水配管24→ポンプ6→細菌過フ
ィルター23→3方弁8の共通ポート8a→3方弁8の常閉
ポート8c→冷水コイル13→冷水弁16→ノズル17の経路で
カップ(図示しない)に注出される。次に温水の吐出に
よって、温水タンク10内の水位が低くなり、レベルスイ
ッチ10bが動作すると、ポンプ6、3方弁8、及び温水
タンク用給水弁29にそれぞれ通電されて、カートリッジ
タンク21内の水が給水配管24→ポンプ6→細菌過フィ
ルター23→3方弁8の共通ポート8a→3方弁8の常閉ポ
ート8c→給水配管28→温水タンク用給水弁29→給水配管
30→温水タンク10の経路で給水され、温水タンク10内の
水位が元の水位まで達するとレベルスイッチ10bによっ
て検知され、給水が停止される。
また、製氷機19への給水でシスターン2内の水が消費
され水位が低下すれば、具備したフロートスイッチ2aの
検知により、ポンプ6の通電制御にてカートリッジタン
ク21内の水を3方弁8の常開ポート8bに接続した送水配
管27を経て給水される。
尚、飲料販売の途中でシスターン2の水位が低下しフ
ロートスイッチ2aが動作してシスターン2への給水に切
換ることで飲料吐出が途中で中断したり、シスターン2
への給水途中で販売動作に切換らないように、飲料販売
中に前記フロートスイッチ2aが動作しても飲料販売動作
が必要時間継続するように、また、シスターン2への給
水動作中であれば、前記フロートスイッチ2aが元の所定
位置に復帰するまで販売動作させないように電気制御で
誤動作を防ぐように構成されている。
以上のように本実施例によれば、3方弁と温水タンク
用給水弁、及びポンプをそれぞれ、通電制御することに
より、カートリッジタンク内の水をシスターンに貯留す
ることなく、ポンプにて冷水コイル又は温水タンクに直
接給水することができる。
発明の効果 以上のように本発明は、カートリッジタンク式給水装
置をカップ自動販売機内に設け、ポンプと温水タンク用
給水弁及び3方弁を通電制御することにより、カートリ
ッジタンク内の水が外気との接触を防止する事で、細菌
の繁殖を防止する。さらには従来方式よりもポンプの動
作頻度が少なく、電子使用量を削減できる。
以上のように前述した課題を解決する効果の他、カー
トリッジタンタだけを自動販売機に接続するだけでよい
ので小型になり設置スペースが極めて少なくてよい。な
どの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すカートリッジ式給水装
置とカップ自動販売機の略流体配管構成図、第2図は従
来の同構成図である。 2……シスターン、6……ポンプ、8……3方弁、10…
…温水タンク、13……冷水コイル、21……カートリッジ
タンク、23……細菌過フィルター、27……送水配管、
28……給水配管、29……温水タンク用給水弁、30……給
水配管。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水を簡易に貯蔵できるカートリッジタンク
    と、前記カートリッジタンク内の水を圧送するポンプ
    と、前記ポンプの吐出側と配管接続された細菌過フィ
    ルターと、この細菌過フィルターへの出口側と冷水コ
    イルとの配管途中に介挿した3方弁と、この3方弁の常
    閉ポートと温水タンクの配管途中に介挿した温水タンク
    用給水弁と、前記3方弁の常開ポートとシスターンを接
    続する給水配管とから成るカップ自動販売機のカートリ
    ッジタンク式給水装置。
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