JP2715018B2 - 大型コンクリート構造物施工用型枠固定装置 - Google Patents

大型コンクリート構造物施工用型枠固定装置

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JP2715018B2
JP2715018B2 JP21938191A JP21938191A JP2715018B2 JP 2715018 B2 JP2715018 B2 JP 2715018B2 JP 21938191 A JP21938191 A JP 21938191A JP 21938191 A JP21938191 A JP 21938191A JP 2715018 B2 JP2715018 B2 JP 2715018B2
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孝人 井上
厚 和田
芳光 長南
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Mishima Kosan Co Ltd
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Mishima Kosan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートダムその
他の大型コンクリート構造物を下方から上方に向かって
多数層に分けて施工する際に、コンクリート躯体に移動
型枠を固定する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大型コンクリート構造物施工用型
枠固定装置としては、特開昭63−236861号公報
により公表されているように、前部に截頭円錐形外面を
備えている芯出し保持部材の中心孔に、前部にアンカー
ボルト螺合用雌ねじ孔を備えかつ後部に回動操作部を備
えているシーボルトが、摺動および回動自在に嵌挿さ
れ、前記芯出し保持部材は、移動型枠に固定された支持
部材に対し、シーボルトの長手方向に直角な任意方向に
移動可能に取付けられ、前記シーボルトの後部に嵌設さ
れた中心保持筒と前記支持部材との間に中心保持用ばね
が介在されている構造の型枠固定装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の型枠固定装
置の場合は、アンカーボルトの中心延長線とシーボルト
の中心延長線とが平行でないと、シーボルトをアンカー
ボルトに螺合することが困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の問題を有利に解決
するために、本発明の大型コンクリート構造物施工用型
枠固定装置においては、竪型の移動型枠1に固定された
ケーシング2内の中央部に、移動型枠1の厚さ方向に延
長する鞘管3を配置し、前記ケーシング2内で鞘管3を
囲む枠を構成するように交差して配置した3本以上の線
材4の両端部を、前記ケーシング2の周壁に挿通し、前
記鞘管3内に移動自在に挿通したシーボルト5の先端側
に、先端に向かって拡開するテーパーを有するガイド孔
6と、そのガイド孔6の奥部に連続するアンカーボルト
螺合用雌ねじ孔7とを設け、前記シーボルト5の基端部
に回動操作部8が設けられ、移動型枠1に取付けられた
ブラケット9により、ばね部材10を介してシーボルト
5の基端部を吊下げ支持している。
【0005】
【実施例】図1ないし図5は本発明の一実施例を示すも
のであって、先端に環状端板11を有する円形断面のケ
ーシング2の基端部が、中央に透孔13を有する支持板
14に溶接により固着され、その支持板14は竪型の移
動型枠1の外面に当接されてボルト15により固定さ
れ、そのケーシング2の中央部に、移動型枠1の厚さ方
向に延長する円形断面の鞘管3が配置され、前記ケーシ
ング2内の先端側および基端側に、それぞれ鞘管3を囲
んで支承する枠を構成するように直角に交差して設けら
れた4本のばね鋼製細線からなる線材4が配置され、各
線材4の両端部はケーシング2の周壁に挿通され、その
ケーシング2の外側に突出した線材4の端部に抜止め頭
部12が形成されている。
【0006】前記鞘管3内に摺動および回動自在に挿通
されたシーボルト5の先端側に、そのシーボルト5の先
端に向かって拡開する截頭円錐形のテーパーを有するガ
イド孔6が設けられると共に、そのガイド孔6の奥部か
らシーボルト長手方向に連続するアンカーボルト螺合用
雌ねじ孔7が設けられ、前記シーボルト5の基端部に環
体からなる回動操作部8が一体に設けられ、かつシーボ
ルト5の基端側の上方において移動型枠1の厚さ方向に
延長するH形断面のブラケット9が配置され、そのブラ
ケット9の基端部は前記支持板14に対し溶接により固
着されている。
【0007】前記ブラケット9の下部フランジに載置さ
れたローラ16を備えている可動支持部材17の下部に
係止金具18が取付けられ、シーボルト5の基端部に回
動自在に嵌設された座金19に吊掛金具20が取付けら
れ、前記係止金具18と吊掛金具20とにばね部材10
の両端部が係止され、シーボルト5の基端部は、ブラケ
ット9により可動支持部材17およびばね部材10を介
して吊下げ支持され、鞘管3の先端部に固定された端板
21と前記座金19との間に、シーボルト5を移動型枠
1の外側に向かって押圧する戻しばね22が介在され、
前記支持板14の中央部外面に、凹球面を有する受座金
23が溶接により固着され、その受座金23に嵌合する
凸球面を有する押圧座金24は、座金19と受座金23
