JP2721531B2 - 浄水剤 - Google Patents

浄水剤

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は浄水剤に関し、より詳しくは、水道水中の異
臭味の原因となる残留有効塩素を効率よく除去する安全
な浄水剤に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
近年、環境汚染に伴う水源の水質の悪化が進むにつ
れ、水道水の異臭味が問題となってきている。
異臭味の内容としては、消毒に用いる塩素に由来する
残留有効塩素(カルキ臭・塩素臭)、水源地に発生する
ラン藻類などの生物の代謝物に由来する2−メチルイソ
ボルネオール、ジオスミンなど(カビ臭・生くさい臭
い)及び配管の錆に由来する鉄分(金気臭)が挙げられ
る。
これらの異臭味を除去するために水道水用の浄水器が
急速に普及してきている。このような浄水器の濾材とし
ては、活性炭やイオン交換樹脂が用いられ、特にカルキ
臭・塩素臭を除去するには吸着除去作用を有する活性炭
が優れている。また金気臭は、その原因物質となる酸化
鉄粒子が比較的大きな粒子径を有するため、フィルター
類の濾過作用により比較的容易に除去することができ
る。
しかしながら、これらの浄水器は蛇口に取付けるタイ
プのものが多く、お茶やコーヒーを入れる時に、その場
で使用するには適さない。水道水の水圧は1〜3kg/cm2
位であり、酸化鉄粒子を除去するためのフィルター(最
近では中空糸膜タイプのものが上市されている。)を通
しても充分な水量を得ることができるが、持ち運びが可
能でその場で使用するためのドリップタイプ、ティーバ
ッグタイプ、ポットタイプなどの浄水器では、水圧とし
て静水圧で0.01kg/cm2位しか得られないため、フィルタ
ーを使用すると充分な水量を得ることができない。また
フィルターなしでは濾材である活性炭やイオン交換樹脂
自体が水中にもれ出してしまうため、安全性の上で好ま
しくない。また、このような持ち運びが可能でその場合
で使用する浄水器の場合は、長期間使用すると菌が発生
するという問題があり、できる限り使い捨てタイプとす
るのが好ましいが、この場合にはコストの問題からでき
る限り少量の剤で異臭味成分を除去することが望まれ
る。しかしながら、活性炭は多量に使用した場合はカル
キ臭・塩素臭を効果的に除去できるが、少量では除去速
度が遅く使用に耐えられない。
水の異臭味であるカルキ臭・塩素臭・カビ臭・金気臭
の中で最も普遍的に発生しているカルキ臭・塩素臭を除
去するための活性炭には以上のような問題点があった。
特開昭61−106160号、特開昭62−227489号、特開昭62
−95194号にはこれらの問題を解決する手段として、L
−アスコルビン酸の還元力を利用する技術が開示さてい
る。しかしながら、L−アスコルビン酸は非常に不安定
な物質であり、アルミラミネート包装などの方法で空気
と遮断した状態で使用者に提供しなければならず、コス
ト高となる。
そこで本発明の目的は、水に添加しても安全で少量で
も効果的にカルキ臭・塩素臭を除去できる安価な浄水剤
を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討研究を
重ねた結果、糖及びその誘導体、並びにヌクレオチド及
びその誘導体からなる群より選ばれる1種以上を含有す
る浄水剤を使用することにより、上記目的を達成し得る
ことを見出し本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、糖及びその誘導体、並びにヌクレオ
チド及びその誘導体からなる群の1種以上を含有してな
る飲料水用の浄水剤を提供するものである。
本発明に使用される糖及びその誘導体、ヌクレオチド
及びその誘導体は、人が経口投与されても安全でかつカ
ルキ臭・塩素臭の原因である次亜塩素酸を分解除去する
ような還元力を有し、空気中でも安定なものならどのよ
うなものでも良いが、好ましくは次に示すような化合物
が挙げられる。
糖及びその誘導体としては、D−キシロース、D−ソ
ルビット、エリソルビン酸、エリソルビン酸のカリウム
またはナトリウム塩などが挙げられ、これらのうちエリ
ソルビン酸のカリウムまたはナトリウム塩が好ましい。
ヌクレオチド及びその誘導体としては、5′−イノシ
ン酸ナトリウム、5′−ウリジル酸ナトリウム、5′−
グアニル酸ナトリウム、5′−シチジル酸ナトリウムな
どが挙げられる。
これらの化合物は、1ppmの残留有効塩素を含有するモ
デル水1に、1mg〜10mgという微量の添加量で瞬時に
次亜塩素酸を分解することが可能であるにもかかわら
ず、空気中の酸素に対しては安定で分解されない。活性
炭で同様の効果を得ようとするとその10倍〜100倍の添
加量が必要である。
実際に浄水器として使用する場合には、これらの化合
物は人が経口投与されても安全であるため、必要量を小
袋に入れておき、カルキ臭・塩素臭の強い水に直接添加
しても良いし、また適当な方法で、繊維や、シリカ、ア
ルミナ、ゼオライトなどの無機担体に固定化し、濾材と
して使用しても良い。
濾材として使用するための、固定化の方法は、例えば
水不溶性の化合物の場合は、アセトンなどの適当な有機
溶媒に溶解し、この有機溶媒溶液に繊維、シリカ、アル
ミナ、ゼオライトなどを浸漬後、乾燥することにより固
定化することができる。また、水溶性の化合物の場合
は、いずれの化合物もヒドロキシル基やカルボキシル基
などの官能基を有しているので、ヒドロキシル基やカル
ボキシル基を有する水不溶性の高分子物質と適当な方法
でエステル化またはエーテル化反応を行うことにより固
定化することができる。このように濾材として使用する
ために固定化した場合は、粒状、繊維状、フィルム状、
ペーパー状のように様々な形態として使用することがで
きる。固定化いた濾材として使用する場合は、持ち運び
が可能で、その場で使用するタイプの浄水器だけでな
く、水道の蛇口に直接取付けるタイプの浄水器に応用し
ても充分なカルキ臭・塩素臭の除去効果が得られる。
また補助的な目的で、あるいは塩素以外のカビ臭など
の臭いを除去する目的で、濾過速度を下げない程度の活
性炭や、活性炭素繊維、あるいはスチレン−ジビニルベ
ンゼン系の吸着樹脂などの他の吸着剤を組み合わせて使
用しても良い。さらに、硬度成分を取り除く目的でイオ
ン交換樹脂を併用しても良いし、逆にミネラル成分を添
加し、水をおいしくする目的でナトリウム、カリウム、
マグネシウム、カルシウムなどの金属の塩化物、硫酸
塩、炭酸塩、重炭酸塩なども併用できる。さらに、「太
陽石」、「麦飯石」、「コーラル石」などの浄水石とし
て良く知られている鉱物や、石灰石、珪砂なども併用し
てもよい。
〔実施例〕
以下実施例によって、本発明を詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 表−1に示した本発明による浄水剤を0.001g、0.01
g、0.1gそれぞれ計り取り、有効塩酸濃度が1ppmになる
ように調整した1のモデル水に添加し、15秒後、30秒
後、1分後、5分後、30分後に経時的に残留有効塩素濃
度を測定した。
残留有効塩素濃度は測定時に20mlの検水を採取し、0.
5mlのオルトトリジン塩酸塩溶液(0.1ml)を添加し、5
分後に436nmの吸光度を紫外・可視分光光度計(日立spe
ctrophtometer U−3200)で測定し、予め作成しておい
た検量線から吸光度を残留有効塩素濃度に換算すること
により求めた。これらの結果を表−1に示す。
比較例1 市販活性炭(白鷺WHA武田薬品工業(株)製)を0.001
g〜100g使用し、実施例1と同様の試験を行った。
この結果を表−1に示す。
<結果> 表−1からわかるように、本発明の浄水剤は市販活性
炭の1/100〜100000の量でも充分な塩素臭除去効果があ
る。特にエリソルビン酸、L−システイン、L−トリプ
トファン、L−メチオニンの効果が優れている。
実施例2 表−2に示す本発明による浄水剤を20℃、40℃、50℃
の各恒温室に開放状態で48時間放置した。保存期間終了
後に浄水剤0.01gを採取し、有効塩素濃度が1ppmになる
ように調整した1のモデル水に添加し、実施例1と同
様に残留有効塩素濃度を測定した。
これらの結果を表−2に示す。
比較例2 L−アスコルビン酸ナトリウムを用いて実施例2と同
様に残留有効塩素濃度を測定した。
この結果を表−2に示す。
<結果> 表−2からわかるように、本発明による浄水剤はL−
アスコルビン酸ナトリウムよりもはるかに安定性に優れ
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−27094(JP,A) 特公 昭60−38198(JP,B2) 特公 昭57−27754(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糖及びその誘導体、並びにヌクレオチド及
    びその誘導体からなる群の1種以上を含有してなる飲料
    水用の浄水剤。
  2. 【請求項2】糖及びその誘導体がD−キシロース、D−
    ソルビット、エリソルビン酸、並びにエリソルビン酸の
    カリウム及びナトリウム塩からなる群より選ばれたもの
    である請求項1記載の浄水剤。
  3. 【請求項3】ヌクレオチドが、5′−イノシン酸ナトリ
    ウム、5′−ウリジル酸ナトリウム、5′−グアニル酸
    ナトリウム及び5′−シチジル酸ナトリウムからなる群
    より選ばれたものである請求項1記載の浄水剤。
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