JP2720858B2 - 音声録音方法及び音声記録媒体の生産方法 - Google Patents

音声録音方法及び音声記録媒体の生産方法

Info

Publication number
JP2720858B2
JP2720858B2 JP7305702A JP30570295A JP2720858B2 JP 2720858 B2 JP2720858 B2 JP 2720858B2 JP 7305702 A JP7305702 A JP 7305702A JP 30570295 A JP30570295 A JP 30570295A JP 2720858 B2 JP2720858 B2 JP 2720858B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
recording
recorded
uterus
music
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7305702A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09140702A (ja
Inventor
純 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUUPAA KANPANII KK
Original Assignee
SUUPAA KANPANII KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUUPAA KANPANII KK filed Critical SUUPAA KANPANII KK
Priority to JP7305702A priority Critical patent/JP2720858B2/ja
Publication of JPH09140702A publication Critical patent/JPH09140702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2720858B2 publication Critical patent/JP2720858B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声録音方法及び音
声記録媒体の生産方法に係り、特に新生児又は幼児向け
の子守歌、環境音楽を記録した音楽出版物の生産に適し
た音声録音方法及び音声記録媒体の生産方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、新生児や幼児向けの子守歌、環境
音楽等が記録されたコンパクトディスク(CD)やカセ
ットテープ等の音楽出版物が知られている。これらの音
楽出版物は、通常、スタジオ内に設置したマイクロフォ
ンによって人の歌声、或いは各種楽器を用いて演奏され
た音楽等を収録し、該収録した音声を前記CDやカセッ
トテープ等の音声記録媒体に記録することにより生産さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
新生児や幼児向け音楽出版物は、大人にとっては心地よ
い音色であるにもかかわらず、新生児や幼児にとっては
聞き慣れていない音色により構成されている為に違和感
が生じ、子守歌の安静効果は低いものであった。また、
従来、人間の心音、血流音などの体内音が記録された音
楽出版物も知られているが、このような音は、新生児や
幼児に対しては安静効果をもたらすものの、大人にとっ
ては快適感がないという欠点があった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、特に新生児や幼児にとって安静効果が高く、ま
た大人にとっても快適感のある音楽を録音する音声録音
方法及び音声記録媒体の生産方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
前記目的を達成するために、妊婦の子宮内にマイクロフ
ォンを設置し、該妊婦の身体の外で歌声や楽器によって
音楽を演奏し、妊婦の体壁を通して子宮内に伝わる音声
を前記マイクロフォンで集音して電気信号に変換し、前
記電気信号を記録手段に記録することを特徴としてい
る。
【0006】本発明は、胎児が子宮内で聞いていた範囲
の周波数の音には鎮静作用があるという事実に着目し、
胎児が子宮内で聞いていた音と同じ音色の音声を録音す
るものである。胎児が子宮内で聞いている音は、妊婦の
お腹の壁や羊水を伝わって伝達されるため、高音減衰、
低音強盛の音となる。妊婦の子宮内に設置したマイクロ
フォンで音声を電気信号に変換することにより、この子
宮特有の音波伝達特性を利用して、胎児が記憶している
