JP2714742B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JP2714742B2 JP4353558A JP35355892A JP2714742B2 JP 2714742 B2 JP2714742 B2 JP 2714742B2 JP 4353558 A JP4353558 A JP 4353558A JP 35355892 A JP35355892 A JP 35355892A JP 2714742 B2 JP2714742 B2 JP 2714742B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、四輪車、二輪車等の内
燃機関の燃料噴射装置に用いられる燃料噴射弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の燃料供給装置として、燃費の
向上、排気ガスの浄化の点より燃料噴射弁を用いた燃料
噴射装置が良く用いられる。第1の従来例として、実公
平4−13417号公報がある。これは、燃料噴孔の下
流側の合流部に、該合流部内と燃料噴射弁先端部の外気
とを連通する外気圧導入孔を設けたものである。又、第
2の従来例として実公昭48−38084号公報があ
る。これは、噴射弁保持器内に構成した外開式噴射弁部
の燃料下流に、該噴射弁部を覆う保護筒を固設し、外開
式噴射弁部を介して噴射弁保持器内の燃料導入孔と連通
する噴霧流通路を保護筒に穿設し、更に噴霧流通路の中
央部に絞り部を設けるとともに絞り部に噴霧流通路と連
通する空気吸入孔を穿設したものである。又、第3の従
来例として特開昭59−77074号公報がある。これ
は、噴射ノズルがノズル放出口から燃焼室内に延びる少
なくとも1個の空気通路の開口につながるエジェクタ取
付部によって定まれ、噴射ノズルから噴射された燃料噴
射は空気通路からの空気を混入させたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の燃料噴射
弁にあっては、燃料噴射弁から噴射される燃料の微粒化
が充分に行なわれない。まず第1の従来例にあっては、
燃料噴孔によって所定の流量に計量された燃料はアダプ
タ通路としての合流部内に入り各噴射燃料通路に分岐さ
れて吸気管に向けて噴射される。ここで燃料噴孔からの
燃料通路は合流部で通路面積が拡大されることによって
燃料噴孔から噴射される燃料の流速は弱められる。一
方、合流部には外気圧導入孔を設けたことによって外気
圧(空気)が導入されることになるが燃料の流速が弱め
られたことによって燃料と空気との充分なる混合が行な
われるものでなく燃料の微粒化を達成できないものであ
る。
【0004】又、第2の従来例によると、噴射された燃
料に対して空気吸入孔より充分なる空気を供給できるも
のでなく良好な燃料の霧化を行なうことは困難である。
すなわち、気化器の絞り部の如く、絞り部の下流側の噴
霧流通路より負圧をかけた際において絞り部には高い負
圧が発生し、空気吸入孔より空気を絞り部に対して充分
に吸入し得るものであるが、絞り部の上流側の噴霧流通
路より加圧された燃料を噴射した際においては絞り部に
対して噴射圧が作用して絞り部に対して大きな負圧を生
起させることが困難となるもので空気吸入孔より絞り部
内に充分に空気を吸入できない。空気吸入孔より噴射さ
れた燃料が逆に噴出する恐れがある。
【0005】又、第3の従来例によると、燃料通路から
噴射された燃料は、中空室を介してエジェクター通路に
供給されて燃焼室内に供給されるがこの時エジェクター
通路内に横方向空気通路より空気を吸入して燃料と混合
される。然しながらエジェクター通路は単なる絞り通路
であって噴射された燃料が自由に拡散し得ることからエ
ジェクター通路内を流れる噴射燃料の流速を大きく上昇
させることが困難である。これによると、エジェクター
