JP2716392B2 - フレーム同期回路 - Google Patents

フレーム同期回路

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JP2716392B2
JP2716392B2 JP7045607A JP4560795A JP2716392B2 JP 2716392 B2 JP2716392 B2 JP 2716392B2 JP 7045607 A JP7045607 A JP 7045607A JP 4560795 A JP4560795 A JP 4560795A JP 2716392 B2 JP2716392 B2 JP 2716392B2
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眞治 橋本
正浩 曽根
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフレーム同期回路に関
し、特に受信入力データ信号列の中に一定周期で含まれ
る特定のビットパターンを検出することによりフレーム
同期を確立する時分割多重通信におけるフレーム同期回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフレーム同期回路は、例えば田中
公男著「デジタル通信技術」(東海大学出版会,P7
6、図3.12)に記載されたフレーム同期回路の基本
構成を示す図3を参照すると、第1の従来例のフレーム
同期回路は、入力端Yを介して入力される受信入力デー
タ信号列αからクロックを抽出してクロック信号βを出
力するクロック抽出回路31と;クロック抽出回路31
からのクロック受信βと後述するアンドゲート37から
の出力信号γとの論理積をとってその結果をクロック信
号δとして出力するアンドゲート321と、アンドゲー
ト321からのクロック信号δにもとづいて受信入力デ
ータ信号列αのフレーム同期信号に同期したフレームパ
ルス信号εおよびε′を生成出力するフレームカウンタ
322とを有するハンティング回路32と;フレームタ
ウンタ322から供給されるフレームパルス信号εのタ
イミングで入力端Yを介して入力される受信入力データ
信号列αのフレーム同期信号のパターンが送出側で挿入
されたフレームパターンと一致しているかどうかを検出
して一致していれば一致パルス信号ηを出力し一致して
いなければ不一致パルス信号θを出力するフレーム同期
パターン検出回路33と;フレーム同期パターン検出回
路33からの一致パルス信号ηとフレームカウンタ32
2からのフレームパルス信号ε′との論理積をとってそ
の結果を一致パルス信号η′として出力するアンドゲー
ト34と;フレーム同期パターン検出回路33からの不
一致パルス信号θとフレームカウンタ322からのフレ
ームパルス信号ε′との論理積をとってその結果を不一
致パルス信号θ′として出力するアンドゲート35と、
カウントアップ入力端Aにアンドゲート34から供給さ
れる一致パルス信号η′の一致パルスの入力数をカウン
トして所定数の一致パルスが入力されたときに出力を有
意信号としてのハイレベルにして後方保護の状態を解除
するとともにクリア入力端Bにアンドゲート47から不
一致パルス信号θ′としての不一致パルスを供給された
ときにそれまでアンドゲート46からカウントアップ入
力端Aに供給されていた一致パルス信号η′の一致パル
スの入力カウント数の履歴をクリアして出力を有意信号
としてのロウレベルにして後方保護の状態にする後方保
護回路362と、カウントアップ入力端Aにアンドゲー
ト47から供給される不一致パルス信号θ′の不一致パ
ルスの入力数をカウントして所定数の不一致パルスが入
力されたときに出力を有意信号としてのハイレベルにし
て前方保護の状態を解除するとともにクリア入力端Bに
アンドゲート34から一致パルス信号η′の一致パルス
を供給されたときにそれまでアンドゲート35からカウ
ントアップ入力端Aに供給されていた不一致パルス信号
θ′の不一致パルスの入力カウント数の履歴をクリアし
て出力を有意信号としてのロウレベルにして前方保護の
状態にする前方保護回路361と、前方保護回路361
出力から前方保護状態の有意信号としてのハイレベルの
信号をセット入力端Sに入力されたときに出力端Qから
の出力信号πを有意信号としてのハイレベルにするとと
もに後方保護回路362出力から後方保護状態の有意信
号としてのハイレベルの信号をリセット入力端Rに入力
されたときには出力端Qからの出力信号πを有意信号と
してのロウレベルにするR−Sフリップフロップ363
とを有する同期保護回路36と;アンドゲート35から
の不一致パルス信号θ′とR−Sフリップフロップ36
3からの出力信号πとの論理積をとり出力信号γを出力
してアンドゲート321へ供給する前述のアンドゲート
30とから構成される。
【0003】次に動作について説明する。いま、初期状
態として図3におけるフレーム同期回路は同期状態にあ
ると考え、このとき、R−Sフリップフロップ363の
出力端Qは有意信号としてのロウレベル“0”であると
する。フレーム同期パターン検出回路33は、フレーム
カウンタ322から供給されるフレームパルス信号εの
パルスが有意信号としてのハイレベル“1”となる時刻
の検定位置で受信入力データ信号列αのデータパターン
と予め内部に記憶されているフレームパターンとを比較
し、一致した場合は一致パルスηをハイレベルの“1”
として出力し、不一致の場合は不一致パルスθをハイレ
ベルの“1”として出力する。フレーム同期パターン検
出回路33が不一致を検出して不一致パルス“1”を出
力するとこれを入力されるアンドゲート34はフレーム
カウンタ322から供給されるフレームパルスε′との
論理積をとって不一致パルス信号θ′としてハイレベル
の“1”を出力する。
【0004】前方保護回路361はカウントアップ入力
端Aにアンドゲート35から不一致パルス信号θ′を供
給されるとハイレベル“1”の不一致パルスの入力数を
カウントアップし、所定のM回連続して不一致パルスの
入力を検出すると、出力信号λをハイレベルの“1”に
してR−Sフリップフロップ363のセット入力端Sに
供給する。これによりR−Sフリップフロップ363の
出力端Qは一定のハイレベルの“1”となって同期はず
れ状態となる。このとき、アンドゲート30はアンドゲ
ート35から供給される不一致パルス信号θ′を不一致
パルス信号γとして出力し、アンドゲート321の反転
入力端へ供給する。これによりアンドゲート321はク
ロック抽出回路31から供給されるクロック信号βを1
ビット禁止してクロック信号δとしてフレームカウンタ
2へ供給する。この結果、フレームカウンタ322が1
ビットの間止まり、フレーム同期パターン検出回路33
は検出位置を1ビットシフトしてフレーム同期パターン
