JP2717343B2 - 電気防食用電極支柱及びその成形方法 - Google Patents
電気防食用電極支柱及びその成形方法Info
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- JP2717343B2 JP2717343B2 JP5020577A JP2057793A JP2717343B2 JP 2717343 B2 JP2717343 B2 JP 2717343B2 JP 5020577 A JP5020577 A JP 5020577A JP 2057793 A JP2057793 A JP 2057793A JP 2717343 B2 JP2717343 B2 JP 2717343B2
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- Japan
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- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、埋設鋼製構造物の電気
防食法を行うために使用する電極支柱及びその成形方法
に関する。
防食法を行うために使用する電極支柱及びその成形方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば鋼管等を地中深く埋設した鋼製構
造物の表面上に腐食電流が発生して鋼の腐食が進行する
のを阻止するため、従来、この鋼製構造物の埋設部に地
上から電極を延設して直流電流を流すことが行われてい
る。
造物の表面上に腐食電流が発生して鋼の腐食が進行する
のを阻止するため、従来、この鋼製構造物の埋設部に地
上から電極を延設して直流電流を流すことが行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、埋設鋼
製構造物によっては数十〜数百mに及ぶ垂直埋設を行わ
なければならず、この場合、電極支柱は軸方向強度を高
くし、また重量を出来るだけ軽くして埋設した電極支柱
自体の重量に耐えなければならないという問題があっ
た。前記強度の関係で支柱自体を金属で形成すると支柱
自体が腐食するという問題があった。電極支柱の導電体
を簡単な構造で湿気から完全に遮断するのは困難である
という問題があった。
製構造物によっては数十〜数百mに及ぶ垂直埋設を行わ
なければならず、この場合、電極支柱は軸方向強度を高
くし、また重量を出来るだけ軽くして埋設した電極支柱
自体の重量に耐えなければならないという問題があっ
た。前記強度の関係で支柱自体を金属で形成すると支柱
自体が腐食するという問題があった。電極支柱の導電体
を簡単な構造で湿気から完全に遮断するのは困難である
という問題があった。
【0004】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、軽量で、かつ軸方向強度が強く、地中に埋設しても
腐食せず、簡単な構造で導電体を湿気から遮断すること
ができる電気防食用電極支柱およびその成形方法を提供
することにある。
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、軽量で、かつ軸方向強度が強く、地中に埋設しても
腐食せず、簡単な構造で導電体を湿気から遮断すること
ができる電気防食用電極支柱およびその成形方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として本発明請求項1記載の電気防食用電極支柱
では、硬質樹脂管からなる芯材層と;前記芯材層の外表
面であって軸方向に沿って設けた絶縁被覆が施された被
覆銅線と;紫外線硬化樹脂を含浸させたガラス繊維で前
記芯材層と被覆銅線とを囲繞して形成したFRP層と;
前記FRP層の外表面に設けた被覆層と;を備えた構成
とした。
の手段として本発明請求項1記載の電気防食用電極支柱
では、硬質樹脂管からなる芯材層と;前記芯材層の外表
面であって軸方向に沿って設けた絶縁被覆が施された被
覆銅線と;紫外線硬化樹脂を含浸させたガラス繊維で前
記芯材層と被覆銅線とを囲繞して形成したFRP層と;
前記FRP層の外表面に設けた被覆層と;を備えた構成
とした。
【0006】また、請求項2記載の電気防食用電極支柱
の成形方法では、硬質樹脂管からなる芯材層の下地処理
