JP2715976B2 - 圧電素子駆動回路 - Google Patents

圧電素子駆動回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電素子を用いたイン
クオンデマンド型インクジェットプリンタの圧電素子駆
動回路に関し、特に圧電素子の充電時、放電抵抗による
損失を生じない圧電素子駆動回路に関するものである。
【0002】インクジェットプリンタにおいては、噴射
ヘッドにおける複数のノズルに対応してそれぞれ圧電素
子を備え、圧電素子にパルスからなる駆動電圧を印加す
ることによって、ノズルからインクを噴射させるように
なっている。
【0003】このような噴射ヘッドの圧電素子駆動回路
は、圧電素子の放電抵抗が不要であって、圧電素子の充
電時、放電抵抗による損失を生じないものであることが
望ましい。
【0004】
【従来の技術】インクジェットプリンタの噴射ヘッドに
おいては、圧電素子に対する駆動パルスの立ち上がりが
急峻な場合、圧電素子の高調波振動に起因して、噴射さ
れたインクが飛散し、印字スポットの周囲にサテライト
(飛沫)を生じるという現象がある。また駆動パルスの
立ち下がりが急峻な場合には、噴射ヘッド内のインクの
急激な膨張のため、圧力室内に空気が混入して、次のイ
ンク噴射時、印字スポットが欠けたり、淡くなったりす
るという現象がある。従来、このような問題を回避する
ものとして、圧電素子に放電抵抗を付加する方法が知ら
れている。
【0005】図4は、従来の圧電素子駆動回路を示した
ものである。図中、P1,P2,…,Pnは圧電素子、
Q1,Q2,…,Qnは、各圧電素子P1,P2,…,
Pnに対応して設けられた圧電素子選択トランジスタで
ある。各圧電素子P1,P2,…,Pnは、それぞれ並
列に放電抵抗R1,R2,…,Rnを有しているととも
に、直列に充電抵抗R11,R12,…,R1nを有し
ている。またQ11は、各圧電素子に電源Vhを供給す
る電源供給トランジスタである。
【0006】また図5は、図4に示された圧電素子駆動
回路における各部信号を示したものであって、従来の圧
電素子駆動回路の動作を説明するものである。
【0007】図4に示された従来の圧電素子駆動回路に
おいては、図5に示すように、電源供給トランジスタQ
11に電源供給信号を印加した状態で、各圧電素子選択
トランジスタのベースに圧電素子選択信号を与えること
によって、各圧電素子選択トランジスタのオン,オフに
応じて、対応する圧電素子に、図示のような波形を有す
る圧電素子印加電圧が加えられる。
【0008】この際、圧電素子印加電圧の立ち上がり
は、圧電素子の静電容量Cpと充電抵抗値Rcの時定数
によって制御され、立ち下がりは、圧電素子の静電容量
Cpと放電抵抗値Rdの時定数によって制御されること
によって、図示のように立ち上がりと立ち下がりが緩や
かに制御されて、サテライトの発生防止と、噴射ヘッド
への空気混入防止が実現される。
【0009】なお類似の技術として、例えば特開昭58
−59855号公報には、電源側に直列にインダクタン
スを備え、このインダクタンスにおける電流遮断時の逆
起電力を、圧電素子印加電圧として用いることによっ
て、電源昇圧回路を不要にする圧電素子駆動回路が記載
されているが、この公知例においても、圧電素子の放電
時の立ち下がり特性は、圧電素子に並列に接続された放
電抵抗によって定められるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の圧電素子駆動回
路では、充電時に、圧電素子と並列に接続された放電抵
抗に流入する電流Idによって、Id×Vhの損失が生
じる。プリンタにおける高速印字の要求に応じて、圧電
素子を高速駆動することが必要になるが、これに伴っ
て、圧電素子印加電圧の立ち上がり,立ち下がり時間を
短くしなければならない。そのため時定数の短縮に伴っ
て、充電抵抗および放電抵抗の値も小さくしなければな
らず、高速駆動の場合ほど、特に放電抵抗における損失
が大きくなるという問題がある。
【0011】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、圧電素子駆動回路におい
て、充電時における、圧電素子の放電抵抗による損失の
発生を防止することによって、高速駆動時の、損失の増
大を回避した圧電素子駆動回路を提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理的
構成を示したものであって、本発明はこのような構成を
とることによって、前述した目的を達成しようとするも
のである。
【0013】(1) 複数の圧電素子を用いてインクを噴射
して印字するインクジェットプリンタの圧電素子駆動回
路において、各圧電素子Pの一方の端子を逆方向のダイ
オードDと圧電素子選択部1とを並列にして接地し、各
圧電素子Pの他方の端子を並列にして電源供給部2を経
て電源に接続するとともに、放電回路3を経て接地し、
放電回路3の制御端子を放電コンデンサCdを介して接
地するとともに、放電コンデンサ充電部4を経て電源に
接続し、さらに放電コンデンサCdの両端に放電コンデ
ンサ放電部5を接続して圧電素子駆動回路を構成する。
【0014】(2) (1) の場合に、各圧電素子選択部1
を、電流帰還を行なわれた増幅素子(Q1,Q2,…,
Qn)から構成する。
【0015】(3) (1) または (2)の場合に、放電コンデ
ンサ放電部5を、電流帰還を行なわれた増幅素子Q14
から構成する。
【0016】
【作用】圧電素子Pのオン時には、放電コンデンサ充電
部4をオンにして、電源から放電コンデンサCdに充電
を開始し、次に、所望の圧電素子を駆動する圧電素子選
択部1をオンにしたのち、電源供給部2をオンにして、
圧電素子に電源Vhを印加すると、圧電素子選択部1を
構成する増幅素子(Q1,Q2,…,Qn)のエミッタ
に接続されている抵抗(R21,R22,…,R2n)
の電流帰還作用によって、圧電素子選択部1に流れる電
流は一定であって、圧電素子Pは一定の電流で充電さ
れ、圧電素子の電圧は一定の立ち上がりとなる。
【0017】圧電素子Pの充電終了時、電源供給部2,
圧電素子選択部1,放電コンデンサ充電部4を順次,オ
フにして、充電シーケンスを終了する。
【0018】充電シーケンスの終了後、放電コンデンサ
放電部5を構成する増幅素子(Q14)をオンにする
と、放電コンデンサCdの放電に伴って、放電回路3の
制御端子の電圧が低下して、圧電素子Pの電荷が放電さ
れる。このとき、放電コンデンサ放電部5を構成する増
幅素子(Q14)のエミッタに接続されている抵抗(R
3)の電流帰還作用によって、放電コンデンサ放電部5
に流れる電流は一定であって、圧電素子Pは一定の電流
で放電されるので、圧電素子Pの電圧は一定の立ち下が
りとなる。
【0019】本発明によれば、圧電素子に並列に放電抵
抗を接続しなくても、放電を緩やかにすることができ、
従って、放電抵抗による、圧電素子充電時の損失の発生
を防止することができる。
【0020】
【実施例】図2は、本発明の一実施例の回路構成を示し
たものである。P1,P2,…,Pnは、図1において
Pで代表して示された圧電素子である。Q1,Q2,
…,Qnは、図1において圧電素子選択部1で代表して
示された圧電素子選択トランジスタ、Q11は図1の電
源供給部2に対応する電源供給トランジスタである。
【0021】また、Q12は各圧電素子P1,P2,
…,Pnに共通に設けられた放電トランジスタであっ
て、図1の放電回路3に対応する。Cdは、放電トラン
ジスタQ12のベース側に接続された放電コンデンサで
ある。Q13は放電コンデンサCdに電源Vhを充電す
る放電コンデンサ充電トランジスタであって、図1の放
電コンデンサ充電部4に対応する。Q14は放電コンデ
ンサCdの放電を制御する放電コンデンサ放電トランジ
スタであって、図1の放電コンデンサ放電部5に対応す
る。
【0022】R21,R22,…,R2nは、各圧電素
子選択トランジスタQ1,Q2,…,Qnのエミッタ側
に接続された充電抵抗であって、それぞれの圧電素子に
対する充電電流を制限する。R3は、放電コンデンサ放
電トランジスタQ14のエミッタ側に接続された放電抵
抗であって、放電コンデンサCdの放電電流を制限す
る。
【0023】図3は、図2に示された実施例の回路にお
ける各部信号を示したものであって、本発明の圧電素子
駆動回路の動作を説明するものである。以下、図2およ
び図3に基づいて、本発明の圧電素子駆動回路の動作を
説明する。なお、圧電素子および関連回路については、
圧電素子P1,圧電素子選択トランジスタQ1の動作を
代表として説明する。
【0024】電源供給トランジスタQ11によって、各
圧電素子に電源を供給するのに先立って、放電コンデン
サ充電信号を与えることによって、放電コンデンサ充電
トランジスタQ13をオンにする。これによって、電源
Vhから放電コンデンサCdに充電が開始される。
【0025】次に駆動すべき圧電素子、例えばP1に対
応する圧電素子選択トランジスタQ1に圧電素子選択信
号を与えてこれをオンにしたのち、電源供給制御信号を
与えて電源供給トランジスタQ11をオンにして、圧電
素子P1に電源Vhを印加する。
【0026】このとき、圧電素子選択トランジスタQ1
のエミッタ側に接続されている充電抵抗R21に充電電
流が流れるが、圧電素子選択トランジスタQ1の電流帰
還作用によって、充電抵抗R21に流れる電流Ieは、
Vb=IeR+Vbeであるから、
【0027】Ie=(Vb−Vbe)/R
【0028】となって一定である。ここで、Vbは圧電
素子選択トランジスタのベース電圧、Rは充電抵抗値、
Vbeは圧電素子選択トランジスタのベース−エミッタ
電圧である。
【0029】従って圧電素子P1に対して、一定の電流
で充電することができる。また、このとき圧電素子Q1
に印加される電圧の立ち上がりの傾斜dV/dtは、 Ie=dQ/dt=CpdV/dt dV/dt=(Vb−Vbe)/CpR となって、圧電素子の電圧は一定の立ち上がりとなる。
【0030】圧電素子P1への充電が終了したとき、電
源供給制御信号,圧電素子選択信号および放電コンデン
サ充電信号を順次停止して、電源供給トランジスタQ1
1,圧電素子選択トランジスタQ1および放電コンデン
サ充電トランジスタQ13を相次いでオフにする。
【0031】このような充電シーケンスの終了後、放電
コンデンサ放電信号を印加して、放電コンデンサ放電ト
ランジスタQ14をオンにすると、放電コンデンサCd
に蓄積された電荷の放電に伴って、放電トランジスタQ
12のベース電圧が降下するので、これに追従して放電
トランジスタQ12のエミッタ電圧も低下し、圧電素子
P1に蓄積された電荷が放電される。
【0032】このとき、前述の圧電素子の立ち上がり時
と同様の電流帰還作用によって、放電コンデンサCdの
の放電電流は、放電抵抗R3によって一定に制限される
ので、放電コンデンサCdの電圧降下は一定になる。圧
電素子P1に印加されている電圧の立ち下がりは、放電
コンデンサCdの電位の立ち下がりと同じになるので、
圧電素子P1の負荷の変動に無関係に、圧電素子P1の
印加電圧は、一定の時間に一定の電圧降下を行なうよう
になる。
【0033】このように、図2に示された回路では、圧
電素子P1の印加電圧の立ち上がりと立ち下がりを緩や
かにすることができるとともに、放電回路の動作は圧電
素子の状態と無関係に行なわれるので、圧電素子の負荷
の変動に関係なく、一定の電圧降下を行なうことができ
る。なお、以上の説明は、圧電素子P1とこれに関連す
る回路について行なったが、他の圧電素子についても同
様である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンクジェットプリンタの圧電素子駆動回路において、圧
電素子の充電時、放電抵抗による損失を生じない圧電素
子駆動回路を実現することができるとともに、圧電素子
の放電経路となる放電回路を独立に設けたので、圧電素
子の負荷と無関係に、一定の電圧降下を行なうことがで
きるという、従来にない優れた効果を有する圧電素子駆
動回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の回路構成を示す回路図であ
る。
【図3】図2に示された圧電素子駆動回路における各部
信号を示すタイムチャートである。
【図4】従来の圧電素子駆動回路を示す回路図である。
【図5】図4に示された圧電素子駆動回路における各部
信号を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 圧電素子選択部 2 電源供給部 3 放電回路 4 放電コンデンサ充電部 5 放電コンデンサ放電部 P 圧電素子 D ダイオード Cd 放電コンデンサ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧電素子を用いてインクを噴射し
    て印字するインクジェットプリンタの圧電素子駆動回路
    において、 各圧電素子の一方の端子を逆方向のダイオードと圧電素
    子選択部とを並列にして接地し、 各圧電素子の他方の端子を並列にして電源供給部を経て
    電源に接続するとともに、放電回路を経て接地し、 該放電回路の制御端子を放電コンデンサを介して接地す
    るとともに、放電コンデンサ充電部を経て電源に接続
    し、 さらに該放電コンデンサの両端に放電コンデンサ放電部
    を接続してなることを特徴とする圧電素子駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記各圧電素子選択部が、電流帰還を行
    なわれた増幅素子からなることを特徴とする請求項1に
    記載の圧電素子駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記放電コンデンサ放電部が、電流帰還
    を行なわれた増幅素子からなることを特徴とする請求項
    1または2に記載の圧電素子駆動回路。
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