JP2718245B2 - 流体封入式エンジンマウント - Google Patents
流体封入式エンジンマウントInfo
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- JP2718245B2 JP2718245B2 JP2110643A JP11064390A JP2718245B2 JP 2718245 B2 JP2718245 B2 JP 2718245B2 JP 2110643 A JP2110643 A JP 2110643A JP 11064390 A JP11064390 A JP 11064390A JP 2718245 B2 JP2718245 B2 JP 2718245B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- limit stopper
- support
- engine mount
- engine
- protrusions
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- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、液体を満たした作業室と補償室とを絞り通
路を介して連通すると共に、高周波の伝達率を低減する
ためにエンジンの支えと連結した円板状のリミットスト
ッパーを前記作業室内に設けたエンジンマウントに関す
るものである。
路を介して連通すると共に、高周波の伝達率を低減する
ためにエンジンの支えと連結した円板状のリミットスト
ッパーを前記作業室内に設けたエンジンマウントに関す
るものである。
(従来の技術) この種の従来装置としては、特開昭62−292942号公報
に開示されているものがある。第4図〜第6図はその従
来装置を示すもので、この流体封入式エンジンマウント
である機関受は中空円錐状に構成したゴム製支持ばね12
により結合された支え10と受け支持具11とを有してお
り、受け支持具11はその下部で、機関受の作業室15と補
償室16との間に配置された固定式仕切壁17を取り囲んで
いる。補償室16は下側がカップ形ダイヤフラム18により
制限され、作業室15から排出された液体の供給容積が増
すとダイヤフラム18は底板14の方向に撓むことができ
る。底板14はやはり相対運動不可能に受け支持具11に固
定してある。このエンジンマウントは全体として、中心
線に対する回転対称な形状であり、自動車のエンジンル
ームに容易に収納することができる。機関受の固定は、
支え10と支持すべき機関を連結すると共に、底板14とそ
れを支えるボデーとを螺着して行われる。
に開示されているものがある。第4図〜第6図はその従
来装置を示すもので、この流体封入式エンジンマウント
である機関受は中空円錐状に構成したゴム製支持ばね12
により結合された支え10と受け支持具11とを有してお
り、受け支持具11はその下部で、機関受の作業室15と補
償室16との間に配置された固定式仕切壁17を取り囲んで
いる。補償室16は下側がカップ形ダイヤフラム18により
制限され、作業室15から排出された液体の供給容積が増
すとダイヤフラム18は底板14の方向に撓むことができ
る。底板14はやはり相対運動不可能に受け支持具11に固
定してある。このエンジンマウントは全体として、中心
線に対する回転対称な形状であり、自動車のエンジンル
ームに容易に収納することができる。機関受の固定は、
支え10と支持すべき機関を連結すると共に、底板14とそ
れを支えるボデーとを螺着して行われる。
作業室15の内部に配置されたリミットストッパー13は
受け支持具11を基準とした場合に支え10の離反運動が許
されないほど大きくなるのを防止する。すなわち支え10
が図中下方向の機関の荷重を受けると、支持ばね12から
離間するが、この状態で支え10に上方向の入力が入ると
リミットストッパー13がゴム製支持ばね12に当接するこ
とから、これ以上の支え10と支持具11との離間が防止さ
れる。
受け支持具11を基準とした場合に支え10の離反運動が許
されないほど大きくなるのを防止する。すなわち支え10
が図中下方向の機関の荷重を受けると、支持ばね12から
離間するが、この状態で支え10に上方向の入力が入ると
リミットストッパー13がゴム製支持ばね12に当接するこ
とから、これ以上の支え10と支持具11との離間が防止さ
れる。
第4図のエンジンマウントは作業室15と補償室16とが