工程と;前記芯材層の外表面であって軸方向に沿って絶
縁被覆が施された被覆銅線を延設する被覆銅線添付工程
と;紫外線硬化樹脂を含浸させたガラス繊維を前記芯材
層と被覆銅線の上から軸方向に沿って囲繞すると共にそ
の上からガラス繊維を巻回し、その後紫外線硬化炉で硬
化するFRP層成形工程と;前記FRP層の外表面を樹
脂材で被覆する被覆層成形工程と;からなる方法を採用
した。
の成形方法では、硬質樹脂管からなる芯材層の下地処理
工程と;前記芯材層の外表面であって軸方向に沿って絶
縁被覆が施された被覆銅線を延設する被覆銅線添付工程
と;紫外線硬化樹脂を含浸させたガラス繊維を前記芯材
層と被覆銅線の上から軸方向に沿って囲繞すると共にそ
の上からガラス繊維を巻回し、その後紫外線硬化炉で硬
化するFRP層成形工程と;前記FRP層の外表面を樹
脂材で被覆する被覆層成形工程と;からなる方法を採用
した。
【0007】
【作用】本発明の電気防食用電極支柱では、支柱となる
部分が硬質樹脂管による芯材層と強化材となるFRP層
による複合材で形成されているため、軽量にも拘らず軸
方向強度が大となる。また、腐食することがない。被覆
銅線は、FRP層で被覆された状態となり、埋設地中で
の湿気から完全に遮断される。
部分が硬質樹脂管による芯材層と強化材となるFRP層
による複合材で形成されているため、軽量にも拘らず軸
方向強度が大となる。また、腐食することがない。被覆
銅線は、FRP層で被覆された状態となり、埋設地中で
の湿気から完全に遮断される。
【0008】また、本発明の電気防食用電極支柱の成形
方法では、FRP層を紫外線によって硬化させるため、
被覆銅線部に余分な加熱をせず、熱可塑性樹脂で形成さ
れた銅線の被覆部材に性能劣化等の悪影響を与えること
がない。また、FRP層は、ガラス繊維を芯材層の軸方
向及びその上に巻回した構成とすることによって、軸方
向と円周方向の両方向に強度、剛性を強化することがで
きる。
方法では、FRP層を紫外線によって硬化させるため、
被覆銅線部に余分な加熱をせず、熱可塑性樹脂で形成さ
れた銅線の被覆部材に性能劣化等の悪影響を与えること
がない。また、FRP層は、ガラス繊維を芯材層の軸方
向及びその上に巻回した構成とすることによって、軸方
向と円周方向の両方向に強度、剛性を強化することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の電気防食用電極支柱の実施例
を説明する。本実施例の電気防食用電極支柱Aは、芯材
層1と、プライマー層2と、被覆銅線3と、FRP層4
と、被覆層5と、を主要な構成としている。
を説明する。本実施例の電気防食用電極支柱Aは、芯材
層1と、プライマー層2と、被覆銅線3と、FRP層4
と、被覆層5と、を主要な構成としている。
【0010】前記芯材層1は、電気防食用電極支柱Aの
母材となるものであって、本実施例では、硬質塩化ビニ
ル管を使用している。
母材となるものであって、本実施例では、硬質塩化ビニ
ル管を使用している。
【0011】前記プライマー層2は、芯材層1と後述す
るFRP層4との界面接着力を強化させるものであっ
て、芯材層1の表面に、例えばイソシアネート系プライ
マーを塗布して形成している。
るFRP層4との界面接着力を強化させるものであっ
て、芯材層1の表面に、例えばイソシアネート系プライ
マーを塗布して形成している。
【0012】前記被覆銅線3は、地上からの直流電流を
地中に設けた放電陽極6まで導通させるものであって、
二芯からなる軟質ビニル被覆線を一対芯材層1の全長に
亘って延設している。そして、その両端部は被覆部7を
剥ぎ取って銅線8を露出させている。
地中に設けた放電陽極6まで導通させるものであって、
二芯からなる軟質ビニル被覆線を一対芯材層1の全長に
亘って延設している。そして、その両端部は被覆部7を
剥ぎ取って銅線8を露出させている。
【0013】前記FRP層4は、芯材層1の軸方向及び
円周方向の両方向に強度、剛性を強化させるものであっ
て、まず、耐熱性のある不飽和ポリエステル樹脂に光増
感剤を混入した紫外線硬化樹脂を含浸させたロービング
ガラス9で芯材層1の外表面を軸方向に沿って囲繞した
縦ガラス繊維部10と、その上からガラスロービング9
を巻回した横ガラス繊維部11とで形成している。
円周方向の両方向に強度、剛性を強化させるものであっ
て、まず、耐熱性のある不飽和ポリエステル樹脂に光増
感剤を混入した紫外線硬化樹脂を含浸させたロービング
