JP2717920B2 - 錫めっき銅合金ばね線の製造方法 - Google Patents

錫めっき銅合金ばね線の製造方法

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JP2717920B2
JP2717920B2 JP18665693A JP18665693A JP2717920B2 JP 2717920 B2 JP2717920 B2 JP 2717920B2 JP 18665693 A JP18665693 A JP 18665693A JP 18665693 A JP18665693 A JP 18665693A JP 2717920 B2 JP2717920 B2 JP 2717920B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は錫めっき銅合金ばね線の
製造方法に関し、更に詳しくは各種電子機器部品の真直
リード或は真直ばね懸架ユニット等に使用されるベリリ
ウムを含む銅合金ばね線に溶融錫めっきを施した錫めっ
き・析出硬化・真直矯正・銅合金ばね線の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より各種電子機器部品の真直リード
或は真直ばね懸架ユニット等に使用されてきた析出硬化
型の銅合金ばね線の代表的なものとしてはベリリウム
(Be)を含む銅合金ばね線(以下Be含有ばね線と略
記する)が知られている。このばね線の製造方法として
は母線から所定サイズのばね線迄伸線加工し、次いで熱
処理真直矯正装置により析出硬化と真直化をしてから巻
枠に巻き取るというものであり、直接錫めっきを施すと
いう方法は行われていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】Be含有ばね線の表面
には緻密で強固な酸化Beの膜が常温から形成されるた
め、直接錫めっきを施こそうとしてそのまま溶融錫めっ
き浴に浸漬しても錫めっきすることが出来なかった。従
って通常は真直ばね線材としての供給は熱処理した裸線
のまま供給されていた。そのため各種電子機器部品の製
作に際しては、強力なフラックスを用いてはんだ付けを
行わなければならなかったので、フラックスにより周囲
部品への悪影響があったり、フラックスが残留した場合
には腐食の原因になってしまうという問題があった。
【0004】もう一方、従来の熱処理真直矯正装置によ
り真直性は得られたものの、線材の通過する経路は曲が
りくねっていたり、また、みぞ滑車を多く使っている等
の工程不備のためにばね線の潜在捻じれが解消されず、
巻枠に巻いた状態での長尺線の供給が不可能であった。
そのため電子部品の縣架ユニット等の生産の自動化に供
せるものではないという問題があった。
【0005】本発明は上記従来技術が有する問題点を解
決するためになされたものであり、従来の製造方法では
得られなかった、錫めっき・析出硬化・真直矯正・銅合
金ばね線(以下錫めっき・析出硬化・真直ばね線と略記
する)の製造を可能とするもので、はんだ付けが容易か
つ均一で、はんだ接続の信頼性に優れ、潜在捻じれ歪み
がなく、巻枠に巻いて長尺線にした状態でもこれらの特
性を損なわないばね線が得られる製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、析出硬化型銅合金ばね母線1aを伸線機6
を用いて中間線径の析出硬化型銅合金ばね線1bまで伸
線加工する伸線加工工程と、この伸線加工工程と連続
し.得られた前記中間線径の銅合金ばね線1bを鉛が5
0〜99%,残りが錫及び不可避的不純物からなる組成
の溶融はんだ浴(以下鉛が50〜99%,残錫の溶融は
んだ浴と略記する)8の溶融めっき装置10に導き,還
元性ガス雰囲気7中で溶融はんだめっきを施し,絞り具
9により余分な溶融はんだを除去し,中間線径のはんだ
めっき析出硬化型銅合金ばね線1cとする溶融はんだめ
っき工程と、得られた中間線径のはんだめっき銅合金ば
ね線1cを巻枠2bに巻取り貯留する巻取り貯留工程
と、からなる第1の工程;と、
【0007】前記第1の工程で巻枠2bに巻取り貯留さ
れた中間線径のはんだめっき銅合金ばね線1cを伸線機
6aを用いて仕上がり線径のはんだめっき・析出硬化型
銅合金ばね線1dまで伸線加工するとともに仕上げダイ
