JP2722498B2 - 保温性多層構造糸 - Google Patents
保温性多層構造糸Info
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- D—TEXTILES; PAPER
- D02—YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
- D02G—CRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
- D02G3/00—Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
- D02G3/44—Yarns or threads characterised by the purpose for which they are designed
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- D02—YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
- D02G—CRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
- D02G3/00—Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
- D02G3/22—Yarns or threads characterised by constructional features, e.g. blending, filament/fibre
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- Textile Engineering (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、中空構造の合成繊維ステープルと綿繊維と
からなる保温性多層構造糸に関する。
からなる保温性多層構造糸に関する。
（従来の技術） 現在綿繊維は天然のクリンプと中空構造により、保温
性、吸湿性などにすぐれた性質を有するため、衣料用素
材として紡績糸の形態で非常に広範囲に使用されてい
る。
性、吸湿性などにすぐれた性質を有するため、衣料用素
材として紡績糸の形態で非常に広範囲に使用されてい
る。
また、綿繊維とポリエステルステープルを混紡して両者
の特徴を同時に出すために均一混紡した糸も衣料用素材
として広く製造され使用されている。
の特徴を同時に出すために均一混紡した糸も衣料用素材
として広く製造され使用されている。
さらに、吸湿性を狙って芯部に、中空断面を有ししか
も微細孔の少なくとも一部が中空部に連通した多孔質中
空ポリエステルステープルを配置せしめ、鞘部に0.9d以
下の合成繊維ステープルを配置せしめた２層構造タイプ
の糸も提案されている（特公昭62−62165号公報）。
も微細孔の少なくとも一部が中空部に連通した多孔質中
空ポリエステルステープルを配置せしめ、鞘部に0.9d以
下の合成繊維ステープルを配置せしめた２層構造タイプ
の糸も提案されている（特公昭62−62165号公報）。
（発明が解決しようとする課題） ところで、綿繊維100％の紡績糸は、汗の吸湿性にす
ぐれているものの強力が低いために、スポーツウエアに
用いられるとじきに生地が破損するという問題が生じ
た。
ぐれているものの強力が低いために、スポーツウエアに
用いられるとじきに生地が破損するという問題が生じ
た。
また、ポリエステル、綿混紡糸は、強力の面では向上
するものの、綿繊維のもつ保温性、吸湿性にすぐれた性
質が損なわれるという問題が生じている。
するものの、綿繊維のもつ保温性、吸湿性にすぐれた性
質が損なわれるという問題が生じている。
さらにまた、前記の２層構造タイプの糸は、強力、汗
の吸発散については優れているが、衣料用途に展開した
場合、着用時に、人体に冷たい感じを与え、後述する接
触温冷感特性に欠けるものであり、所謂、着用時に温か
い効果が得られない欠点があり、また、ポリエステル繊
維の複合糸であるため体育館の床などで強い摩擦を受け
ると溶融するという欠点がある。
の吸発散については優れているが、衣料用途に展開した
場合、着用時に、人体に冷たい感じを与え、後述する接
触温冷感特性に欠けるものであり、所謂、着用時に温か
い効果が得られない欠点があり、また、ポリエステル繊
維の複合糸であるため体育館の床などで強い摩擦を受け
ると溶融するという欠点がある。
本発明は、かかる従来の糸の欠点を解消し、スポーツ
ウエアなどの用途に用いても耐摩擦溶融性が高く、殊
に、着用時に人体に冷たい感じを与えることなく、逆に