と予想される同じ音色の音声を記録することができる。
【0007】請求項2記載の発明は、前記目的を達成す
るために、妊婦の子宮と近似した音波伝達特性を備えた
模型体を内にマイクロフォンを設置し、該マイクロフォ
ンにより前記模型媒質を通して伝わる音声を電気信号に
変換し、前記電気信号を記録手段により記録して、妊婦
の子宮内に伝わる音声と近似する音色の音声を記録する
ようにしたことを特徴としている。
【0008】本発明は、実際の妊婦の子宮の代わりに、
子宮特有の音波伝達特性を備えた模型体を利用するもの
である。本発明によれば、疑似的に子宮内に伝わる音声
と同等の音色の音声を記録することができる。人の歌
声、話し声、或いは楽器を用いて演奏された音楽を請求
項1又は2記載の発明を用いて録音することにより、子
宮内で胎児が聞いているのと同じ音色又は、近似する音
色の音声が記録された音声記録媒体の生産が容易とな
る。かかる方法により生産された音声記録媒体は、特に
新生児、幼児向けの安静効果の高い音楽出版物として量
産化を図ることができる。
【0009】また、完成された音楽等を録音する代わり
に、楽器を用いて演奏された音階だけを請求項1又は2
記載の音声録音方法により録音し、該録音された音階を
任意に配列することにより、任意の音楽を作成すること
も可能である。このように、子宮内で胎児が聞いている
のと同じ音色又は、近似する音色の音階を用いて任意の
音楽を作成し、これを音楽出版物として量産化すること
ができる。
【0010】請求項5記載の発明は、前記目的を達成す
るために、請求項1又は2の音声録音方法によって録音
された音声の波形的特徴を示す情報を記録したコンピュ
ータと、音源から発せられた音波に応じた電気信号を出
力する第1の電気信号出力手段と、前記第1の電気信号
出力手段から出力された第1の電気信号を基に、前記音
源から発っせられた音波を妊婦の体壁を通して子宮内に
伝達された音色に近づけるように、前記コンピュータに
記録した情報を利用して前記音波の周波数、振幅、及び
エンベロープのうち少なくとも一つを電気的に変換する
電子音響手段と、前記電子音響手段で疑似的に子宮内伝
達音色に変換された音波を示す第2の電気信号を記録す
る記録手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】本発明は、子宮内の音色変化と等価な変化
を電子音響手段を用いた電気的波形変換によって疑似的
に再現する音声録音装置である。本発明によれば、任意
の音源から発っせられた音声を子宮内に伝わる音声と同
等の音色の音声に疑似的に変換し記録することができ
る。人の歌声、話し声、或いは楽器を用いて演奏された
音楽を電子音響手段を用いて電気的波形変換によって疑
似的に子宮内に伝わる音声と同等の音色に変換し、録音
することにより、子宮内で胎児が聞いている音色と近似
する音色の音声が記録された音声記録媒体の生産が容易
となる。
【0012】また、完成された音楽等を録音する代わり
に、楽器を用いて演奏された音階だけを電子音響手段を
用いて電気的波形変換によって疑似的に子宮内に伝わる
音声と同等の音色に変換し、録音することにより、該録
音された音階を任意に配列することにより、任意の音楽
を作成することも可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る音声録音方法及び音声記録媒体の生産方法の好ましい
実施の形態について詳述する。図1には本発明の第1の
実施の形態が示されており、以下同図を参照しながら本
実施の形態の録音方法を録音工程に従って説明する。
【0014】先ず、妊娠10ヵ月程度の妊婦10の子宮
12内に、超小型マイクロフォン16を収納したメトロ
イリンテル14を配置する。メトロイリンテル14と
は、出産予定日を超過して人工的に陣痛を誘発させなけ
ればならない産婦の子宮頸管を成熟化させるために、子
宮内に挿入するゴム風船状の医療具をいう。該風船の中
に超小型マイクロフォン16を収納することにより、妊
婦10の子宮12内に安全にマイクロフォンを設置する
ことができる。
【0015】前記超小型マイクロフォン16は、集音し
た音波を電気的アナログ信号に変換するものであり、該
超小型マイクロフォン16は、公知のデジタルテープレ
コーダ18に接続されている。デジタルテープレコーダ
18は、前記超小型マイクロフォン16から加えられる
電気的アナログ信号を、例えば20ビット(0〜1,0
48,575レベル)で数値化してデジタル信号に変換
し、該デジタル信号を図示しない磁気テープに記録する
ものである。
【0016】また、デジタルテープレコーダ18は、そ
の録音された磁気テープを再生する機能を兼備してお
り、再生操作を行うことにより、図示しないスピーカー