絞り通路3により結ばれており、絞り通路3は入口1を
介して作業室15と連通し、そして出口2により補償室16
と結ばれている。作業室15、絞り通路3及び補償室16に
は非圧縮性液体、一般にグリコールと水との混合物が完
全に満たしてある。
絞り通路3により結ばれており、絞り通路3は入口1を
介して作業室15と連通し、そして出口2により補償室16
と結ばれている。作業室15、絞り通路3及び補償室16に
は非圧縮性液体、一般にグリコールと水との混合物が完
全に満たしてある。
図示したエンジンマウントでは絞り通路3は仕切壁17
の、受け支持具11内に配置してある。この絞り通路3は
横断面が長方形であり、円形の仕切壁17の内側部分に環
状に配置されている。また入口1及び出口2から距離を
置いて、横流路5が設けてあり、この横流路5は信号操
作式バルブにより閉じることができ、開弁時には補償室
16と直接連結される。それゆえ入口1を介し絞り通路3
に流入した液体は、開弁時には絞り通路3をその全長に
わたって貫流せず、入口1と横流路5とにより限定され
た長さの間のみを流れる。従ってティルガー効果によ
り、制動される振動の振動数は、前記長さの範囲内に含
まれた液体の質量が支持ばね12の弾性により共振振動に
変換可能である振動数に等しい。また絞り通路3内を往
復する液が信号操作式バルブを閉じることにより増大す
ると、往復する液体の質量がそれに応じて増加し、それ
に伴って該質量の共振振動数が低下する。そして制動効
果はそれに応じて変化するから、バルブ操作により容易
に制御可能である。信号操作式バルブは第4図の実施例
では仕切弁として構成してあり、これは軟鉄製の円筒形
サーボ弁スプール20がソレノイド19の内部に半径方向に
配置してある。弁スプール20はソレノイド19が非励磁の
とき圧縮ばね21の力によりソレノイド19に対し軸方向に
変位し、横流路5の周面に配分されたオリフィスを閉じ
る。それゆえ、支え10がばね力で下降して液体が入口1
を介し絞り通路3に流入すると、この液体は絞り通路3
の末端で初めて出口2を介し補償室16の方向に流出する
ことができ、支え10がばね力で上昇すると、液体は同じ
通路を逆方向に進む。そしてそれに応じて絞り通路3内
の液体の質量と、支持ばね12の弾性とによって被制動振
動の振動数が決定される。
の、受け支持具11内に配置してある。この絞り通路3は
横断面が長方形であり、円形の仕切壁17の内側部分に環
状に配置されている。また入口1及び出口2から距離を
置いて、横流路5が設けてあり、この横流路5は信号操
作式バルブにより閉じることができ、開弁時には補償室
16と直接連結される。それゆえ入口1を介し絞り通路3
に流入した液体は、開弁時には絞り通路3をその全長に
わたって貫流せず、入口1と横流路5とにより限定され
た長さの間のみを流れる。従ってティルガー効果によ
り、制動される振動の振動数は、前記長さの範囲内に含
まれた液体の質量が支持ばね12の弾性により共振振動に
変換可能である振動数に等しい。また絞り通路3内を往
復する液が信号操作式バルブを閉じることにより増大す
ると、往復する液体の質量がそれに応じて増加し、それ
に伴って該質量の共振振動数が低下する。そして制動効
果はそれに応じて変化するから、バルブ操作により容易
に制御可能である。信号操作式バルブは第4図の実施例
では仕切弁として構成してあり、これは軟鉄製の円筒形
サーボ弁スプール20がソレノイド19の内部に半径方向に
配置してある。弁スプール20はソレノイド19が非励磁の
とき圧縮ばね21の力によりソレノイド19に対し軸方向に
変位し、横流路5の周面に配分されたオリフィスを閉じ
る。それゆえ、支え10がばね力で下降して液体が入口1
を介し絞り通路3に流入すると、この液体は絞り通路3
の末端で初めて出口2を介し補償室16の方向に流出する
ことができ、支え10がばね力で上昇すると、液体は同じ
通路を逆方向に進む。そしてそれに応じて絞り通路3内
の液体の質量と、支持ばね12の弾性とによって被制動振
動の振動数が決定される。
ソレノイド19が励磁されるとサーボ弁スプール20は圧
縮ばね21の力に抗して軸方向に摺動し、これにより横流
路5のオリフィスが補償室16の方向に解放される。支え
10がばね力で降下したとき入口1を介して絞り通路3に
流入する液体量はこれにより、もはや絞り通路3を全長
にわたって貫流することを強いられることはない。即ち
この液体量は横流路5を介し、直ちに絞り通路3から出
る。その際支え10がばね力で降下しても方向が逆転する