温かい感じを与える特性を有し、しかもバルキー性、保
温性にすぐれた性質を生かした保温性多層構造糸を提供
しようとするものである。
ウエアなどの用途に用いても耐摩擦溶融性が高く、殊
に、着用時に人体に冷たい感じを与えることなく、逆に
温かい感じを与える特性を有し、しかもバルキー性、保
温性にすぐれた性質を生かした保温性多層構造糸を提供
しようとするものである。
（課題を解決するための手段） 本発明は、かかる課題を解決するために、次の手段を
とるものである。すなわち、本発明は、２種以上の繊維
からなる多層構造糸であり、該多層構造糸の外層部に
は、主として綿繊維が存在しており、該多層構造糸の内
層部には、主として横断面が中空構造の合成繊維ステー
プルが存在しており、さらに該多層構造糸において綿繊
維の占める割合が60〜90重量％であり、該多層構造糸に
おいて前記横断面が中空構造の合成繊維ステープルの占
める割合が10〜40重量％であり、かつ、該多層構造糸の
撚係数（インチ方式）が2.8〜4.5である 以下に本発明を詳細に説明する。本発明において、保
温性多層構造糸の内層部に主として存在するのは、横断
面が中空構造の合成繊維ステープルである。ここに、中
空構造にするのは、バルキー性と保温性とを高めるため
である。中空構造の横断面フイラメントの集合体により
空気層を何重にも形成して保温性を高めるとともにバル
キー性を向上させるのである。中空構造をあらわす目安
として中空率を採用するが、本発明においては５〜55％
の中空率が好ましい。５％未満の場合には、保温性、バ
ルキー性を高めることがやや困難であり、他方55％をこ
えると、フイラメントの側面方向からの力に耐えがたく
なり、かえって中空断面が押しつぶされ、そのためバル
キー性、保温性が低下する傾向があり好ましくない。こ
の点から中空率は10〜40％が好ましい。この範囲のもの
は、ナチュラルクリンプが形成されやすく、バルキー
性、保温性を高める上で好ましい。中空率は、デジタル
測微装置（（株）コーザク製）により中空の合成繊維ス
テープルの横断面の外円と内円について、平均の半径を
夫々求め、この半径から夫々面積を求めて面積比（％）
で表わしたものをいう。
とるものである。すなわち、本発明は、２種以上の繊維
からなる多層構造糸であり、該多層構造糸の外層部に
は、主として綿繊維が存在しており、該多層構造糸の内
層部には、主として横断面が中空構造の合成繊維ステー
プルが存在しており、さらに該多層構造糸において綿繊
維の占める割合が60〜90重量％であり、該多層構造糸に
おいて前記横断面が中空構造の合成繊維ステープルの占
める割合が10〜40重量％であり、かつ、該多層構造糸の
撚係数（インチ方式）が2.8〜4.5である 以下に本発明を詳細に説明する。本発明において、保
温性多層構造糸の内層部に主として存在するのは、横断
面が中空構造の合成繊維ステープルである。ここに、中
空構造にするのは、バルキー性と保温性とを高めるため
である。中空構造の横断面フイラメントの集合体により
空気層を何重にも形成して保温性を高めるとともにバル
キー性を向上させるのである。中空構造をあらわす目安
として中空率を採用するが、本発明においては５〜55％
の中空率が好ましい。５％未満の場合には、保温性、バ
ルキー性を高めることがやや困難であり、他方55％をこ
えると、フイラメントの側面方向からの力に耐えがたく
なり、かえって中空断面が押しつぶされ、そのためバル
キー性、保温性が低下する傾向があり好ましくない。こ
の点から中空率は10〜40％が好ましい。この範囲のもの
は、ナチュラルクリンプが形成されやすく、バルキー
性、保温性を高める上で好ましい。中空率は、デジタル
測微装置（（株）コーザク製）により中空の合成繊維ス
テープルの横断面の外円と内円について、平均の半径を
夫々求め、この半径から夫々面積を求めて面積比（％）
で表わしたものをいう。
なお、中空の横断面について、内円と外円とが一義的
にきまらないときには、内接円と外接円とを求めて、そ
の半径から求める。そして、中空構造の合成繊維として
は、ポリエステル系繊維、ポリアミド繊維（ナイロン
６、ナイロン66、ナイロン46など）、ポリアクリル系繊
維などがあげられるが、そのうちでもポリエステル系繊
維が好ましい。また、その長さも、等長カットでも不等
長カットでも良く、30〜51mmが好ましく、さらには35〜
47mmが好ましい。また、繊度は1.5〜4dが好ましい。こ
の中空構造の合成繊維ステープルは、保温性多層構造糸
の中において10〜40重量％、好ましくは15〜30重量％含
まれる。これは、バルキー性、保温性を高めるためと、
外層部に主として存在する綿繊維の強力を補完して前記
多層構造糸としての強力を高めるためである。10重量％