通路の上流側に開口する空気通路に生起する負圧力を大
きく上昇させることは望めないもので、空気通路より充
分なる空気の吸入と、燃料中に空気を混入させて燃料を
良好に微粒化させることが困難である。本従来例にあっ
ては空気通路を流れる空気を高度に圧縮したことによっ
てはじめて燃料と空気との混合が達成できたものであ
る。
【0006】本発明は前記課題に鑑み成されたもので、
燃料噴射弁より噴射される燃料に空気が充分に混合され
て燃料の微粒化の良好な燃料噴射弁を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明になる燃料噴射弁
は前記課題を達成する為に、先端に噴射孔が開口し、前
記噴射孔と内部に設けられた弁室とを弁座にて接続する
弁体ハウジングと、弁体ハウジングの後端に連結された
本体ハウジングと、弁体ハウジングの弁室内に軸方向移
動自在に配置され、その先端部に噴射孔内に挿通される
とともに弁体ハウジングの先端面より突出するニードル
部と弁座に着座可能なる弁部とを有する弁体と、本体ハ
ウジング内にあって弁体を軸方向に駆動する為のソレノ
イドとを備えてなる燃料噴射弁において、弁体ハウジン
グの先端面に対向して配置される筒状のカバーに、弁体
ハウジングの先端面に臨む底部と、カバーの略中心部に
あって底部より突出する円柱部と、円柱部の中心にあっ
て一端がカバーの先端面に開口し、他端が弁体ハウジン
グの噴射孔に連なって円柱部の上端面に開口するととも
に弁体のニードル部の先端部を挿入し得る混合気形成孔
と、円柱部にあって一端が円柱部の外形部に開口し、他
端が混合気形成孔に開口する空気吸出路と、円柱部より
外側方の底部にあって一端がカバーの先端面又は外側周
面に開口し、他端が底部に開口する空気吸入路とを備
え、前記カバーの円柱部の上端面を弁体ハウジングの先
端面に当接することによってカバーの底部と弁体ハウジ
ングの先端面とによって空気室を形成したことを特徴と
する。
【0008】
【作用】噴射孔より噴射される燃料は、混合気形成孔と
弁体のニードル部の外周との間に形成される環状の間隙
内に噴射される。このとき、前記間隙内を高速なる噴射
燃料が流下することによって間隙内に大なる負圧が生起
する。この負圧によると、空気吸出路より混合気形成孔
内に空気を吸入し、この空気が間隙内を流下する燃料中
に混合され、もって燃料と空気との混合が充分に行なわ
れ、良好な燃料の霧化を行なうことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明になる燃料噴射弁の一実施例を
図1から図4によって説明する。図1は燃料噴射弁を示
す縦断面図、図2は図1のA部の拡大部分断面図、図3
は図2におけるカバーの縦断面図、図4は図3の上部平
面図である。1は上下方向が開口した略円筒状の本体ハ
ウジングであり、該本体ハウジングの上端の開口からは
ソレノイド2と、コア3が挿入され、コア3の上方鍔部
3Aを介して本体ハウジング1の上端を内方へカシメる
ことによってソレノイド2及びコア3を本体ハウジング
1内に保持する。又、前記コア3の軸方向には燃料流路
3Bが貫通して穿設され、上方は開口して、例えば図示
せぬ燃料分配管に接続される。更に、本体ハウジング1
の上端には端子部材4が設けられており、この端子部材
4にはソレノイド2に結線された端子4Aが設けられ
る。本体ハウジング1の下端からはアーマチュアとして
の弁保持体5がコア3の端部に対向して配置されるとと
もに弁保持体5に固着された弁体6が挿入され、弁保持
体5の上端とコア3との間にはスプリング7が縮設され
る。又、弁体6と弁保持体5との連結部の外周には、弁
保持体5の抜け止めと弁体6の軸方向移動量を規制する
ための弁ストッププレート8が本体ハウジング1に装着
され、更に本体ハウジング1の下方より弁ストッププレ