の検定を行う。この検定を一致パターンを検出するま
で、つまり一致パルス信号ηが出力されるまで繰り返
す。
【0005】フレーム同期パターン検出回路33が一致
パターンを検出して一致パルス信号ηを出力すると、ア
ンドゲート35の出力は一定のロウレベルの“0”およ
びアンドゲート30の出力も一定のロウレベルの“0”
となり、この結果アンドゲート321におけるクロック
禁止が解除される。そして、1フレーム後の次のフレー
ム検定位置において検定が行われる。
【0006】次に、後方保護回路362はカウントアッ
プ入力端Aにアンドゲート34から一致パルス信号η′
を供給されるとハイレベル“1”の一致パルスの入力数
をカウントアップし、所定のN回連続して一致パルスの
入力を検出すると、出力信号μをハイレベルの“1”に
してR−Sフリップフロップ363のリセット入力端R
に供給する。これによりR−Sフリップフロップ363
の出力端Qは一定のロウレベルの“0”となって同期が
確立された状態となる。
【0007】以上のような第1の従来例のフレーム同期
回路では、同期はずれ状態において、フレームの検定位
置で受信入力データ信号列αの中に真のフレーム同期信
号ではないフレーム同期信号と同一パターンの信号(以
下、擬似同期信号と呼称する)がN回連続して検出され
た場合でも同期が確立されたものとみなして、擬似同期
状態に陥る。従って、真の同期状態に復帰するまでには
相応の時間がかかるという問題点があった。
【0008】このような第1の従来例の問題点を解決の
ための例えば第2の従来例のフレーム同期回路(特開平
4−304729号公報)では、図5を参照すると、入
力端Yを介して入力される受信入力データ信号列αから
クロックを抽出してクロック信号βを出力するクロック
抽出回路31と;クロック抽出回路31からのクロック
信号βと後述するアンドゲート30からの出力信号γと
の論理積をとってその結果をクロック信号δとして出力
するアンドゲート321と、アンドゲート321からの
クロック信号δにもとづいて受信入力データ信号列αの
フレーム同期信号に同期したフレームパルス信号εおよ
びε′を生成出力するフレームカウンタ322とを有す
るハンティング回路32と;フレームカウンタ322か
ら供給されるフレームパルス信号εのタイミングで入力
端Yを介して入力される受信入力データ信号列αのフレ
ーム同期信号のパターンが送出側で挿入されたフレーム
パターンと一致しているかどうかを検出して一致してい
れば一致パルス信号ηを出力し一致していなければ不一
致パルス信号θを出力するフレーム同期パターン検出回
路33と;フレーム同期パターン検出回路33からの一
致パルス信号ηとフレームカウンタ322からのフレー
ムパルス信号ε′との論理積をとってその結果を一致パ
ルス信号η′として出力するアンドゲート34と;フレ
ーム同期パターン検出回路33からの不一致パルス信号
θとフレームカウンタ322からのフレームパルス信号
ε′との論理積をとってその結果を不一致パルス信号
θ′として出力するアンドゲート35と;入力端Yを介
して入力される受信入力データ信号列αの受信パリティ
を計算し予め記憶されている送信側で計算し挿入された
送信パリティと照合して不一致のときにパリティエラー
パルス信号ρを出力するパリティチェック回路37と;
パリティチェック回路37からのパリティエラーパルス
信号ρのエラーパルスの入力数を計数して所定数を越え
たときにパリティエラー検出信号τを出力するパリティ
エラー計数回路38と;パリティエラー計数回路38か
らのパリティエラー検出信号τと後述する同期保護回路
36のR−Sフリップフロップ363からの出力信号π
との論理積をとってパリティエラー検出信号τ′として
出力するナンドゲート39と;アンドゲート34からの
一致パルス信号η′とナンドゲート39からのパリティ
エラー検出信号τ′との論理積をとって一致パルス信号
η″として出力するアンドゲート40と;カウントアッ
プ入力端Aにアンドゲート40から供給される一致パル
ス信号η″の一致パルスの入力数をカウントして所定数
の一致パルスが入力されたときに出力を有意信号として
のハイレベルにして後方保護の状態を解除するとともに
クリア入力端Bにアンドゲート35から不一致パルス信
号θ′としての不一致パルスを供給されたときにそれま
でアンドゲート40からカウントアップ入力端Aに供給
されていた一致パルス信号η″の一致パルスの入力カウ
ント数の履歴をクリアして出力を有意信号としてのロウ
レベルにして後方保護の状態にする後方保護回路362
と、カウントアップ入力端Aにアンドゲート35から供
給される不一致パルス信号θ′の不一致パルスの入力数
をカウントして所定数の不一致パルスが入力されたとき
に出力を有意信号としてのハイレベルにして前方保護の
状態を解除するとともにクリア入力端Bにアンドゲート
40から一致パルス信号η″の一致パルスを供給された
ときにそれまでアンドゲート35からカウントアップ入
力端Aに供給されていた不一致パルス信号θ′の不一致
パルスの入力カウント数の履歴をクリアして出力を有意
信号としてのロウレベルにして前方保護の状態にする前
方保護回路361と、前方保護回路361出力から前方
保護状態の有意信号としてのハイレベルの信号をセット
入力端Sに入力されたときに出力端Qからの出力信号π
を有意信号としてのハイレベルにするとともに後方保護
回路362出力から後方保護状態の有意信号としてのハ
イレベルの信号をリセット入力端Rに入力されたときに
は出力端Qからの出力信号πを有意信号としてのロウレ
ベルにして前述のナンドゲート39へ供給するR−Sフ
リップフロップ363とを有する同期保護回路36と;
アンドゲート35からの不一致パルス信号θ′とR−S
フリップフロップ363の出力端Qからの出力信号πと
の論理積をとり出力信号γを出力してアンドゲート32
1へ供給する前述のアンドゲート30とから構成され
る。
【0009】この図5における第2の従来例のフレーム
同期回路の構成は、図4における第1の従来例のフレー
ム同期回路の構成にパリティチェック回路37と、パリ
ティエラー計数回路38と、ナンドゲート39と、アン
ドゲート40とを追加したもので他の構成は全く同じで
ある。
【0010】次に、動作について説明する。以下では、
受信入力データ信号列αとして図6に示される伝送フレ
ームが送信されている場合について説明する。ここで、
受信入力データ信号列αの1フレームはLビットで構成
され、そのフレーム同期信号をF、および送信パリティ
をPとする。また、この受信入力データ信号列αにはフ
レーム同期信号Fと同一パターンの擬似同期信号F0
Lビット周期で含まれているものとする。
【0011】まず、図5の構成において、同期はずれ状
態で、真のフレーム同期信号Fを検出した場合には、フ
