JP2714916B2 - トイレット装置 - Google Patents

トイレット装置

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JP2714916B2
JP2714916B2 JP4350039A JP35003992A JP2714916B2 JP 2714916 B2 JP2714916 B2 JP 2714916B2 JP 4350039 A JP4350039 A JP 4350039A JP 35003992 A JP35003992 A JP 35003992A JP 2714916 B2 JP2714916 B2 JP 2714916B2
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芳一 山脇
経雄 高階
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、車輛、船舶等のトイ
レット室に装備されるトイレット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車輛、船舶等のトイレット室にお
ける防臭方法として、特開平3−42372号公報及び
特開平3−104772号公報等に示されるように、汚
物処理装置の取付車において便器と汚物タンクとの中間
位置から汚物タンク内とトイレット室内との臭気をブロ
ワー装置によって車外に強制的に放出すると共に、汚物
タンク内に薬剤を投入することにより、臭気発生の抑制
を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
防臭方法によれば、容器の大きな換気扇を運転する必要
があるため、電気の使用量も大きく不経済であり、また
フラッパー弁については、重みにより開披し、かつ、バ
ネにより復帰する構成ものも存在するが、汚物の付着や
紙などの挟まりにより、便器開口部を確実に封口できな
いため、トイレット室と汚物タンクとの空気遮断が不充
分となり、従って使用後においても、なおトイレット室
内に臭気が残存して使用者に不快感を与えるという欠陥
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本願は、トイレッ
ト室内の空気と汚物タンク内の空気との遮断を確実にす
ると共に、トイレット室内に残存する臭気を使用後一定
時間または連続して脱臭することにより従来構成の欠陥
を改善したもので、その特徴とするところは、トイレッ
ト室内の空気をフィルタを通して強制循環する脱臭手段
と、便器の排出口及び開披する空気遮断手段と、便器と
汚物貯留手段との間から空気を外部に放出する臭気放出
手段とを備え、前記空気遮断手段が、往復作動体と、そ
の復動状態で便器の排出口を閉じ、その往動時に便器の
排出口を開披する遮断弁とから成り、前記臭気放出手段
が、便器の排出口と汚物貯留手段とを連結する外套内に
設けた空気室と連通して作動時に空気を外部に放出する
第2ブロワー装置から成り、入室信号により往復作動体
を往動させると共に、第2ブロワー装置を作動し、退室
信号により往復作動体を復動させると共に第2ブロワー
装置の作動を停止し、かつ脱臭手段を一定時間作動する
ことを特徴とするものであり、上記において脱臭手段
が、床下面に設置されて前面がトイレット室内で開口す
る吸気口部と、これに接続され脱臭フィルタを内蔵した
フィルタ筐体と、これに接続された第1ブロワー装置
と、その送気口に接続されて室内に導かれた循環パイプ
とから成る。
【0005】
【作用】しかして、使用者がトイレット室内に入室して
例えば扉に設けた錠を施錠すると、その施錠により生じ
た電気信号により、空気遮断手段が作動して便器の排出
口を開披すると同時に、臭気放出手段も作動して、トイ
レット室内と汚物タンク内との空気を外部に強制的に放
出する。この状態で用便後、従来と同様に水洗を行なう
と、汚水と洗浄水は汚物タンク内に流入する。次いで使
用者がトイレット室より退室するために例えば錠を解錠
すると、それにより生じた電気信号により空気遮断手段
は不作動状態に復動して便器の排出口を封口し、これに
よってトイレット室内の空気と、汚物タンク内の空気と
は遮断されると共に、臭気放出手段が停止する。また錠
の解錠に伴う電気信号により、脱臭手段が一定時間例え
ば5分程度或いは連続して作動して、トイレット室内に
