JP2715098B2 - 紙葉類の方向変換装置 - Google Patents

紙葉類の方向変換装置

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JP2715098B2 JP63140900A JP14090088A JP2715098B2 JP 2715098 B2 JP2715098 B2 JP 2715098B2 JP 63140900 A JP63140900 A JP 63140900A JP 14090088 A JP14090088 A JP 14090088A JP 2715098 B2 JP2715098 B2 JP 2715098B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、紙幣等の紙葉類の取扱装置に関し、特に紙
葉類の搬送途中において紙葉類の搬送方向を変換する方
向変換装置及び紙葉類を保有する各種本体装置の群管理
方法に関する。
〔従来の技術〕
紙葉類の取扱装置、特に複数台の現金自動取引装置の
保有する資金を群管理する場合は、各本体装置相互間で
紙幣の授受を行うために、搬送面内で搬送方向の変換、
すなわち紙幣の長手搬送から短手搬送に、またはその逆
にというように紙幣の搬送方向を90゜変換する等の必要
がある。
従来、封書等の紙葉類、郵便物等の自動処理装置にお
いては、2個の円錐形回転体で搬送媒体を挾持し、その
母線上での周速の速いを利用して上記の方向変換を行う
方法が知られている(特開昭62−201753号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は紙葉類、すなわち搬送媒体そのものの
姿勢変換を行うもので姿勢変換前後の搬送方向は同一で
ある。
一方、複数台の現金自動取引装置間での紙幣の授受を
行うためには、紙幣の姿勢変換および搬送方向の変換を
行うか、または紙幣の姿勢、搬送方向ともに変換は行わ
ないかの選択可能な方向変換装置が必要である。従っ
て、従来装置では各種本体装置の群管理に適さない問題
があった。
本発明の目的は複数台の現金自動取引装置を群管理す
るのに好適な上記の紙幣等の紙葉類の方向変換装置を提
供するためになされたものである。また、そのような方
向変換装置を用いて各種本体装置の保有する紙葉類の群
管理方法を提供せんとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明に係る紙葉類の方
向変換装置は、搬送されてくる紙葉類を受収する受収空
間を有する受収部材と、該受収部材の上側と下側に設け
られて互いに交叉する2つの第1の軸及び第2の軸を回
転軸とすると共に回転によって前記受収空間内に進入し
て受収されてくる紙葉類に接触して回転方向に該紙葉類
を送出する第1送出手段及び第2送出手段と、前記第1
及び第2送出手段の回転及び停止を規制する信号を出力
して紙葉類の送出方向を制御する制御部とを備え、前記
第1送出手段及び第2送出手段はそれぞれ前記受収空間
内に受収された紙葉類に摩擦接触する摩擦部材と前記受
収空間内に突出しないように平坦部を有する遮蔽部とを
備え、前記制御部からの信号により、送り出しをしない
方の前記送出手段の前記遮蔽部は前記受収部材側にくる
状態で停止し、他方の送出手段を回転させて前記摩擦部
材を紙葉類に接触させて送り出し、該紙葉類の搬送方向
を変えない又は搬送方向を変えるようにしたことを特徴
とするものである。
ここで、第1及び第2送出手段の紙葉類との接触部は
弾性変形可能な摩擦部材により形成されているのがよ
い。
また、前記受収部材は互いに離間して対面する上板と
下板とから成り、これら上板及び下板または上板、下板
のいずれか一方には前記送出手段が回転して受収空間内
に進入し得る長孔が穿設され、送出手段は前記紙葉類と
の接触部と反対側に遮蔽部を有し該遮蔽部は受収空間側
に向かって位置した状態で該受収空間の界面と面一とな
る先端面を有するようにするのがよい。
受収部材の紙葉類が入出する交叉二方向両端に受収空
間内に出没可能なストッパを設けると共に該ストッパの
出没を前記制御部からの出力信号により規制し、更に第
1又は第2送出手段を回転させて紙葉類の受収空間内で
の位置ぎめを行うことにより、方向変換を安定よく実現
できる。
あるいは、受収部材の紙葉類が入出する交叉する二方
向のうちの一方向の両端には受収空間内に出没可能なス