レーム同期パターン検出回路33が一致パルス信号ηの
一致パルスを“1”として出力する。このときパリティ
チェック回路37では、受信入力データ信号列αの受信
パリティを計算して送信側で計算し挿入したパリティP
と照合し、一致を検出してパリティエラーパルスρをロ
ウレベルの“0”で出力する。パリティエラー計数回路
38は、パリティエラーパルスρが“0”のときパリテ
ィエラー検出信号τとして一定でロウレベルの“0”を
出力し、フレーム同期パターン検出回路33が真のフレ
ーム同期信号Fを検出したと判断する。このときパリテ
ィエラー検出信号τとしての“0”とR−Sフリップフ
ロップ363の出力端Qからの出力信号πとしての
“0”を入力とするナンドゲート39の出力はパリティ
エラー検出信号τ′としての一定でハイレベルの“1”
となってアンドゲート40に供給されるため、アンドゲ
ート34からの一致パルス信号η′は一致パルス信号
η″としてアンドゲート40出力から同期保護回路36
に送出される。以後、同期保護回路36での動作は図4
の第1の従来例と同様である。
【0012】次に、上述の同期はずれ状態で、擬似同期
信号F0 を検出した場合を説明する。このときは、パリ
ティチェック回路37では、擬似同期信号F0 の位置を
基準として受信入力データ信号列αの受信パリティを計
算し、かつ擬似同期信号F0の次の信号P0 を送信パリ
ティと見なして受信パリティと照合することになる。一
般にはこの照合結果は不一致となり、パリティチェック
回路37はパリティエラーパルス信号ρとしてエラーパ
ルス“1”を出力する。パリティエラー計数回路38
は、パリティエラー計数回路38から供給されるパリテ
ィエラーパルス“1”の入力数を所定のエラー監視区間
計数して、ある設定値を越えたときにパリティエラー検
出信号τとしてのエラー信号を一定レベルの“1”で出
力する。
【0013】これにより、パリティエラー検出信号τと
してのエラー信号“1”とR−Sフリップフロップ36
3の出力端Qからの出力信号πとしての“1”とを入力
とするナンドゲート39の出力は“0”となってアンド
ゲート40に供給されるため、アンドゲート34出力の
一致パルス信号η′としての一致パルスはアンドゲート
40によりその出力を禁止されるため後方保護回路36
2はカウントアップを行わない。従って、フレーム同期
パターン検出回路33が、Nフレーム連続して擬似同期
信号F0 を検出しても、R−Sフリップフロップ363
の出力端Qにおける出力信号πは、ハイレベルの“1”
すなわち同期はずれ状態を維持したままで擬似同期状態
に陥ることはない。
【0014】次に、図7を図5と併せて参照して詳述す
る。受信入力データ信号列αはシステム立ち上げ時の初
期状態において図6に示される擬似同期信号F0 および
擬似送信パリティP0 がフレーム同期信号Fおよび送信
パリティPと同じ周期で4フレーム連続して含まれてい
る状態を示しており、かつクロック抽出回路31で抽出
されたクロック信号βは、これら擬似同期信号F0 の最
初の擬似同期信号F0に同期している場合を示してい
る。従って、フレームカウンタ322からのフレームパ
ルスεおよびε′は初期状態では受信入力データ信号列
αの擬似同期信号F0 に同期した4個のフレームパルス
…タ〜テが正極性で出力される。一方、パリティチェッ
ク回路37はこのフレームパルス信号eのフレームパル
ス…タ〜テを基準として自回路内に予め記憶されている
送信パリティと受信入力データ信号列αの受信パリティ
との照合を行う。この照合結果は一般的には不一致とな
るため、パリティチェック回路37は正極性のパリティ
エラーパルス…ホ〜ムをパリティエラーパルス信号ρと
して出力する。パリティエラー計数回路38はパリティ
チェック回路37から入力されるパリティエラーパルス
信号ρの入力パルス数をカウントし、予め設定された所
定数を連続して計数したとき(ここではパリティエラー
パルス…ホ〜ミの3個)に正極性で一定レベルのままの
パリティエラー検出信号τを出力する(なお、初期状態
において、点線で示されるようにパリティエラー検出信
号τがロウレベルで出力されているときは、この時点で
ロウレベルからハイレベルに立ち上がる)。このときR
−Sフリップフロップ363からの出力信号πはハイレ
ベルの“1”になっているのでナンドゲート39はパリ
ティエラー計数回路38からの正極性のパリティエラー
検出信号τとの負論理積をとってロウレベルのパリティ
エラー検出信号τ′としてのCRCエラー検出パルス
τ′を出力する(なお、初期状態において、点線で示さ
れるようにパリティエラー検出信号τがロウレベルで出
力されているときは、ナンドゲート39の出力はハイレ
ベルになる)。
【0015】初期状態において、ナンドゲート39出力
のパリティエラー検出信号τ′がロウレベルで出力され
ているときは、アンドゲート40はアンドゲート34か
らの一致パルス信号η′としての一致パルス…ダ〜ヅの
通過を禁止するため、後方保護回路362はカウントア
ップ入力端Aに一致パルスを供給されないためカウント
アップを開始することはない。また、初期状態におい
て、ナンドゲート39出力のパリティエラー検出信号
τ′がハイレベルで出力されているときは、アンドゲー
ト40は一致パルス…ダ〜ヅを通過させるが、保護段数
が4段の後方保護回路362では点線で示される一致パ
ルス…ダ〜ヅの3個だけしかカウントアップしないため
後方保護の状態が解除されることなく、その出力信号μ
はロウレベル“0”のまま維持される。
【0016】そして、受信入力データ信号列αに擬似同
期信号F0 および擬似送信パリティP0 が含まれなくな
ったシステム立ち上げ時からの5フレーム目には、フレ
ームカウンタ322からはフレームパルス信号εおよび
ε′としてのフレームパルス…トが出力するが、この区
間には受信入力データ信号列αの中にフレームパルス…
トに同期したフレーム同期信号あるいは擬似同期信号の
いずれもが存在しないので、フレーム同期パターン検出
回路33からは一致パルス信号ηはロウレベルのままで
正極性の一致パルスは出力せず不一致パルス信号θがハ
イレベルのままで出力される。つまり不一致パルス信号
θはフレームパルス…トのところで点線のように正極性
の不一致パルス…ト′を出力するが、その不一致パルス
…ト′が立ち上がる以前の区間は正極性のハイレベルの
ままであるので不一致パルス…ト′もそのまま引き続き
実線のように正極性のハイレベルを維持することにな
る。従って、フレームパルス…トの区間はアンドゲート
35からは不一致パルス信号θ′として正極性の不一致
パルス…ト″が出力する。アンドゲート35から不一致
パルス…ド″が出力されると、これを供給されるパリテ
ィエラー計数回路38はこの不一致パルス…ト″の立ち
上がりをトリガとしてパリティエラー計数出力をリセッ