残存している臭気を脱臭濾過する。
【0006】
【実施例】以下図面について、本願発明の実施例を詳述
すると、図1は便器と汚物タンクとの間の要部の構成を
示しており、図2は空気遮断手段の動作状態と気水分離
手段の構成を示している。トイレット室Aには、周知の
ようにその床面1から一段高く設けられた踏床2に便器
3が設置されており、踏床2の下部には、室内の空気を
脱臭濾過して循環する脱臭機構4が設置されている。こ
の脱臭機構4は、前面が前記床面1と踏床2との立上り
面5で開口する吸気口部6と、その後端に接続され、内
部に例えば繊維状活性炭から成る容体内に鉄多孔体及び
化学吸着剤とを充填した脱臭フイルタ7を交換可能に収
納したフイルタ筐体8と、この後端に接続された第1ブ
ロワー装置9と、その送気口に接続され、踏床2から室
内を通ってその上部位置で開口する循環パイプ10とか
ら構成されている。便器3には周知のようにその上部内
周縁に沿って枠縁11が設けてあり、この枠縁11内
に、下面にノズル12を有した水洗用の洗浄パイプ13
が配置され、その先端は水洗用のポンプ14を介して水
供給部に接続してある。
【0007】トイレット室A内の空気と後述する汚物タ
ンク21内の空気とを遮断する空気遮断機構15は、便
器3の排出口3aを封口する内面にゴムなどの封口片1
6を有した遮断弁17と、空気留より加圧空気が供給さ
れる電磁弁18によって加圧空気の出入が制御されるエ
ヤシリンダ19と、このエヤシリンダ19の往動時に前
記排出口3aが開披し、復動時に前記排出口3aを封口
するように遮断弁17を操作するリンク機構20とから
構成されている。
【0008】前記便器3には、その下部外周を包囲し、
かつ、下方に延びて下端が汚物タンク21に接続された
筒状の外套22が取付部材23により装着してあり、こ
の外套22内には筒状の気水分離器24が取り付けてあ
る。また前記外套22と気水分離器24とにより仕切ら
れた気室25には、臭気放出機構26を構成する放気パ
イプ27の一端が連通されており、この放気パイプ27
には、外部と連通した第2ブロワー装置28が接続して
ある。29は出入口の扉であってこれに錠30が取り付
けてある。31は水洗用のポンプ14を作動する水洗ボ
タンである。
【0009】第3図は、例えば錠30を施錠したとき及
びポンプ14の作動中は、前記電磁弁18に、エヤシリ
ンダ19が往動する方向の作動信号aを、前記第2ブロ
ワー装置28に作動信号bを夫々出力し、また錠30を
解錠し、かつ、ポンプ14が停止したとき、前記電磁弁
18にエヤシリンダ19が復動する方向の作動信号c
を、前記第2ブロワー装置28に停止信号dを、前記第
1ブロワー装置9の作動を一定時間例えば5分程度保持
するタイマー回路32に作動信号eを夫々出力する電源
部33を備えた制御回路を示している。
【0010】しかして、使用者がトイレット室A内に入
室して錠30を施錠すると、その施錠により電源部33
から作動信号a,bが出力して電磁弁18が作動し、加
圧空気の正方向の供給によりエヤシリンダ19は往動
し、これによりリンク機構20を介して遮断弁17は便
器3の排出口3aが封口されている不作動位置から、そ
の排出口3aが開披する作動位置に作動すると同時に、
臭気放出機構26の第2ブロワー装置28が作動してト
イレット室A内の空気及び外套22内を含む汚物タンク
21内の空気を外部に強制的に放出し、これによって便
器3の下部に充満している臭気も一気に外部放出されト
イレット室A内に浮上することはない。この状態で用便
後使用者が水洗ボタン31と操作すると、その操作中乃
至一定時間ポンプ14が作動して洗浄水が洗浄パイプ1
3からノズル12を介して便器内面を洗浄し、汚物と洗
浄水は汚物タンク21内に流入する。そして使用者がト
イレット室Aより退出するために錠30を解錠すると、
電源部33からの復帰信号c,dにより電磁弁18が復
動して、エヤシリンダ19は逆方向の加圧空気の供給を
受けて没入方向に作動し、これによって遮断弁17が不
作動位置に復動して排出口3aを封口し、トイレット室
Aと外套22を含む汚物タンク21内の空気とは遮断さ
れると共に、第2ブロワー装置28が停止し、さらに作
動信号eにより第1ブロワー装置9がタイマー回路32
により一定時間例えば5分程度作動して、トイレット室
A内に残存している臭気をフイルタ機構4により脱臭濾