トッパを設けると共に該ストッパの出没を前記制御部か
らの出力信号により規制し、他方向の一端側には受収空
間内に突出した固定ストッパを設けてもよい。
また、現金自動支払機、現金自動引出し預け入れ装
置、元方機、現金自動計数機等の各種本体装置の少なく
とも2台以上を紙幣の搬送手段により連絡させ、群管理
制御部からの信号により各本体装置間で保有する紙幣を
移動させて各保有量を全体管理する群管理方法におい
て、各本体装置の前記搬送手段への受け渡し部に前記何
れかの方向変換装置を備えていると良好な群管理を行え
る。
〔作用〕
受収部材の受収空間に紙葉類が進入すると、制御部か
ら信号が出力され第1送出手段又は第2送出手段のいず
れかが回転し、その回転方向に前記紙葉類を送出する。
この第1又は第2送出手段の選択及びその回転方向を変
えることにより、受収部材の受収空間に搬送された紙葉
類を、その搬送方向と同方向又は逆の戻り方向、あるい
はその搬送方向と直交する左右のいがれかの方向を選択
して移送することができる。すなわち、第1送出手段及
び第2送出手段はそれぞれ前記受収空間内に受収された
紙葉類に摩擦接触する摩擦部材と前記受収空間内に突出
しないように平坦部を有する遮蔽とを備え、制御部から
の信号により、送り出しをしない方の前記送出手段の前
記遮蔽部は前記受収部材側にくる状態で停止し、他方の
送出手段を回転させて前記摩擦部材を紙葉類に接触させ
て送り出し、該紙葉類の搬送方向を変えないで送出す
る、又は搬送方向を変えて送出することがてきるので、
紙葉類の3方向への搬送を、互いに交叉する第1の軸及
び第2の軸から成る2軸の簡単な構造の且つ低コストな
方向変換装置で実現することができる。
前記各送出手段の紙葉類との接触部は弾性変形可能な
摩擦部材にて形成し、圧接するようにするのがよい。
送出手段の紙葉類との接触部の反対側に設けた遮蔽部
は、前記接触部が受収空間内から退避した状態で受収空
間の界面を画一化する、すなわち、前記接触部が進入す
るための長孔を塞ぐ働きをする。
受収部材に出没可能に設けたストッパは、その出没に
より、紙葉類がストッパの没側から搬送され、出状態の
ストッパに当たって受収空間に止める働きをする。この
とき、搬送されてきた紙葉類が前記ストッパに当たって
反射して位置ずれする恐れがある。送出手段の速度を徐
々に減速し、ゆるやかな速度で紙葉類をストッパに当接
させることにより、位置ずれが防止できる。
現金自動支払機(CD)、現金自動引出し預け入れ装置
(ATM)、元方機、現金自動計数機(ART)等の各種本体
装置を紙幣の搬送手段によって適宜連絡させ、各本体装
置の紙幣の保有量を群管理する場合、前記いずれかの方
向変換装置を利用すると、紙幣を円滑に移送でき、良好
な群管理を行える。
ここで、紙幣の搬送手段は、一枚ずつハンドリングし
て搬送する枚葉方式のものがよい。例えば対の送りロー
ラ、あるいは無端ベルトを一対接触させたものが挙げら
れる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図乃至第5図により説
明する。第1図は方向変換装置の平面図、第2図は同正
面図、第3図は同側面図を示したもので、まず装置の構
成について説明する。
これらの図において、紙幣を受収する受収部材すなわ
ち枠体は、上板30、下板40および固定ストッパすなわち
位置決め部材35から形成されている。枠体の上部には第
1の軸10が、また下部には第2の軸20が互いに直交する
よう配置されている。第1の軸10には2個のボス部11,1
2が固定されており、それらのボス部11,12には弾性変形
可能な摩擦部材11a,12aおよび、その反対側に遮蔽部11
b,12bが配設されている。同様に第2の軸20には2個の
ボス部13,14が固定されており、それらのボス部13,14に
は摩擦部材13a,14aおよび遮蔽部13b,14bが配設されてい
る。摩擦部材11a,12aと遮蔽部11b,12bとにより本実施例
の第1送出手段が形成され、摩擦部材13a,14aと遮蔽部1
3b,14bとにより第2送出手段が形成されている。
枠体の下部には第2の軸20と直交する方向に受収空間
に出没可能なストッパ50aおよび60aを具備した軸50,60
が配設されている。4本の軸10,20,50および60はそれぞ
れ回転自在に玉軸受で支承されている。
また、枠体の中心部の上下にはセンサ70a,70bが配設
され、枠体には光軸用の貫通孔(図示せず)が設けられ