トし、それまでハイレベルで出力されていたパリティエ
ラー検出信号τをロウレベルに立ち下げる。パリティエ
ラー検出信号τがロウレベルになるとナンドゲート39
出力はハイレベルになるので、アンドゲート40はアン
ドゲート34からの一致パルス信号η′を通過させうる
状態になる。
【0017】一方、不一致パルス…ト″はアンドゲート
30にも供給されるので、アンドゲート30はR−Sフ
リップフロップ363からのハイレベル状態の出力信号
πとの論理積をとってその出力信号γとしての不一致パ
ルス…ト″として出力しアンドゲート321の反転入力
端に供給する。これにより、ナンドゲート321はこの
不一致パルス…ト″のパルス幅の区間、つまり1クロッ
ク周期幅分クロック抽出回路31からのクロック信号β
の出力を禁止する。従って、フレームカウンタ322に
入力されるクロック信号δは1クロック分供給が停止し
てフレームパルス…トが立ち下がるべきときにクロック
が入力されないため、フレームカウンタ322から出力
されるフレームパルス信号εおよびε′はフレームパル
ス…トが正極性で立ち上がったままの状態になる。この
状態は次のクロック周期時にも継続し、結局次の正規の
フレーム同期信号Fが入力されるまで維持されて正極性
のパルス…モとなる。この結果、ナンドゲート35から
は不一致パルス信号θ′としての不一致パルス…モ′が
出力される。この不一致パルス…モ′はそのまま直接ナ
ンドゲート30に供給されるため、ナンドゲート30の
出力信号γも不一致パルス…モ′と同じ正極性の不一致
パルス…モ″が出力される。この不一致パルス…モ″が
アンドゲート321の反転入力端に供給されるため、前
述したようにクロック信号βがこの不一致パルス…モ″
のパルス幅区間アンドゲート321の通過を禁止され、
結局フレームパルス…トは正極性のまま立ち上がった状
態つまりパルス…モの状態が次のフレーム同期信号Fが
入力されるまで続くフィードバックループ状態となる。
そして、不一致パルス…モ″が立ち下がった瞬間にクロ
ック信号βの通過禁止が解除されるので、次のクロック
の立ち上がり、すなわち次のフレーム同期信号Fに同期
したフレームパルス…ハがフレームパルス信号εおよび
ε′としてフレームカウンタ322から出力される。こ
の結果、フレーム同期パターン検出回路33は一致パル
ス信号ηとして一致パルス…ハ′を出力する。そして、
一旦フレームパルス信号εおよびε′が正規のフレーム
同期信号Fに同期すると、以後フレーム同期パターン検
出回路33からは一致パルス…ハ′に続いてヒ′〜ハ′
が連続して出力されるようになる。
【0018】ここで、初期状態における受信入力データ
信号列αの擬似同期信号F0 に同期してフレーム同期パ
ターン検出回路33から出力される一致パルス信号ηと
しての一致パルス…タ′〜テ′は擬似的な一致パルスで
あるが、本来の正規の一致パルスとは区別できない。従
って、擬似的な一致パルス…タ′〜テ′はアンドゲート
34から一致パルス信号η′としての一致パルス…タ″
〜テ″として出力されるが、次段のアンドゲート40に
おいてその通過を禁止されるため、一致パルス…タ″〜
テ″は後方保護回路362のカウントアップ入力端Aに
は入力されない。つまり、このときの擬似的な一致パル
ス…タ″〜テ″は無効な一致パルスとしてアンドゲート
40で禁止するようにしたものである。従って、後方保
護回路362は擬似的な一致パルス…タ″〜テ″をカウ
ントアップすることはない。
【0019】そして、不一致パルス…モ′が立ち下がっ
た以降は、正規のフレーム同期信号Fに同期した一致パ
ルス…ハ″〜ヘ″が連続してアンドゲート34から出力
され、かつその時点ではナンドゲート39出力はハイレ
ベルに立ち上がっているので、これらの一致パルス…
ハ″〜ヘ″はアンドゲート40を通過して後方保護回路
362のカウントアップ入力端Aに入力される。従っ
て、後方保護回路362は不一致パルス…セ′の立ち下
がり時点からカウントアップ状態に入り、一致パルス信
号η″の一致パルス…ハ″からカウントアップを開始し
て4個目(ここでは、後方保護回路362の保護段数を
4段としているため)の一致パルス…キ″をカウントア
ップした時点で後方保護を解除して出力つまり出力信号
ηをロウレベルの“0”からハイレベルの“1”に立ち
上げ、R−Sフリップフロップ363のリセット入力端
Rに供給する。これによって、R−Sフリップフロップ
363はセット入力端Sに供給されている前方保護回路
361からの出力信号λをリセットして出力端Qからの
出力信号πをハイレベルの“1”からロウレベルの
“0”にする。この時点で、このフレーム同期回路は受
信入力データ信号列αの正規のフレーム同期信号Fに同
期した同期が確立し、以後この正規の同期状態が維持さ
れる。
【0020】なお、以上の説明においては、受信入力デ
ータ信号列αに含まれる擬似同期信号F0 および擬似送
信パリティP0 は説明の都合上4フレーム連続した場合
について説明したが、それ以上のフレーム数で連続した
場合には連続するフレームが長ければ長くなるほど後方
保護回路82の保護段数およびCRCエラー計数回路5
のエラー計数設定値が同じである限り、正規の同期状態
が確立されるまでの時間が長くなる。つまり、パリティ
エラーパルスのカウント数が設定値を越えてパリティエ
ラー検出パルスを出力しても不一致パルスが出力される
までの時間が擬似同期信号および擬似送信パリティP0
が長フレームにわたって連続すればするほど正規の同期
状態が確立するまでに時間がかかる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】この第2の従来例のフ
レーム同期回路では、誤り検出にパリティを用いている
ため、擬似同期信号にて検定している場合の誤り検出確
率はそれ程高くない(例えば1ビットパリティの場合、
誤り検出の確率は1/2)。従って、擬似同期防止の効
果として十分なものにはならない。
【0022】また、パリティの照合結果で一致パルスを
禁止しているだけのため、擬似同期信号が長時間連続し
た場合には後方保護状態が長く続いて真の同期状態に復
帰するまでには、擬似同期信号が長時間連続すればする
ほど時間がかかる。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明によるフレーム同
期回路は、受信入力データ信号列のフレームとのフレー
ム同期がはずれて同期保護手段による同期保護がリセッ
トされた場合に、前記受信入力データ列のフレーム同期
パターンのハンティングを行って再びフレーム同期をと
るディジタル伝送におけるフレーム同期回路において、
前記受信入力データ信号列から前記フレーム同期パター
ンを検出するフレーム同期パターン検出手段と、前記受
信入力データ信号列から受信CRCを計算して送信側で