ガラス9で芯材層1の外表面を軸方向に沿って囲繞した
縦ガラス繊維部10と、その上からガラスロービング9
を巻回した横ガラス繊維部11とで形成している。
【0014】前記被覆層5は、FRP層4を保護するも
のであって、本実施例では、熱硬化性不飽和ポリエステ
ル樹脂を含浸させたポリエステル系不織布12を前記F
RP層4の上に積層することにより形成している。ここ
で、この被覆層5は、不織布を積層する代わりに、FR
P層4の上から熱可塑性樹脂、例えば塩化ビニル樹脂を
被覆して形成してもよい。この場合は、不織布を積層し
て形成した被覆層が肉薄成形(0.3mm前後)できて
軽量化が計れるのに対し、肉厚が1mm前後となって重
量が増える欠点があるが、種々特徴を備えた樹脂を選定
できるという利点がある。
のであって、本実施例では、熱硬化性不飽和ポリエステ
ル樹脂を含浸させたポリエステル系不織布12を前記F
RP層4の上に積層することにより形成している。ここ
で、この被覆層5は、不織布を積層する代わりに、FR
P層4の上から熱可塑性樹脂、例えば塩化ビニル樹脂を
被覆して形成してもよい。この場合は、不織布を積層し
て形成した被覆層が肉薄成形(0.3mm前後)できて
軽量化が計れるのに対し、肉厚が1mm前後となって重
量が増える欠点があるが、種々特徴を備えた樹脂を選定
できるという利点がある。
【0015】そして、前記FRP層4と被覆層5は、芯
材層1の両端部において適宜長さ剥離して芯材層1の露
出部13を設けると共に、被覆銅線3の両端部を露出さ
せている。
材層1の両端部において適宜長さ剥離して芯材層1の露
出部13を設けると共に、被覆銅線3の両端部を露出さ
せている。
【0016】前記により形成された電気防食用電極支柱
Aは、露出部13同士、銅線8同士をそれぞれ接続し、
図2に示すように、埋設鋼管14に近接して所定長さ埋
設してゆくものである。この場合、必要位置に前記銅線
8に接続した放電陽極6を設けておく。図中15は被覆
銅線3を露出させない状態で強固に接続した接続部、1
6は鞘管である。
Aは、露出部13同士、銅線8同士をそれぞれ接続し、
図2に示すように、埋設鋼管14に近接して所定長さ埋
設してゆくものである。この場合、必要位置に前記銅線
8に接続した放電陽極6を設けておく。図中15は被覆
銅線3を露出させない状態で強固に接続した接続部、1
6は鞘管である。
【0017】以上説明してきたように本実施例の電気防
食用電極支柱では、全長に亘って樹脂材料で成形したた
め軽量にすることができる。芯材層1の上にFRP層4
を設けたので、軽量に拘らず大きな強度を得ることがで
きるし、両者の間にはプライマー層2を設けたのでFR
P層4を芯材層1に強固に固着させておくことができ
る。しかも芯材層1の軸方向と円周方向の両方向に強
度、剛性が強化されたものとなっているため、長期に亘
って破損させることなく深く埋設しておくことができ
る。樹脂管の全長に亘って被覆銅線3を設けているの
で、樹脂管を次々と接続してゆくことにより、地中深い
場所でも放電陽極を設けることができる。FRP層4
は、紫外線硬化炉によって硬化させることができるた
め、熱可愬性樹脂で形成された被覆銅線3の被覆部7を
性能劣化させることがない。FRP層4は、被覆銅線3
から地中の湿気を遮断するため、電気防食効果を劣化さ
せることがない。
食用電極支柱では、全長に亘って樹脂材料で成形したた
め軽量にすることができる。芯材層1の上にFRP層4
を設けたので、軽量に拘らず大きな強度を得ることがで
きるし、両者の間にはプライマー層2を設けたのでFR
P層4を芯材層1に強固に固着させておくことができ
る。しかも芯材層1の軸方向と円周方向の両方向に強
度、剛性が強化されたものとなっているため、長期に亘
って破損させることなく深く埋設しておくことができ
る。樹脂管の全長に亘って被覆銅線3を設けているの
で、樹脂管を次々と接続してゆくことにより、地中深い
場所でも放電陽極を設けることができる。FRP層4
は、紫外線硬化炉によって硬化させることができるた
め、熱可愬性樹脂で形成された被覆銅線3の被覆部7を
性能劣化させることがない。FRP層4は、被覆銅線3
から地中の湿気を遮断するため、電気防食効果を劣化さ
せることがない。
【0018】次に、請求項2記載の電気防食用電極支柱
の成形方法の実施例を説明する。本実施例の電気防食用
電極支柱の成形方法は、図3に示すように、芯材層1に
おける外表面の下地処理工程と、被覆銅線3を芯材層1