からその音を聞くこともできるようになっている。上記
の如く構成された録音状況のもとで、前記妊婦10の近
くで、ピアノ20によるクラシック音楽を演奏し、前記
マイクロフォン16で胎内に伝わる音楽を集音する。こ
のとき、マイクロフォン16を包囲しているメトロイリ
ンテル14は、非常に薄い材料で構成されているので、
音波伝達への影響は小さい。
【0017】体外の音源(ピアノ20)からの音波は、
妊婦の子宮12内に到達すると、妊婦10の体の厚い壁
を伝わる過程で波形がひずみ、独特の音色の変化が引き
起こされる。即ち、子宮12内では、音波の伝搬過程で
高音が吸収され、3000Hz以下の低音が主体となる
という特徴がある。かかる音色の音を、出生前の胎児は
母親の胎内で聞いていると考えられ、出生後もその音色
を記憶していると言われている。また、胎児が子宮内で
聴いていると考えられる上記範囲の周波数の音には、鎮
静作用があることが従来から知られている。
【0018】胎内に設置されたマイクロフォン16は、
この独特の音色に変換された音波を妊婦の心音等の体内
音と共に集音することになる。前記マイクロフォン16
で集音された音波は、該マイクロフォン16によって音
波に応じた電気信号に変換され、ケーブル22を介して
デジタルテープレコーダー18に伝送される。そして、
デジタルテープレコーダ18に入力された電気信号は、
デジタル化されて磁気テープに記録される。
【0019】磁気テープに記録された内容は、前記デジ
タルテープレコーダ18で再生して、スピーカ等を介し
て繰り返し聞くことができる。また、前記磁気テープに
記録された内容は、他の再生機器で再生してもよい。ま
た、前記デジタルテープレコーダ18で記録した音楽を
基にして、CDやカセットテープ等の量産性のある記録
媒体に複製記録し、新生児又は幼児向け安静効果のある
音楽出版物として広く利用することもできる。
【0020】こうして録音された音楽を再生し、100
人の新生児に聞かせたところ、86人に対して顕著な安
眠効果が認められた。このように、本実施の形態によれ
ば、胎児にとって聞き覚えのある胎内独特の音色を記録
することができ、安静効果の高い音楽の製作が可能とな
る。本実施の形態では、妊娠10ヵ月の妊婦の場合につ
いて説明したが、これに限定するものではない。一般
に、胎児は胎令20週で耳が完成し、胎令30週頃にな
ると、耳が耳として機能して音を聞くことができると言
われていることから、妊娠8カ月から10ヵ月程度が好
ましいと考える。
【0021】また、本実施の形態では、ピアノによって
演奏されたクラッシック音楽を録音する場合を例に説明
したが、演奏に用いられる楽器はピアノに限定するもの
ではなく、他の任意の楽器、人の歌声或いはこれらの組
み合わせでもよい。また、演奏される音楽もクラッシク
音楽に限らず、他のジャンルの楽曲でもよい。上記実施
の形態では、超小型マイクロフォン16をメトロイリン
テル14の中に挿入する場合について説明したが、これ
に限らず、一般的には、メトロイリンテルを用いなくて
も、他の袋状のものを利用するなどして子宮腔内(卵膜
と子宮壁の間)に小型マイクロフォンを挿入することに
より、子宮内伝達音を集音することが可能である。
【0022】次に、本実施の形態の他の態様について説
明する。図1に示した録音方法では、完成された音楽を
デジタルテープレコーダ18に直接録音する場合につい
て説明したが、完成された音楽の代わりに、音源の要素
としての音階を録音し、その後、その録音した音階を組
み合わせて音楽を構築するようにしてもよい。
【0023】即ち、図1に示したデジタルテープレコー
ダ18の代わりに、サンプラーとよばれる公知の電子機
器を用い、前記妊婦の近くで、ピアノ、フルート等の楽
器によりド,レ,ミ…という音階(例えば2オクターブ
程度)を演奏し、その音階を前記マイクロフォン16で
集音してサンプラーに記録するようにしてもよい。図2
には、電子音響システムの構成の一例が図が示され、同
図に示す電子音響システムは、シンセサイザー30、サ
ンプラー32、パーソナルコンピュータ34、MIDI
インターフェース36、ミキサー38及びスピーカ40
から構成されている。
【0024】前記サンプラー32は、シンセサイザー3
0と接続されており、図1に示したマイクロフォン16
から入力される任意の生音(この場合、胎内に伝わった
楽器の音)をデジタル的に記憶して、それを前記シンセ
サイザー30の基本的な音源の一つにする装置である。
これを用いれば、シンセサイザー30のキーボードを操
作することにより、胎内に伝わった楽器の音に極めて近
い音色の音を再現することができる。
【0025】そして、このサンプラー32に記録した音
階を音源として、前記シンセサイザー30のキーボード