との間において戻しばね22の外側に配置されている。
【0008】前記移動型枠1を使用して施工されたコン
クリート躯体25に截頭円錐形凹部26が形成され、そ
の截頭円錐形凹部26内に突出しているアンカーボルト
27の先端部に、雄ねじ部28と円錐状ガイド端部29
とが設けられている。
【0009】前記移動型枠1を吊上移動して、その移動
型枠1の下部をコンクリート躯体25に固定する場合
は、シーボルト5をアンカーボルト27に向かって押圧
移動して、アンカーボルト27の先端部をシーボルト5
の先端のガイド孔6内に侵入させ、次いでシーボルト5
を回動して、シーボルト5の雌ねじ孔7をアンカーボル
ト27の雄ねじ部28に螺合し、アンカーボルト27に
螺合して緊締したシーボルト5により、押圧座金24,
受座金23および支持板14を介して移動型枠1を押圧
して、その移動型枠1をコンクリート躯体25に押付け
固定し、次のコンクリート躯体25の打設準備を完了す
る。
【0010】シーボルト5をアンカーボルト27に螺合
する際に、シーボルト5の中心延長線とアンカーボルト
27の中心延長線とが平行になっていない場合は、シー
ボルト5をアンカーボルト27に螺合するとき、シーボ
ルト5が、アンカーボルト27に対し直線状になるよう
に揺動され、シーボルト5により戻しばね22および鞘
管3を介して線材4が線材4を弾性限界内で曲げ変形さ
せる。
【0011】本発明を実施する場合、鞘管3の基端側の
各線材4を省略してもよい。また図6に示すように、3
本の線材4を、鞘管3を囲む枠を構成するように交差し
て配置してもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、移動型枠1に固定され
たケーシング2内に鞘管3を配置し、前記ケーシング2
内で鞘管3を囲む枠を構成するように交差して配置した
3本以上の線材4の両端部を、ケーシング2の周壁に挿
通し、鞘管3内に挿通したシーボルト5の先端側に、ガ
イド孔6とアンカーボルト螺合用雌ねじ孔7とを設けた
ので、シーボルト5の中心延長線とアンカーボルト27
の中心延長線とが平行でない状態で、シーボルト5をア
ンカーボルト27に螺合する場合、そのアンカーボルト
27によりシーボルト5が自動的に揺動されて螺合され
ると共に、シーボルト5により鞘管3を介して線材4が
弾性限界内で曲げ変形され、そのためシーボルト5の中
心延長線がアンカーボルト27の中心延長線に対し平行
でない場合でも、シーボルト5をアンカーボルト27に
対し容易に螺合することができ、また移動型枠1に取付
けられたブラケット9によりばね部材10を介してシー
ボルト5の基端部が吊下げ支持されているので、シーボ
ルト5をその自重により傾斜しないように保持しておく
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る大型コンクリート構造物
施工用型枠固定装置を分離して示す縦断側面図である。
【図2】図1の一部を拡大して示す縦断側面図である。
【図3】線材による鞘管支持状態を示す縦断正面図であ
る。
【図4】ブラケットおよび可動支持部材付近を示す縦断
正面図である。
【図5】本発明の実施例に係る型枠固定装置により移動
型枠を固定した状態を示す縦断側面図である。
【図6】3本の線材により鞘管を支持した状態を示す縦
断正面図である。
【符号の説明】
1 移動型枠 2 ケーシング 3 鞘管 4 線材 5 シーボルト 6 ガイド孔 7 アンカーボルト螺合用雌ねじ孔 8 回動操作部 9 ブラケット 10 ばね部材 12 抜止め頭部 14 支持板 15 ボルト 17 可動支持部材 22 戻しばね 25 コンクリート躯体 26 截頭円錐形凹部 27 アンカーボルト 28 雄ねじ部 29 円錐状ガイド端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−284363(JP,A) 特開 昭63−236861(JP,A) 特開 昭63−197760(JP,A) 特開 昭62−280452(JP,A) 特開 昭63−236860(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竪型の移動型枠1に固定されたケーシン
    グ2内の中央部に、移動型枠1の厚さ方向に延長する鞘
    管3を配置し、前記ケーシング2内で鞘管3を囲む枠を
    構成するように交差して配置した3本以上の線材4の両
    端部を、前記ケーシング2の周壁に挿通し、前記鞘管3
    内に移動自在に挿通したシーボルト5の先端側に、先端
    に向かって拡開するテーパーを有するガイド孔6と、そ
    のガイド孔6の奥部に連続するアンカーボルト螺合用雌
    ねじ孔7とを設け、前記シーボルト5の基端部に回動操
    作部8が設けられ、移動型枠1に取付けられたブラケッ
    ト9により、ばね部材10を介してシーボルト5の基端
    部を吊下げ支持している大型コンクリート構造物施工用
    型枠固定装置。
JP21938191A 1991-08-06 1991-08-06 大型コンクリート構造物施工用型枠固定装置 Expired - Lifetime JP2715018B2 (ja)

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JPH0539668A JPH0539668A (ja) 1993-02-19
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