の外表面に沿って延設する被覆銅線添付工程と、芯材層
1と被覆銅線3の上にガラス繊維を樹脂で固着一体化す
るFRP層成形工程と、FRP層の外表面を樹脂材料で
被覆する被覆層成形工程と、前記成形工程を経て成形し
た電気防食用電極支柱を所定寸法に切断する切断工程か
らなるものである。
の成形方法の実施例を説明する。本実施例の電気防食用
電極支柱の成形方法は、図3に示すように、芯材層1に
おける外表面の下地処理工程と、被覆銅線3を芯材層1
の外表面に沿って延設する被覆銅線添付工程と、芯材層
1と被覆銅線3の上にガラス繊維を樹脂で固着一体化す
るFRP層成形工程と、FRP層の外表面を樹脂材料で
被覆する被覆層成形工程と、前記成形工程を経て成形し
た電気防食用電極支柱を所定寸法に切断する切断工程か
らなるものである。
【0019】前記各工程を順次説明すると、まず、下地
処理工程は、別ラインで押出し成形した硬質塩化ビニル
管を次々と接続して芯材層1としたものを、プライマー
塗布ダイス20でイソシアネート系プライマーを塗布し
た後、乾燥装置21でプライマー中の溶剤を飛ばして指
触乾燥させる工程である。尚、この芯材層1の表面に汚
れ等が付着している場合は、アセトン等の溶剤で払拭す
る。この場合、下地処理工程に係る装置の前端を硬質塩
化ビニル管の押出成形機に連接することにより、芯材層
材を直接連続的に供給することもできる。
処理工程は、別ラインで押出し成形した硬質塩化ビニル
管を次々と接続して芯材層1としたものを、プライマー
塗布ダイス20でイソシアネート系プライマーを塗布し
た後、乾燥装置21でプライマー中の溶剤を飛ばして指
触乾燥させる工程である。尚、この芯材層1の表面に汚
れ等が付着している場合は、アセトン等の溶剤で払拭す
る。この場合、下地処理工程に係る装置の前端を硬質塩
化ビニル管の押出成形機に連接することにより、芯材層
材を直接連続的に供給することもできる。
【0020】被覆銅線添付工程は、前記下地処理工程で
プライマー塗布した芯材層1の外表面であって軸方向に
沿って被覆銅線3を連続的に供給して添付してゆく工程
である。
プライマー塗布した芯材層1の外表面であって軸方向に
沿って被覆銅線3を連続的に供給して添付してゆく工程
である。
【0021】FRP層成形工程は、前記被覆銅線3を添
付した芯材層1の表面であって軸方向に、樹脂含浸槽2
2で紫外線硬化樹脂(熱硬化性樹脂)を含浸させたロー
ビングガラス9を、クロス巻きガイド及びダイス部23
を通してから囲繞して縦ガラス繊維部10を形成した
後、その上からワインディング機24でロービングガラ
ス9を巻回して横ガラス繊維部11を形成する。そし
て、紫外線硬化炉25を通し引張り機26で全体を引取
りながらロービングガラス9を芯材層1上に固着させて
FRP複合管とすることにより、連続した電気防食用電
極支柱27を形成する工程である。
付した芯材層1の表面であって軸方向に、樹脂含浸槽2
2で紫外線硬化樹脂(熱硬化性樹脂)を含浸させたロー
ビングガラス9を、クロス巻きガイド及びダイス部23
を通してから囲繞して縦ガラス繊維部10を形成した
後、その上からワインディング機24でロービングガラ
ス9を巻回して横ガラス繊維部11を形成する。そし
て、紫外線硬化炉25を通し引張り機26で全体を引取
りながらロービングガラス9を芯材層1上に固着させて
FRP複合管とすることにより、連続した電気防食用電
極支柱27を形成する工程である。
【0022】被覆層成形工程は、前記連続した電気防食
用電極支柱27の上に、樹脂含浸槽28で不飽和ポリエ
ステル樹脂を含浸させたポリエステル系不織布12を不
織布巻きガイド28aを介して積層し、その上からフィ
ルム巻付機29でポリエチレン・テレフタレート等によ
る離型フィルム30を連続巻付けし、その後、遠赤外線
硬化炉31を通して不織布を固着させる工程である。
用電極支柱27の上に、樹脂含浸槽28で不飽和ポリエ
ステル樹脂を含浸させたポリエステル系不織布12を不
織布巻きガイド28aを介して積層し、その上からフィ
ルム巻付機29でポリエチレン・テレフタレート等によ
る離型フィルム30を連続巻付けし、その後、遠赤外線
硬化炉31を通して不織布を固着させる工程である。
【0023】切断工程は、前記連続した電気防食用電極
支柱27を一定の長さに自動切断する工程である。
支柱27を一定の長さに自動切断する工程である。
【0024】この後、離型フィルムを剥ぎ取ると共に両