を操作して子守歌等の任意の楽曲を演奏し、該楽曲を図
示しないマルチトラックテープレコーダ等の公知の録音
手段によって録音することにより、図1に示した録音方
法で録音したものと同様の安静効果の高い音楽を再現す
ることができる。この方法によれば、任意の楽曲を胎内
に伝わる独特の音色で製作することができるという利点
がある。
【0026】また、前記マルチトラックテープレコーダ
等の公知の録音手段に録音した音楽を基に、更に、C
D、カセットテープ等の量産性のある記録媒体に複製記
録して、新生児又は幼児向け安静効果のある音楽出版物
として広く利用することができる。尚、今日では、シン
セサイザー30をコンピュータ34に接続して音楽を作
る方法が広まっており、シンセサイザー30のキーボー
ド操作の代わりに、コンピュータの画面上に表示された
楽譜を見ながらマウス等によりコンピュータ34を操作
して音楽を作ることも可能である。
【0027】上記図1に示した実施の形態では、実際の
妊婦の子宮内にマイクロホンを設置する方法について説
明したが、実際の妊婦の子宮の代わりに、これと同等の
音波伝達特性を備えた模型を利用することも考えられ
る。即ち、図1に示した録音方法等を用いて、予め妊婦
の子宮の音波伝達特性を調査しておき、その調査結果に
基づいて、これを疑似的に再現し得る模型を製作し、該
模型体の内部にマイクロフォンを設置して、上記同様の
録音作業を行うことにより、同様の効果を持つ音楽を製
作できる。
【0028】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。以下に示す本発明の第2の実施の形態は、子
宮内の特有の音色の変化を電子音響機器を用いた波形変
換によって疑似的に再現するものである。図2に示した
シンセサイザー30は、数十から数百個もの基本的な波
形の音を音源として記憶しており、サンプラー32と組
み合わせて任意の波形を音源とすることができる。ま
た、シンセサイザー30内部には、周波数変調回路、振
幅変調回路、エンベロープ制御回路等が備えられてお
り、これらの各回路を適宜制御することにより、音波の
波形を電気的に自在に変換して無数の音色の音をつくり
出す(合成)ことができる。
【0029】また、前記サンプラー32自体にも、サン
プリングした音の波形を任意に編集することができる機
能が備えられており、架空の楽器の音をも作り出すこと
もできるようになっている。コンピュータ34は、MI
DIシーケンサーとしての役割を有し、デジタル化され
た音波波形をコンピュータのモニター画面上に表示し、
その表示された波形を見ながら、任意の波形に編集操作
することができる機能を備えている。
【0030】このように、シンセサイザー30、サンプ
ラー32、又はコンピュータ34等を用いて、一般に電
気的に任意の音波波形を編集し、様々な音を作りだすこ
とが可能であるが、如何なる波形(音)を作り出すかは
製作者の自由な創作に委ねられている。本実施の形態で
は、波形変換機能を備えた電子音響機器を用いて、子宮
内特有の音色を有する波形を作り出す点に特徴がある。
【0031】具体的には、先ず、図1に示した録音方法
等を用いて、予め妊婦の子宮の音波伝達特性を調査し、
子宮内に伝達される音波の波形の特徴を把握しておく。
音源で発生した音の音圧の波形(音圧波形)は、発生源
の性状によってさまざな形をとるが、一つの音の波は、
普通、出だしが切り立っていて、次第に弱まっていく。
音の鳴り始め、減衰、持続、鳴り終わりと区別され、人
間は、波全体を包む形(エンベロープ)を楽器や声の音
色の特徴として聞き取っている。
【0032】従って、子宮内に伝達される音波を、デジ
タル化してコンピュータ34に取り込み、コンピュータ
34の画面に表示される波形を見ながら、音量、音質、
音程、音圧、エンベロープ等の観点から特徴を把握す
る。そして、この子宮内伝達音の特徴を示す情報をコン
ピュータ34に記録する。次に、シンセサイザー30に
プリセットされた音源の音、またはサンプラー32によ
って取り込まれた生音など、基礎となる音源をコンピュ
ータ34にデジタル化して取り込こむ。そして、基礎と
なる音源の波形を、先に記録した子宮内伝達音の特徴を
示す情報に基づいて、子宮内の音色に近い音色に波形変
換する。
【0033】こうして、波形変換された子宮内の音色に
近い音を新たに音源としてコンピュータ34に記憶し、
該記憶した音源を用いて子守歌等の任意の楽曲を演奏
し、図示しないマルチトラックテープレコーダ等の公知
の録音手段によって録音することにより、図1に示した
録音方法で録音したものと同様の安静効果の高い音楽を
再現することができる。
【0034】また、前記マルチトラックテープレコーダ
等の公知の録音手段に録音した音楽を基に、更に、C