だけである。それゆえティルガー効果に基づいた制動作
用は、それに応じて高い振動帯域で有効になる。
縮ばね21の力に抗して軸方向に摺動し、これにより横流
路5のオリフィスが補償室16の方向に解放される。支え
10がばね力で降下したとき入口1を介して絞り通路3に
流入する液体量はこれにより、もはや絞り通路3を全長
にわたって貫流することを強いられることはない。即ち
この液体量は横流路5を介し、直ちに絞り通路3から出
る。その際支え10がばね力で降下しても方向が逆転する
だけである。それゆえティルガー効果に基づいた制動作
用は、それに応じて高い振動帯域で有効になる。
また第4図のエンジンマウントは仕切壁17の中央部が
円形の軟質ダイヤフラム18で仕切られている。このダイ
ヤフラム18は機関により励起された30Hzを超える高周波
振動をその可撓性により補償することができる。このよ
うにして作業室15内である振動に起因して圧力が変化す
るのを防止するのである。すなわちこれによりある範囲
内の振動は受け支持具11内に伝達不可能であり、完全に
防振されるのである。
円形の軟質ダイヤフラム18で仕切られている。このダイ
ヤフラム18は機関により励起された30Hzを超える高周波
振動をその可撓性により補償することができる。このよ
うにして作業室15内である振動に起因して圧力が変化す
るのを防止するのである。すなわちこれによりある範囲
内の振動は受け支持具11内に伝達不可能であり、完全に
防振されるのである。
(発明が解決しようとする課題) 上述した従来の流体封入式エンジンマウントにおける
リミットストッパー13は、作業室15内の流体が、作業室
15の内室とリミットストッパー13の外周縁との隙間か
ら、リミットストッパー13の上下を流通することにより
高周波の振動伝達率の軽減を目的として、作業室15の内
部に設けられているが、エンジンマウントの取り付け状
態のばらつき等の原因によって、円板状のリミットスト
ッパー13の外周縁と、作業室15の内壁との間の距離のば
らつき等に起因する特性のばらつきが大きく、そのた
め、高周波の振動伝達率を十分に低減しえないという問
題点があった。
リミットストッパー13は、作業室15内の流体が、作業室
15の内室とリミットストッパー13の外周縁との隙間か
ら、リミットストッパー13の上下を流通することにより
高周波の振動伝達率の軽減を目的として、作業室15の内
部に設けられているが、エンジンマウントの取り付け状
態のばらつき等の原因によって、円板状のリミットスト
ッパー13の外周縁と、作業室15の内壁との間の距離のば
らつき等に起因する特性のばらつきが大きく、そのた
め、高周波の振動伝達率を十分に低減しえないという問
題点があった。
(課題を解決するための手段) 上記の問題点を解決するため本発明においては、液体
を満たした作業室と補償室とを絞り通路を介して連通す
ると共に、高周波の伝達率を低減するためにエンジンの
支えと連結した円板状のリミットストッパーを前記作業
室内に設けたエンジンマウントにおいて、前記リミット
ストッパーに嵌挿され該リミットストッパーに対して径
方向に移動できる可動リングの外周部に、該可動リング
の外周縁と前記作業室の内壁との間の間隔を一定に保つ
ための複数の突起を円周方向に配列して設け、この突起
の円周方向長さを、2つの前記突起間に形成される溝の
円周方向長さに比べて小さく設定して流体封入式エンジ
ンマウントを構成する。
を満たした作業室と補償室とを絞り通路を介して連通す
ると共に、高周波の伝達率を低減するためにエンジンの
支えと連結した円板状のリミットストッパーを前記作業
室内に設けたエンジンマウントにおいて、前記リミット
ストッパーに嵌挿され該リミットストッパーに対して径
方向に移動できる可動リングの外周部に、該可動リング
の外周縁と前記作業室の内壁との間の間隔を一定に保つ
ための複数の突起を円周方向に配列して設け、この突起
の円周方向長さを、2つの前記突起間に形成される溝の
円周方向長さに比べて小さく設定して流体封入式エンジ
ンマウントを構成する。
また前記エンジンマウントにおいて、前記リミットス
トッパーの外周部に、該リミットストッパーの外周縁と
前記作業室の内壁との間の間隔を一定に保つための複数
の突起を円周方向に配列して設け、この突起の円周方向
長さを、2つの前記突起間に形成される溝の円周方向長
さに比べて小さく設定し、前記リミットストッパーをボ
ールジョイントを介してエンジンの支えに連結してもよ
い。
トッパーの外周部に、該リミットストッパーの外周縁と