未満になると、バルキー性、保温性も低下し、また糸と
しての強力低下につながるので好ましくない。他方、40
重量％をこえると吸湿性がそこなわれ、また摩擦溶融に
も耐えがたくなるので好ましくない。
にきまらないときには、内接円と外接円とを求めて、そ
の半径から求める。そして、中空構造の合成繊維として
は、ポリエステル系繊維、ポリアミド繊維（ナイロン
６、ナイロン66、ナイロン46など）、ポリアクリル系繊
維などがあげられるが、そのうちでもポリエステル系繊
維が好ましい。また、その長さも、等長カットでも不等
長カットでも良く、30〜51mmが好ましく、さらには35〜
47mmが好ましい。また、繊度は1.5〜4dが好ましい。こ
の中空構造の合成繊維ステープルは、保温性多層構造糸
の中において10〜40重量％、好ましくは15〜30重量％含
まれる。これは、バルキー性、保温性を高めるためと、
外層部に主として存在する綿繊維の強力を補完して前記
多層構造糸としての強力を高めるためである。10重量％
未満になると、バルキー性、保温性も低下し、また糸と
しての強力低下につながるので好ましくない。他方、40
重量％をこえると吸湿性がそこなわれ、また摩擦溶融に
も耐えがたくなるので好ましくない。
他方、前記多層構造糸の外層部に主として存在する綿
繊維は、該多層構造糸の中において60〜90重量％、好ま
しくは70〜85重量％存在する。60重量％未満になると綿
繊維の特徴を出すとともに被覆効果を出すことが難しく
なり、また、耐摩擦溶融性も低くなり、他方90重量％を
こえるとバルキー性、保温性も共に低下して好ましくな
い。
繊維は、該多層構造糸の中において60〜90重量％、好ま
しくは70〜85重量％存在する。60重量％未満になると綿
繊維の特徴を出すとともに被覆効果を出すことが難しく
なり、また、耐摩擦溶融性も低くなり、他方90重量％を
こえるとバルキー性、保温性も共に低下して好ましくな
い。
前記多層構造糸にかけられる撚係数は2.8〜4.5さらに
は3.0〜4.0かが好ましい。これは2.8未満であると繊維
の収束性が悪く、又、4.5を超えると複合糸のもつクリ
ンプが失なわれ、バルキー性、保温性が損なわれるから
である。なお、撚係数をＫ、撚数（T/in）をＴ、英式綿
番手をNeとすると、 の関係がある撚係数（インチ方式）を採用する。
は3.0〜4.0かが好ましい。これは2.8未満であると繊維
の収束性が悪く、又、4.5を超えると複合糸のもつクリ
ンプが失なわれ、バルキー性、保温性が損なわれるから
である。なお、撚係数をＫ、撚数（T/in）をＴ、英式綿
番手をNeとすると、 の関係がある撚係数（インチ方式）を採用する。
前記多層構造糸の太さには特に限定はないものの、10
〜60′ｓが保温性、吸湿性を向上させる上で好ましい。
本発明によれば、前記する構成をとることにより、従来
の２層構造タイプの糸の有する、すべての欠点が解消さ
れ、さらに驚くべきことには、着用時に、人体に冷たい
感じを与えずして、逆に、温かい感触を与える特有の効
果を有しており、後述する、接触温冷感特性値が極めて
小さくなるといった特性の得られることが判明した。
〜60′ｓが保温性、吸湿性を向上させる上で好ましい。
本発明によれば、前記する構成をとることにより、従来
の２層構造タイプの糸の有する、すべての欠点が解消さ
れ、さらに驚くべきことには、着用時に、人体に冷たい
感じを与えずして、逆に、温かい感触を与える特有の効
果を有しており、後述する、接触温冷感特性値が極めて
小さくなるといった特性の得られることが判明した。
なお、かかる保温性多層構造糸を製造するには、練条
機又は粗紡機で多層構造スライバー又は多層構造粗糸を
製造し、ついで精紡機で多層構造糸とする方法によって
行なわれる。
機又は粗紡機で多層構造スライバー又は多層構造粗糸を
製造し、ついで精紡機で多層構造糸とする方法によって
行なわれる。
（実施例） 実施例 1. 以下実施例により、本発明を具体的に説明する。
綿繊維（サヤ）と、繊度が2.0dであり、平均繊維長が
38mmであり、中空率23％の中空ポリエステルステープル
（芯）とを用意し、別々に通常の紡績方法で、スライバ
ーとし混合重量比、綿繊維80重量％、中空ポリエステル
ステープル20重量％で粗紡機で２層構造粗糸とし精紡機
にて30′s/1の２層構造糸を製造した。
38mmであり、中空率23％の中空ポリエステルステープル
（芯）とを用意し、別々に通常の紡績方法で、スライバ
ーとし混合重量比、綿繊維80重量％、中空ポリエステル
ステープル20重量％で粗紡機で２層構造粗糸とし精紡機
にて30′s/1の２層構造糸を製造した。
比較例１として綿繊維（サヤ）80重量％、通常の（中
実）ポリエステルステープル:2.0d、平均繊維長38mm、
熱水収縮率10.0％（芯）20重量％で粗紡機で２層構造粗