D、カセットテープ等の量産性のある記録媒体に複製記
録して、新生児又は幼児向け安静効果のある音楽出版物
として広く利用することができる。上記第2の実施の形
態では、基礎となる音源を子宮内の音色に近い音色に波
形変換する場合について説明したが、通常の方法で録音
された既存の音楽を電子音響機器を用いて全体として電
気的に編集して、子宮内に伝わる音楽と略同等の音色の
音楽を製作することもできる。
【0035】また、上記第1及び第2の実施の形態に示
したような録音方法を用いて録音された音声が記録され
ている音楽出版物を再生し、その再生音をサンプラー等
の電子音響機器によって取り込み、新たにシンセサイザ
ーの音源として利用することも可能である。尚、実際に
音として再現しなくても、電気的な信号として取り込む
ことも可能である。こうして、取り込まれた音を利用し
て音階を作成し、その音階を用いて新たな音楽を製作す
ることもできる。
【0036】このように、前記音楽出版物に記録されて
いる音を二次的に利用して新たな音楽を製作し、その音
楽を量産性のある記録媒体に複製記録することも可能で
ある。また、上記第1及び第2の実施の形態に示したよ
うな録音方法により録音した音楽Aを記録した音楽記録
媒体Bと、前記同じ音楽Aを通常の音色を維持した一般
的な公知の録音方法により録音した音楽記録媒体Cとを
一組とし、出産前には通常の音色の音楽記録媒体Bを再
生して妊婦の胎教音楽として利用し、出産後には、音楽
記録媒体Cを再生して新生児の安静音楽として利用する
ようにすれば、胎児は出産前から胎内で音楽Aを聞き慣
れるので、音楽記録媒体Cを再生した際の安静効果は一
層高められ、極めて効果的である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る音声録
音方法及び音声記録媒体の生産方法によれば、妊婦の子
宮内又は子宮の音波伝達特性と等価な模型内に設置した
マイクロフォンにより、胎児が聞いていると予想される
同じ音色の音声を記録するようにしたので、特に新生児
や幼児にとって安静効果が高く、また大人にとっても快
適感のある音楽を製作することができる。本発明に係る
音声録音方法及び音声記録媒体の生産方法により製作さ
れた音楽は、精神安定作用、安眠作用を有するため、新
生児や幼児にとって心身の健全な発育に供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態が示された録音状況
の説明図
【図2】電子音響システムの構成の一例を示す斜視図
【符号の説明】
10…妊婦 12…子宮 14…メトロイリンテル 16…超小型マイクロフォン 18…デジタルテープレコーダ 30…シンセサイザー 32…サンプラー 34…コンピュータ 36…MIDIインターフェース

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 妊婦の子宮内にマイクロフォンを設置
    し、該妊婦の身体の外で歌声や楽器によって音楽を演奏
    し、妊婦の体壁を通して子宮内に伝わる音声を前記マイ
    クロフォンで集音して電気信号に変換し、前記電気信号
    を記録手段に記録することを特徴とする音声録音方法。
  2. 【請求項2】 妊婦の子宮と近似した音波伝達特性を備
    えた模型体内にマイクロフォンを設置し、該マイクロフ
    ォンにより前記模型体媒質を通して伝わる音声を電気信
    号に変換し、前記電気信号を記録手段により記録して、
    妊婦の子宮内に伝わる音声と近似する音色の音声を記録
    するようにしたことを特徴とする音声録音方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の音声録音方法によ
    り録音した音声を再生手段により再生することができる
    音声記録媒体に記録し、子宮内に伝達された音色又は子
    宮内に伝達された音色に近似した音色の音声が記録され
    た音声記録媒体を生産することを特徴とする音声記録媒
    体の生産方法。
  4. 【請求項4】 妊婦の子宮内にマイクロフォンを設置
    し、 該妊婦の身体の外で楽器によって音階を演奏し、妊婦の
    体壁を通して子宮内に伝わる前記音階を前記マイクロフ
    ォンで集音して電気信号に変換し、 前記電気信号を記録手段に記録し、 前記記録手段に記録した音階を適宜配列して音楽を作成
    し、 該作成された音楽を、 再生手段により再生することがで
    きる音声記録媒体に記録し、 子宮内に伝達された音色又は子宮内に伝達された音色に
    近似した音色の音楽が記録された音声記録媒体を生産す