前記作業室の内壁との間の間隔を一定に保つための複数
の突起を円周方向に配列して設け、この突起の円周方向
長さを、2つの前記突起間に形成される溝の円周方向長
さに比べて小さく設定し、前記リミットストッパーをボ
ールジョイントを介してエンジンの支えに連結してもよ
い。
(作 用) 上述のように本発明においては、リミットストッパー
の外周縁と、作業室の内壁との間の間隔を自動的に調整
可能にすることによって、エンジンマウントの取り付け
状態にばらつきがあっても、リミットストッパーの外周
縁と、作業室の内壁との間の間隔を常にほぼ一定にし
て、突起の径方向長さ分の隙間を確保し、この隙間から
流体を流通させることにより、振動吸収特性のばらつき
を極力小さくすることができる。
の外周縁と、作業室の内壁との間の間隔を自動的に調整
可能にすることによって、エンジンマウントの取り付け
状態にばらつきがあっても、リミットストッパーの外周
縁と、作業室の内壁との間の間隔を常にほぼ一定にし
て、突起の径方向長さ分の隙間を確保し、この隙間から
流体を流通させることにより、振動吸収特性のばらつき
を極力小さくすることができる。
(実施例) 以下、第1図〜第3図について本発明の実施例を説明
する。図中前記符号と同一の符号は同等のものを示す。
する。図中前記符号と同一の符号は同等のものを示す。
第1図(a)(b)(c)は本発明の第1実施例を示
すもので、本実施例においては、支え10の下端に伏せ皿
状のリミットストッパー23を連結し、このリミットスト
ッパー23に、内溝付きのゴム等の弾性物製の可動リング
24を嵌挿し、リミットストッパー23に対して径方向に移
動できるようにする。また、可動リング24の外周部に
は、該可動リング24の外周縁と作業室15の内壁との間の
間隔を一定に保つための4個の突起24aを円周方向に配
列して設け、この突起24aの円周方向長さを、2つの突
起24a間に形成される溝の円周方向長さに比べて小さく
設定する。
すもので、本実施例においては、支え10の下端に伏せ皿
状のリミットストッパー23を連結し、このリミットスト
ッパー23に、内溝付きのゴム等の弾性物製の可動リング
24を嵌挿し、リミットストッパー23に対して径方向に移
動できるようにする。また、可動リング24の外周部に
は、該可動リング24の外周縁と作業室15の内壁との間の
間隔を一定に保つための4個の突起24aを円周方向に配
列して設け、この突起24aの円周方向長さを、2つの突
起24a間に形成される溝の円周方向長さに比べて小さく
設定する。
なお可動板24には、第1図(c)に示すように内周縁
の1ケ所に切り込み24bをつけておき、そこを広げるこ
とによって可動リング24をリミットストッパー23嵌装で
きるようにすればよい。
の1ケ所に切り込み24bをつけておき、そこを広げるこ
とによって可動リング24をリミットストッパー23嵌装で
きるようにすればよい。
上述のように構成した場合は、たとえこのエンジンマ
ウントの取り付け状態にばらつきが生じて、支え10の中
心が作業室15の中心に対して変位しても、その変位はリ
ミットストッパー23に対する可動リング24の径方向の摺
動によって吸収することができる。
ウントの取り付け状態にばらつきが生じて、支え10の中
心が作業室15の中心に対して変位しても、その変位はリ
ミットストッパー23に対する可動リング24の径方向の摺
動によって吸収することができる。
従ってリミットストッパー23の外周縁と、作業室15の
内壁との間の間隔を常にほぼ一定にして、突起24aの径
方向長さ分の隙間を確保し、この隙間から流体を流通さ
せることにより、振動吸収特性のばらつきを極力小さく
することができる。
内壁との間の間隔を常にほぼ一定にして、突起24aの径
方向長さ分の隙間を確保し、この隙間から流体を流通さ
せることにより、振動吸収特性のばらつきを極力小さく
することができる。
また第2図(a)(b)は本発明の第2実施例を示す
もので、本実施例においては、支え10の下端に伏せ皿状
のリミットストッパー33を連結し、このリミットストッ
パー33の外周に環状溝33aを設け、環状溝33aに対して径
方向に移動できるように板状のリング34を嵌挿する。ま
た板状のリング34の外周部には、該リング34の外周縁と
作業室15の内壁との間の間隔を一定に保つための4個の
突起34aを円周方向に配列して設け、この突起34aの円周
方向長さを、2つの突起34a間に形成される溝の円周方
向長さに比べて小さく設定する。
もので、本実施例においては、支え10の下端に伏せ皿状