糸を製造し精紡機で30′s/1の２層構造糸を製造した。
実）ポリエステルステープル:2.0d、平均繊維長38mm、
熱水収縮率10.0％（芯）20重量％で粗紡機で２層構造粗
糸を製造し精紡機で30′s/1の２層構造糸を製造した。
比較例２として実施例１と同様な原料を用い、同じ混率
で練条機で均一混紡して30′s/1の均一混紡糸を製造し
た。さらに、比較例３として、芯として実施例と同様な
原料を用い、サヤとして0.7d、平均繊維長38mmのポリエ
ステルステープルを用いて同様にして２層構造糸を製造
した。
で練条機で均一混紡して30′s/1の均一混紡糸を製造し
た。さらに、比較例３として、芯として実施例と同様な
原料を用い、サヤとして0.7d、平均繊維長38mmのポリエ
ステルステープルを用いて同様にして２層構造糸を製造
した。
次いで、夫々の２層構造糸、混紡糸を30″×22ゲージ
の編機で100ウエール/30.6コースの密度で編立て、保温
性、接触温冷感、バルキー性、摩擦溶融性を測定した。
測定結果を第１表に示す。
の編機で100ウエール/30.6コースの密度で編立て、保温
性、接触温冷感、バルキー性、摩擦溶融性を測定した。
測定結果を第１表に示す。
保温率は21℃、50％RH、気流10cm/secの室で安静に座
っている人が快適と感じるときの衣服の保温力で定義す
る。そして保温率の測定は恒温式保温性試験機（大栄精
器製、タイプASTM）により、試験片を36℃に設定した恒
温発熱体に取付け、36℃に保つために使われた消費電力
量を求め、これと試料のない裸状のままで同様に消費電
力量を求め次の式により保温率（％）を算出する。
っている人が快適と感じるときの衣服の保温力で定義す
る。そして保温率の測定は恒温式保温性試験機（大栄精
器製、タイプASTM）により、試験片を36℃に設定した恒
温発熱体に取付け、36℃に保つために使われた消費電力
量を求め、これと試料のない裸状のままで同様に消費電
力量を求め次の式により保温率（％）を算出する。
a:発熱体の裸状における放熱量（cal/cm2/s） b:発熱体に試料を取付けたときの放熱量（〃） また接触温冷感とは皮膚が布に触れた瞬間に感じる温
感のことで、接触温冷感測定器サーモラボ（加藤鉄工所
製）で人体の皮膚温に相当する一定熱量（温度）を与え
た熱源板を試料に接触させたときの熱源板の温度低下度
から試料への熱吸収（流）速度を計算し、３回の平均値
であらわす。最大熱流速度（cal/cm2/sec）が小さいも
のほど「温かい」ことをあらわす。尚、この測定値によ
れば、最大熱流速度（cal/cm2/sec）の値は、最小値と
して0.001の単位から有意差が検出出来得る。
感のことで、接触温冷感測定器サーモラボ（加藤鉄工所
製）で人体の皮膚温に相当する一定熱量（温度）を与え
た熱源板を試料に接触させたときの熱源板の温度低下度
から試料への熱吸収（流）速度を計算し、３回の平均値
であらわす。最大熱流速度（cal/cm2/sec）が小さいも
のほど「温かい」ことをあらわす。尚、この測定値によ
れば、最大熱流速度（cal/cm2/sec）の値は、最小値と
して0.001の単位から有意差が検出出来得る。
また、バルキー性は圧縮弾性試験機（前田MFG製）4cm
2の編地に1g/cm2の加重を加えたのち、厚みを測定し、
その値を目付で除した数値で数値が大きいほどバルキー
性があることを表わす。
2の編地に1g/cm2の加重を加えたのち、厚みを測定し、
その値を目付で除した数値で数値が大きいほどバルキー
性があることを表わす。
さらに、摩擦溶融性は、夫々の編地を用いてスポーツ
ウエアを作成し、４人に交替で夫々のスポーツウエアを
着用してもらい、木の床面にひざで20回スライディング
を行ってもらい、その結果から判定した。
ウエアを作成し、４人に交替で夫々のスポーツウエアを
着用してもらい、木の床面にひざで20回スライディング
を行ってもらい、その結果から判定した。
実施例１の場合はバルキー性にすぐれ、保温率も良好
であり、殊に、接触温冷感は、従来の２層構造糸である
比較例１の0.034cal/cm2/secに比べて、0.026cal/cm2/s
ecと極めて小さい値を示しており、着用時に温かい感じ
を与える事が出来、秋冬物スポーツウエア素材に好適で
あった。また、摩擦溶融にも強かった。
であり、殊に、接触温冷感は、従来の２層構造糸である
比較例１の0.034cal/cm2/secに比べて、0.026cal/cm2/s
ecと極めて小さい値を示しており、着用時に温かい感じ
を与える事が出来、秋冬物スポーツウエア素材に好適で
あった。また、摩擦溶融にも強かった。
比較例１は通常のポリエステルステープルを使用してい
るためバルキー性、保温率とも劣り又接触温冷感は、0.