ている。
第1の軸10と一体で回転する第1送出手段の摩擦部材
11a,12aは、第2図に示す位置でその最下部が枠体の下
板40の内面に接触し、弾性変形するように配置されてい
る。同様に第2の軸20と一体で回転する第2送出手段の
摩擦部材13a,14aも第2図の位置から180゜回転した状態
でその最上部が枠体の上板30の内面に接触し、弾性変形
するように配置されている。
また、第2図において遮蔽部13b,14bは紙幣の受収空
間80(第3図参照)内に突出せず(平坦部により)、そ
の界面と面一となるように配置され、同様に遮蔽部11b,
12bも第2図の位置から180゜回転した状態で受収空間80
内に突出せず(平坦部により)、面一となるように配設
されている。これらの遮蔽部11b,12b,13b,14bは低摩擦
部材によって形成されている。
両軸10,20はそれぞれ別個の駆動源(図示せず)、例
えばパルスモータで正転または逆転駆動される。また両
軸10,20にはそれぞれの停止位置を検出するセンサ(い
ずれも図示せず)が設けられている。また、他の軸50,6
0はそれぞれ別個の駆動源(図示せず)、例えばロータ
リソレノイドで後述するように正励磁、逆励磁で0゜ま
たは90゜の位置に保持される。
次に本方向変換装置の動作を主に第4図、第5図で説
明する。第4図は紙幣を受収する前の状態を示すもの
で、第5図は第4図の側面図である。
両軸10と20は前述した停止位置検出センサによって図
の状態が確定し、この状態で紙幣が搬送されてくるのを
待つことになる。また、この状態では図示しない制御装
置からの指令ですでに紙幣の搬送方向が確定しているの
で、ストッパ50a,60aは第4図の実線の位置または二点
鎖線の位置にそれぞれ保持される。この機能は図示しな
いロータリソレノイドにストッパを設け、正逆の電圧を
印荷することにより実現できる。第4図において実線ま
たは破線方向に搬送する場合(紙幣の搬送方向を変換し
ないで、長手方向に紙幣を送出する場合)はストッパ50
aは二点鎖線の位置、60aは実線の位置で保持される。
なお、ストッパ50a,60aの誤動作を防止するために軸5
0,60にはそれぞれ保持位置の検出センサ(図示せず)を
設けている。実線矢印の方向に紙葉類を搬送する場合は
枠体内に本装置の右側の装置(図示せず)から紙幣が受
収される。枠体の中央部に配設されたセンサ70a,70bが
紙幣を検出後、第1の軸10を実線矢印の方向に駆動す
る。この軸10を第4図の位置から180゜回転させる(す
なわち、第2図の位置まで)に要する時間をあらかじめ
設定すれば第2図の状態となる前に紙幣を受収空間80内
に完全に受収することができる。従って、第2図の状態
では紙幣の中央部分が第1送出手段の摩擦部材11a,12a
と下板の内面とで挾持されており、第1の軸10をさらに
同方向に駆動すれば摩擦部材11a,12aによって紙幣は実
線矢印の方向に搬送され、本装置の左側の装置(図示せ
ず)の搬送ローラに紙幣の先端が挾持されるので紙幣の
送出が可能となる。第1の軸10は停止位置センサによっ
て第4図の位置で停止し、次の紙幣の受収待ちとなる。
すなわち、第1の軸10は紙幣一枚あたり1回転だけ駆動
され、紙幣の受収のたびに回転、停止の間欠駆動を行
う。
なお、第4図の破線矢印の方向に搬送する場合も動作
は同一であるので説明は省略する。
第4図において、左側から紙幣を受収し、紙面の裏側
となる位置に配設されている装置(図示せず)、すなわ
ち第5図の実線の方向に送出する場合はストッパ50a,60
aの保持装置はそれぞれ第4図の実線となる。受収空間8
0内の紙幣の受収を紙幣自体の慣性力を利用して行うと
慣性が過大の場合はストッパ50aに衝突した反動で搬送
方向と逆方向に戻ることによって位置ずれが発生し、慣
性が過小の場合はストッパ50aに到達しないという不具
合を生ずる恐れがある。この点を考慮して紙幣を受収空
間80内に受収直後、前述の説明と同様に第1の軸10を第
4図の破線矢印の方向に1回転駆動する。紙幣はその先
端がストッパ50aと接触するまで摩擦部材11a,12aによっ
て受収方向に搬送されるが、その搬送速度は徐々に減速
され、ゆるやかな速度でストッパと当接する。従って、
紙幣を正確に位置ぎめすることができる。その後、軸10
の速度を徐々に増速して回転させると摩擦部材は紙幣か
ら離間し、ついには受収空間80内から退避する。次に第
