JP2717980B2 - 集積化光導波路デバイス - Google Patents

集積化光導波路デバイス

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【発明の詳細な説明】 〔概要〕 複数の光制御素子を有する集積化光導波路デバイスに
関し、 光制御電極に印加された制御用電圧によって基板に励
振された弾性波に起因する、相隣接する光制御電極間の
相互の干渉を除去することを目的とし、 平面に加工した電気光学効果を有する基板と、 電気光学効果を有する基板と、該基板上に設けられた
複数の光導波路と、該光導波路内を伝搬する光信号を制
御する光制御電極とが配置された光制御素子と、該光制
御素子を光導波路に対応して複数個配置された光導波路
デバイスにおいて、該基板表面上で該光制御素子間に弾
性波を吸収する弾性波吸収材を設けた集積化光導波路デ
バイスを構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、1枚の基板上に複数の光制御素子を有する
集積化光導波路デバイスの構成に関する。
近年、光ファイバやレーザ光源の進歩・発達に伴い、
光通信をはじめ光技術を応用した各種のシステム、デバ
イスが実用化され広く利用されるようになる一方、ます
ます、その高度技術開発への要請が強まってきた。
とくに、最近の光通信システムの高速化の要求から、
光信号を送受信する光送受信器においても、高速で光を
変調するための光変調器や、多数の時分割多重光入力信
号を順次切り換えて多数本の出力に接続するための高速
の光スイッチアレイなど集積型の光制御デバイスが必要
になってきた。
これらの光制御デバイスは、電気光学効果を有する1
枚の基板の上に、平面的に導波路を形成して、その上に
進行波型電極を組み合わせることによって、多数の高速
光制御素子を集積した、いわゆる光集積回路であり、光
信号処理デバイスの小形化と高速化を図るための本命の
技術として期待されている。
しかし、この技術は未だ開発途上にあるものが多く、
解決すべき課題を抱えており、今後ますます大容量・長
距離通信の要求が強まってくる状況から、より高速、か
つ安定で信頼性の高い集積化光導波路デバイスの開発が
求められている。
〔従来の技術〕
高速光制御デバイスとしては、半導体レーザ光を外部
で変調する外部変調器や、光導波路型光スイッチが知ら
れている。
何れの場合も、電気光学効果を有する基板上に光導波
路を設け、進行波型光制御電極を用いて駆動する方式が
最も有力視されており、集積度の向上に伴って1枚の基
板上に形成される光制御電極数も増加しそれらの間隔も
狭くなってきた。
第5図は従来の方向性結合器型光スイッチを説明する
図で、同図(イ)は平面図、同図(ロ)は断面図〔同図
(イ)のx−y断面〕である。
図中、1は電気光学効果を有する基板、たとえば、Li
NbO3のZ板、2は光導波路で中間に3つの方向性結合器
型平行光導波路2A,2Bが形成され、この2つの平行光導
波路で光制御導波路部2′が構成されている。この光導
波路は通常LiNbO3基板の表面にTiなどの金属を、光導波
路部分だけに選択的に拡散させ、その部分の屈折率を回
りの部分よりも少し大きくなるようにしてある。
なお、平行光導波路2A,2Bの間隔と長さはたとえば、
数GHZ帯の光スイッチにおいては、それぞれ6μmおよ
び15mmと言った程度の、伝播光のモード結合が行われる
ような数値に設計されている。
4は光制御電極で進行波型の制御用電極(4A)と、接
地電極(4B)とから構成されており、それぞれ平行光導
波路2A,2B上に、バッファ層3を介してAuなどの金属を
蒸着あるいはめっきによって形成している。バッファ層
3は光導波路上の金属電極層への光の吸収を小さくする
ために設けたもので、通常、SiO2などの薄膜が用いられ
ている。
SW1,SW2およびSW3は、それぞれ方向性結合器型光スイ
ッチを示し、光制御電極4により駆動制御される。
は光の入力端、,,およびは光の出力端
で、したがって、この例は、いわゆる、1×4の光スイ
ッチアレイの場合を示している。光ファイバとの接続は