    ることを特徴とする音声記録媒体の生産方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2の音声録音方法によって
    録音された音声の波形的特徴を示す情報を記録したコン
    ピュータと、 音源から発せられた音波に応じた電気信号を出力する第
    1の電気信号出力手段と、 前記第1の電気信号出力手段から出力された第1の電気
    信号を基に、前記音源から発っせられた音波を妊婦の体
    壁を通して子宮内に伝達された音色に近づけるように、
    前記コンピュータに記録した情報を利用して前記音波の
    周波数、振幅、及びエンベロープのうち少なくとも一つ
    を電気的に変換する電子音響手段と、 前記電子音響手段で疑似的に子宮内伝達音色に変換され
    た音波を示す第2の電気信号を記録する記録手段と、 を備えたことを特徴とする音声録音装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2の音声録音方法によって
    録音された音声の波形的特徴を把握する第1の工程と歌声や楽器を用いて演 奏された第2の音楽を示す音声情
    報を第1の電気信号に変換する第2の工程と、 前記第1の電気信号を第1の記録手段で記録する第3の
    工程と、 前記第1の記録手段に記録された前記第1の電気信号を
    基に、前記第2の工程で演奏された第2の音楽を妊婦の
    体壁を通して子宮内に伝達された音色に近づけるよう
    に、前記第1の工程で得られた波形的特徴を利用して前
    記音声情報の音波の周波数、振幅、及びエンベロープの
    うち少なくとも一つを電子音響手段を用いて電気的に変
    する第4の工程と、 前記電子音響手段により疑似的に子宮内伝達音色に変換
    された音声情報を示す第2の電気信号を第2の記録手段
    で記録する第5の工程と、 第2の記録手段で記録した音声情報を再生手段により再
    生可能な音声記録媒体に記録し、妊婦の子宮内に伝達さ
    れる音色に酷似した音色の音声が記録された音声記録媒
    体を生産する第6の工程と、 から成るこ とを特徴とする音声記録媒体の生産方法。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2の音声録音方法によって
    録音された音声の波形的特徴を把握する第1の工程と、 器を用いて演奏された音階を示す音声情報を第1の電
    気信号に変換する第2の工程と、 前記第1の電気信号を第1の記録手段で記録する第3の
    工程と、 前記第1の記録手段に記録された前記第1の電気信号を
    基に、第2の工程で演奏された音階を妊婦の体壁を通し
    て子宮内に伝達された音色に近づけるように、前記第1
    の工程で得られた波形的特徴を利用して前記音声情報の
    音波の周波数、振幅、及びエンベロープのうち少なくと
    も一つを電子音響手段で電気的に変換する第4の工程
    、 前記電子音響手段により疑似的に子宮内伝達音色に変換
    された音階の音声情報を示す第2の電気信号を第2の記
    録手段で記録する第5の工程と、 前記第2の記録手段に記録した音階を用いて作成された
    音楽を第3の記録手段で記録する第6の工程と、 該第3の記録手段で記録した音楽を再生手段により再生
    可能な音声記録媒体に記録し、妊婦の子宮内に伝達され
    る音色に酷似した音色の音楽が記録された音声記録媒体
    を生産する第7の工程とから成る ことを特徴とする音声記録媒体の生産方法。
  8. 【請求項8】 請求項4、6、又は7記載の音声記録媒
    体の生産方法により生産された音声記録媒体に記録され
    ている音を電子音響手段の音源として取り込み、該取り
    込んだ音に基づいて音階を作成し、該作成された音階を
    用いて作成された第3の音楽を再生手段により再生可能
    な第2の音声記録媒体に記録し、妊婦の子宮内に伝達さ
    れる音色に酷似した音色の第3の音楽が記録された音声
    記録媒体を生産することを特徴とする音声記録媒体の生
    産方法。
JP7305702A 1995-11-24 1995-11-24 音声録音方法及び音声記録媒体の生産方法 Expired - Fee Related JP2720858B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7305702A JP2720858B2 (ja) 1995-11-24 1995-11-24 音声録音方法及び音声記録媒体の生産方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7305702A JP2720858B2 (ja) 1995-11-24 1995-11-24 音声録音方法及び音声記録媒体の生産方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09140702A JPH09140702A (ja) 1997-06-03