034cal/cm2/secと大きい値を示し、着用時に冷たい感じ
を与えるものであった。摩擦溶融性は、サヤが綿繊維の
ため強かった。
るためバルキー性、保温率とも劣り又接触温冷感は、0.
034cal/cm2/secと大きい値を示し、着用時に冷たい感じ
を与えるものであった。摩擦溶融性は、サヤが綿繊維の
ため強かった。
比較例２は中空エステルステープルを均一混紡したため
中空エステルステープルが糸断面に分散してバルキー
性、保温率とも本発明の多層構造糸に比べて劣るもので
あり、接触温冷感も0.030cal/cm2/secと大きい値を示
し、着用時に冷たい感じを与えるものとなった。また、
摩擦溶融性は、均一混紡糸のためスライディングテスト
で溶融した。
中空エステルステープルが糸断面に分散してバルキー
性、保温率とも本発明の多層構造糸に比べて劣るもので
あり、接触温冷感も0.030cal/cm2/secと大きい値を示
し、着用時に冷たい感じを与えるものとなった。また、
摩擦溶融性は、均一混紡糸のためスライディングテスト
で溶融した。
比較例３は、サヤにポリエステルステープルを使用して
いるため、保温率が小さく、接触温冷感は0.035cal/cm2
/secと極めて大きい値を示し、着用時に冷たい感じを与
えるものとなり、また摩擦溶融性もスライディングテス
トの結果溶融してやぶれるというものであった。
いるため、保温率が小さく、接触温冷感は0.035cal/cm2
/secと極めて大きい値を示し、着用時に冷たい感じを与
えるものとなり、また摩擦溶融性もスライディングテス
トの結果溶融してやぶれるというものであった。
（発明の効果） このように本発明の多層構造糸は、中空ポリエステル
の特徴を活かした素材で、織物にしたときにバルキー
性、保温率にすぐれており、かつ、接触温冷感特性が極
めて小さい値を示し、着用時に温かい感触を与えしかも
耐摩擦溶融性にすぐれたものであった。
の特徴を活かした素材で、織物にしたときにバルキー
性、保温率にすぐれており、かつ、接触温冷感特性が極
めて小さい値を示し、着用時に温かい感触を与えしかも
耐摩擦溶融性にすぐれたものであった。
Claims (1)
- 【請求項１】２種以上の繊維からなる多層構造糸であ
り、該多層構造糸の外層部には、主として綿繊維が存在
しており、該多層構造糸の内層部には、主として横断面
が中空構造の合成繊維ステープルが存在しており、さら
に該多層構造糸において綿繊維の占める割合が60〜90重
量％であり、該多層構造糸において前記横断面が中空構
造の合成繊維ステープルの占める割合が10〜40重量％で
あり、かつ、該多層構造糸の撚係数（インチ方式）が2.
8〜4.5であることを特徴とする保温性多層構造糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63159723A JP2722498B2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | 保温性多層構造糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63159723A JP2722498B2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | 保温性多層構造糸 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0214032A JPH0214032A (ja) | 1990-01-18 |
| JP2722498B2 true JP2722498B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=15699872
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63159723A Expired - Fee Related JP2722498B2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | 保温性多層構造糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2722498B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007016356A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Unitika Textiles Ltd | 中空紡績糸織編物及びその製造方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5987263A (en) * | 1996-01-30 | 1999-11-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Camera |
| TWI384099B (zh) | 2009-05-04 | 2013-02-01 | Ruentex Ind Ltd | 複合多層式紗線結構及其製法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58144140A (ja) * | 1982-02-18 | 1983-08-27 | 東洋紡績株式会社 | ２層構造糸 |
| JPS6147807A (ja) * | 1984-08-09 | 1986-03-08 | Teijin Ltd | 捲縮多孔中空繊維及びその製造方法 |
-
1988
- 1988-06-28 JP JP63159723A patent/JP2722498B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007016356A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Unitika Textiles Ltd | 中空紡績糸織編物及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0214032A (ja) | 1990-01-18 |
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