端部のFRP層を剥ぎ取って芯材層と被覆銅線を露出さ
せ、この被覆銅線は端部の被覆部を剥ぎ取って銅線を露
出させておく。
端部のFRP層を剥ぎ取って芯材層と被覆銅線を露出さ
せ、この被覆銅線は端部の被覆部を剥ぎ取って銅線を露
出させておく。
【0025】以上、説明してきたように本実施例では、
被覆銅線をFRP複合管を形成する内芯層とFRP層と
の間に設けて形成した電気防食用電極支柱を、軽量に、
連続的に、かつ被覆銅線の被覆部の性能を劣化させずに
成形することができる。
被覆銅線をFRP複合管を形成する内芯層とFRP層と
の間に設けて形成した電気防食用電極支柱を、軽量に、
連続的に、かつ被覆銅線の被覆部の性能を劣化させずに
成形することができる。
【0026】次に、図4に示す電気防食用電極支柱の成
形方法の他の実施例について説明する。本実施例は、前
記第2実施例の電気防食用電極支柱の成形方法で被覆層
を不織布で形成したのに代わって、芯材層1にFRP層
4を設けた後、被覆押出機32で前記FRP層4の上に
熱可塑性樹脂を押出し成形することにより被覆層を設
け、これを冷却水槽33で冷却した後一定の寸法に切断
して形成することに特徴がある。この以外の工程は、前
記実施例と同じであるので同一の符号を付してその説明
は省略する。この場合、被覆層は、種々特徴を備えた樹
脂を選択して形成することができるという利点がある。
形方法の他の実施例について説明する。本実施例は、前
記第2実施例の電気防食用電極支柱の成形方法で被覆層
を不織布で形成したのに代わって、芯材層1にFRP層
4を設けた後、被覆押出機32で前記FRP層4の上に
熱可塑性樹脂を押出し成形することにより被覆層を設
け、これを冷却水槽33で冷却した後一定の寸法に切断
して形成することに特徴がある。この以外の工程は、前
記実施例と同じであるので同一の符号を付してその説明
は省略する。この場合、被覆層は、種々特徴を備えた樹
脂を選択して形成することができるという利点がある。
【0027】以上、本発明の実施例を説明してきたが、
本発明の具体的な構成は前記実施例に限定されるもので
はなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても本発明に含まれる。例えば、被覆銅線の本数は任
意に設定することができる。芯材層1の樹脂の種類は任
意に設定することができる。
本発明の具体的な構成は前記実施例に限定されるもので
はなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても本発明に含まれる。例えば、被覆銅線の本数は任
意に設定することができる。芯材層1の樹脂の種類は任
意に設定することができる。
【0028】
【発明の効果】以上、説明してきたように本発明請求項
1記載の銅線入りの樹脂管にあっては、前記構成とした
ことにより、軽量であって取扱いもし易く外力や自重に
対しても十分な強度を有すると共に地中に埋設しても腐
食することがなく、簡単な構造としながらも導電体を湿
気から遮断して電気防食効果を妨げることがないという
効果が得られる。また、被覆銅線の被覆部の性能を劣化
させることがないので、長期に亘って正常な電気防食作
用を行わせることができる等の効果がある。
1記載の銅線入りの樹脂管にあっては、前記構成とした
ことにより、軽量であって取扱いもし易く外力や自重に
対しても十分な強度を有すると共に地中に埋設しても腐
食することがなく、簡単な構造としながらも導電体を湿
気から遮断して電気防食効果を妨げることがないという
効果が得られる。また、被覆銅線の被覆部の性能を劣化
させることがないので、長期に亘って正常な電気防食作
用を行わせることができる等の効果がある。
【0029】また、請求項2記載の電気防食用電極支柱
の成形方法にあっては、前記構成としたことにより、長
尺でも外力や自重に対して十分強度のあるものを設ける
ことができると共に、FRP複合管の芯材層とFRP層
との間に防食電流を導通させる被覆銅線を設けた構造の
電気防食用電極支柱を連続して成形することができる。
被覆銅線の被覆部の性能を劣化させることがないので、
長期に亘って正常な電気防食作用を行わせることができ
る電気防食用電極支柱を成形することができる等の効果
が得られる。
の成形方法にあっては、前記構成としたことにより、長
尺でも外力や自重に対して十分強度のあるものを設ける
ことができると共に、FRP複合管の芯材層とFRP層
