JP2716265B2 - 無菌スリーブを備えた内視鏡 - Google Patents

無菌スリーブを備えた内視鏡

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JP2716265B2
JP2716265B2 JP6510008A JP51000894A JP2716265B2 JP 2716265 B2 JP2716265 B2 JP 2716265B2 JP 6510008 A JP6510008 A JP 6510008A JP 51000894 A JP51000894 A JP 51000894A JP 2716265 B2 JP2716265 B2 JP 2716265B2
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ブイ. エブリン,ウェンデル
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00142Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with means for preventing contamination, e.g. by using a sanitary sheath

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は一般的に内視装置、より詳細には使用と使用
の間における画像用光ファイバ束(Fiber optic image
bundle)に対する滅菌の必要を排除すべく無菌スリーブ
内への挿入を可能とした画像用光ファイバ束を有する内
視鏡に関する。
発明の背景 診断及び治療を目的とした内視鏡の使用は医療技術分
野において周知である。各種の内視鏡が様々な特定用途
に利用されている。例えば、上部内視鏡は食道、胃及び
十二指腸の検査に使用され、結腸鏡は結腸の検査に使用
され、血管鏡は各種の血管の検査に使用され、気管支鏡
は気管支の検査に使用され、腹腔鏡は腹腔の検査に使用
され、関節鏡は各種関節部空間の検査に使用されてい
る。
内視鏡の使用は各種の医療条件における診断及び治療
に大きな効果を挙げているが、従来の内視鏡はその再使
用に制限がある。内視鏡は各種病原体の伝染を防止すべ
く使用と使用の間に滅菌を要する。これはHIV及びA型
肝炎などのウィルス感染の脅威により最近特に問題とな
っている。
従来の内視鏡の滅菌には幾つかの大きな問題点があ
る。第1の問題点としては、内視鏡を滅菌に耐え得るよ
う製造しなければならない点が挙げられる。即ち、内視
鏡は、従来使用されている殺菌剤によって分解されない
材料から製造されることを要する。これは本質的に更に
高価な材料及び高い製造技術の使用を必要とするととも
に、画像用光ファイバ束はこれら殺菌剤から適切に隔離
されるか、または同画像用光ファイバ束はこれら殺菌剤
との良好な相性を有する必要がある。
第2の問題点としては、完全かつ適切な内視鏡の滅菌
は特別な取り扱いを必要とするため滅菌に長い時間を要
する点が挙げられる。勿論、内視鏡はその滅菌中に診断
及び治療に使用できない。内視鏡が高価であることと、
それに起因してスペアの入手ができないこととにより内
視鏡の滅菌に要する時間は医療施設における収入の損失
となって表れる。この収入の損失は内視鏡を用いた処置
に要する費用を増大させる。
第3の問題点としては、グルタルアルデヒドのような
効果的な殺菌剤を使用したとしても内視鏡の適切な滅菌
を保証できない点が挙げられる。これは内視鏡が作業用
通路(Working channel)または他の清掃が困難な部分
を有する場合に特に問題となる。更に、グルタルアルデ
ヒドのような毒物の使用は、内視鏡から殺菌剤が適切に
流水洗浄されないことによって生じる組織炎症の危険性
を患者に課する。これに加えて、このような毒性を備え
た殺菌剤の使用は換気設備を備えたフードなど特別な機
器を必要とする。この結果、これらの処置に要する費用
が増大する。
作業用通路を有する内視鏡に対して使用し得る従来の
殺菌方法には、ガス滅菌処理の使用が含まれる。内視鏡
はガス滅菌処理においてエチレン・オキシド・ガス滅菌
プロトコル(Ethylene oxide gas sterilization proto
col)に約24時間曝される。この結果、内視鏡は長い時
間にわたって診断及び治療に使用できない。エチレン・
