JP2721118B2 - 磁気記録媒体基板 - Google Patents

磁気記録媒体基板

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JP2721118B2
JP2721118B2 JP3829994A JP3829994A JP2721118B2 JP 2721118 B2 JP2721118 B2 JP 2721118B2 JP 3829994 A JP3829994 A JP 3829994A JP 3829994 A JP3829994 A JP 3829994A JP 2721118 B2 JP2721118 B2 JP 2721118B2
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英雄 金子
勝志 徳永
好夫 俵
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】脆性材料から成る磁気記録媒体基
板のハンドリング中もしくは落下時の割れ、欠け等の欠
陥を防止するための加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報化社会の進展に伴い、大容量でしか
も高速で記録、再生できる記録媒体が必要とされ、特に
コンピュータの外部メモリとして中心的な役割を果たし
ている磁気記録媒体は、年々記録容量、記録密度ともに
増加しているが、さらに高密度記録を行なうために開発
が進められている。磁気記録媒体は基板とその上に形成
される磁気記録膜等の薄膜で構成されるが、基板に比べ
て薄膜は十分薄いため、磁気記録媒体の機械特性や形状
等は殆ど基板で決まってしまうため、磁気記録媒体中で
基板は非常に重要な役割を果たしている。ドライブの単
位体積当たりの記録容量はドライブ内に組み込まれる媒
体の枚数と記録媒体1枚当たりの記録容量によって決ま
る。ドライブ内に入る記録媒体の枚数は厚みによって決
まり、厚みをなるべく薄くした方がよい。特に、ノート
型、パームトップ型等のコンピュータの小型化に伴い、
より薄型の磁気記録装置が必要となり、従って、より薄
い磁気記録媒体が求められている。磁気記録媒体の厚み
は殆どがその基板の厚みなので、より薄い基板で外力に
対して変形しにくい基板が必要となっている。
【0003】従来から用いられている磁気記録媒体基板
はNi −PをコートしたAl 合金基板であるが、Al 合
金は柔らかいために薄くなると磁気記録媒体または磁気
記録装置製造中に歪んでしまい易いという問題があっ
た。そこでより硬く、剛性の大きなガラスのような脆性
材料が磁気記録媒体基板に用いられるようになった。し
かし、これら基板は一般にハンドリングをし易くするた
め面取り角度45度の面取りが施されているが、欠けや割
れを生じ易いという問題がある。
【0004】例えば脆性材料の中でもシリコンはヤング
率が大きく、比重が小さいため、磁気記録媒体基板に好
ましい。シリコンを磁気記録媒体用基板として用いた例
としては、特開昭57- 105826号では半導体用シリコン基
板を用いるための支持方法が開示され、特公平02-41089
号では半導体用シリコンを磁気記録媒体として用いるた
めの膜構成について開示している。しかし、前者に開示
されているような支持材(コア材、強化材として繊維を
含んだ重合体材料)を用いると基板製造工程が増えると
いう不利がある。さらにシリコン等の脆性材料はAl 合
金等と異なり、特に特開昭57-105826 号に開示されてい
るような支持材を用いない時は、磁気記録媒体製造工程
や、磁気記録装置製造工程で割れや欠けが生じ易いとい
う欠点がある。そこで発明者等はシリコンの場合には強
度を上げるためにケミカルエッチングを施したり、円周
角部を丸めたりすることによって、割れや欠けが生じに
くくなることを見出した(特願平05- 208459号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法だ
けではまだ割れや欠けを生ずることがあって不十分であ
り、さらに対策が必要である。本発明は、かかる課題を
解決して、割れや欠けのない脆性材料から成る磁気記録
媒体基板を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこのような
課題を解決するために、基板そのものの加工のみで効果
を挙げることに成功し、諸条件を確立して本発明を完成
したもので、その要旨は、脆性材料を用いた磁気記録媒
体基板において、その内周上および/または外周上の面
取り角度を20度以上24度以下、特には23度に、また面取
り長さが0.03mm以上0.15mm以下である磁気記録媒体基板
にある。
【0007】
【作用】以下、本発明を詳細に説明する。本発明は脆性
材料からなる磁気記録媒体基板に関するもので、内周上
および/または外周上の面取り角度を20度から24度、特
には23度とすることを特徴とする。面取り角度は大き過
ぎても、小さ過ぎても落下強度は低下する。特に面取り
角度が小さ過ぎると面取り長さの公差が大きくなるため
よくない。基板材としては衝撃に対してクラックを生じ
易い脆性材料に適用されるが、特にシリコン、さらには
このシリコンが劈開や薄く大きな欠けであるシェルクラ
ックの入り易い単結晶、もしくは結晶粒界から結晶粒が
欠け落ちてしまい易い多結晶から成るときに落下強度が
効果的に増加する。面取りを施すのは基板の外周または
内周であり、もちろん外周及び内周を含む。前述したよ
うにハンドリング時のトラブル防止であるから、外周支
持でハンドリングする時は外周になり、内周支持でハン
ドリングする時は内周に適応することになる。また一つ
の工程で内周支持したり、外周支持したりする時は両方
ともに適応することになる。また落下については、落下
によって衝撃が加わる端面で外周に衝撃をうける時は外
周、内周に衝撃をうける時は内周、どちらも衝撃をうけ
る時は両方に適応することになる。
【0008】この基板の内周上および/または外周上
面取りを図面に基づいて説明すると、図1は本発明の面
取り角度を示したもので、基板の水平記録面と内周上お