ルビービーズを用いたり、凸構造のファイバアレイを用
いて行われている。
いま、たとえば時分割多重信号光が左側の入力端か
ら光導波路2に入り、SW1の平行光導波路2Aに達する
と、それと平行に所要の間隔で所要の長さで配置された
平行光導波路2Bとの間のモード結合により、光の進行に
伴って対称・非対称両モードの位相差がπになる位置
で、光は全て平行光導波路2Bに移行する(電子情報通信
学会編:電子情報通信ハンドブック,p1051,1988年発行
参照〕。
しかし、もし、この時SW1の光制御電極4に高周波パ
ルス電圧を印加すると、電気光学効果を有する基板1上
に設けられた前記平行光導波路2A,2Bにおける電気光学
効果によって、屈折率の変化が生じ対称・非対称両モー
ドの位相差もπからずれてくる。この従来例の場合で
は、印加電圧を4〜5vに選ぶことによって、平行導波路
2Aから2Bへの光の移行を完全に阻止することができる。
すなわち、光制御電極4への高周波パルス電圧の印加の
有無によって、光を高速でスイッチングさせることがで
きる構成になっている。
SW2およびSW3においても、全く同様に機能させ、全体
として、1×4の高速光スイッチアレイを構成してい
る。
さらに、集積度を上げスイッチ素子数を増加して、高
速光マトリクススイッチを構成し、高速・多重光通信シ
ステムに使用しようという試みがなされている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、このような構成の光スイッチアレイにおい
て、集積度を上げていくと、第5図からわかるように、
たとえば、SW2とSW3との間隔が狭くなっていくことにな
る。一方、電気光学効果を有する基板1は、必ず圧電性
を示すためSW2とSW3との間には、なにがしかの弾性表面
波、あるいは擬似弾性表面波が励振される場合が多い。
第4図は従来の方向性結合器型光スイッチのクロスト
ーク・伝送損失特性図で、前記従来例の構成においてSW
2とSW3との間隔が300μmの時のSW2の伝送損失特性と、
SW2からSW3への電気的クロストークを示したものであ
る。
伝送損失の測定はSW2の制御用電極4Aと接地電極4B
入力端にネットワーク・アナライザから出力される高周
波掃引された正弦波電圧を印加し、他端はネットワーク
・アナライザの検出器側に接続して行った。クロストー
クの測定は同様にSW3の制御用電極4Aと接地電極4Bの出
力端にネットワーク.アナライザを接続して行った。
図からわかるように、1.2,2.8,および4.6GHzにおい
て、SW2の伝送特性にディップが見られ、それらに対応
する周波数において、SW2からSW3への大きなクロストー
クが生じている。
このようなクロストークが大きくなると、信号光のS/
Nを低下させ、信号のエラーレートを増加させるという
問題があり、その解決が必要であった。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題は、電気光学効果を有する基板と、該基板
上に設けられた複数の光導波路と、該光導波路内を伝搬
する光信号を制御する光制御電極とが配置された光制御
素子と、該光制御素子を光導波路に対応して複数個配置
された光導波路デバイスにおいて、該基板表面上で該光
制御素子間に弾性波を吸収する弾性波吸収材を設けるよ
うに構成された集積化光導波路デバイスによって解決さ
れる。
〔作用〕
本発明の構成によれば、相隣接する光スイッチ例え
ば、SW2とSW3の間の基板1の上に弾性波伝播阻子手段5
を設けてあるので、主として基板表面近傍を伝播する弾
性波を介して発生する、SW2からSW3への電気的クロスト
ークを除去することができるのである。
〔実施例〕
第1図は本発明による方向性結合器型光スイッチの平
面図で、従来例の構成と異なるところは相隣接する光ス
イッチ、たとえば、SW2とSW3の間の基板1に弾性波伝播
阻止手段5を設けてある点である。
基板1は大きさ60mm×8mm,厚さ1mmのLiNbO3のZ板の
表面を鏡面研磨して使用した。この基板の上にTiを約70
nmの厚さに真空蒸着し、3つの光制御導波路部2′,す
