JP2722836B2 - 自律走行車両の障害物回避装置 - Google Patents

自律走行車両の障害物回避装置

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JP2722836B2 JP3069828A JP6982891A JP2722836B2 JP 2722836 B2 JP2722836 B2 JP 2722836B2 JP 3069828 A JP3069828 A JP 3069828A JP 6982891 A JP6982891 A JP 6982891A JP 2722836 B2 JP2722836 B2 JP 2722836B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、予め設定された移動
コースを自動的に走行する自律走行車両において、該自
律走行車両の進行方向前方に存在する障害物を回避して
自律走行する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自律走行車両としては、例えば
「“インテリジェント・ビークル −自動車を無人で走
行させる試み−”津川定之 自動車技術会エレクトロニ
クス部門委員会資料 昭和62年9月18日」に記載さ
れているものがある。上記の自律走行車両においては、
予め設定された走行コースに沿ってガードレール等のガ
イドが設けられており、自律走行車両に設けられた超音
波距離センサ等によって上記ガイドからの距離を計測
し、ガイドから一定の距離を保ち、かつガイドに沿って
自動的に走行するようになっている。上記のごとき自律
走行車両において、予定コースの進行方向前方に他の車
両等の障害物が存在する場合には、その障害物を迂回す
るために、当該障害物の場所ではガイドから離れて走行
する必要がある。
【0003】図5は、従来の自律走行車両における障害
物回避装置の一例のブロック図である。図5において、
1はガードレール9に沿って自動走行する自律走行車
両、2〜5は自律走行車両1の車輪であり、2は左前
輪、3は右前輪、4は左後輪、5は右後輪である。ま
た、9は走行路に沿って設置されたガードレール(ガイ
ド)、11、11'はガードレール9までの距離を測定
する測距装置(例えば超音波距離センサ)であり、11
は車両前部の左側面、11'は車両後部の左側面に設置
されている。なお、図5では測距装置11、11'を車
両の左側にだけ取付け、左側ガードレールだけに対応す
るようになっているが、右側にも同様に取付けることで
両側のガードレールに対応することが出来る。また、1
2は車両前方に存在する障害物を検出する障害物検出手
段であり、例えばレーザレーダ等である。なお、TVカ
メラによる画像処理を用いた障害物検出方法もある。ま
た、13は舵角変更手段(ステアリング装置等)であ
り、後記の操舵角決定手段24で求めた操舵角φによっ
て車両の舵角を変更する。また、14、14'はそれぞ
れ左右の後輪に取付けたロータリエンコーダであり、左
後輪4と右後輪5のそれぞれの回転数を検出する。
【0004】次に、20は演算装置であり、その機能を
ブロックに分けて示すと、車両位置検出手段21、座標
算出手段22、記憶手段23、操舵角決定手段24とな
る。車両位置検出手段21は、測距装置11の測定値l
FRONTと、測距装置11'の測定値lREARとに基づいて、
車両とガードレールの距離およびガードレールに対する
傾き角θ、すなわち道路端に対する水平方向の傾き角を
算出する。車両からガードレールまでの距離はlFRONT
を用い、ガードレールに対する車両の傾き角θは、下記
(数1)式で算出する。なお(数1)式において、Hは
測距装置11と11'間の間隔である。 θ=(lFRONT−lREAR)/H …(数1) また、記憶手段23には車両前方のL(m)先における
ガードレールからの基準偏差ySが記憶されている。ま
た、操舵角決定手段24は、車両位置検出手段21で算
出されたlFRONTと傾き角θから車両の操舵角φを算出
する。すなわち、操舵角決定手段24においては、車両
位置検出手段21から与えられたlFRONTとθから下記
(数2)式によってD(m)先の偏差yを算出し、その
結果と記憶手段23に記憶された標準偏差ySを用いて