ート8上に弁体ハウジング9が挿入され、本体ハウジン
グ1の下方端部を弁体ハウジング9の外周に向けて内方
へカシメることによって弁ストッププレート8及び弁体
ハウジング9を本体ハウジング1に固着できる。弁体ハ
ウジング9の先端(図1において下方端)には、噴射孔
9Aが開口し、弁体ハウジング9内にある弁体6を摺動
自在に保持する弁室9Bと前記噴射孔9Aとは円錐形状
の弁座9Cにて接続される。一方、弁体6の先端部に
は、噴射孔9A内に挿通されるとともに噴射孔9Aの開
口端より突出するニードル部6Aと、弁座9Cに着座す
る弁部6Bとが連続して形成される。以上は従来公知の
燃料噴射弁の構造であって、本発明になる燃料噴射弁は
前記目的達成の為に以下の構造を付加した。
【0010】本発明になる燃料噴射弁によると、弁体ハ
ウジングの先端面に、混合気形成孔と空気吸入路と空気
吸出路とを備えたカバーを配置したものであり、図3、
図4によってカバーについて詳細に説明する。10は筒
状をなすカバーであり、このカバー10には弁体ハウジ
ング9の外形部に嵌合される内径部10Aと、弁体ハウ
ジング9の先端面9D(噴射孔9Aはこの先端面9Dに
開口する)に対向する底部10Bを有する。底部10B
の中心より上方に向けて円柱部10Pが突起して形成さ
れるもので、円柱部10Pの上端面10Rとカバー10
の先端面10Cとの間に混合気形成孔10Dが穿設され
る。すなわち、混合気形成孔10Dの一端はカバー10
の先端面10Cに開口し、他端は円柱部10Pの上端面
10Rに開口する。円柱部10Pの上端面10Rには空
気吸出路10Hが凹設されるもので、空気吸出路10H
の一端は円柱部10Pの外形部10Tに開口し、他端は
混合気形成孔10Dに開口する。円柱部10Pの外側方
にある底部10Bには空気吸入路10Eが開口し、他端
はカバー10の先端面10C又は外側周面10Fに開口
する。カバー10の先端面10Cに開口される空気吸入
路10Eは図3においてカバー10の軸方向左部分に示
され、カバー10の外周側面10Fに開口される空気吸
入路10Eはカバー10の軸方向右部分に示される。こ
の空気吸入路10Eの他端の開口部は適宜設定されるも
ので且つその数、孔径も実験等により決定される。
【0011】前記カバーは燃料噴射弁に対して以下の如
く組みつけられる。図2によって説明すると、弁体ハウ
ジング9の先端面9Dよりカバー10の上端開口を介し
て内径部10Aを弁体ハウジング9の外周へ嵌入し、カ
バー10の円柱部10Pの上端面10Rを弁体ハウジン
グ9の先端面9Dに当接させ、かかる状態においてカバ
ー10の上部鍔部10Gを囲繞する本体ハウジング1の
下端1Aを内方に向けてカシメ、もって本体ハウジング
1に対して弁体ハウジング9とカバー10とを共に固着
できた。かかる状態にあって、混合気形成孔10Dは、
噴射孔9Aに連設して配置され、さらに弁体6のニード
ル部6Aの先端部は混合気形成孔10D内に挿入して配
置される。又、弁体ハウジング9の先端面9Dとカバー
10の底部10Bとによって空気室Fが形成される。而
して、混合気形成孔10D内には混合気形成孔10Dの
内周とニードル部6Aの外周とによって環状の間隙Sが
形成される。一方、円柱部10Pの上端面10Rに凹設
された空気吸出路10Hの上方開口は弁体ハウジング9
の先端面9Dによって閉塞されて通路をなし、この空気
吸出路10Hの一端は混合気形成孔10Dに開口し、他
端は円柱部10Pの外形部10Tに開口して空気室Fに
連絡され、さらに空気室Fには空気吸入路10Eが開口
する。
【0012】その作用について説明すると、噴射孔9A
より噴射される燃料は噴射孔9Aの開口端を通過した後
に混合気形成孔10D内に噴射されて流下するとともに
混合気形成孔10Dの開口端より拡散された噴霧角をも
って吸気管(図示せず)に噴射される。ここで、噴射孔
9Aより噴射された燃料は、混合気形成孔10Dの内周