オキシド・ガスはグルタルアルデヒド同様に毒性が非常
に高い。この結果、作業者がエチレン・オキシド・ガス
に曝されることを防止し、かつ組織炎症を防止すべく滅
菌された内視鏡を使用する以前に同内視鏡からエチレン
・オキシド・ガスの残留物を除去する必要がある。
内視鏡用の使い捨てスリーブの使用は効果的といえ
る。内視鏡の使用時にスリーブのみを購入すればよいた
め、光ファイバ束のコストはスリーブのコストから排除
される。光ファイバ束は一度購入するだけである。この
結果、新たな無菌スリーブは内視鏡の各使用時に購入さ
れ、既存の光ファイバとともに使用される。
発明の概要 本発明の目的は従来技術に付随する前記の問題を緩和
することである。より詳細には、本発明は使用前におけ
る画像用光ファイバ束に対する滅菌の必要を排除すべく
独立した無菌スリーブ内への挿入を可能とした画像用光
ファイバ束を有する内視鏡を含む。スリーブの先端に隣
接して形成された窓は、画像用光ファイバ束を介した視
認を円滑にする。無菌スリーブ及び窓は、画像用非無菌
光ファイバ束(Non-sterile fiber optic image bundl
e)を患者から隔離することにより画像用光ファイア束
から患者への病原体の伝染を防止すべく互いに協働す
る。付勢手段または位置決め手段は、画像用光ファイバ
束及び窓の間の適切な光学的整合を保証すべく画像用光
ファイバ束を窓に対して付勢または位置決めする。
スリーブは使い捨てスリーブまたは再使用可能なスリ
ーブとし得る。勿論、スリーブを使い捨てとする場合、
同スリーブは繰り返し実施される滅菌処理に耐え得るよ
うに製造される必要はない。使い捨てスリーブはそれぞ
れの新たな処置に際して簡単に取換えられる。再使用可
能なスリーブは従来の滅菌方法を用いて滅菌される。ス
リーブの滅菌は画像用光ファイバ束の滅菌に付随する問
題のみを排除する。更に、画像用光ファイバ束は滅菌の
前にスリーブから取り除かれるため、更に多くの診断及
び治療処置を実施可能であり、これらの処置に要する費
用を削減できる。
付勢手段はスリーブの基端に隣接してボア径が増大し
た領域を備えており、画像用光ファイバ束は同領域内に
おいて湾曲部を形成していることが好ましい。この結
果、湾曲部が直線形状に戻ろうとする際に同湾曲部は画
像用光ファイバ束の先端が窓に対して当接するよう同画
像用光ファイバ束の先端を窓に付勢する。従って、スリ
ーブの長さは付勢力を形成すべく光ファイバの長さより
短く形成されている。これに代えて、伸縮可能なスリー
ブを用いることによりボア径が増大した領域を伴うこと
なくこの付勢を実現し得る。当業者は画像用光ファイバ
及び窓の間の面接触(Flush contact)を保証するため
に他の各種付勢手段が同様に適切であることを認識し得
る。
窓は各種の手段、即ち超音波溶接、及び接着剤による
結合等を含む各種手段のうちのいづれかによってスリー
ブに対して取付けられるている。これに代えて、窓がス
リーブの一部をなすように同スリーブの先端に窓を形成
し得る。これを実現すべくスリーブの先端に窓を直接成
形加工することが好ましい。この場合、窓はスリーブの
先端が窓用型内に配置され、かつ成形可能な透明材料が
同型内に充填されることによりスリーブ上に直接形成さ
れる。いづれの場合においても、窓はスリーブに対する
密閉性を備えたシールを形成し、これによって滅菌され
ていない光ファイバ上に付着した病原体が患者と接する
ことがないようにする。
窓はアクリル樹脂またはポリカーボネートから形成さ
れ、かつ任意においてレンズを形成するように成形して
も良い。窓は正面の視認性を高めるべくスリーブの長さ
方向に沿って延びる軸に対して90度の角度をなすように
形成されることが好ましい。しかし、窓は特定の用途に
おける側面の視認性を高めるべくスリーブの長さ方向に
沿って延びる軸に対して他の各種の角度をなすように形
成可能である。当業者は各種の診断及び治療処置に対し
て様々な窓の角度が適切であることを認識し得る。
各種の器具を作業用通路を介して患者の体内に挿入す
べく同作業用通路をスリーブ内に任意で形成可能であ
る。スリーブは迅速かつ効果的な滅菌方法を用いて滅菌
可能なため、同スリーブ内に形成された作業用通路は滅
菌工程における問題を防止しない。
スリーブは血管等の内部におけるその使用を促進すべ
く可撓性材料から形成されることが好ましい。しかし、
スリーブは任意においてトロカール等の使用に適した硬
質材料から形成可能である。これに代えて、窓をトロカ