ス4bの被加工線に対する直角配置の調整により該ばね
線1dのフリーループ径を 200mm以上とする伸線加工
工程と、得られた仕上がり線径のはんだめっき銅合金ば
ね線1dを胴径が 200mm以上の巻枠2cに巻取り貯留
する巻取り貯留工程と、からなる第2の工程;と、
【0008】前記第2の工程で巻枠2cに巻取り貯留さ
れた仕上がり線径のはんだめっき銅合金ばね線1dを該
巻枠2cの軸2jを中心に回転させ,該はんだめっきば
ね線1dを繰り出すとともに,該ばね線1dに定テンシ
ョン装置11により一定の張力を付与する線繰り出し工
程と、繰り出された前記はんだめっき銅合金ばね線1d
を還元性ガス雰囲気の水平管路13を有する加熱炉14
内を水平状態に走行させ、該はんだめっきばね線1dを
熱的に析出硬化及び真直矯正させ,はんだめっき・析出
硬化・真直矯正・銅合金ばね線1eとする熱処理工程
と、得られたはんだめっき銅合金ばね線1eを還元性ガ
ス雰囲気16中で,不可避的不純物を含む溶融錫浴(以
下溶融錫浴と略記する)17が盛り上がった溶融錫噴流
17a中を水平状態に走行させて溶融錫めっきを施し,
絞り具18により余分な溶融錫を除去し、錫めっき・析
出硬化・真直矯正・銅合金ばね線1とする溶融錫めっき
工程と、得られた錫めっき銅合金ばね線1を胴径が 250
mm以上の巻枠20に巻取る巻取り工程と、からなる第
3の工程;と、からなる錫めっき銅合金ばね線の製造方
法にある。
【0009】また本発明は、前記析出硬化型銅合金ばね
母線1aがベリリウムを含む銅合金ばね線である銅合金
ばね線の製造方法にある。
【0010】また本発明は、前記第3工程の熱処理工程
の還元性ガス雰囲気と溶融錫めっき工程の還元性ガス雰
囲気16が連通している錫めっき銅合金ばね線の製造方
法にある。
【0011】更に本発明は、前記第3工程の錫めっき銅
合金ばね線の製造装置の適所に用いる走行線材用の案内
滑車が断面平状の平滑車からなる錫めっき銅合金ばね線
の製造方法にある。
【0012】
【作用】Be含有ばね線はその表面にあるBeが薄くて
強固な酸化皮膜を形成し、その緻密な酸化皮膜が溶融錫
或ははんだめっきを困難にしていたが、本発明の第1の
工程においては、Be含有銅合金ばね母線1a表面に存
在している緻密な酸化皮膜は伸線加工によって破壊され
るとともに線径の縮小に伴って新しい表面が形成される
ので、伸線加工した中間線径の銅合金ばね線1bを巻枠
に貯留することなく直ちに鉛が50〜99%,残錫の溶
融はんだ浴8の溶融めっき装置10に導けば、前記新表
面にBeの酸化皮膜は殆ど形成されていないので、フラ
ックスを必要とせずに容易に溶融はんだめっきがなさ
れ、中間線径のはんだめっきばね線1cが得られること
を見いだし、これを応用するものである。
【0013】前記第1の工程の溶融はんだめっき工程に
於いて、鉛が50〜99%,残りが錫及び不可避的不純
物からなる溶融はんだめっきをするのは、第3の工程の
溶融錫めっき工程に於いて銅・錫間の拡散化合物の生成
を極力抑制して、製品上りのはんだ付性を確保すること
と、錫めっきが完全になされるよう下地めっき層として
なされるものである。
【0014】第2の工程に於いては、前記第1の工程で
得られた中間線径のはんだめっきばね線1cが伸線加工
により仕上がり線径のはんだめっきばね線1dとされる
とともに、仕上げダイス4bの被加工線に対する直角配
置の調整によりフリーループ径が 200mm以上とされ、
胴径が 200mm以上の巻枠2cに巻取られるので線材の
フリーループ径 200mm以上が確保される。このフリー
ループ径は線材を適当長切断した際、切断線材が持つ値
(曲率半径×2)であり、前記ばね線1dのフリールー
プ径が 200mm以上ならば製品の真直度に問題を与えな
いものである。
【0015】第3の工程に於いては、まず線繰り出し工
程として、胴径が 200mm以上の巻枠2cに貯留された
はんだめっきばね線1dは供線装置12で巻枠2cの軸
2jを中心に回転されて繰り出される際、定テンション
装置11により加熱炉14中で塑性伸びを起こさない範
囲内の一定の張力を受けながら、巻き方向と反対方向へ
繰り出される。
【0016】第3工程の熱処理工程に於いて、繰り出さ
れたはんだめっきばね線1dは加熱炉14の還元性ガス
雰囲気の水平管路13内を水平状態に走行させられるこ
とにより、ばね線1dは析出硬化処理されてばね強度が