下記(数3)式によって操舵角φを算出する。なお、
(数3)式において、Kは比例定数であり、Lと共に実
験で求めた値である。 y=lFRONT+Lsinθ …(数2) φ=K(y−yS) …(数3) 図6は上記の各数値の関係を示す図である。
【0005】また、障害物検出手段12で測定した障害
物までの距離h0bが記憶手段23に記憶されたしきい値
以下になったと操舵角決定手段24で判断されると、記
憶手段23に記憶された舵角指令に基づいて、“回避−
直進−走行路への復帰”の順序で迂回動作を行なう。す
なわち、障害物を迂回するように自車を右方向へ回避
し、次に障害物に平行(道路端に平行)に直進し、障害
物を通り過ぎたら通常の走行路(ガードレールから所定
距離の位置)へ復帰する。この回避−直進−復帰の基準
となるのが、車両の位置座標である。この位置座標は座
標算出手段22で求める。すなわち、座標算出手段22
は、ロータリエンコーダ14、14'の測定値(タイヤ
の回転数)から車両の移動距離と移動方向を求め、車両
のスタート位置からの位置座標を求める。この位置座標
から、障害物を回避した後に十分な距離を直進したと判
断したとき走行路への復帰を行なう。
【0006】上記のごとき回避時の操舵角制御方法は多
数考えられるが、いずれの方法においても、回避動作を
開始すると車両の先頭位置に設けられた障害物検出手段
12の検知範囲から障害物が外れるため、障害物の実際
位置が測定不能となる。そのため、それまでの測定値に
基づいた推定によって走行路への復帰動作を行なうこと
になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の障
害物回避装置おいては、回避中は障害物を測定できない
ため、走行路へ復帰するタイミングが明確でなく、早く
復帰して障害物に接触するという問題、あるいは余裕代
を取り過ぎてなかなか復帰しないため、回避に時間がか
かる等の問題があった。また、障害物が移動体である場
合、例えば同じ走行路を先行している車両のような場合
には、迂回後に単に一定距離を直進しただけでは確実に
回避できたか否か不明であるため、復帰するタイミング
がわからないという問題もあった。
【0008】本発明は、上記のごとき従来技術の問題を
解決するためになされたものであり、回避後の復帰動作
を安全かつ迅速に行なうことの出来る自律走行車両の障
害物回避装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。すなわち、本発明においては、前部に
設けられた測距手段と後部に設けられた測距手段の測定
値が障害物の検出を開始した時点と検出を終了した時点
とによって当該車両と障害物との相対速度を検出し、当
該車両の速度と上記相対速度との比を所定値に乗算して
設定走行距離を求め、後部に設けられた測距手段の測定
値が障害物の検出を終了した時点(障害物を通り過ぎた
時点)からの走行距離が上記設定走行距離以上になると
障害物を通過したと判断して通常走行路へ復帰させるよ
うに制御するものである。
【0010】なお、特許請求の範囲において、当該車両
の走行速度を検出する第1の手段は、例えば、後記図3
のロータリエンコーダ14、14'で求めた車輪の回転
数から走行距離を求め、その単位時間当たりの値として
算出する座標算出手段22に相当する。また、走行距離
を算出する第2の手段も上記座標算出手段22に相当す
る。また、第3の手段は、主として障害物通過判断手段
26に相当する。
【0011】
【作用】上記のように、本発明においては、当該車両と
障害物との相対速度を検出し、当該車両の走行速度と上
記相対速度から安全な設定走行距離を算出し、当該車両
が障害物を通り過ぎた点から上記の設定走行距離以上走
行した後に通常の走行路へ復帰するものである。したが
って障害物が走行路前方を走行中の他車であったような
場合でも、安全な距離を保って通常走行路へ復帰するこ
とが出来ると共に、余裕代を取り過ぎて復帰が遅れると
いう畏れもなく、常に適確な回避−復帰動作を行なうこ
とが出来る。
【0012】
【発明の実施例】図1は、この発明の一実施例のブロッ
ク図である。図1において、左前輪2、右前輪3、左後
輪4、右後輪5、走行路に沿って設置されたガードレー