とニードル部6Aの外周とによって形成される環状の間
隙S内を通過することになり、かかる間隙Sを通過する
燃料速度の低下が完全に抑止された。このように環状の
間隙S内を速い流速をもった燃料が噴射されて通過する
ことによると、混合気形成孔10Dの内周面には大きな
負圧が発生し、一方カバー10の先端面10Cあるいは
カバー10の外周側面10Fにあっては吸気管内に臨ん
でいることよりそれらの部位において大きな負圧が発生
しないもので空気吸入路10Eを介してカバー10の先
端面10Cあるいは外周側面10Fに連絡される空気室
F内の負圧をあげるものでない。以上によると、空気吸
出路10Hの混合気形成孔10Dへの開口と、空気室F
との間に大きな圧力差が生じるものであって混合気形成
孔10Dに開口する空気吸出路10Hより混合気形成孔
10D内に空気が吸出される。そして混合気形成孔10
D内に吸出された空気は環状の間隙S内を通過する速い
流速をもった燃料に充分に混合されるもので燃料の微粒
化を著しく向上できたものである。特に、カバー10の
底部10Bより円柱部10Pを上方に向けて突出しこの
円柱部10Pの上端面10Rに空気吸出路10Hを凹設
し、弁体ハウジング9の先端面9Dにカバー10の円柱
部10Pの上端面10Rを当接させたことによると、空
気吸出路10Hは噴射孔9Aが開口する混合気形成孔1
0Dに直接的に開口できたもので、噴射孔9Aより噴射
される極めて速い速度を有する噴射燃料によって空気が
吸出され、さらには噴射孔9Aより噴射された燃料が拡
散する前(拡散の直前)に燃料中に空気を混入できたも
ので、以後の燃料の拡散時において燃料の拡散エネルギ
ーを利用して空気を混合できたもので燃料の微粒化を効
果的に行なうことができたものである。
【0013】又、空気吸出路10Hを複数設け、混合気
形成孔10Dに対して複数の空気吸出路10Hを開口さ
せると、混合気形成孔10D内を流れる噴射燃料の全周
囲に渡って均一に空気を混合できるもので燃料の微粒化
が促進される。
【0014】又、図5に示される如く、円形状をなす混
合気形成孔10Dの接線方向に空気吸出路10Hを開口
すると、混合気形成孔10D内へ吸出される空気は混合
気形成孔10Dの円周方向に沿って吸出されるもので、
これによると混合気形成孔10D内を通過する燃料にス
ワールを起こすことができるものでより一層燃料と空気
との混合を促進できるものであって更に燃料の微粒化を
向上できる。この時、空気吸出路10Hを複数設けるこ
とは一層好ましい。
【0015】又、前記カバー10の混合気形成孔10D
をカバーの先端面10Cに向けて円錐状に拡大して開口
したことによると弁体6のニードル部6Aの端部より円
錐状に拡散しつつ噴射される燃料が混合気形成孔の内周
部に衝突することが抑止できて燃料の微粒化を阻害する
ことがない。
【0016】
【発明の効果】本発明になる燃料噴射弁によると、弁体
ハウジングの先端面に対向して配置される筒状のカバー
に、弁体ハウジングの先端面に臨む底部と、カバーの略
中心部にあって底部より突出する円柱部と、円柱部の中
心にあって一端がカバーの先端面に開口し、他端が弁体
ハウジングの噴射孔に連なって円柱部の上端面に開口す
るとともに弁体のニードル部の先端部を挿入し得る混合
気形成孔と、円柱部にあって一端が円柱部の外形部に開
口し、他端が混合気形成孔に開口する空気吸出路と、円
柱部より外側方の底部にあって一端がカバーの先端面又
は外側周面に開口し、他端が底部に開口する空気吸入路
とを備え、前記カバーの円柱部の上端面を弁体ハウジン
グの先端面に当接することによってカバーの底部と弁体
ハウジングの先端面とによって空気室を形成したので、
噴射孔から噴射される噴射燃料の燃料速度の低下を抑止
でき、この噴射燃料によって環状の間隙内に充分なる空
気を吸入することができるとともに噴射燃料中に空気を