向上し,また真直に矯正され、はんだめっき・析出硬化
・真直ばね線1eとなる。
【0017】前記熱処理工程に於いては、前記はんだめ
っきばね線1dの表面には鉛を50〜99%含むはんだ
が溶融めっきされ、下地はんだめっき層が形成されてい
るので、この下地はんだめっき層の錫成分の一部が熱拡
散によって該ばね線1dの銅合金の銅と反応して銅−錫
拡散層を形成するとともに下地めっき層の外表面層は鉛
分が多くなり、続いてこの鉛分が多くなった外表面層は
還元性ガスによって還元され清浄化される。
【0018】第3の工程の溶融錫めっき工程に於いて
は、はんだめっき・析出硬化・真直ばね線1eは還元性
ガス雰囲気部16が設けられた噴流式溶融めっき装置1
9の攪拌機15の羽根15aにより溶融錫浴17が盛り
上がった溶融錫噴流17a中を走行することにより錫め
っきされ、余分な溶融錫は絞り具18により絞られ錫め
っき・析出硬化・真直矯正・銅合金ばね線1となる。次
工程の巻取り工程に於いては、胴径が 200mm以上の巻
枠20に巻き取られるので前記錫めっき銅合金ばね線1
に歪みを殆ど発生させない。
【0019】前記溶融錫めっき工程に於いては、前記は
んだめっき真直ばね線1eの還元清浄化された鉛分が多
い外表面層は溶融錫17と容易に溶け合って線表面に新
たに錫分の多いめっき層を形成するものである。
【0020】本発明の第1の工程で鉛が50〜99%,
残りが錫及び不可避的不純物からなる組成のはんだを溶
融はんだめっきに使う理由は、もしも第1の工程で下地
めっきとして錫或は錫に富んだはんだが使われるなら
ば、第3の工程の熱処理工程の加熱炉中で下地めっきの
殆どがはんだ濡れ性の悪い銅−錫化合物に変質してしま
い、新たな溶融錫めっきが付着しない現象を呈するた
め、はんだ付けが容易な銅合金ばね線が得られなくなっ
てしまうこととばね特性が低下してしまうためである。
【0021】また、第3の工程において、熱処理工程及
び溶融錫めっき工程は略水平状態で行われ、案内滑車も
断面平状の平滑車を用いているので、銅合金ばね線に潜
在歪みを残さず、より真直性が良くなる。
【0022】
【実施例】本発明の錫めっき銅合金ばね線の製造方法に
ついて図を用いて説明する。なお本発明は本実施例に限
定されるものではない。図1は本発明の錫めっき銅合金
ばね線の製造方法の概要を示すチャート図、図2は本発
明の製造方法の第1の工程に用いる製造装置の一実施例
を示す略図、図3は本発明の製造方法の第2の工程に用
いる製造装置の一実施例を示す略図、また図4は本発明
の製造方法の第3の工程に用いる製造装置の一実施例を
示す略図である。
【0023】本発明の製造方法の第1の工程について図
1及び2を用いて説明する。まず伸線加工工程として、
巻枠2aに貯留されたBe1.95Wt%−コバルト(Co)
0.3Wt %−残銅(Cu)の組成を有する析出硬化型銅合
金からなる0.25mmφの母線1aを組ダイス4,段ロー
ル5を有する伸線機6によって300 m/min の線速で伸
線加工して0.14mmφの中間線径の銅合金ばね線1bと
した。引き続いて溶融はんだめっき工程として、還元性
ガス入口7gより水素ガスが導入されて水素ガス雰囲気
7が形成され、鉛95%,残錫の溶融はんだ浴8の溶融
めっき装置10に導かれてはんだめっきされ、絞りダイ
ス9で余分の溶融はんだを拭い、0.143mmφのはんだ
めっき銅合金ばね線1cとした。引き続いて巻取貯留工
程として前記はんだめっき銅合金ばね線1cを巻枠2b
に巻き取り貯留した。
【0024】第2の工程について図1及び3を用いて説
明する。伸線加工工程として、前記第1の工程によって
得られた0.143 mmφのはんだめっき銅合金ばね線1c
を前記第1の工程で用いたと同様の伸線機6aによって
0.11mmφの仕上がり線径のはんだめっき銅合金ばね線
1dまで300 m/min の線速で伸線加工した。この際、
孔径が0.11mmの仕上げダイス4bの被加工線に対する
直角配置の調整によって前記仕上がり線径のはんだめっ
きばね線1dのフリーループ径が約300 mmのばね線と
した。引き続いて巻取貯留工程として、前記仕上がり線
径のはんだめっきばね線1dを胴径が250 mmの巻枠2
cに約2万m巻き取り貯留した。
【0025】第3の工程について図1及び4を用いて説
明する。線繰り出し工程として、前記第3の工程によっ