ル9、ガードレール9までの距離を測定する測距装置1
1、11'、障害物検出手段12、舵角変更手段13、
ロータリエンコーダ14、14'の部分は前記図5と同
様である。また、演算装置20内において、車両位置検
出手段21、座標算出手段22、記憶手段23の部分も
前記図5とほぼ同様である。
【0013】また、演算装置20内において、25は操
舵角決定手段、26は障害物通過判断手段である。障害
物通過判断手段26は、操舵角決定手段25からの回避
開始信号と、測距手段11、11'の測定データと、座
標算出手段22で算出した位置座標とに基づいて障害物
を通過したことを判断し、かつ当該車両(以下、自車と
略記)と障害物との相対速度に基づいて走行路への復帰
のタイミングを判断する。操舵角決定手段25は、障害
物通過判断手段26の結果に基づいて舵角指令を舵角変
更手段13へ出力する。
【0014】以下、上記の迂回動作について詳細に作用
を説明する。図2は、本実施例の演算内容を示すフロー
チャートである。また、図3は信号波形図であり、図3
の(a)は迂回動作における自車の走行軌跡(ガードレ
ール9と自車1と障害物8との位置関係)を示す平面
図、(b)および(c)は(a)に示す迂回動作を行な
った場合における信号波形図であり、(b)は図2に示
すフローチャートの場合の信号波形、(c)は後記図4
に示すフローチャートの場合の信号波形を示す。
【0015】まず、図3(a)に基づいて障害物回避の
概略を説明する。自車1は、その前部に設置した障害物
検知手段(例えばレーザレーダ)12によって車両前方
を監視し、障害物8が自車1に対して予め設定した所定
距離以下になると、記憶装置23に記憶してある舵角指
令に従って回避動作(右方向へ曲がる)し、ガードレー
ル9から所定距離Wだけ離れると直進方向(ガードレー
ルに添った方向)へ戻る。このように回避時のガードレ
ール9からの距離はWである。そしてそのまま直進して
障害物8の横を通過したら、安全のために予め設定した
所定の距離を走行した後、左方向へ曲がって通常の走行
路へ復帰する。
【0016】次に、図2に基づいて障害物を通過したか
否かの判断について説明する。まずP0では、自車1と
障害物8との相対速度vRの初期値0を設定する。次
に、P1では、車両前部の側面に設けられている測距装
置(以下、前測距装置と記す)11によって自車と左側
の物体との距離を計測する。自車が障害物8の横に達す
る前は左側の物体はガードレール9であり、図3(b)
に示すように、自車との距離は回避動作によって順次増
加し、予め定められた所定距離Wに達すると直進方向へ
戻り、そのまま直進する。自車が障害物8の横に達する
と左側の物体は障害物8となる。
【0017】次に、P2では、現時点で測定している左
側の物体が障害物であるか否かを判断する。自車と障害
物8との距離は、自車とガードレール9との距離すなわ
ち所定距離Wよりも短いので、測定距離がWより短い所
定のしきい値以下か否かによって判断することが出来
る。なお、上記のしきい値は、例えばW−lREARを用い
ることが出来る。なお、回避後の車両のガードレールか
らの距離Wは設定された舵角指令で決まり、また、l
REARは回避前の後方センサの測定値である。P2でNO
の場合は、P16へ行って復帰判断(詳細後述)を行な
う。一方、P2でYESの場合は、P3へ行き、前測距装
置11が障害物8の横に達した時点T1(障害物の検出
開始時点)を記憶する。
【0018】P4では、車両後部の側面に設けられてい
る測距装置(以下、後測距装置と記す)11'によって
自車と左側の物体との距離を計測する。以下、前記と同
様に、P5で障害物か否かの判断を行ない、障害物の場
合にはP6で後測距装置11'が障害物8の横に達した時
点T3を記憶する。次に、P7、P8、P9では、前測距装
置11が障害物8の横を通過したか否かを判断(測定距
離が所定距離Wになれば通過と判断)し、通過した時点
2(障害物の検出終了時点)を記憶する。次に、P10
では、上記のT2、T3が計測記録されたか否かを判断
し、NOの場合はP4へ戻って上記のルートを繰り返
す。これは前測距装置11と後測距装置11'との間隔
Hよりも障害物8の長さが短いような場合に、T2、T3
が記録されないままになるのを防ぐために行なう。次