ール上に直接形成することにより窓を有しない画像用光
ファイバ束を同トロカール内に挿入し得る。
反射防止膜は、窓を通過する光の伝搬を改善すること
により画像用光ファイバ束を介して視認される画像の質
を良くするために窓の片面または両面上に形成可能であ
る。反射防止膜は反射に起因して生じる窓での光損失を
約1/2に減少する。反射防止膜の例としてはフッ化マグ
ネシウムを用いたコーティングが挙げられる。当業者は
他の各種コーティング材料が同様に適切であることを認
識し得る。窓の表面に対する反射防止膜の形成に加え
て、グリン・レンズ(Grin lens)のうちの前面(Dista
l surface)に対して同様の処置を施し得る。窓の両面
及びグリン・レンズの前面における反射防止膜の形成は
反射による光損失を最低限に抑える。
グリン・レンズ及び窓のそれぞれの表面において生じ
る反射を最低限に抑制すべく反射率整合オイル(Reflec
tive index matching oil)または反射率整合物質を任
意にてグリン・レンズ及び窓の中間に配置し得る。これ
らのオイルまたは物質はグリン・レンズ及び窓の屈折率
に対して可能な限り整合する屈折率を有している。グリ
ン・レンズ及び窓の中間に配置された反射率整合オイル
または反射率整合物質と、窓の表面に対する反射防止膜
の使用との組み合わせは、画像用光ファイバ束に対する
光の最適な伝搬を提供する。
本発明の前記の利点及び他の利点は、以下の説明及び
図面から更に明らかである。本発明の特定の構造を本発
明の精神から逸脱することなく請求項の範囲内において
変更可能である。
図面の簡単な説明 図1はスリーブ内に挿入された画像用光ファイバ束を
有する本発明の内視鏡の斜視図である。
図2はスリーブから部分的に取り出された画像用光フ
ァイバ束を有する図1の内視鏡の斜視図である。
図3は付勢手段を示す画像用光ファイバ束の基端の一
部拡大縦断面図である。
図4Aは本発明の第1実施例に基づく内視鏡の先端を同
先端から取り外した窓とともに示す斜視図である。
図4Bは図4Aの内視鏡の先端を同先端に取付けられた窓
とともに示す拡大斜視図である。
図4Cは本発明の第2実施例に基づく内視鏡の斜視図で
ある。
図5は画像用光ファイバ束の周囲に形成された保護ケ
ーシングを示す画像用光ファイバ束の拡大斜視図であ
る。
図6はスリーブの別の構成を示す斜視図である。
図7は図6の7-7線における縦断面図であり、窓の内
側面に対する光ファイバ束の先端の当接を示している。
図8は図6の内視鏡の一部拡大斜視図である。
図9は塞栓摘出術用カテーテルとともに使用され、か
つ血管内に配置された本発明の内視鏡の縦断面図であ
る。
図10はトロカール内で使用される本発明の内視鏡の別
の構成を示す拡大縦断面図である。
実施例の詳細な説明 添付図面とともに示す以下の詳細な説明は本発明の現
時点における好ましい実施例を示すものであり、本発明
の構成または利用の唯一の形態を示すものではない。本
発明を構成し、かつ実施するための機能及び手順を実施
例との関連において以下に詳述する。しかし、ここに開
示するものと同一または同等の機能及び手順は、本発明
の精神及び範囲に含まれる別の実施例によって実現可能
である。
図1〜図10は本発明の内視鏡を示しており、これらは
本発明の2つの好ましい実施例に基づくものである。図
1及び図2に示すように、第1の実施例に基づく内視鏡
は一般的に非無菌部分10及び無菌部分12を有している。
非無菌部分はアイピース16に対して結合された画像用光
ファイバ束14を有しており、同画像用光ファイバ束14内
を伝搬された画像はアイピース16を介して視認される。
画像用束(Image bundle)は好ましくは光ファイバを含
むが、任意においてレンズ、及びロッド等を含み得るこ
とを当業者は認識し得る。また、内視鏡内を伝搬された
画像の記録及び/または表示をおこなうために内視鏡に
対するカメラの取付けを可能とするカメラアダプタを使
用できる。
画像用光ファイバ束14はアイピース16から延出し、か
つアイピース16に取付けられた雌型バイオネット・コネ
クタ20の内部と、スリーブ24に対して連結された雄型バ
イオネット・コネクタ22の内部とをそれぞれ通って延び
ている。雄型バイオネット・コネクタ22及びスリーブ24
は本発明の内視鏡の無菌部分12の一部を構成している。
雄型バイオネット・コネクタ22はボディ28上に形成され
ており、スリーブ24は同ボディ28に対して結合されてい