て得られた0.11mmφの仕上がり線径のはんだめっきば
ね線1dが貯留されている巻枠2cを供線装置12にセ
ットし、該巻枠2cの軸2jを中心に矢印方向に回転さ
せ、スプリングからなる定テンション装置11,次いで
平滑車3を通し、50gfの張力を加えながら水平に引
き出した。引き続いて熱処理工程として、ヒーター(図
示せず)により 400℃に保持され, 炉長が3mの加熱炉
14の水素ガス雰囲気の水平管路13内に該管路入口1
3iより導いて走行させ,該管路出口13oより導出
し、析出硬化及び真直矯正させ、はんだめっき・析出硬
化・真直ばね線1eとした。この時、還元性ガス入口1
3gより水素ガスを送り込み、水平管路13内は流量が
200 NL/Hrの水素ガス雰囲気とした。
【0026】引き続いて溶融錫めっき工程として、前記
管路出口13oより導出されたはんだめっきばね線1e
は、前記管路出口13oが連通し、水素ガス雰囲気部1
6及び水素ガス出口16gが設けられ、ヒーター(図示
せず)により 300℃に保持された溶融錫浴17が攪拌機
15の羽根15aにより盛り上がった溶融錫噴流17a
を有し、また絞りダイス18が設けられた噴流式溶融め
っき装置19の該溶融錫噴流17a中を7m/min の線
速で通過させ、続いて孔径が0.112 mmの絞りダイス1
8を通過させて余分な溶融錫を除去し、錫めっき・析出
硬化・真直矯正・銅合金ばね線1とした。引き続いて巻
取り工程として、前記錫めっき銅合金ばね線1を巻取り
装置21にセットした胴径が 260mmの巻枠20に巻き
取った。また、この製造装置の適所に用いる走行線材用
の案内滑車は平滑車3 を用いた。
【0027】特性試験 本発明により得られた錫めっき銅合金ばね線と従来方法
により得られたBe含有銅合金ばね線の特性を比較して
試験した結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】上記表1より明らかなように、本発明によ
り得られた錫めっき銅合金ばね線は真直度が極めて良
く、潜在捩じれが極めて小さく、又はんだ濡れが極めて
良いことが分かる。従って本発明によれば、従来技術で
は得られなかった特性を有する錫めっき銅合金ばね線が
容易に得られることが分かる。
【0030】
【発明の効果】本発明の製造方法により、従来は不可能
であったBe含有銅合金ばね線への錫めっきが可能とな
り、更にはんだ付け信頼性が高く、潜在捻じれ歪みがな
く、ベリリウム銅合金の優れたばね特性をかね備えた長
尺の錫めっき・析出硬化・真直ばね線が得られるように
なった。その結果、各種電子機器部品の真直リード或は
真直ばね懸架ユニット等に使用されるばね線材、例えば
CDの光ピックアップ用懸架ばね線材として、これら部
品の自動組み立てに提供して満足に用いることが出来る
性能を有するものとなり、生産性の向上にも大きく貢献
するものとなったので産業に寄与するところ極めて大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の錫めっき銅合金ばね線の製造方法の
概要を示すチャート図である。
【図2】 本発明の製造方法の第1の工程に用いる製造
装置の一実施例を示す略図である。
【図3】 本発明の製造方法の第2の工程に用いる製造
装置の一実施例を示す略図である。
【図4】 本発明の製造方法の第3の工程に用いる製造
装置の一実施例を示す略図である。
【符号の説明】
1 錫めっき・析出硬化・真直矯正・銅合金ばね線 1a 析出硬化型銅合金ばね母線(Be含有銅合金ばね
母線) 1b 中間線径の析出硬化型銅合金ばね線 1c 中間線径のはんだめっき・析出硬化型銅合金ばね
線 1d 仕上がり線径のはんだめっき・析出硬化型銅合金
ばね線 1e はんだめっき・析出硬化・真直矯正・銅合金ばね
線 2a,2b 巻枠 2c 胴径が 200mm以上の巻枠 2j 軸 3 平滑車 3a,3b 滑車 4,4a 組ダイス 4b 仕上げダイス 5,5a 段ロール 6,6a 伸線機 7 還元性ガス雰囲気 7g 還元性ガス入口 8 鉛50〜99%,残りが錫及び不可避的不純物から
