JP2722813B2 - ガス絶縁開閉装置の故障点標定方法 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置の故障点標定方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ガス絶縁開閉装置の故障点標定方法に関
するものである。
〔従来の技術〕
ガス絶縁開閉装置を構成する各ガス区画において、内
部アーク閃絡事故が発生すると、アーク熱によるガス温
度上昇あるいは分解ガスの影響を受けてガス圧力は過渡
的な上昇変化を示す。
従来のガス絶縁開閉装置の故障点標定方法は、上述の
過渡的圧力上昇を、各ガス区画のガス配管の端部に取り
付けたガス圧力センサの出力データを故障点標定装置で
演算処理することにより検出し、どのガス区画で内部事
故が発生したかを検出するようになっている。
従来のガス絶縁開閉装置の故障点標定方法について、
第2図ないし第4図を参照しながら詳しく説明する。
第3図は2つのガス容器よりなる1つのガス区画にお
ける従来の方法により故障点標定を行う場合の構成図で
ある。第3図において、A,Bはガス容器、1は故障点標
定装置、4はガス配管5の端部に取り付けたガス圧力セ
ンサ、6,7は常時開いている止弁、8は常時閉じている
止弁、9は給排口である。
いま、ガス容器Aの内部で、例えば8kA程のアーク閃
絡電流が約100msec間流れる3相短絡事故が発生したと
きのガス圧力センサ4の出力データによる圧力上昇値P0
の時間的変化は、第2図のようになる。ただし、第2図
は、ガス圧力センサ4の出力の高周波成分を除去するた
めのローパスフィルタを通した後の圧力上昇値P0を示
す。
第2図に示すように、約10秒経過後の圧力上昇値P
0は、ΔPA+B付近の値を比較的長い時間継続する。この
ΔPA+Bをガス容器Aおよびガス容器Bの合算したガス容
積に対する残存圧力上昇レベルと呼ぶことにすれば、一
般的に残存圧力上昇レベルΔPは、外国文献「Electra
No.42,1975(CIGRE SC23)」および邦文献「電協研報告
第39巻第6号」により、次式に示される。
ΔP=C・I・t/V … なお、Cは装置の電圧階級や定格電流などの仕様によ
り異なるが例えば0.3(一線地絡のとき)や0.2(三相短
絡のとき)等の係数、Iはアーク電流〔kA〕、tはアー
ク時間〔msec〕、Vはガス容積〔1(リットル)〕であ
り、ΔPの単位は〔kgf/cm2〕である。
式により求められる残存圧力上昇レベルΔPA+Bを事
故判定値αとする。但し、確実に検出するための余裕を
とって、例えばΔPの70%を事故判定値αとする場合も
ある。そして、この事故判定値αとガス圧力センサ4に
よって検出・演算した圧力上昇値P0とを比較する。
具体的には、第4図に示すように、ガス圧力センサ4
によって1秒毎にガス圧力Pを検出し、故障点標定装置
1により6秒前の圧力に対する変化量を演算し比較す
る。例えば、時刻tのガス圧力をP1とすれば、次の〜
式を満たしたときに事故と判定していた。
Pt−Pt-6>α … Pt-1−Pt-7>α … Pt-2−Pt-8>α … 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら上記従来の方法によれば、複数のガス容
器からなるガス区画のようにガス容積が非常に大きくな
る場合には、事故判定値αがガス圧力センサ4の検出精
度以下となることがある。このような場合には、検出精
度の良いガス圧力センサ4を採用するにしても限界があ
り、事故検出が困難となる。
この発明の目的は、複数のガス容器からなる大容積の
ガス区画に対しても事故検出が可能であるガス絶縁開閉
装置の故障点標定方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕 この発明のガス絶縁開閉装置の故障点標定方法は、複
数のガス区画を有し、各ガス区画は互いに配管で連通さ
れた複数のガス容器からなるガス絶縁開閉装置の各ガス
容器の至近部にそれぞれ圧力センサを配置して各ガス容
器の至近部のガス圧力を周期的に測定し、一定期間前の
圧力に対する圧力上昇値と式で示される事故判定値Δ
Pとを比較して何れのガス区画の何れのガス容器に圧力
上昇を伴う故障が発生したかを判定することを特徴とす
る。
〔作用〕
この発明によれば、配管で連通された複数のガス容器
の中の1つのガス容器内で故障により発生する衝撃的な
圧力変化は、連通した他のガス容器へ伝搬してすぐに減
衰するが、各ガス容器の至近部にそれぞれ圧力センサを
配置して各ガス容器の至近部のガス圧力を周期的に測定
し、一定期間前の圧力に対する圧力上昇値と事故判定値
ΔPとを比較するようにしたことにより、圧力上昇を伴
う故障により発生する各ガス容器内の衝撃的な圧力変化
を減衰前に検出できるため、事故判定値ΔPを圧力セン
サの検出精度より十分大きいレベルに設定でき、複数の