計算し挿入された送信CRCと照合して不一致のときに
CRCエラーパルスを出力するCRCチェック手段と、
前記CRCチェック手段からの前記CRCエラーパルス
の入力数を計数して前記計数値が予め設定された計数値
を越えて計数されたときにCRCエラー検出信号を出力
するCRCエラー計数手段と、前記CRCエラー計数手
段から出力される前記CRCエラー検出信号が有意のと
きに前記フレーム同期パターン検出手段から前記フレー
ム同期パターンの一致パルスが出力されて前記同期保護
手段において後方保護のカウントアップがされていても
前記CRCエラー検出信号でもって前記後方保護のカウ
ントアップをクリアにしかつ前記CRCエラー検出信号
をもって前記フレーム同期パターン検出手段からの前記
同期パターンの不一致パルスと同等とみなして出力する
強制不一致ゲート手段とを備える。
【0024】また、本発明によるフレーム同期回路は、
送信側で回線状態を監視するためのエラー検出用のCR
Cビットを指定タイムスロットに挿入されたディジタル
の受信入力データ信号列からクロックを抽出して第1の
クロック信号として出力するクロック抽出手段と、前記
クロック抽出手段からの前記第1のクロック信号と第1
のゲート手段からの第1の不一致パルスとの論理積をと
り第2のクロック信号として出力する第2のゲート手段
と、前記第2のゲート手段からの前記第2のクロック信
号をトリガとして前記受信入力データ信号列のフレーム
に同期したフレームパルスを出力するフレームカウンタ
と、前記受信入力データ信号列のフレーム同期パターン
を予め記憶されている送信側で挿入されたフレーム同期
パターンと照合して一致・不一致を検出し一致であれば
第1の出力端から第1の一致パルスを有意信号として出
力し不一致であれば第2の出力端から第1の不一致パル
スを有意信号として出力するフレーム同期パターン検出
手段と、前記フレーム同期パターン検出手段の前記第1
の出力端からの前記第1の一致パルスと前記フレームカ
ウンタからの前記フレームパルスとの論理積をとって第
2の一致パルスを出力する第3のゲート手段と、前記フ
レーム同期パターン検出手段の前記第2の出力端からの
前記第1の不一致パルスと前記フレームカウンタからの
前記フレームパルスとの論理積をとって第2の不一致パ
ルスを出力する第4のゲート手段と、前記受信入力デー
タ信号列から受信CRCを計算して予め記憶されている
送信側で計算し挿入された送信CRCと照合して不一致
のときにCRCエラーパルスを出力するCRCエラーチ
ェック手段と、前記CRCチェック手段からの前記CR
Cエラーパルスの入力数を計数して前記計数値が予め設
定された計数値を越えて計数されたときに第1のCRC
エラー検出信号を出力するCRCエラー計数手段と、前
記CRCエラー計数手段からの前記第1のCRCエラー
検出信号とフレーム同期出力信号との負論理積をとり第
2のCRCエラー検出信号を出力する第5のゲート手段
と、前記第4のゲート手段からの前記第2の不一致パル
スと前記第5のゲート手段からの前記第2のCRCエラ
ー検出信号との論理和をとって第3の不一致パルスを出
力する第6のゲート手段と、前記第6のゲート手段から
カウントアップ入力端に入力される前記第3の不一致パ
ルスの入力数をカウントアップして所定の入力数をカウ
ントアップしたときに前方保護状態を終了させるととも
に前記第3のゲート手段からの前記第2の一致パルスを
クリア入力端に入力されたときにそれまでカウントアッ
プしてた前記第3の不一致パルス入力数のカウントアッ
プ履歴をクリアにして前方保護状態にする前方保護手段
と、前記第3のゲート手段からカウントアップ入力端に
入力される前記第2の一致パルスの入力数をカウントア
ップして所定の入力数をカウントアップしたときに後方
保護状態を終了させるとともに前記第6のゲート手段か
らの前記第3の不一致パルスをクリア入力端に入力され
たときにそれまでカウントアップしていた前記第2の一
致パルス入力数のカウントアップ履歴をクリアにして後
方保護状態にする後方保護手段と、前記前方保護手段か
らの前記前方保護状態にする出力信号をセット入力端に
入力されたときに無意の前記フレーム同期出力信号を出
力するとともに前記後方保護手段からの前記後方保護状
態にする出力信号をリセット入力端に入力されたときに
有意の前記フレーム同期信号を出力して前記第5のゲー
ト手段へ供給するフリップフロップ手段と、前記フリッ
プフロップ手段からの前記フレーム同期信号と前記第6
のゲート手段からの前記第3の不一致パルスとの論理積
をとり前記第1の不一致パルス信号を出力して前記第2
のゲート手段へ供給する前記第1のゲート手段とを備え
る。
【0025】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。本発明の一実施例を示す図1を参照すると、フレー
ム同期回路は、入力端Xを介して受信入力される送信側
で回線状態を監視するためのエラー検出用のCRCビッ
トを指定タイムスロットに挿入されたディジタルの受信
入力データ信号列aからクロックを抽出してクロック信
号bを出力するクロック抽出回路1と;クロック抽出回
路1からのクロック信号bと後述するアンドゲート11
からの出力信号dとの論理積をとってその結果をクロッ
ク信号cとして出力するアンドゲート21と、アンドゲ
ート21からのクロック信号cにもとづいて受信入力デ
ータ信号列aのフレーム同期信号に同期したフレームパ
ルス信号eおよびe′を生成出力するフレームカウンタ
22とを有するハンティング回路2と;フレームカウン
タ22から供給されるフレームパルス信号eのタイミン
グで入力端Xを介して入力される受信入力データ信号列
aのフレーム同期信号のパターンが送出側で挿入された
フレームパターンと一致しているかどうかを検出して一
致していれば一致パルス信号fを出力し一致していなけ
れば不一致パルス信号gを出力するフレーム同期パター
ン検出回路3と;フレーム同期パターン検出回路3から
の一致パルス信号fとフレームカウンタ22からのフレ
ームパルス信号e′との論理積をとってその結果を一致
パルス信号f′として出力するアンドゲート6と;フレ
ーム同期パターン検出回路3からの不一致パルス信号g
とフレームカウンタ22からのフレームパルス信号e′
との論理積をとってその結果を不一致パルス信号Q′と
して出力するアンドゲート7と、入力端Xを介して入力
される受信入力データ信号列aの受信CRCを計算し予
め記憶されている送信側で計算し挿入された送信CRC
と照合して不一致のときにCRCエラーパルス信号hを
出力するCRCチェック回路4と;CRCチェック回路
4からのCRCエラーパルス信号hのエラーパルスの入
力数を計数して後方保護中に設定回数を越えたときに擬
似同期とみなして強制的に再ハンティングをかけるため