のリミットストッパー33を連結し、このリミットストッ
パー33の外周に環状溝33aを設け、環状溝33aに対して径
方向に移動できるように板状のリング34を嵌挿する。ま
た板状のリング34の外周部には、該リング34の外周縁と
作業室15の内壁との間の間隔を一定に保つための4個の
突起34aを円周方向に配列して設け、この突起34aの円周
方向長さを、2つの突起34a間に形成される溝の円周方
向長さに比べて小さく設定する。
なお、上述した板状のリング34もゴム等の弾性物を素
材として形成し、ストッパー33に対する着脱を容易にす
るには、前記したような切り込み(図示せず)をリング
34にも設ければよい。
材として形成し、ストッパー33に対する着脱を容易にす
るには、前記したような切り込み(図示せず)をリング
34にも設ければよい。
上述のように構成した場合は、たとえこのエンジンマ
ウントの取り付け状態にばらつきが生じて、支え10の中
心が作業室15の中心に対して変位しても、その変位はリ
ミットストッパー33に対する可動リング34の径方向の摺
動によって吸収することができる。
ウントの取り付け状態にばらつきが生じて、支え10の中
心が作業室15の中心に対して変位しても、その変位はリ
ミットストッパー33に対する可動リング34の径方向の摺
動によって吸収することができる。
また第3図(a)(b)は本発明の第3実施例を示す
もので、本実施例においては、円板状のリミットストッ
パー43の外周部に、該リミットストッパー43の外周縁と
前記作業室15の内壁との間の間隔を一定に保つための4
個の突起43aを円周の4等分位置にそれぞれ突設し、こ
の突起43aの円周方向長さを、2つの突起43a間に形成さ
れる溝の円周方向長さに比べて小さく設定する。また、
このストッパー43の中央上部にボールジョイント43bを
突設したものをゴム等の弾性物を素材として一体に形成
し、このリミットストッパー43を前記ボールジョイント
43bを介してエンジン(図示せず)に連結した支え10に
連結する。
もので、本実施例においては、円板状のリミットストッ
パー43の外周部に、該リミットストッパー43の外周縁と
前記作業室15の内壁との間の間隔を一定に保つための4
個の突起43aを円周の4等分位置にそれぞれ突設し、こ
の突起43aの円周方向長さを、2つの突起43a間に形成さ
れる溝の円周方向長さに比べて小さく設定する。また、
このストッパー43の中央上部にボールジョイント43bを
突設したものをゴム等の弾性物を素材として一体に形成
し、このリミットストッパー43を前記ボールジョイント
43bを介してエンジン(図示せず)に連結した支え10に
連結する。
上述のように構成した場合は、たとえこのエンジンマ
ウントの取り付け状態にばらつきが生じて、支え10の中
心が作業室15の中心に対して変位しても、その変位はリ
ミットストッパー43のボールジョイント43bの径方向の
変更によって吸収することができる。
ウントの取り付け状態にばらつきが生じて、支え10の中
心が作業室15の中心に対して変位しても、その変位はリ
ミットストッパー43のボールジョイント43bの径方向の
変更によって吸収することができる。
(発明の効果) 上述のように本発明によれば、リミットストッパーの
外周縁と、作業室の内壁との間の間隔を自動的に調整可
能にすることによって、エンジンマウントの取り付け状
態にばらつきがあっても、リミットストッパーの外周縁
と、作業室の内壁との間の間隔を常にほぼ一定にして、
突起の径方向長さ分の隙間を確保し、この隙間から流体
を流通させることにより、振動吸収特性のばらつきを極
力小さくすることができるという効果が得られる。
外周縁と、作業室の内壁との間の間隔を自動的に調整可
能にすることによって、エンジンマウントの取り付け状
態にばらつきがあっても、リミットストッパーの外周縁
と、作業室の内壁との間の間隔を常にほぼ一定にして、
突起の径方向長さ分の隙間を確保し、この隙間から流体
を流通させることにより、振動吸収特性のばらつきを極
力小さくすることができるという効果が得られる。