過して室内に循環される。
【0011】上記において、使用者の退出時に解錠した
時、なお便器3の水洗が行われているときは、例えば水
洗ボタンよりの保持信号fによりエヤシリンダ19が往
動状態を保持し、これによって遮断弁17は開いた状態
におかれると共に、第2ブロワー状態28も動作状態を
保持する。また第1ブロワー装置9の作動は、タイマー
回路32により一定時間保持されるが、この作動状態例
えば5分以内に、他の使用者が入室したときは、タイマ
ー回路32はその作動がさらに一定時間保持され、前使
用者の使用に伴う臭気を脱臭する。
【0012】なお上記した実施例は、制御回路の電源部
33として、錠の施錠,解錠を利用した場合について述
べたが、作動信号aとbの電源部としてトイレット室A
内の床面1乃至踏床2の上面に敷設した圧力スイッチを
有するマット34或いは光電スイッチ等のトイレット室
A内に使用者が居ることを検知して作動するセンサ装置
を用いてもよいこと、また上記においてエヤシリンダ1
9に代えて電磁式或いは電動式の往復作動体を採用して
もよいことは勿論である。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本願発明によれば、トイ
レット室の使用状態においては、トイレット室内は勿論
のこと便器及びこれと連通する汚物貯留手段内の臭気は
第2ブロワー装置により外部に強制的に放出されるの
で、快適な使用ができると共に、便器の排出口が負圧状
態となるので、汚物の排出にも効果的であり、また使用
後においては、便器の排出口の位置で遮断弁によりトイ
レット室内の空気と、汚物貯留手段内の空気とを遮断す
ると共に、トイレット室内に残存している臭気をフィル
タを通して脱臭濾過する構成であるので、トイレット室
内に残存する小量の空気をも確実に除去し、これによっ
て、使用中は勿論のこと、不使用状態においても臭気の
存在を解消することができ、また薬剤投入の必要もなく
なるなどの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の縦断側面図
【図2】空気遮断手段の作動状態及び気水分離機構の縦
断側面図
【図3】制御回路図
【符号の説明】
3 便器 3a 排出口 4 脱臭機構 6 吸気口部 7 脱臭フイルタ 8 フイルタ筐体 9 第1ブロワー装置 10 循環パイプ 15 空気遮断機構 17 遮断弁 18 電磁弁 19 エヤシリンダ 20 リンク機構 21 汚物タンク 22 外套 24 気水分離器 25 気室 26 臭気放出機構 27 放気パイプ 28 第2ブロワー装置 30 錠 32 タイマー 33 電源部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−187430(JP,A) 特開 昭63−140234(JP,A) 特開 平2−285119(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トイレット室内の空気をフィルタを通し
    て強制循環する脱臭手段と、便器の排出口及び開披する
    空気遮断手段と、便器と汚物貯留手段との間から空気を
    外部に放出する臭気放出手段とを備えて成るトイレット
    装置であって、前記空気遮断手段が、往復作動体と、そ
    の復動状態で便器の排出口を閉じ、その往動時に便器の
    排出口を開披する遮断弁とから成り、前記臭気放出手段
    が、便器の排出口と汚物貯留手段とを連結する外套内に
    設けた空気室と連通して作動時に空気を外部に放出する
    第2ブロワー装置から成り、入室信号により往復作動体
    を往動させると共に、第2ブロワー装置を作動し、退室
    信号により往復作動体を復動させると共に第2ブロワー
    装置の作動を停止し、かつ脱臭手段を一定時間作動する
    ことを特徴とするトイレット装置。
  2. 【請求項2】 脱臭手段が、床下面に設置されて前面が
    トイレット室内で開口する吸気口部と、これに接続され
    脱臭フィルタを内蔵したフイルタ筐体と、これに接続さ
    れた第1ブロワー装置と、その送気口に接続されて室内
    に導かれた循環パイプとから成る請求項1記載のトイレ
    ット装置。
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