との間に防食電流を導通させる被覆銅線を設けた構造の
電気防食用電極支柱を連続して成形することができる。
被覆銅線の被覆部の性能を劣化させることがないので、
長期に亘って正常な電気防食作用を行わせることができ
る電気防食用電極支柱を成形することができる等の効果
が得られる。
【図1】実施例の電気防食用電極支柱を示す側面図であ
る。
る。
【図2】同上の使用状態を示す説明図である。
【図3】実施例の電気防食用電極支柱の成形方法を示す
説明図である。
説明図である。
【図4】他の実施例の電気防食用電極支柱の成形方法を
示す説明図である。
示す説明図である。
【符号の説明】 A 電気防食用電極支柱 1 芯材層 2 プライマー層(下地処理) 3 被覆銅線 4 FRP層 5 被覆層 7 被覆銅線の被覆部 8 被覆銅線の銅線 9 ガラスロービング(FRP層) 10 縦ガラス繊維部(FRP層) 11 横ガラス繊維部(FRP層) 13 芯材層の露出部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−213136(JP,A) 特開 昭62−44432(JP,A) 実開 昭63−70709(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 硬質樹脂管からなる芯材層と; 前記芯材層の外表面であって軸方向に沿って設けた絶縁
被覆が施された被覆銅線と; 紫外線硬化樹脂を含浸させたガラス繊維で前記芯材層と
前記被覆銅線とを囲繞して形成したFRP層と; 前記FRP層の外表面に設けた被覆層と;を備えたこと
を特徴とする電気防食用電極支柱。 - 【請求項2】 硬質樹脂管からなる芯材層の下地処理工
程と; 前記芯材層の外表面であって軸方向に沿って絶縁被覆が
施された被覆銅線を延設する被覆銅線添付工程と; 紫外線硬化樹脂を含浸させたガラス繊維を前記芯材層と
被覆銅線の上から軸方向に沿って囲繞すると共にその上
からガラス繊維を巻回し、その後紫外線硬化炉で硬化す
るFRP層成形工程と; 前記FRP層の外表面を樹脂材で被覆する被覆層成形工
程と;からなることを特徴とする電気防食用電極支柱の
成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5020577A JP2717343B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 電気防食用電極支柱及びその成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5020577A JP2717343B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 電気防食用電極支柱及びその成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06212461A JPH06212461A (ja) | 1994-08-02 |
JP2717343B2 true JP2717343B2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=12031066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5020577A Expired - Lifetime JP2717343B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 電気防食用電極支柱及びその成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2717343B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5059222B1 (ja) * | 2011-09-27 | 2012-10-24 | 株式会社Ihi | 鋼材防食部材及び鋼材防食方法 |
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-
1993
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Also Published As
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