る。ボディ28は成形材料から形成され、かつスリーブ24
の取り扱いを促進することが好ましい。イルミネーショ
ン・コネクタ26は同様にボディ28上に形成されており、
同イルミネーション・コネクタ26は光をスリーブ24内に
形成された照明用ファイバ(Illumination fiber)44
(図4A参照)内に伝搬するために光源及び照明用ファイ
バ44の間を接続している。
当業者は照明用ファイバ44がシングル・光ファイバ
(Fiber optic single fibers)、マルチプル・光ファ
イバ(Fiber optic multiple fibers)、中空または固
体光ガイド(Hollow or solid light guide)、ロッ
ド、レンズ、及び鏡等を含み得ることを認識し得る。照
明用ファイバは任意において画像用光ファイバ束14の側
面に沿って形成され、同照明用ファイバは画像用光ファ
イバ束14とともにスリーブ24内への挿入または同スリー
ブ24内からの取り出しが可能である。
窓38はスリーブ24の先端に隣接して形成され、かつ同
先端に対する密閉を提供するように形成されている。こ
の結果、窓38はスリーブ24の内部に形成されたボアを閉
鎖する。スリーブ24及び窓38はスリーブ組立品を形成し
ている。
作業用通路30(図4A及び図4C参照)は任意においてス
リーブ24の長さの少なくとも一部に沿って形成可能であ
る。通路30の入口はY字体34を介してスリーブ24に取付
けられた通路接続用導管32によって提供されている。通
路接続用導管32の先端に形成されたコネクタ36は作業用
通路30内への各種用具及び器具の挿入を促進する。更
に、視界を明瞭にすべく透明な流体を作業用通路30内に
注入可能である。
図3に示すように、付勢手段はスリーブ24の先端に形
成された窓38に対する画像用光ファイバ束14の当接を保
証すべくアイピース16の一部をなすように形成されるこ
とが好ましい。本発明の好ましい実施例において、付勢
手段は画像用光ファイバ束14の直径より実質的に更に大
きい直径を備えたボア40を有しており、これによって画
像用光ファイバ束14はボア40内に湾曲部42を形成してい
る。画像用光ファイバ束14は窓からアイピースまでの長
さより僅かに長く形成されているため、湾曲部42が画像
用光ファイバ束14上に形成される。アイピース16に対し
て画像用光ファイバ束14が取付けられているため、湾曲
部42は画像用光ファイバ束14の残りの部分を先端方向に
向かって付勢することにより窓38に対する同光ファイバ
14の当接を保証する。この付勢効果または位置決め効果
は、それぞれが異なる長さを備えた画像用光ファイバ束
14及びスリーブ24を形成すること、即ち画像用光ファイ
バ束14の長さをスリーブ24の長さより更に長くすること
により実現される。従って、画像用光ファイバ束14をス
リーブ24内に挿入した際に、画像用光ファイバ束14は窓
38に対して本質的に付勢される。このような当接は窓38
を介した適切な画像形成を保証するために必要とされ
る。
付勢手段は任意において隣接するボディ28内に形成す
るか、またはスリーブ24の長さに沿った他の部分に形成
可能である。更に、当業者は窓38に対する画像用光ファ
イバ束14の当接を保証すべく他の手段、即ちバネ及び加
圧等の手段の使用も同様に適切であることを認識し得
る。
図4A及び図4Bに示すように、窓38は密閉性を備えたシ
ーリングを提供する手段にてスリーブ24に対して取付け
られている。ディンプル45または他の滑らかでない領
域、即ち波状の起伏、レンズ、粗い部分及び艶消し部分
等は、それらが形成する光の分散により更に広い範囲を
更に低い照度で照明すべく照明用ファイバ束44に隣接す
る窓38の表面に形成可能である。窓38はスリーブ24の先
端に対して恒久的に取付けられることが好ましい。当業
者は他の各種手段、即ち接着剤による結合及び超音波溶
接等を含む各種手段がこの取付けに適することを認識し
得る。これに代えて、窓38はスリーブ24の一部として形
成可能である。この際、スリーブ24の先端は型の中に配
置され、かつ同スリーブ24の先端に窓38を直接形成すべ
く透明な材料が同型内に注入される。窓38はアクリル樹
脂材料またはポリカーボネート材料から形成されること
が好ましい。病原体が画像用非無菌光ファイバ束14から
患者へ伝染しないことを保証すべくスリーブ24に対する
窓38の取付けは密閉性を備える必要がある。照明用光フ
ァイバ44はスリーブ24の一部として形成するか、または
画像用光ファイバ束14とともにスリーブ24内に挿入する
ようにしてもよい。
照明用光ファイバ44を画像用光ファイバ束14とともに
スリーブ24内に挿入可能な実施例では、照明用光ファイ
バ束44は画像用光ファイバ束14の長さに沿って形成また
は取付けることが好ましく、これによって画像用光ファ
イバ束14及び照明用光ファイバ束44は1つのユニットと
してスリーブ24内に挿入可能である。
図4Cに示す本発明の第2実施例において、窓46は画像
用光ファイバ束14のみを被覆すべく形成されている。従
って、各種器具及び/または装置が通過する作業用通路
30は各種の診断及び治療処置のために提供されている。
作業用通路30は画像用光ファイバ束14を介した視認性を
高めるべく透明な媒体を提供する透明な流体を注入する
ためにも使用される。例えば、生理的食塩水は同生理的
食塩水を脈管系内の血液と置換することにより脈管壁の
視認性を高めるために使用し得る。照明用ファイバ44は
窓46によって被覆されていないため、照明用光ファイバ
44はスリーブ24の恒久部分を形成することにより画像用
光ファイバ束14とともに取り外されることのない構成と
することが好ましい。
図5に示すように、ケーシング48は画像用光ファイバ
束14の取り扱いを円滑にするために画像用光ファイバ束
14の周囲に沿って形成されることが好ましい。同様に、
これに類似したケーシングを照明用ファイバ44の周囲に
形成可能である。画像用光ファイバ束14及び/または照
明用ファイバ44の周囲に形成されたケーシングは、脈管
系及びこれに類するものの内部における使用を促進すべ
く任意にて可撓性を備え得る。
図6に示すように、作業用通路を有しない実施例で
は、通路接続用導管の必要性が排除されている。
図7には、窓38に対する画像用光ファイバ束14の当接
が示されている。画像用光ファイバ束14は窓38に対して
面接触をなすように当接している。この結果、画像用光
ファイバ14及び窓38内を伝搬される画像は画像用光ファ
イバ束14及び窓38の間の界面において歪曲されることが
ない。
図8に示すように、画像用光ファイバ束14は診断及び
治療処置における使用のためにケーシング48内に配置さ
れ、かつスリーブ24内に挿入されている。
図10に示すように、本発明に基づく内視鏡はトロカー
ル及びこれに類するものと一緒に使用できる。保護用ケ
ーシング48内に被覆されることが好ましい画像用光ファ
イバ束14はスリーブ50内に挿入されている。次いで、ス
リーブ50は視認性を高めるべくトロカール52内を通って
挿入される。必要に応じて、照明用光ファイバは画像用
光ファイバ束14と一体をなすよう同画像用光ファイバ束
14の長さに沿ってトロカール52内に挿入されることが好
ましい。当業者は本発明の内視鏡の他の各種用途が同様
に適切であることを認識し得る。
内視鏡は血管またはこれに類似するものの内部への同
内視鏡の挿入を促進すべく、スリーブ内に形成されるこ
とが好ましい関節部(Articulation)または操作手段
(Steering means)を任意で有し得る。
以上、本発明の内視鏡の構造について詳述したが、同
内視鏡の操作を詳述することは有益と考えられる。図9
に示すように、バルーン・カテーテル(Balloon cathet
er)、フォガティ・カテーテル(Fogerty catheter)
(フォガティ・カテーテルはカリフォルニア州、アーバ
インに所在するバクスター・エドワーズ(Baxter Edwar
ds)の登録商標名である)または塞栓摘出用カテーテル
(Embolectomy catheter)とともに本発明の内視鏡を使
用した処置を以下に詳述する。画像用光ファイバ束14は
スリーブ24内に挿入され、同スリーブ24は窓38に隣接す
るその先端に形成されたバルーン54を有している。スリ
ーブ24の先端は窓38を介して視認することにより所望の
位置に配置される。この例では、スリーブ24の先端は血
管58内に形成された閉塞56を通過した直後の位置に配置
されている。バルーン54は閉塞56を取り除くか、または
分解すべく膨張され、かつ使用される。
この処置の最後において、画像用光ファイバ束14はス
リーブ24から取り除かれる。そして、スリーブ24は同ス
リーブ24を次の処置に使用する場合は滅菌され、同スリ
ーブ24が廃棄可能な構造を有する場合には廃棄される。
画像用光ファイバ14は次の使用の前に滅菌する必要はな
いが、必要に応じて日常的に清浄、即ち石鹸及び水を用
いて洗浄し得る。この結果、画像用光ファイバ束14はそ
の完全な滅菌に必要な化学物質及び熱等に露出されるこ
とがない。これは画像用非無菌光ファイバ束14の使用を
促進するスリーブ24及びその先端に形成された窓38によ
って提供される障壁により可能となる。
本実施例に開示する内視鏡は本発明の現時点における
好ましい実施例のみを示す。事実、本発明の精神及び範
囲から逸脱することなく各種の変更及び追加をこれらの
実施例に加え得る。例えば、当業者は窓38の各種の形態
が適切であることを認識し得る。例えば、側方窓(Side
windows)及び45度の角度をなす窓(Forty-five degre
e angle windows)等は当業者にとって周知であり、か
つ本発明における使用に適する。これに加えて、当業者
はスリーブ24の各種材料及び/または形態を予期し得
る。スリーブは血管内における使用を促進すべく可撓性
材料から形成されることが好ましいが、同スリーブは任
意にて各種の使用を目的として硬質材料から形成可能で
ある。この結果、これらを含む変更及び追加は当業者に
とって自明であり、各種の異なる用途における使用のた
めに本発明に適応すべく実行可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 平2−54734(JP,B2) 米国特許4869238(US,A) 米国特許3809072(US,A)

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)画像用光ファイバ束と、 b)基端及び先端を備え、かつ内部に画像用光ファイバ
    束より大径のボアが形成され、これによって前記画像用
    光ファイバ束を前記基端より前記ボア内に自由に挿入可
    能としたスリーブと、 c)前記スリーブの先端に隣接して形成された窓と、 d)画像用光ファイバ束を窓に対して当接した状態に保
    持すべく、画像用光ファイバ束を窓に向かって付勢する
    手段と を有し、 e)前記スリーブ及び窓は画像用光ファイバ束を患者か
    ら隔離し、これによって画像用光ファイバ束はその使用
    前に滅菌の必要がないようにしたことを特徴とする内視
    鏡。
  2. 【請求項2】a)画像用光ファイバ束と、 b)基端及び先端を備え、かつ内部に画像用光ファイバ
    束より大径のボアが形成され、これによって前記画像用
    光ファイバ束を前記基端より前記ボア内に自由に挿入可
    能としたスリーブと、 c)前記スリーブの先端に隣接して形成された窓と、 d)画像用光ファイバ束を窓に対して当接した状態に保
    持すべく、画像用光ファイバ束を窓に向かって付勢する
    手段と よりなり、 e)前記スリーブ及び窓は滅菌可能な材料から形成さ
    れ、これによってスリーブの再利用を可能としたことを
    特徴とする内視鏡。
  3. 【請求項3】a)基端及び先端を備え、かつ内部に画像
    用光ファイバ束より大径のボアが形成され、これによっ
    て画像用光ファイバ束を前記ボア内に自由に挿入可能と
    した画像用光ファイバ束より長さが短いスリーブと、 b)前記スリーブの先端に隣接して形成された窓と、 を有し、 c)前記スリーブが画像用光ファイバ束よりも短く形成
    されることにより、画像用光ファイバ束がボア内に配置
    された時、画像用光ファイバ束を前記窓に対して当接し
    た状態に保持する付勢手段が構成されることと よりなることを特徴とする内視鏡用スリーブ組立品。
  4. 【請求項4】前記スリーブは、その内部に少なくとも1
    つの照明用ファイバを挿入し得るように形成されたボア
    を有することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用ス
    リーブ組立品。
  5. 【請求項5】前記スリーブは少なくとも1つの照明用フ
    ァイバを更に有することを特徴とする請求項3に記載の
    内視鏡用スリーブ組立品。
  6. 【請求項6】前記スリーブはその内部に形成された作業
    用通路を更に有することを特徴とする請求項3に記載の
    内視鏡用スリーブ組立品。
  7. 【請求項7】前記スリーブは可撓性材料からなることを