に、P11、P12、P13では、後測距装置11'が障害物
8の横を通過したか否かを判断(測定距離が所定距離W
になれば通過と判断)し、通過した時点T4を記憶す
る。
【0019】次に、P14では、自車と障害物8との相対
速度を算出する。この相対速度は2つの測距装置が障害
物の横に達した時点の差、および障害物を通過した時点
の差から2回測定することが出来る。すなわち、前後の
測距装置の間隔をHとすれば 、 v1=H/(T3−T1) …(数4) v2=H/(T4−T2) …(数5) である。上記(数4)式と(数5)式の2つの相対速度
を平均することによって下記(数6)式に示すように、
自車と障害物との相対速度vRを算出する。 vR=(v1+v2)/2 …(数6) P15では、通常の走行路へ復帰するタイミングを判断す
るパラメータを算出する。このパラメータは後測距装置
11'が障害物8の横を通過した時点T4における自車の
位置座標(X、Y)である。
【0020】次に、P16では、通常の走行路へ復帰する
タイミングを判断する。この判断は上記の位置座標
(X、Y)と、現時点における自車の座標(XNOW、Y
NOW)と、障害物を通過して復帰するまでの設定走行距
離BVとを用いて判断する。なお、設定走行距離BVは予
め記憶しておいた所定距離Bにva/vRを乗じた値、す
なわち BV=B×va/vR …(数7) を用いる。したがって設定走行距離BVは、自車と障害
物との相対速度vRが小さい場合には大きな値となる。
ただし(数7)式において、vaは自車の現在の速度で
あり、例えば、ロータリエンコーダ14、14'で求め
た車輪の回転数から走行距離を求め、その単位時間当た
りの値として求めることが出来る。このvaの算出は、
座標算出手段22で求めて障害物通過判断手段26へ送
る。P16における通常の走行路へ復帰するタイミング
は、後測距装置11'が障害物8の横を通過した時点T4
(位置座標X、Y)からの自車の走行距離Laが上記の
設定走行距離BVを越えたとき復帰すると判断する。時
点T4(位置座標X、Y)からの自車の走行距離Laは、
下記(数8)式で示され、したがって通常の走行路へ復
帰するタイミングは、下記(数9)で示される。
【0021】
【数8】
【0022】P16では、上記(数9)式の条件が満足さ
れると通常走行路への復帰と判断し、P17で操舵角決定
手段25へ指令を送り、通常の走行路へ復帰する。な
お、上記(数9)式の条件が満足される前に、再び障害
物測定開始と判断された場合、すなわち一つの障害物を
追越した後に次の障害物が存在する場合には、P16から
1へ戻り、再び前記と同じ処理を繰り返す。つまり上
記の場合には走行路には復帰せず、次の障害物を回避し
た後に復帰することになる。上記のように、図1、図2
に示した実施例においては、障害物を通過してから復帰
するまでの設定走行距離BVを障害物と自車との相対速
度vRに応じて変化させるように構成しているので、障
害物が同一走行路を走行中の車両であり、それを追い越
すような場合でも、安全な車間距離Bを空けて走行路に
復帰することが出来る。
【0023】次に、図4は、本発明の他の実施例におけ
る演算内容を示すフローチャートである。なお、図3
(c)はこの演算内容に相当する信号波形図である。図
4において、P20では、障害物が検知され、回避走行が
行なわれ、それが終了した信号、すなわちレーン変更が
終わったという信号(パターンが終わった時に出力され
る信号)が入力されたか否かを判断する。P20でYES
の場合は、P21で、後測距装置11'(前測距装置11
でも可)で自車と左側の物体との距離を計測する。
【0024】次に、P22では、前記図2と同様に障害物
の検出開始を判断し、YESの場合はP23で現時点の測
定値が障害物を検出しているというフラグを設定する。
次に、P24、P25では、上記と同様に、障害物の検出終
了を判断し、YESの場合はP26で、通常の走行路へ復
帰するタイミングを判断するパラメータを記憶する。こ
のパラメータは障害物検出終了時、すなわち後測距装置
11'が障害物を通り過ぎた時点における自車の位置座
標(X、Y)である。
【0025】次に、P27では、通常の走行路へ復帰する
タイミングを判断する。この判断は、P23のフラグと、