なわち、3対の平行光導波路2Aおよび2Bを含む光導波路
2に相当する部分にTiが残るように通常のホトエッチン
グ法で処理した後、約1035℃で8h酸素中で加熱し、Tiを
LiNbO3中に熱拡散して全光導波路2を形成した。
平行光導波路2Aと2Bの間隔は6.4μm,長さは15mm、光
導波路の幅は全て7μmになるように形成した。出力端
における導波路間隔は180μmとした。
次いで、バッファ層3としてSiO2を350nmの厚さにCVD
法で形成した。
光制御用電極4はバッファ層3の上にTi−Au合金膜を
蒸着したのち、光導波路2の上に幅10μmの電極形状に
パターンエッチングし、さらに、その上に厚さ3μmの
Auをめっきにより付着形成した。3対の平行光導波路2A
および2B上の制御用電極4Aと接地電極4Bとの間隔は5μ
mである。
光スイッチSW2とSW3の間隔は360μm,SW1とSW3との間
隔は20mmである。
第2図は本発明による方向性結合器型光スイッチの断
面図で、相隣接する光制御素子間に弾性波吸収材52を配
置した構成を示した。
第3図は本発明による方向性結合器型光スイッチのク
ロストーク・伝送損失特性図で、測定方法などは前記従
来の場合の測定と同様である。
図からわかるように、SW2の伝送損失特性にディップ
がほとんど見られず、SW2からSW3へのクロストークも第
4図に示した従来例のそれに比較して著しく改善され
た。
本実施例では、弾性波伝播阻止手段として、第2図に
示したように弾性波吸収材52、例えば、重金属粉末を混
和したシリコーン樹脂などを塗布、またはスクリーン印
刷する。
本実施例ではSW1とSW2,あるいはSW1とSW3との間は約2
0mmと広く、クロストークは殆ど問題とならなかったの
で、とくに弾性波伝播阻止手段は設けなかったが、必要
に応じそれを設けてもよいことは勿論である。
また、本実施例では光スイッチの数は3つであった
が、4つ以上の多数の場合は勿論、光制御素子が方向性
結合器型光スイッチでなく、分岐干渉型光変調素子や光
位相変調素子の場合、あるいはそれらが混在している場
合でも、本発明方法が適用できることは言うまでもな
い。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば複数の光制御電
極を同一基板の上に隣接して集積しても、相隣接する光
制御電極間の相互の干渉を除去できるので、集積化光導
波路デバイスの性能向上に寄与するところが極めて大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による方向性結合器型光スイッチの平面
図、 第2図は本発明による方向性結合器型光スイッチの断面
図(x−y断面)、 第3図は本発明による方向性結合器型光スイッチのクロ
ストーク・伝送損失特性図、 第4図は従来の方向性結合器型光スイッチのクロストー
ク・伝送損失特性図、 第5図は従来の方向性結合器型光スイッチを説明する図
である。 図において、 1は基板、 2は光導波路、 2′は光制御導波路部、 3はバッファ層、 4は光制御電極、 5は弾性波伝播阻子手段、 52は弾性波吸収材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−147710(JP,A) 特開 昭52−17845(JP,A) 特開 昭61−109022(JP,A) 特開 昭52−34752(JP,A) 実開 平2−7604(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気光学効果を有する基板と、 該基板上に設けられた複数の光導波路と、 該光導波路内を伝搬する光信号を制御する光制御電極と
    が配置された光制御素子と、 該光制御素子を光導波路に対応して複数個配置された光
    導波路デバイスにおいて、 該基板表面上で該光制御素子間に弾性波を吸収する弾性
    波吸収材を設けたことを特徴とする集積化光導波路デバ
    イス。
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