のCRCエラー検出信号jを出力するCRCエラー計数
回路5と;CRCエラー計数回路5からのCRCエラー
検出信号jと後述する同期保護回路8のR−Sフリップ
フロップ83からの出力信号pとの論理積をとってCR
Cエラー検出信号τ′として出力するナンドゲート9
と;アンドゲート7からの不一致パルス信号g′とナン
ドゲート9からのCRCエラー検出信号kとの論理和を
とって不一致パルス信号g″として出力する強制不一致
ゲートとしてのオアゲート10と;カウントアップ入力
端Aにアンドゲート6から供給される一致パルス信号
f′の一致パルスの入力数をカウントして所定数の一致
パルスが入力されたときに出力を有意信号としてのハイ
レベルにして後方保護の状態を解除するとともにクリア
入力端Bにオアゲート10から不一致パルス信号g′の
不一致パルスを供給されたときにそれまでアンドゲート
6からカウントアップ入力端Aに供給されていた一致パ
ルス信号f′の一致パルスの入力カウント数の履歴をク
リアして出力を有意信号としてのロウレベルにして後方
保護の状態にする後方保護回路82と、カウントアップ
入力端Aにオアゲート10から供給される不一致パルス
信号g″の不一致パルスの入力数をカウントして所定数
の不一致パルスが入力されたときに出力を有意信号とし
てのハイレベルにして前方保護の状態を解除するととも
にクリア入力端Bにアンドゲート6から一致パルス信号
f′の一致パルスを供給されたときにそれまでオアゲー
ト10からカウントアップ入力端Aに供給されていた不
一致パルス信号g″の不一致パルスの入力カウント数の
履歴をクリアして出力を有意信号としてのロウレベルに
して前方保護の状態にする前方保護回路81と、前方保
護回路81出力から前方保護状態の有意信号としてのハ
イレベルの信号をセット入力端Sに入力されたときに出
力端Qからの出力信号pを有意信号としてのハイレベル
にするとともに後方保護回路82出力から後方保護状態
の有意信号としてのハイレベルの信号をリセット入力端
Rに入力されたときには出力端Qからの出力信号pを有
意信号としてのロウレベルにして前述のナンドゲート9
へ供給するR−Sフリップフロップ83とを有する同期
保護回路8と;オアゲート10からの不一致パルス信号
g″とR−Sフリップフロップ8の出力端Qからの出力
信号pとの論理積をとり出力信号dとして出力してアン
ドゲート21へ供給する前述のアンドゲート11とから
構成される。
【0026】この図1における本実施例のフレーム同期
回路の構成が図5における第2の従来例のフレーム同期
回路の構成と異なる点は、前者は後者のアンドゲート4
0の代りにオアゲート10を使用し、かつ後者の第2の
従来例では前方保護回路361のカウントアップ入力端
Aに入力される不一致パルスがアンドゲート35出力か
ら直接供給され、また後方保護回路362のカウントア
ップ入力端Aに入力される一致パルスがアンドゲート3
4出力から直接ではなくアンドゲート40を介して供給
されるのに対し、前者の本実施例では前方保護回路81
のカウントアップ入力端Aに入力される不一致パルスが
アンドゲート7出力から直接ではなくオアゲート10を
介して供給され、また後方保護回路82のカウントアッ
プ入力端Aに入力される一致パルスはアンドゲート6出
力から直接供給される点であり、他の構成は基本的に両
者ほとんど同じである。
【0027】次に、図3を図1と併せて参照して詳述す
る。受信入力データ信号列aはシステム立上げ時の初期
状態において図2に示される擬似同期信号F0 および擬
似送信CRCがフレーム同期信号Fおよび送信CRCと
同じ周期で第2の従来例の図6における受信入力データ
信号列αと同じように4フレーム連続して含まれている
状態を示しており、かつクロック抽出回路1で抽出され
たクロック信号bはこれら擬似同期信号F0 の最初の擬
似同期信号F0 に同期している状態を示している。従っ
て、フレームカウンタ22はこの初期状態においては擬
似同期信号F0に同期した正極性のフレームパルス…ア
〜ウをフレームパルス信号eおよびe′として出力す
る。一方、CRCチェック回路4はこのフレームパルス
信号eのフレームパルス…ア〜ウを基準として自回路内
に予め記憶されている送信CRCと受信入力データ信号
列aの受信CRCとの照合を行う。この照合結果は一般
的には不一致(誤り検出率99%以上)となるため、C
RCチェック回路4は正極性のCRCエラーパルス…ケ
〜サをCRCエラーパルス信号hとして出力する。CR
Cエラー計数回路5はCRCチェック回路4から入力さ
れるCRCエラーパルス信号hの入力パルス数をカウン
トし、予め設定された所定数を連続して計数したとき
(ここではCRCエラーパルス…ケ〜サの3個)にCR
Cエラー検出パルス…シをCRCエラー検出信号jとし
て出力する。このときR−Sフリップフロップ83から
の出力信号pはハイレベルの“1”になっているのでア
ンドゲート9はCRCエラー計数回路5からの正極性C
RCエラー検出パルス…シを通過させて同じ正極性のC
RCエラー検出信号j′としてのCRCエラー検出パル
ス…シ′を出力する。このCRCエラー検出信号j′は
オアゲート10から同じ正極性で出力されてナンドゲー
ト11の一方の入力端に供給される。このときナンドゲ
ート11のもう一方の入力端にはR−Sフリップフロッ
プ83からの出力信号pがハイレベルの“1”で供給さ
れているのでナンドゲート11はオアゲート10からの
CRCエラー検出パルス…シ″を同じ正極性のパルスで
アンドゲート21の反転入力端に供給する。これによ
り、ナンドゲート21はこのCRCエラー検出パルス…
シ″のパルス幅の区間(つまり、1クロック周期幅分)
クロック抽出回路1からのクロック信号bの出力を禁止
する。従って、フレームカウンタ22に入力されるクロ
ック信号cは1クロック分供給が停止するため、フレー
ムカウンタ22から出力されるフレームパルス信号eお
よびe′はフレームパルス…エが出力するタイミングす
なわちF0 のタイミングよりも1ビット遅れて出力す
る。この結果、アンドゲート6は、一致パルス…エ″を
出力せず、また、アンドゲート7は不一致パルス…セ′
を出力する。不一致パルス…セ′により、オアゲート1
0およびアンドゲート11の出力は“1”になり、クロ
ック抽出回路1からのクロック信号bの出力を禁止す
る。従って、フレームカウンタ22に入力されるクロッ
ク信号cは1クロック分供給が停止してフレームパルス
…エが立ち下がるべきときにクロックが入力されないた
め、フレームカウンタ22から出力されるフレームパル
ス信号eおよびe′はフレームパルス…エが正極性で立
ち上がったままの状態になる。この状態は次のクロック
周期時にも継続し、結局次の正規のフレーム同期信号F
が入力されるまで維持されて正極性のパルス…セとな
る。この結果、ナンドゲート7からは不一致パルス信号