2の軸20を第5図の矢印の実線方向に駆動すれば紙幣の
送出が安定的に可能となる。
また、第5図の破線矢印の方向から紙幣が搬送されて
くる場合は、ストッパ50a,60aいずれも枠体から退避し
た状態で紙幣を受収する。この場合も位置決め部材35が
ストッパとなることおよび両軸10,20の駆動順序と回転
方向が異なるだけで、その他の動作は前述の説明と同一
であり、第4図の右側、左側いずれの装置へも紙幣の送
出が可能である。
以上のように本装置では搬送紙幣の方向変換をする場
合としない場合の選択が可能であり、紙幣の受収方向、
送出方向の制限もなく、また受収空間80内での紙幣の滞
留も殆んどないので後述するように複数台の現金自動取
引装置の資金の群管理に好適である。なお、上記の実施
例では適宜的に受収部材の紙幣の受収、送出口を3方向
としたが、出没自在なストッパを2個増設することによ
り、容易に4方向の装置が実現できることは云うまでも
ない。
次に第6図乃至第8図を引用して、本方向変換装置の
具体的な構成及び駆動系について説明する。
本装置の上部には上板30、下板40で紙幣の受収空間80
が形成される。上板30の上方に第1の軸10が設置され、
タイミングベルト202を介してパルスモータ201で駆動さ
れる。203は位置検出センサである。第2の軸20は下板4
0の下方に設置され、タイミングベルト212を介してパル
スモータ211で駆動される。213は位置検出センサであ
る。
また、軸50と一体で回転するストッパ50aは下板40に
埋設されており、タイミングベルト502を介してロータ
リソレノイド501によって駆動される。503は位置検出セ
ンサである。ストッパ60aも50aと同様に下板40に埋設さ
れている。
紙幣の長手方向の搬送ローラ300,301,310,311および
紙幣の短手方向の搬送ローラ400,400aも上板30、または
下板40に埋設された形で配置されている。搬送ローラ30
0,310はタイミングベルト354a,354b,354cを介してモー
タ350によって駆動される。また搬送ローラ400はタイミ
ングベルト402を介してモータ401によって駆動される。
なお、上板30に埋設された搬送ローラ301,311,400aは全
て空転プーリであり、それぞれ300,310,400のローラに
従動して回転する。
第7図において、二点鎖線で示した搬送ローラ600,61
0,620は本装置へ紙幣を送出または本装置から放出され
る紙幣を受取る役割を果すもので、後述するように620
は紙幣受授手段104に配設され、600,610は紙幣の搬送手
段150または紙幣回収機構160に内蔵される。
第9図ないし第15図を引用して他の実施例について説
明する。第9図,第10図,第11図はそれぞれ方向変換装
置の平面図,同正面図,同側面図の略図である。この実
施例において受収空間80の上部に第1,第2の軸10,20が
配設されている。摩擦部材11a,12a,13a,14aは紙幣の搬
送距離を確保するために十分な長さに設計されている。
すなわち、第10図において左側から右側へ長手紙幣が搬
送される場合を説明すると、搬送ローラ600の挟持が終
る前に第1の送出手段の摩擦部材11aに挟持され、その
挟持が終る前に搬送ローラ610に挟持される。紙幣の短
手方向についても同様である。従って、この実施例では
前述の実施例で示したローラ300,310,400などは特に必
要としない。なお、この実施例では紙幣の先端を検出す
るセンサ70c,70d,70eが第9図の位置にそれぞれ配設さ
れている。
第10図,第11図において摩擦部材11a,12a,13a,14aと
下板の内面とで形成されるすき間は紙幣厚さの1/2程度
に設計され、また低摩擦部材11c,12c,13c,14cの半径は
摩擦部材11a,12a,13a,14aの半径よりも十分に小さく設
計されている。従って、第1,第2の送出手段とも摩擦部
材のみが紙幣の搬送能力を有する。
紙幣を方向変換する場合の紙幣位置ぎめについて長手
紙幣を例にとって第12〜15図により説明する。第12図は
ローラ600によって搬送されてくる長手紙幣Bの先端を
センサ70dが検出した状態である。軸10,軸20は紙幣待ち
の状態で図の位置にそれぞれ停止しており、上板30に設
けられた第1,第2の送出手段の出入りする長穴をそれぞ
れの遮蔽部が塞いでいる。軸10は回転を開始し、第13図
の位置、すなわち紙幣の先端を挟持する瞬間に紙幣の搬