良好に混合できたもので燃料の微粒化を著しく向上でき
たものである。又、混合気形成孔に開口する空気通路
は、環状の間隙内にあって、しかも混合気形成孔に連な
って開口する噴射孔の開口部の近傍に開口できるので噴
射孔より噴射される燃料速度の極めて速い部分に空気通
路からの空気を吸入でき、更には環状の間隙内を拡散し
つつ流下する燃料の拡散エネルギーによって燃料を微細
にしつつ空気と良好に混合できたものである。更に、カ
バーは従来の燃料噴射弁にあってもニードル部を保護す
る為に装着されるもので、本発明にあってはこのカバー
に混合気形成孔及び空気吸出路を備えた円柱部及び空気
吸入路を設けたもので新たな部品を必要としないことか
ら製品コストの上昇を抑止できたものである。又、燃料
噴射弁を装着する吸気管等に何等の変更を必要としな
い。これは燃料噴射弁の先端に単にカバーを装着したに
すぎないからである。従って本発明の燃料噴射弁は従来
のものと互換性を有し極めて容易にその実施(装着)を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる燃料噴射弁の一実施例を示す縦断
面図。
【図2】図1のA部の拡大断面図である。
【図3】図1に使用されたカバーの拡大縦断面図。
【図4】図3の上部平面図。
【図5】カバーの他の実施例を示す上部平面図。
【符号の説明】
1 弁体ハウジング 6 弁体 6A ニードル部 6B 弁部 9 弁体ハウジング 9A 噴射孔 9D 弁体ハウジングの先端面 10 カバー 10B 底部 10C 先端面 10D 混合気形成孔 10E 空気吸入路 10F 外周面 10H 空気吸出路 10P 円柱部 10R 上端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 69/04 F02M 69/04 G

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に噴射孔が開口し、前記噴射孔と内
    部に設けられた弁室とを弁座にて接続する弁体ハウジン
    グと、弁体ハウジングの後端に連結された本体ハウジン
    グと、弁体ハウジングの弁室内に軸方向移動自在に配置
    され、その先端部に噴射孔内に挿通されるとともに弁体
    ハウジングの先端面より突出するニードル部と弁座に着
    座可能なる弁部とを有する弁体と、本体ハウジング内に
    あって弁体を軸方向に駆動する為のソレノイドとを備え
    てなる燃料噴射弁において、弁体ハウジングの先端面に
    対向して配置される筒状のカバーに、弁体ハウジングの
    先端面に臨む底部と、カバーの略中心部にあって底部よ
    り突出する円柱部と、円柱部の中心にあって一端がカバ
    ーの先端面に開口し、他端が弁体ハウジングの噴射孔に
    連なって円柱部の上端面に開口するとともに弁体のニー
    ドル部の先端部を挿入し得る混合気形成孔と、円柱部に
    あって一端が円柱部の外形部に開口し、他端が混合気形
    成孔に開口する空気吸出路と、円柱部より外側方の底部
    にあって一端がカバーの先端面又は外側周面に開口し、
    他端が底部に開口する空気吸入路とを備え、前記カバー
    の円柱部の上端面を弁体ハウジングの先端面に当接する
    ことによってカバーの底部と弁体ハウジングの先端面と
    によって空気室を形成したことを特徴とする燃料噴射
    弁。
  2. 【請求項2】 前記、空気吸出路を複数設けてなる請求
    項1記載の燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】 前記、空気吸出路を混合気形成孔の接線
    方向に開口してなる請求項1記載の燃料噴射弁。
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