    特徴とする請求項3に記載の内視鏡用スリーブ組立品。
  8. 【請求項8】前記窓は前記スリーブの一部分をなすよう
    に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の内
    視鏡用スリーブ組立品。
  9. 【請求項9】前記スリーブ、窓及び付勢手段は使い捨て
    可能なことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用スリ
    ーブ組立品。
  10. 【請求項10】a)画像用光ファイバ束と、 b)基端及び先端を備え、かつ内部に画像用光ファイバ
    束より大径のボアが形成され、これによって前記画像用
    光ファイバ束を前記ボア内に挿入可能とした画像用光フ
    ァイバ束より長さが短く、かつ繰り返し実行される滅菌
    に適した材料よりなるスリーブと、 c)前記スリーブの先端に隣接して形成され、かつ繰り
    返し実行される滅菌に適する材料からなる窓と を有し d)前記スリーブが画像用光ファイバ束よりも短く形成
    されることにより、画像用光ファイバ束がボア内に配置
    された時、画像用光ファイバ束を前記窓に対して当接し
    た状態に保持すべく、前記画像用光ファイバを窓に向か
    いスリーブの軸方向に付勢する付勢手段が構成される ことを特徴とする内視鏡用スリーブ組立品。
  11. 【請求項11】前記スリーブは、少なくとも1つの照明
    用ファイバを内部に挿入可能としたボアを有することを
    特徴とする請求項10に記載の内視鏡用スリーブ組立品。
  12. 【請求項12】前記スリーブは少なくとも1つの照明用
    ファイバを更に有することを特徴とする請求項10に記載
    の内視鏡用スリーブ組立品。
  13. 【請求項13】前記スリーブはその内部に形成された作
    業用通路を更に有することを特徴とする請求項10に記載
    の内視鏡用スリーブ組立品。
  14. 【請求項14】前記スリーブは可撓性材料からなること
    を特徴とする請求項10に記載の内視鏡用スリーブ組立
    品。
  15. 【請求項15】前記画像用光ファイバ束がボア内に配置
    された時、画像用光ファイバ束を前記窓に対して当接し
    た状態に保持すべく、前記画像用光ファイバを窓に向か
    いスリーブの軸方向に付勢する付勢手段を備え、付勢手
    段は繰り返し実行される殺菌に適する材料からなること
    を特徴とする請求項10に記載の内視鏡用スリーブ組立
    品。
  16. 【請求項16】前記窓はレンズを有することを特徴とす
    る請求項10に記載の内視鏡用スリーブ組立品。
  17. 【請求項17】a)画像用光ファイバ束と、 b)基端及び先端を備え、かつ内部にボアが形成され、
    これによって前記画像用光ファイバ束を前記基端を通っ
    て前記ボア内に挿入可能としたスリーブと、 c)前記スリーブの先端に隣接して形成された窓と、 d)前記画像用光ファイバ束の周囲に形成された付勢手
    段と を有し、 前記付勢手段がスリーブ内に形成されたボアの直径より
    更に大きな直径を有するチャンバを備え、これによって
    画像用光ファイバ束は前記チャンバ内において湾曲部を
    形成し、更に前記湾曲部は付勢力を形成し、これにより
    窓に対する画像用光ファイバ束の当接が維持されるよう
    にしたことを特徴とする内視鏡。
  18. 【請求項18】前記窓の少なくとも一方の表面に形成さ
    れた反射防止膜を更に有することを特徴とする請求項17
    に記載の内視鏡。
  19. 【請求項19】前記画像用光ファイバ束の先端に形成さ
    れたグリン・レンズを有し、前記グリン・レンズのうち
    の前面に反射防止膜を有することを特徴とする請求項18
    に記載の内視鏡。
  20. 【請求項20】前記窓及びグリン・レンズの中間に配置
    された屈折率整合オイルを更に有することを特徴とする
    請求項17に記載の内視鏡。
  21. 【請求項21】a)前記窓の先端に形成された反射防止
    膜と、 b)前記窓及びグリン・レンズの中間に配置された屈折
    率整合オイルとを有することを特徴とする請求項17に記
    載の内視鏡。
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