JP2720858B2 true JP2720858B2 (ja) 1998-03-04

Family

ID=17948340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7305702A Expired - Fee Related JP2720858B2 (ja) 1995-11-24 1995-11-24 音声録音方法及び音声記録媒体の生産方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2720858B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103300501A (zh) * 2012-03-14 2013-09-18 南通开发区华信工贸有限公司 多功能孕妇服装

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53108691A (en) * 1977-03-04 1978-09-21 Tsuneji Fukuda Cardiac sound pickup
JPS57130686U (ja) * 1981-02-09 1982-08-14
JPS6148314A (ja) * 1984-08-14 1986-03-10 坂本 義一 音声リレ−回路で作動するベビ−ベツト

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09140702A (ja) 1997-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5471009A (en) Sound constituting apparatus
US6369312B1 (en) Method for expressing vibratory music and apparatus therefor
KR100283135B1 (ko) 생음성사운드에 반주되는 코러스 사운드를 생성하는 악기
JP2000262623A (ja) 胎教装置
Brice Music engineering
JP2720858B2 (ja) 音声録音方法及び音声記録媒体の生産方法
Howard The vocal tract organ: a new musical instrument using 3-D printed vocal tracts
JPH10268895A (ja) 音声信号処理装置
Bertsch Variabilities in trumpet sounds
JP4049465B2 (ja) 波形再生装置のピッチ制御装置
Abrams et al. Musical experiences of the unborn baby
US3011378A (en) Automatic electronic organ
JP4081859B2 (ja) 歌声発生装置およびカラオケ装置
JP3123908U (ja) 現代の音楽をcd普及以前の時代の音質で鑑賞する方式
JPH08328555A (ja) 演奏制御装置
JP3914008B2 (ja) 胎教装置
JP3969249B2 (ja) 音声データと演奏データの同期再生を行うための装置および方法
JP3791047B2 (ja) 疑似スピーカシステム生成装置
Barnett Aspects of vocal multiphonics
JP2844621B2 (ja) 電子管楽器
JPH02279163A (ja) 音響装置
JPH07287576A (ja) 音楽再生方法
Kenty A Set of Musical Works on Contemporary Immigration:'What We're Missing'and'It Wasn't Something that We Could Control'
JP2023020786A (ja) 発音機構
JPH0313910Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091121

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151121

Year of fee payment: 18

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees