JP2721995B2 - 浸水センサー具 - Google Patents
浸水センサー具Info
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- JP2721995B2 JP2721995B2 JP1125980A JP12598089A JP2721995B2 JP 2721995 B2 JP2721995 B2 JP 2721995B2 JP 1125980 A JP1125980 A JP 1125980A JP 12598089 A JP12598089 A JP 12598089A JP 2721995 B2 JP2721995 B2 JP 2721995B2
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- water
- optical fiber
- casing
- absorbing
- sensor device
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、光フアイバーケーブルの接続部を収容す
る円筒状クロージヤー内に対する水の侵入の検知に用い
られる浸水センサー具に関するものである。
る円筒状クロージヤー内に対する水の侵入の検知に用い
られる浸水センサー具に関するものである。
従来の通信網は、銅線ケーブルを使用しており、この
銅線ケーブル内の銅線が水に濡れると通信が乱れるた
め、銅線ケーブルの外表面が損傷して内部の銅線が浸水
する事態を予防することが重要な課題であつた。上記浸
水予防には、通常、いわゆる「ガス保守方式」という手
段が講じられてきた。これは、ケーブル内に常時一定の
ガスを封入し一定の圧力に保圧しておき、ガスのケーブ
ル外への流出によつて上記圧力が低下することにより、
ケーブルの損傷(ひいてはケーブル内への浸水)という
事態を検出するというものである。
銅線ケーブル内の銅線が水に濡れると通信が乱れるた
め、銅線ケーブルの外表面が損傷して内部の銅線が浸水
する事態を予防することが重要な課題であつた。上記浸
水予防には、通常、いわゆる「ガス保守方式」という手
段が講じられてきた。これは、ケーブル内に常時一定の
ガスを封入し一定の圧力に保圧しておき、ガスのケーブ
ル外への流出によつて上記圧力が低下することにより、
ケーブルの損傷(ひいてはケーブル内への浸水)という
事態を検出するというものである。
ところが、最近では、上記銅線ケーブルに代えて光フ
アイバーケーブルが利用されるようになり、この光フア
イバーケーブルでは通信に用いる光フアイバー心線が充
分に保護されているため、その接続部においてのみ浸水
等を検知して保守管理すれば足りるようになつている。
アイバーケーブルが利用されるようになり、この光フア
イバーケーブルでは通信に用いる光フアイバー心線が充
分に保護されているため、その接続部においてのみ浸水
等を検知して保守管理すれば足りるようになつている。
この種の光フアイバーケーブルの端部の接続は、一般
に円筒状クロージヤーを用い、その一方の端面から一方
の光フアイバーケーブルの端部をクロージヤー内に導入
するとともに、他方の端面から他方の光フアイバーケー
ブルの端部を導入し、両端部から引き出された光フアイ
バー心線を、その端部を突き合わせた状態で接続すると
いうことが行われている。このような構造の光フアイバ
ーケーブルの接続部に対して従来のガス保守方式を用い
ることは、構造的な問題や管理費等の問題があり適切で
はない。このため本発明者らは、保守管理が容易で、か
つ長寿命であり小形化が可能な浸水センサー具を開発研
究し、すでに特許出願(特願平1−51768号)してい
る。この浸水センサー具8は、第5図に示すように、円
筒状クロージヤー6の底部に配設され、クロージヤー6
内に導入された左右一対の光フアイバーケーブル1,1aか
ら引き出され突き合わされた光フアイバー心線5,5aを内
部に収容するようになつている。第5図において、2,2a
は、ケーブル把持部、3,3aはテンシヨンメンバー、4,4a
はテンシヨンメンバー把持部、10は光フアイバー心線5,
5aの接続部収納部(余長処理部)、7は端面板である。
この提案に係る浸水センサー具8は光通信に利用されな
い最下段の光フアイバー心線5,5aの接続部を収容するも
のであり、第6図および第7図に示すように、底面透孔
付きの長方形の箱形ケーシング20と、4本の脚部21のつ
め部と上記ケーシング20の4隅の凹部との係合によつて
上記ケーシング20を着脱自在に蓋する上面透孔付きの蓋
体20aを備えている。上記長方形の箱形ケーシング20
は、長手方向の中央から左側部分が室ブロツク22に、右
側部分が中実部ブロツク23に形成されている。そして、
上記箱形ケーシング20の左側部分の室ブロツク22の内部
には、第7図に示すように、長手方向の一端から他端に
向かつて第1の中央溝24付きの中央突条25が延設さてお
り、その突条25によつてケーシングの室ブロツク22の内
部が左右の2室26,27に分けられている。また、上記ケ
ーシング20の中実部ブロツク23に、上記中央突条25の第
1の中央溝24を延長した状態で第2の中央溝28がケーシ
ング20の端部迄形成されている。この場合、上記第2の
中央溝28の一方の溝壁が図示のようにアーチ状に大きく
えぐられ、その部分が大きな凹部29に形成されている。
上記第2の中央溝28の入口側部分では、相対向する溝壁
がえぐられ入口全体がアーチ状の溝内案内部30に形成さ
れている。また、上記第2の中央溝28の出口側部分は、
矩形状の固定具収容室31aに形成されている。上記中央
突状25により区分され形成された左右の2室26,27に
は、それぞれの2室26,27内に収まる形状の吸水膨脹材3
1が配設される。これらの吸水膨脹材31は、エチレン−
プロピレン−ジエンゴム(EPDM)を主成分とし、全体に
水膨脹潤剤および吸水剤が分散されて形成された吸水膨
脹ゴムから構成されている。32は固定板で略コ字状に形
成されており、コ字状の両横辺を左右両吸水膨脹材31の
外側面に合わせ、かつコ字状の縦辺を上記両吸水膨脹材
31の前端面および中央突条25の前端面に沿わせた状態で
上記室ブロツク22内に配設される。この室ブロツク22に
おいて、中実部ブロツク23と室ブロツク22との境界壁
と、コ字状固定板32のコ字状の縦辺との間の空間が、上
記吸水膨脹材31の吸水膨脹による押圧力によつて固定板
32が図示の右方へ移動する際の移動スペースとなる。そ
して、上記中実部ブロツク23と室ブロツク22との境界壁
33が上記固定板32の上記移動のストツパー部となる。34
は第1の固定金具で、上記第1および第2の中央溝内2
4,28に配設されケーシング20を横切つた状態で挿通する
光フアイバー心線5,5aにおいて、上記吸水膨脹材31の前
端面に対応する光フアイバー心線5,5aの部分を固定板32
を介して吸水膨脹材31の前端面に固定する。35は第2の
固定金具で、中実部ブロツク23の固定具収容室31aに対
応する光フアイバー心線5,5aの部分を固定具収容室31の
内壁面角部に固定する。なお、36は光フアイバー心線5,
5aを通すため固定板32に設けられた切欠穴、37は閉蓋時
に上記固定具収容室31aの上部に嵌合し蓋した状態にす
る突起部である。
に円筒状クロージヤーを用い、その一方の端面から一方
の光フアイバーケーブルの端部をクロージヤー内に導入
するとともに、他方の端面から他方の光フアイバーケー
ブルの端部を導入し、両端部から引き出された光フアイ
バー心線を、その端部を突き合わせた状態で接続すると
いうことが行われている。このような構造の光フアイバ
ーケーブルの接続部に対して従来のガス保守方式を用い
ることは、構造的な問題や管理費等の問題があり適切で
はない。このため本発明者らは、保守管理が容易で、か
つ長寿命であり小形化が可能な浸水センサー具を開発研
究し、すでに特許出願(特願平1−51768号)してい
る。この浸水センサー具8は、第5図に示すように、円
筒状クロージヤー6の底部に配設され、クロージヤー6
内に導入された左右一対の光フアイバーケーブル1,1aか
ら引き出され突き合わされた光フアイバー心線5,5aを内
部に収容するようになつている。第5図において、2,2a
は、ケーブル把持部、3,3aはテンシヨンメンバー、4,4a
はテンシヨンメンバー把持部、10は光フアイバー心線5,
5aの接続部収納部(余長処理部)、7は端面板である。
この提案に係る浸水センサー具8は光通信に利用されな
い最下段の光フアイバー心線5,5aの接続部を収容するも
のであり、第6図および第7図に示すように、底面透孔
付きの長方形の箱形ケーシング20と、4本の脚部21のつ
め部と上記ケーシング20の4隅の凹部との係合によつて
上記ケーシング20を着脱自在に蓋する上面透孔付きの蓋
体20aを備えている。上記長方形の箱形ケーシング20
は、長手方向の中央から左側部分が室ブロツク22に、右
側部分が中実部ブロツク23に形成されている。そして、
上記箱形ケーシング20の左側部分の室ブロツク22の内部
には、第7図に示すように、長手方向の一端から他端に
向かつて第1の中央溝24付きの中央突条25が延設さてお
り、その突条25によつてケーシングの室ブロツク22の内
部が左右の2室26,27に分けられている。また、上記ケ
ーシング20の中実部ブロツク23に、上記中央突条25の第
1の中央溝24を延長した状態で第2の中央溝28がケーシ
ング20の端部迄形成されている。この場合、上記第2の
中央溝28の一方の溝壁が図示のようにアーチ状に大きく
えぐられ、その部分が大きな凹部29に形成されている。
上記第2の中央溝28の入口側部分では、相対向する溝壁
がえぐられ入口全体がアーチ状の溝内案内部30に形成さ
れている。また、上記第2の中央溝28の出口側部分は、
矩形状の固定具収容室31aに形成されている。上記中央
突状25により区分され形成された左右の2室26,27に
は、それぞれの2室26,27内に収まる形状の吸水膨脹材3
1が配設される。これらの吸水膨脹材31は、エチレン−
プロピレン−ジエンゴム(EPDM)を主成分とし、全体に
水膨脹潤剤および吸水剤が分散されて形成された吸水膨
脹ゴムから構成されている。32は固定板で略コ字状に形
成されており、コ字状の両横辺を左右両吸水膨脹材31の
外側面に合わせ、かつコ字状の縦辺を上記両吸水膨脹材
31の前端面および中央突条25の前端面に沿わせた状態で
上記室ブロツク22内に配設される。この室ブロツク22に
おいて、中実部ブロツク23と室ブロツク22との境界壁
と、コ字状固定板32のコ字状の縦辺との間の空間が、上
記吸水膨脹材31の吸水膨脹による押圧力によつて固定板
32が図示の右方へ移動する際の移動スペースとなる。そ
して、上記中実部ブロツク23と室ブロツク22との境界壁
33が上記固定板32の上記移動のストツパー部となる。34
は第1の固定金具で、上記第1および第2の中央溝内2
4,28に配設されケーシング20を横切つた状態で挿通する
光フアイバー心線5,5aにおいて、上記吸水膨脹材31の前
端面に対応する光フアイバー心線5,5aの部分を固定板32
を介して吸水膨脹材31の前端面に固定する。35は第2の
固定金具で、中実部ブロツク23の固定具収容室31aに対
応する光フアイバー心線5,5aの部分を固定具収容室31の
内壁面角部に固定する。なお、36は光フアイバー心線5,
5aを通すため固定板32に設けられた切欠穴、37は閉蓋時
に上記固定具収容室31aの上部に嵌合し蓋した状態にす
る突起部である。
この構成において、光フアイバー心線5,5aは、その接
続部を第6図に示すように、ケーシング20の第1,第2の
中央溝24,28内に位置決めし、その所定の部分を第1,第
2の固定具34,35で固定した状態で配設される。この場
合、第2の中央溝28の入口部分30が広くなつているため
配設作業は容易となる。
続部を第6図に示すように、ケーシング20の第1,第2の
中央溝24,28内に位置決めし、その所定の部分を第1,第
2の固定具34,35で固定した状態で配設される。この場
合、第2の中央溝28の入口部分30が広くなつているため
配設作業は容易となる。
つぎに、上記光フアイバー心線5,5aを通した箱形ケー
シング20に、蓋20aをかぶせて浸水センサー具8を構成
し、これを、ケーシング20の長手方向をクロージヤー6
の軸方向に合わせた状態でクロージヤー6内の底部に第
5図に示すように配設する。この状態において、クロー
ジヤー6内に浸水すると、その水は箱形ケーシング20の
底面の透孔を通つて吸水膨脹材31に吸水される。この場
合、長方形の箱形ケーシング20はその長手方向を円筒状
クロージヤー6の長手方向に合わせて配設され(同軸
的)ており、長手方向をクロージヤー6の長手方向に対
して直交させた状態で配設されてはいないため、ケーシ
ング20の底面が円筒状クロージヤー6の底面に比較的接
近した状態になつている。したがつて、浸水の早期検出
に有利となる。そして、この吸水膨脹材31の吸水によ
り、吸水膨脹材31が急速に膨潤して固定板32を第6図の
実線位置から鎖線Aで示す位置を経由してストツパー部
33迄押すため、無吸水状態では直線状態であつた光フア
イバー心線5,5aが第2の中央溝28の凹部29内において鎖
線Bのように屈曲させられ、それによつて光の透過損失
が大きくなる。したがつて、これを検出することによ
り、クロージヤー6内における浸水を迅速かつ正確に把
握することが可能になる。この場合、光フアイバー心線
5,5aの屈曲は、ストツパー部33の作用により、永久歪み
が生じる前の段階に規制され、かつその屈曲が凹部29の
アーチ状に沿つてなされるため、クロージヤー6内の水
がひいて正常に戻つた状態で上記光フアイバー心線5,5a
は初期形状に復元し何ら問題を生じない。
シング20に、蓋20aをかぶせて浸水センサー具8を構成
し、これを、ケーシング20の長手方向をクロージヤー6
の軸方向に合わせた状態でクロージヤー6内の底部に第
5図に示すように配設する。この状態において、クロー
ジヤー6内に浸水すると、その水は箱形ケーシング20の
底面の透孔を通つて吸水膨脹材31に吸水される。この場
合、長方形の箱形ケーシング20はその長手方向を円筒状
クロージヤー6の長手方向に合わせて配設され(同軸
的)ており、長手方向をクロージヤー6の長手方向に対
して直交させた状態で配設されてはいないため、ケーシ
ング20の底面が円筒状クロージヤー6の底面に比較的接
近した状態になつている。したがつて、浸水の早期検出
に有利となる。そして、この吸水膨脹材31の吸水によ
り、吸水膨脹材31が急速に膨潤して固定板32を第6図の
実線位置から鎖線Aで示す位置を経由してストツパー部
33迄押すため、無吸水状態では直線状態であつた光フア
イバー心線5,5aが第2の中央溝28の凹部29内において鎖
線Bのように屈曲させられ、それによつて光の透過損失
が大きくなる。したがつて、これを検出することによ
り、クロージヤー6内における浸水を迅速かつ正確に把
握することが可能になる。この場合、光フアイバー心線
5,5aの屈曲は、ストツパー部33の作用により、永久歪み
が生じる前の段階に規制され、かつその屈曲が凹部29の
アーチ状に沿つてなされるため、クロージヤー6内の水
がひいて正常に戻つた状態で上記光フアイバー心線5,5a
は初期形状に復元し何ら問題を生じない。
しかしながら、上記提案法にかかる浸水センサー具8
は、光フアイバー心線5,5aを軸方向に圧縮して屈曲させ
るものであり、軸方向に対する圧縮・屈曲にはかなりの
力を要するため、吸水膨脹材31が膨潤を開始しはじめて
から、かなりの時間を経過した後でなければ、光フアイ
バー心線5,5aの屈曲が生じず、したがつて、浸水の検知
に多少時間がかかることがその後の実験で明らかになつ
た この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、
前記浸水センサー具の改善を図り、浸水検知時間の短縮
化をその目的とする。
は、光フアイバー心線5,5aを軸方向に圧縮して屈曲させ
るものであり、軸方向に対する圧縮・屈曲にはかなりの
力を要するため、吸水膨脹材31が膨潤を開始しはじめて
から、かなりの時間を経過した後でなければ、光フアイ
バー心線5,5aの屈曲が生じず、したがつて、浸水の検知
に多少時間がかかることがその後の実験で明らかになつ
た この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、
前記浸水センサー具の改善を図り、浸水検知時間の短縮
化をその目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の浸水センサー
具は、一方および他方の光フアイバーケーブルの端部を
接続する接続部を同軸的に収容する円筒状のクロージヤ
ーの底面部に配設され、上記一方および他方の光フアイ
バーケーブルの端部から引き出され接続された複数本の
光フアイバー心線のうち任意の心線を収容する浸水セン
サー具であつて、少なくとも底面側が吸水部に形成され
ている箱形ケーシングと、上記ケーシングの軸方向に直
交する両端面に相対峙状態で形成された光フアイバー心
線引出口と、上記箱形ケーシング内に軸方向を揃えて収
容され軸方向の一端が上記ケーシングの一端部に当接
し、他端が上記ケーシングの他端部と空間を保つて対峙
する自由端になつている第1の吸水膨脹材と、上記ケー
シングの他端部と吸水膨脹材の自由端との間に設けられ
たストツパー部と、上記箱形ケーシング内を横切る光フ
アイバー心線の上記自由端に対応する部分をその自由端
に固定するとともにケーシングの他端部に対応する部分
をその他端部に固定するための固定具と、上記ケーシン
グの他端部とストツパー部との間に設けられ吸水時に光
フアイバー心線の側部に向かつて膨脹しわん曲させる第
2の吸水膨脹材とを備えるという構成をとる。
具は、一方および他方の光フアイバーケーブルの端部を
接続する接続部を同軸的に収容する円筒状のクロージヤ
ーの底面部に配設され、上記一方および他方の光フアイ
バーケーブルの端部から引き出され接続された複数本の
光フアイバー心線のうち任意の心線を収容する浸水セン
サー具であつて、少なくとも底面側が吸水部に形成され
ている箱形ケーシングと、上記ケーシングの軸方向に直
交する両端面に相対峙状態で形成された光フアイバー心
線引出口と、上記箱形ケーシング内に軸方向を揃えて収
容され軸方向の一端が上記ケーシングの一端部に当接
し、他端が上記ケーシングの他端部と空間を保つて対峙
する自由端になつている第1の吸水膨脹材と、上記ケー
シングの他端部と吸水膨脹材の自由端との間に設けられ
たストツパー部と、上記箱形ケーシング内を横切る光フ
アイバー心線の上記自由端に対応する部分をその自由端
に固定するとともにケーシングの他端部に対応する部分
をその他端部に固定するための固定具と、上記ケーシン
グの他端部とストツパー部との間に設けられ吸水時に光
フアイバー心線の側部に向かつて膨脹しわん曲させる第
2の吸水膨脹材とを備えるという構成をとる。
すなわち、この浸水センサー具は、前記浸水センサー
具におけるケーシング内に、新たに第2の吸水膨脹材を
配設して光フアイバー心線の側部に対して吸水膨脹時に
わん曲圧を加えるようにしている。したがつて、光フア
イバー心線に対しては、軸方向の圧縮力だけではなく、
軸直行方向に対する圧力も加わるようになることから、
光フアイバー心線が浸水開始後、短時間で屈曲するよう
になる。したがつて、浸水の検知時間の短縮化を実現で
きるようになる。
具におけるケーシング内に、新たに第2の吸水膨脹材を
配設して光フアイバー心線の側部に対して吸水膨脹時に
わん曲圧を加えるようにしている。したがつて、光フア
イバー心線に対しては、軸方向の圧縮力だけではなく、
軸直行方向に対する圧力も加わるようになることから、
光フアイバー心線が浸水開始後、短時間で屈曲するよう
になる。したがつて、浸水の検知時間の短縮化を実現で
きるようになる。
つぎに、実施例について説明する。
第1図および第2図は、この考案の一実施例を示して
いる。すなわち、この浸水センサー具8′は、第6図お
よび第7図に示す浸水センサー具8のケーシング20内
に、光フアイバー心線5,5aの側部に向かつて開放する溝
状凹部31cを設け、そこに第2の吸水膨潤材31bを配設し
ている。この場合、第2の吸水膨潤材31bとしては、第
1の吸水膨潤材31と同様の材料のものが用いられ、その
吸水膨潤速度は、第1の吸水膨潤材31と同等か、それよ
り速くなるように設定される。それ以外の構成は第6図
および第7図に示す浸水センサー具8と同じである。
いる。すなわち、この浸水センサー具8′は、第6図お
よび第7図に示す浸水センサー具8のケーシング20内
に、光フアイバー心線5,5aの側部に向かつて開放する溝
状凹部31cを設け、そこに第2の吸水膨潤材31bを配設し
ている。この場合、第2の吸水膨潤材31bとしては、第
1の吸水膨潤材31と同様の材料のものが用いられ、その
吸水膨潤速度は、第1の吸水膨潤材31と同等か、それよ
り速くなるように設定される。それ以外の構成は第6図
および第7図に示す浸水センサー具8と同じである。
このように構成した結果、クロージヤー6(第5図参
照)内に浸水すると、その浸水によつて、第1図および
第2図に示す、第1および第2の吸水膨脹材31,31bが作
用し、光フアイバー心線5,5aを、図示の鎖線Bのように
屈曲させる。この場合、光フアイバー心線5,5aに対して
は、さきに述べたように、軸方向の圧縮力だけではな
く、軸直交方向からの圧力が第2の吸水膨潤材31bによ
つて加えられるため、浸水後速やかに光フアイバー心線
5,5aが屈曲するようになり、浸水検知時間の短縮化が実
現できる。
照)内に浸水すると、その浸水によつて、第1図および
第2図に示す、第1および第2の吸水膨脹材31,31bが作
用し、光フアイバー心線5,5aを、図示の鎖線Bのように
屈曲させる。この場合、光フアイバー心線5,5aに対して
は、さきに述べたように、軸方向の圧縮力だけではな
く、軸直交方向からの圧力が第2の吸水膨潤材31bによ
つて加えられるため、浸水後速やかに光フアイバー心線
5,5aが屈曲するようになり、浸水検知時間の短縮化が実
現できる。
ちなみに、第6図および第7図の浸水センサー具8
と、第1図および第2図に示すこの発明の浸水センサー
具8′との浸水検知速度を調べた結果は第3図に示すと
おりであつた。第3図において曲線Aは、この発明の浸
水センサー具8′の浸水検知曲線であり、曲線Bは第6
図および第7図に示す浸水センサー具8の浸水検知曲線
である。曲線AとBの対比から明らかなように、この発
明の浸水センサー具8′の浸水検知速度は、第6図およ
び第7図のもののそれに比べて大幅に向上していること
がわかる。なお、第3図において直線Xは、光伝送損失
の限度を示すラインであり、曲線Yは浸水検知時間の限
度を示すラインである。Xのラインより上方が合格ライ
ンであり、またYのラインより左側が合格ラインであ
る。
と、第1図および第2図に示すこの発明の浸水センサー
具8′との浸水検知速度を調べた結果は第3図に示すと
おりであつた。第3図において曲線Aは、この発明の浸
水センサー具8′の浸水検知曲線であり、曲線Bは第6
図および第7図に示す浸水センサー具8の浸水検知曲線
である。曲線AとBの対比から明らかなように、この発
明の浸水センサー具8′の浸水検知速度は、第6図およ
び第7図のもののそれに比べて大幅に向上していること
がわかる。なお、第3図において直線Xは、光伝送損失
の限度を示すラインであり、曲線Yは浸水検知時間の限
度を示すラインである。Xのラインより上方が合格ライ
ンであり、またYのラインより左側が合格ラインであ
る。
第4図は、他の実施例を示している。すなわち、この
浸水センサー具は、実質的に、第2図および第3図の浸
水センサー具の第1および第2の溝に相当する部分24,2
8のみでケージング40を構成し、第1の中央溝に相当す
る24に吸水膨脹材31を配設し、その吸水膨潤により固定
板32を図示の鎖線位置C迄移動させるようにするととも
に、第2の溝に相当する部分28に吸水膨脹材31bを配設
し、この吸水膨脹により光フアイバー心線5,5aに対して
わん曲圧を加えるようにし、それによつて光フアイバー
心線5,5aを実線の状態から鎖線Dで示すように屈曲させ
るようにしている。34,35は第1,第2の固定具、33はス
トツパー片である。この実施例は、上記実施例と同様の
作用効果を奏するうえ、さらに全体の構造を簡素化でき
るという効果を奏する。
浸水センサー具は、実質的に、第2図および第3図の浸
水センサー具の第1および第2の溝に相当する部分24,2
8のみでケージング40を構成し、第1の中央溝に相当す
る24に吸水膨脹材31を配設し、その吸水膨潤により固定
板32を図示の鎖線位置C迄移動させるようにするととも
に、第2の溝に相当する部分28に吸水膨脹材31bを配設
し、この吸水膨脹により光フアイバー心線5,5aに対して
わん曲圧を加えるようにし、それによつて光フアイバー
心線5,5aを実線の状態から鎖線Dで示すように屈曲させ
るようにしている。34,35は第1,第2の固定具、33はス
トツパー片である。この実施例は、上記実施例と同様の
作用効果を奏するうえ、さらに全体の構造を簡素化でき
るという効果を奏する。
なお、上記の実施例では、固定板32と吸水膨脹材31と
を別体にしているが、吸水膨脹材31の前面を押板部にす
る等、両者を一体化してもよい。また、箱形ケーシング
20の蓋体22は、場合によつて除去してもよい。さらに、
箱形ケーシング20の全体をポリエチレンないしはフエノ
ール樹脂を主成分とする多孔性吸水性樹脂からなる多孔
質材料で構成してもよい。この場合には、ケーシング20
の底面に透孔を設ける必要はない。このように、この発
明において、少なくとも底面側が吸水部に形成されてい
る箱形ケーシングには、無孔質材料製の函体の底面に透
孔を形成したものと、函体の全体を多孔質材料で構成し
たものが含まれる。
を別体にしているが、吸水膨脹材31の前面を押板部にす
る等、両者を一体化してもよい。また、箱形ケーシング
20の蓋体22は、場合によつて除去してもよい。さらに、
箱形ケーシング20の全体をポリエチレンないしはフエノ
ール樹脂を主成分とする多孔性吸水性樹脂からなる多孔
質材料で構成してもよい。この場合には、ケーシング20
の底面に透孔を設ける必要はない。このように、この発
明において、少なくとも底面側が吸水部に形成されてい
る箱形ケーシングには、無孔質材料製の函体の底面に透
孔を形成したものと、函体の全体を多孔質材料で構成し
たものが含まれる。
この発明の浸水センサー具は、以上のように、浸水時
に、光フアイバー心線に対して軸方向の圧縮力だけでは
なく、第2の吸水膨脹材によつて軸直角方向に対する圧
力も加えるようになつているため、浸水検知時間の短縮
化を実現できる。またこの浸水センサー具は、吸水膨脹
材の膨潤方向をケーシングの軸方向に設定しているた
め、ケーシングは、軸方向の長さはかなり要するものの
軸直交方向(幅方向)の長さを短くできる。したがつ
て、これを円筒状クロージヤー内に収容する際に、両者
を同軸的に配設することにより、ケーシングの底面をク
ロージヤーの底面に接近させることができる。その結
果、上記第2の吸水膨脹材配設による効果と、この効果
とが相俟つて円筒状クロージヤー内に対する浸水をいち
はやく検出することが可能となる。また、この発明の浸
水センサー具は、光フアイバー心線の屈曲を適度に規制
するストツパー部を設けているため、光フアイバー心線
に対して永久歪みを生じさせるような屈曲が加えられな
い。したがつて、反復使用が可能となり長寿命になる。
に、光フアイバー心線に対して軸方向の圧縮力だけでは
なく、第2の吸水膨脹材によつて軸直角方向に対する圧
力も加えるようになつているため、浸水検知時間の短縮
化を実現できる。またこの浸水センサー具は、吸水膨脹
材の膨潤方向をケーシングの軸方向に設定しているた
め、ケーシングは、軸方向の長さはかなり要するものの
軸直交方向(幅方向)の長さを短くできる。したがつ
て、これを円筒状クロージヤー内に収容する際に、両者
を同軸的に配設することにより、ケーシングの底面をク
ロージヤーの底面に接近させることができる。その結
果、上記第2の吸水膨脹材配設による効果と、この効果
とが相俟つて円筒状クロージヤー内に対する浸水をいち
はやく検出することが可能となる。また、この発明の浸
水センサー具は、光フアイバー心線の屈曲を適度に規制
するストツパー部を設けているため、光フアイバー心線
に対して永久歪みを生じさせるような屈曲が加えられな
い。したがつて、反復使用が可能となり長寿命になる。
第1図はこの発明の一実施例の蓋を外した状態の平面
図,第2図はその分解斜視図,第3図は浸水検知曲線
図,第4図はこの発明の他の実施例の構成図、第5図は
浸水センサー具の取付状態を示す縦断面図,第6図はこ
の発明の基礎となる浸水センサー具の蓋を外した状態の
平面図、第7図はその浸水センサー具の蓋を外した状態
の平面図である。 1,1a……光フアイバーケーブル、5,5a……光フアイバー
心線、6……円筒クロージヤー、8,8′……浸水センサ
ー具、20……箱形ケーシング、31,31b……吸水膨脹材、
32……固定板、33……ストツパー部、34,35……固定金
具
図,第2図はその分解斜視図,第3図は浸水検知曲線
図,第4図はこの発明の他の実施例の構成図、第5図は
浸水センサー具の取付状態を示す縦断面図,第6図はこ
の発明の基礎となる浸水センサー具の蓋を外した状態の
平面図、第7図はその浸水センサー具の蓋を外した状態
の平面図である。 1,1a……光フアイバーケーブル、5,5a……光フアイバー
心線、6……円筒クロージヤー、8,8′……浸水センサ
ー具、20……箱形ケーシング、31,31b……吸水膨脹材、
32……固定板、33……ストツパー部、34,35……固定金
具
Claims (1)
- 【請求項1】一方および他方の光フアイバーケーブルの
端部を接続する接続部を同軸的に収容する円筒状のクロ
ージヤーの底面部に配設され、上記一方および他方の光
フアイバーケーブルの端部から引き出され接続された複
数本の光フアイバー心線のうち任意の心線を収容する浸
水センサー具であつて、少なくとも底面側が吸水部に形
成されている箱形ケーシングと、上記ケーシングの軸方
向に直交する両端面に相対峙状態で形成された光フアイ
バー心線引出口と、上記箱形ケーシング内に軸方向を揃
えて収容され軸方向の一端が上記ケーシングの一端部に
当接し、他端が上記ケーシングの他端部と空間を保つて
対峙する自由端になつている第1の吸水膨脹材と、上記
ケーシングの他端部と吸水膨脹材の自由端との間に設け
られたストツパー部と、上記箱形ケーシング内を横切る
光フアイバー心線の上記自由端に対応する部分をその自
由端に固定するとともにケーシングの他端部に対応する
部分をその他端部に固定するための固定具と、上記ケー
シングの他端部とストツパー部との間に設けられ吸水時
に光フアイバー心線の側部に向かつて膨脹しわん曲させ
る第2の吸水膨脹材とを備えていることを特徴とする浸
水センサー具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1125980A JP2721995B2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 浸水センサー具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1125980A JP2721995B2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 浸水センサー具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02304334A JPH02304334A (ja) | 1990-12-18 |
JP2721995B2 true JP2721995B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=14923746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1125980A Expired - Lifetime JP2721995B2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 浸水センサー具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2721995B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4994318B2 (ja) * | 2008-06-26 | 2012-08-08 | 株式会社フジクラ | 浸水センサ |
DE102017107440A1 (de) * | 2017-04-06 | 2018-10-11 | Roland Wolf | Wiederverwendbarer Muffen- Lecksensor |
-
1989
- 1989-05-18 JP JP1125980A patent/JP2721995B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02304334A (ja) | 1990-12-18 |
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