g′としての不一致パルス…セ′が出力される。この不
一致パルス…セ′はオアゲート10を通って不一致パル
ス…セ″としてナンドゲート11に供給されるため、ナ
ンドゲート11の出力信号dも不一致パルス…セ″と同
じ正極性の不一致パルス…セ″が出力される。この不一
致パルス…セ″がアンドゲート21の反転入力端に供給
されるため、前述したようにクロック信号bがこの不一
致パルス…セ″のパルス幅区間アンドゲート21の通過
を禁止され、結局フレームパルス…エは正極性のまま立
ち上がった状態つまりパルス…セの状態が次のフレーム
同期信号Fが入力されるまで続くフィードバックループ
状態となる。そして、不一致パルス…セ″が立ち下がっ
た瞬間にクロック信号bの通過禁止が解除されるので、
次のクロックの立ち上がり、すなわち次のフレーム同期
信号Fに同期したフレームパルス…オがフレームパルス
信号eおよびe′としてフレームカウンタ22から出力
される。この結果、フレーム同期パターン検出回路3は
一致パルス信号fとして一致パルス…オ′を出力する。
そして、一旦フレームパルス信号eおよびe′が正規の
フレーム同期信号Fに同期すると、以後受信入力データ
信号列aに擬似同期信号F0 および擬似送信CRC0
含んでいたとしてもフレーム同期パターン検出回路3か
らは一致パルス…オ′に続いてカ′〜ク′が連続して出
力されるようになる。
【0028】このように、オアゲート10はナンドゲー
ト9からのCRCエラー検出パルス…シ′をアンドゲー
ト7からの不一致パルス信号g′と同等とみなして強制
的に通過させることによってフレームカウンタ22の出
力をストップさせてフレーム同期パターン検出回路3出
力から不一致パルス…サ′を発生させ、さらにオアゲー
ト10はアンドゲート7からの不一致パルス…サ′を強
制的に通過させて不一致パルスを継続的に発生させるフ
ィードバックループを形成し、結果的に不一致パルス…
セ′を発生させる要となるもので、強制不一致ゲートと
しての役目を成す。
【0029】他方、初期状態における受信入力データ信
号列aの擬似同期信号F0 に同期してフレーム同期パタ
ーン検出回路3から出力される一致パルス信号fとして
の一致パルス…ア′〜ウ′は擬似的な一致パルスである
が、本来の正規の一致パルスとは区別できない。従っ
て、擬似的な一致パルス…ア′〜ウ′はアンドゲート6
から一致パルス信号f′としての一致パルス…ア″〜
ウ″として出力されて後方保護回路82のカウントアッ
プ入力端Aに供給されてその不一致パルス数がカウント
アップされるが、後方保護回路82の保護段数をここで
は4段に設定してあるため、カウントアップ入力端Aに
入力される一致パルスを4個カウントする前、つまり一
致パルス…ア″〜ウ″の3個の一致パルスをカウントア
ップして4個目の一致パルスをカウントする前に後方保
護回路82のクリア入力端Bにオアゲート10から不一
致パルス…セ′が供給されるため、後方保護回路82は
それまでカウントアップした一致パルス…ア″〜ウ″の
カウントアップ履歴をクリアして不一致パルス…セ′の
立ち下がり時点から再びカウントアップを開始する。つ
まり、一致パルス信号f′の一致パルス…オ″から再び
カウントアップを開始して4個目の一致パルス…ク″を
カウントアップした時点で後方保護を解除して出力つま
り出力信号nをロウレベルの“0”からハイレベルの
“1”に立ち上げ、R−Sフリップフロップ83のリセ
ット入力端Rに供給する。これによって、R−Sフリッ
プフロップ83はセット入力端Sに供給されている前方
保護回路81からの出力信号mをリセットして出力端Q
からの出力信号pをハイレベルの“1”からロウレベル
の“0”にする。この時点で、このフレーム同期回路は
受信入力データ信号列aの正規のフレーム同期信号Fに
同期した同期が確立し、以後この正規の同期状態が維持
される。
【0030】なお、以上の説明においては、受信入力デ
ータ信号列aに含まれる擬似同期信号F0 および擬似送
信CRC0 は説明の都合上4フレーム連続した場合につ
いて説明したが、それ以上のフレーム数連続した場合で
も後方保護回路82の保護段数およびCRCエラー計数
回路5のエラー計数設定値が同じである限り、正規の同
期状態が確立されるまでの時間がこれ以上長くなること
はない。つまり、CRCエラーパルスのカウント数が設
定値を越えてパリティエラー検出パルスが出力されると
同時に不一致パルスが出力されるので擬似同期信号およ
び擬似送信CRC0 が長フレームにわたって連続しても
第2の従来例のように正規の同期が確立するまでの時間
が長くなることはない。従って、受信入力データ信号列
aに含まれる疑似同期信号F0 および擬似送信CRC0
が長フレームにわたって連続すればするほど正規の同期
状態が確立するまでの時間は第2の従来例に比べて短く
なる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
えば時分割多重通信において、受信入力データ信号列内
にフレーム同期パターンと同一なパターンがフレーム同
期パターンと同一周期で長時間にわたって繰り返し含ま
れていた場合でも、フレームビットチェック(後方保
護)と同時にCRCのエラーチェックを行うことによ
り、CRCのエラー検出と同時に不一致パルスを出力、
すなわち後方保護中の早い時点で擬似同期を検出して再
ハンティングができるため、擬似同期信号を検出した場
合でも擬似同期状態に陥ることなく、速やかに真のフレ
ーム同期のハンティングに移ることが出来、擬似同期信
号が繰り返し含まれるフレーム長に関係なく、擬似同期
信号の含まれる比較的早い時間に真の同期状態に復帰す
ることができるため、擬似同期による誤ったデータの出
力を防ぐことができる。かつ単純なフレーム同期パター
ンでも安定なフレーム同期を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のフレーム同期回路を示す構
成図である。
【図2】同実施例のフレーム同期回路の入力データフレ
ームに擬似同期信号および擬似送信CRCを含むデータ
フレームの構成図である。
【図3】同実施例のフレーム同期回路の動作を説明する
タイミングチャートである。
【図4】第1の従来例のフレーム同期回路を示す構成図
である。
【図5】第2の従来例のフレーム同期回路を示す構成図
である。
【図6】第2の従来例のフレーム同期回路の入力データ
フレームに擬似同期信号および擬似送信パリティを含む
データフレームの構成図である。
【図7】第2の従来例のフレーム同期回路の動作を説明
するタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 クロック抽出回路 2 ハンティング回路 3 フレーム同期パターン検出回路 4 CRCチェック回路 5 CRCエラー計数回路 6,7 アンドゲート 8 同期保護回路 9 ナンドゲート 10 オアゲート 11 アンドゲート 21 アンドゲート 22 フレームカウンタ 81 前方保護回路 82 後方保護回路 83 R−Sフリップフロップ a 受信入力データ信号列 b クロック信号 e,e′ フレームパルス信号 f,f′ 一致パルス信号 g,g′ 不一致パルス信号 h CRCエラーパルス信号 j,j′ CRCエラー検出信号
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−292021(JP,A) 特開 昭63−98238(JP,A) 特開 平4−304729(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信入力データ信号列のフレームとのフ
    レーム同期がはずれて同期保護手段による同期保護がリ
    セットされた場合に、前記受信入力データ信号列のフレ
    ーム同期パターンのハンティングを行って再びフレーム
    同期をとるディジタル伝送におけるフレーム同期回路に
    おいて、 前記受信入力データ信号列から前記フレーム同期パター
    ンを検出するフレーム同期パターン検出手段と、 前記受信入力データ信号列から受信CRCを計算して送
    信側で計算し挿入された送信CRCと照合して不一致の
    ときにCRCエラーパルスを出力するCRCチェック手
    段と、 前記CRCチェック手段からの前記CRCエラーパルス
    の入力数を計数して前記計数値が予め設定された計数値
    を越えて計数されたときにCRCエラー検出信号を出力
    するCRCエラー計数手段と、 前記CRCエラー計数手段から出力される前記CRCエ
    ラー検出信号が有意のときに前記フレーム同期パターン
    検出手段から前記フレーム同期パターンの一致パルスが
    出力されて前記同期保護手段において後方保護のカウン
    トアップがされていても前記CRCエラー検出信号でも
    って前記後方保護のカウントアップをクリアにしかつ前
    記CRCエラー検出信号をもって前記フレーム同期パタ
    ーン検出手段からの前記同期パターンの不一致パルスと
    同等とみなして出力する強制不一致ゲート手段と、 を備えることを特徴とするフレーム同期回路。
  2. 【請求項2】 送信側で回線状態を監視するためのエラ
    ー検出用のCRCビットを指定タイムスロットに挿入さ
    れたディジタルの受信入力データ信号列からクロックを
    抽出して第1のクロック信号として出力するクロック抽
    出手段と、 前記クロック抽出手段からの前記第1のクロック信号と
    第1のゲート手段からの第1の不一致パルスとの論理積
    をとり第2のクロック信号として出力する第2のゲート
    手段と、 前記第2のゲート手段からの前記第2のクロック信号を
    トリガとして前記受信入力データ信号列のフレームに同
    期したフレームパルスを出力するフレームカウンタと、 前記受信入力データ信号列のフレーム同期パターンを予
    め記憶されている送信側で挿入されたフレーム同期パタ
    ーンと照合して一致・不一致を検出し一致であれば第1
    の出力端から第1の一致パルスを有意信号として出力し
    不一致であれば第2の出力端から第1の不一致パルスを
    有意信号として出力するフレーム同期パターン検出手段
    と、 前記フレーム同期パターン検出手段の前記第1の出力端
    からの前記第1の一致パルスと前記フレームカウンタか
    らの前記フレームパルスとの論理積をとって第2の一致
    パルスを出力する第3のゲート手段と、 前記フレーム同期パターン検出手段の前記第2の出力端
    からの前記第1の不一致パルスと前記フレームカウンタ
    からの前記フレームパルスとの論理積をとって第2の不
    一致パルスを出力する第4のゲート手段と、 前記受信入力データ信号列から受信CRCを計算して予
    め記憶されている送信側で計算し挿入された送信CRC
    と照合して不一致のときにCRCエラーパルスを出力す
    るCRCエラーチェック手段と、 前記CRCチェック手段からの前記CRCエラーパルス
    の入力数を計数して前記計数値が予め設定された計数値
    を越えて計数されたときに第1のCRCエラー検出信号
    を出力するCRCエラー計数手段と、 前記CRCエラー計数手段からの前記第1のCRCエラ
    ー検出信号とフレーム同期出力信号との負論理積をとり
    第2のCRCエラー検出信号を出力する第5のゲート手
    段と、 前記第4のゲート手段からの前記第2の不一致パルスと
    前記第5のゲート手段からの前記第2のCRCエラー検
    出信号との論理和をとって第3の不一致パルスを出力す
    る第6のゲート手段と、 前記第6のゲート手段からカウントアップ入力端に入力
    される前記第3の不一致パルスの入力数をカウントアッ
    プして所定の入力数をカウントアップしたときに前方保
    護状態を終了させるとともに前記第3のゲート手段から
    の前記第2の一致パルスをクリア入力端に入力されたと
    きにそれまでカウントアップしてた前記第3の不一致パ
    ルス入力数のカウントアップ履歴をクリアにして前方保
    護状態にする前方保護手段と、 前記第3のゲート手段からカウントアップ入力端に入力
    される前記第2の一致パルスの入力数をカウントアップ
    して所定の入力数をカウントアップしたときに後方保護
    状態を終了させるとともに前記第6のゲート手段からの
    前記第3の不一致パルスをクリア入力端に入力されたと
    きにそれまでカウントアップしていた前記第2の一致パ
    ルス入力数のカウントアップ履歴をクリアにして後方保
    護状態にする後方保護手段と、 前記前方保護手段からの前記前方保護状態にする出力信
    号をセット入力端に入力されたときに無意の前記フレー
    ム同期出力信号を出力するとともに前記後方保護手段か
    らの前記後方保護状態にする出力信号をリセット入力端
    に入力されたときに有意の前記フレーム同期信号を出力
    して前記第5のゲート手段へ供給するフリップフロップ
    手段と、 前記フリップフロップ手段からの前記フレーム同期信号
    と前記第6のゲート手段からの前記第3の不一致パルス
    との論理積をとり前記第1の不一致パルス信号を出力し
    て前記第2のゲート手段へ供給する前記第1のゲート手
    段と、 を備えることを特徴とするフレーム同期回路。
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