ガス容器からなる大容積のガス区画に対しても、何れの
ガス区画の何れのガス容器に故障が発生したかを検出す
ることが可能となる。
〔実施例〕
この発明によるガス絶縁開閉装置の故障点標定方法に
ついて、第1図および第2図を参照しながら説明する。
第1図は2つのガス容器よりなる1つのガス区画にお
けるこの発明の方法による故障点標定を行う場合の構成
図である。第1図において、A,Bはガス容器、1は故障
点標定装置、2,3はそれぞれガス容器A,Bから至近部のガ
ス配管5に取り付けたガス圧力センサ、6,7は常時開い
ている止弁、8は常時閉じている止弁、9は給排口であ
る。
このガス絶縁開閉装置の故障点標定方法は、各ガス容
器A,Bの至近部に取り付けたガス圧力センサ2,3によりガ
ス圧力を周期的に測定する。例えば第4図を用いて説明
した従来例同様、1秒毎にガス圧力を測定し、故障点標
定装置1によって、6秒前の圧力に対する圧力上昇値を
求め、このようにして求めたガス圧力センサ2,3の出力
データによるそれぞれの圧力上昇値P1,P2を、事故判定
値と比較することにより、故障箇所を標定(故障点標
定)する。
いま、ガス容器Aの内部で、例えば8kA程のアーク閃
絡電流が約100msec間流れる3相短絡事故が発生したと
きのガス圧力センサ2,3の出力データによる圧力上昇値P
1,P2の時間的変化は、第2図のようになる。ただし、第
2図は、ガス圧力センサ2,3の出力の高周波成分を除去
するためのローパスフィルタを通した後の圧力上昇値
P1,P2を示す。ΔPAは従来例で述べた式によるガス容
器Aのガス容積に対する残存圧力上昇値、ΔPBはガス容
器Bのガス容積に対する残存圧力上昇値である。
この場合、事故判定値βは残存圧力上昇値ΔPBとな
り、従来の事故判定値α(ΔPA+B)より高いレベルに設
定できる。そして、ガス圧力センサ2,3によって検出
し、故障点標定装置1で演算処理した圧力上昇値P1,P2
と事故判定値βとを比較し標定する。第2図の場合、ガ
ス圧力センサ2の出力データによる圧力上昇値P1が事故
判定値β(=ΔPB)よりも一定時間(例えば3秒)以上
高くなっており、ガス容器Aに故障が発生したことがわ
かる。
この実施例では、ガス圧力センサ2,3を各ガス容器A,B
の至近部に取り付けたことにより、事故判定値βを、従
来の事故判定値αよりも高く、ガス圧力センサ2,3の検
出精度より十分大きいレベルに設定することができるた
め、複数のガス容器A,Bからなる大容積のガス区画に対
しても事故検出が可能となる。
〔発明の効果〕
この発明のガス絶縁開閉装置の故障点標定方法は、配
管で連通された各ガス容器の至近部にそれぞれ圧力セン
サを配置して各ガス容器の至近部のガス圧力を周期的に
測定し、一定期間前の圧力に対する圧力上昇値と事故判
定値ΔPとを比較するようにしたことにより、圧力上昇
を伴う故障により発生する各ガス容器内の衝撃的な圧力
変化を減衰前に検出できるため、事故判定値ΔPを圧力
センサの検出精度より十分大きいレベルに設定でき、複
数のガス容器からなる大容積のガス区画に対しても、何
れのガス区画の何れのガス容器に故障が発生したかを検
出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のガス絶縁開閉装置の故障点標定方法
による故障点標定を行う場合の構成図、第2図は事故発
生後のガス配管各部の圧力上昇値の時間的変化を示す
図、第3図は従来のガス絶縁開閉装置の故障点標定方法
による故障点標定を行う場合の構成図、第4図は事故判
定方法を具体的に説明するための図である。 1……故障点標定装置、2,3……ガス圧力センサ、A,B…
…ガス容器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のガス区画を有し、各ガス区画は互い
    に配管で連通された複数のガス容器からなるガス絶縁開
    閉装置の故障点標定方法において、各ガス容器の至近部
    にそれぞれ圧力センサを配置して前記各ガス容器の至近
    部のガス圧力を周期的に測定し、一定期間前の圧力に対
    する圧力上昇値と式で示される事故判定値ΔPとを比
    較して何れのガス区画の何れのガス容器に圧力上昇を伴
    う故障が発生したかを判定することを特徴とするガス絶
    縁開閉装置の故障点標定方法。 ΔP=C・I・t/V ただし、ΔPの単位は〔kgf/cm2〕で、Cは係数、Iは
    アーク電流〔kA〕、tはアーク時間〔msec〕、Vはガス
    容積〔1(リットル)〕である。
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JP2502685B2 (ja) * 1988-06-15 1996-05-29 松下電器産業株式会社 超音波探触子の製造方法
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