26の座標(X、Y)と、現時点における自車の座標
(XNOW、YNOW)と、障害物を通過して復帰するまでの
設定走行距離B(予め設定した所定値)とを用いる。す
なわち、P23のフラグが設定されており、かつ、後測距
装置11'が障害物8の横を通過した時点(位置座標
X、Y)からの自車の走行距離Laが上記の設定走行距
離Bを越えたとき復帰すると判断する。なお、自車の走
行距離Laは、前記(数8)式で算出する。したがって
下記(数10)式が復帰のタイミングである。
【0026】
【数10】
【0027】なお、上記(数10)式が満足される前に
22で障害物検出開始と判断されると、P21へ戻り、再
び上記の処理を繰り返す。つまり、設定走行距離Bを走
行する前に再び障害物があると走行路には復帰しない。
27で復帰と判断すると、操舵角決定手段25に信号が
出力される。操舵角決定手段25では記憶されている復
帰用の舵角指令に切り換えて舵角変更手段13制御し、
通常の走行路へ復帰する。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、走行時の操舵制御用の測距装置からのデータを用い
て、障害物回避時の障害物位置の計測、通常走行路への
復帰時の判断に用いるように構成したことにより、新た
なセンサなどを追加することなしに、安全に走行路へ復
帰するタイミングを適確に判断することができ、また、
障害物が他の車両等の移動体である場合でも適正な復帰
時の判断を行なうことが出来る、という効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図。
【図2】本発明の一実施例における演算処理を示すフロ
ーチャート。
【図3】本発明の実施例における信号波形図。
【図4】本発明の他の実施例における演算処理を示すフ
ローチャート。
【図5】従来例のブロック図。
【図6】ガードレールと自車との位置関係を示す平面
図。
【符号の説明】
1…自律走行車両(当該車両) 2…左前輪 3…右前輪 4…左後輪 5…右後輪 8…障害物 9…ガードレール 11…前測距装置 11'…後測距装置 12…障害物検出手段 13…舵角変更手段 14、14'…ロータリエンコーダ 20…演算装置 21…車両位置検出手段 22…座標算出手段 23…記憶手段 24…操舵角決定手段 25…操舵角決定手段 26…障害物通過判断手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行路に沿って設置されたガイドとの距離
    を計測し、上記ガイドに沿ってガイドから所定距離を隔
    てて設定された走行路を予め記憶しているデータに基づ
    いて自動的に走行する自律走行車両において、当該車両
    の側面の少なくとも前部と後部に設けられ、上記ガイド
    までの距離を測定する少なくとも2つの測距手段と、当
    該車両に取付けられ、当該車両前方の障害物との距離を
    計測する障害物検出手段と、当該車両の操舵角を制御す
    る舵角制御手段と、上記障害物検出手段が計測した障害
    物との距離が所定距離以下になると上記障害物を避けて
    当該車両を回避させ、障害物の横を通り過ぎた後に通常
    の走行路へ復帰するように舵角制御手段を制御する操舵
    角決定手段と、当該車両の走行速度を検出する第1の手
    段と、当該車両の走行距離を検出する第2の手段と、上
    記前部に設けられた測距手段と上記後部に設けられた測
    距手段の測定値が上記障害物の検出を開始した時点と検
    出を終了した時点とによって当該車両と障害物との相対
    速度を検出し、上記第1の手段で求めた当該車両の走行
    速度と上記相対速度との比を所定値に乗算して設定走行
    距離を求め、上記後部に設けられた測距手段の測定値が
    上記障害物の検出を終了した時点からの上記第2の手段
    で求めた走行距離が上記設定走行距離以上になると障害
    物を通過したと判断して上記操舵角決定手段へ通常走行
    路への復帰を指示する第3の手段と、を備えたことを特
    徴とする自律走行車両の障害物回避装置。
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