送速度V1となるように駆動される。その後軸10は第14図
の状態、すなわち紙幣Bが搬送ローラ600から完全に送
出されるまでV1の速度で定速駆動される。さらに軸10は
V1以上に加速され、その後徐々に減速されるので、ゆる
やかな速度で紙幣Bの先端をストッパ50aに当接させる
ことができる。その状態を示したのが第15図である。軸
10の回転位相は紙幣Bの先端がストッパに当接する瞬間
に第15図の位置となるように初期設定される。第14図の
状態から第15図の状態にいたる過程で軸10は加速,減速
駆動されるのでその平均速度をV1になるように速度パタ
ーンを選択すれば減速することによる後続紙幣との間隔
が小さくなるのを防止できる。また第15図において、軸
20は回転を開始しており、低摩擦部材13c,14cは受収空
間に進入しつつある。従って、紙幣Bは受収空間内に殆
んど滞留することなく、第2の送出手段によって紙幣の
上方または裏側に送出することができる。なお、軸10は
第12図の位置、軸20も第11図の位置でそれぞれ停止し、
次の紙幣の受収待ちの状態となる。
なお、この実施例では第10図に示すように受収空間80
内に突出するストッパ50a,60aの位置はそれぞれ3つの
位置に調整可能である。これは紙幣の長手寸法が金種に
よって異なることによるもので実線位置を中心として右
左に回転することで±2.5mmの位置調整を行う。千円
券,五千円券,万円券のそれぞれの長手寸法は150mm,15
5mm,160mmであるので金種に対応してストッパの位置調
整を行うことによって正しく位置ぎめを行うことができ
る。
以上の構成により前述したように紙幣の方向変換が実
現できる。
次に本発明に係る紙幣の方向変換装置を適用した複数
台の現金自動取引装置の資金を群管理方法の詳細につい
て第16図、第17図により説明する。
これらの図において101,102,103はそれぞれ預金、支
払等を行うCD,ATM等の取引装置を示す。これらの取引装
置101,102,103はこれらの取引装置101,102,103間での紙
幣Bの授受を行う紙幣授受手段104および直線搬送手段1
50で連絡されている。この紙幣授受手段104は、前述し
た方向変換装置を内蔵しており例えば一方の取引装置10
1内で1枚ずつ分離された紙幣Bを、これを要求してい
る他方の取引装置102又は103に搬送して、これらの取引
装置102又は103に供給する役割を果たす。なお、取引装
置102および103に接続された紙幣授受手段104にはそれ
ぞれ紙幣の回収機構160が接続されている。次に、取引
装置101,102,103の構成の一例を説明する。取引装置10
1,102,103は伝票、通帳印字部105と紙幣取扱部106とで
構成されている。取引装置101の紙幣取扱部106は第17図
に示すように、その本体107の前面側に入出金口108を備
えている。この入出金口108の一方側には入金紙幣Bを
取込むための分離装置109が、また他方側には払出紙幣
Bを入出金口108に押出すための押出部110が設けられて
いる。この押出部110には払出紙幣Bを集積する集積装
置111が設けられている。本体107の中央部には鑑別部11
2が設けられている。この鑑別部112は取込,払出,補
充,回収あるいは他の取引装置102,103との授受紙幣の
真偽、金種、枚数を判別する。本体107の後方中央部に
は鑑別不能な紙幣Bを回収するリジェクトボックス113
が設けられている。本体107の後方から前方に紙幣Bの
金庫115と、紙幣リサイクル用の第1の金種ボックス116
と、紙幣リサイクル用の第2の金種ボックス117と、取
込紙幣Bの一時保管する一時スタック部118と、その下
方に位置する取忘れ回収ボックス119とが配置されてい
る。前述した金庫115、第1の金種ボックス116、第2の
金種ボックス117および一時スタック部118の各上部に
は、紙幣Bを分離し繰出す分離装置120および紙幣Bを
集積する集積装置121が配置されている。前述した各部
は搬送手段122によって連絡されており、この搬送手段1
22の分岐部にはゲート部123が設けられている。前述し
た搬送手段122における金庫115とリジェクトボックス11
3との間には、紙幣授受のための分岐搬送部124が設けら
れている。この分岐搬送部124の端部は本体101の後面に
設けた窓125に臨んでいる。
以上の構成により、各取引装置間の資金の群管理が可
能となる。その管理方法の一例を第16図乃至第18図に基