第1図(a)は本発明の第1実施例を示す縦断面図、 同図(b)はそのI−I断面図、 同図(c)はその可動リングの平面図、 第2図(a)は本発明の第2実施例を示す縦断面図、 同図(b)はそのII−II断面図、 第3図(a)は本発明の第3実施例を示す縦断面図、 同図(b)はそのIII−III断面図、 第4図は従来装置の縦断面図、 第5図はその絞り通路部の横断面図、 第6図は第4図の仕切壁部の拡大断面図である。 1……入口、2……出口 3……絞り通路、5〜8……横流路 10……支え、11……受け支持具 12……支持ばね 13……リミットストッパー、14……底板 15……作業室、16……補償室 17……仕切壁、18……ダイヤフラム 19……ソレノイド、20……弁スプール 21……圧縮ばね 23……リミットストッパー、24……可動リング 24a……突起 33……リミットストッパー、34……板状のリング 34a……突起 43……リミットストッパー、43a……突起 43b……ボールジョイント
Claims (2)
- 【請求項1】流体を満たした作業室と補償室とを絞り通
路を介して連通すると共に、高周波の伝達率を低減する
ためにエンジンの支えと連結した円板状のリミットスト
ッパーを前記作業室内に設けたエンジンマウントにおい
て、 前記リミットストッパーに嵌挿され該リミットストッパ
ーに対して径方向に移動できる可動リングの外周部に、
該可動リングの外周縁と前記作業室の内壁との間の間隔
を一定に保つための複数の突起を円周方向に配列して設
け、この突起の円周方向長さを、2つの前記突起間に形
成される溝の円周方向長さに比べて小さく設定したこと
を特徴とする流体封入式エンジンマウント。 - 【請求項2】流体を満たした作業室と補償室とを絞り通
路を介して連通すると共に、高周波の伝達率を低減する
ためにエンジンの支えと連結した円板状のリミットスト
ッパーを前記作業室内に設けたエンジンマウントにおい
て、 前記リミットストッパーの外周部に、該リミットストッ
パーの外周縁と前記作業室の内壁との間の間隔を一定に
保つための複数の突起を円周方向に配列して設け、この
突起の円周方向長さを、2つの前記突起間に形成される
溝の円周方向長さに比べて小さく設定し、前記リミット
ストッパーをボールジョイントを介してエンジンの支え
に連結したことを特徴とする流体封入式エンジンマウン
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2110643A JP2718245B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 流体封入式エンジンマウント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2110643A JP2718245B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 流体封入式エンジンマウント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH048940A JPH048940A (ja) | 1992-01-13 |
JP2718245B2 true JP2718245B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=14540903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2110643A Expired - Lifetime JP2718245B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 流体封入式エンジンマウント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2718245B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3619687A1 (de) * | 1986-06-11 | 1987-12-17 | Freudenberg Carl Fa | Zweikammermotorlager |
DE3640316A1 (de) * | 1986-11-26 | 1988-06-09 | Continental Gummi Werke Ag | Hydraulisch gedaempftes elastisches lager |
-
1990
- 1990-04-27 JP JP2110643A patent/JP2718245B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH048940A (ja) | 1992-01-13 |
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