よび/または外周上の面取り斜線とのなす角度を面取り
角度と言い、20度から24度の範囲が好ましく、特に23度
が最適である。面取り角度が24度を越えて大き過ぎて
も、20度未満と小さ過ぎても基板の落下強度は低下す
る。基板の厚みは一般に磁気記録媒体に用いられる厚み
が適応される。面取り長さ、即ち面取り角度の頂点から
基板外周の垂直端面までの寸法が0.15mmを越えて大きく
なり過ぎると記録トラックの数が減るため好ましくない
だけでなく、基板端面が狭くなり、欠けが生じ易くなる
ため好ましくない。特に基板が薄い時は、基板の厚みを
t、面取り長さをβ、面取り角度をαとすると、下記の 式 2β・tanα<0.5t を満たすことが望ましい。反対に面取り長さが0.03mm未
満と小さくなり過ぎると面取り効果がなくなるため、面
取り長さは0.03〜0.15mmが好ましい。面取り方法は従来
から用いられている方法でよく、例えば基板を回転させ
ながらこれに目的とする面取り形状となるような形状に
加工した回転砥石を当てて研削加工すればよい。
【0009】本発明が適用される磁気記録媒体基板の材
質は脆性材料で、シリコン、ガラス、セラミックス等が
挙げられ、中でもシリコン、特には単結晶シリコン、多
結晶シリコンに対して効果的である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施態様を実施例を挙げて具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。 (実施例1)外径48mm、内径12mm、厚み0.4mm の単結晶
シリコンで作製した基板に、面取り角度を23度と45度の
2種類、共に0.1mm の長さで面取りを施した後、HF
(50重量%):硝酸(70重量%):メタノール=2:
5:3(容積比)の混合液で20秒間エッチングを行な
い、次に基板表面をポリッシュして表面を仕上げた磁気
記録媒体基板を作製した。この基板を1mの高さから5
mm厚のステンレス板の上に落下させ、基板の欠け、割れ
を調べた。0.2mm 以上のかけのある基板を不良とし、不
良率を調べたところ面取り角度が23度のものは45度のも
のに比べて2割不良率が少なかった。
【0011】(実施例2)外径48mm、内径12mm、厚み0.
4mm の多結晶シリコンで作製した基板に、面取り角度を
23度と45度の2種類、共に0.1mm の長さで面取りを施し
た後、基板表面をポリッシュして表面を仕上げた磁気記
録媒体基板を作製した。この基板を1mの高さから5mm
厚のステンレス板の上に落下させ、基板の欠け、割れを
調べた。0.2mm 以上のかけのある基板を不良とし、不良
率を調べたところ面取り角度が23度のものは45度のもの
に比べて3割不良率が少なかった。
【0012】
【発明の効果】基板の内周上および/または外周上の
取り角度を20度から24度の範囲、特に23度とすることに
よって、磁気記録装置および磁気記録媒体製造中のハン
ドリングもしくは落下による磁気記録媒体基板の割れ、
欠け等の欠陥が減少し、産業上その利用価値は極めて高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の面取り加工を施した基板の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 基板 2 記録面 3 端面 α 面取り角度 β 面取り長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 俵 好夫 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1 号 信越化学工業株式会社 コーポレー トリサーチセンター内 (56)参考文献 特開 平2−179920(JP,A) 特開 平3−19120(JP,A) 特開 平5−62171(JP,A) 実開 昭57−94627(JP,U)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脆性材料を用いた磁気記録媒体基板におい
    て、その内周上および/または外周上の面取り角度を20
    度以上24度以下にすることを特徴とする磁気記録媒体基
    板。
  2. 【請求項2】脆性材料を用いた磁気記録媒体基板におい
    て、その内周上および/または外周上の面取り角度を23
    度にすることを特徴とする磁気記録媒体基板。
  3. 【請求項3】面取り長さが0.03mm以上0.15mm以下である
    請求項1または2に記載の脆性材料を用いた磁気記録媒
    体基板。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3に記載の脆性材料
    が、シリコン、ガラス、セラミックスである磁気記録媒
    体基板。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の脆性材料がシリコンであ
    る磁気記録媒体基板。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載のシリコンが単結
    晶である磁気記録媒体基板。
  7. 【請求項7】請求項4または5に記載のシリコンが多結
    晶である磁気記録媒体基板。
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JP2006114198A (ja) 2004-09-17 2006-04-27 Showa Denko Kk 磁気記録媒体用シリコン基板及び磁気記録媒体
WO2007072835A1 (en) * 2005-12-19 2007-06-28 Showa Denko K.K. Magnetic disk substrate and magnetic disk thereof
JP2008282539A (ja) * 2008-08-25 2008-11-20 Hoya Corp 磁気記録媒体用ガラス基板及びその製造方法
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