づいて簡単に説明する。第18図は第16図の各取引装置の
群管理をするフローチャートを示す。いずれかの取引装
置、例えば取引装置101がホストとなり、紙幣の補充、
回収の授受制御と情報管理を制御部にて統轄する。各取
引装置101,102,103の単体の取引すなわち入金または出
金の取引が完結するたびに取引装置101は全ての取引装
置の紙幣収納量データを更新する。取引装置103の収納
量が過少、取引装置102の収納量が過多または十分余裕
があると判断した場合、取引装置101は他の装置の空き
時間を持って、紙幣授受手段104を初期設定(前述した
方向変換装置のストッパ位置およば搬送方向の確定)し
て起動させると共に、取引装置103に補充指令信号、取
引装置102に回収指令信号を発する。取引装置102は所定
枚数の紙幣を金種ボックス116または117から分離し、鑑
別部112を経由して分岐搬送部124、窓125へと搬送す
る。紙幣授受手段104に短手方向で搬送された紙幣は前
述した方向変換装置で長手方向に変換され、直線搬送手
段150に送出される。取引装置101に接続された紙幣授受
手段104は受収紙幣を方向変換せずにそのまま送出す
る。
取引装置103に接続された紙幣授受手段104は直線搬送
手段150から受収した紙幣を方向変換すなわち長手方向
から短手方向搬送に変換し、取引装置103の窓125へ送出
する。取引装置103では搬送紙幣を一時スタック部118に
仮収納を行う。取引装置102からの回収動作の終了後、
再分離を行い鑑別部112を経由して金種ボックス116また
は117に収納することで補充動作が終了する。次に取引
装置101が全取引装置の紙幣の収納量データを更新する
ことで補充、回収動作が完結する。
なお、取引装置101は紙幣授受手段104、直線搬送手段
150で搬送中の紙幣の状態を図示しないセンサで監視し
ており、過大スキューの発生等、補充、回収に好ましく
ないと判断した紙幣は前述した方向変換装置の機能によ
って回収機構160に回収される。また、補充、回収動作
中に何らかの障害が発生し、全装置が停止した場合、装
置の復旧前に紙幣授受手段104、直線搬送手段150内に存
在する紙幣の回収に回収機構160が利用される。
各取引装置101,102,103の窓125の近傍には紙幣の通過
を監視するセンサ(図示せず)が配設されており、この
センサ情報は各取引装置101,102,103の記憶装置にスト
アされる。取引装置102から送出した枚数と取引装置103
が受取った枚数が一致しない場合は、その差の枚数が回
収機構160に回収されたことになる。なお、千円券と万
円券の両方の補充、回収動作が必要な場合は、いずれか
の金種の補充、回収動作が完結した後、他の金種の補
充、回収動作を行う。また、取引装置を復旧する場合は
分岐搬送部124のゲートが切替えられ、装置外部に紙幣
が送出されるのを防止する。復旧時、各取引装置内の搬
送路上に存在する紙幣は一時スタック部118に収納さ
れ、その後、再分離して鑑別部112を経由して金種ボッ
クス116または117に収納される。
従って、装置の復旧時においても上記センサの情報を
もとに各取引装置101,102,103の収納量を確定すること
ができる。
以上、3台の現金取引装置間のローカル群管理につい
て説明したが、2台以上であれば台数に制限されること
はない。また、元方機やART等も含めたトータル群管理
も同様に実現できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、第1送出手段及び第2送出手段のい
ずれかを駆動させると共に、その回転方向を変えること
により、搬送紙葉類の方向変換や姿勢変換を行うか、行
わないのかの選択が可能となり、その便利性、信頼性及
び用途範囲を増加させることができる。
第1及び第2送出手段に摩擦部材を用いることによ
り、受収空間内の紙葉類に送出手段が圧接することにな
り、その送り出しの確実性が増す。
また、遮蔽部はその面一構造によって受収空間の界面
を平坦化し、該受収空間内に紙葉類が引っかかる恐れを
低減できる。
ストッパの出没は、受収空間内への紙葉類の送り込み
を安定化でき、更に制御部からの信号により第1又は第
2送出手段の回転速度を制御し、紙葉類をゆるやかな速
度でストッパに当接させることにより、受収空間内での
紙葉類の位置ずれを防止でき、方向変換をスムースに行
える。