なる組成の溶融はんだ浴 9 絞り具 10 溶融めっき装置 11 定テンション装置 12 供線装置 13 水平管路 13i 水平管路入口 13o 水平管路出口 13g 還元性ガス入口 14 加熱炉 15 攪拌機 15a 羽根 16 還元性ガス雰囲気部 16g 還元性ガス出口 17 不可避的不純物を含む溶融錫浴 17a 溶融錫噴流 18 絞り具 19 噴流式溶融めっき装置 20 胴径が 250mm以上の巻枠 21 巻取り装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 28/02 C23C 28/02 // C22F 1/00 630 8719−4K C22F 1/00 630F 661 8719−4K 661A 680 8719−4K 680 690 8719−4K 690

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 析出硬化型銅合金ばね母線1aを伸線機
    6を用いて中間線径の析出硬化型銅合金ばね線1bまで
    伸線加工する伸線加工工程と、この伸線加工工程と連続
    し.得られた前記中間線径の銅合金ばね線1bを鉛が5
    0〜99%,残りが錫及び不可避的不純物からなる組成
    の溶融はんだ浴8の溶融めっき装置10に導き,還元性
    ガス雰囲気7中で溶融はんだめっきを施し,絞り具9に
    より余分な溶融はんだを除去し,中間線径のはんだめっ
    き析出硬化型銅合金ばね線1cとする溶融はんだめっき
    工程と、得られた中間線径のはんだめっき銅合金ばね線
    1cを巻枠2bに巻取り貯留する巻取り貯留工程と、か
    らなる第1の工程;と、 前記第1の工程で巻枠2bに巻取り貯留された中間線径
    のはんだめっき銅合金ばね線1cを伸線機6aを用いて
    仕上がり線径のはんだめっき・析出硬化型銅合金ばね線
    1dまで伸線加工するとともに仕上げダイス4bの被加
    工線に対する直角配置の調整により該ばね線1dのフリ
    ーループ径を 200mm以上とする伸線加工工程と、得ら
    れた仕上がり線径のはんだめっき銅合金ばね線1dを胴
    径が 200mm以上の巻枠2cに巻取り貯留する巻取り貯
    留工程と、からなる第2の工程;と、 前記第2の工程で巻枠2cに巻取り貯留された仕上がり
    線径のはんだめっき銅合金ばね線1dを該巻枠2cの軸
    2jを中心に回転させ,該はんだめっきばね線1dを繰
    り出すとともに,該ばね線1dに定テンション装置11
    により一定の張力を付与する線繰り出し工程と、繰り出
    された前記はんだめっき銅合金ばね線1dを還元性ガス
    雰囲気の水平管路13を有する加熱炉14内を水平状態
    に走行させ、該はんだめっきばね線1dを熱的に析出硬
    化及び真直矯正させ,はんだめっき・析出硬化・真直矯
    正・銅合金ばね線1eとする熱処理工程と、得られたは
    んだめっき銅合金ばね線1eを還元性ガス雰囲気16中
    で,不可避的不純物を含む溶融錫浴17が盛り上がった
    溶融錫噴流17a中を水平状態に走行させて溶融錫めっ
    きを施し,絞り具18により余分な溶融錫を除去し、錫
    めっき・析出硬化・真直矯正・銅合金ばね線1とする溶
    融錫めっき工程と、得られた錫めっき銅合金ばね線1を
    胴径が 250mm以上の巻枠20に巻取る巻取り工程と、
    からなる第3の工程;と、 からなることを特徴とする錫めっき銅合金ばね線の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記析出硬化型銅合金ばね母線1aがベ
    リリウムを含む銅合金ばね線であることを特徴とする請
    求項1記載の錫めっき銅合金ばね線の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第3工程の熱処理工程の還元性ガス
    雰囲気と溶融錫めっき工程の還元性ガス雰囲気16が連
    通していることを特徴とする請求項1又は2記載の錫め
    っき銅合金ばね線の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第3工程の錫めっき銅合金ばね線の
    製造装置の適所に用いる走行線材用の案内滑車が断面平
    状の平滑車からなることを特徴とする請求項1,2又は
    3記載の錫めっき銅合金ばね線の製造方法。
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