CD,ATM,ART,元方機等の各種本体装置を紙幣の搬送手
段で連絡して、各装置が保有する紙幣の量を群管理する
方法においても、前記方向変換装置を利用することによ
り、搬送紙幣の姿勢変換、搬送方向変換を適宜選択でき
ることによって良好な群管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方向変換装置の原理を説明した平面
図、第2図は同正面図、第3図は同側面図で、第4図は
動作の説明図、第5図は第4図の側面図、第6図乃至第
8図はそれぞれ本方向変換装置の具体的な構成を示した
正面図、平面図、側面図、第9図ないし第11図は本方向
変換装置の他の実施例を示す平面図、同正面図、同側面
図、第12ないし第15図は紙幣の位置ぎめ動作の説明図、
第16図は群管理される複数台の現金自動取引装置の外観
図(背面図)、第17図は現金自動取引装置の内部構造の
説明図、第18図は群管理のための補充、回収動作の説明
のためのフローチャートである。 10……第1の軸、12……第2の軸、 11a,12a,13a,14a……摩擦部材、 50a,60a……ストッパ、 101〜103……取引装置、 104……紙幣授受手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−71465(JP,A) 特開 昭63−92521(JP,A) 特開 昭50−38595(JP,A) 特開 昭61−136857(JP,A) 実開 昭49−141198(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送されてくる紙葉類を受収する受収空間
    を有する受収部材と、該受収部材の上側と下側に設けら
    れて互いに交叉する2つの第1の軸及び第2の軸を回転
    軸とすると共に回転によって前記受収空間内に進入して
    受収されてくる紙葉類に接触して回転方向に該紙葉類を
    送出する第1送出手段及び第2送出手段と、前記第1及
    び第2送出手段の回転及び停止を規制する信号を出力し
    て紙葉類の送出方向を制御する制御部とを備え、前記第
    1送出手段及び第2送出手段はそれぞれ前記受収空間内
    に受収された紙葉類に摩擦接触する摩擦部材と前記受収
    空間内に突出しないように平坦部を有する遮蔽部とを備
    え、前記制御部からの信号により、送り出しをしない方
    の前記送出手段の前記遮蔽部は前記受収部材側にくる状
    態で停止し、他方の送出手段を回転させて前記摩擦部材
    を紙葉類に接触させて送り出し、該紙葉類の搬送方向を
    変えない又は搬送方向を変えるようにしたことを特徴と
    する紙葉類の方向変換装置。
  2. 【請求項2】第1及び第2送出手段の紙葉類との接触部
    は弾性変形可能な摩擦部材により形成されている請求1
    項記載の紙葉類の方向変換装置。
  3. 【請求項3】受収部材は互いに離間して対面する上板と
    下板とから成り、これら上板及び下板または上板と下板
    のいずれか一方には前記送出手段が回転して受収空間内
    に進入し得る長孔が穿設され、送出手段は前記紙葉類と
    の接触部と反対側に遮蔽部を有し該遮蔽部は受収空間側
    に向かって位置した状態で該受収空間の界面と面一とな
    る先端面を有する請求項2記載の紙葉類の方向変換装
    置。
  4. 【請求項4】受収部材の紙葉類が入出する交叉二方向両
    端に受収空間内に出没可能なストッパを設けると共に該
    ストッパの出没を前記制御部からの出力信号により規制
    し、受収空間に受収される紙葉類を検出し、前記制御部
    からの出力信号により第1又は第2送出手段の回転速度
    を制御し、紙葉類をゆるやかな速度でストッパに当接さ
    せて紙葉類の位置ぎめをする請求項1〜3のいずれかに
    記載の紙葉類の方向変換装置。
  5. 【請求項5】受収部材の紙葉類が入出する交叉する二方
    向のうちの一方向の両端には受収空間内に出没可能なス
    トッパを設けると共に該ストッパの出没を前記制御部か
    らの出力信号により規制し、他方向の一端側には受収空
    間内に突出した固定ストッパを設けた請求項4記載の紙
    葉類の方向変換装置。
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